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元スレ洋榎「なぁ、京太郎。2スレ目やって!」 京太郎「へぇ」
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京太郎「ベンチ入り!」ドヤァ
洋榎「はっ。うちは一年からレギュラーやったわ!」
京太郎「洋ちゃんはずっとやってたからでしょ!俺は2ヶ月ぐらいだし!」
洋榎「結果が全てですぅ」
京太郎「……そうだね。去年インターミドルで成績しょっぱかった洋ちゃんが言うと説得力あるよ」
洋榎「なんやとぉ!今年は暴れに暴れててっぺんとったるわ!」
京太郎「洋ちゃんが優勝出来ないに駄菓子300円分賭けてもいいよ」
洋榎「余裕のよっちゃんいかやんけ」
京太郎「え?よっちゃんいかだけでいいって?」
洋榎「……駄菓子500円分でお願いします」
京太郎「値段上がってるから!」
洋榎「そんぐらいの価値はあるやろ!」
京太郎「妥協して350!」
洋榎「450!」
絹恵「なんの言い争いなん」ハァ
京太郎「おりゃぁぁぁ!!」
「須賀めっちゃ気合入ってるやん。てかなんか怒ってる?」
「なんか幼馴染がインターミドル優勝したらいくらおごるかって話で言いくるめられて500円になったらしいですわ。駄菓子を」
「なんで駄菓子やねん!!」
「そこですか」
「てかインターミドル優勝ってハードル高すぎひん?そんなん狙えそうなんて……愛宕ぐらいちゃう?麻雀部の」
「その人ですわ。家近いしほぼ毎日遊んでるらしいっすわ」
「いやいや俺もおないの幼馴染おるけど毎日は遊ばんて」
「付き合ってるんすかね」
「ないわー。妹はともかく姉はないわー」
「妹さんのほうスタイルめっちゃええっすもんね」
「ボインボイn
バシィ!
京太郎「すんません!大丈夫ですか!」
「お、おう、当たってへんからな」
京太郎「良かったぁ」ホッ
「気ぃつけや……なぁさっきの話聞こえてた?」
京太郎「?」
「いや、ええわ。ほいボール」
京太郎「あざっす!」
「……話戻すけど付き合うなら姉はn」
バシィィィッ!
京太郎「すんませーん!」
「……この話やめよか」
「……そうっすね」
─────────
──────
───
「ええか、1回勝ったら近畿、その後3回勝ったら全国やからな!まずは近畿いくで!」
「ハンドボールって人口少ないよなぁ」
「それはまぁそやけど。でもおかげで一回勝てば次進めるんや。ええやん」
京太郎「……確かにそうですね」
「おいおいどうした?ガッチガチやんけ。もんだろか?チンを」
京太郎「なんでですかっ!」
「そのちょーしそのちょーし。まぁ大会初めてやもんな。気楽にいこうや」
京太郎「……はい」
「なぁちょっといいか?」
京太郎「なんですか?」
「お、先生が先生しようとしてる」
「うっさいわボケ。……なんで一年の中からお前選んだと思う?」
京太郎「……上手さ……じゃないですよね。それだったら小学生からやってた二人のほうが上手いですし」
「せやな。須賀を選んだんはな、一番声が出とるからや」
「観客席からの応援ももちろん力になるけど、ベンチから、その試合で一緒に隣に立つ仲間からの応援はより力になる……って俺は思ってる」
「まぁ上達率も半端ないけどな。……吹き飛ばせや、自分の緊張も、仲間の緊張も。魂から声出せや」
京太郎「……はいっ!!」
「この辺臭いヨー」
「しょーーしゅーーりき~~~~!!」プシュー
「それただの制汗スプレーやんけ!」
ゲラゲラゲラゲラ!
「こいつらほんましばいたろか」
京太郎「あははははははは!」
------------------------------------------------------------
京太郎「右戻って来てるーー!!回して回してーー!!!」
(あかん、完全に負けとる。流れ変えるか?)
