私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「俺が三年生?」美穂子「傍にいられるだけでいいんです」
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京太郎「ふわぁ……」
照「あくび、おっきい」
京太郎「だから帰ってきたのが遅かったんだって」
照「親戚のところに行ってたんだよね?」
京太郎「ああ……だけど同年代のやつ少なくてさ」
京太郎「いや、でも一人だけ可愛い子はいたな」
照「……」ピクッ
京太郎「そういや胸もおっきかったなぁ」シミジミ
照「……」ギュッ
京太郎「えっと、しがみつかれたら動けないんだけど」
照「チョコバナナ」
京太郎「は?」
照「チョコバナナ、食べたい」
京太郎「わかった、わかったから」
照「んっ」パッ
京太郎「それじゃ」ギュッ
照「あ……」
京太郎「迷子になられても困るし、手は繋いどくか」
照「うん」
京太郎「さすがに人多かったな」
照「みんなきっと出店が気になってる」
京太郎「いや、主たる目的は参拝だろ」
京太郎「でも、初詣はしばらくぶりだな」
照「そうなの?」
京太郎「うちの母さんが行きたがらないからさ」
照「そうなんだ」
京太郎「前に行ったのは……そうだな、小学生の時だったっけ」
照「私と会う前?」
京太郎「多分」
照「……ふーん」
照「ねえ、京ちゃんはなにお願いしたの?」
京太郎「そうだな、はやりんにキスしてもらえる――」
照「むっ」
京太郎「というのは冗談で……照ちゃんがお腹を壊さないようにって」
照「……」ジトッ
京太郎「わかったわかった、正直に言うよ」
京太郎「ずっとこうやってられたらいいなって」
照「……」ギュッ
京太郎「今度は腕をホールドか」
照「当ててる」
京太郎「ごめん、何が当たってるのかわからない。コートのボタン?」
照「むっ」
京太郎「それより照ちゃんはなに願ったんだよ」
照「……教えない」
京太郎「じゃあ当てよう……そうだな」
京太郎「ポッキー一年分とか?」
照「……その手もあった」
京太郎「あ、一応外れたのね」
照「ハズレはハズレ。私の言うこと聞いてもらう」
京太郎「事後承諾とは卑怯な……で、なにすりゃいいのさ」
照「このままでいい」
京太郎「マジか、中々に恥ずかしいんだけど」
照「ダメ、離さないから」ギュウウ
京太郎「しゃあないな……」
照「ふふっ」
照(ずっと、このまま……)
今日は元日なので一つ
2が選ばれたので二番目の幼馴染の出番ということで
それじゃ、去ります
2が選ばれたので二番目の幼馴染の出番ということで
それじゃ、去ります
乙ー
テルーの正妻力高いなあ本編で再開したらどうなるんだろう
テルーの正妻力高いなあ本編で再開したらどうなるんだろう
>>607
それはもうゴールインまで一直線よ
それはもうゴールインまで一直線よ
再開したとしても私に(男の)幼馴染はいない、とでも言うんだろうか
・三年、夏、勝敗の後に残るもの
『大将戦終了――!』
京太郎「終わった、か」
まこ「中々危うかったのぅ」
久「姉帯さんに石戸さん、とんでもない力の持ち主には違いないけど……」
『激闘を制し、一位で通過したのは――姫松高校です!』
久「蓋を開ければ姫松が一位でうちが二位」
久「咲が手を抜いていたわけではないんでしょうね」
優希「でも、咲ちゃん最後は驚いた顔してたじぇ」
和「まるで想定外のことが起こったような、そんな顔でした」
まこ「ふむ、たしかに最後のカンは意味不明じゃったな」
久「意味不明ってより不発ね。当たりを引けてたら一位抜けだったもの」
京太郎「……」
京太郎(あの絶一門……間違いなく石戸のだ)
京太郎(ということは、あれを降ろしたのか)
京太郎(去年の夏、小蒔を乗っ取った……)
