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元スレ八幡「俺ガイルRPG?」
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八幡vs影八幡とか燃えるな
両方影みたいなもんだからなおさら
両方影みたいなもんだからなおさら
>>806 お互いに分かり合っちゃいそうだよな
『我は放つ光の白刃』はファルコムから1990年に発売されたダイナソアの魔法かも知れんだろいい加減にしろ!
>>809
詳しいのんな
詳しいのんな
× × ×
影雪乃「あら、相手は私たちなのかしら?」
影結衣「わ、あっちにもあたしがいる!?」
影いろは「えー、わたしあんなんじゃないですよ~」
影八幡「……俺って、端から見るとマジで目腐ってんのな」
影葉山「俺……はいないみたいだな。でもまぁ雪ノ下さん達が相手っていうのはちょっとやりづらいかもな、ははっ」
まさか自分自身に目が腐ってると言われる日が来るとは思わなかった。
いや俺から見ても、影の俺は目が腐ってると思ったけど。
一方で本物、我ら勇者パーティ組の反応といえば。
雪乃「あら、相手は私たちなのかしら?」
結衣「わ、あっちにもあたしがいる!?」
いろは「えー、わたしあんなんじゃないですよ~」
おい、まさかの反応モロ被りかよ。影に完全にセリフ先取りされてるぞ。大丈夫か。
小町「うっわ、お兄ちゃんだ。お兄ちゃんだよお兄ちゃん」
八幡「紛らわしいわ」
戸塚「でも、城廻先輩とか三浦さんと同じようにそっくりだね……」
平塚「ふむ、今回は私の影はいないのか……また熱い拳を交わせるかと思ったが」
材木座「ぷーっ、八幡は影になっても八幡であるな!! ぷふーっ!!」
八幡「笑うな、うぜぇ」
雪乃「あら、相手は私たちなのかしら?」
結衣「わ、あっちにもあたしがいる!?」
いろは「えー、わたしあんなんじゃないですよ~」
おい、まさかの反応モロ被りかよ。影に完全にセリフ先取りされてるぞ。大丈夫か。
小町「うっわ、お兄ちゃんだ。お兄ちゃんだよお兄ちゃん」
八幡「紛らわしいわ」
戸塚「でも、城廻先輩とか三浦さんと同じようにそっくりだね……」
平塚「ふむ、今回は私の影はいないのか……また熱い拳を交わせるかと思ったが」
材木座「ぷーっ、八幡は影になっても八幡であるな!! ぷふーっ!!」
八幡「笑うな、うぜぇ」
材木座を軽くあしらいながら、ちらと崖の向こう側にいる川崎の方に視線をやる。
今、川崎はソロで留美を守りながら戦っているはずだ。果たしてまだ無事であろうか。
川崎「はああっ!!」ザシュッ
コウモリ「ピャーッ!!」
留美「沙希お姉ちゃん!!」
川崎「るーちゃんには指一本触れさせない……あたしが、守る!!」
自慢の鎖鎌を振り回しながら、己と留美を囲むように飛び回っているコウモリやゴーストといった魔物を追い払っていく。
川崎のHPはもう黄色、全体の4割程にまで陥ってしまっている。
宣言通り留美のHPが欠片も減っていないのはさすがであるが、このままでは川崎が持たない。
川崎がやられれば、魔物は次に留美に襲い掛かり、戦う術を持たない留美はそのままやられてしまうだろう。
今、川崎はソロで留美を守りながら戦っているはずだ。果たしてまだ無事であろうか。
川崎「はああっ!!」ザシュッ
コウモリ「ピャーッ!!」
留美「沙希お姉ちゃん!!」
川崎「るーちゃんには指一本触れさせない……あたしが、守る!!」
自慢の鎖鎌を振り回しながら、己と留美を囲むように飛び回っているコウモリやゴーストといった魔物を追い払っていく。
川崎のHPはもう黄色、全体の4割程にまで陥ってしまっている。
宣言通り留美のHPが欠片も減っていないのはさすがであるが、このままでは川崎が持たない。
川崎がやられれば、魔物は次に留美に襲い掛かり、戦う術を持たない留美はそのままやられてしまうだろう。
現在『復活の薬』はひとつしかない。もしも二人ともやられれば片方の復活が出来ない。
……そもそも出来ることならひとつとして使いたくない。早めに影の俺たちとシャドウを倒して川崎たちの救助の方法を捜す必要があるだろう。
雪乃「……そうね、川崎さん達を早く助けに行かないと」
俺が崖の向こう側にいる川崎たちの様子を窺っているのを見かけたのか、雪ノ下がそう呟いた。
八幡「そうだな」
雪乃「その前にまず、あの私たちの偽物を倒さなければならないわね」
問題はそこだ。
俺たちの前に現れたラスボスは俺、雪ノ下、由比ヶ浜、一色、葉山の影五名である。つまり五影じゃん。なんか里の長っぽい呼び方になっちまったってばよ。
まぁそれはさておき、先の三浦、めぐり先輩の例のようになるのであれば、あそこにいる俺たちの個々のステータスは、ラスボス補正によって俺たち自身より高い可能性がある。
……そもそも出来ることならひとつとして使いたくない。早めに影の俺たちとシャドウを倒して川崎たちの救助の方法を捜す必要があるだろう。
