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元スレ提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」
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不知火「ああ、ついに龍驤さん大泣きです、崩れ落ちてます」
龍驤『ごめんな、ごめんなぁ、助けてあげれんでごめんなぁ』
龍驤『あああ、うあああぁ、ああ、あぁぁぁ、提督、てい、とく』
龍驤『あっち、あっちでは、せめて、気楽に過ごしてやぁ』
龍驤『うああああぁぁ・・・』ポロポロ
不知火「・・・司令の指、動きました、そういうことにしましょう」
不知火「何、どうせ、行くまでの間に指は動きます、間違いなく動きます」
不知火「そうですね、そうに決まってます、では早速行きましょう」
不知火「不知火です、入りますよ」ガチャッ
龍驤「あ、不知火、て、提督が、提督がぁぁ・・・」
不知火「知ってます、司令、引っ張りすぎです、悪趣味ですよ」
不知火「ほら、そんなところで首吊ってないで、おはようございます」
提督「なんだ、もう来たのか、おはよう」スルスル
龍驤「は、へ、提督、さん?え?」
龍驤「ていとく、え、生き、とん・・・?」
提督「見ての通りだ、龍驤、元気だ、ドッキリだ」
提督「すまんな、心配掛けたよ、ほら、立てるか」
龍驤「・・・あほ、ドッキリかい、う、うちがどんだけ」
龍驤「どんだけ、し、心配したと、なあ、あぁ」
龍驤「つめたないなぁ、生きとんやな、キミ、あ、う」
龍驤「うわああああああああん!ていとくううううううう!」
提督「よしよし、心配してくれてありがとう、な」
龍驤「一生離さんからな、一生傍におってもらうからなああああ!」
不知火「・・・不知火はお邪魔ですか」
提督「まさか、でも、そうだな、ホットコーヒーをお願いしたい、両方ブラックで」
不知火「そうですね、二人よりアツアツなものを淹れてきますよ」
提督「ははは、手厳しいな、なあ龍驤」
龍驤「うん、うんっ、提督、提督っ・・・」ギュッ
龍驤「今度こんなことやったら許さへんからな!」
龍驤「後、ホンマに悩んどる時は誰かに相談すること!わかった?」
龍驤「ほな、失礼するで」
提督「お疲れさん、それじゃあまた」
提督「さて、不知火さん、感想をどうぞ」
不知火「先ほども言いましたが引っ張りすぎです、龍驤さん大泣きでしたよ」
提督「それは悪かったと思ってるよ、あの後気恥ずかしそうにしてたしな」
不知火「分かってくれればいいのです、あまり傷を残さないでくださいね」
提督「気を遣っていくよ、痛んだ胃にはココアでいいかい」
不知火「ありがとうございます」
【曙】
提督「ココアはお体にあったかな」
不知火「程よい温度で少し心が休まりました」
提督「それは何よりだ、少し休んだところで次の子に移ろうか」
不知火「今度は誰になさるのですか」
提督「誰かを選ぶ、とは少し違う、そろそろ艦隊が遠征から帰ってくるからな」
提督「選ぶ手はずはない、その旗艦が対象になる」
不知火「なるほど、曙ですか、これは、少し面白そうですね」
曙とはここの>>1はツボを心得てるww
提督「さすが秘書艦、そこらへんの把握は完璧だな」
不知火「あの子も根は真面目ですからね、それこそクソがつくくらいに」
提督「不知火も良い皮肉が使えるもんだな、分かりやすい」
不知火「希望があるとするならば、心に傷を残しかねない自殺は止めていただきたいですね」
提督「不知火は曙には甘いよな、まあ協力してもらってるんだから、それくらいはお安い御用さ」
不知火「あの子とは仲良いですからね、お心遣い感謝です」
提督「そろそろ曙が帰ってくる時間だ、不知火は用意を」
不知火「さて、不知火の役割は何でしょうか」
提督「自殺じゃないとはいえ、してもらうことは同じだ、情報を事前に流してほしい」
不知火「ほう、いったいどのような内容で」
提督「俺が怯えている、とな」
不知火「それはまた、新しいですね、理由もお願いします」
提督「前回の失敗で、大本営から処分されないか恐れている、刺客に怯えている、だな」
不知火「なるほど、他の鎮守府で提督の不審死があっただけにタイムリーなネタですね」
提督「あれは不審死ではなく、憲兵の射殺だけどな、立派な処刑だよ」
