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    元スレモバP「独身のまま三十歳を過ぎてしまった」

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    101 :

    ムスコにしておけ

    102 = 82 :

    続き来たのかとわくわくして開いたらコレだよ

    103 :

    ホテルに入るのをとめればよかったんじゃ

    104 :

    ようやく平日が終わった…今日は無理ですが何とか土曜には投下します

    105 :

    >>104
    お疲れ様です。さぁ土曜ですよ

    106 :

    土曜日になったけどまだ早すぎるぞい

    107 :

    やっと出来た。誤字脱字の確認したら投下します。

    108 = 1 :

    まえがき

    モバPが30歳以上の設定なため、一部アイドルの呼び方を変えてます。

    それでは第三部、はじめます

    109 = 1 :


    モバPが川島瑞樹と共に梅田のホテルに入り それを櫻井桃華が目撃した頃、東京では会議が開かれていた


    ~会議室~


    社長「先ほど桃華くんの祖父で、阪久グループのトップである櫻井氏から制裁を解くと連絡があったよ」

    社長「来週までには関係者に周知されるだろうとの事だ」

    ちひろ「良かった。桃華ちゃん説得に成功したんですね」

    社長「しかし ただで解除とはいかなくてね。制裁解除の条件として桃華くんを大阪に転属させる事を要求されたよ」

    CuP「それで済むなら安いんじゃないですか?」

    ちひろ「制裁を解いてもらう対価としては破格というか、ただ同然ですね」

    PaP「本当に孫かわいさだけで制裁してたんすね…それで いつ転属で?」

    社長「来月だ。桃華くんは現在 こっちの学校に通っているが、転属は本人の希望でもあるとの事だ」

    CoP「つまり祖父 櫻井氏は孫が帰ってきて嬉しい」

    ちひろ「孫の桃華ちゃんはPさんが担当になるから嬉しい」

    CuP「ウチの事務所は大阪で営業できるから嬉しい」

    社長「うむ。これで大阪の問題は終息したと思って言って良いはずだ」

    社長「皆ご苦労だったね、今日はこれで解散だ」


    オツカレサマデース ウィーッス


    社長「さて、私もPくんに連絡し終わったら帰るかね」ピッピッ

    110 = 1 :


    ~梅田のホテル~


    モバP「――そうですか。来週には、周知されるんですね」

    社長『ただ桃華くんをそっちに戻す事が条件でね。来月から彼女は大阪配属だ』

    モバP「承知、しました。改めて、こっちで、頑張ります」

    ンンッ

    社長『ああ、期待しているよ。大阪を東京に負けないくらいにしてくれよ?』ハッハッハッ

    モバP「その、つもりで、頑張ります、よっ」

    アアッ

    モバP「―では、失礼します」ピッ

    瑞樹「はぁ、はぁ………ふふ、さっきまでが嘘みたい。あなた明るい顔しているわ」

    モバP「ああ、さっきの電話で」

    瑞樹「頭の中に残ってた最後のモヤモヤが無くなった、かしら?」

    モバP「――ほんと、お前って、やつはっ」パンッ!パンッ!パンッ!

    瑞樹「ああっ!」

    モバP「俺のことは、何でも、お見通しだなっ!」


      ・

      ・

      ・

      ・

    111 = 1 :


    ~翌朝・ホテルから梅田までの道中~


    瑞樹「6年ぶりに彼氏に食べられちゃったなう」ポチポチ

    モバP「おい何つぶやいてんの。やめろくださいお願いします」

    瑞樹「嘘よ。母さんからのメールに返信しただけ」

    モバP「おばさんから?」

    瑞樹「ええ、ほら」

    モバP「ええと…?」

    瑞樹母『Pくん元気ー?あっ言うまでもないか!(笑)そうそう押し入れに瑞樹の制服と体操服まだしまってるけど―』

    モバP「ちょっと!?瑞樹さん!?」

    瑞樹「なに?私は帰りが遅くなった理由を送っただけよ?」ニヤニヤ

    モバP「うおおおお何だこの羞恥プレイ!?勘弁してくれ」

    Prrr Prrr

    モバP「…ん?知らん番号だ。もしもし――母さん?え、何この番号――は?瑞樹の親父さん!?」

    モバP「――あ、もしもし、お久しぶりですモバPです。いえいえこちらこそ。はい、はい、いやそんな――」

    モバP「若いからもっと出来るだろ?ちょっと何言ってるかわかんないですね」



    ~モバP 両親、義両親(予定)と通話中~


    112 = 1 :


    モバP「」チーン

    瑞樹(はしゃぎすぎたかしら?)

