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元スレ加蓮「私、たぶん死ぬの」
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加蓮「誰?誰かいるの?」
P (加蓮の声だ...)
奈緒「.....っ」
P 「...俺だ。入るぞ」
ガチャ
加蓮「え......?」
P 「よ、なんか久しぶりだな」
P (加蓮の声だ...)
奈緒「.....っ」
P 「...俺だ。入るぞ」
ガチャ
加蓮「え......?」
P 「よ、なんか久しぶりだな」
奈緒「よ、よぉ、お見舞いに来たぞ」
加蓮「プロデューサーさん、奈緒......?」
P 「きれいに片付いてるな。って当然か、ははっ」
加蓮「え?え...なんで?」
加蓮「なんでプロデューサーさんも病衣、着てるの...?」
加蓮「プロデューサーさん、奈緒......?」
P 「きれいに片付いてるな。って当然か、ははっ」
加蓮「え?え...なんで?」
加蓮「なんでプロデューサーさんも病衣、着てるの...?」
P 「実は俺も今ここに入院しててさ」
加蓮「入院って...そんな...どうして?」
加蓮「プロデューサーさんはどこも悪くなかったはずでしょ!?」
奈緒「お、おいっ、あまり興奮するなよ」
加蓮「でもっ」
P 「落ち着け、大丈夫だって」
P 「ただの肝炎だから。たいした病気じゃないんだ」
加蓮「肝、炎....?」
P 「ああ、A型のな」
加蓮「入院って...そんな...どうして?」
加蓮「プロデューサーさんはどこも悪くなかったはずでしょ!?」
奈緒「お、おいっ、あまり興奮するなよ」
加蓮「でもっ」
P 「落ち着け、大丈夫だって」
P 「ただの肝炎だから。たいした病気じゃないんだ」
加蓮「肝、炎....?」
P 「ああ、A型のな」
奈緒「ほんと大変だったんだよ」
奈緒「加蓮が倒れたほんの少し後に調子崩してさ」
P 「まず熱が出て、身体もやたらとだるかったんだよ」
P 「最初は風邪かと思ったんだけど、どうも違う感じでさ」
P 「だから、エナドリの飲み過ぎかなーって思ったんだよ」
P 「そういう奴多いし」
加蓮「多いんだ...」
P 「で、それだと病院に行く訳にもいかないから、事務所でとにかく寝てた」
奈緒「加蓮が倒れたほんの少し後に調子崩してさ」
P 「まず熱が出て、身体もやたらとだるかったんだよ」
P 「最初は風邪かと思ったんだけど、どうも違う感じでさ」
P 「だから、エナドリの飲み過ぎかなーって思ったんだよ」
P 「そういう奴多いし」
加蓮「多いんだ...」
P 「で、それだと病院に行く訳にもいかないから、事務所でとにかく寝てた」
加蓮「寝てた?」
P 「ああ、仕事もあったし、家にも帰らないでずっと寝てたな」
奈緒「一日20時間くらい寝てたよな。でも全然元気にならないんだよ」
P 「そんな状態が3日くらい続いて、流石におかしいって凛が言い出して」
奈緒「あたしと凛が病院に無理やり連れてきたら」
奈緒「お医者さんが”君、入院ね”って」
P 「”急性肝炎だから、退院まで最低2ヶ月はかかるから”ってさ」
加蓮「2ヶ月....」
P 「まぁ、そんなに大きな病気じゃないみたいだけどな」
P 「ああ、仕事もあったし、家にも帰らないでずっと寝てたな」
奈緒「一日20時間くらい寝てたよな。でも全然元気にならないんだよ」
P 「そんな状態が3日くらい続いて、流石におかしいって凛が言い出して」
奈緒「あたしと凛が病院に無理やり連れてきたら」
奈緒「お医者さんが”君、入院ね”って」
P 「”急性肝炎だから、退院まで最低2ヶ月はかかるから”ってさ」
加蓮「2ヶ月....」
P 「まぁ、そんなに大きな病気じゃないみたいだけどな」
P 「2ヶ月から3ヶ月で完治するし、後遺症も全くないそうだ」
P 「ただ、その間は運動一切禁止、もちろん仕事も出来ない」
P 「なーんにも考えないで、気楽に眠り続けるのが一番の特効薬らしい」
P 「まぁ、今は体調もだいぶ回復したし、こうして自由に出歩いてるってわけだ」