京太郎「ちょっと出てくる」
和「私も迎えに行きます」
京太郎「いや、俺は別件だ。咲の方を頼む」
和「咲さん、お疲れ様です」
咲「うん、どうにか二位通過だけど」
和「それでも次に進めたんだから、問題ありませんよ」
咲「でも、私一位通過するつもりだったんだ」
咲(なのに、最後の局で……)
咲「あのやな感じ、まだ続いて……ううん、大きくなってる」
和「?」
咲「戻ろ、疲れちゃった」
照「……京ちゃん」
照「久しぶりに顔見たな」
照「ちょっとかっこよくなってた」
照「もう三年半だもんね……」
照「……ポッキー、買ってこよ」
霞「……ちょっと、つらいわね」フラフラ
霞「まさか一瞬でも制御を誤るなんて……」
霞「まだまだ修行が足りないということかしら」
霞「いえ、これは――」
『私では、ダメ?』
霞「私の心の弱さ……」
霞「だから、隙を突かれたのね」
霞「は、やく……祓ってもらわないと……」ゾゾッ
京太郎「やっぱりか」
霞「――っ、聞いていたの?」
京太郎「探してたからな」
霞「私を?」
京太郎「ああ、最後のとこでやな感じがしたからさ」
霞「そう……あなたはあの場に居合わせていたものね」
霞「でも、大丈夫。すぐ巴ちゃんたちに祓ってもらうから」
京太郎「本当に大丈夫なのか?」
霞「ええ、小蒔ちゃんには危険は及ばないわ」
京太郎「小蒔じゃない、お前だよ」
霞「ふふ、問題ないわ」
京太郎「なるほど、問題ありと」
霞「ええっと、今問題ないって言ったばかりのはずだけれど」
京太郎「つまりそれが嘘だな」
霞「祓ってもらえばまた元通りなのよ?」
京太郎「……」トン
霞「あ……」フラッ
京太郎「ほら見ろ」ガシッ
京太郎「軽く押しただけなのにふらふらだ」
霞「……一時的なものよ」
京太郎「悪いけど、あんまり信用はできないな。お前みたいなやつは特に」
霞「酷い言われようね」
京太郎「だってお前、また抱え込もうとしてるだろ」
霞「……」
京太郎「どうせこうなったのも自分が悪い、負けてしまったのも全部自分のせいとか思ってるだろ」
霞「……そうよ。でもそれの何が悪いというの?」
京太郎「悪いね。他のやつらを信頼してないのはともかく、俺にまでそうするのはな」
霞「私の重荷を一緒に背負う気はない、そう言ったのはあなたよ」
京太郎「そんでお前は俺を支えたいって言ったよな。自分はそうしようとするくせに俺にさせないのは不公平だ」
霞「呆れた……自分のことは棚に上げておいて」
京太郎「ああ、じゃあ正直に言ってやるよ」
京太郎「俺は抱え込んで苦しそうにしてるやつを見るとムカつく」
京太郎「同じように悲しそうにしてるやつや泣いてるやつを見るのもイラってくるな」
京太郎「全く知らない他人だったらいいけど、知ってるやつだったらなおさらだ」
京太郎「だからお前のこともほっとかない。諦めろ」
霞「なんて酷い身勝手……」
京太郎「そうだ。全部全部俺がそうしたいからだ。当たり前だろ」
霞「呆れ果てたわ……あなたがそんな人間だったなんて」
京太郎「ああ……これからすることはもっと酷いけどな」
京太郎「――霞」ギュッ
霞「――っ」
京太郎「もういいから、せめて俺の前でだけは」
霞「やめて、はなして……」
京太郎「やめない。だってお前、俺のこと好きだろ」
霞「違う、ありえないわ……」
京太郎「なら好きになってもらう」
霞「でも、あなたはきっと私のものにはなってくれない」
京太郎「言ったろ、もっと酷い事するって」
霞「酷い、酷すぎるわ……」ポロポロ
京太郎「だから気にしないで押し付けろ。それでお前が楽になるなら」
霞「いや、いやぁ……」ゾゾゾッ
霞「代わりなんていや! 羨ましい、妬ましい……!」
霞「あなたに、愛されたい……」
京太郎「――っ」ズズッ
京太郎(来た、これが石戸が降ろしていたもの……)
京太郎(ほんと、ろくでもない力だよな)