    モバP「……瑞樹」

    瑞樹「なに?」

    モバP「母さんやおばさん達にいじられた直後に言うのもなんだけどさ」

    瑞樹「………」

    モバP「俺、大阪に帰ってきたばかりなんだ。だから―――」







    黒服「――大阪支社を軌道に乗せてからプロポーズをするようです」


    東京行き新幹線の車内に櫻井桃華と護衛の姿があった。

    現在の通学先である東京の学校に通うため寮に向かう途中である。


    桃華「そう…もういいですわ。引き上げさせてくださいまし。今日までご苦労様ですわ」

    黒服「かしこまりました」

    桃華(結婚を焦っていたのに仕事で結果を出してから…男の子の意地?かしら)

    桃華(ああ、そんなPちゃまも素敵ですわ)フフッ

    桃華(だけど その選択は間違いかもしれませんわよ?阪久の妨害なくとも 関西には―)

    113 = 1 :


    ~翌日・シンデレラ事務所 社長室~


    久井留美「――私をシンデレラ事務所のスタッフに?」

    ちひろ「はい、私と一緒に働いてもらえないかと。もちろん正社員として、です」

    留美「理由を聞いてもいいかしら」

    社長「それは私が説明しよう。目的はCoPくん達プロデューサーの事務作業を減らし、事務所の収益を強化する事だ」




    多くの芸能事務所は一部の人気タレントが稼ぎ、他のタレント・事務所スタッフを支えている

    シンデレラ事務所もその例に漏れず 200にせまるアイドルを抱えながら、

    収益の大半をモバPが最後まで担当していた5人を含む、約20人が稼ぎ出す構造になっていた。




    社長「CoPくん達は、Pくんの業務を引き継いだ事もあり負担が大きい状態だ」

    社長「彼らの事務作業時間を減らして、プロデュースと営業に集中できる環境を作り」

    社長「いずれ来る現トップアイドル達の落日にそなえたい。どうか、受けてもらえないだろうか」


    留美(――Pさんが大阪に行ってから、確かに彼らは多忙が続いている)

    留美(結果、今までPさんがしていた 私のような人気があるとはいえないアイドルへのフォローが届かなくなった)

    留美(社長達が知っているか分からないけど、売れていない子達の中には引退を考えている子も居るらしい)

    留美(私もこれ以上は難しいと自覚しているし、正直 引退後の不安もあるけど)

    留美(Pさん、あなたに言ってほしかった)

    留美(私をこの世界に導いたあなたに、夢の終わりを告げてほしかった――)



    留美「――分かりました。今後はスタッフとしてお世話になります」

    社長「ありがとう、本当にありがとう!」

    ちひろ「留美さん、これからもお願いしますね!」

    114 = 1 :


    それからしばらく経ち、モバPの大阪営業も一筋の光が見えていた


    ~シンデレラ事務所 社長室~


    社長「――アイドルとして営業するのは当面やめる?」

    モバP『はい。以前にも報告しましたが やはり浪速興業が強すぎます』

    社長「元々お笑いタレント・芸人を多数抱えているからアイドル以外が弱いうちでは厳しい だったね」

    モバP『芸人とアイドルのセット売りが向こうの強みですからね。現状ウチが戦える相手じゃないです』

    社長「ならどうするのかね?」

    モバP『関西のテレビ局が制作するドラマに、ウチのアイドルを女優として売り込んでいこうかと』

    社長「ほう。そこまで具体的という事は まとまりかけの話がありそうだね」

    モバP『ええ、橘ありすの起用で話がまとまったドラマが一本あります』

    社長「さすがだね。浪速興業が強すぎるのがネックだが取っ掛かりが出来たのは喜ばしい」

    社長「ちなみに橘くんはどんな役を?」

    115 = 1 :


