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元スレ大和「提督」提督「んあ」
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タイトル:提督の帰還
大和「提督」
提督「んあ」
大和「起きてください」
提督「……んん」
大和「提督」
提督「おおう……おはよう」
大和「おはよう、じゃありません。お仕事はもう終わったのですか?」
提督「……」
大和「……提督?」
提督「ああ、終わってる。……みたいだ」
大和「そうですか。お茶でも淹れましょうか?」
提督「……頼む」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1435274987
大和「提督」
提督「んあ」
大和「起きてください」
提督「……んん」
大和「提督」
提督「おおう……おはよう」
大和「おはよう、じゃありません。お仕事はもう終わったのですか?」
提督「……」
大和「……提督?」
提督「ああ、終わってる。……みたいだ」
大和「そうですか。お茶でも淹れましょうか?」
提督「……頼む」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1435274987
大和「ぼうっとしてますね。はい、どうぞ。熱いので気を付けてくださいね」
提督「うむ」
提督「おいしい……が、これはほうじ茶だ」
大和「あれ、提督は熱いほうじ茶が好きでしたよね?」
提督「そうだったか……でも、おいしい。懐かしい味だ……ありがとう、加賀」
大和「まだ寝ぼけていますね……」
提督「加賀?」
大和「いいえ」
提督「……大和?」
大和「はい。貴方の秘書官、大和です。無事帰投しました」
提督「おおう……ごくろうさん」
提督「なんだかむしょーにお腹が空いているのだ」
大和「それはそうです。お手元の時計をご覧になってください」
提督「ひときゅうまるまる……」
提督「大和。本日の任務は達成した。これより本艦はこの執務室を爆撃したのち、食堂へと出陣する。随伴するがよい」
大和「はいっ。戦艦大和、推して参ります!」
提督「うむ!」
大和「ふふっ」
提督「どうした」
大和「いえ。貴方はびっくりするほど変わりませんね」
提督「毎日のように顔を合わせていればな。それとも私がまるで成長していないと言いたいのか?」
大和「はい」
提督「なんだとう」
A「……」
B「……」
C「……」
提督「……ん?」
大和「どうしたんですか、いきなり止まって……提督?」
提督「あいつらは何だ?」
大和「はあ……あいつら、とは?」
提督「今すれ違った三人組だ。見覚えのない顔だった」
大和「もう……しっかりしてください。まだ寝ぼけているんですか? あの娘たちにそれを言ったら本気で怒られますよ」
提督「む……そうか。確かに、まだ頭がぼうっとしているような気がする」
大和「ほら、行きますよ。お昼寝提督さん」
提督「ぬう……」
・食堂
提督「この時間帯だというのに、やけに空いているな」
大和「そうですか? いつもこんなものですけど」
提督「そうか? もっと混み合っていた気がするのだが……」
鈴谷「あ、提督じゃーん」
提督「おう、鈴谷。お疲れさん」
鈴谷「待ってたんだ。一緒にご飯食べよーよ!」
提督「おわっ! まて、なんで抱き付いてくる? お前は……えっと……」
提督「……なんだっけ」
鈴谷「あはは、ビクッってしてやんの。きっもー」
提督「この小娘め」
暁「もう司令官! レディーを待たせるなんてどういうつもり? 暁は二時間も待ってたのよ! 紳士としてその振る舞いはどうかと思うわ!」
提督「一緒に食べるなんて約束してたか……? なんで引っ付く?」
摩耶「おっせーよ提督。カレー冷めちまうだろうが。ほら、こ、ここに……あ、あたしの隣に来いよ! カレーよそってきて来てやるからさ」
提督「……誰だお前」
潮「あ、あの提督……私、お茶、入れますから……」