『結局のところ、久ちゃんのそばにいるのは罪悪感だ』
京太郎(まったくだ。でもそれだけじゃない)
『笑えるよな。みんなしてこんなやつを頼ってるんだから』
京太郎『そうだよ。でも嬉しいだろ、そういうの』
『でも恨んでるんだろ? なにも言わないでいなくなったあの女を』
京太郎「……」
『――私が京ちゃんから離れてくなんてありえない』
京太郎「本当、そうだよな」
京太郎「あれだけ一緒にいたのに……どれだけポッキーやったと思ってるんだよ」
京太郎「なのに何も言わないでいなくなりやがって」
京太郎「言いたいことなんて山ほどある」
京太郎「……でも、一番言いたいのは――」
巴「霞さん!」
京太郎「ああ、大丈夫だ」
巴「でも、まだ力が残って……」
京太郎「俺が大部分を引き受けた。だからそっちに残ってるのはすぐ祓えるだろ、多分」
巴「そんなまさか……え? 本当に霞さんからは少ししか……」
京太郎「それぐらいだったら心配いらないだろ。だからもう任したわ」
巴「ちょっと待ってください……あなたはなにをしたんですか?」
京太郎「……他人の運気を奪う力なんだってさ。だからそういうのも奪えるんじゃないかって」
巴「まさか、姫様の時も……?」
京太郎「そうなんだろうな……じゃ、そういうことで」
巴「待って、あなたも祓います」
京太郎「こっちにきたやつは徐々に戻ってくから問題ない」
巴「そういう問題じゃありません」
京太郎「悪いけど一人にしてくれ……それとも、神様に勝った俺が信じられないってのか?」
巴「だからそういう問題じゃ……!」
京太郎「うるさいキスするぞ」
巴「~~!?」カァァ
京太郎「じゃあな、こいつ頼むぞ」
巴「どうして、そこまでして……」
京太郎「多分、あのままほっといたら去年よりまずくなってたんじゃないか?」
巴「……」
京太郎「そうなったら困る。この夏は久ちゃんの夢がかかってるからな」
巴「本当に、そんな理由だけで……」
京太郎「ああ、結局自分のことしか考えてないんだよ」
巴「嘘です。だってあなたは去年、姫様を!」
京太郎「勝手に勘違いするのは自由だけどな」
京太郎「悪いけど、俺はそういうやつなんだよ」
京太郎「だる……さっきから頭の中でうるせえし」
京太郎「いい加減諦めろよな。そんなんで今更揺らぐわけないだろ」
京太郎「ふぅ……」
ネリー「お疲れだね」
京太郎「試合、終わったのか」
ネリー「ちょっと時間がかかっちゃったけどね」
京太郎「意外だな。お前もうちのやつと同じ類だと思ってたんだけど」
ネリー「ネリーは無駄な出費はしない主義だよ?」
京太郎「あー、要するにケチか」
ネリー「元ケチな人には言われたくないよ」
京太郎「お前な、元つけたらなんでもありになっちゃうだろ」
ネリー「また一緒に何か食べられるかなって思って」
ネリー「でも、結構やばそうなもの抱えてるね」
京太郎「自己満足の塊だな」
ネリー「じゃあ興味ないかな」
京太郎「平常運転だな」
ネリー「うん。ということで行こうよ」
京太郎「おいこら、どこに連れてく気だ」
ネリー「ネリーの祝勝会」
京太郎「他の面子は?」
ネリー「キョウタロウだけだよ?」
京太郎「つまり俺にご馳走してもらおうって腹だな」
ネリー「それもあるけど、それだけじゃないかな」
京太郎「なんにしても無理だ。先約あるし」
ネリー「えー? 断ってよ、ネリーのために」
京太郎「清々しいくらいの自己中だな」
ネリー「だってそうじゃないと欲しいものは手に入らないもん」
京太郎「かもな……」フラッ
ネリー「ネリーを置いてっちゃうんだ」
京太郎「年下にかっこ悪いとこは見せられないからな」
ネリー「別にいいよ、キョウタロウに求めてるのはそういうことじゃないから」
京太郎「いい女ってやつは男の顔を立てるもんだぞ?」
ネリー「むっ、その言い方はズルいかも」
