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    元スレ京太郎「酔っぱらいの世話係」

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    151 :

    乙です
    和かわいい

    152 :

    間に合ったお!自分、頑張ったんだお!

    つーわけで投下いきまーす

    153 = 46 :

    “池田華奈の場合”


    華奈「はぁ、妹たちを置いて来るのにも一苦労だし......」

    京太郎「ははは、お疲れ様です。」

    華奈「それじゃあ」

    京太郎「ええ、それでは」

    華奈「乾杯だしっ!」

    京太郎「乾杯っ!」

    福路さんが無事プロ入りしたということで何故かこの二人でプチ飲み会を開くことになっ

    た。

    まあ、福路先輩にはインカレやプロ試験が近いときですら指導してもっらたりと非常にお

    世話になったし、池田先輩は......まあ、うん。多分お世話になってる。多分。

    京太郎「しかし凄いですねぇ。どこのチームからも引っ張りだこだったそうで」

    華奈「うぇぇん」

    京太郎「池田先輩?」

    ええっ!?なんで泣いてんの!?

    華奈「キャプテン、美穂子先輩に、今まで、本当、迷惑、かけて」

    京太郎「あー、でもその分楽しかったんじゃないですか?」

    華奈「卒業の時もそー行ってくれたしっ!うわぁぁぁ」

    京太郎「福路先輩が、少しうらやましいですねぇ」

    つくづく思う。池田先輩は福路先輩にとって最高の後輩だったんだなって。

    京太郎「多分、そうやって慕ってくれたことが一番嬉しかったと思いますよ」

    華奈「でもぉ、何にも恩返ししてないしぃ」

    京太郎「いいじゃないですか。きっと福路先輩の中では釣り合っていたと思いますよ。貰

    ったものと、あげたもの」

    池田先輩のぐちゃぐちゃになった顔を拭く。あまり化粧するタイプの人じゃないのでハン

    カチが汚れなくて助かるな。

    京太郎「福路先輩、貴女の笑顔が好きって言ってましたよ?次会うときのために今日泣き

    切っちゃいましょうか」

    華奈「うんっ...!うんっ......!」

    貴女が福路先輩にあげたように、俺も貴女に何かを。

    そんな言葉を酒とともに飲み干した。

    154 = 46 :

    “獅子原爽の場合”


    「げほっ、げほっ、......パンツ貸して」

    京太郎「ふざけんなよ」

    夜のランニングをしていたらいきなり人が池に飛び込む。中々に無いことだろう。それも飛び込ん

    だのが自分の先輩だったら尚のことだ。

    「ああ、ぐちゃぐちゃだよ...。あっ、卑猥な意味ではないからなっ!」

    京太郎「知ってます」

    後輩相手とはいえ、頼むから慎みという言葉を知ってほしい。

    「それで?いつになったら貸してくれるんだ。パンツ」

    京太郎「本気だった!?」

    「当たり前だろう。風邪を引いたらどうする」

    京太郎「知らねーよ!コンビニかどっかで買ってくればいいじゃないですか!」

    「は、恥ずかしいじゃないか。こんなビショビショで」

    京太郎「羞恥の基準がおかしい!」

    確かに恥ずかしいかもしれないけれども!

    京太郎「ほんとまったく......。うち来ます?近いんで」

    「こ、こんな夜遅くに破廉恥だな!」

    京太郎「どうしろってんだよっ!?」

    しかも何でちょっと嬉しそうなんだ!?

    「どうしろって、さっきから何回も言ってるじゃないか」

    京太郎「えっ、ちょっ」

    「パンツを」

    京太郎「止めろ!来んな!」

    「よこせーっ!!」

    京太郎「ギャーァッ!」

    結局、酔いのせいでリバースした先輩をうちまで運ぶことになった。絶対に許さない。

    155 = 46 :

    “龍門渕透華の場合”