加蓮「そうなんだ.........全然知らなかった」
P 「医者も加蓮に気を使って話さなかったのかもな」
加蓮「うん...そうだと思う」
P 「ただ、その間は運動一切禁止、もちろん仕事も出来ない」
P 「なーんにも考えないで、気楽に眠り続けるのが一番の特効薬らしい」
P 「まぁ、今は体調もだいぶ回復したし、こうして自由に出歩いてるってわけだ」
加蓮「そうなんだ.........全然知らなかった」
P 「医者も加蓮に気を使って話さなかったのかもな」
加蓮「うん...そうだと思う」
P 「いやー、参った参った」
奈緒「とか言って本当は、仕事さぼれて嬉しい!とか思ってるんだろ?」
奈緒「なにより加蓮と一緒だしさ」
P 「おいおい、そんなこと言って良いのか?」
奈緒「え?」
P 「加蓮が心配でしょっちゅう泣いてたことバラしてもいいのか?」
奈緒「ちょっ、やめろよ!...って、もうバラしてるじゃねーか!!」
加蓮「奈緒......!」
奈緒「あっ、ち、ちげーし!」
奈緒「とか言って本当は、仕事さぼれて嬉しい!とか思ってるんだろ?」
奈緒「なにより加蓮と一緒だしさ」
P 「おいおい、そんなこと言って良いのか?」
奈緒「え?」
P 「加蓮が心配でしょっちゅう泣いてたことバラしてもいいのか?」
奈緒「ちょっ、やめろよ!...って、もうバラしてるじゃねーか!!」
加蓮「奈緒......!」
奈緒「あっ、ち、ちげーし!」
奈緒「泣いてねー!全然泣いてねーし!」
加蓮「えっ...そうなの?」
奈緒「はっ?」
加蓮「ふーん...奈緒、私のこと心配じゃなかったんだ...」シュン
奈緒「!!」
加蓮「そっか...」グス
P 「あー、奈緒が加蓮いじめたー」
奈緒「う...!」
加蓮「えっ...そうなの?」
奈緒「はっ?」
加蓮「ふーん...奈緒、私のこと心配じゃなかったんだ...」シュン
奈緒「!!」
加蓮「そっか...」グス
P 「あー、奈緒が加蓮いじめたー」
奈緒「う...!」
加蓮「少しは心配、して欲しかったな...」メソメソ
P 「あーあ......」チラッ
加蓮「うぅっ......ぐすっ......」チラッ
奈緒「あぅ.....」
奈緒「......あーあーもう!わかったよ!」
奈緒「そーだよ!心配だったよ!すげー泣いたよ!」
奈緒「今日こーして加蓮と会えて嬉しいよ!悪いか!!」
加蓮「奈緒ー!」ギュ
奈緒「むぎゅ」
P 「あーあ......」チラッ
加蓮「うぅっ......ぐすっ......」チラッ
奈緒「あぅ.....」
奈緒「......あーあーもう!わかったよ!」
奈緒「そーだよ!心配だったよ!すげー泣いたよ!」
奈緒「今日こーして加蓮と会えて嬉しいよ!悪いか!!」
加蓮「奈緒ー!」ギュ
奈緒「むぎゅ」
奈緒「おま...やっぱうそ泣き...!」
加蓮「ありがとね。ふふっ、奈緒は優しいね」
奈緒「あー...もう、すげー恥ずかしい...」
加蓮「よしよし」ナデ
奈緒「もー!なーでーるーなー!」バタバタ
加蓮「ありがとね。ふふっ、奈緒は優しいね」
奈緒「あー...もう、すげー恥ずかしい...」
加蓮「よしよし」ナデ
奈緒「もー!なーでーるーなー!」バタバタ
加蓮「うんうん、やっぱり奈緒は可愛いなぁ」ナデナデ
奈緒「むぅ...」
加蓮「可愛いかわいい」ナデナデ
奈緒「くやしい....あたしばっかりなでられて。納得いかない!」ガバッ
加蓮「きゃっ」
奈緒「こうなったら倍返しだ。あたしの本気を見せてやる!」
奈緒「いいかっ、退院したらおぼえとけよっ!」
加蓮「........っ」
加蓮「.......うん、わかった」
加蓮「楽しみにしとくね」ニコ
奈緒「むぅ...」
加蓮「可愛いかわいい」ナデナデ
奈緒「くやしい....あたしばっかりなでられて。納得いかない!」ガバッ
加蓮「きゃっ」
奈緒「こうなったら倍返しだ。あたしの本気を見せてやる!」
奈緒「いいかっ、退院したらおぼえとけよっ!」
加蓮「........っ」
加蓮「.......うん、わかった」
