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    元スレ八幡「これが学年1位?」

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    101 = 91 :

    雪乃「…」

    八幡「昨日の夜ご飯何だったか言ってみろ」

    雪乃「昨日…」

    雪乃「…ハム」

    八幡「…まさかそれだけか?」

    雪乃「ええ」

    八幡「今日から自分で作った夜ご飯以外を夜ご飯代わりに食うの禁止だ」

    雪乃「え」

    八幡「更生しろ」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「…zzz」

    八幡「嫌になるぜえええええええ!」

    102 = 91 :

    雪乃「…比企谷くん」

    八幡「なんだ」

    雪乃「起こす時はもっと優しく…」

    八幡「耳を撫でて起こしたろ」

    雪乃「…耳いたい…引っ張りすぎよ…」

    八幡「お前はまず沈黙すると寝るのをどうにかした方がいいな」

    雪乃「…それは部室だけ…」

    八幡「家では大丈夫なのか」

    雪乃「ええ…ベッドに入ってから…ちゃんと寝るわ…」

    八幡「…何時に」

    雪乃「眠い時」

    八幡「前途多難すぎませんかね」

    103 = 91 :

    雪乃「…!」

    雪乃「…比企谷くんは…私に更生してほしいのかしら…」

    八幡「どっちかというとした方がいいだろ」

    雪乃「…更生には部室での私から教室での私になる以上の時間が必要」

    八幡「何分だ」

    雪乃「何年も必要」

    八幡「しかし俺が手伝うから何年もはかからないな」

    雪乃「…え」

    八幡「更生って言ったって俺は雪ノ下に夜ご飯をまともに食えとしか要求してないだろ」

    雪乃「…そうなの?」

    八幡「部室で沈黙すると寝るのもどうにかしないといけないが何よりも優先すべきはご飯だ」

    雪乃「…熱血」

    104 = 91 :

    八幡「家で夜ご飯を作って食べる、ってだけなら雪ノ下が意識してやれば嫌でも習慣付くだろう」

    八幡「…その意識させるのが途方もない道のりな気がするが」

    雪乃「…」

    八幡「じゃあ早速今夜から」

    雪乃「え」

    八幡「え、じゃない」

    雪乃「…いや」

    八幡「…なんでだ」

    雪乃「…めんどくさい…から?」

    八幡「本当ブレないなお前…」

    105 = 91 :

    雪ノ下宅

    八幡「おかしい」

    雪乃「…最近、帰る時…比企谷くんおかしいって…ばかり言ってるわ」

    八幡「いや今日は今までのより度を超えておかしい」

    雪乃「…?」

    八幡「なんで俺が雪ノ下の家にいる?」

    雪乃「…回想するのめんどくさいわ」

    八幡「…」

    106 = 91 :

    回想


    雪乃「…お手伝いしてくれると比企谷くんは言った…」

    八幡「夜ご飯なんとかできれば手伝いはそれで終わりだ」

    雪乃「…じゃあ、なんとかできるまでの間、私の家来て」

    八幡「…はい?」





    107 = 91 :

    雪乃「そうして…比企谷くんが…私の家に来た…」

    八幡「なんで?なあなんで俺ついてきたの?」

    雪乃「…ではお願いするわ…」

    八幡「は?」

    雪乃「意識が変わるまでの間…比企谷くんが夜ご飯を作ってくれる」

    八幡「はあ?」

    雪乃「比企谷くんの料理が美味しかったら…私も負けまいと…料理頑張る」

    八幡「はああ?」

    雪乃「そして…いつの間にか私は料理を作るように更生してた…」

    八幡「お前は何を言ってるんだ」

    108 = 91 :

    八幡「そもそも今の雪ノ下が俺に料理負けまいと頑張るって発想になるわけないだろ」

    雪乃「…?」

    八幡「料理作ってくれてる、ラッキーこの人に全部任せよう、ってなる」

    雪乃「…」

    八幡「図星かよ!」

    雪乃「…なら私は料理ができないわ」

    八幡「流れるように嘘が出るな!」

    109 = 91 :

    雪乃「…嘘…じゃないわ」

    八幡「この前クッキー大量に作ってたの誰だよ」

    雪乃「…あ」

    八幡「わかったら早く作れ、折角作り終わるまでこの家で待ってる」

    雪乃「…」

    110 = 91 :

