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元スレ電「お姉ちゃん達はズルいのです」
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おじさんも糞餓鬼の皆さんもこんばんは
このスレの対象年齢は揺りかごから墓場までを想定していますのでどうぞ見ていって下さい
それでは2200から投下していきます
このスレの対象年齢は揺りかごから墓場までを想定していますのでどうぞ見ていって下さい
それでは2200から投下していきます
あのあと、妙に素っ気なかった響やジト目で見てくる金剛に別れを告げ、風呂に向かった。
当然ながら男子は私一人だけで男湯なんて存在せず、時間をずらしての入浴だ。
以前には、大井や鈴谷とばったり出くわして、追い出されたり一緒に入らざるを得なかったりしたこともあったが、流石にこの時間となると皆風呂に入り終えていたのでスムーズに入ることが出来た。
鍵を掛けて服を脱ぐ。こうしないと大変な目にあうことを学んだのだ。
以前には、寝ぼけた愛宕が入って来て…………あの事は忘れよう。
首を振って思考をリセットする。
当然ながら風呂は大きい。この鎮守府における彼女達艦娘の割合からすれば当然だ。
逆に言えば、今は私1人がこの大浴場を使えるのだ。
これが私の毎日の密かな楽しみなのだ。
「ふぅ……」
湯船に浸かるとともにやや熱めのお湯が押し出されていく。
お湯に全身を沈めるだけでこうも心身ともに安らぐのは不思議だと思う。
「さて……」
落ち着いたところで今日あったことを整理してみる。
まず1つ目は、元帥殿が何故か面識のないはずの電を秘書艦だと思っていた。
あの人は「暁型の」と言っていたが、私はてっきり響のことを指していたのかと思っていた。
今思えば、あのときすでに面識があったということだ。
何故電は私よりも先に元帥殿と会い、なおかつ自分が秘書艦だと言ったのか。
「……なぜだ」
電の行動がわからない。
そもそも、それが本当に電なのかさえ怪しい。
「……とにかく、明日に聞いてみるしかないな」
一時的な答えを出した私は、頭から水のシャワーを浴びた。
体はすっきりしたが、頭の中のわだかまりが強調されただけだった。
当然ながら男子は私一人だけで男湯なんて存在せず、時間をずらしての入浴だ。
以前には、大井や鈴谷とばったり出くわして、追い出されたり一緒に入らざるを得なかったりしたこともあったが、流石にこの時間となると皆風呂に入り終えていたのでスムーズに入ることが出来た。
鍵を掛けて服を脱ぐ。こうしないと大変な目にあうことを学んだのだ。
以前には、寝ぼけた愛宕が入って来て…………あの事は忘れよう。
首を振って思考をリセットする。
当然ながら風呂は大きい。この鎮守府における彼女達艦娘の割合からすれば当然だ。
逆に言えば、今は私1人がこの大浴場を使えるのだ。
これが私の毎日の密かな楽しみなのだ。
「ふぅ……」
湯船に浸かるとともにやや熱めのお湯が押し出されていく。
お湯に全身を沈めるだけでこうも心身ともに安らぐのは不思議だと思う。
「さて……」
落ち着いたところで今日あったことを整理してみる。
まず1つ目は、元帥殿が何故か面識のないはずの電を秘書艦だと思っていた。
あの人は「暁型の」と言っていたが、私はてっきり響のことを指していたのかと思っていた。
今思えば、あのときすでに面識があったということだ。
何故電は私よりも先に元帥殿と会い、なおかつ自分が秘書艦だと言ったのか。
「……なぜだ」