    ~シンデレラ事務所・コミュニケーションフロア~


    橘ありす「え?私がテレビドラマに、ですか?」

    社長「そうだ。橘くん おめでとう!」


    オー スゴーイ オメデトー


    ありす「そんな私が…あの、どんな役ですか」

    社長「まず あらすじを説明するとだね、探偵を勤める主人公の元に姉の子供・姪が家庭の事情でころがりこむ」

    社長「姪役が橘くん、君だ。その姪なんだが どうにも現代っ子というべきか、ネットの情報で物事を判断する癖がついているんだ」

    ありす「…ん?」

    社長「そして主人公にもネットの情報を見せて反論したりと、生意気な態度をとる」

    ありす「あの、それ」

    社長「しかし主人公と共に過ごすうちに、ネットが全てじゃないと知り成長していく役だ」

    ありす「」

    社長「君にぴったりだと思…痛い。橘くんローキックはやめてくれ。痛い」ゲシゲシ

    ありす「まぁ良いです。そのドラマは私の実家、兵庫でも放送されるんですか」

    社長「もちろん。あとドラマの舞台が関西で、神戸での撮影が多くなる予定だそうだ」

    ありす「…神戸?」

    社長「ああ。確か君の実家は西宮だったね。ホテルに宿泊せず実家で過ごすと良い」

    ありす「いえ、そうじゃなくて撮影が神戸なら私の担当は」

    社長「撮影期間中は大阪のPくんが君を担当するよ。この仕事もPくんが取ってきた」

    ありす「!」パァァ



    オー イイナー Pゲンキシテルカナー?



    ??「社長、その話もっと詳しく教えてよ」

    116 = 1 :


    ~梅田・阪久グループ本社 社長室~


    桃華祖父「――この後は?」

    秘書「展望会議室にて第3期梅田開発会議です。その後 北大阪銀行頭取との会食になります」

    桃華祖父「ああ、今日だったか」


    コンコン


    ??「会長、お時間よろしいでしょうか」

    桃華祖父「秘書」

    秘書「失礼いたします」


    ガチャ … パタン


    桃華祖父「で、何の用だ息子よ」

    桃華父「日中でも報告しろって言ったの父さんですけど?」

    桃華祖父「知らん。それで?」

    桃華父「調子良いなぁ。それはそれとして、Pさんが動き出しました」

    桃華祖父「……ほう?浪速の網をすり抜けたか。やりおる」

    桃華父「正直驚きました。東京での活躍もありますし、もしかしたら彼が」

    桃華祖父「ばかもん。判断するにはまだ早い」

    桃華父「しかし、しかしですよ?もし彼がそうであれば――」







    桃華父「父さん、ようやく貴方の悲願が叶います」







    第三部 完

    118 :

    乙乙。なんか蒼の力がスレから溢れてきてるんだけど

    119 :

    乙に飲まれよ!

    120 :

    あと関西組で売れてそうなのはみく、楓か

    121 :

    モバマスで複数回SRになったキャラクターの
    出身地統計出したらどうなるんだろうか。

    122 :

    阪久グループの悲願…まさか歌劇団でも作る気じゃ

    123 :

    ブレーブスの復活かな?

    124 :

    櫻井爺の悲願…それは宝塚歌劇団に対抗するための組織じゃねえの?
    そこならわくわくさんも日の目が見れそう

    125 = 1 :

    世界観の説明が分かりづらいくて申し訳ないです。この世界には架空の企業・団体しか登場しません。

    そのため、阪○グループではなく阪久グループが、吉○興業ではなく浪速興業が代わりに存在する世界です。

    あと、阪久グループの簡単な概要は >>21 になります。

    感想をレスしていただけると作中で補完したり、今みたいに補足のレスが出来るので、今後もレスしてもらえると嬉しいです。

    126 :

    歌劇団は元々持ってるってことか

    127 :

    ふーん、ここが大阪支部か 悪くないかな

    128 :

    >>ホテルに宿泊せず実家で過ごすと良い

    実家が山口だったら笑う

    129 :

    まあこのまま蒼のアイドルがフェードアウトするわけがないわな

    130 = 122 :

    歌劇団も球団も持っている大財閥の悲願って一体なんなんだ…
    大阪に首都移転とか?