    青い海に青い空。

    透華「うっぷ」

    白い砂浜に眩しい太陽。

    透華「あ、もう......」

    そんな楽園のようなここはとある南国リゾート地。

    透華「うっ、おろおr」

    綺麗な風景に似合わないものは執事さんがカットしてくれました。

    ~~~~~~~~~~~~~

    透華「ひどい目に会いましたわ」

    京太郎「まあ自業自得でしょうねぇ」

    ビーチでカクテルを呑む私......目立ってますわ!とか言って一時間も呑み続ければ、そりゃ吐くでしょうよ。...結果的にこれ以上ないってくらい目立ってたけど。

    透華「まだクラクラくるぅ」

    京太郎「......まぁちょっと休憩しててください」

    透華「貴方は?」

    京太郎「俺も居ますよ、ここに」

    しばし、沈黙。それを破るように、風が馳せ回る声を運んで来る。

    透華「少し、舞い上がって居りましたわ」

    京太郎「どうして?」

    透華「異性と、何の柵もなく遊ぶというのは久しぶりでして」

    京太郎「そうですか......」

    周りは使用人だらけ。確かに立場がはっきりしている。

    透華「貴方さえよろしければこれからも、どうぞ、よしなに」

    京太郎「構いませんよ。ええ、ずっと」

    関係なんてものはその当人の意識でしかない。周りが何と言おうが、俺たちが友達だと言い張ればそれは友達だ。

    透華「では、次は泳いで目立ちますわよっ!」

    京太郎「また違う意味で目立ちますから!」

    溺れて目立つ未来しか見えなかった。

    156 = 46 :

    “本内成香の場合”


    京太郎「ええと、成香さんはお酒が呑めないのでしたよね」

    成香「う、うん。お酒は少し怖いです」

    かわいい。この小動物的な可愛らしさ反則だろ。抱きしめたい。

    京太郎「こんなものがあったんで買って来ちゃいました」

    成香「あ、甘酒ですか?」

    京太郎「これ確かお酒って付いてるけど清涼飲料だったはず」

    お酒の呑めない成香さんにも雰囲気だけは味わって欲しいなと思って買ってきたが喜んでくれるかな?

    成香「ありがとうございます!すてきです!」

    京太郎「おおう」

    口癖って分かっていてもこの破壊力ですよ。ほんと天使ですわ。

    京太郎「それじゃあ頂きましょうか」

    成香「は、はいっ!乾杯!」

    京太郎「乾杯!」

    同時にコップにに口をつけ―――成香さんが倒れる。

    京太郎「ちょっ、大丈夫ですか!?」

    成香「きゅ~~~~~」

    あれ!?何で!?と思いつつ甘酒のボトルを良く見ると、下の方に

    『アルコール1%未満』

    と書いて、ある?

    京太郎「成香さん!」

    成香「うーん」

    酔いが醒めた時怒られてしまったが、その姿も可愛かったのは内緒にしておこう。

    157 = 46 :

    “臼沢塞の場合”


    京太郎「色々不味いですって、塞さんっ!」

    「何が不味いの?言ってくれないと分からないなー」

    そう言い体を擦り付けてくる塞さん。何が不味いって俺の理性が一番やばいんだって!

    京太郎「そろそろ、ほんと止めてくださいって!」

    「だから何をかなー?」

    柔らかい体に、暖かい体温、女の人のいい香りのトリプルパンチにやられそうなんだよ!

    察してください!

    京太郎「大体それに意味あるんですか!?」

    「マーキングしないと。京太郎くんはわたしのものだーって」

    京太郎「ぐはぁっ」

    何か普段しっかりしている人がこうやって悪戯っぽく言うと来るものがある...!

    それでもそのまま流れで、っていう訳にもいかない。そこは大事だろう。

    「じゃあ充電してもらおうかな」

    京太郎「充電?」

    えーっと、確か鹿倉先輩のよくやってるあれ?密着度は増すじゃないですかやだー。

    「じゃあちょっと失礼」

    京太郎「先輩、まっ、おっふ」

    「あ、重くは、ないよね?」

    そこは全然大丈夫なんですが、お尻が、お尻が......!

    「何か言えよー」

    京太郎「あ、今擦られると」

    熱り立ってしまうマイサン。あまりにあまりなこの状況にお互い黙る。

    「......よ」

    京太郎「へ?」

    「京太郎くんなら、いいよ」

    う、わぁ。もう抑えられそうにない。

    「わたしを君でふさいで?」

    逃げ道を、塞がれているのは俺の方だった。

    158 = 46 :

    “瑞原はやりの場合”


    京太郎「......どうすっかねー」

    はやり「はやぁ~」

    瑞原プロに目を付けられて早数週間。ついに食事まで持って行かれてしまい、それならばさっさと酔い潰してしまおうと思ったのだが。

    京太郎「まさか一口目でダウンするとは」

    はやり「みゅぅ」

    普段が普段なだけに、この人の酔い潰れた様は違和感すら感じる。

    京太郎「......こうして見ると普通に美人だよな」

    実家が菓子屋さんなため料理も出来るらしいし、胸もすごい。正直ガツガツしなきゃモテる気がするんだが。それともハイスッペク過ぎるからこそ、なのか。

    京太郎「ほっぺを抓まんでみたり」

    はやり「ふにゃぁ」

    おおっ、すげー柔らかい。何これ超楽しい。

    京太郎「これじゃあ、どっちが年上何だか」

    童顔ってこともあるんだろうけど、こんな姿じゃ年齢差を感じさせない―――ってあれ?さっきから思考がやけに好意的じゃない?