提督「お、おう。ありがとう、潮」
鈴谷「じゃあ鈴谷が食べさせてあげよっか、提督?」
陸奥「あら……提督はそっちに行くの? でも、私の隣だって空いてるわよ?」
提督「お、おい、痛い痛い、腕を引っ張るんじゃない」
飛龍「提督、今日は豚カレーがいいって多聞丸が言ってるよ! ねっ、どうする?」
暁「あ、暁だって司令官の隣に座るんだから!」
摩耶「だからあたしの隣に来いって言ってんだろ!」
提督「わ、わかったから! 腕を放せ! 悪いが、お前たちに言わないといけないことがある!」
一同「?」
提督「落ち着いて聞いてくれ。その、大変すまないんだが……今日は私の誕生日じゃあないんだ」
一同「……?」
提督「こういったドッキリはうれしいが……ちょっと時期を間違えてしまったな。で、でも大丈夫だ。本番の時はばっちり引っかかるから、気にせずにしてほしい」
提督「だから、今日は普通に食べよう。……いいな?」
一同「……」ザワザワ
提督「?」
五十鈴「ねえ……提督は何を言ってるの?」
飛龍「さあ……」
潮「わ、わかりません」
愛宕「大和さん……提督、いったいどうしたのかしら?」
大和「それが、先ほどお昼寝から目覚めて以来、少し様子がおかしくて……」
愛宕「提督? 私たち、時間が揃った時は一緒に食べるようにしてたじゃないですか。忘れちゃいましたか?」
提督「一緒に……あれ?」
暁「疲れてるのね、司令官……。今日は暁がなでなでしてあげるわ。んーっ……と、届かない! 司令官しゃがんで!」
摩耶「馬鹿やってないで、いいからとっとと座れよ!」
愛宕「うふふ、お隣もーらいっ♪」
鈴谷「ああーっずるいよ!」
愛宕「たまには私だって座っちゃうんだから。油断大敵よ♪」
提督「一体なんなのだ、これは……」
提督「騒がしい食事だった……」
大和「いつものことじゃないですか」
提督「……んん」
大和「どうやらお疲れのようですね。今日はお早めにお休みになってください」
提督「うむ。だが暁たちに遊びの約束をさせられてしまったのだ。ついでに私を労わってなでなでしてくれるらしい」
大和「遅くまで起きていてはいけませんよ?」
提督「そうならないよう監督役が必要だ」
大和「きちんとしてくださいね」
提督「他人事みたいに言うな。お前も道ずれにしてやると言ってるのだ」
大和「え?」
提督「寝間着会というものらしいぞ。では後でな」
大和「提督」
提督「んあ」
大和「またお昼寝ですか?」
提督「……うむ」
大和「ふふ。おかしな顔をしてますよ」
提督「見るんじゃあない……」
大和「ここ最近、毎日ですね。もう日課になっちゃってるんじゃないですか……?」
提督「日課?……日課……」
大和「どうやら、昨晩も遅くまで遊んでいらしたようですし」
提督「ううむ……毎晩毎晩、あいつらどんなに言っても解放してくれないのだ。構ってほしいのか、やたら私に触れてくるわでこっちは大変だ」
大和「そうして好かれるのは変わらないですね。良いと思います。私たちは兵器としてだけではなく信頼し合える関係を望んでいますから」
提督「だが限度は考えねばなるまい」
大和「でも秘書官としては……こうして夜遊びしていても、きちんと仕事を片付けてくれる提督というのはありがたいものですよ?」
提督「なに?……おお、見事に仕事が終わっている!……寝ながらやっていたのか」
大和「ご謙遜を。はい、お茶です。熱いから気を付けてくださいね」
提督「助かる。うむ、いつもおいしいぞ。加賀は猫舌なのに悪いな。私がふーふーしてやろう」
大和「……提督」
提督「あれ?………大和」
大和「はい、貴方の秘書官です」
提督「……んん?」
大和「……」
提督「……加賀?」
大和「大和ですよ」
提督「加賀は……そうだ、加賀だ。あいつはどこにいる?」
大和「……」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ
提督「……なんだ?」
58「てーとくッ!!」ドッバーン
提督「何事だ!?」
58「はぁはぁ……はぁはぁ……はぁ……」