    131 = 128 :

    尼崎の市外局番を大阪から取り戻すこと

    132 :

    兵庫は県名ではあるけど実態は神戸市9区の中の一つだしな
    悲願は球団の日本一かな()

    133 :

    そんなのいいあってるのは一部だわ
    郡とか西半分はのどかすぎるただのど田舎

    134 :

    イチ○ーのオリックス復帰とか

    135 :

    はんきゅうならブレーブスやろなあ

    136 :

    兵庫県民だけど正直悲願とか思いつきもしないな

    137 :

    第四部あらかた出来た…誤字脱字の確認終わったら投下します

    138 :

    >>137
    あくしてくれ

    139 = 1 :

    まえがき

    エンディングは決めているんです。そこへ至るまでに必要なボリュームが見えない。脚本家って凄いや。

    真○丸よりは先に終わらせたい(願望)

    第四部、はじめます。

    140 = 1 :


    ~シンデレラ事務所・コミュニケーションフロア~


    渋谷凛「社長、その話もっと詳しく教えてよ」

    橘ありす「渋谷さん…」

    社長「すまないが私も今話した内容くらいしか知らないんだ。Pくんから報告があったから、それを伝えに来ただけだよ」

    「そうなんだ。それにしても珍しいね」

    社長「珍しい?何がだね?」

    「こっちに居た頃のプロデューサーって、まずアイドルにしてからドラマやバラエティの仕事だったから」

    「候補生の子に アイドルデビューより先に、別の仕事が来るのは初めてじゃないかな」

    社長「…言われてみれば確かにそうだね。ただ これには理由があってね――」



    「―へぇ、関西だと浪速興業がそんなに強いんだ」

    ありす「確かに関西ローカルで浪速興業のタレントが出ない番組、すぐには思いつかないですね」

    社長「うむ、そこでPくんはアイドル以外の枠を狙って営業中という訳だ」

    「だけどアイドルデビュー済みの子を使わない理由にはならないよね?」

    社長「デビュー済みの子はCoPくん達が担当だからね、起用するとしたらCoPくん達と事前に調整したりと手間がかかる」

    社長「しばらくはスケジュールの都合がつきやすい候補生で営業をしていくと思うよ」

    社長「渋谷くんがドラマ出演に興味があるなら担当のCoPくんに相談するといい。今の君なら問題ないだろう」

    「そっか、ありがと。それじゃレッスン行ってきます」スタスタ

    社長「ああ、いってらっしゃい」

    ありす「社長、今の話だとプロデューサーが私たち候補生の担当という事ですか?」

    社長「そんな事は無い。君たち候補生の場合Pくん含めた4人全員が担当だ」

    社長「ただ最近までCoPくん達が忙しくて手がまわっていなかったから、そこはすまないと思っている」

    社長「しかし和久井くんがスタッフになってくれた。今後は今まで通り4人で候補生を見る予定だ」

    社長「とはいえPくんは大阪だからね、普段はCoPくん達3人で君たちを見る事になるかな」

    ありす「そうですか、ちなみに櫻井さんが大阪に転属されましたが」

    社長「…彼女の場合はご実家の意向で引退となりかけたが、休止扱いで籍だけ置いてもらっている」

    社長「事務所内の掲示板にも、そう張り出していたと思うよ。あとで見てくると良い」

    ありす「いえ結構です。同じ県出身という事で気になっただけなので」

    社長「そうかい……さて、私もこの辺で戻ろうか。橘くんドラマ頑張ってくれよ?」

    ありす「はい、頑張ります」ペコリ

    ありす「……Pさんが大阪で最初に取った仕事だもの。頑張らなきゃ」ボソッ

    141 = 1 :


    ~シンデレラ事務所提携先レッスンスタジオ・女子更衣室~


    北条加蓮「Pさんの担当は実質 候補生だけ!?」

    島村卯月「凛ちゃん、その話 本当なんですか?」

    「うん、社長に聞いたから間違いない」

    卯月「…そうですか」シュン

    加蓮「Pさん、なんで候補生だけなの…」グスン


    神谷奈緒・本田未央((話す相手は選ぼうよ社長…))