加蓮「楽しみにしとくね」ニコ
奈緒「ん...?」
P 「.........」
加蓮「ねぇ、ところでさっきから気になってたんだけど」
加蓮「奈緒のその大荷物って、もしかしてお土産?」
奈緒「あっそうだっ。これ渡さないとな」
奈緒「ってか、お土産じゃなくてお見舞いな」
奈緒「よい....しょっ」ドサ
加蓮「うわ、すごい量だね」
P 「いったい何人から預かってきたんだ」
P 「.........」
加蓮「ねぇ、ところでさっきから気になってたんだけど」
加蓮「奈緒のその大荷物って、もしかしてお土産?」
奈緒「あっそうだっ。これ渡さないとな」
奈緒「ってか、お土産じゃなくてお見舞いな」
奈緒「よい....しょっ」ドサ
加蓮「うわ、すごい量だね」
P 「いったい何人から預かってきたんだ」
奈緒「まずはこれ、凛から」ガサ
加蓮「わぁ...!」
P 「綺麗だな。プリザーブドフラワーってやつか」
奈緒「それそれ!そう言ってた」
加蓮「前に凛の店で話したやつだよ。覚えててくれたんだ」
加蓮「嬉しいな...」キュ
奈緒「さすが凛って感じだよな。ここに置いとくぞ」コト
加蓮「うん、ありがとう」
奈緒「それで次が...よっと」ドサ
加蓮「わぁ...!」
P 「綺麗だな。プリザーブドフラワーってやつか」
奈緒「それそれ!そう言ってた」
加蓮「前に凛の店で話したやつだよ。覚えててくれたんだ」
加蓮「嬉しいな...」キュ
奈緒「さすが凛って感じだよな。ここに置いとくぞ」コト
加蓮「うん、ありがとう」
奈緒「それで次が...よっと」ドサ
奈緒「これが一番重くってさー」バサバサ
加蓮「本?こんなにいっぱいあるんだ」
P 「小説ってことは、文香か?」
奈緒「ああ。加蓮が好きなジャンルがわからないからって、何冊か渡してくれたんだ」
加蓮「へー、ほんとだ。ほら、目録までついてるよ」
P 「どれどれ...えっと、『ピーターラビット』『銀河鉄道の夜』『人間失格』」
P 「『舞踏会・蜜柑』......色々あるな」
加蓮「本?こんなにいっぱいあるんだ」
P 「小説ってことは、文香か?」
奈緒「ああ。加蓮が好きなジャンルがわからないからって、何冊か渡してくれたんだ」
加蓮「へー、ほんとだ。ほら、目録までついてるよ」
P 「どれどれ...えっと、『ピーターラビット』『銀河鉄道の夜』『人間失格』」
P 「『舞踏会・蜜柑』......色々あるな」
加蓮「あっ私、蜜柑は読んだ事あるよ」
加蓮「プロデューサーさんも読んだことある?」
P 「ま、まあな」
加蓮「短いし、素朴だけど、すごく良い話よね」
P 「あ、ああ、そうだな」
加蓮「...プロデューサーさん、本当に読んだの?」
P 「あはは...」
加蓮「まぁいいけど...うわっ、これなんて函入りだよ!」
加蓮「 『チボー家の人々』...わっ、これ二段組だ」
加蓮「プロデューサーさんも読んだことある?」
P 「ま、まあな」
加蓮「短いし、素朴だけど、すごく良い話よね」
P 「あ、ああ、そうだな」
加蓮「...プロデューサーさん、本当に読んだの?」
P 「あはは...」
加蓮「まぁいいけど...うわっ、これなんて函入りだよ!」
加蓮「 『チボー家の人々』...わっ、これ二段組だ」
奈緒「入院してる間に、ゆっくり読めば良いんじゃないか?」
加蓮「うん、そうするよ」
加蓮「携帯も没収されちゃって暇だったんだ」
P 「面白かったら俺にも貸してくれるか?」
加蓮「うん。奈緒、いいよね?」
奈緒「ああ、いいんじゃないか?」
奈緒「その本、気に入ったのがあれば差し上げますって言ってたし」
P 「へぇ、よかったな。加蓮」
加蓮「プロデューサーさんもね」
P 「文香チョイスなら間違いは無いだろうし、楽しみだ」
加蓮「うん、そうするよ」
加蓮「携帯も没収されちゃって暇だったんだ」
P 「面白かったら俺にも貸してくれるか?」
加蓮「うん。奈緒、いいよね?」
奈緒「ああ、いいんじゃないか?」
奈緒「その本、気に入ったのがあれば差し上げますって言ってたし」
P 「へぇ、よかったな。加蓮」
加蓮「プロデューサーさんもね」