電の行動がわからない。
そもそも、それが本当に電なのかさえ怪しい。
「……とにかく、明日に聞いてみるしかないな」
一時的な答えを出した私は、頭から水のシャワーを浴びた。
体はすっきりしたが、頭の中のわだかまりが強調されただけだった。
「司令官。寝る前にトイレ行かないとダメでしょう?私が着いていってあげるわ!」
寝る支度を整え、ベッドに潜ろうかと思い自室の扉を開くと、もぞもぞと落ち着きのない暁が待っていた。
「いや、私はもう行っておいたから大丈夫だ」
「えっ……い、いざというときに困るでしょ!?」
「いざというときには向かうだけだ」
「こ、効率が悪いわ!今すぐ行きましょ!今なら私が着いていってあげるから!」
暁の貧乏揺すりが徐々に激しくなっていく。むしろ、こんな時間に他人とトイレなど、そっちの方が非効率な気がする。
……仕方がない。これ以上いじるのはやめておこう。
「そこまで言うなら、トイレに連れて行ってもらえるか?」
「しょうがないわね!そのかわり、私に先にトイレに行かせてね!」
嬉しそうな、苦しそうな顔で答える暁。
限界が近づいてきているようだ
「よし、行くか」
暁を抱えて私は走り出した。
「はぅあっ!?」
「もう少しの辛抱だぞ」
「揺らさないで……っ」
涙目になっているのを見て、足のペースをあげることによって、なんとか事なきを得たのだった。
寝る支度を整え、ベッドに潜ろうかと思い自室の扉を開くと、もぞもぞと落ち着きのない暁が待っていた。
「いや、私はもう行っておいたから大丈夫だ」
「えっ……い、いざというときに困るでしょ!?」
「いざというときには向かうだけだ」
「こ、効率が悪いわ!今すぐ行きましょ!今なら私が着いていってあげるから!」
暁の貧乏揺すりが徐々に激しくなっていく。むしろ、こんな時間に他人とトイレなど、そっちの方が非効率な気がする。
……仕方がない。これ以上いじるのはやめておこう。
「そこまで言うなら、トイレに連れて行ってもらえるか?」
「しょうがないわね!そのかわり、私に先にトイレに行かせてね!」
嬉しそうな、苦しそうな顔で答える暁。
限界が近づいてきているようだ
「よし、行くか」
暁を抱えて私は走り出した。
「はぅあっ!?」
「もう少しの辛抱だぞ」
「揺らさないで……っ」
涙目になっているのを見て、足のペースをあげることによって、なんとか事なきを得たのだった。
「ふぅ……」
間一髪、と言ったところか。なんとか間に合った。
「司令官……その……ありがとう」
「どういたしまして。でも、なんで俺の部屋に居たんだ?」
暁型の部屋はこの私の自室とトイレのちょうど間に位置している。
「2人ともぐっすりだったし、わざわざ起こすのは悪いわよ」
「いや……誰かを起こす前提なのか?」
暁はしまった、というような顔をした。
「ひ、1人で行くのが怖いとかじゃなくて、そろそろトイレ行きたい人がいると思って、付き添ってあげようとしたのよ!」
「そうか」
「そ、そうよ!」
「まぁ、レディは嘘をつかないしな。その通りなんだろうな」
暁の顔色が変わる。
「えっ……その……あのね?……」
「すまない。私が悪かったよ」
そう言ったことで暁はようやく気付いたようだ。
「……!司令官!からかったのね!失礼しちゃうわ!」
不機嫌になる暁の頭に手を乗せて、先程電にしたように優しく叩く。
「ま!まぁ、許してあげるわ」
満足そうな顔で暁はそう言ったのだった。
間一髪、と言ったところか。なんとか間に合った。
「司令官……その……ありがとう」
「どういたしまして。でも、なんで俺の部屋に居たんだ?」
