私的良スレ書庫
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元スレ武内P「皆さんとお近づきになるにはどうすれば……」
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凛「プロデューサーのスキンシップは、悪意ある人が見れば、アイドルへのセクハラに見えてしまう――」
凛「だったら、セクハラなんて誤解、曲解ができないくらい、はっきりとした行動で以って、アイドルを勇気づけてあげるんだよ!!」
武内P「!!」
凛「具体的には、そうだね……両肩をがっしり掴んであげるのなんて良いんじゃないかな」
武内P「両肩を……」
凛「そう。それでしっかり目を見て、向き合うの」
凛「そうすれば、例えそれが写真に撮られて、どっかのゴシップ誌なんかで取り上げられたとしても――」
凛「誰がどう見てもそれは、不安がるアイドルと、それを元気付けるプロデューサーっていう、美しい構図になるはずだよっ!!」
凛「むしろ、そんな感動的な場面を下種な邪推で汚すなんて、出版社にクレームの嵐だねっ!!」
武内P「な、なるほど……」
凛「じゃあ、練習がてらちょっとやってみようか」
武内P「さ、早速ですか?」
凛「うん。昨日教えた、挨拶も交えてね」
武内P「……挨拶まで交える必要は、無いのでは――」
凛「疑問を交える必要こそないよ」
武内P「は、はい、すみません!」
武内P「そ、それでは……、渋谷さん」ポン
凛「もう少し、強くてもいいよ」
武内P「で、では……」ギュウウ
凛「……んっ」
武内P「渋谷さん、おはようございます」
凛「うん」
武内P「今日も、愛しています」ギュウ
凛「あっ――!!!」ビクンビクン!!!!
凛「――!! ――――!!!」ビクッビクッ!!!
武内P「……あの、渋谷さん」
武内P「だ、大丈夫ですか? すみません、強く掴み過ぎたでしょうか……?」
凛「……うん。問題ないよ」ビクッ
武内P「で、ですが、顔が赤いようですし……膝も震えて……」
凛「何も問題は無い」ビクン
武内P「いえ、しかし、そんな状態でこの後のレッスンは――」
凛「何も、問題は、無い」ビクンビクン!!!!
武内P「は、はい……」
凛「ホントに大丈夫だよ。ちゃんと下着の替えはあるから」
凛「じゃあ私、イって……、行ってくるね、レッスン」ガクガク
武内P「はい……。あの、お気をつけて……」
渋谷さんには言わされているけど、
島村さんには自主的に言っている問題
島村さんには自主的に言っている問題
前川みく「それじゃ、まずはみくがステージに出て、バッチリお客さんのハートを掴んでくるにゃ!!」
木村夏樹「ああ。期待してるぜ」
多田李衣菜「ロックに決めてきてよね!!」
安部菜々「あ、あの、みくちゃん!!」
みく「うん? どうしたの?」
菜々「ナナからの元気の出るエール、受け取ってくださいっ!」
みく「ホント? ありがとね!」
菜々「みくちゃん……」
ガシッ
李衣菜「おお、菜々ちゃんがみくちゃんの両肩を掴んで――」
菜々「――Good Luck」
言葉のみでここまで女の子をイかせるなんて、やっぱりプロデューサーって凄いんやな…(純粋な眼差し)
武内P(渋谷さん……彼女も疲れが溜まっているのかもしれませんね……)
武内P(今日のレッスンの結果次第では、メニューの変更も提案してみましょう……)
武内P(ただ、あそこまで明確なアドバイスはとてもありがたいですね)
武内P(本田さんと渋谷さんのためにも、私ももっと精進しなくては……)
ガチャ
卯月「お、おはようございます……」ソロ~
武内P(島村さんがいらっしゃいましたね)
武内P(……少し、元気が無いように見えます。何か、悩みがあるのかもしれません)
武内P(彼女のためになるのかは分かりませんが――先ほどのアドバイスを早速、活用しましょう……!)
武内P「おはようございます、島村さん」
卯月「ひゃ、ひゃい!! おはようございますっ!!///」カアァ
武内P(私などでも、島村さんに元気を与えられるのならば――それに越したことはありません……!!)