不知火「そんな重大な事実を不知火に教えてもよろしいのですか」
提督「お前に言ったところで誰にも漏れんだろう、漏れたところでお前を疑うことはない」
不知火「それは嬉しいお言葉ですね、もちろんそのつもりですので安心してください」
提督「信頼してるよ、さあ、そろそろ時間だ、頼んだぞ不知火」
不知火「お任せください、それでは、また後で」
不知火「あら、曙、お疲れ様」
曙「不知火じゃない、元気そうで安心したわ」
不知火「最近忙しくて会ってなかったものね」
曙「あのクソ提督、今度私からガツンと言ってやるわ、休み増やせってね」
不知火「どうせ休養日でも不知火は仕事が気になるのがオチだからいいわよ」
曙「全く、たまには私の演習相手でもやりなさい、成長したところ見せてあげるわ」
不知火「ふふっ、それは楽しみにしておこうかしら」
曙「・・・ねえ、不知火、クソ提督、何かあった」
不知火「まあ、何もないことはないわね、でも、どうして?」
曙「だって、いつもアイツ、遠征から帰還した艦隊は港で出迎えるじゃない」
不知火「それは忙しいからよ、毎回毎回、ってわけじゃないでしょう」
曙「でも、今日はてっきり出迎えてくれると思ったから、いや、違うんだけど」
曙「なんだろ、その、違和感がして、ねえ不知火、何か知らない?」
不知火「・・・怯えてるのよ、大本営に」
曙「・・・そっか、なんだろう、それは、仕方ないわね」
不知火「他の鎮守府で不審死があったから、怯えるなという方が難しいの」
曙「大本営の暗殺って噂も、あながち間違いじゃないと思ってるわ」
不知火「まあ、時が過ぎるのを待つだけね、それか他のことで気を紛らわせるか」
不知火「司令もあなたに会うのは久しぶりだし、気も紛れるはずだから」
不知火「司令のこと、元気づけてあげて、曙」
曙「・・・分かったわ、任せて、不知火」
不知火「お願いするわ、それじゃあ」
曙「うん、それじゃあね」
不知火「ふぅ」ガチャッ
不知火「今からでも司令に中止を要請しましょうか、まだ遅くはない」
不知火「そうしましょう、あんなに純粋な曙を傷つけたくないわ、そうしましょう」
不知火「ああ、でも、見たい、とても見たいですね、曙の大泣き」
不知火「マズいですね、想像するだけゾクゾクします」
不知火「冷静になりましょう不知火、しかしこの機会を失うと次は、という話です」
不知火「よし、腹はくくりました、見るなら見るで、しっかりと脳裏に焼き付けておきます」
曙『入るわよクソ提督』ガチャッ
提督『な、なんだ、曙か、遠征お疲れ様、下がっていいぞ』ビクビク
曙『ちょっと、何よ、そんなに怯えちゃって、らしくないわよ』
提督『す、すまん、ごめん』
曙『もぉ、だかららしくないって言ってんじゃん、カーテン開けなさいよ』
提督『だ、だめだ、そうしたら、殺される』
曙『心配し過ぎよ、冷静に考えなさい、不審者が入るほど、この鎮守府の守りは薄くないわ』
曙『アンタの鎮守府でしょ、自信持ちなさい、開けるわよ』
提督『ま、待ってくれ、ちょっと待ってくれ』ギュッ
曙『ちょ、ちょっと、しがみつくなこの変態クソていと、く』ハッ
提督『こわい、こわい、こわいんだ、死にたくない』ビクビク
提督『ごめん、ごめんな、曙、ごめんな』
曙『・・・』スッ
曙『・・・大丈夫、大丈夫よ、心配しないで、ね』ナデナデ
曙『私が守ってあげるから、だから、大丈夫よ』
提督『曙、ありがとう、ありがとう・・・』
曙『よしよし、怖くない、怖くない』
不知火「ああ、なんて感動的な光景でしょう、あの曙に後光が差して見えます」
不知火「しかし、茶番なんですねこれ、この後の展開なんて想像したくありません」
不知火「まあ、結果が分かってるのです、過程は想像つきます、曙が心配です」
曙『じゃあ、開けるわよ、それ』シャー
提督『うぅ、まぶしい』
曙『ほら、こんなに良い天気よ、よく見なさい』
曙『どこにも刺客なんていないでしょう、私達を信じなさい』
曙『窓も開けたら、ほら、潮の香り、良い風に乗って流れてくるでしょう』
曙『どう、これでもそんな辛気臭いこと言ってる?何か言いなさいよ』
提督『あ、えっと、その、曙、ありがとう』ニコッ
曙『・・・』キョトン
曙『ふふっ、ええ、どういたしまして』
曙『この、クソていと・・・』
パァンッ
曙『・・・く』
曙『え』
曙『え、ちょ、ま、クソてい、とく』
曙『な、なにが』
提督『』ドクドク