暁型の部屋はこの私の自室とトイレのちょうど間に位置している。
「2人ともぐっすりだったし、わざわざ起こすのは悪いわよ」
「いや……誰かを起こす前提なのか?」
暁はしまった、というような顔をした。
「ひ、1人で行くのが怖いとかじゃなくて、そろそろトイレ行きたい人がいると思って、付き添ってあげようとしたのよ!」
「そうか」
「そ、そうよ!」
「まぁ、レディは嘘をつかないしな。その通りなんだろうな」
暁の顔色が変わる。
「えっ……その……あのね?……」
「すまない。私が悪かったよ」
そう言ったことで暁はようやく気付いたようだ。
「……!司令官!からかったのね!失礼しちゃうわ!」
不機嫌になる暁の頭に手を乗せて、先程電にしたように優しく叩く。
「ま!まぁ、許してあげるわ」
満足そうな顔で暁はそう言ったのだった。
「じゃあ、そろそろ寝るか」
ようやく落ち着いたので布団に向かおうとする。
「し、司令官!」
だが、暁に先回りされてしまった。
暁は通すまいと大の字に手を広げるが、残念ながら彼女の背丈では迫力に乏しい。ひょいと持ち上げて廊下に出した。
「暁、もうこんな時間だ。悪いが俺は眠らせてもらうぞ」
「れ、レディの帰り道は男がエスコートするものよ!」
「隣だろ……」
今日――正確には昨日だが――はいろいろあって疲れてしまった。暁には悪いがそろそろ意識が限界に近づいていた私は。扉を閉めようとする。
「な、なんでよ……っ」
閉めようとしたが、その前に泣き出してしまいそうな暁を見ると、どうしても放っておけない。
「……ふぅ」
今日何度目かわからない溜め息をついて扉を開ける。
暁の目は赤くなって、今にも涙が決壊しそうな状態だった。
「……わかった。扉の前までだぞ」
「い、嫌よ!」
「なんだ?部屋の中も怖いのか?」
「べ、別に怖くは無いわよ!」
「そうか、なら部屋の前まででいいな」
手を掴み部屋を出る。少しぶっきらぼうだったかも知れないが、そこは勘弁してほしい。
「本当に怖くないのよ!?部屋の暗さも我慢できるし、外の風も単なる音だし、電もいつも通りだし」
震える彼女はそう弁解した。
ようやく落ち着いたので布団に向かおうとする。
「し、司令官!」
だが、暁に先回りされてしまった。
暁は通すまいと大の字に手を広げるが、残念ながら彼女の背丈では迫力に乏しい。ひょいと持ち上げて廊下に出した。
「暁、もうこんな時間だ。悪いが俺は眠らせてもらうぞ」
「れ、レディの帰り道は男がエスコートするものよ!」
「隣だろ……」
今日――正確には昨日だが――はいろいろあって疲れてしまった。暁には悪いがそろそろ意識が限界に近づいていた私は。扉を閉めようとする。
「な、なんでよ……っ」
閉めようとしたが、その前に泣き出してしまいそうな暁を見ると、どうしても放っておけない。
「……ふぅ」
今日何度目かわからない溜め息をついて扉を開ける。
暁の目は赤くなって、今にも涙が決壊しそうな状態だった。
「……わかった。扉の前までだぞ」
「い、嫌よ!」
「なんだ?部屋の中も怖いのか?」
「べ、別に怖くは無いわよ!」
「そうか、なら部屋の前まででいいな」
手を掴み部屋を出る。少しぶっきらぼうだったかも知れないが、そこは勘弁してほしい。
「本当に怖くないのよ!?部屋の暗さも我慢できるし、外の風も単なる音だし、電もいつも通りだし」
震える彼女はそう弁解した。
>>112
アニメは参考程度に漫画を薦めとく
アニメは参考程度に漫画を薦めとく
大きなお友達、こんばんは
少ない上に拙い文章ですが、そこは皆様の妄想力に頼ろうかと思います