    奈緒「加蓮おちつけ。凛が言ったろ、浪速興業のUMD48と競合するから仕事とれないって」

    加蓮「そうだけど、そうだけどさぁ」ウワーン

    卯月「もうプロデューサーさんと一緒に、お仕事できないかもしれないんですね」グスン

    「うん、そこは事情が事情だし良いんだけどさ」

    未央「およ?しぶりん意外と冷静じゃん。それで何が気になるん?」

    「プロデューサーって、うちの事務所が事業拡大するために大阪へ行ったんだよね?」

    卯月「確か社長はそう言ってましたね」

    加蓮「CoPさん達に聞いても同じだった」

    「私もさ、最初はプロデューサーが大阪支社を大きくしたら重役?になって東京に戻ると思ってたんだ」

    未央「今の肩書も大阪支社長らしいし、こっちに戻るとなったら重役ですな」

    「だけど浪速興業が居るから、アイドル事務所なのにアイドルの営業できないじゃん」

    奈緒「だから今回の橘みたいにアイドルとしては営業しないって話だろ?」

    「うん、プロデューサーの事だからそれでも営業できちゃうと思うんだけど」

    卯月「だけど、どうしたんですか?」

    「多分それだけだと、何て言えば良いんだろう。支社というより営業所?だよね」

    奈緒・未央「?」

    加蓮「…あ、そうか。Pさん、つまり大阪支社が今後やる仕事の内容は支社長というより営業マン」

    加蓮「何年経っても大阪支社は大きくならないから、Pさんを重役にして東京に戻す理由ができない…?」

    卯月「ええっ私達プロデューサーさんと会えないままなんですか!?」

    「うん、だから皆で考えようよ。プロデューサーをこっちに戻す方法を―」

    142 = 1 :


    ~後日、シンデレラ事務所・社長室~


    社長「――Pくんから報告があってね、台本をもらったから取りに来てほしいそうだ」

    ありす「ついに台本が…分かりました。いつ取りにいけば良いでしょうか」

    社長「早いに越した事は無いが、ええと同行するCuPくんのスケジュールが―」

    ありす「CuPさんが同行するんですか?」

    社長「ああ、Pくんが大阪で最初に取った仕事だから事務所も応援しようと考えてね」





    佐久間まゆ「友情出演で私が出演するんですよ、ありすちゃん」





    ありす「佐久間…さん」

    CuP「遅くなってすいません、ただいま到着しました」

    社長「お疲れ。どこまで話したか、そうだCuPくんが同行できるスケジュールなんだが」

    CuP「少しお待ちください、ええと」ペラペラ

    CuP「しまった、この日は赤坂テレビとの打ち合わせが入ってしまいまして―」

    まゆ「あら、その日なら私が空いてますよ社長」

    社長「そうかい、なら二人で行ってもらおうかね」

    CuP「そうですね、取りに行くのも台本ですし。その後を考えたら佐久間の方が良いですね」

    ありす「そのあと?」

    CuP「Pさんが橘の役作りに役立てようと撮影予定場所を聞いていてね、当日は幾つか巡る予定なんだ」

    まゆ「あら、普段のドラマだとそんな事ないのにPさん張り切ってますね」フフッ

    社長「うむ、Pくんの頑張りに報いるためにも二人とも期待しているぞ!」ハッハッハ

    まゆ「ええ勿論。ありすちゃんも、これからよろしくお願いしますね?」ニコォ

    ありす「…はい、よろしくお願いします」ペコリ

    143 = 1 :


    CuP「それでは、私は次の現場へ行ってきます」

    社長「よろしく頼むよ。佐久間くんは今日の仕事はもう終りかい?」

    まゆ「ええ、今日は終わりです。せっかくですから寮で ありすちゃんとお茶にしようかと」フフッ

    ありす「え?」

    社長「それは良い。佐久間くんはドラマ出演の経験が事務所内でも上位だからね」

    まゆ「私で良ければ幾らでもアドバイスしますよぉ?」

    ありす「…ありがとうございます」



    ~シンデレラ事務所女子寮・佐久間まゆの部屋~



    まゆ「さて、橘さん」

    ありす「橘でs…え?」

    まゆ「親しくない方に名前で呼ばれるのは好きじゃないと聞きましたから」

    ありす「え、それならさっき―」

    まゆ「社長の前ですよ、お互い良く見えた方が得じゃないですかぁ?」

    ありす「―っ、それで私に何の用ですか」

    まゆ「橘さんは、今回の仕事をどう感じてますか?」

    ありす「…?」

    まゆ「例えば頑張ろう、面倒くさい、もっと良い役が良かった。何でも良いですよぉ」

    ありす「そんなの、私にとっては初めてもらった大きな仕事です。頑張るに決まっているじゃないですか」

    まゆ「それだけですかぁ?」

    ありす「何が言いたいんですか」

    まゆ「本当にそれだけ?他に頑張る理由はありませんか?」

    ありす「他に…」

    まゆ「ええ、これから仕事仲間になるんです。本音をぶつけてください」

       ・

       ・

       ・

       ・

    144 = 1 :