58「……あ、ああ……ああああ…………ほ、ほんとうに……ほんとうにいた……」
提督「……ゴーヤ?」
58「てーとく……てーとくぅぅぅ!! わあああぁぁ!!!」
提督「どうしたそんなに血相を変えぐっふぅぅぅ!?」
58「てーとく、てーとく、てーとくてーとくぅ!」
提督「あうあう、な、何があったゴーヤ?」
58「会いたかったよぉ、会いたかったのずっとずっと……会いたかったよお」
提督「わ、私はずっとここに居るぞ?」
58「わああぁぁん!」
提督「や、大和……どういうことだ?」
大和「……」
58「てーとく、てーとくぅ……!」
提督「落ち着け、なにかあったのか?」
58「ひっぐ……びえええええええええ!」
提督「む、むう……」
58「うぐっ……ひぐ、ひっく……っ」
提督(これでは話が聞けん……)
提督「よし……分かった」
大和「……提督?」
提督「ゴーヤ、いっぱい泣け。よく分からないが、泣きたくなることがあったんだろう。たくさん泣いてすっきりしろ」ポンポン
58「ひっく……てーとく、ごめんなさい……ごめんなさい……」
提督「いいんだ。誰だって泣きたくなる時はある。私にも……大和にだってある。な?」
大和「……はい」
58「違うでち……ゴーヤ、てーとくにいっぱい酷いこと言っちゃった……てーとくは何も悪くないのに……酷いこと……」
提督「……何の話だ?」
58「知ってたでち。てーとくのしたこと……全部ゴーヤ達の為だって分かってたのに。でもゴーヤは我慢できなくて……」
58「守ってくれたのに……ゴーヤ達が守らないといけなかったのに……なのにゴーヤは、ゴーヤは……!!」
提督「……落ち着け。大丈夫だから」
58「ゴーヤは艦娘失格でち……! こんなことになるなら、ゴーヤも一緒に沈めばよかった……」
提督(ゴーヤが何を言っているのかわからんが……)
提督「そんな悲しいことを言うんじゃない。ゴーヤが居なくなれば、私も、この鎮守府の皆も悲しむ……」
58「ごめんなさい……ごめんなさい」
提督「謝るんじゃない。私は何も怒ってないし、たとえゴーヤが何をしたとしても許そう」
58「でも……」
提督「何も言うな。泣きたいなら今は泣くといい。お前が泣き止むまで私がそばに居よう」
58「てーとく……う、ううう……」
提督「よしよし、いい子いい子。ほらチーンしろチーン」
58「……」チーン
提督「落ち着いたか?」
58「すんすん……はいでち」
提督「何があったのか、話せそうか?」
58「……」
提督「ダメか……」
大和「提督」
提督「なんだ?」
大和「少しゴーヤちゃんとお話しさせてください。申し訳ありませんが、その間少し外してもらえませんか?」
提督「……そうか。私には話しにくいことなのかもしれないしな。ゴーヤ、離してくれないか」
58「い、嫌でち! 絶対嫌でち! もうてーとくと離れるのは絶対嫌でち!」
大和「ゴーヤちゃん、女の子同士でお話しましょう。それに、泣きはらした顔のまま提督のそばに居ては、提督に笑われてしまいますよ?」
58「でも、ゴーヤは、ゴーヤは……」
大和「提督は居なくなりませんよ。すぐに戻ってきますから、ね?」
58「でも、でも……」
大和「……」
58「……わかったでち……」
大和「では提督。少しの間だけお願いします」
提督「……うむ。ゴーヤ」ナデナデ
58「あ……」
ガチャン
提督「……」
提督「なにがなんだか……」
提督「……とりあえず、上着を変えねばな」
A・B・C「……」
提督「あいつらは、いつかの……」
B「あれ……」
A「ん?」
C「あら、あそこにいるのは私たちの司令官様じゃない」
A「くだらないことを言うな」
提督(む、こちらに来た)
C「こんばんわ、司令官」
B「……」
A「ふん」
提督(大和はああ言っていたが、やはり見たことのない顔だ。ここにいる艦娘ならすべて把握してるはずだが……)
A「なんだ? 部下に挨拶もできないのか?」
提督「部下?……いやすまない。こんばんわ」
