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    元スレ提督「いやー鎮守府に帰るの久しぶりだなー」

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    2 = 1 :


    提督「お、そろそろ着くな」テクテク

    提督「あいつら元気にやってるかなぁ」テクテク


    ビュオオオオオオオ


    カランカラン


    提督「ん、なんだこれ?ボロボロな板みたいだが」

    提督「なになに……【○○鎮守府】」

    提督「あれ?これって俺の鎮守府の表札だ。こんなにボロボロだったけ」

    提督「まったく、表札の手入れ位ちゃんとやっとけよな。後で明石にでも頼むか」

    3 = 1 :


    提督「さ、付いた着いた。久しぶりに提督業頑張るとしますか!」チラッ


    ガラーン

    カーカー


    提督「ん、なんだこの廃墟」

    提督「あー久しぶりすぎて道間違えちゃったかもしれん」

    提督「ん?でもこの表札ぴったり合うな」

    提督「……」

    提督「まさかな!だって俺の鎮守府はいつも綺麗で小鳥のさえずりが聞こえてくるくらいだし」

    提督「まあでも折角だしちょっと寄ってみるか」

    4 :

    これは…

    5 = 1 :



    ―司令室―


    「ただいまなのです」バキッ

    「あ、またドアノブが壊れてしまいました。後で直さなきゃいけませんね」

    「それよりも今日も出撃してイ級を沈めてきたのです」

    「これで今日は大丈夫なのです」

    6 = 1 :


    「あ、報告書を書かないと」

    「えーと、今日はイ級を二隻沈めました。鎮守府の近くの海域にいる深海棲艦は少しずつこの鎮守府に近づいています。このままではここも……」カキカキ

    「」ブンブン

    「な、内容を間違えてしまったのです。書き直さなきゃ、ええと、今日もいい天気なのです、と」

    7 = 1 :


    「うんしょっと」ドサ

    「報告書の段ボール箱が溜まってきたのです。そろそろ書くのをやめるべきでしょうか……」

    「でもやめたら司令官さんが困ってしまうのです。やっぱり書き続けましょう」

    「あ、もうこんな時間なのです。遠征と掃除と演習とご飯の準備とやることが一杯あるのに」

    メリメリ

    ズドン

    「報告書の段ボールの重さに耐えられなくなって床が抜けてしまったのです……」

    「まずは掃除からしましょう」

    8 = 1 :


    「」カンカン

    「板もそろそろ尽きてきました。また拾って来なくちゃいけませんね」カンカン

    「また寝る時間が減ってしまいそうなのです」カンカン

    「できました。次は司令官さんの机を拭きましょう」

    9 = 1 :


    「」フキフキ

    「司令官さんの机はちゃんと綺麗にしないといけないのです」フキフキ

    「司令官さんはすぐ机を汚してしまうのです」フキフキ

    「だから電がちゃんと綺麗にしないといけないのです」フキフキ

    10 = 1 :


    「ふぅ、これでいいのです」

    「今日も司令官さんの机は綺麗なのです」

    「明日も……多分綺麗なのです」

    「明後日も……その次の日も……綺麗……なのです」

    「……」

    「」グスッ

    「」グシグシ

    「弱音を吐いちゃいけないのです。電は初期艦なのです、秘書艦なのです」

    「だから……泣き言なんて……言わないのです」

    「例え司令官さんが帰って来なくても……電はここで待ち続けるのです……」

    11 = 1 :


    ヒラリ

    「あ、写真が落ちてしまいました」

    「もう色褪せてボロボロになっているけれど」

    「電の大事な大事な宝物なのです……」ポロポロ

    「司令官さん……電は……もう限界なのです……」ポロポロ


    12 :

    これは垢乗っ取りされて荒らされたんですかねぇ…

    13 :

    初期艦電で嫁艦も電の俺提督としては、この電ちゃんを即刻保護したい。
    代わりにイ級でもおいときゃいいだろ?

    14 :

    パーソナルライブシステム搭載か

    15 :

    やめてくれ半年放置した俺に効く

    16 :

    隙あらば自分語り

    17 :

    提督ラブ勢が病みまくってそうだな
    ツンデレ気味の子が「わたしが提督にキツい事言っちゃったから…」と
    自責の念に駆られて病むとか最高

    18 = 1 :



    『』バンッ


    提督「なんだこれ、ドアノブ壊れてるじゃねーか!」

    「え?」

    提督「ん?」

    「え?え?」

    19 = 1 :


    提督「おお電じゃないか、久しぶりだな。こんな所で何やってんだ?」

    「司令官……さん‥…?」

    提督「ははーん、さては暁達とここに遊びに来たんだな。ここは危ないから鎮守府に帰……」

    「司令官さん!」ダキッ

    提督「うおっ!?急にどうした?」

    「うわあああああん!」ボロボロ

    提督「幽霊でも見たのか?」

    「司令官さあああああん!」ボロボロ

    提督「よしよし、もう怖くないぞー」ナデナデ

    ――――――――――
    ―――――――
    ―――


    20 = 1 :


    提督「そろそろ泣き止んだか?」

    「はいなのです、ごめんなさいなのです」グスッ

    提督「よし、じゃあそろそろ離れて……」

    「嫌なのです」ガシッ

    提督「この状態じゃ話し難いだろ」

    「もう絶対に離さないのです」

    提督「しょうがないやつだ」

    21 = 1 :