「……よし、須賀、次タイミング合わせて左ヨンゴーに入れ。いけるな」
京太郎「はい!……え!?ヨンゴー!?サイドじゃなくて!?」
「頑張れエース」
「負けるなエース」
「強いぞエース」
京太郎「先輩!!」
「まぁ練習通りやれなんて無理やろうから……叫びながらシュート打て。すっきりすんぞ」
京太郎「えぇ……」
「ほらもうすぐやぞ……今や!」
「須賀、頼んだで」ハァハァ スッ
京太郎「はい!!」スッ
バチィン!
京太郎「パース!!」
パシ!
京太郎「よっし、おわ」
「行かせない」
京太郎「ぐっ……」
「須賀!こっちや!」
京太郎「はい!」シュ
「ち……」
京太郎(くそぅ、攻めあぐねてる……こうなったら強引にでも……)ジリジリ
「……」チラ チラ
京太郎(…………今だっ!!)ダッ!!
「しまっ!!」
「おいっ!行かすなや!」
「ナイス須賀ァ!!」
「スペース空けるなっっ!!」
「おせぇよっと!」シュ
京太郎「ほいっ!」パシ!
京太郎(ここはもう一回折り返し!)
京太郎「右!!」
「やばい!」
京太郎(に見せかけて)グリン!
京太郎「っいっけぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!」グッ
京太郎(しまっ!!手が!!)ツルッ
「はねっ……!!ぐっ……」
バシュゥゥゥ
京太郎「……しゃぁっ!!」
京太郎(たまたまバウンドシュートになって入ったけど……まぐれでもめちゃくちゃ嬉しい!)
「くそっ!取り戻せー!流れかえろー!!」シュ
京太郎(うわ!初得点なのに喜んでる暇ねぇ!)ダッ
PIーーー!
京太郎(もう前半終了か。まぁ入ったのも結構時間過ぎてたからこんなもんか。結局2点しか決められなかった)
「須賀!お前やるやんけ!!」
京太郎「あ、ありがとうございます!」
「練習より上手いしなぁ……今まで手抜いてた?」
京太郎「そんな余裕ないですよ!」
「そらそうか」ケラケラ
「お疲れ。大分苦戦したな」
「えらいっすわー、先生代わりに出てーや」
「中学生になれたらな。ま、須賀の突破力とシュート力が意外と相手に効いてるみたいやしこのままいくで」
「ん?意外とって……言うてましたやん、須賀はヨンゴーいけるって」
「いや、まぁシュートは不安だったというか」
京太郎(なんかめっちゃ褒められてる!?)
「ほえー、流石部長はよう見てんなー」
「まぁそういうわけで俺がセンター入るから後ろは……先生が決めて。ヨンゴーは両方固定でも最後まで行けるやろ。須賀、サイドとしての体力づくり、サボってへんかったやろな?」
京太郎「いけます!」
「その意気や。後半取り戻すで」
『おーーーーー!!!!』
「お、京太郎そのまま続投みたいやで!」
「ほんまや。良い動きしてたしな」
「頑張れー!一年の意地見せたれや!」
京太郎「……」グッ
京太郎(前半は必死だったからわかんなかったけど、応援、すげー嬉しい)
京太郎(今はまだ5点も差がある。厳しいけど……頑張ろう!)
PIーーー!
ダッ!!
「速攻ーー!!」
京太郎(ボールは……こっちか!)グイッ
パシ
「ナイスカット!」
京太郎(このまま攻め込む!!)