雪乃「……そうね、川崎さん達を早く助けに行かないと」
俺が崖の向こう側にいる川崎たちの様子を窺っているのを見かけたのか、雪ノ下がそう呟いた。
八幡「そうだな」
雪乃「その前にまず、あの私たちの偽物を倒さなければならないわね」
問題はそこだ。
俺たちの前に現れたラスボスは俺、雪ノ下、由比ヶ浜、一色、葉山の影五名である。つまり五影じゃん。なんか里の長っぽい呼び方になっちまったってばよ。
まぁそれはさておき、先の三浦、めぐり先輩の例のようになるのであれば、あそこにいる俺たちの個々のステータスは、ラスボス補正によって俺たち自身より高い可能性がある。
この世界にいる本物の三浦とて、雪ノ下とタメを張るレベルの実力者だ。が、いくら三浦が強いとは言っても、雪ノ下たち複数人を相手に圧倒出来る程ではない。
しかし先ほどの三浦の影は、炎のオーラとめぐり先輩のバックアップがあったとはいえ、雪ノ下、小町、平塚先生、材木座の前衛4名を相手にひとりで立ち回れていた程に強かった。
となると、あそこにいる俺たちも、俺たち自身より強い可能性が高い。いかん、紛らわしいな俺。
もしもその仮定が正しいのであれば、かなり手強い相手になりそうだ。
あっちには葉山がいるとはいえ未だに人数の面ではこちらの方が優勢ではあるが、三浦、めぐり先輩のふたりの時ですらああも苦戦したことを考えると、今からすでに先行きが不安である。
とはいえ、逃げるわけにも避けるわけにもいかない。
苦戦するのは分かっていても、それでも早く俺たちの影を倒し、川崎と留美の救助に向かわねばならない。
しかし先ほどの三浦の影は、炎のオーラとめぐり先輩のバックアップがあったとはいえ、雪ノ下、小町、平塚先生、材木座の前衛4名を相手にひとりで立ち回れていた程に強かった。
となると、あそこにいる俺たちも、俺たち自身より強い可能性が高い。いかん、紛らわしいな俺。
もしもその仮定が正しいのであれば、かなり手強い相手になりそうだ。
あっちには葉山がいるとはいえ未だに人数の面ではこちらの方が優勢ではあるが、三浦、めぐり先輩のふたりの時ですらああも苦戦したことを考えると、今からすでに先行きが不安である。
とはいえ、逃げるわけにも避けるわけにもいかない。
苦戦するのは分かっていても、それでも早く俺たちの影を倒し、川崎と留美の救助に向かわねばならない。
雪乃「行きましょう。紛い物は所詮紛い物だということを思い知らせてあげなくてはね」
結衣「よしっみんな、頑張ろう!!」
小町「うーん、雪乃さん達と同じ姿に攻撃するのは気が引けますけど……」
雪乃「気にしなくていいわ、あれは偽物よ。存分にやってもらって構わないわ」
戸塚「偽者だっていうのは分かってるんだけど……、ぼくも、八幡と戦うのはちょっと嫌かな……」
いろは「じゃあわたしは先輩を存分に狙いますねー」
材木座「ほっほん、なれば我も八幡狙いで行こう!」
八幡「なんでお前らそんなにノリノリで俺に攻撃する気満々なの? 戸塚見習えよ」
平塚「遊んでる場合か。ほら、早く行くぞ!!」
雪ノ下と材木座は剣を、小町は槍を、平塚先生は拳を構えながら影たちに向かって突撃しにいく。由比ヶ浜、一色、戸塚はそれぞれ支援のための詠唱を始めた。
結衣「よしっみんな、頑張ろう!!」
小町「うーん、雪乃さん達と同じ姿に攻撃するのは気が引けますけど……」
雪乃「気にしなくていいわ、あれは偽物よ。存分にやってもらって構わないわ」
戸塚「偽者だっていうのは分かってるんだけど……、ぼくも、八幡と戦うのはちょっと嫌かな……」
いろは「じゃあわたしは先輩を存分に狙いますねー」
材木座「ほっほん、なれば我も八幡狙いで行こう!」
八幡「なんでお前らそんなにノリノリで俺に攻撃する気満々なの? 戸塚見習えよ」
平塚「遊んでる場合か。ほら、早く行くぞ!!」
雪ノ下と材木座は剣を、小町は槍を、平塚先生は拳を構えながら影たちに向かって突撃しにいく。由比ヶ浜、一色、戸塚はそれぞれ支援のための詠唱を始めた。
俺は前衛とは別に、広場の端の方から影たちのところへ向かうことにした。雪ノ下たちと戦闘している間に、横からデバフ魔法を打ち込めればいいなという考えだ。我ながら狡い。
さて、影の俺たちは一体どのようなことをしてくる? 全く同じような行動? それとも三浦みたいに新技を使ってくる? ああ、それと影の俺の鈍化魔法にも気をつけなければなるまい。うわっ、俺めんどくさっ。
影葉山「まずは俺が行こう」
影の集まりから、葉山が一歩前に出た。シャキンという音を鳴らしながら腰の剣を抜く。
そういえば、本物の葉山の実力はよく分かってないんだよな。前に同行してた時は雪ノ下と三浦がほとんど魔物を倒してしまったせいで、他の面子に出番がなかったし。
葉山も何度か魔物を討伐はしてはいたが、それだけでは実力を推し量る判断材料にはならない。
さて、影葉山の実力はどんなものか……。
影葉山「ギガスラッシュ!!」ゴウッ!!!
