元スレ武内P「一番好きなアイドルですか?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 :
美波「…それじゃ、今日はお疲れ様でした」
武内P「はい、明日もよろしくお願いします」
アーニャ「おやすみなさい、美波」
美波「うん!またね、アーニャちゃん」
――――バタンッ、ブゥゥゥゥン
202 = 1 :
武内P「…」
アーニャ「…」
武内P「…」
アーニャ「…」
203 = 1 :
武内P「…アナスタシアさん、何か、気になるものでもあるのですか?」
アーニャ「ズヴェズダ…星を、見ようとしていました」
武内P「星、ですか…」
アーニャ「ダー、…でも、やっぱり見えませんね」
武内P「…街灯などの光が強いせいで、星を見るには厳しいと思います」
アーニャ「…」
アーニャ「…合宿の時は、とても良く見えました」
武内P「…そうですね。あの夜景は、とても綺麗でした」
204 = 1 :
アーニャ「プロデューサーも、そう思いますか?」
武内P「はい。どの季節でも、満点の星空には、心動かされるものがあります」
アーニャ「ヤーパニマーユ…あー、分かります。また、見てみたいです」
武内P「…えぇ、また皆さんと行けるように、これからも頑張りましょう」
アーニャ「…ダー」
アーニャ「…」
武内P「…どうか、されましたか?」
アーニャ「…ニェートゥ。何でも…無いです」
武内「…」
205 = 1 :
――――キキッ
武内P「私もここから歩いて帰りますので、今日はこれで」
運転手「分かりました。お疲れ様です」
――――バタンッ、ブゥゥゥゥン
アーニャ「…プロデューサー、どうして降りたのですか?」
武内P「…アナスタシアさん。少しだけ、お時間よろしいでしょうか?」
アーニャ「…?」
206 = 197 :
アーニャとの絡みとは珍しい
207 = 1 :
武内P「どうぞ」
アーニャ「…ありがとうございます」
武内P「…」ゴクッ
アーニャ「…」
武内P「……新曲のことで、何か悩んでいることがあるんですか?」
アーニャ「!」
208 = 1 :
アーニャ「…どうして、分かりましたか?」
武内P「…新田さんから、話を聞きました。アナスタシアさんが、何か悩んでいるように見える…と」
アーニャ「…美波が?」
209 = 1 :
美波『本当は、私が助けてあげたいんですけど…』
美波『アーニャちゃんが私に相談しないってことは、私に言いにくいことだと思うんです。…だから』
美波『プロデューサーさん、アーニャちゃんのこと…助けてあげてくれませんか?』
210 = 1 :
武内P「…そう、頼まれました」
アーニャ「…」
武内P「新田さんは、アナスタシアさんのことを良く見ているのですね」
アーニャ「…はい、とてもありがたいです」
211 = 1 :
アーニャ「…でも、どうして新曲について悩んでいると、思ったのですか?」
武内P「前に、作詞家の方と真剣に話されていた時のことを思い出しまして、その時は違和感を感じませんでしたが…」
武内P「新田さんの話を聞いて、あの時アナスタシアさんは、困っていたのではないか…そう思ったからです」
アーニャ「…」
武内P「…違いますか?」
アーニャ「…プラーヴィリナ、その通りです」
212 = 1 :
アーニャ「実は、Memoriesの時も…悩んでいました」
アーニャ「歌詞に感情を込める…とても、難しいです」
武内P「…そうですね。歌唱力だけでなく、表現力も試される難しい曲でした」
武内P「しかし、新田さんやアナスタシアさんも、とても上手く歌われていたと思いますが…」
アーニャ「…Memoriesは、大切な人…自分が愛している人との別れを悲しむ歌でした」
アーニャ「なので、相手が美波だったら、私はどう思うか…そう考えて歌いました」
アーニャ「…でも、今度の新曲は異性に対しての…淡い恋心を唄う歌詞…」
アーニャ「…私には、その歌詞の表現が…難しいです」
武内P「…」
213 = 1 :
アーニャ「プロデューサーは、どうすればいいと思いますか?」
武内P「…」
武内P「…申し訳ありません、私にも、どのようにすれば上手く歌えるのか、分かりません」
武内P「ですが、一つだけお伝えできることがあるとすれば…」
武内P「作詞家の方が話されたことは忘れて、自由に歌ってみては、どうでしょうか?」
アーニャ「…え?」
214 = 1 :
武内P「作詞家の方は、異性に対しての恋歌だと話されたと思いますが、それを必ず守る必要はないと思います」
アーニャ「…そうなのですか?」
武内P「もちろん、そうした方がいい時もあります。しかし、アナスタシアさんがそのままだと歌いにくいのであれば、変えても良いと思います」
アーニャ「…でも、美波が上手く歌えて…わ、私が迷惑かけて…」
アーニャ「…また、美波の負担になったら…って」ウルッ
アーニャ「それが…しんぱいで…」
武内P「!」
215 = 1 :
武内P「アナスタシアさん…」
アーニャ「…」グスッ
武内P「…」
武内P「Ничего, всё в порядке.」(大丈夫です)
アーニャ「!」
216 = 1 :
武内P「…新田さんは、皆さんのことがよく見えている一方で、負担を抱え過ぎてしまうところもあります」
武内P「ですが、もう同じことは起こさせません。私が責任を持って、皆さんの体調管理を行います」
武内P「私を、信じていただけないでしょうか?」スッ
アーニャ「…」
アーニャ「Спасибо.プロデューサー」スッ
アーニャ「あなたを、信じますね」ギュッ
217 :
――――♪
アーニャ「あ、すみません…私の携帯ですね」
武内P「いえ、どうぞ取ってください」
アーニャ「ダー、ありがとうございます」
――――ピッ
武内P「…」
小梅「…」
武内P「!?」
218 :
!?!?!?