「ガラ空きやー!いけー!」
京太郎「おりゃっ!」グッ
「ぐっ」
バン! ポンポンポン
「いいで、須賀。入らんくっても……」パシ
シュ バシュゥ
「フォローしたるから」
「部長ナイッシュー!!」
京太郎「ありがとうございます!」
「はよ戻んで」
「15番マーク!走りっぱなしやし体力おってきてるやろ!自由に動かすな!」
京太郎(1点で追いつくのに!時間がもうない!なんとか……)
スッ
「須賀、こっち来すぎや。もうちょい……」
京太郎「……」トントン
「……」コクリ
「もうちょい端いけやボケっ!」
京太郎「すんませんっ!」ダッ
「いかせない!え?戻るのか!」クソ
「ナイスパス」シュ
「空中でキャッチしてそのままノールックでバックパス!?」
京太郎「ふっ!」パシ
京太郎(空いてる人は……いない。スペース的には右が空いてる……なら!)ダン!
京太郎「入れぇぇぇぇぇぇっっ!!」シュ
バシュゥゥ
「はは、超低空横っ飛びからのシュート。まさにムササビやな……!!戻れ―!!!」
京太郎「!!??」
「10秒きった……まだ時間ある。延長なんかまっぴらごめんだ!」
京太郎(やばい、戻らないと!)
ガクッ
京太郎(あれ?膝に力入んねぇ)
京太郎(待って、待てよ!ボール止めないと!)
バシュゥゥ
PIーーー!
--------------------------------------------------------
京太郎「」モグモグ
京太郎母「……きょうた「ごちそうさま」……」
バタン
京太郎父「そっとしておいてやろう」
京太郎母「でも……」
京太郎父「それだけ真剣だったんだ。悔しかっただろうなぁ……」
京太郎母「だから私たちが支えないと」
京太郎父「それはあいつが立ち上がれなかった時や道を外した時だよ」
京太郎父「俺が躓いた時はその日の晩飯からしょっぱい涙の味しかしなかったよ。一晩ベッドの上で泣いて、朝もっかい頑張ろうって決めて食べた朝飯はすごく美味しかった」
京太郎父「そんな時があったから頑張れた。転んでも起き上がることを憶えた。京太郎も起き上がれるって信じてるよ」
京太郎母「……わかったわ。ごめんなさい」
京太郎父「いいさ。それに……俺だって本当は今すぐ京太郎を抱きしめてやりたいぐらい心配だからな」
京太郎母「あらあら」フフフ
京太郎(あの時、動けてたらシュートを止められたかな?)
京太郎(いや、きっと無理だった。でもシュートコースを狭めてキーパーが止められるところまでいけたかもしれない)
京太郎(なんであそこで動けなかった!俺のバカ!)
京太郎(体力が足りてなかった。身体ももっと作れていたら動けなかったなんて状態にならなかったはず)
京太郎(もっと時間があれば!)
グス グス
チュンチュン
ガバ
京太郎「……麻雀がしたい」
京太郎(なんかわからないけどめちゃくちゃ麻雀がしたい!)
ガチャ トントントントン ガチャ
京太郎「いってきます!」
京太郎母「え?あ……いっちゃった……」
タッタッタッタッ ピンポーン
雅枝『はーい』
京太郎「おはようございます。洋ちゃん起きてる?」
雅枝『まだやけど……とりあえずあがり』
京太郎「はーい」
ガチャ
京太郎「おじゃましまーす」
タッタッタッタッ
雅枝「京太郎くんあさ……もう上がったんか」
バタン
京太郎「洋ちゃんおはよう!」
洋榎「zzz」
トコトコ
京太郎「あれ?洋ちゃん胸大きくなった?」
洋榎「まじか!?…………夢か」
京太郎「待って!二度寝は駄目!」
洋榎「ん……なんや京太郎こんな朝っぱらから……まじでめっちゃ早いやんけ!まだ7時やん!休日やで!」
京太郎「麻雀しよう」
洋榎「……なるほど寝ぼけてるうちに勝って気分よくなろうって寸法か。そうはいかんざき!」
絹恵「どうしたん朝から」
洋榎「おう絹も混ざりぃや。今から京太郎ボコるとこや」
京太郎「絶対倒す!」
絹恵「なんかよぅわからんけど麻雀打つんやな」
洋榎「そういうことや。ほいクッション」ポイ
絹恵「ありがと」
洋榎「さて配牌はー……勝ったな」
京太郎「それ負けフラグじゃん」
洋榎「やれるもやったらやってみぃ」
京太郎「俺はほんとにこの局もらったよ」
洋榎「はっ!どうせはったり」
京太郎「リーチ!」
洋榎「二巡目とかどないせぇっちゅうねん!!」パシィン!