    ありす「…プロデューサーが大阪で初めて取った仕事と聞きました」

    まゆ「……」

    ありす「たった一人で大阪に行ってから一ヶ月以上も経つのにですよ?」

    ありす「…それに以前、友情出演ってギャラが安いか場合によっては無いと聞きました」

    まゆ「ええ、その通りです」

    ありす「事務所でトップクラスの佐久間さんがですよ!?」

    ありす「失敗するわけにはいかないじゃないですか!」

    ありす「だけど私が出来る事って無いじゃないですか!頑張るしかないじゃないですか!」

    まゆ「……」

    ありす「怖いんですよ!失敗する事が!プロデューサーに迷惑をかける事が!事務所に迷惑をかける事が!」

    ありす「……あの人に嫌われる事が、怖いんです」グスッ

    まゆ「ふふっ私も同じですよぉ」

    ありす「…え?」

    まゆ「何度 撮影をこなしても、失敗したらPさんに迷惑をかけてしまう、嫌われてしまう。そう思ってしまうんですよ?」

    ありす「そうなんですか…」

    まゆ「ええ、何度やっても不安になる。もしかしたら私達、似た者同士かもしれないですよ?」

    ありす「似た者同士…」

    まゆ「さて、橘さん本題に―はい?」

    ありす「名字じゃなくて名前で良いです。その、何ていうか、似た者同士、ですから…」

    まゆ「…ふふっ、ありがとう。では、ありすちゃん。これから時間のある時は一緒に特訓しませんか?」

    ありす「特訓、ですか?」

    まゆ「ええ。失敗しない為に、Pさんに嫌われない為に、似た者同士で演技の特訓をしましょう?」

    145 = 1 :


    ~シンデレラ事務所・会議室~


    「うちの事務所を潰すのってどうすれば良いかな」


    奈緒 未央「「…………は?」」


    未央(かみやん大変だ!しぶりんがおかしくなっちゃった!いわゆるPロス症候群!?)ヒソヒソ

    奈緒(勝手に新しい病気をつくるな!いやおかしくなってんのはそうなんだけど!)ヒソヒソ

    未央「…えーと、しぶりん?何で事務所を潰したいのかな?」

    卯月「そうですよ何か理由があっても、今日までお世話になったんだし潰すのはあんまりです!」

    加蓮「凛、プロデューサーの実家は大阪だよ。潰れたら東京に来る理由無くなるよ?」

    「あ、別に潰したい訳じゃないよ。事務所が潰れそうな状況にしたいだけ」

    奈緒「いやいや、どっちも大差無いよ…何でそう思ったんだ」

    「だってプロデューサーが東京に戻ってくるじゃん」


    奈緒 未央(意味がわからん)


    卯月「え、プロデューサーさん戻ってくるんですか?じゃあ潰しても―」

    未央「良くないよ!?かれんも言ったけどプロデューサーの実家は大阪だからね!?」

    奈緒「……凛、何で事務所が潰れそうになったらPさんが東京に戻ってくるんだ?」

    「何でって、うちの事務所を立て直そうと思ったらプロデューサーを東京に戻すしかないじゃん」

    奈緒 未央「」





    「具体的な方法が思いつかなくてさ、何か無いかな?」





    第四部 完

    146 = 1 :


    あとがき

    ようやく東京組を少し動かせました。ところで最近、急に寒くなりましたね。

    まゆとありすの先輩後輩スポ根?トークと、ニュージェネ・トラプリの賑やかなトークで心を温めてください。

    あと、第五部の投下は次の土日まで難しいかもです。申し訳ない。

    そしてレスしてくれた皆さんありがとうございます。SS制作の励みにしています。

    感想をレスしていただけると作中で補完したり補足のレスが出来るので、今後もよろしくお願いします。

    147 :


    次も楽しみにしてる

    148 :

    オイオイこのアイオライトガールは頭がイっちまってるな

    149 :

    しかるべき手順を着実に踏んでいる
    ってのは理解できるが、これだと第何話までいくのだろう

    乙でした

    既にkwsmさんがほぼほぼ勝ち確なのは
    2,3話先には知れわたってほしいとこだけど…

    150 :

    この蒼には流石のちゃまも呆れ顔
    あるいは絶対に自分を出し抜く事だけはないから、安心して仲良く出来るかも


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