C「先ほど出撃してきたのだけど、流石は司令官よね。戦いのたびに私たちの戦い方がいかに偶発的なものなのか分かるわ」
提督「そ、そうか……」
A「はっ、こんな奴を褒めるんじゃねえよ。こいつのせいで私たちがどれだけ辛酸舐めさせられたと思ってるんだ?」
提督「……何?」
A「今は邪魔者も居ないし、ちょうど良いから言ってやる。おい、よく聞けよ……!」
提督「ぐっ……貴様、何をする!」
A「うるせえ……こちとらてめーのせいでありえねえぐらいの大損害を被ってんだ。それ以上の見返りがなけりゃ、楽には死なせねーぞ」
C「つまり、もっとがんばってねっていう熱いエールです」
A「んなわけないだろ! なんであんたはそう笑ってられるんだ」
C「もう、怒ったら身体が熱くなっちゃうわよ。私だって思うことはあるけれど、この人きちんと戦果をあげてるもの。だから今は彼を守ってあげるし、貴女もそうでしょう?」
A「……いいか、腕は認めてやる。だがこれじゃあ全然足りない。犠牲なった仲間も報われない。だからまずはこの状況を立て直して見せろ……いいな」
B「熱いエール……」
A「違うっ!」
提督「……待て」
提督「私は、お前たちの顔を知らない。お前たちは何者だ?」
A・B・C「……」
C「あらら、何者かですって。冷たいわね、私たちはずーっと貴方のことを思っていたのに」
A「……ほんとむかつくぜ、こいつ」
A「知りたきゃ、いつもお前の傍にくっついてる奴に聞きな。ほら、えーと……あいつだ」
B「大和」
A「そう、お前はそう呼んでたな。そいつに聞け」
C「期待……してるからね?」
提督「……なんなんだ、あいつら。何を言ってるんだ?」
B「……」
提督「おわっまだ居たのか!?」
B「贈り物……」
提督「……?」
B「気に入ってくれたみたいね。良かったわ……また持ってくるから……」
提督「あ、ああ……」
提督「なんなんだ……一体」
大和「おかえりなさい、提督」
58「てーとくっ!」ギュ
提督「おっと……」
大和「ゴーヤちゃん、さきほどよりは落ち着きましたよ」
提督「そうか、じゃあ何があったのか話してくれるか?」
58「夢を見たんでち」
提督「……夢?」
58「そうでち。てーとくが沈んで、ゴーヤ達と離れ離れになって、それでみんな塞ぎ込んじゃって……ゴーヤもすごく悲しかったの」
提督「お前ではなく、俺が沈んだのか?」
58「轟沈でち」
提督「そりゃー派手に沈んだな」
58「でも、もういいでち。また会えたなら、ゴーヤはなんだっていい。また撫でてもらえるなら、ゴーヤはこのままてーとくの夢を見るよ」
大和「……まだ、ちょっと混乱してますね」
提督「元気ならいいさ。泣かれるより、ずっとな」ナデナデ
58「てーとく……」
大和「提督、しばらくの間はゴーヤちゃんの傍に居てあげてください。すごく混乱するほど悪い夢を見たみたいなので……」
提督「そうだな。それはそうと大和」
大和「はい?」
提督「この鎮守府に私の把握してない艦娘がいるのだ。この前の三人組だ」
大和「……」
提督「大和?」
大和「……いえ、この前の三人組と言われましても、該当する人が多すぎて……」
提督「名前を聞いたら、お前に聞けと言われた。口の悪い奴と、上品そうな奴と、無口な奴だった。心当たりはあるか?」
大和「それだけではなんとも……。ですが、提督でも把握してない艦娘がいるんですか?」
提督「そんなはずはないのだが……やはり見覚えのない艦娘だったのだ」
大和「そうですね、この鎮守府は島ですから……本土から来た人たち……ということは?」
提督「本土から来たのなら、まず私に面通しをするから忘れることはない……と思う……」
大和「……わかりました。なら次に会った時はその人たちを私の前に連れてきてください」
提督「うむ……」
>>11
久しぶりにログインしたらオートで日常生活が進んでて戸惑ってる……とか考えたけど違そう
久しぶりにログインしたらオートで日常生活が進んでて戸惑ってる……とか考えたけど違そう
撃沈後?にしては深海?と思われる3人が部下になってるし、何と戦ってる…?