P 「文香チョイスなら間違いは無いだろうし、楽しみだ」
奈緒「そうだ、本系が良いならこれも嬉しいかもな。川島さんから雑誌の差し入れ」バサッ
加蓮「わぁ、ありがとう!」
奈緒「川島さんからは加蓮宛てだけじゃないんだ。ほい」ガサ
P 「え、俺の分もあるのか?」
奈緒「紙袋に入ってるから、何の雑誌かはわからないけどな」
奈緒「移動中は絶対あけるなーって言われたし」
P (何の本だよ)
加蓮「わぁ、ありがとう!」
奈緒「川島さんからは加蓮宛てだけじゃないんだ。ほい」ガサ
P 「え、俺の分もあるのか?」
奈緒「紙袋に入ってるから、何の雑誌かはわからないけどな」
奈緒「移動中は絶対あけるなーって言われたし」
P (何の本だよ)
加蓮「何の本だろ。ね、袋から出してみてよ」
P 「...........」
P 「いや、今はやめておくよ」
加蓮「けちー」
P 「はは......」
P (嫌な予感がする)
奈緒「あとあたしから蜜柑とゼリー。アーニャからはネコミミ」
奈緒「小梅からはこの前の旅行の写真を預かってきたぞ」
奈緒「他にも色々あるんだけど...」ゴソゴソ
P 「はは、部屋が一気に華やかになりそうだ」
加蓮「なんか、恥ずかしいな...」エヘヘ
P 「...........」
P 「いや、今はやめておくよ」
加蓮「けちー」
P 「はは......」
P (嫌な予感がする)
奈緒「あとあたしから蜜柑とゼリー。アーニャからはネコミミ」
奈緒「小梅からはこの前の旅行の写真を預かってきたぞ」
奈緒「他にも色々あるんだけど...」ゴソゴソ
P 「はは、部屋が一気に華やかになりそうだ」
加蓮「なんか、恥ずかしいな...」エヘヘ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
奈緒「...で、凛もそのまま飛び出しちゃって、”待てーっ”て!」
加蓮「あははっ、なにそれー」ケラケラ
P 「何やってるんだあいつは...」
奈緒「ん...」チラ
奈緒「さてと、そろそろあたしは行くかな」スクッ
P 「もうそんな時間か」
加蓮「え、もう帰っちゃうの?」シュン
ーーーーーーーーーーーーーーー
奈緒「...で、凛もそのまま飛び出しちゃって、”待てーっ”て!」
加蓮「あははっ、なにそれー」ケラケラ
P 「何やってるんだあいつは...」
奈緒「ん...」チラ
奈緒「さてと、そろそろあたしは行くかな」スクッ
P 「もうそんな時間か」
加蓮「え、もう帰っちゃうの?」シュン
奈緒「お、おい、そんな顔すんなって」
奈緒「また明日も来るからさ」
加蓮「ほんと?」
奈緒「ほんとほんと。なんか欲しいもんあるか?」
加蓮「ポテト!」
奈緒「ダメに決まってるだろ!」
加蓮「むー」
奈緒「また明日も来るからさ」
加蓮「ほんと?」
奈緒「ほんとほんと。なんか欲しいもんあるか?」
加蓮「ポテト!」
奈緒「ダメに決まってるだろ!」
加蓮「むー」
奈緒「元気になったら一緒に食べに行こうな」
加蓮「......うん」
P 「奈緒。気をつけて帰れよ」
奈緒「ああ、へーきへーき」
加蓮「出口わかる?」
P 「送って行こうか?」
奈緒「いや、わかるよ!バカにすんな!」
加蓮「ふふっ。奈緒、今日はありがとね」
加蓮「それに...ごめんね、心配かけて」
奈緒「......早く、元気になれよ」
奈緒「それじゃ、また明日」
ガチャ
加蓮「......うん」
P 「奈緒。気をつけて帰れよ」
奈緒「ああ、へーきへーき」
加蓮「出口わかる?」
P 「送って行こうか?」
奈緒「いや、わかるよ!バカにすんな!」
加蓮「ふふっ。奈緒、今日はありがとね」
加蓮「それに...ごめんね、心配かけて」
奈緒「......早く、元気になれよ」
奈緒「それじゃ、また明日」
ガチャ
シーン
加蓮「奈緒、行っちゃったね」
P 「なんか急に静かになったな」
加蓮「そうかも。もう、奈緒ってばあんなに騒ぐんだもん」
加蓮「無理しちゃって」クス
P (奈緒、ばれてるぞ)
加蓮「...なんて。私のせいだよね」
P 「......加蓮」
加蓮「.........」