武内P「島村さんっ!」ガシッ
卯月「ひゃんっ!?//////」
武内P(――いけない! 少し驚かせてしまいました)
武内P(ここはなるべく、優しく……)
武内P「――今日も愛しています」ギュウ
卯月「」プシュー
卯月「こ、こく……は……//////」
武内P「し、島村さん……?」
卯月「が、ががガガガガッッ!!!」
武内P「!?」
卯月「ガンバリマスゥゥゥウウウウウウ!!!!」ヒュバッッ!!!
シ、シマムラサン―――!!!
ピニャァァァァァアアアーーーー!!!
武内P(島村さん……レッスンは問題無くこなしたようですが、大丈夫でしょうか……)
武内P(後で何か、お見舞いの品をお家へ届けた方がいいかもしれませんね……)
未央「おはよーう!! プロデューサー」ダキッ
武内P「おはようございます、本田さん」
武内P「今日もあいし――」
未央「んでんで? その後の進捗はどんなカンジ?」
本田がつき(提案し)
渋谷が捏ねし(教育し)
武内P
座りしままに食うは島村
渋谷が捏ねし(教育し)
武内P
座りしままに食うは島村
武内P「はい。本田さんからのアドバイスは(渋谷さんのアドバイスと交えて)活用させて頂いています」
未央「そっかそっか!! これでプロデューサーもみんなと結構仲良くなれたかな……?」
武内P「正直――まだ、はっきりと実感は出来ません」
武内P「しかし、着実に前に進んでいる手ごたえは感じています」
未央「おぉー。いい感じじゃん!」
武内P「本当にありがとうございます、本田さん。本田さんに相談して良かったと、思っています」
未央「え、えぇ……///。もー! やめてよー! 照れるじゃんっ!!///」
未央「……じゃあ、そんな嬉しいこと言ってくれたプロデューサーに――最後のアドバイス」
武内P「最後の……。はい、聞かせて下さい」
未央「プロデューサー、アイドルのみんなと接する時、一番大切なものってなんだか分かる?」
武内P「一番大切なもの……」
武内P「――そうですね、相手への配慮、気遣い、でしょうか……」
未央「プロデューサーらしいね。それも間違いじゃないよ」
未央「――でも、私がこの場合言いたいのはね……」
武内P「……はい」
未央「笑顔です」キリッ
武内P「!!」
武内P「なるほど……。確かに言われてみれば、アイドルに限らず、対人関係を円滑に進めるには、それが一番ですね……」
武内P「私としたことが、基本を失念していました……」
未央「あははー。なんかプロデューサー、反省ばかりしてるねー」
武内P「……しかし、その……言い訳と取って頂いても構わないのですが……」
武内P「お恥ずかしい話――私自身、笑顔というものが上手く作れないのです」
武内P「以前に、促されて笑顔を作ってみたこともありましたが――」
武内P「自分で言うのもなんですが、それはとても見れたものではない、笑顔とは程遠いものでした……」
未央「うーんとね、プロデューサー」
未央「無理に笑顔を作らなきゃって、考えなくていいと思うよ?」
武内P「そう……なのですか……?」
未央「うん。確かにプロデューサー、笑顔は作れないかもしれないけど――」
未央「でも、笑えないわけじゃないもん」
武内P「――!!]