提督「……んあ」
提督「……」
提督「……執務室。また寝ていたのか、私は」
提督「最近はゴーヤがほんとにぴったり引っ付いてきて碌に眠れなかったのもあるが……それでもこれは酷い……」
提督「……大和が居ないのも珍しい」
提督「……」
提督「……」
提督「何かを忘れている気がするのだ……」
提督「それにこの鎮守府には……違和感がある。鎮守府だけではなく、私自身にも……」
提督「……執務室を出よう。ここは息苦しい……外の空気を吸いたい」
鈴谷「おっ、提督じゃーん」
提督「おう」
鈴谷「あれ、今日は早いね? 大和さん居ないんだ」
提督「……うむ」
鈴谷「ゴーヤちゃんは?」
提督「あいつも、ようやく落ち着いたらしい。まさか何日も張り付かれるとは思わなかったが……もう済んだことだ」
鈴谷「ほぉーっ、さてはお風呂とお布団にも潜り込んできたな?」
提督「なぜ知っている」
鈴谷「あははっ、やっぱねーまあ鈴谷もそうだったし。ていうかそもそも提督のせいだし拒否権なんてないんだからね」
提督「お前もそうだった?」
鈴谷「それよりっ! 提督はこれから何処かにお出かけ? まだ夕飯の時間じゃないよ」
提督「私は……少し考えをまとめたくてな。どこかぶらつこうかと思っている」
鈴谷「ふーん、じゃあ波止場に行くの?」
提督「何故波止場なのだ」
鈴谷「朝とか、考え事あるとよく行ってたじゃん。でも今日は強風だから落っこちちゃうかもよ? 連れてってくれるなら鈴谷が救助してあげるけど」
提督(私がよく波止場に行っていた……?)
提督「いや、やめとこう」
鈴谷「じゃあさっ、気晴らしに食堂でお茶でも飲もーよ」
提督「お茶は間宮じゃないのか?」
鈴谷「あそこは今閉まっちゃってるから、食べ物は食堂しかないでしょ」
提督「……閉まってるのか」
鈴谷「わーい、提督の驕りだねっ」
提督「腕にくっつくな」
鈴谷「ひひひっ、おやー提督? もしかして鈴谷を意識しちゃったりしてるの?」
提督「おっぱいがあたっているのだ」
鈴谷「腕組んでるんだから当然だしー」
提督「他の艦娘に見られたら噂を立てられるぞ」
鈴谷「べっつにー今更平気だもん。問題は提督だけだよ」
提督「……」
・食堂
提督「最近はなんだか人が少ないな」
鈴谷「この時間帯はこんなもんだよ。提督はここに座ってて。鈴谷が持って来てあげるから」
提督「構わん、一緒にいこう」
鈴谷「いーってば! 提督は緑茶派だったよね。鈴谷は玄米茶とパフェにしよーっと」
提督「私はほうじ茶をよく飲んでいたと思うが」
鈴谷「それ昔の話でしょ? なんか知らないけど滅多に飲まなかったじゃん」
提督「……緑茶を頼む」
鈴谷「ほーい」
鈴谷「へいおまちっ」
提督「うむ、くるしゅうないぞ。近う寄れ」
鈴谷「とー」
提督「こら、空いてるんだから手前に座れ」
鈴谷「近くに寄れって言ったの提督じゃん。それに隣のほうが都合がいいし」
提督「なんの都合だ」
鈴谷「なんと! 食べさせっこができるんだよ」
提督「やらんぞ」
鈴谷「はいどうぞ」
提督「やらんからな」
鈴谷「どうぞ」
提督「……」
鈴谷「……」
提督「……甘い」
鈴谷「へへへっ」
提督「……」
鈴谷「なに、鈴谷のことじっと見て。次は提督の番だよ? はい、スプーン」
提督「……」
鈴谷「……てーとく、まだー?」
提督「……」
鈴谷「提督?」
提督「……鈴谷、お前」
鈴谷「ほい?」
提督「お前……ここまで私と仲が良かったか?」
鈴谷「……は?」
提督「……」
鈴谷「なに言ってんの?」
提督「……悪くはなかったと思うが……それでも、ここまでベタベタするほどの関係じゃあなかった……気がする」
鈴谷「……」