    30分後

    雪乃「…」 ぐでーん

    八幡「…」

    雪乃「…」 ぐでーん

    八幡「30分間あってそれで出てきた料理がハムだけってどういうことだ雪ノ下」

    雪乃「食材がないわ…」

    八幡「言えよ!ないのに料理できるわけないだろ!」

    雪乃「…ハムはあったわ…でも体力が切れてもう何も出来ないのよ…」

    八幡「30分の間ハムを冷蔵庫から出して皿に乗せるのに全部使ってたのか!」

    雪乃「…」

    八幡「…前途多難すぎるだろ」

    111 = 91 :

    雪乃「はむ」

    八幡「…結局夜ご飯ハムだしな」

    雪乃「むしゃむしゃ」

    八幡「体力ないとか言って俺にハム口元に運ばせてるし」

    雪乃「もぐもぐ」

    八幡「座ってるのも億劫と言い出してから俺の膝の上からどかねえし」

    雪乃「ごく」

    八幡「そもそもここベッドだし」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「…あーん」

    八幡「更生なんて不可能なんじゃないだろうか」

    112 = 91 :

    レスが意外についてて驚いた、あざす

    後はゆきのん更生させるだけの話だし長く続かず終わる予定、ここまで

    113 = 99 :

    姉のんのキャラに多大な不安が残る乙

    114 :

    おつ
    更正なんて建前にしてもっとゆるゆるイチャついててもええんやで

    115 :

    >>112
    数年かかるってことだな。

    116 :

    >>90
    本当に探したのか? 一発で出てきたが
    http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1276.html

    118 = 116 :

    乙 こういうゆきのんもええな

    119 :

    おつかれー
    このゆきのんは怠惰スーツあったらずっと入ってそう

    120 :

    >>116
    これはあったけど
    ssvipのurlが無かったからさ
    出来ればmateで見たかったから

    121 :

    ゆきのん、メチャクチャかわぇぇぇぇ

    つーかベットの上で、更にひざの上って、ヒッキーも何だかんだでドキドキしてそう

    123 :

    俺は好きだわ

    124 :

    どこのひもうとだよ

    125 :

    次の日



    八幡「また雪ノ下の面倒を見るという部活動の時間が来てしまった」

    平塚「おや?もう断念するのか?」

    八幡「別に断念するとは言ってないですが」

    平塚「なら頑張ってくれたまえ。応援してるぞ比企谷」

    八幡「応援じゃなく支援を要請したいんですが」

    平塚「…応援してるぞっひきがや!」

    八幡「うわ」

    平塚「可愛い声をだした女性への対応として間違っているぞ」

    八幡「だって…ねえ」

    平塚「ええい、とっとと部活に行けい!」

    八幡「へいへい」

    126 :

    うわキツ

    127 = 125 :

    八幡「そう、そもそも俺は雪ノ下という学年1位のやつがある部活に1人で入っていると言われたから気になって行ってみただけなんだよな」

    雪乃「…」

    八幡「なのに更生を任されて」

    雪乃「…任されなかったら?」

    八幡「…俺はお前の食事栄養バランスが悪すぎると判断したから更生に踏み切ったわけだからな」

    雪乃「…そう」

    八幡「それはそうと雪ノ下」

    雪乃「…?」

    八幡「…お前、何を手に持っている」

    雪乃「本」

    八幡「…」

    雪乃「…」

    八幡「…本?」

    雪乃「本」

    128 = 125 :

    八幡「お前が部室で読書するはずがないな、誰のだ?」

    雪乃「…勝手に判断しちゃダメよ」

    八幡「それ以外に考えられん」

    雪乃「…私だって続きが気になる本があるなら部室だろうと…」

    雪乃「…読書くらい、するわ」

    八幡「…意外とお前の更生に役立つ情報か」

    雪乃「…だから、静かに。比企谷くん」

    八幡「…まあ今日の分の復習終えたら俺も読みたい本あるしな、静かにしてやるよ」

    雪乃「…」

    129 = 125 :

    八幡「…」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「…」

    八幡「…終わった、読書すっか」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「…」

    八幡「…」

    雪乃「……」

    八幡「…」

    雪乃「………」

    130 = 125 :