刹那、稲妻の一閃が煌く。
さて、影の俺たちは一体どのようなことをしてくる? 全く同じような行動? それとも三浦みたいに新技を使ってくる? ああ、それと影の俺の鈍化魔法にも気をつけなければなるまい。うわっ、俺めんどくさっ。
影葉山「まずは俺が行こう」
影の集まりから、葉山が一歩前に出た。シャキンという音を鳴らしながら腰の剣を抜く。
そういえば、本物の葉山の実力はよく分かってないんだよな。前に同行してた時は雪ノ下と三浦がほとんど魔物を倒してしまったせいで、他の面子に出番がなかったし。
葉山も何度か魔物を討伐はしてはいたが、それだけでは実力を推し量る判断材料にはならない。
さて、影葉山の実力はどんなものか……。
影葉山「ギガスラッシュ!!」ゴウッ!!!
刹那、稲妻の一閃が煌く。
雪乃「きゃああああっ!!」
小町「うわああああああっ!!」
平塚「うおっ!!?」
材木座「ぶもおおおおおおおっ!!!」
八幡「なっ!?」
次の瞬間、前に突き進んでいた前衛組が大きく吹き飛ばされ、その身が空中に大きく放り投げられた。
開幕大技ぶっぱだと……葉山が取りそうな戦術には見えなかったが、事実雪ノ下たちは吹き飛ばされ、早くも前線は瓦解してしまっている。
平塚「ぐっ、いきなりやってくれるじゃないか……」
唯一、スキル『スーパーアーマー』を持っている平塚先生のみがその場に立ったまま残ることは出来た。残るHPは7割強。めぐり先輩の魔法と比べるのもあれだが、近接攻撃の一撃にしてはかなり持っていかれた方だろう。
小町「うわああああああっ!!」
平塚「うおっ!!?」
材木座「ぶもおおおおおおおっ!!!」
八幡「なっ!?」
次の瞬間、前に突き進んでいた前衛組が大きく吹き飛ばされ、その身が空中に大きく放り投げられた。
開幕大技ぶっぱだと……葉山が取りそうな戦術には見えなかったが、事実雪ノ下たちは吹き飛ばされ、早くも前線は瓦解してしまっている。
平塚「ぐっ、いきなりやってくれるじゃないか……」
唯一、スキル『スーパーアーマー』を持っている平塚先生のみがその場に立ったまま残ることは出来た。残るHPは7割強。めぐり先輩の魔法と比べるのもあれだが、近接攻撃の一撃にしてはかなり持っていかれた方だろう。
影葉山「このまま斬りこませてもらおうか」
影雪乃「早々に終わらせましょう」
起き上がる隙も与えんと影の葉山と雪ノ下が剣を振りかぶりながら、吹き飛んだ前衛組に対して追撃を仕掛けてくる。
同時に、ドンと地面を蹴る音がした。見れば平塚先生が由比ヶ浜の回復呪文が来るのも待たずに、ふたりの前に立ちはだかっていた。
影葉山と影雪ノ下は一瞬顔をしかめたが、その走り出している勢いをつけたまま剣を平塚先生に向かって振り下ろす。
平塚「はぁっ!!」
ガキン! ガキン! と、激しい金属音が二回鳴り響いた、
影葉山「……!」
影雪乃「なっ」
なんと、平塚先生は左の拳で影葉山の剣を、右の拳で影雪ノ下の振り下ろした剣を弾いたのだ。そしてすぐにその拳を引くと、がら空きになっていた両者の腹に向かって両方の拳を突き出す。
影雪乃「早々に終わらせましょう」
起き上がる隙も与えんと影の葉山と雪ノ下が剣を振りかぶりながら、吹き飛んだ前衛組に対して追撃を仕掛けてくる。
同時に、ドンと地面を蹴る音がした。見れば平塚先生が由比ヶ浜の回復呪文が来るのも待たずに、ふたりの前に立ちはだかっていた。
影葉山と影雪ノ下は一瞬顔をしかめたが、その走り出している勢いをつけたまま剣を平塚先生に向かって振り下ろす。
平塚「はぁっ!!」
ガキン! ガキン! と、激しい金属音が二回鳴り響いた、
影葉山「……!」
影雪乃「なっ」