提督「いや、違う……。お前……私に対して怒ってただろう?」
鈴谷「はぁ? 別に鈴谷怒ってないし……どうしちゃったの。もしかして寝ぼけてる?」
提督「寝ぼけてなどいない。そうだ。お前は、怒っていたはずだ……それで私はこっ酷く引っぱたかれた……」
鈴谷「……」
提督「……」
鈴谷「ふーん……」
提督「!」
鈴谷「まあ……」
鈴谷「私がそこまで怒ってたって言うなら……提督は私を怒らせるだけの事をしたんじゃないの?」
提督「やっぱり。いや、お前だけじゃない……この鎮守府の皆もそうだ。私に対していい印象を持ってなかった気がする……」
鈴谷「……」
提督「そうだ……皆、私を軽蔑していた。それだけのことを、私はしたはず……だが、いったい何をした……?」
鈴谷「まあ、とにかくさ……。座んなよ、提督」
提督「……」
鈴谷「そんな目で見ないでよ。別にとって食べたりしないって。お茶でも飲んで、まず落ち着いたら?」
提督「お茶?」
提督「お茶……そうだ……加賀だ。なんで忘れていた? 加賀だ。秘書官は加賀だった……大和じゃあない!」
鈴谷「これ、ちょっとまずいかなー……」
提督「鈴谷、加賀は何処にいる?」
鈴谷「……」
提督「どうして何も言わない」
鈴谷「だって、鈴谷は知らないし」
提督「なら私の目を見て話せ」
鈴谷「……」
提督「鈴谷」
鈴谷「あのさー……提督。じゃあはっきり言ってあげるけど、加賀なんて人、この鎮守府には居ないよ?」
提督「なに? そんなはずあるか。彼女は私の秘書官だったはずだ」
鈴谷「秘書官は大和さんじゃん。前からそうだったでしょ?」
提督「違う……いや、確かに秘書官は大和だった。大和だったが……加賀も居たはずだ。彼女も秘書官だった……?」
鈴谷「提督はさ……最近おかしなこと言うようになったの気づいてる? 知らない人が居るとか、人が少ないとか……お仕事で疲れてるんだよ」
提督「確かに……ここ最近の私は記憶があいまいだ……自分のしたことを自覚してないときもある」
鈴谷「でしょ? まず座りなよ。甘いもの食べれば気持ちも落ち着くって」
提督「だが……疑念が消えない。ずっと違和感を覚えていた……ここは、本当に私の知る鎮守府なのか?」
鈴谷「あったりまえじゃん」
提督「何かが違う……」
鈴谷「違わないよ」
提督「加賀だけじゃない……赤城も長門も金剛達も、大井や北上、天龍に龍田も、他にも大勢……ずっと見かけてない。彼女たちは何処に行った?」
鈴谷「だから居ないってば、そんな人達も」
提督「居るべき者たちが居ない。代わりに見かけない奴らが居る……あいつらはなんだ?」
鈴谷「提督……落ち着いて」
提督「なんで私は今まで忘れていた? 一目瞭然なのに、なぜ気が付かなかった?」
鈴谷「提督!」
提督「放せっ! 私に触るな……!」
鈴谷「提督……」
提督「……お前は誰だ。本当に鈴谷なのか……?」
鈴谷「鈴谷は……鈴谷だよ」
提督「だが、私の知っている鈴谷じゃない。ここの奴らも、皆そうだ。私はここまで好かれるような男ではなかった」
鈴谷「違うよ。みんな提督が好きだったし、鈴谷は……提督の鈴谷だよ」
提督「お前が……いや、この鎮守府がおかしいのか? それとも……」
鈴谷「ダメだよ、提督! こっちに戻ってきて……お願い」
提督「それともおかしいのは……この私か?」
鈴谷「ダメ! 待って提督! 提督……っ!」
捨て艦してた連中が深海勢になって、後ろ弾された(元)提督と再会?
でも大和は捨て艦しないよなぁ
でも大和は捨て艦しないよなぁ
>>48
やめろww
やめろww
>>48
ワロタ
ワロタ
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