    京太郎「いやいや、まだ俺大学生だし」

    でも、裏を返せば就職したらいいみたいに......。

    京太郎「俺、どうなんだ!?」

    当然答えてくれる人はいない。

    正解に辿り着けないまま、閉店時間だけが近づいていた。

    159 = 46 :

    “弘世菫の場合”


    「君はお人好し過ぎる!」

    京太郎「ははは...、すみません......」

    いつものお礼がしたいと言って呑みに誘われたら何故だか説教を食らっています。

    まあ、いいんだけどね。この人はこの人で苦労人気質だし色々愚痴も溜まっているんだろう。今日は飽きるまで聞いてあげますか。

    「もうちょっと断るということを覚えないか!いつか痛い目にあうぞ!」

    京太郎「そうですね」

    「ほら、言った傍からすぐ受け入れる!」

    どないせいっちゅーねん。あれか、は いいえ すとか言えばよかったのか。

    「大体いつも君はそうだ!先輩は頼ってもいい存在だから敬われるのだぞ!」

    京太郎「あー、先輩にはいつもお世話になってるじゃないですか」

    「何だと?」

    怖っ!?でも本当のことなので撤回はしない。

    京太郎「ほら、牌譜の整理とか片付けとか雑用のやらなきゃいけないこととか、ポンコツどもの世話だって先輩の方がずっとやってますし」

    「む、むぅ」

    京太郎「先輩が先導して、俺たち後輩が後ろから支える。こんな関係でいいじゃないですか」

    「うるさーい!!」

    京太郎「ええっ!?」

    結局宥めるのにかなりの時間を要したのだが、いい息抜きになってくれたのなら幸いだ。

    ちなみにその後、

    「昨日は、その、本当に済まなかったっ!!!」

    と赤面しながら謝罪する様がとても可愛かったです。まる。

    160 = 46 :

    “姉帯豊音の場合”


    豊音「京太郎くん!お酒、注いであげるね?」

    京太郎「ああ、ありがとうございます。俺ばっかは悪いですし、お酌しますよ?」

    豊音「ううん、止めておく」

    そう言い首を振る豊音さん。呑まないのは別にいいんだけども、少し悲しそうなのが気になる。

    京太郎「どうしてです?」

    豊音「だって私、体大きいから酔ったらちょー大変だよー」

    京太郎「天使か!」

    豊音「ええっ!?」

    いかん、つい本音が漏れてしまった。

    京太郎「そうじゃなくて、別にいいんですよ?いざとなったら俺が受け止めて見せましょう」

    豊音「ほんと!うれしいよー!」

    マジで天使ですわ、これ。何て思いながらも酒を呑む姉帯さんから目は離さない。

    俺の勘が正しければ、恐らく、姉帯さんは―――

    豊音「あはははは、ちょーたのしいよー」

    京太郎「ぐふぅ!?」

    強烈な張り手が背中を襲う。めっちゃ痛い!

    豊音「きょーたろーくんがいっぱいだ。つかまえちゃえー」

    京太郎「ぐ、ぎぁぁぁあああ」

    締め付け半端ない!?背骨が、背骨が折れる!?

    予想通り暴れまくった姉帯さんだが何とか被害は俺だけで済んだ。

    出来れば今日の記憶は抜け落ちていればいいと思う。また気持ちよく呑むために。

    161 = 46 :

    今日の分はこれで終わりっす

    162 :


    酒に弱いと可愛げがあるね

    163 = 46 :

    実は今、長編の設定を練り始めたのですが、スレ立出来るレベルまで言ったらここは店じまいしようかなって考えています。
    お盆休暇終わっちゃうと今みたいな頻度とか無理ですし、2スレ同時進行だと嫌がる人もいると思うんで。

    つってもまださわりの部分くらいしか決めてないんで、もうちょい先のことだとは思います。

    もともと繋ぎのために立てたこんなスレに人が集まってくれたことは大変嬉しいのですが、やっぱり書きたいものを書いてないと結局続かないと思うので、どうかご了承ください。

    164 = 46 :

    ではでは次こそ明後日に更新したいと思います。ありがとうございました。

    アデュー!