以下投下
少ない上に拙い文章ですが、そこは皆様の妄想力に頼ろうかと思います
以下投下
「し、司令官!止まって!」
ゴールを目前にして暁が叫ぶ。尻で円を描くように腰を振り、小刻みに足をくねらせている。
「それは出来ない」
彼女の懇願を流す。
むしろ、ここで止まればそれこそ危ないことは明白だ。
「違うの!違うのよぉ!」
暁は涙声になっている。
心なしか声も震え、息が乱れている。
「はぅ…ていっ……とっ…く……っ」
プルプルと震える彼女。だが、目の前には明るいゴールが。
なんとか間に合った。
「安心しろ暁!もう大丈夫だ!」
「はぁ……はぁ……」
粗い息の暁をおろす。
私も達成感からか、妙に声が上がる。
ドアノブに手を掛け、引っ張ると。
「入ってマ~ス」
「金剛!?」
予想外の刺客の登場に私はどうすることも出来ない。
「あっ」
ぴくり。暁が大きく震え、やがて止まった。足の震えも止まった。
「あ……ああっ……!」
声を漏らす彼女は泣きながら崩れ落ちた。
又の間からじんわりと液体が溢れていくのを、私はただ見ていることしかできなかった。
「ひっ……じれぃがあん゙……」
助けを求めるように私を呼ぶ間も液体は溢れ続ける。
レモン色のそれは、1度決壊したらとどまることを知らなかった。
「わだし…………間に合わながった…………」
崩れたまま見上げる彼女は静かに泣いていた。
ゴールを目前にして暁が叫ぶ。尻で円を描くように腰を振り、小刻みに足をくねらせている。
「それは出来ない」
彼女の懇願を流す。
むしろ、ここで止まればそれこそ危ないことは明白だ。
「違うの!違うのよぉ!」
暁は涙声になっている。
心なしか声も震え、息が乱れている。
「はぅ…ていっ……とっ…く……っ」
プルプルと震える彼女。だが、目の前には明るいゴールが。
なんとか間に合った。
「安心しろ暁!もう大丈夫だ!」
「はぁ……はぁ……」
粗い息の暁をおろす。
私も達成感からか、妙に声が上がる。
ドアノブに手を掛け、引っ張ると。
「入ってマ~ス」
「金剛!?」
予想外の刺客の登場に私はどうすることも出来ない。
「あっ」
ぴくり。暁が大きく震え、やがて止まった。足の震えも止まった。
「あ……ああっ……!」
声を漏らす彼女は泣きながら崩れ落ちた。
又の間からじんわりと液体が溢れていくのを、私はただ見ていることしかできなかった。
「ひっ……じれぃがあん゙……」
助けを求めるように私を呼ぶ間も液体は溢れ続ける。
レモン色のそれは、1度決壊したらとどまることを知らなかった。
「わだし…………間に合わながった…………」
崩れたまま見上げる彼女は静かに泣いていた。
やべえ
間違えた
「はぅ…ていっ……とっ…く……っ」
↓
「しれっ……かん…………っ」
間違えた
「はぅ…ていっ……とっ…く……っ」
↓
「しれっ……かん…………っ」
このあとのことは皆様のご想像にお任せします
では、今度こそお休みなさい
では、今度こそお休みなさい
矛盾というか、おかしなところが探せば出てくるわ出てくるわ……
やはり適当にifなんて書くもんじゃないな
この世界線は無かったことにしよう
やはり適当にifなんて書くもんじゃないな
この世界線は無かったことにしよう
俺がレモンジュースを掃除している間に>>1は世界線をなかったことにするんだ。ここはまかせて早く!
>>127
※このあとレモンジュースはスタッフ(私)が美味しくry
※このあとレモンジュースはスタッフ(私)が美味しくry
ここは変態が集まるスレですね。たまげたなぁ……