なんと、平塚先生は左の拳で影葉山の剣を、右の拳で影雪ノ下の振り下ろした剣を弾いたのだ。そしてすぐにその拳を引くと、がら空きになっていた両者の腹に向かって両方の拳を突き出す。
平塚「食らえ!」
影葉山「くっ!」
影雪乃「ふっ!」
が、すぐに影葉山たちも飛び退いて平塚先生の拳圏内から離れる。平塚先生のダブルパンチが空を切るが、影葉山たちはその隙を突かず、距離を取って一旦体制を立て直した。
影の葉山がふっと顔に笑みを浮かべる。
影葉山「両腕で俺たちの剣を二つとも弾くとは、滅茶苦茶ですね」
平塚「2体1の状況だ。無茶くらいするさ」
結衣「ハートレスサークル!!」
平塚先生が時間を稼いでくれている間に由比ヶ浜の回復魔法が唱えられた。大きな魔方陣が広がり、味方たちのHPが回復する。
いろは「いろはスプラッシュ!!」
戸塚「エアスラスト!!」
と同時に、他のふたりの詠唱も終わり、水と風の魔法が影葉山と影雪ノ下に向かって派手な音を立てながら向かっていった。
すぐに葉山たちはその場から飛び退いたが、そのまま進んでいった魔法は後ろの方にいる影由比ヶ浜と影一色を狙う。
影葉山「くっ!」
影雪乃「ふっ!」
が、すぐに影葉山たちも飛び退いて平塚先生の拳圏内から離れる。平塚先生のダブルパンチが空を切るが、影葉山たちはその隙を突かず、距離を取って一旦体制を立て直した。
影の葉山がふっと顔に笑みを浮かべる。
影葉山「両腕で俺たちの剣を二つとも弾くとは、滅茶苦茶ですね」
平塚「2体1の状況だ。無茶くらいするさ」
結衣「ハートレスサークル!!」
平塚先生が時間を稼いでくれている間に由比ヶ浜の回復魔法が唱えられた。大きな魔方陣が広がり、味方たちのHPが回復する。
いろは「いろはスプラッシュ!!」
戸塚「エアスラスト!!」
と同時に、他のふたりの詠唱も終わり、水と風の魔法が影葉山と影雪ノ下に向かって派手な音を立てながら向かっていった。
すぐに葉山たちはその場から飛び退いたが、そのまま進んでいった魔法は後ろの方にいる影由比ヶ浜と影一色を狙う。
影葉山「しまった、結衣、いろは!!」
影結衣「任せて!!」
パァッと明るいオレンジ色の──本物の由比ヶ浜と同じような魔方陣が広がった。そしてその魔方陣が収縮すると、光の壁のようなものが影由比ヶ浜たちの前に立ちそびえた。
影結衣「あたし達を守って、ユイバリアー!!」
ズガガッと喧しい音が響き渡る。
見れば、影由比ヶ浜が唱えた呪文によって現われた光の壁は、一色の水の魔法と戸塚の風の魔法を同時に受け止めていた。その光の壁は一片足りとも欠けることはなく、キラキラと輝かしい光を瞬かせている。
いろは「バリアーですか!? あんなの結衣先輩使えたんですか!?」
結衣「あたしは使えないよ!!」
やはり、影のあいつらは俺たちが使えないような呪文まで使えるようだ。なんでだよ、そこは使える呪文まで一緒にしておくべきだろ。不平等だ!!
影結衣「任せて!!」
パァッと明るいオレンジ色の──本物の由比ヶ浜と同じような魔方陣が広がった。そしてその魔方陣が収縮すると、光の壁のようなものが影由比ヶ浜たちの前に立ちそびえた。
影結衣「あたし達を守って、ユイバリアー!!」
ズガガッと喧しい音が響き渡る。
見れば、影由比ヶ浜が唱えた呪文によって現われた光の壁は、一色の水の魔法と戸塚の風の魔法を同時に受け止めていた。その光の壁は一片足りとも欠けることはなく、キラキラと輝かしい光を瞬かせている。
いろは「バリアーですか!? あんなの結衣先輩使えたんですか!?」
結衣「あたしは使えないよ!!」
やはり、影のあいつらは俺たちが使えないような呪文まで使えるようだ。なんでだよ、そこは使える呪文まで一緒にしておくべきだろ。不平等だ!!
