のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,962人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ茄子「もう何もいりませんね。私が居ますから」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - モバマス + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    101 :

    なるほど

    102 :


    ―――別の日、事務所


    「――はい、よろしくお願いします。それでは……」


    ガチャ


    「うーん……、疲れたなー」ノビー


    ちひろ「お疲れさまです。お茶飲みますか?」


    「あ、すいません。お願いします」


    ちひろ「いえいえ」


    ちひろ「――それにしても、プロデューサーさんって最近ちゃんと家に帰ってます?」


    「も、もちろんですよー。そんな、人を社蓄かのように言わないでくださいよー」


    ちひろ「いや、十分だと思いますけど……」


    「ほ、ほら、この前だってお休みもらえましたしっ!」


    ちひろ「何日ぶりのお休みでした?」


    「えっ………………」


    ガチャ


    「おはようございまーす」


    「――お、おぉ、朋じゃないか! おはよう!」


    ちひろ「話を終わらせましたね……。――朋ちゃんおはよう」


    「……ん? どうした朋、そんな顔して……」


    「…………プロデューサー。なんか、後ろに死神でも付いてない?」


    「おぉ……挨拶の次の会話にしては、随分と変化球が効いてるじゃないか……」


    「ちょっと待って、また占ってみるから……」ガサゴソ…


    「い、いやいいよ怖いから――」


    「出たわ」


    「早いな」


    「……やっぱりなにか変よ。本当だったら今頃、プロデューサーは土砂崩れに巻き込まれてないと……」


    「ど、土砂崩れ……」


    「……どこか良いパワースポット教えようか? 東尋坊とか」


    「そこ本当にパワースポット?」

    103 :



    ―――また別の日


    「――おはようございまーす」


    「あぁ、おはよう」カチャカチャ


    「…………あっ」


    「えっ、なんだよ……。人の顔を見るなり……」


    「…………」ガサゴソ…


    「――プロデューサー。ちょっとこのおみくじ引いてみて」


    「お、おう、いいけど……」スッ



      大凶



    「………………」


    「………………」


    「そっかー、ふーん……」


    「ま、まぁこんなこともあるよなっ! 偶然だよ、偶然」


    「そうね」


    「な、なんか素っ気なくないか?」


    「そんなことないわ。――じゃ、現場行こうかしら」


    「なら送っていくよ。ちょうど仕事も一段落したし……」


    「いや、いいわ。一人で行きたい気分だし」


    「そ、そっか。気を付けて行くんだぞ?」


    「プロデューサーと行く方が――あ、なんでもない。じゃあ行ってきまーすっ!」


    ガチャバタン


    「偶然だよな……。偶然…………――」


    ――――――

    ――――

    ――


    104 :


    ―――またまた別の日


    「……あぁ、プロデューサー」


    「おはよう。その何かを察したような目はやめてくれ」


    「あはは、何のことだか」


    「……ところでプロデューサー。タロットカードって知ってる?」


    「あぁ、そりゃ知ってはいるけど」


    「ちょっとやってみない?」


    「い、いや……。うーん……――わかった、やってみよう」


    「あれ、嫌がらないのね」


    「まあ、もしかしたら良い結果になるかもしれないしな」


    「確かにね。私の占いも完璧とはいえないし、今まではなにかミスもあったのかもしれないわ」


    「そうだよな! よし、さっそくやってみよう――!」











    「………………」


    「………………」


    「あー……なるほどね」


    「なぁ朋。このカードはいったいどんなカードなんだ?」


    「見たらわかるでしょ」


    「わからない。もしかしたら俺の勘違いかもしれないしさ」


    「死神よ」


    「あー、やっぱそうかー。死神っぽいなーとは思ったんだ」


    「……仕事に行くわ」


    「送っ――。……あー、気をつけていくんだぞ」


    「うん。プロデューサーもね」


    ガチャバタン


    「なんか、本気でやばいんじゃないか俺……」

    105 :


    ―――またまたまた別の日


    ガチャ


    「――おはようプロデューサー」


    「おぉ、おはよう」


    「今日はね、ちょっと手相とかを改めて勉強しなおしてきてみたの」


    「え、まだやるのか?」


    「まぁね、なんだかんだで私たちのプロデューサーなわけだし、できることはやりたいのよ」


    「朋……」ウルッ


    「さ、まずは左手から見せて……――」


    「……あれ、生命線が」


    「えっ、なんだよどうかしたのか?」


    「…………手相はやめましょ」


    「えっ」





    ―――またまたまたまた別の日


    ガチャ


    「――おはよう」


    「お、おう朋……」


    「今日はね、水晶占いをしてみようと思うわ」


    「そ、そんなこともできるのか……。それで企画もらえないか聞いてみるか」


    「わ、私のことは今はいいのよ! ほら、早くそこ座って」


    「よし、わかった……」ドキドキ…


    「さて、それじゃあ――」スッ


    ピキッ

    パカッ


    「………………」


    「………………」


    「け、経費で落ちるか、ちひろさんに聞いてみるよ……」


    「お願いするわ……」

    106 :