ロックは坊や達には強すぎる。君たちは水割りにしておきなさい(ハードボイルド)
ロックは坊や達には強すぎる。君たちは水割りにしておきなさい(ハードボイルド)
皆さんこんばんは
2200になりましたので、ちょびちょび投下していきます
以下投下
2200になりましたので、ちょびちょび投下していきます
以下投下
「――――今なんて?」
今日何度目の寒気だろうか。
「だから、私は全然怖くなんか……」
そこで暁は言葉を濁す。
「何が怖いんだ?」
恐らく聞き間違いだろう。聞き間違いであって欲しかった。
「だから、部屋の暗さも、外の風も、電――」
「それだ!」
思わず大声をだしてしまう。
その声に暁はびくりと震えた。
「暁、電がどうしたんだ?」
しゃがんで両肩を掴み問いただす。少し怯えながらも暁はゆっくりと話し始めた。
「電?べ、別に怖くなんて」
そう言う彼女の目は泳ぎっぱなしだ。
埒が明かないので質問を変える。
「暁は、電の何処が怖くないんだ?」
「そ、それは……」
暁はそこで言葉を区切り、ちらりと横を見る。
そこには何も無かった。強いて言うなら土壁があるだけだ。
今日何度目の寒気だろうか。
「だから、私は全然怖くなんか……」
そこで暁は言葉を濁す。
「何が怖いんだ?」
恐らく聞き間違いだろう。聞き間違いであって欲しかった。
「だから、部屋の暗さも、外の風も、電――」
「それだ!」
思わず大声をだしてしまう。
その声に暁はびくりと震えた。
「暁、電がどうしたんだ?」
しゃがんで両肩を掴み問いただす。少し怯えながらも暁はゆっくりと話し始めた。
「電?べ、別に怖くなんて」
そう言う彼女の目は泳ぎっぱなしだ。
埒が明かないので質問を変える。
「暁は、電の何処が怖くないんだ?」
「そ、それは……」
暁はそこで言葉を区切り、ちらりと横を見る。
そこには何も無かった。強いて言うなら土壁があるだけだ。
「……どうした?暁」
私は尋ねるが、暁は震えるだけで何も喋らなくなった。
ただ、じっと壁を見つめる。
その目は何かを怯えながら見ているような……そんな目だった。
「おい、どうし――」
再度尋ねようとしたときに、くいっ、とズボンを軽く引っ張られた。
続いて手招きをする。
どうやらしゃがめという合図らしい。
暁はしゃがんだ私の耳元に顔を寄せた。
「電が、聞いているの」
耳元で暁の震える声が聞こえた。
「――――」
「電が、壁に耳を押し当てているのよ」
言われて気づく。
隣の部屋。暁の見つめる壁の向こう側は暁型の部屋だ。
記憶が正しければ、電のベッドはこちら側の壁に沿って置いてある。
「そのときの顔がこわ……まぁ、全然怖くないんだけど」
「……いつからだ?」
私は小声で尋ねた。
「私が気付いたのは2日前よ」
「2日前……」
私は尋ねるが、暁は震えるだけで何も喋らなくなった。
ただ、じっと壁を見つめる。
その目は何かを怯えながら見ているような……そんな目だった。
「おい、どうし――」
再度尋ねようとしたときに、くいっ、とズボンを軽く引っ張られた。
続いて手招きをする。
どうやらしゃがめという合図らしい。
暁はしゃがんだ私の耳元に顔を寄せた。
「電が、聞いているの」
耳元で暁の震える声が聞こえた。
「――――」
「電が、壁に耳を押し当てているのよ」
言われて気づく。
隣の部屋。暁の見つめる壁の向こう側は暁型の部屋だ。
記憶が正しければ、電のベッドはこちら側の壁に沿って置いてある。
「そのときの顔がこわ……まぁ、全然怖くないんだけど」
「……いつからだ?」
私は小声で尋ねた。
「私が気付いたのは2日前よ」
「2日前……」
何があった?