    数十分後


    八幡「…あっけなく終わっちまったな、今度から念の為に本は常に2冊手元に置いておくことにするか」

    雪乃「…」

    八幡「お前のはまだ読み終わらないのか」

    雪乃「…zzz」

    八幡「知ってたよ、お前が黙ってるってことは寝てると同義だもんな、知ってたよ」

    八幡「…一応本は読み終わってるみたいだな」

    八幡「読み終えてから寝たのか、やっぱり続きが気になる本が手元にあると例え部室だろうとグデグデにはならないんだな」

    八幡「…今どんどん椅子からずり落ちて行ってるが」

    雪乃「…zzz」

    131 :

    すげー居心地良さそうこの部活ww

    132 = 125 :

    雪乃「…zzz」

    八幡「おい、そのままずり落ちていくと椅子から落ちるぞ」

    雪乃「…zzz」

    八幡「…」


    どすんっ


    雪乃「ひぅ」

    八幡「起きたか」

    雪乃「…!?え、ひ、比企谷くん、私に…何をしたの…?」

    八幡「なんでテンパってるんだよ、お前が勝手に椅子から落ちただけだ」

    雪乃「…そ、そう」

    133 = 125 :

    八幡「で、雪ノ下。何の本読んでいたんだ」

    雪乃「…?知りたいの…?」

    八幡「部室でのお前が続き気になる程の本は気になるな」

    雪乃「…これよ」

    八幡「…なになに、『好きな人と距離を縮める方法』…は?」

    雪乃「…」

    八幡「雪ノ下、お前好きな奴とかいるのか」

    雪乃「…いないわ」

    八幡「じゃあなんでこんなの読んでるんだよ、しかも続きが気になるほど熱心に」

    雪乃「…口動かすのめんどくさい」

    八幡「ようするに喋る量が多いってことか。分けながらでいいから言ってみろ」

    雪乃「…聞きたいのかしら」

    八幡「お前の好きな奴とか想像できないからな、そいつに特徴とかねえのか」

    雪乃「だから…いないわ。好きな人は…」

    134 :

    雪乃「私が読んでたのは…ここ」

    八幡「…」

    『距離を縮めて相手をオトしてしまえばあとはこっちのもの!メロメロな彼と存分にお楽しみあれ!』

    八幡「見てるだけで頭が痛くなりそうなバカみたいな文章だがこれがどうした」

    雪乃「間違えた…別のページ」

    『彼が料理を作ってくれた場合』

    八幡「…なんだこれ」

    雪乃「…男の人が料理を作ってくれた時の対応の仕方が…ある」

    八幡「読むのは嫌だし説明頼む」

    雪乃「…めんどくさい」

    135 = 134 :

    雪乃「…相手が料理を作ってくれた時に…相手の方が自分より上手かったら…料理を教わる体で一緒に料理を作ろう。」

    八幡「相手の方が下手だったら?」

    雪乃「…自分のために作ってくれたのは間違いがない…はずだなら…優しくアドバイスなどして彼が次も料理を作りやすい雰囲気をつくろう。」

    八幡「なんだそのわけわからん文章、本当に書いてあったのか?」

    雪乃「多分…そう書いてある…」

    八幡「で、これがなんだってんだ」

    雪乃「相手が自分より料理が下手だった場合…相手にもう一回料理を作らせる雰囲気をつくることが大事って書いてあった…」

    八幡「で?」

    雪乃「…大丈夫、比企谷くんなら次こそは美味しい料理作れるはずよ、さあ…また頑張りましょう」

    八幡「色々回りくどかったがようするに俺に料理を作ってって言いたいんだろ」

    雪乃「…アドバイスはするから頑張りましょう」

    八幡「お前と俺のどっちの方が料理上手いかなんてわからんだろ、実際に作りあって食べあったわけじゃない」

    136 = 134 :

    雪乃「…そんなことないわ…私料理上手よ」

    八幡「上手だとしても俺より上手いかはわからんだろう。回りくどいことしないではっきり言え」

    雪乃「…夜ごはん作るのめんどくさい作って」

    八幡「そうか、アドバイスやるから一緒に頑張ろう」

    雪乃「…作って」

    八幡「自分の飯くらい自分で作れ」

    雪乃「めんどくさい」

    八幡「めんどくさいから離れないなお前…」

    137 = 134 :