そこで気付く。影の俺はどこにいった? 今、光の壁の中にいたのは影の由比ヶ浜と一色だけだ。俺の姿が見えない。
素早く周りを見渡すと、広場の端の方に後衛の由比ヶ浜たちの方に近寄ろうとしている影俺の姿を発見した。うわぁ、さりげなく端を歩いて後ろを狙うとかマジ体育祭の棒倒しの時の俺じゃん……。
なお、今の俺も端を進みつつ影由比ヶ浜たちを狙おうとしてたのでやろうとしてたことは全く同じだ。……こいつ馬鹿なんじゃねぇの。あ、俺か。
まぁそれはともかくとして。
影の俺も使える呪文はほぼ間違いなくデバフ系だ。あいつを後衛の由比ヶ浜や一色たちに近づければ厄介なことになる。その前に対処せねばなるまい。
狙いを影由比ヶ浜から、俺の影の妨害に切り替える。やはり自分の始末は自分でつけるのが一番だろう。
俺の影に向かって駆け出すと、すぐに気が付かれたようで、影の俺が俺に向かって顔を向けた。
素早く周りを見渡すと、広場の端の方に後衛の由比ヶ浜たちの方に近寄ろうとしている影俺の姿を発見した。うわぁ、さりげなく端を歩いて後ろを狙うとかマジ体育祭の棒倒しの時の俺じゃん……。
なお、今の俺も端を進みつつ影由比ヶ浜たちを狙おうとしてたのでやろうとしてたことは全く同じだ。……こいつ馬鹿なんじゃねぇの。あ、俺か。
まぁそれはともかくとして。
影の俺も使える呪文はほぼ間違いなくデバフ系だ。あいつを後衛の由比ヶ浜や一色たちに近づければ厄介なことになる。その前に対処せねばなるまい。
狙いを影由比ヶ浜から、俺の影の妨害に切り替える。やはり自分の始末は自分でつけるのが一番だろう。
俺の影に向かって駆け出すと、すぐに気が付かれたようで、影の俺が俺に向かって顔を向けた。
影八幡「なっ、俺のステルスヒッキーが見破られただと……」
八幡「俺なんでな……」
自分の姿で、自分の声で、自分がしそうな発言をされ、一瞬自分の中に言いようのない怒りのようなものが渦巻いたのを感じた。
ドッペルゲンガーというものがある。
それは自分と全く同じ姿形をしており、それを見るとしばらく後に死んでしまうという、有名な都市伝説だ。
あれの死因には様々な説があるが──中には、自分と殺しあうから死ぬなんてのもある。なんかどっかのラノベで見た。
なんでも、自分以外の自分が自分のような行動をしているのに耐えられないとかなんだとか。自己嫌悪の最たるものを発してしまうらしい。
俺は自分が大好きだ。自分と殺しあうなんてとんでもない。なんなら友達になっちゃうまであるぜHAHAHAなんて流していたが、今こうやって自分自身と対面して感じる。
気持ち悪いと。
八幡「俺なんでな……」
自分の姿で、自分の声で、自分がしそうな発言をされ、一瞬自分の中に言いようのない怒りのようなものが渦巻いたのを感じた。
ドッペルゲンガーというものがある。
それは自分と全く同じ姿形をしており、それを見るとしばらく後に死んでしまうという、有名な都市伝説だ。
あれの死因には様々な説があるが──中には、自分と殺しあうから死ぬなんてのもある。なんかどっかのラノベで見た。
なんでも、自分以外の自分が自分のような行動をしているのに耐えられないとかなんだとか。自己嫌悪の最たるものを発してしまうらしい。
俺は自分が大好きだ。自分と殺しあうなんてとんでもない。なんなら友達になっちゃうまであるぜHAHAHAなんて流していたが、今こうやって自分自身と対面して感じる。
気持ち悪いと。
八幡「どうせ俺のことだから端でこそこそやってると思ったぜ」
影八幡「マジかよ、さすが俺だな。でもまぁ、俺だしな。俺でも同じようにしたかもしんねぇな」
俺のことを知ったように俺のことを語るんじゃない。
なるほど、こうやってドッペルゲンガーは殺し合いに発展するというのか。
自分じゃない自分が、自分のことを自分だと思っているのが許せなくて。
影八幡「まぁ、とりあえず俺から止めておくか」
八幡「……」
俺と影の俺が、同時に木の棒を取り出す。制服姿だけでなく、武器も同じなようだ。雪ノ下たちもそうだったのだから、当たり前と言えば当たり前なのだろうが。
まるで拳銃を突きつけあうガンマンのように、互いに木の棒を突きつけた。そして呪文を唱える。
八幡達『グラビティ!!』
互いの、他の足を引っ張ることしか出来ない呪文が交錯する。
影八幡「マジかよ、さすが俺だな。でもまぁ、俺だしな。俺でも同じようにしたかもしんねぇな」