京太郎「年の功ってやつだ。悪いな」ワシャワシャ
ネリー「あ……」
京太郎「じゃあな。たまにはラーメンに付き合ってやれよ」
由暉子「あ、須賀さん」パァァ
京太郎「真屋か」
由暉子「試合、見ててくれたんですね。おかげで無事勝ち抜けました」
京太郎「俺のおかげってわけではないと思うけど……まさかのテレビデビューだよ」
由暉子「かっこよかったです!」キラキラ
京太郎「そ、そうか?」
京太郎(まぁ、たしかに年下にかっこ悪い姿は見せられないって言ったばっかだけどよ)
京太郎(とはいえ……だんだん流れ込んだ力が戻っていってる)
京太郎(お祓いってやつをやってるんだろうか)
由暉子「そういえば、須賀さんは瑞原プロとお知り合いで?」
京太郎「ん、まあ、色々縁があって前にも仕事を手伝ったこともあるんだ」
由暉子「なるほど……」
京太郎「また暇だったら手伝ってって言われてさ。はは、びっくりだよな」
由暉子「……」
由暉子(私がポストはやりんにおさまれば共演できるかも……)
由暉子(共演したことが縁になってお付き合いを始めることも多いと聞きます)
由暉子(そうしたらゆくゆくは……)
由暉子「頑張ってくださいっ、私も頑張りますから!」
京太郎「? あ、ああ……」
京太郎(俺はなにを頑張ればいいのか)
京太郎「まぁ、でもアイドルってのは大変だぞ? 恋愛はタブーって聞くし」
由暉子「あ、そうです……よね」
京太郎「デビューできたら陰ながら応援するよ。頑張れ」ポンポン
由暉子「ん……」
京太郎「じゃ、次の試合はお手柔らかに」
由暉子「はい、左手の封印を解いて臨もうと思います」
京太郎「はは、なんだそりゃ」
京太郎「……腹減ったな」
京太郎「結構楽になったし、戻ろうかな」
久「こんなとこでなにやってんのよ」
京太郎「久ちゃんか」
久「中々帰ってこないから探しに来たの」
京太郎「悪いな」
久「悪いと思ってるなら最初からやるなって言いたいけど……」
久「今度はなにをしてきたわけ?」
京太郎「やっぱわかるか?」
久「少なくとも私には」
京太郎「そうだよな……」
京太郎「……俺の力、使った」
久「私はなんともなかった……ということは」
京太郎「ああ、石戸に酷い事した」
久「……」
京太郎「……」
久「叩かないわよ? 罵ったりとかそういうことも」
京太郎「そっか」
久「どうせなにかをなんとかしようとして、とかそんな感じだろうし」
京太郎「お見通しか」
久「その上で、相手には自分のためにやったからどうのこうのって言ってきたんでしょ」
京太郎「いや、そこは本心だけども」
久「それってあんたがどう思ってようと関係ないのよね」
京太郎「だけど、人の心を弄んでることには変わりないから」
久「でも、両想いじゃないと意味ないんでしょ?」
京太郎「つまり、自分の気持ちも道具のように使ってるってことだよな」
久「また悲劇のヒーローぶって……」
>>647
それだっ!
それだっ!
久「前も言ったけど、あんたの能力って目に見えないつながりを表したものだって思うの」
久「あの子も好き、この子も好き……口で言うのは安っぽいし軽薄にしか映らない」
久「でも、あんたの想いってどれもこれも本物ってことでしょ?」
久「胸張ればいいじゃない。自分は愛が多いけど、どれも本物だって」
京太郎「……久ちゃん、皮肉混じってないか?」
久「当たり前でしょ。気に入るか気に入らないで言えば気に入らないんだから」
京太郎「だよな」
久「言っとくけど、きちっと清算しなきゃ本当に酷い事になるわよ」
久「一人を選ぶにしろ、全部抱え込むにしろ、愛想つかされるにしろ」
京太郎「……わかってるよ」
久「私だってこれで結構我慢してるの」
久「だから……ちょっとは誠意、見せてよ」
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