    166 :

    乙です
    自動でスレ落ちするまで期間あるし、偶に投下するのもアリだとは思う

    167 :

    乙です
    塞エロいな

    ゆったり同時進行でも大丈夫だと思うよ

    168 :

    エロ展開多くて軽く食傷ぎみ
    菫さんとか豊音くらいのがちょうどいいな

    169 :


    いやいや安価よりももっとエロくてもいいよ

    170 :

    乙乙
    >>169
    エロばかりだとワンパターンになっちゃうぞ
    >>1の負担も考えてあげな

    171 :

    乙です
    エロ別に多くないだろ。それに>>1が言うならともかくそれは安価取った人の自由でいいんじゃねーの
    シチュも自由だからワンパにはならんだろうし。まあもう当分安価はないんだけどね

    172 :

    豊音と透華かわいいよ

    174 :

    クロチャーの安価なのですが、技量不足より一つにまとめてしまいました。許してほしいじぇ。

    それでは投下します。

    *未成年の飲酒は法律で禁止されています。必ず守ってください。

    175 = 46 :

    “松実宥の場合vre2”


    「あったか~い」

    京太郎「そりゃ、そんなに呑んだらあったかいでしょうね」

    床にばら撒かれているビン、カン、ボトル。

    合計何リットルかは考えたくもないが、多分3咲くらいは呑んでると思う。

    京太郎「流石に少し心配になってきたんですが、大丈夫ですか?」

    「うーん、ちょっと暖かくなり過ぎちゃったかも」

    京太郎「だったら冷たい水でも注ぎましょうか」

    「いいよ、脱ぐから」

    京太郎「はぁ!?」

    思わず手に水をぶっかけてしまう。

    しかし、その冷たさを比じゃないびっくり発言をしなかったか!?

    「マフラーとか、カーディガンとか」

    京太郎「あ、ああ。そうですよね。何同様してんだ俺」

    「上着とか、下着とか」

    京太郎「アウト―!!」

    上着と下着ってほぼ全部じゃねーかっ!

    思わず肩に手を掛けるが、

    京太郎「っ!!何でそんな脱ぐの早いんですか!?」

    一瞬目を逸らした隙に脱いでいらっしゃった。

    見ないために目線は少し上へ。それがいけなかった。

    「きょうたろう君の手、ひんやりしてる」

    京太郎「さっき水が掛かったから、ってええ!?」

    「体はあんまりひんやりしてないね?」

    ど、ど、ど、どういう!?誰か説明して!?

    「もっとひんやりしたいぃ」

    京太郎「ヘルプミー!!」

    この後、声に呼ばれてやって来た玄さんと更に一悶着あったのだが、それは別のお話。

    176 = 46 :

    “福路美穂子の場合”


    美穂子「あら、おいしい」

    京太郎「それはよかったです。俺も選んだ甲斐がありました」

    福路さんとこうして二人で呑むのは初めてだなぁ、と思いつつ横目でちらりと見る。

    目があった、微笑んだ、クソ可愛い。

    美穂子「普段はあんまり呑めないのでとても楽しいです」

    京太郎「お酒、弱いんですか?」

    美穂子「いえ、呑めない訳じゃないのですが、何故か止められるんです」

    京太郎「なるほど?」

    美穂子「皆して私を焦らすんですよ」

    京太郎「ぶっ、げ、ほっ」

    美穂子「大丈夫ですか!?」

    京太郎「ああ、はい......」

    これは呑むの止められますわぁ。福路さんが普段酒を呑めない理由に納得する。

    とはいえ、とんでもない言葉が貴女の口から飛び出たせいです、と言い出す勇気は俺にはない。何とか言わせないようにしたいが......。

    美穂子「もう、涎みたいになってますよ?まるでお預けを食らった」

    京太郎「スタァップ!!」

    ダメだこれ!無理やりにでも止めないと!

    美穂子「まあ、あまり独り善がりな」

    京太郎「ダメです!」

    美穂子「あら?これは主従」

    京太郎「アウト!」

    美穂子「...無理矢理口を塞が」

    京太郎「止んねぇ!」

    俺と福路さんの闘いは一晩続いた。

    177 = 46 :

    “松実玄の場合ver2”


    「おもちっ!」

    京太郎「はぁ?」

    何言ってんだこの人。いや言ってることは分かるけど。

    「おもちっ!」

    京太郎「いや、酒でも、ってほんとに飲んでるし」

    よく見たら部屋には空き瓶と宥さんが転がっていた。

    実の姉を空き瓶と同等に扱うなよ、とは思うけど見てしまった以上どうにかしなくては。

    あのまま寝たら体痛くなるだろうし、風邪を引く可能性もある。

    ただ、問題なのが、

    「おもちっ!」

    京太郎「何で玄さんはそんなに敵意剥き出しなんですか」

    やたらこっちを睨んでくる玄さん。

    あれか、おもち不足なんですか。仕方ない。

    京太郎「玄さん、玄さん」

    「おもち?」

    京太郎「ほら、おもちの写真ですよ」

    和と咲のツーショットの画像を和の方へズームする。

    ......別に盗撮じゃないぞ。あんとき咲は携帯すら持ってなかったから仕方なく――

    京太郎「うわぁ!」

    「おもちっ!!」

    俺の携帯をすっ飛ばされてしまった。何?逆に胸が嫌いになったとか?