俺のことを知ったように俺のことを語るんじゃない。
なるほど、こうやってドッペルゲンガーは殺し合いに発展するというのか。
自分じゃない自分が、自分のことを自分だと思っているのが許せなくて。
影八幡「まぁ、とりあえず俺から止めておくか」
八幡「……」
俺と影の俺が、同時に木の棒を取り出す。制服姿だけでなく、武器も同じなようだ。雪ノ下たちもそうだったのだから、当たり前と言えば当たり前なのだろうが。
まるで拳銃を突きつけあうガンマンのように、互いに木の棒を突きつけた。そして呪文を唱える。
八幡達『グラビティ!!』
互いの、他の足を引っ張ることしか出来ない呪文が交錯する。
私事で恐縮ですが、とうとう内定を貰って就活が終わりました。わーいわーい。
ということで、これから少しは更新率を高めていければいいなと思っています。よろしくお願いします。
それでは書き溜めしてから、また来ます。
ということで、これから少しは更新率を高めていければいいなと思っています。よろしくお願いします。
それでは書き溜めしてから、また来ます。
おめでとう
こういうのはお祝い事だからじゃんじゃん書いちゃおう
こういうのはお祝い事だからじゃんじゃん書いちゃおう
オメ!
就活並行であの量産速度とか、どんだけ筆早いんだよww
ちなみに業種きいてもいい?
就活並行であの量産速度とか、どんだけ筆早いんだよww
ちなみに業種きいてもいい?
>>835
俺はニートだよ
俺はニートだよ
SSをバリバリ書いててもこの時期に内定の決まった作者
SSをだらだら読んで過ごしてたら未だに無い内定の俺
どこで差がついた…
SSをだらだら読んで過ごしてたら未だに無い内定の俺
どこで差がついた…
皆様、ありがとうございます。
火曜辺りから更新率を上げていきたいと思っています。
ただまぁ他に書きたいネタが10個くらい思いついているので、そっちも書きたいと言えば書きたい……。
>>835
さすがに業種を答えるのは抵抗がありますが、パソコンでカタカタやる仕事とだけ。
それでは次回更新まで少々お待ちください。
火曜辺りから更新率を上げていきたいと思っています。
ただまぁ他に書きたいネタが10個くらい思いついているので、そっちも書きたいと言えば書きたい……。
>>835
さすがに業種を答えるのは抵抗がありますが、パソコンでカタカタやる仕事とだけ。
それでは次回更新まで少々お待ちください。
俺の放った重力の塊と、影の俺が放った重力の塊がぶつかり、バンッと破裂する音が鳴り響く。
それを見届けることもなく、俺は素早く回り込むように移動し、影の俺の横を狙いに行く。だが相手も同じことを考えていたようで、見事に真正面でかち合う。
影八幡「よっ!」ヒュッ
八幡「あぶねっ!!」
影の俺は俺の姿を確認すると同時に、なんと手に持った木の棒で俺の顔を狙って突き刺しに来た。
なんとかそれを反射的に顔を逸らして避けると、俺は地面を蹴って後ろに跳び退き、距離を取る。
まさか木の棒で物理的に刺しにくるとは思わなかった。多分食らってもダメージ自体は大したことはないだろうが、仰け反った瞬間に鈍化魔法をぶち当てられる可能性がある。なるほど、対人戦だとそうやって無理矢理命中させるという手もあるのか。
効率よく鈍化魔法を当てようとしたその戦術だけでなく、容赦なく人の顔に棒を突き刺そうとする辺りも含めて、どうも戦い方という点で影の俺は本物の俺より一歩先を行くようだ。
俺とかその発想があっても人の顔に木の棒を突き刺そうとか思わねーもん。こえーし。ゲームだけど。
それを見届けることもなく、俺は素早く回り込むように移動し、影の俺の横を狙いに行く。だが相手も同じことを考えていたようで、見事に真正面でかち合う。
影八幡「よっ!」ヒュッ
八幡「あぶねっ!!」
影の俺は俺の姿を確認すると同時に、なんと手に持った木の棒で俺の顔を狙って突き刺しに来た。
なんとかそれを反射的に顔を逸らして避けると、俺は地面を蹴って後ろに跳び退き、距離を取る。
まさか木の棒で物理的に刺しにくるとは思わなかった。多分食らってもダメージ自体は大したことはないだろうが、仰け反った瞬間に鈍化魔法をぶち当てられる可能性がある。なるほど、対人戦だとそうやって無理矢理命中させるという手もあるのか。