未央「プロデューサー自身が気付いてないだけでさ、プロデューサーはとっても温かい笑顔を持ってるよ」
未央「それが出る時って、多分――プロデューサーがみんなのことを心から考えて、想ってくれてる時だって私は思うんだよね」
未央「プロデューサーは、きっと嘘がつけないんだよ」
未央「だから、取り繕った作り笑いって苦手なんじゃないかな」
未央「でも、そんなプロデューサーが笑った時は、それは心からの笑顔ってことだよっ!」
未央「だから、自信を持ってっ!!」
武内P「本田さん……」
武内P「ありがとう、ございます……」
武内P「あなたをプロデュースできることを、私は誇りに思います」
未央「えへへ……」
未央「私も、プロデューサーのプロデュースで良かったって思うよっ!」
武内P「頂いたアドバイスで、私ももっと皆さんを輝かせられるように頑張ります」
未央「頑張れっ! プロデューサー! 私もそれに負けないくらい、頑張るからっ!!」
武内P「はい!」
ちゃんみおの母性、しまむーの初々しさ……素晴らしいね
なんかサカッてる雌がいるけどそっちは知らん
なんかサカッてる雌がいるけどそっちは知らん
――翌日
武内P(昨日のことがあったからでしょうか)
武内P(心なしか、体が軽い気がしますね)
武内P(より強く、今日も頑張ろうという気になります)
ガチャ
凛「おはようございます」
武内P「おはようございます、渋谷さん」
凛「おはよう、あなた」
武内P「……?」
凛「コホン――プロデューサー、おさらいのためにも、昨日教えたことをやってみてよ」
武内P「はい。分かりました」スッ
武内P「……渋谷さん」ポンッ
凛「……うん」
武内P「――愛しています」ニコッ
凛「――――!!???」プシャアァ
凛「あ、あぁぁ…………」ヘナヘナ
武内P「し、渋谷さん……!?」
武内P「大丈夫ですか……? あの、座り込んでしまって……」
凛「あ……あぁ……」ガクガク
凛「……は……はんそく、だよ……それは……」ペタン
凛「きょ……きょうは、あぶないのに……」
凛「もらっちゃった……」サスサス
武内P「渋谷さん……腹痛ですか? その、辛ければどなたか呼んで――」
凛「…………大丈夫」
凛「大丈夫だよ、プロデューサー」
凛「私、ちゃんと産むから」
武内P「!?」
武内P「……あの、それはどういう――」
凛「名前、一緒に考えてくれるよね?」スッ
武内P「新曲か何かの話でしょうか? ――そのような連絡は受けていませんが」
凛「ふふ、無限大の未来のあるこの子のためにも、私頑張ってくるよ」ガクガク
武内P「いえ、そんな千鳥足でレッスンへ行かせるわけには……」
凛「たくさんの笑顔――この子にも、あなたにもあげるから!!」ダッ
武内P「し、渋谷さんっ!?」
本人のあずかり知らぬところで渋谷さんに自分のアイディアを悪用(?)されてる本田さんちょい可哀想だけど個人的にはGJ。
武内P(渋谷さんは行ってしまいました……)
武内P(やはり心身に疲労が残っているのかもしれません……。一度、スケジュールについて相談するべきですね)
ガチャ
卯月「…………オハヨウゴザイマス」
武内P(島村さん、今日も元気が無いように見えますが……やはり何か思い悩んでいるのでしょうか……)
武内P(言葉にしなければ伝わらないこともある……)
武内P(私の心配も、彼女の悩みも――やはり話し合ってみなければ、通じ合えませんね)
武内P「島村さん、おはようございます」
卯月「は、はいっ! プロデューサーさんっ! おはようございますっ!!」ビクッ!!