    「おーもーちー!」

    京太郎「分かったんで、痛いです地味に」

    俺の胸を叩いてくる玄さん。分かった理想が高くなったんだこの人。

    それで理想以下の胸は排除って、咲に言ったらカンされるぞまったく。

    「お!も!ち!」

    京太郎「分かりましたって、まったく」

    腕が疲れたらしく今度は頭突きしてくる。いいけど頭を振ると。

    「きゅう」

    京太郎「あーもう。やっぱり」

    案の定気持ち悪くなって倒れる玄さん。

    介抱する人が二倍になったかと思うと自然と溜息が漏れた。

    178 = 46 :

    “東横桃子の場合”


    京太郎「くっ...!どこから来る...!」

    緊迫した空気。張りつめたような神経。

    些細な物音一つ、揺れる物陰一つ逃さないとばかりに感覚を研ぎ澄まし―――

    桃子「えい」

    京太郎「ふぁ!?」

    胸を押し付けられながら尻を撫でられる。紛うことなきセクハラだろう。

    京太郎「やめろ、って!」

    桃子「じゃあ私を見つけてみろっす」

    そう言い、気配を消す東横。

    ほんと質悪いな......!

    桃子「ふぅ」

    京太郎「ひゃ!?」

    桃子「うふふー、女の子みたいっすねぇ」

    京太郎「てめぇ!」

    隠れる前に後ろに手を伸ばす。逃がしてたまるか......!

    京太郎「捕まえたァ!」

    桃子「ひゃうっ!?」

    京太郎「あ」

    故意では無い。故意では無いが東横の桃を掴んでしまう。

    京太郎「......」

    桃子「......」

    沈黙が気まずい。本来ならすぐにでも謝るべきだがこちらもいろいろされてる身なので素直に謝るのも癪だ。

    桃子「別に、いいすっよ」

    京太郎「はぁ?」

    先に口を開いたのは東横。

    桃子「こっちも色々しちゃったし、いいっすよ...?」

    京太郎「......」

    ここまで言われて乗らないのは男の恥か。

    ゆっくり顔をあげ目を見合わせ―――

    京太郎「いや、いらん」

    桃子「えぇ!?」

    何故か文句を言ってくる東横だがそんなことする訳ないだろう。

    そんなことをすれば、きっと

    桃子「京さんのバカ」

    京太郎「馬鹿かもしれんが、お前は無知だろう」

    教えるつもりもないが。

    179 = 46 :

    “赤阪郁乃の場合”


    郁乃「きゅ~たろ~くん」

    京太郎「京太郎です」

    郁乃「まぁまぁ、そないなことより野球拳って知っとる?」

    京太郎「俗っぽい方も、由緒正しい方も両方知識としては」

    郁乃「じゃあ、俗っぽい方をやって来てくれへん~?」

    京太郎「酔ってますよね?監督代行」

    何言ってんだこの人は。生徒にそんなことやらせるとか正気か?いや酔ってるとしたら正気じゃないんだけど。

    郁乃「確かに酔っとるけど、ちゃあんと理由もあるんやで~」

    京太郎「問題なのは理由の有無ではありませんから」

    郁乃「じゃあ、うちとやろか?それなら自己責任なるやろ?」

    京太郎「......」

    それなら、そこまでデメリットも無いだろうし流石に全裸にはしないだろう。

    勝てば儲け、負ければお調子者の道化として、そんな甘い考えで受けたのが間違いだった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~

    京太郎「そろそろ止めましょうよ......!」

    郁乃「まだ布はあるやないの~」

    お互いほぼ全裸。残ったのは多少の下着のみ。

    つまり、次で決まる......!

    「「じゃんけんぽい!」」

    こちらはグー...!相手は......!

    郁乃「信じ取ったで~」

    パー...!圧倒的パー...!

    郁乃「それじゃあ、ぬいでもろか~」

    視線が集中する...!

    やはり、やるしか...!やるしかないのか......!

