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元スレモバP「親戚の伏し目がちな子をスカウトしよう」
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ベランダに火災発生時に逃げれる非常口みたいなのがあるんだろ(適当)
文香「お隣さんがどうして家主のいない部屋に上がりこんでいるんです?」
楓「プロデューサーさんに頼まれたからです」
文香「何をですか?」
乃々(おお…グイグイ聞いてるんですけど)
楓「今日大切な荷物が届くから、留守番していてくれと」
文香「……なるほど」
楓「私、大人だから留守番できるので」
乃々(あ、ドヤ顔……)
文香「……なんでモバPさんの家のモバPさんのタンスの中からあなたのパジャマが出てきたのでしょう」
乃々(確かに)
楓「たまにお泊まりするからです」
乃々(うわ~)
楓「急に泊まるときにパジャマが無いと困りません?」
文香「部屋に帰ればいいんじゃないでしょうか」
乃々(あ~キレちゃってます)
文香「それに、見渡してみればマグカップはお揃いのが2つ、歯ブラシも2本、スリッパも2組……」
楓「プロデューサーさん、私のことも考えて必要な家具は2つ買ってきてくれるんです」
文香「……?」
文香(こんなに親密なのになぜお隣さんという距離を…)
文香「……単刀直入にお伺いいたします」
文香「あなたはモバPさんをどう思っていますか?」
楓「……」
文香「高垣さん」
楓「で、出前何にしまひゅ?」
文香(……やっぱり)
文香(ここまで生活に入り込んでおいて付き合っていないのは)
文香(この質問だけで焦り出して顔を真っ赤にしてしまうのは)
文香(この人が……超奥手だからです)
文香「乃々ちゃん、勝ち目はあります」
乃々「はあ……」
文香「私、モバPさんからあなたのことを一度も聞いたことがありませんでした…」
乃々(先制攻撃です)
楓「……うぅ」
乃々(あ、泣いてしまいました)
乃々(意外と打たれ弱いんですけど…)
文香「あ、あっ、あの…」
乃々(焦ってます)
楓「もしかして私、プロデューサーさんに嫌われてるんでしょうか…そうだったら悲しいです」
乃々(しょんぼりしちゃったんですけど…)
文香「普通に考えて嫌いな人を家に上げるわけ無いと思います…」
乃々(文香さんがフォローに回ったんですけど…)
楓「そうですかね…面倒な女なんて思われてたり…私って口下手ですし…」
文香「モバPさんがそんなこと言うと思いますか…?」
楓「……いいえ」
文香「…もっと自信を持って良いと思います」
楓「…ありがとうございます」
文香「いえ…思ったことを言っただけですから…」
乃々(一瞬でバトルが終わった…)
楓「……ふふっ、変ね、年下の子に慰められるなんて」
文香「…高垣さんはおいくつなんですか?」
楓「私?私は今年で25歳よ」
文香「!!!」
ーモバPの実家ー
留美『あなた今年でいくつになるの?」
文香『19歳です…』
留美『若いわね…』
美優『この歳になると段々焦り始めますよね』
瑞樹『わかるわ』
友紀『何がー?』
菜々『親とか友人からのプレッシャーにですね…』
留美『ほんと、職場内にいい人がいたら頑張れるんだけど、なにぶん女性の多い職場だから…』
菜々『まあ、20代も後半に差し掛かると嫌でも焦り出すんですよ、文香ちゃんも気を付けて下さいね』
文香『はあ……』
ーーーーーーーーーー
文香(そういえば実家でこんなことを言われました…)
文香(高垣さんは焦る年頃…近くにはモバPさん…)
文香(……やはり2人に距離を取らせなければ)
文香「……アイドルがプロデューサーの家に入り浸るのは良くないと思います」
楓「…え?」
文香「……高垣さんがモバPさんの部屋から出てくるのを週刊誌にでも撮られたら困りますよね?」
乃々(隣に住んでる時点で言い訳はできないと思うんですけど……)
楓「……」
楓「…それならそれで」文香「は?」
乃々(あ、まずい)
この世界線の菜々さんはアイドルしてないからか、普通に大人組として会話しとるな
文香「駄目です、モバPさんの今後の仕事に影響が出てしまいます」
楓「…それはそうですね」
乃々(さっきから折れるの早いです)
文香「モバPさんのお世話は私たちがするので大丈夫です」
楓「……出前たのみません?」
乃々(逸らした)
文香「今はそんなこと…」グ~
文香「……」
乃々(黙ってしまいました)
楓「ふふ、ピザでも頼みましょ?」
文香「……はい」
ーーーーーーーーーー
乃々(文香さんと高垣さんは時々不穏な空気にはなりますが、高垣さんのふわふわしたオーラですぐに和んでしまいます)
乃々(あと文香さんは言い争いに慣れていないのか、よく途中で涙目になってしまいます)
乃々(そんな感じで、私とモバPさんと文香さんの3人と高垣さんの共同生活が始まりました)
ーーーーーーーーーー
モバP「…じゃ、行ってくるから」
楓「ちゃんとお留守番していて下さいね」
楓「あ、ネクタイ…」
モバP「え?ああ」
楓「はい、バッチリです」
モバP「ありがとうございます」
モバP「じゃ、行って来まーす」
楓「行ってきます」
バタン
文香「……」
乃々「……」
文香「乃々ちゃん…」
乃々「き、兄妹みたいですね…」
文香「……」
乃々(じゅ、充実してます……)
ー事務所ー
ちひろ「プロデューサーさん、ちょっといいですか?」
モバP「何でしょう」
ちひろ「アイドル、もう少し増やしたいなと」
モバP「またですか?」
モバP「あ」
モバP「うちの親戚にキュートにぴったりの人材がいるんですよ」
ちひろ「うーん…その子、今何歳ですか?」
モバP「……何歳くらいが欲しいんですか?」
ちひろ「卯月ちゃんと同年代のアイドルを揃えたいので、高校生とかだと嬉しいですねー」
モバP(…………)
モバP「あ、じゃあ丁度いいですね、その人17歳ですから」
ちひろ「じゃあ声をかけておいて下さい」
モバP「了解です」
ー廊下ー
モバP「もしもし?突然だけど俺の事務所入らない?」
モバP「いや、事務員とかじゃなくてアイドルとして」
モバP「……」
モバP「こんなチャンス無いと思うけどな~」
モバP「おばさんだってまだアイドルになりたいんじゃないの?」
モバP「……あ!ごめんごめん!菜々ちゃん!」
モバP「…え?来る?ほんと?」
モバP「良かった!じゃあ明日の12時に東京駅で待ってるから」
モバP「あと、菜々ちゃんは17歳ってことで通ってるから!じゃあね!」ブチッ
菜々「え?」
終わり
今回長くなってしまいました
最後まで読んでくれてありがとうございました
最後まで読んでくれてありがとうございました
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