219 :
アーニャの為にロシア語勉強する武内Pいいね…
ってうおっ!?
220 = 1 :
武内P「し、白坂さん…いつからそこに?」
小梅「ついさっき…かな?」
武内P「…具体的には?」
小梅「缶コーヒー飲むところ」
武内P「……」
小梅「…邪魔だった?」
武内P「いえ…そうではないのですが…」
221 :
小梅ちゃんくそかわ
222 :
たった今体操服ではしゃぐ小梅ちゃんが
223 = 1 :
武内P「白坂さんは…仕事の帰りですか?」
小梅「うん、新作映画の続編の撮影がまだ続いているんだぁ」
武内P「そうなんですか、お疲れ様です」
小梅「プロデューサーさんも、お疲れ様?」
武内P「は…いえ、まだこれからです。もっと頑張らなければいけないので」
小梅「…」ニコッ
小梅「あんまり無茶しちゃだめだよ?」
武内P「はい」
224 :
かわいい
225 = 1 :
小梅「…それじゃ、私は先にいくね?」
武内P「はい、おやすみなさい」
小梅「あんまり遅くなっちゃだめだよ?」
武内P「分かっています。アナスタシアさんもすぐに送るので」
小梅「誰かに声をかけられても振り返っちゃだめだよ?」
武内P「…?はい、分かりました」
小梅「じゃ、バイバイ」ノシ
226 :
ヒェッ…
227 :
小梅とホラー観賞しても眉一つ動かさず微動だにしない武内Pを想像した
228 :
その気になれば素手で英霊を屠れる武内Pに有象無象の幽霊など敵ではない
231 :
ひえっ…
232 = 222 :
これが…例外…
233 :
私は知ってるよ、プロデューサーが一番好きなアイドルはクールで綺麗なシンデレラだって。
234 :
>>233
取り敢えずそのYシャツ置いてから話せよ
235 :
武内Pなら令呪持ってそうだし大丈夫そう
236 :
生き霊飛んできてるな!
237 :
>>233
なるほど楓さんか
238 :
蒼……ブレイブルー?
239 = 238 :
>>238
すまんミス
240 :
>>237
らんらんだろ。
241 = 231 :
クールでシンデレラになった…
なるほど周子ちゃんか
242 :
>>233
ハハッ
243 = 1 :
「あれ、プロデューサーさんじゃないですか?こんなところで何しているんですか?」
武内P「!」
「…ん?聞こえてないのかな…プロデューサーさーん?」
武内P「…」
「プーローデューサーさーん、私が声をかけてあげてるんですよー!!」
武内P「…」
244 = 1 :
「プロデューサーさーん、こっち向いてくださいよー、聞こえてますよねー?」
武内P「…申し訳ありません」
「あ、やっぱり聞こえてるじゃないですかー」
武内P「今、私はそちらを向くことはできません」
「はい?どういうことですか?」
245 = 1 :
武内P「私にはやらなければならないことがあります」
武内P「もう二度と、同じ失敗を繰り返さないためにも…」
武内P「私は、まだそちらに行けません」
246 = 1 :
「……そうですかー」
「なら、仕方ないですね」
武内P「…」
「皆のこと…お願いします」
武内P「はい」
「…さようなら、プロデューサー」
247 = 1 :
武内P『…生霊、ですか?』
小梅『うん、女子寮の周辺には多いんだぁ』
小梅『未練が残ったまま、アイドルを辞めることになった子の霊が…いっぱい』
武内P『…』
小梅『中には強い霊もいるから、プロデューサーさんも気をつけてね?』
武内P『…はい、ありがとうございます』
248 = 1 :
アーニャ「プロデューサー?」
武内P「!…すみません。では、時間も遅いですし、寮まで送ります」
アーニャ「…あの、プロデューサー。ちょっといいですか?」
武内P「はい、なんでしょう?」
アーニャ「…実は、さっきの電話はパパからだったのですが…今、プロデューサーと一緒にいることを、話してしまって…その」
アーニャ「ぜひ、その方と会ってお話がしたい…と」
武内P「…え?」
250 :
この生霊は怖いというよりちょっと切ないな…
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