効率よく鈍化魔法を当てようとしたその戦術だけでなく、容赦なく人の顔に棒を突き刺そうとする辺りも含めて、どうも戦い方という点で影の俺は本物の俺より一歩先を行くようだ。
俺とかその発想があっても人の顔に木の棒を突き刺そうとか思わねーもん。こえーし。ゲームだけど。
影八幡「早く食らってくれると俺としては楽なんだけどな」
八幡「そりゃ俺からしても同じだ」
にいっと口の端を歪めながら、そうに皮肉っぽく返す。すると影の俺はそりゃそうか、と言葉少なく呟いた。言葉や仕草がいちいち自分に似ていることに軽い苛つきを覚えたが、今はその感情に身を任せている場合ではない。
こんな奴を相手にしていないで、早いところ相手の妨害に向かいたいところなのだが。
ちらと目を少しだけ広場の中心にやる。いつの間にか影葉山に吹き飛ばされていた雪ノ下たちは戦線に復帰しており、影葉山や影雪ノ下たちと壮絶な打ち合いを行なっている。
その後ろで、由比ヶ浜や一色たちが怒涛の魔法合戦を繰り広げていた。
雪乃「はっ!!」キンッ!!
影雪乃「ふっ!!」カキンッ!!
影葉山「これならどうかな?」ヒュッ
小町「うっ、重い……」キィン!!
平塚「比企谷妹下がれ、私が行く!」バッ
材木座「むむっ、我も!!」
結衣「燃えちゃえ、ユイファイアー!!」ゴォォォオオオ
いろは「溺れてください、いろはスプラッシュ!!」ゴゴゴゴゴゴ
戸塚「風よ起これ、ウィンドカッター!!」ヒュッ!!
影結衣「聖なる光よ、今ここに十字架を打ち立てん! グランドクロス!!」ピカーッ
影いろは「水の精霊、ちょっとこっち来てくださーいっ! ウンディーネッ!!」ドドドド
いろは「だからあっち側の覚えてる呪文おかしいですよー!!」
やはり三浦やめぐり先輩同様、一人一人のステータスは影の方が上のようだ。
八幡「そりゃ俺からしても同じだ」
にいっと口の端を歪めながら、そうに皮肉っぽく返す。すると影の俺はそりゃそうか、と言葉少なく呟いた。言葉や仕草がいちいち自分に似ていることに軽い苛つきを覚えたが、今はその感情に身を任せている場合ではない。
こんな奴を相手にしていないで、早いところ相手の妨害に向かいたいところなのだが。
ちらと目を少しだけ広場の中心にやる。いつの間にか影葉山に吹き飛ばされていた雪ノ下たちは戦線に復帰しており、影葉山や影雪ノ下たちと壮絶な打ち合いを行なっている。
その後ろで、由比ヶ浜や一色たちが怒涛の魔法合戦を繰り広げていた。
雪乃「はっ!!」キンッ!!
影雪乃「ふっ!!」カキンッ!!
影葉山「これならどうかな?」ヒュッ
小町「うっ、重い……」キィン!!
平塚「比企谷妹下がれ、私が行く!」バッ
材木座「むむっ、我も!!」
結衣「燃えちゃえ、ユイファイアー!!」ゴォォォオオオ
いろは「溺れてください、いろはスプラッシュ!!」ゴゴゴゴゴゴ
戸塚「風よ起これ、ウィンドカッター!!」ヒュッ!!
影結衣「聖なる光よ、今ここに十字架を打ち立てん! グランドクロス!!」ピカーッ
影いろは「水の精霊、ちょっとこっち来てくださーいっ! ウンディーネッ!!」ドドドド
いろは「だからあっち側の覚えてる呪文おかしいですよー!!」
やはり三浦やめぐり先輩同様、一人一人のステータスは影の方が上のようだ。
影雪乃「これでどうかしら」ヒュッ!!
雪乃「うっ!」キンッ!!
雪ノ下も影の自分を相手に苦戦しており、平塚先生たちも人数面で勝っていながら影葉山の猛攻に押されつつある。
由比ヶ浜や一色に至ってはほぼ上位互換の呪文を連発されており、ろくに相殺も出来ていない有様であった。
あの影の内の一人でも、俺の呪文で鈍化状態に変えられれば、おそらく戦況は一気に優位に傾くだろう。
だが、その妨害に向かいに行くためには、目の前にいる影の俺が心底邪魔なのである。
影八幡「はっ!」
八幡「ちっ!」
影の俺が繰り出した蹴りを、再び後ろに跳び退くことで回避する。いかん、どんどんと後ろに追いやられてしまい、影雪ノ下たちからどんどんと距離が離れてしまっている。逆に、影の俺は雪ノ下たちの方へ近付いていく。
ステータスが上回っているのは雪ノ下だけでなく、目の前の影の俺もそうであるようだ。
戦術面で上を行かれているだけでなく、単純なスピードなども心なしか俺より速いように感じる。ただ元々の俺のステータスが大したことがないせいか、なんとか目で追える程度ではある。悲しいことだが。
雪乃「うっ!」キンッ!!