    京太郎「くそっ......!」

    パンツに手を掛け―――

    ドサッ。畳に落ちる音が響く。

    京太郎「はぁ?」

    転がる監督代行。何とも言えない空気。

    京太郎「...すっげぇ、疲れた......」

    監督代行はクレイジー。はっきり分かんだね。

    180 = 46 :

    “岩舘揺杏の場合”


    揺杏「おうおう夜這いですか、ってちょっと!」

    先輩の部屋のドアを開けっぱにして立ち去る。

    どうせ理由付けても見破られるだけだろうし。自分だってバレバレのくせして。

    揺杏「おい!待てって!」

    京太郎「付きましたよ」

    ホテルから少し離れた場所。この辺に確か――

    揺杏「えっと、もしかしてホントに」

    京太郎「あったあった」

    揺杏「え、なにそれ。何のボトル?」

    京太郎「酒ですよ、酒」

    揺杏「はぁ!?」

    驚く先輩。まあ出したってことは飲もうと思ってるってことだろうし、そりゃ驚くか。

    揺杏「私達、未成年だぞ?」

    京太郎「ははは、怖気づいたんですか?」

    揺杏「べ、別に!お前が大丈夫かなぁって思っただけだし!」

    京太郎「じゃあ飲みましょうか」

    挑発にすぐ乗ってくれるから助かる。本当扱いやすいなぁ。

    京太郎「それじゃあ、明日の勝利を祝って」

    揺杏「!!」

    京太郎「何驚いてるんですか。勝つんでしょう?」

    下手な励ましは言わない。ただ信じていると伝える。

    京太郎「乾杯」

    揺杏「か、カンパイ!」

    互いに飲むのは一杯だけ。明日に支障が出ても困るしな。

    京太郎「ん?」

    煽った際に気付く。大きな、大きな三日月に。

    京太郎「見てください。綺麗ですよ、月」

    揺杏「ふん、口説いてるのか?」

    目は合わせない。信じていると伝えたから。

    揺杏「何が綺麗な月だ。東京の月なんて、ぼやけてるじゃないか...」

    どんなときにも顔をあげる。たとえはっきり見えなくても。

    揺杏「私達の勝ちは、もっと輝いている!」

    その宣言はこの場において、最も光る星だった。

    181 = 46 :

    ようやく終わりが見えてきたという奇跡。

    エロについてですが、確かにちょっと人を選ぶのかな?今日の投下した分は意識的に減らしたつもりですが。

    ともあれ本日はお仕舞。ありがとうございました。

    182 :


    月よりも揺杏のほうが綺麗だよ(キリッ

    184 :

    おつおつー

    揺杏の破壊力ぱないの

    185 :

    モモはやっぱりかわいいなぁ

    188 :

    モモの桃ってどっちだ?
    上か下か
    あるいは腿か
    最後のは無いな、うん

    189 :

    すみません、投下日かくの忘れてました。15日に投下します。

    >>188
    上の桃ですね。わかりずらくってごめんなさい。

    190 :

    モモの桃とかうらやまけしからん

    191 :

    終わったんですって?奥さん!

    え?何?また二つの安価を一つにまとめちゃったとか、九州弁の変換サイト使ったから違和感バツグンだとか、大阪弁も京都弁も下手くそです?

    まじでゴメンナサイ。m(-_-)m スマヌ

    投下いきまーす

    192 = 46 :

    “宮永照の場合”


    「京くん、これあげる」

    京太郎「おおう、あ、ありがとうございます」

    「あと、これとこれも」

    京太郎「は、ははは。頂きます」

    ...うん。酔いってすげぇわ。あの照さんが人にお菓子を分け与えるとか、衝撃過ぎて上手く返せない。

    「あっ、ポッキーも」

    京太郎「じゃあ一つ」

    「ちがう」

    袋に手を伸ばしたら怒られてしまった。結局お菓子はくれないのか?

    「こっちから取って」

    そう言い咥えたポッキーを上下させる照さん。それってもしかしなくても。

    京太郎「いや、ポッキーゲームは不味いんじゃないですかね」

    「大丈夫。私がいいって言ってる」

    京太郎「うーん......」

    仮に何かの間違いがあって最後まで行っちゃうと、割と困るのは俺じゃないか...

    京太郎「むぐっ」

    「カリカリカリカリ」

    俺が迷っていると、無理矢理口にポッキーを差し込まれる。

    てか、食べるスピード早っ!これじゃあ――

    京太郎「ふぐぅ!?」

    「んぁ、んっ」

    口内に何かの侵入してくる感覚。それは入って来るだけに飽き足らず暴れ回る。

    京太郎「あ、ぐぅ」

    「ぅ、んぁ、じゅる」

    碌に抵抗も出来ないまま、味わい尽くされ、翻弄される。

    「ん...ふぅ。御馳走様でした」

    京太郎「...お、お粗末様です?」

    口の中のチョコ味は忘れられそうにも無かった。

    193 = 46 :

    “ネリー・ヴィルサラーゼ”