絹恵「あ、ポン」
洋榎「一切動じてへん!」
京太郎(やっぱり麻雀楽しい……ハンドボールも楽しいけど、麻雀の方が好きだな)
京太郎(麻雀やろう、絶対に)
京太郎(その前にハンドボールでリベンジしてからだけど!)パシ
京太郎「ツモ!」
スポーツ漫画でちょっとすごい技を使うと全部セリフで説明しちゃうキャラいるよね
今日の投下は以上です
でわでわー
乙
ハンドボールきちんと調べたんやなって感動しとる
フレーバーとしてしか使わん人多いから余計に
ハンドボールきちんと調べたんやなって感動しとる
フレーバーとしてしか使わん人多いから余計に
来てたのか!乙です
サイド並に走って相手の嫌がるベスポジに行き、シュート決めてくる45・・・相手したくねぇw
サイド並に走って相手の嫌がるベスポジに行き、シュート決めてくる45・・・相手したくねぇw
洋榎「」ムッスー
京太郎「……なんでそんなに怒ってるの?」
洋榎「……わかってるやろ」
京太郎「まぁ……なんとなく」
洋榎「……ああああああああああああああああ!!!!」
л
(  ̄ *)「!?」ビク
京太郎「よしよし、大丈夫だよー」ナデナデ
洋榎「なんで……なんで優勝出来ひんかったんやー!!」
京太郎「運が悪かったとしか言いようがないよね」
洋榎「一番カマしとったんうちやろ!?」
京太郎「カマしたかどうかで決まる競技じゃないからっ!」
洋榎「なんやねんあの焼き鳥回避やろー」
京太郎「野郎じゃない、女の子だよ」
洋榎「どうでもええわ!!」
л
(  ̄ *)「キューイ」ポテ
洋榎「おうなんや、くれるんか」
洋榎「……小鍛治健夜のカード……嫌味か!!」スパーン!
洋榎「無敗やったらそんな思いせんくてええんちゃう、ふふん、ってか!ちゃうもん持ってこんかい!」
京太郎「カピバラ相手に何言ってるの……」
л
(  ̄ *)「キューイ」ポテ
洋榎「お、次はなんや……三尋木咏のカード……火力が足りんってか!!」スパーン
洋榎「こんなうちより発育悪い女やのうてもっとええもん持ってこんかい!」
京太郎「ただの悪口だよそれ!!」
л
(  ̄ *)「キューイ」ポテ
洋榎「何々……瑞原はやりのカード……可愛いしスタイルええとか犯罪か!死ね!」スパーン
京太郎「理不尽!!ていうかもはや関係無いよ!!」
洋榎「おいカピ公、次や次」
л
(  ̄ *)「キューン」
京太郎「もう嫌だって」
洋榎「なんでや。こうなったら……」
л
(  ̄ *)「!!」
洋榎「ほーれリンゴやぞぉ」
л
(  ̄ *)「」トテトテ
洋榎「ストップ」
л
(  ̄ *)「」ピタ
洋榎「次はうちが喜ぶもん持って来るんやで」
л
(  ̄ *)「キューイ」
京太郎「持って来るかなぁ」
洋榎「よし食え!」
л
(  ̄ *)「」ポリポリ
洋榎「食ったな、よし行って来い!」
л
(  ̄ *)「」トテトテ
洋榎「おお?」
л
(  ̄ *)「キューイ」
京太郎「ん?どうしたの?」
洋榎「はっはーん。なるほどな」
京太郎「?」
洋榎「京太郎が贄ってわけや」
京太郎「え゛」
洋榎「よーし、水浴びしに行ってええぞー」
л
(  ̄ *)「キューイ♪」トテトテ
洋榎「さてと」ニヤリ
京太郎「いやいやいや」
洋榎「さ」スッ
京太郎「負けたからなーし!」サッ
洋榎「なんで逃げんねん。勝ってたら逃げへんかったんか」
京太郎「優勝してても逃げるよ!何されるかわかんないし!」
洋榎「グェッヘッヘ。逃がさん」バッ
京太郎「あぶな!」サッ
洋榎「待てや!」
ドッタンバッタン!