雪ノ下も影の自分を相手に苦戦しており、平塚先生たちも人数面で勝っていながら影葉山の猛攻に押されつつある。
由比ヶ浜や一色に至ってはほぼ上位互換の呪文を連発されており、ろくに相殺も出来ていない有様であった。
あの影の内の一人でも、俺の呪文で鈍化状態に変えられれば、おそらく戦況は一気に優位に傾くだろう。
だが、その妨害に向かいに行くためには、目の前にいる影の俺が心底邪魔なのである。
影八幡「はっ!」
八幡「ちっ!」
影の俺が繰り出した蹴りを、再び後ろに跳び退くことで回避する。いかん、どんどんと後ろに追いやられてしまい、影雪ノ下たちからどんどんと距離が離れてしまっている。逆に、影の俺は雪ノ下たちの方へ近付いていく。
ステータスが上回っているのは雪ノ下だけでなく、目の前の影の俺もそうであるようだ。
戦術面で上を行かれているだけでなく、単純なスピードなども心なしか俺より速いように感じる。ただ元々の俺のステータスが大したことがないせいか、なんとか目で追える程度ではある。悲しいことだが。
しかし今のところ、こいつも呪文はグラビティ一発しか使用していない。
こうやって蹴りなどで近接戦を挑んでくるということは、もしかしたら俺と同様にグラビティしか使用出来る呪文がないのかもしれない。
いや、それとも他に呪文はあっても、この近接戦では隙が大きくて使えないとかの理由はあるかもしれない。
いずれにせよ、少なくとも今すぐにこの状況を一瞬でひっくり返せる代物ではないだろう。そうであればこんなまどろっこしい体術戦など挑まずにさっさと使っているはずである。多分。俺ならそうする。
俺ならそうするということは、あいつでもそうするということ。今すぐにこの戦況を変えられるものがあれば──
八幡「!!」
──ある。
こうやって蹴りなどで近接戦を挑んでくるということは、もしかしたら俺と同様にグラビティしか使用出来る呪文がないのかもしれない。
いや、それとも他に呪文はあっても、この近接戦では隙が大きくて使えないとかの理由はあるかもしれない。
いずれにせよ、少なくとも今すぐにこの状況を一瞬でひっくり返せる代物ではないだろう。そうであればこんなまどろっこしい体術戦など挑まずにさっさと使っているはずである。多分。俺ならそうする。
俺ならそうするということは、あいつでもそうするということ。今すぐにこの戦況を変えられるものがあれば──
八幡「!!」
──ある。
そういえば、俺にはグラビティ以外にも使用出来る技があるではないか。
サブレ召喚。
3メートルほどの巨大な犬を呼び出すという、逆転打が。
時間制限と、連発できないという弱点がある故に常用は出来ないのですっかり存在を忘れていた。
前のモンスターボックスでの戦闘のことを思い出す。サブレは相当の戦闘力を持っており、今この戦況を変えるには十分な一手のように思える。
それにあのサブレ召喚はイベントで覚えた特殊技だ。影の俺も使えるとは考えづらい。
だが、あのサブレを召喚している間、俺は呪文を唱えることが出来なくなるという弱点がある。また、サブレは5分前後しか呼び出せず、一度消えてしまうと3時間は再び呼び出すことは出来なくなってしまう。
確かに戦況を変えるワイルドカードではある。ではあるのだが──切り時が難しいのも確かだ。
サブレ召喚。
3メートルほどの巨大な犬を呼び出すという、逆転打が。
時間制限と、連発できないという弱点がある故に常用は出来ないのですっかり存在を忘れていた。
前のモンスターボックスでの戦闘のことを思い出す。サブレは相当の戦闘力を持っており、今この戦況を変えるには十分な一手のように思える。
それにあのサブレ召喚はイベントで覚えた特殊技だ。影の俺も使えるとは考えづらい。
だが、あのサブレを召喚している間、俺は呪文を唱えることが出来なくなるという弱点がある。また、サブレは5分前後しか呼び出せず、一度消えてしまうと3時間は再び呼び出すことは出来なくなってしまう。
確かに戦況を変えるワイルドカードではある。ではあるのだが──切り時が難しいのも確かだ。
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