    ネリー「うにゃぁ」

    京太郎「おっと、暴れんなよ」

    膝の上でもぞもぞされると結構痛いので止めてほしい。

    因みに今の格好は、俺の胡坐の上でネリーが正座しているという中々珍妙な状態である。

    ネリー「うぅぅん」

    京太郎「あんま動くなって、痛い痛い」

    頭を押し付けて来られると膝に体重が集中して痛いんですが、基本酔っぱらうとこっちの話なんて聞いてくれないし、もう慣れてしまった。

    京太郎「あー、ほら」

    ネリー「んむぅ」

    頭を撫でてやると気持ち良さそうにするネリー。

    こいつホント猫みたいだな。いつもはつれない癖に素っ気なくした途端なついてくる。

    ネリー「お酒とって」

    京太郎「いいけど溢すなよ」

    ネリー「じゃー飲ませてよ」

    京太郎「はいはい」

    出来るだけ動かない様に―――って人に物取らせといて寝やがった、こいつ。

    京太郎「ほんと、仕方ない奴だ」

    ネリー「すぅ、すぅ」

    柔らかい髪を撫でながら、一口、酒を煽った。

    194 :

    ネリー可愛い

    195 = 46 :

    “白水哩&鶴田姫子”


    「ご主人様~」

    姫子「様~」

    京太郎「何だこれ」

    正直そういうお店みたいな感じで、何と言うか...。

    京太郎「あー、とりあえず離してください。動けないです」

    「いちゃ、うちのやるんで座っちちゃんない」

    姫子「やいうちはなんしようやか?」

    京太郎「うん、二人とも落ち着いて?」

    何か呼称のせいかもしれないけどすごい罪悪感が!

    こういうのを素直に楽しめない俺ってほんと小心者ですわ。

    京太郎「そもそも何で俺が主人なんですか」

    「しょりゃ縛られたいじゃなかやか」

    姫子「しょりゃ先輩っち縛られたいじゃなかやか」

    京太郎「これは酷い」

    酔ってるだけに本心っぽくて怖いです。

    後者は特に。

    京太郎「じゃあ、主人命令です。別に俺の言うこと聞かなくていいですから」

    「だけん自分で考えて動け、っち」

    姫子「そいやい、早速ご奉仕ば」

    京太郎「どうしてそうなった!?」

    ってか、じりじりにじり寄って来るの止めて!?

    京太郎「いやいや!やめ、助けて!?」

    「ゆうこつ聞かいなくてよかっち言ったったいはご主人様とよ」

    姫子「よかよかたい。痛くなんてしとらんから」

    京太郎「アッーーーーーー!」

    この後m(ry

    196 = 46 :

    “白水哩&鶴田姫子”


    「ご主人様~」

    姫子「様~」

    京太郎「何だこれ」

    正直そういうお店みたいな感じで、何と言うか...。

    京太郎「あー、とりあえず離してください。動けないです」

    「いちゃ、うちのやるんで座っちちゃんない」

    姫子「やいうちはなんしようやか?」

    京太郎「うん、二人とも落ち着いて?」

    何か呼称のせいかもしれないけどすごい罪悪感が!

    こういうのを素直に楽しめない俺ってほんと小心者ですわ。

    京太郎「そもそも何で俺が主人なんですか」

    「しょりゃ縛られたいじゃなかやか」

    姫子「しょりゃ先輩っち縛られたいじゃなかやか」

    京太郎「これは酷い」

    酔ってるだけに本心っぽくて怖いです。

    後者は特に。

    京太郎「じゃあ、主人命令です。別に俺の言うこと聞かなくていいですから」

    「だけん自分で考えて動け、っち」

    姫子「そいやい、早速ご奉仕ば」

    京太郎「どうしてそうなった!?」

    ってか、じりじりにじり寄って来るの止めて!?

    京太郎「いやいや!やめ、助けて!?」

    「ゆうこつ聞かいなくてよかっち言ったったいはご主人様とよ」

    姫子「よかよかたい。痛くなんてしとらんから」

    京太郎「アッーーーーーー!」

    この後m(ry

    197 = 46 :

    ゴメン連投しちゃった

    198 = 46 :

    “荒川憩”