たしか、その日はいつも通り響と仕事をして……
「私とティータイムをしたわ」
そうだ。思い出した。
あの日は、仕事を午前中に全てを終わらせて、食堂で会った暁と金剛のティーセットを借りて紅茶を飲んだのだ。
「そのあと司令官が眠いって言うから、仕方なく一緒に寝てあげたわ」
そうだった。
あの日は、午後の陽気な気分に当てられて、そのまま暁と寝てしまったんだ。
『……今日は許してあげるよ』
起こしに来た響に呆れながらそう言われたのだ。
「……特に何も無かったよな?」
「たぶん……」
暁もはっきりと思い出せないらしいが、逆に言えば大したことのない一日だったのだろう。
「その前は……確か」
やはり記憶が曖昧だ。暫く思い出そうと唸るが決定的な出来事は何も思い出せなかった。
「……電と一緒に恋愛の映画を見に行って無かったかしら?」
「……そうだな」
確かに見た覚えがある。
私は途中で寝てしまったのだが、確かに行った。
「そのとき何かしたのだろうか……」
考えるも、想像しうるどんな予想も今の結果に結び付くようなものはなかった。
「ふぁぁ……」
目を擦る暁のあくびで我にかえると、時刻は0100になろうとしていた。
「……もう今日は遅い。そろそろ寝るか」
「えっ……」
暁の体がびくりと震える。
「その……司令官。ここで寝てもいいかしら……」
「なんで……あぁ」
暁は電を怖がっていて――本人は否定しているが――電に頼らずに、まだ起きていた私のとこにやって来たのだ。
そんな電を見ていないのでなんとも言えないが、正直私も怖くないとは言いきれないだろう。
「……今日だけだぞ」
そう言って布団へつれていく。
勿論やましい気持ちなんてない。
なんとも言えない粘着性の恐怖が私にまとわりついていた。
「お休み、司令官」
「あぁ。お休み、暁」
自然と抱き合う。
恐怖からきた行動だった。
明日はすぐに電と話さなければならないと考え、眠りについた。
たしか、その日はいつも通り響と仕事をして……
「私とティータイムをしたわ」
そうだ。思い出した。
あの日は、仕事を午前中に全てを終わらせて、食堂で会った暁と金剛のティーセットを借りて紅茶を飲んだのだ。
「そのあと司令官が眠いって言うから、仕方なく一緒に寝てあげたわ」
そうだった。
あの日は、午後の陽気な気分に当てられて、そのまま暁と寝てしまったんだ。
『……今日は許してあげるよ』
起こしに来た響に呆れながらそう言われたのだ。
「……特に何も無かったよな?」
「たぶん……」
暁もはっきりと思い出せないらしいが、逆に言えば大したことのない一日だったのだろう。
「その前は……確か」
やはり記憶が曖昧だ。暫く思い出そうと唸るが決定的な出来事は何も思い出せなかった。
「……電と一緒に恋愛の映画を見に行って無かったかしら?」
「……そうだな」
確かに見た覚えがある。
私は途中で寝てしまったのだが、確かに行った。
「そのとき何かしたのだろうか……」
考えるも、想像しうるどんな予想も今の結果に結び付くようなものはなかった。
「ふぁぁ……」
目を擦る暁のあくびで我にかえると、時刻は0100になろうとしていた。
「……もう今日は遅い。そろそろ寝るか」
「えっ……」
暁の体がびくりと震える。
「その……司令官。ここで寝てもいいかしら……」
「なんで……あぁ」
暁は電を怖がっていて――本人は否定しているが――電に頼らずに、まだ起きていた私のとこにやって来たのだ。
そんな電を見ていないのでなんとも言えないが、正直私も怖くないとは言いきれないだろう。
「……今日だけだぞ」
そう言って布団へつれていく。
勿論やましい気持ちなんてない。
なんとも言えない粘着性の恐怖が私にまとわりついていた。
「お休み、司令官」
「あぁ。お休み、暁」
自然と抱き合う。
恐怖からきた行動だった。
明日はすぐに電と話さなければならないと考え、眠りについた。
「……ん?」
懐が温かい。いつもと違う感覚で目が覚めた。
「そうか……」
昨日は暁とやむを得ず寝たのだ。
時計に目を向けると0700。そろそろ起きなければならないが、暁はそのままにしておこう。
そう考えゆっくりと起き上がる。
「んん……」
暁の声がした。起こしてしまったらしい。
「司令官……!?えっ!?」
昨日のことを思い出せないのか、後ろから慌てる暁の声がした。
……後ろから?
「お、おはよう、司令官」
振り向くと眠そうな暁。髪が少し乱れている。
「じゃあ……」
ふたたび正面の布団の盛り上がった場所を見る。
おそるおそる布団をのけると
「おはようございます!司令官さん!」
布団に潜っていた電と目があった。
懐が温かい。いつもと違う感覚で目が覚めた。
「そうか……」
昨日は暁とやむを得ず寝たのだ。
時計に目を向けると0700。そろそろ起きなければならないが、暁はそのままにしておこう。
そう考えゆっくりと起き上がる。
「んん……」
暁の声がした。起こしてしまったらしい。
「司令官……!?えっ!?」
昨日のことを思い出せないのか、後ろから慌てる暁の声がした。
……後ろから?