武内P「……島村さん。単刀直入にお聞きしますが――」
武内P「何か――悩んでいるのではありませんか?」
卯月「えっ、あの……」
武内P「私で相談に乗れることなら、遠慮せず仰って下さい」
卯月「そ、そんな……、大丈夫です……。これは私の問題で――」
卯月「私が頑張って、結論を出さなくちゃいけなくて……」
武内P「……そう、なのですか」
卯月「早くしなきゃ、プロデューサーさんにも迷惑だって思うんですけど……」
卯月「……でも、私こんなこと初めてで……」
武内P「……島村さんがそう仰るなら、無理には聞きません」
武内P「しかし――どうしても辛くなったら、どなたかに相談してみて下さい」
武内P「あなたは、一人ではありません」
武内P「皆さん、島村さんのことを大切に想っています」
卯月「プロデューサーさんも……」
卯月「プロデューサーさんも、そう思ってくれていますかっ!?」
卯月「私のこと――私なんかのことでも――!!」
武内P「もちろんです」
武内P「私は、あなたのプロデューサーですし、それに――」ポン
武内P「あなたを愛していますから」ニコッ
卯月「――――!!」
武内P「――!? あ、あの島村さん……!?」
卯月「えっ……?」
武内P「いえ、涙が……」
卯月「あっ……」ツー……
卯月「ご、ごめんなさいっ! 私っ!!!」ゴシゴシ
武内P「……良ければ、使って下さい」つハンケチ
卯月「は、はい……」
卯月「ごめんなさい……。こんなとこ見せちゃって……」
武内P「落ち着きましたか?」
卯月「は、はい……」
卯月「あっ、ハンカチ、洗って返しますね!」
武内P「いえ、お気になさらないで下さい」
卯月「だ、ダメですよっ! プロデューサーさんに悪いですし!」
卯月「……は、恥ずかしいですし」ゴニョゴニョ
武内P「……?」
卯月「とにかく! 今度、洗って返しますからっ!」
武内P「そこまで仰るのなら……お願いしますが……」
卯月「だから――返す時に……」
卯月「一緒に、私の答えも――プロデューサーさんへのお返事も、伝えますから……」
武内P(お返事――悩みを打ち明けて下さる、ということですね)
武内P「分かりました。お待ちしています」
卯月「はっ、はい///」
凛「ふっ……ふっ……ふっ……」キュッキュッキュ
北条加蓮「……凛、なんか気合入ってるね。ダンスのキレがいつもより違うよ」
神谷奈緒「いや、違うっていうか――いろいろおかしいけど……」
トレーナー「あー……、渋谷。ちょっと休んだらどうだ……?」
凛「いえ、まだいけます」
トレーナー「いや……。いけると言うなら、そのダンスをだな……」
奈緒「上半身のキレのある動きに比べて、あの下半身はなんだ……?」
加蓮「腰砕けにでもなったみたいにガクガクしてるけど」
凛「私は、立ち止まるわけにはいかないの」
凛「プロデューサーと、この子のためにもっ!!」
五十嵐響子「おはようございまーす」ガチャ
小日向美穂「あっ、響子ちゃん。おはようございます」
響子「おはよう、美穂ちゃん。それに――」
響子「卯月ちゃんは、どうしたの……?」
卯月「あっ、あの……その……」
美穂「実は……」
響子「ええっ! プロデューサーさんに愛してますって言われたっ!?」
美穂「しかも、両肩を掴まれて微笑みかけるように、だって」
響子「そっ、それって……告白なんじゃ……」
卯月「や、やっぱり、響子ちゃんもそう思いますか?」
響子「う、うん。どう見ても、そうだよ……」
響子「と言うか、もはやそれってプロポーズなんじゃ……」
美穂「ですよねぇ……」
響子「もしかして、最近ちょっと様子が変だったのも、そのせい?」
卯月「はい……」
卯月「私、どうしたらいいんでしょう……」
卯月「もちろん、プロデューサーさんのことは好きです」
卯月「でも――私、まだ学生だし……それにアイドルだし……」
卯月「プロデューサーさんは私のこと、とっても想ってくれているみたいなんです……」
卯月「でも、私自身は、プロデューサーさんのこと、ホントのところは、愛しているのかなって……」
卯月「それに、ホントに私にそんな魅力あるのかなって、思っちゃって……」
卯月「怖いんです……」
卯月「もし、プロデューサーさんの気持ちに応えても、その気持ちに応え切れなかったら……」
卯月「答えを出すのが――怖い……」
卯月「がっかり、されちゃうんじゃないかって……」
響子「……卯月ちゃん」
響子「卯月ちゃんは、プロデューサーさんに告白された時、どう思いました?」
卯月「それは……びっくりして、あたふたして……それで……」
響子「……それで?」
卯月「――嬉しいって、思いました」
美穂「卯月ちゃん……」
卯月「とっても嬉しくって――想像した以上に嬉しくって……」
卯月「温かくって……私も、プロデューサーさんに、その温かさを伝えて、私からも、いっぱいお返ししてあげたいって……」
卯月「そう、思いました……」
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