P 「...お茶でも淹れよう。のど、渇いたろ」
加蓮「奈緒、行っちゃったね」
P 「なんか急に静かになったな」
加蓮「そうかも。もう、奈緒ってばあんなに騒ぐんだもん」
加蓮「無理しちゃって」クス
P (奈緒、ばれてるぞ)
加蓮「...なんて。私のせいだよね」
P 「......加蓮」
加蓮「.........」
P 「...お茶でも淹れよう。のど、渇いたろ」
P 「ポット借りるぞ」スクッ
加蓮「あ...ありがと」
P 「お茶っ葉は...この棚か?おっ、あったあった」ゴソゴソ
P 「湯飲みはこれか。ちょっと待ってな」カチャ
加蓮「うん」
加蓮「あ...ありがと」
P 「お茶っ葉は...この棚か?おっ、あったあった」ゴソゴソ
P 「湯飲みはこれか。ちょっと待ってな」カチャ
加蓮「うん」
P 「...........」コポポ
P 「...よし。加蓮、お茶が...」クル
P 「...っと」
加蓮「...........」ボ-
P 「...ここ、置いとくぞ」コト
加蓮「......うん。」
加蓮「...........」
P (加蓮の奴、どうしたんだ?)
P (窓の外をぼんやり見て......)
P (久しぶりに長く喋って、疲れたんだろうか)
P 「...........」ズズ
P 「あちっ」
P 「...よし。加蓮、お茶が...」クル
P 「...っと」
加蓮「...........」ボ-
P 「...ここ、置いとくぞ」コト
加蓮「......うん。」
加蓮「...........」
P (加蓮の奴、どうしたんだ?)
P (窓の外をぼんやり見て......)
P (久しぶりに長く喋って、疲れたんだろうか)
P 「...........」ズズ
P 「あちっ」
加蓮「.........」ボー
P 「.........」ズズ
P (そろそろ、俺も戻ったほうが良さそうだな)
P 「さて、と...」
加蓮「...ねえ、プロデューサーさん」
P 「ん。なんだ?」
加蓮「あの建物、知ってる?」
P 「.........」ズズ
P (そろそろ、俺も戻ったほうが良さそうだな)
P 「さて、と...」
加蓮「...ねえ、プロデューサーさん」
P 「ん。なんだ?」
加蓮「あの建物、知ってる?」
P 「あの建物?」
加蓮「あの山のふもとに見える、赤い屋根の」
P 「......あぁ、コンサートホールのことか」
P 「懐かしい。俺達も昔あそこでオーディションやったよな」
加蓮「え?」クル
P 「どうした?」
加蓮「今、なんて言ったの?」
P 「懐かしいって」
加蓮「そのあとだよ」
加蓮「私達もあそこで歌ったこと、あるの?」
加蓮「あの山のふもとに見える、赤い屋根の」
P 「......あぁ、コンサートホールのことか」
P 「懐かしい。俺達も昔あそこでオーディションやったよな」
加蓮「え?」クル
P 「どうした?」
加蓮「今、なんて言ったの?」
P 「懐かしいって」
加蓮「そのあとだよ」
加蓮「私達もあそこで歌ったこと、あるの?」
P 「覚えてないか?ほら、デビューして最初のオーディション」
P 「"THE DEBUT"って名前の」
加蓮「あ...!」
P 「あの時の加蓮、緊張してダンスは転ぶし、歌詞は忘れるしで大変だったよな」
加蓮「そ、そうだっけ...?もう、なんでそんなこと覚えてるのよっ」
P 「そりゃ、俺も初めてのオーディションだったし」
P 「加蓮との大事な思い出だしな」
加蓮「うー....」
P 「"THE DEBUT"って名前の」
加蓮「あ...!」
P 「あの時の加蓮、緊張してダンスは転ぶし、歌詞は忘れるしで大変だったよな」
加蓮「そ、そうだっけ...?もう、なんでそんなこと覚えてるのよっ」
P 「そりゃ、俺も初めてのオーディションだったし」
P 「加蓮との大事な思い出だしな」
加蓮「うー....」
加蓮「でも、そっか。あそこだったんだ」
加蓮「緊張してたからかな。場所まで覚えてなかったよ」エヘヘ
加蓮「そっか......」フィ
P 「加蓮...?」
P (また、外を見つめて...)