ガッ
洋榎「あ」
京太郎「まっ」
ガッシャーン!
ガチャ
京太郎母「どうしたの?」
洋榎「いたた……」
京太郎「うわぁ……ジュースが……」
京太郎母「あら……とりあえず二人ともお風呂入ってきなさい。さっき沸かし始めたところだから溜まるまでもう少しかかると思うけれど」
洋榎「うへぇ、それがよさそうやな」
京太郎母「あ、それとお風呂あがったら晩御飯にしましょ。洋榎ちゃんもどう?今日はシーフードカレーだけど」
洋榎「やったー!食べます!ほらはよ行くで」ガシッ
京太郎「ちょ」
バタン
京太郎母「……あら?二人で入りに行ったわね……いつまでも子供ね」フフフ
京太郎「ちょ、洋ちゃん!」
洋榎「なんや」ヌギ
京太郎「いや、その……」モジモジ
洋榎「あ?京太郎もはよ脱げや。風呂入れへんやんけ」
京太郎「……」
洋榎「はっはーん。うちのあですがたにドキドキしたんやろ」ウッフーン
京太郎「……そうだよ」コゴエ
洋榎「……おらぁ脱げや!!」
京太郎「ちょっ!」ガバッ
洋榎「」ドキ
京太郎「ちょっと、洋ちゃーん、自分で脱ぐから手離して」
洋榎「……っ!はよ脱いでこいや」ガチャ バン
京太郎「……?」
洋榎(なんやねん……ちょっと見んうちにめっちゃ筋肉ついてるやん)ドキドキ
洋榎「」ワッシャワッシャ
京太郎「……ねぇ、恥ずかしくないの?」
洋榎「……今までもっと恥ずいことしてきたやんけ」
ザー
京太郎「そうだけど……」
洋榎「今更」
京太郎「いやいまさ「今更気にしてたら変に意識してるみたいやん」……」
洋榎「……もう出るわ。5分くらいしたら出て来てや」
京太郎「え?」
洋榎「……今の顔見られたないねん」
ガチャ バン
京太郎(……一緒にお風呂入るのに顔見られたく無いってどう取ったらいいんだよ)ブクブクブク
今日の投下は以上です
今入院してます(ガチ)
残業150時間超えたらみんな気を付けろよな!
まぁ入院中暇なのでペース上がると思います
でわでわー
乙、待ってました!
え、ちょ、入院? ……もしかしなくてもブラック企(ry
……身体は大事にせなあかんでー(お大事に
え、ちょ、入院? ……もしかしなくてもブラック企(ry
……身体は大事にせなあかんでー(お大事に
(のvの)やぁ
病院食、意外と美味い
一応医者に許可取ってSS書いてるから大丈夫、むしろ趣味だって言ったら推奨されました
投下していきます
京太郎「っ!」シュ
バシュゥゥ PI---!