    バシンッ

    京太郎「ちょ、痛ァ!」

    「あっはっはっはっは!」

    俺の背中を叩いて笑い転げる荒川さん。

    割と本気で痛い。ちょっと涙目になった。

    京太郎「痛いですってば!落ち着いてくださいよ」

    「だいじょーぶやでー。折れたらちゃんと治したるわー」

    京太郎「骨折前提!?」

    とんだ看護士見習いも居たものだ。

    「ほしたら京太郎くんはこっちのほうがええんかー?」

    京太郎「えっ、ちょっと」

    いきなり押し倒されるというか馬乗りされる。

    軽いとはいえ無理に押しのけたら怪我させそうだし、体勢が悪いせいでいまいち力が入らない。

    「ほーれ、優しいボディタッチよーぅ」

    京太郎「は、はぁ」

    「なんやーその反応はー」

    いやね、言わないけど色気というものが足りていませんのでしてね、言わないけど。

    「今、色気が足らんー、とかおもーとるやろー」

    京太郎「............いえ」

    「返事が遅いわー!」

    京太郎「あ、痛ッ!ごめ、ごめんなさいってば!」

    結局機嫌取りに一時間。満足させるのにもう一時間かかったせいで、酒を楽しむことは出来なかった。

    199 = 46 :

    “末原恭子の場合”


    恭子「ほんまにきーとるんかー?」

    京太郎「聞いてますよ、ちゃんと。ははは......」

    どうしてこうなった。そのフレーズで頭が埋め尽くされる。

    可愛い女性と混浴なんて夢にまで見たようなシチュエーションじゃないか。なのに、どうして、

    恭子「何が悲しくてあのキ○ガイ監督に追っかけ回されなかんねん!」

    京太郎「あの人、姫松の監督さんが復帰した途端同チームに入団してましたね...」

    恭子「麻雀に関して、ゆーとることは分かるよ?ほらおっしゃる通りですわ。でもそれ以外のことはどう考えてもおかしいやないの」

    京太郎「まあ、確かに少しやり過ぎだとは思いますが」

    恭子「少し!?少しって何なん!?無駄にコスプレさせることか!そのまま喫茶店でバイトさせることか!その動画をアップすることか!?」

    京太郎「想像以上に酷かった!?」

    おおう、末原さんがクレイジーというのも納得だ。

    恭子「須賀君の身内にも居らんかった?人使い荒い悪魔みたいなん」

    京太郎「悪魔って...。確かに人使いは良くなかったですけどそんなもんじゃないんですか?」

    恭子「いや、あれは酷かったわ。最初清澄はどんな鬼畜かとおもーとーたもん」

    京太郎「そうなんですか?ちょっと比較対象がハギヨシさんくらいしか居なかったんで分かんないですけど」

    あの人一人で俺の10倍以上働いてたしなぁ。つーかあの人ほんとに一人なんだろうか。

    恭子「あー、あれや。自覚無いあらへんやろうけどあんたも十分おかしいで」

    京太郎「俺からしてみればまだまだだと思うんですがね」

    雑用だって、流石に今はやってないけど欠かせない存在だったかって言ったらそうでもないしなー。

    恭子「はん。うらやましかないけどな。そないなメンタル」

    京太郎「メンタルだったら末原さんのほうが凄くないですか?」

    恭子「...お世辞なんていらんから」

    京太郎「そこまで卑下することないじゃないですか。俺は魔物相手に立ち回る末原さん格好良くて好きですけどね」

    本当に格好いいと思う。才能の乏しい俺にとって、末原さんは理想の一つだ。

    恭子「...あんた、そないなことばっかりゆーとるん?」

    京太郎「そんなことって?」

    恭子「はぁ...自覚なしか」

    心底呆れています、とアピールするかのように溜息を着く末原さん。何か悪いことしたかな。

    恭子「一ついいこと教えたる。女の子は『かっこいい』ゆわれるより『かわいい』ゆわれたいいもんなんやで?」

    そう言う末原さんは意地悪気で、とても嬉しそうだった。

    200 = 46 :

    “宮永咲の場合ver2”


    「係長、お注ぎします!」

    京太郎「誰が係長か、誰が」

    お互いのコップに酒を注ぎあう。

    こいつが酒を飲むのは俺の前だけというのが密かな俺の自慢だ。

    「それは京ちゃんだよ。私の介抱係でしょ?」

    京太郎「別に仕事だとか義務だからやってるわけじゃねーよ」

    「し、素面でよく言えるね」

    京太郎「うるへー。今から飲むんだから同じだ」

    色々なものを変えてきたと思う。

    「きょーちゃんって女装にあいそー」

    京太郎「やだよ!?」

    俺と咲の立場。

    京太郎「そういや、昔メイド服着てたよな」

    「わわぁ!おもいださなくてもいいよぉ」

    俺と咲の関係。

    京太郎「うりうり、悪い口はこれか?」

    「はへておぅ、ふひふひうるお!」

    俺と咲の感情。

    でも、

    京太郎「まったく......。気持ち良さそうに寝やがって」

    この距離だけは変わりませんように。


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