    ―――またまたまたまたまた別の日


    「今日はね、星占いを交えてやってみようと思うわ――」


    「死兆星みたいな星が輝いて見えるんだが、これって……」




    ―――またまたまたまた…………


    「今日は風水のことも考えて――」


    「この前水晶割れたけど大丈夫か……?」



    ――――――

    ――――

    ――





    ―――ある日の事務所


    ちひろ「あれ、プロデューサーさん? まだ帰らないんですか?」


    「へっ? あ、あぁ、えっと……あはは……」


    ちひろ「…………?」


    「ま、まだやり残した仕事がありまして……」


    ちひろ「そうなんですか。私に手伝えることがあれば……」


    「い、いいいいや、いいんですいいんですっ! すぐ終わりますから!」


    ちひろ「そうですか? それじゃ、私は先に失礼しますね」


    「はいっ、おつかれさまです!」


    ガチャ…

    バタン


    「…………事務所から出るのが怖いなんて、とても言えない……」カタカタ


    「あぁ、俺はどうすれば良いんだ……――」






    「――どうですか? 私、言われたとおりに……」


    茄子「えぇ、ありがとうございます。……これ、約束の品です」スッ


    「は、はぁあああぁあ……。こ、これが噂の……。す、すごい力を感じますっ! これがあれば……ふふふ……」


    茄子「さて、そろそろかなー……。ふふ、ふふふ……――」

    107 :


    ―――とある日の事務所


    「………………」スピー


    ガチャ…

    バタン


    「…………んん……」スクッ


    「あぁ、朝か……」


    茄子「……あら、起こしちゃいましたか? ごめんなさい、プロデューサー」


    「か、茄子? ど、どうして?」


    茄子「どうしてって……。ここ事務所ですよ? 別に私が朝に来ることはおかしくないと思いますけど……」


    「あ、あぁ、それもそうだな……」


    茄子「それにしても、最近プロデューサーはよく事務所に泊まってますね。……あっ、もしかして一秒でも早く私に会いたかったとかそういうことですか?」


    「いや、全然違うんだけどさ。というか、家にまで押しかけてくるやつが何をいまさら……」


    「………………」


    「まぁ、こんなこと茄子に言ってもしょうがないってことはわかってるんだけどさ……。最近、変なんだよ」


    茄子「………………」


    茄子「――変、っていうのは……?」


    「俺の周りでよくないことが起きる……というか、不運なことに巻き込まれるというか……」


    「気のせいだとは思うんだけどさ、俺の部屋も……なんだか自分のものでは無い気がするというか……」


    「だからってわけでもないんだけど、家に帰るのも億劫になっちゃってな……」


    茄子「はぁ……」


    「――……いや、悪かった。茄子にこんなこと言うのは間違ってるよな。寝起きだからか、少し弱音が出ちゃったよ」


    「……今のは忘れてくれ」


    茄子「プロデューサー……」


    「さてっ、よぉーっし! 今日も仕事がんばるぞーっ」オーッ!


    茄子「…………プロデューサーっ!」ガシッ


    「えっ?」


    茄子「ぎゅ~~っ」


    「か、茄子? いきなり何を……」

    108 = 1 :


    茄子「――はいっ! これで大丈夫です」パッ


    「だ、大丈夫って?」


    茄子「きっとプロデューサーは深く考えすぎなんですよ。今のは、プロデューサーが幸運になるおまじないです。ふふっ、きっと効果ありますよ~」


    「茄子……」


    茄子「早くいつものプロデューサーに戻ってください。……じゃないと、私も調子が狂っちゃいます」フフッ


    「そ、そうだなっ! ありがとう、茄子。なんだか元気が出てきたよ!」


    茄子「その調子ですよっ、プロデューサー」












    茄子「――なーんて……ね」ボソッ














    ――

    ――――

    ――――――


    ガチャ


    「――あれっ?」


    「おぉ、朋か。おはよう」


    「プロデューサー……何か変わった?」


    「あぁ……。きっと俺は深く考えすぎてたんだって思ってな。なんか吹っ切れた感じだ」


    「……そうね、私も占いの結果をプロデューサーに押し付けてたのかもしれないわ」


    「――さて、実はちょうど占いの番組の話があってな。どうだ朋、興味あるか?」


    「本当っ? もちろんよ!」


    「よしっ、じゃあ送って……あっ」


    「――ふふっ、大丈夫よ。お願いするわ」


    「――あぁ!」

    109 = 1 :


    ―――ある日の事務所



    ちひろ「――最近、プロデューサーさん元気になりましたね。なにかあったんですか?」


    「えっ? ……いえ、むしろ細かいことを気にしすぎてたといいますか、心機一転してがんばろうと思って」


    ちひろ「……よかった、これでスタドリを捌くことができます」


    「なにか言いました?」


    ちひろ「いえ、何も」


    「……? ――おっと、もうこんな時間だ。ほたるを迎えに行かないと……」テキパキ


    ちひろ「気をつけて行ってきて下さいね」


    「はーい。じゃあちょっと行ってきますー」ガチャ


    バタン






    「――さて、まだ間に合うよな……」スタスタ…


    「――――ッ!!」ゾクッ


    「……えっ?」


    (な、なんだ今の感覚……? なんか、この道を進んじゃいけない気がする――)


    プップー!