「はい終わり!ボール片づけてストレッチ!」
『はいっ!!!』
「京太郎、最後のシュートめっちゃよかったやん!」バシッ
京太郎「まぁな」ヘヘヘ
「須賀の奴すっかりよんごー板についてきたな」
「キャプテンが勉強時間削ってぎりっぎりまで特訓付き合ってたからな」
「今はお前がキャプテンやんけ。なんや嫉妬しとるんか」
「関心してる。成長率ヤバいけど、誰よりも努力しとるしな」
「あー、こないだめっちゃ古典的な練習してるんみたわ」
「橋の下でシュート練してるやつやろ?最初見た時ベタすぎやろってちょい笑ったけど、真似出来ねぇって思ったわ」
「県予選負けたんがよっぽどくやしかったんやろな」
洋榎「邪魔すんでー」
京太郎「邪魔するんやったら帰ってー」
洋榎「あいよー……ってなんでやねん!」
「なんや愛宕。うちの須賀は渡さんで」
洋榎「うちの京太郎や!」
京太郎「いや違うし」
洋榎「そんな!うちとは遊びやったって言うんか!」オヨヨ
京太郎「そうだよ」
洋榎「ひどい!ひどすぎるわ!」
京太郎「……はぁ。洋ちゃんがうるさいんで先帰りまーす」
「お疲れしね」「またなしね」「しね」
京太郎「ひどい!」
京太郎「それでどうしたの?」
洋榎「え?なんもないけど?」
京太郎「無いのかよ!」
洋榎「まぁ強いて言うなら京太郎とこうやって帰れるんも後ちょっとやなぁって思った」
京太郎(それで迎えに……)ジーン
洋榎「けっして!けっして友達がうちとの約束を忘れて先帰ったとか、まぬけに20分も30分も待ってたわけや無いからな!」
京太郎「しょせん私はあの子の変わりなのね!」
洋榎「浮気ぐらい大目に見ろよ」
京太郎「……開き直るその態度が気に入らないのよ」フン
京洋「「……ぷ、あははははははは!!」」
洋榎「なぁ、京太郎は行く高校決めてるんか?ってまだはや「決めてる」」
洋榎「うっそ、どこ行くねん」
京太郎「姫松」
洋榎「…………ハンド部無いで」
京太郎「知ってる」
洋榎「じゃぁ何すんねん」
京太郎「麻雀」
洋榎「……」
京太郎「俺、高校入ったら麻雀するよ」
洋榎「……そうか」
京太郎「?なんで顔赤くなってんの?」
洋榎「死にさらせ!!」ブン
京太郎「あぶっ!なんで殴るのさ!」
洋榎「ちっ」
京太郎「おーい!」
洋榎「でもあれやな、高校から麻雀部に入ってもついてけへんちゃうか」ニヤニヤ
京太郎「そこはほら、洋ちゃんと絹ちゃんと特訓するってことで」
洋榎「しゃーないなー。ほんま京太郎はしゃーないなー」
京太郎「……泉ちゃんとか誘お」
洋榎「待てやすけこまし」
京太郎「すけこましって何?」
洋榎「女で言うビ○チやな」
京太郎「誰がビッ○だ」
洋榎「お前やお前」
京太郎「違うし」
洋榎「じゃあクラスと部活の友達以外言ってみいや」
京太郎「憩ちゃん、泉ちゃん、漫ちゃん……女の子ばっかだ」
洋榎「やぁ○ッチ」
京太郎「違うし!」
洋榎「おー、さぶ。はよ帰んで」
京太郎「はいはい」
京太郎(……洋ちゃんは俺のこと男として見てないんだろうな……お風呂だって恥ずかしがらないし)
京太郎(中学生になってみんなの話きいて色々わかったから、怖い)
京太郎(洋ちゃん……どう思ってるんだろう……)
洋榎(京太郎はまだまだガキや。うちが引っ張っていったらなあかん)
洋榎(でも、これでええんかわからん。男がリードするのが当然やとかなんとか皆いいよるけど、そんなんわけわからん)
洋榎(……どうしたらええねん)
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