    提督「それよりさっさと鎮守府に帰るぞ、こんなボロい所にいつまでもいたら危険だしな」

    「何を言ってるんですか?」

    提督「だからこんな廃墟で遊ぶのはやめてもう帰るぞ。今日はカレーの日だからな、遅くなると鳳翔に怒られる」

    「……ここなのです」

    提督「ん?なんだって?」

    「ここが……鎮守府なのです」

    提督「はい?」

    「……」

    22 :

    こういうSS見る度に毎日ログインしなくちゃいけない義務感に襲われる
    お前らも1日1回は顔見せてやれよ

    23 = 1 :


    提督「はっはっは、電は嘘が下手だなぁ」

    「嘘じゃないのです」

    提督「ここが俺の鎮守府なわけないだろ、甲勲章に名前が書いてあるんだからここの鎮守府が誰のか位すぐに……」

    提督「あれ?俺の名前が書いてあるんだけど」

    「ここは司令官さんの鎮守府なのです」

    提督「……本当?」

    「なのです」コクリ

    提督「ええええええええええ!?」

    24 = 1 :


    提督「嘘だろ!?この廃墟みたいなボロい所が俺の鎮守府!?」

    「電一人では掃除しきれなかったのです」

    提督「他の艦娘は!?」

    「皆出ていってしまいました」

    提督「第一艦隊もケッコン艦娘も全員か!?」

    「はい」コクリ

    提督「のおおおおおおおおお!」ゴロゴロ

    「あ、そんなに暴れちゃ危ないのです!」

    メリメリ

    ズドン

    提督「うわああああああ!」

    「大丈夫ですかー!」


    25 :

    2年半ログインしてねえなぁ

    26 :

    ただ一隻だけ手元に残る、いや残されてしまう

    27 = 1 :


    提督「ちょっと現状を整理してもいいか?」

    「はいなのです」

    提督「どうしてこうなったんだ?」

    「司令官さんがいなくなってから始めは金剛さんが司令官さんの代わりを務めていたのですが」

    「司令官さんがいない鎮守府の風当たりは強くていつも苦労してました」

    提督「……」

    「それでもいつか帰ってくる。そう信じて皆で支え合いながら頑張ってきたのですが」

    提督「……」

    「いつまでたっても帰ってくる気配がなく、段々鎮守府の雰囲気が悪くなってきました」

    提督「もうやめて」

    28 = 1 :


    「司令官さんが帰って来ない事に怒る人、自分を責める人、悲しむ人、色々いました」

    提督「ごめんほんとごめん」

    「そして司令官さんは帰ってくる、帰ってこないという言い争いが続き、鎮守府は機能しなくなっていきました」

    提督「」

    「そして皆さんの心身が疲弊しきった頃、大本営からこの鎮守府の全艦娘の異動命令が出ました」

    提督「それでか」

    「皆さんはもう疲れ切っていて正常な判断ができなくなっていたのです。それでいなくなってしまいました」

    29 = 1 :


    提督「あれ、じゃあなんで電はここに?」

    「異動自体は特に問題なかったのですが、ここを壊すと言われてそれだけはどうしても嫌だと抵抗したのです」

    提督「電……」

    「それで大本営にも見捨てられてしまって」

    提督「今まですまなかったな」

    「いいのです、司令官さんがいれば他に何もいらないのです」

    30 = 1 :


    「それよりこれからどうするのです?」

    提督「そうだな、ちゃっちゃとイベント終わらせようと思ったがやめだ」

    提督「まずは艦娘を取り返すぞ!」

    「取り返すって、他の鎮守府に行った皆さんをですか?」

    提督「ああ、ケッコン艦娘を取り戻せばなんとかなるだろ」

    「相変わらず大雑把なのです」

    提督「それまで取り敢えず二人で頑張るか。改めてこれからよろしく頼むぞ、電」

    「はいなのです!いつか昔の鎮守府みたいになるように頑張るのです!」

    31 = 1 :

    ここまで。長くするか短くするか考え中

    34 = 17 :

    乙、そりゃ長くするしかないだろ
    病んでしまったツンデレ娘と再会しないといけないしな

    36 = 1 :

    あ、酉つけときます

    37 :

    結構前にもちょっとだけ内容が似てるのあったよな。題材が似てても作者によって展開が変わるから面白いわ

    38 :

    この提督どうせまた直ぐに浮気して鎮守府放り出す
    若しくは、今度は育てたアイドルに逃げられていたオチ

    39 :

    あれは、結局提督が留守にしてた理由一切明かさずの投げっぱなしジャーマンで
    終わったから投下後は相当荒れてたな

    40 :

    提督、プロデューサー…次はなんだ?団長か?マスターか?

    41 :

    放置の理由なんて一々明かす必要あんのか?

    42 :

    紛れもないゴミ提督だな

    43 :

    続き楽しみww
    長い方でおねしゃすww

    44 :

    最初期からの横鎮提督なんてもう2、3年放置なんてざらだろ

    45 = 14 :

    >>39
    Lv150で放置された夕立のやつもあるぞ

    46 :

    移動先の鎮守府で幸せに暮らしてる艦娘を無理やり連れ戻そうとするクズ提督の話ですね

    47 :

    ブラック鎮守府やピンク鎮守府から取り戻す展開かもしれないぞ。

    48 :

    はたしてこの電は本当に電なのだろうか

    49 :

    電が健気すぎて泣いた

    50 :

    ピンク鎮守府はブラックよりブラックだからやめろ


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