    雪乃「…比企谷くん。あなたが読んでいた本は…なにかしら」

    八幡「なんだ唐突に…これだが」

    雪乃「私はこれを読むわ…あなたは料理を作って」

    八幡「全くもってわけがわからない」

    雪乃「料理を作って」

    八幡「もしかして俺がうんと言うまでずっとそれ言いつづけるつもりか?」

    雪乃「料理を」

    八幡「言いつづけるつもりか…」

    雪乃「作れ」

    八幡「命令形にしやがった」

    139 :

    乙ー
    萌えるわ。ヒッキーに

    142 :

    最高に好き
    久しぶりにSSらしいもん読んだ気がする

    144 :

    こっここ

    145 :

    ある日の放課後


    雪乃「zzz…」

    八幡「…呑気なもんだな、テストまであと1ヶ月切ったと言うのに」

    結衣「まだ1ヶ月もあるじゃん」

    八幡「1ヶ月しかないんだよ、こんなグデグデの奴が1位だと知ったからには是が非でも1位を狙いたい」

    結衣「でも教室でのゆきのんピシっとしてるし学年1位って言われても不思議じゃないよ?」

    八幡「お前も雪ノ下の教室姿見に行ったのか」

    結衣「うん、お昼一緒に食べようかなーって。部室で食べたんだけど」

    八幡「…あ、そうだ由比ヶ浜。その昼休みの部室にいた雪ノ下はどうだった」

    結衣「どうって?」

    八幡「いつも通りのグデグデか教室での姿を保ったままだったか、だ」

    結衣「前者の方だよ!」

    八幡「…時間ではなく場所か」

    146 = 145 :

    結衣「場所?あ、ダメのんになる場所ってこと?」

    八幡「ああ、ダメノ下になる条件は時間ではなく場所だってことだ」

    雪乃「…私は雪ノ下雪乃」

    結衣「やっはろー、ゆきのん」

    雪乃「…私が寝た後に来たのね…いらっしゃい」

    八幡「なあ、一つ気になることが」

    結衣「どしたの?」

    八幡「お前…雪ノ下だ、お前朝ごはんどうしてるんだ」

    雪乃「…朝ごはん?」

    結衣「あ、ごめんねー、今日はもう帰るね」

    八幡「おお、帰れ帰れ」

    結衣「捻くれた客人の返し方だなあ、全くもう。それじゃあね、ヒッキー、ゆきのん!」

    雪乃「…さようなら」

    147 :

    八幡「で、だ。お前朝ごはんは」

    雪乃「…めんどくさい」

    八幡「…今日食べた朝ごはん言ってみろ」

    雪乃「…牛乳」

    八幡「…」

    雪乃「…?以上」

    八幡「固形物食べろよ…」

    雪乃「…朝から家で口動かすのがめんどくさいのよ…その分牛乳は飲むだけだもの…」

    八幡「本当偏りまくってるな、栄養バランス」

    雪乃「…それに…牛乳は発育が良くなる効果もあるはず…」

    八幡「まともな食事取ってない奴が発育が良くなることなんてありえねえよ」

    雪乃「…がーん」

    八幡「なんだよ、身長伸ばしたいのか」

    雪乃「胸が…ほしい」

    八幡「…」

    148 = 147 :

    八幡「雪ノ下、この生活続けてるとそのうちおかしくなるぞ」

    雪乃「…それでも…めんどくさいものは…めんどくさいのよ」

    八幡「…朝だからめんどくさいじゃないってのがまたこっちとしてもめんどくさいんだよな」

    雪乃「…朝ごはん…私の…朝ごはん…」

    雪乃「…作って…みる?」

    八幡「更生させてやるから自分で作れるようになれ」

    149 = 147 :

    雪乃「…比企谷くん。私がこの前呼んでいた本を覚えているかしら…」

    八幡「好きな人がどうちゃらこうちゃらってやつだろ。それがなんだ」

    雪乃「私は比企谷くんのことがすきー…だから毎朝、夕とご飯作って…

    八幡「嘘つくんじゃない」

    雪乃「…証明必要?」

    八幡「なんの証明だよ」

    雪乃「…私が比企谷くんを好いていること…」

    八幡「いらん」

    雪乃「…」

    150 :

    期待してます。


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