加蓮「.........」
P (.........)
P 「あ、あのさ。加蓮」
P 「すまなかった」
加蓮「え?」
加蓮「緊張してたからかな。場所まで覚えてなかったよ」エヘヘ
加蓮「そっか......」フィ
P 「加蓮...?」
P (また、外を見つめて...)
加蓮「.........」
P (.........)
P 「あ、あのさ。加蓮」
P 「すまなかった」
加蓮「え?」
加蓮「なんのこと?」キョトン
P 「加蓮が倒れたのは...俺のせいだ」
加蓮「!?」
P 「俺が、加蓮に無理をさせたから」
P 「加蓮は...」
加蓮「ちょっ、ちょっと待って!何を言ってるのプロデューサーさん!」
加蓮「プロデューサーさんが謝ることなんて無いじゃない!」
P 「加蓮が倒れたのは...俺のせいだ」
加蓮「!?」
P 「俺が、加蓮に無理をさせたから」
P 「加蓮は...」
加蓮「ちょっ、ちょっと待って!何を言ってるのプロデューサーさん!」
加蓮「プロデューサーさんが謝ることなんて無いじゃない!」
P 「最後のアンコール、無理矢理にでも止めるべきだったんだ」
P 「そうすれば、加蓮の異変にもっと早く気づくことが出来た」
加蓮「それは私が...!」
P 「それだけじゃない。普段からもっと、できることがあった筈だ」
P 「俺は、どんどんよくなる加蓮をずっと見ていたかった」
P 「加蓮と一緒にどこまでも行けると思っていた。だから、いや...」
P 「すまない」
加蓮「.........っ!」
P 「そうすれば、加蓮の異変にもっと早く気づくことが出来た」
加蓮「それは私が...!」
P 「それだけじゃない。普段からもっと、できることがあった筈だ」
P 「俺は、どんどんよくなる加蓮をずっと見ていたかった」
P 「加蓮と一緒にどこまでも行けると思っていた。だから、いや...」
P 「すまない」
加蓮「.........っ!」
加蓮「私は......っ」
加蓮「.........」
P 「.........」
加蓮「..............」
加蓮(......そっか...)
加蓮「......わかった。プロデューサーさんがそういうなら」
加蓮「いいよ」
加蓮「許してあげる」
P 「....え?」
加蓮「ただし、条件があるの」フワリ
加蓮「.........」
P 「.........」
加蓮「..............」
加蓮(......そっか...)
加蓮「......わかった。プロデューサーさんがそういうなら」
加蓮「いいよ」
加蓮「許してあげる」
P 「....え?」
加蓮「ただし、条件があるの」フワリ
P 「条件?」
加蓮「プロデューサーさんが入院している間、私のお願いを聞いて欲しいの」
加蓮「なんでもよ」
加蓮「私が笑いたいって言ったら、何か面白いことをして笑わせて」
加蓮「私が甘えたいって言ったら、甘えさせて」
加蓮「そうしたら、許してあげる」
P (...こんなことを言う加蓮は、珍しい)
P (だが、俺の答えは決まってる)
加蓮「プロデューサーさんが入院している間、私のお願いを聞いて欲しいの」
加蓮「なんでもよ」
加蓮「私が笑いたいって言ったら、何か面白いことをして笑わせて」
加蓮「私が甘えたいって言ったら、甘えさせて」
加蓮「そうしたら、許してあげる」
P (...こんなことを言う加蓮は、珍しい)
P (だが、俺の答えは決まってる)
P 「ああ、わかった」
P 「なんでも言ってくれ。俺が出来ることなら、何だってやるさ」
P (だけど)
加蓮「........」ニコ
P (加蓮、どうしてそんな)
P (儚げな笑い方をするんだ)
P 「なんでも言ってくれ。俺が出来ることなら、何だってやるさ」
P (だけど)
加蓮「........」ニコ
P (加蓮、どうしてそんな)
P (儚げな笑い方をするんだ)
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