    「……あっ――」



    ドンガラガッシャーン!

    キャー!

    クルマガー!



    「………………」ボーゼン


    キュウキュウシャダー

    ワーワー!


    「まただ……。……あのまま進んでたら、俺は――」




    110 = 1 :


    ―――事務所


    ガチャ


    ちひろ「――あれ、プロデューサーさん? ほたるちゃんを迎えに行ったんじゃ……」


    「すいません、ちひろさん……。俺の代わりに行ってくれませんか?」


    ちひろ「えっ……」


    「おねがいします。すいません……、本当にすいません……」ガタガタ


    ちひろ(プロデューサーさん、すごい震えてる……? いったい何が……)


    ちひろ「わ、わかりました。よくわかりませんけど、プロデューサーさんはゆっくり休んでてください」


    「ありがとう……ございます……」


    ガチャ

    バタン


    「……気のせいだ、その筈だろ……! ここ数日大丈夫だったじゃないか……!」


    ガタガタ


    「でも、ダメだ。震えが止まらない……。そんな……、俺は……俺は……っ」





    ガチャ






    茄子「 こんばんは、プロデューサー 」






    「か、茄子……」


    茄子「どうしたんですか? そんなに震えて」


    「や、やっぱり、ダメだったんだ……。気のせいなんかじゃなかった……俺は……」


    茄子「……大丈夫ですよ。きっと私のおまじないが切れちゃっただけです」


    「えっ……?」


    茄子「プロデューサーが望むなら、またおまじないをかけてあげますよ。ずーっと、プロデューサーのお側で」ニコッ


    「茄子……。わかった……、お願いだ……っ! 俺と……一緒に……」ガシッ


    茄子「えぇ……もちろんですよ、プロデューサー」ギュッ


    茄子「ふふ、ふふふふ……。もう怖がらなくていいんですよ。そうですよね、プロデューサー? ふふっ、だから……もう――」

    111 = 1 :













    茄子「 もう何もいりませんね。私が居ますから 」











    お わ り

    112 = 1 :


    すっごい時間がかかりました。
    読んでる人は多分居ないと思いますが、もし居たら大変お待たせしました。

    最後は少し展開が急だったかもしれません。
    正直に言いますと、本当はボルトクリッパーのくだりがやりたかっただけなのですが、自分的には満足のいく終わりに持っていけたと思っています。


    また次の機会がありましたら、そのときも暖かく見守ってくれるとうれしいです。


    それでは。

    113 :

    こんなんだったらもう二度と書かないほうがいいんじゃない?
    何回最初から読みなおしたかわからんわ

    114 :

    おつ
    もうちょっと言い方考えたらどうよ?
    だから作者減ってくんじゃないの?

    115 :

    8割褒めてるんだよなぁ……


    月刊SSというのも不思議と悪くなかったぞ
    不意に2~5ヵ月途絶える奴もある中で毎月1レスは確実に更新されるってのは安心感あったわ

    116 :

    茄子がヤンデレになるとガチホラーになるのね
    面白かった

    118 :

    おもしろかったww
    ただ個人的には、序盤はどうも茄子さんより北上麗花の顔が浮かんでしまったww
    だが後半、運/不運の要素が物凄く色濃く出て来ると
    ああやっぱりこれは茄子さんの話なんだな、と。

    あと自分は今日初めて読み始めたが、日付を見たら1年数ヶ月かかってたのか。長いなァww

    119 :

    前回のダクソのSSも面白かったから
    次も期待してるぞ

    120 :

    時間掛けた割には…って感じだった
    とりあえずクンカーなあの人呼んでこよう

    121 :

    読んでくれてたのはとてもうれしいです。ありがとうございます。
    言い訳になっちゃうけど、このオチ自体はずいぶん前に思いついてたんです。
    ただ、もっと良いオチがないかなぁと考えてて、でも『茄子にとって不幸な事があってはならない』って前提で考えると全然思いつかなくて、自分の実力不足でした。


    でもあれなのね。
    モロ初心者で恥ずかしいんだけど、完結してから読んでくれればいいやと思ってsage進行でやってても、更新したのわかったりするのかな。

    まぁ、とりあえず勢いで書き始めるのは止めます。ごめんなさい。

    122 :


    普通に専ブラ使えばPCでもスマホでも新着レス表示されるから分かるよ


    ←前へ 1 2 3 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - モバマス + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について