曙『あ・・・』
不知火「Oh・・・」
不知火「予想通りの形です、しかし最悪の形です」
不知火「曙が窓を開けた瞬間に、司令が脳漿飛び散らしながら吹っ飛びました」
不知火「床に倒れ込んだ司令の様子は、響の時と同じです、地獄絵図ですね」
不知火「曙、固まってます、もう信じられないようなものを見る目、というか」
不知火「絶望という表現の最上級がこれなんだろな、という表情です」
不知火「自分のせいでこうなったのですから、ああもう見るに堪えません、見ますが」
曙『ね、ねえ、クソ提督、ふざけてるんでしょ、は、はやく、起きなさいよ』
曙『おきて、おきて、ねえ、ねえったら!ねえ!ウソよ!やだ!』
曙『やだやだやだやだ!ねえ!提督!クソ提督!』
曙『あ、ああぁぁぁ、あぁぁぁ・・・』
曙『いやああああああああああ!あああああああああああ!』
曙『私のせいだ、私のせいだ、私のせいだ!私のせいだああああ!』
曙『うわああああああああああああああああああああああああ!』
不知火「・・・」
不知火「すいません、曙、本当にごめんなさい」
提督『』ピクッ
不知火「合図ですね、行きましょう、そして一刻も早く曙に真実を」
曙『・・・殺してやる』
不知火「えっ」
曙『提督を、こんな目に合わせた奴を、大本営の奴らを、皆殺しにしてやる』
不知火「ちょっ」
曙『殺してやる、殺してやる、殺す、殺す殺す、絶対に殺す!』
不知火「ま、まって」ダッ
曙『あああああああああああああああああ!』
不知火「曙!」ガチャッ
曙「提督を殺したのはお前かああああ!」
不知火「曙!落ち着いて!全部ドッキリだから!」
曙「うわああああああああああああ!」ジャキッ
不知火「曙!」
不知火(まずい!避けられない!)
提督「そこまでだ曙!」ガシッ
曙「ああああ、ああぁぁ、あ、ぇ」
提督「曙!誰が緊急時に仲間に銃口を向けていいと言った!」
提督「俺の信用するお前はそんな奴なのか、違うだろ」
提督「落ち着け、取り乱すな、俺はここにいる、生きている」ギュッ
曙「あ、あ、てい、とく、本当に、クソ提督、なの?」
提督「ああ、俺だ、大丈夫だ、ドッキリだ」
曙「で、でも、血が、腕から血が」
提督「お前を止める時に出来た傷か、なに、問題ない」
提督「ありがとう、お前らに何もなくて良かった」
曙「ほ、ホントに怖くて、何も分からなくなって、それで」
曙「な、なにがドッキリよ、も、もう、この、このクソていと、くっ」
曙「う、う、うぅ、うわあああああああああん」
曙「生きててよかったああああ!うわああああああん!」
提督「」ヨシヨシ
不知火「司令、先にそのポタポタ流れてるものを止血しましょう冷静に」
提督「おお、そういやそうだった、でも今動けないから救急箱持ってきてくれ」
不知火「はいはい」
曙「うぅ、よかった、よかったぁ・・・」グスッ
曙「今度こんなことしたらタダじゃおかないからねこのクソ提督!」バタンッ
提督「はいよ、遠征お疲れ様」
提督「ふぅ、一時はどうなることかと思ったよ」
不知火「本当に死を覚悟しましたよ、司令が招いたこととは言え、ありがとうございました」
提督「怪我人は出さないと言ったはずだ、言葉には責任を持っている」
不知火「司令は怪我しているじゃないですか」
提督「こんなもの怪我にも入らん、ただの切り傷だ」
提督「しかし、あそこまで曙が取り乱すとは思わなかったな」
不知火「完全に自分が招いたことですからね、その責任に耐えられなかったのでしょう」
提督「最後はいつもの調子だったけど、なかなか引きずっていたからな」
不知火「怪我をさせてしまったことへの罪悪感もありましたから」
不知火(後は抱きしめてもらって嬉しかったんでしょうね、言いませんけど)
提督「まあ、内容はどうであれ、次の行動を示そうとした、さすが曙と言ったところだな」
不知火「あれは間違いなく発狂してましたけどね」
不知火「傷を残さないようにと言ったはずですよ、悪趣味司令」
提督「悪い悪い、でも、不知火だって楽しめたんじゃないか、曙の泣き顔が見えて」
不知火「察しの良すぎる男は嫌われますよ、司令」
このネタはやる事もオチが決まってる分 文章力が試されるSSだよな 頑張って!
ここで安易にぼのにキレさせない辺りこの>>1は分かってる
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