「お、おはよう、司令官」
振り向くと眠そうな暁。髪が少し乱れている。
「じゃあ……」
ふたたび正面の布団の盛り上がった場所を見る。
おそるおそる布団をのけると
「おはようございます!司令官さん!」
布団に潜っていた電と目があった。
もうちょいいけるけど、きりがいいんでここまでにしようかと思います。
電ちゃんの明日はどっちだ!?
電ちゃんの明日はどっちだ!?
>>142おいおい何言ってるんだ
確かに比叡は、あの妄信的な尊敬が向かう提督に素っ気なくされたらすぐに精神がぐらついて、気付かないうちに常識の判別がつかないまま提督に相手してもらおうといろいろ躍起になったりするかもしれないが
別に比叡は怖くない
確かに比叡は、あの妄信的な尊敬が向かう提督に素っ気なくされたらすぐに精神がぐらついて、気付かないうちに常識の判別がつかないまま提督に相手してもらおうといろいろ躍起になったりするかもしれないが
別に比叡は怖くない
>>143
そうだな、あんたが怖いよ
そうだな、あんたが怖いよ
金剛の「入ってマ~ス」がジワジワと来るんだが
なんかもう思い出すだけで笑えて来るんだがなんなんだこれは
なんかもう思い出すだけで笑えて来るんだがなんなんだこれは
「司令、失礼します」
提督に呼ばれた比叡がノックをして執務室にの扉を開く。
そこで待っていたのはにこやかに笑う提督と……
「英国で産まれた帰国子女の金剛デース!」
「お姉様!」
夢にまで見た、と言うのは些か大袈裟かもしれないが、そこには待ち望んでいた姉の姿があった。
「今まで会わせられなくてすまなかったな、比叡」
満足そうに笑う提督。
「ようやくうちに金剛が来てくれた」
「あ、ありがとうございます!!」
満面の笑みで頭を下げる比叡。
「提督ゥー比叡に会わせてくれてサンキューネ!」
比叡は幸せを感じていた。
提督が金剛を呼ぼうと必死だったことは知っていたが、比叡にはそれで十分 だった。
だが彼の努力は実を結び、愛しの姉が同じ職場にやって来てくれたのだ。
最上級の幸せだった。
「……と言うわけで、秘書艦を金剛に任せようかと思う」
「……えっ」
提督の判断は実に正しい。
まだレベルの低い姉は、残念ながら立派な戦力になってくれるかと言えば頷けない。
だが、秘書艦及び旗艦の謎の轟沈補正。
最悪の場合にはこれが実に便利なことは、この鎮守府でやってきた比叡にはわかっていた。
「つまり……クビ、ですか?」
「いや、そうではない。ひとまず金剛には事務的な仕事の把握とレベルアップに努めてもらおうと思ってな」
「Oh!そうデスカ。了解デス!」
これもこの鎮守府では誰もが通る道。
比叡にもわかっていた。
「……了解しました。司令、失礼しました」
どこか冷めた表情の比叡は、再び頭を下げて執務室から出ていった。
提督に呼ばれた比叡がノックをして執務室にの扉を開く。
そこで待っていたのはにこやかに笑う提督と……
「英国で産まれた帰国子女の金剛デース!」
「お姉様!」
夢にまで見た、と言うのは些か大袈裟かもしれないが、そこには待ち望んでいた姉の姿があった。
「今まで会わせられなくてすまなかったな、比叡」
満足そうに笑う提督。
「ようやくうちに金剛が来てくれた」
「あ、ありがとうございます!!」
満面の笑みで頭を下げる比叡。
「提督ゥー比叡に会わせてくれてサンキューネ!」
比叡は幸せを感じていた。
提督が金剛を呼ぼうと必死だったことは知っていたが、比叡にはそれで十分 だった。
だが彼の努力は実を結び、愛しの姉が同じ職場にやって来てくれたのだ。
最上級の幸せだった。
「……と言うわけで、秘書艦を金剛に任せようかと思う」
「……えっ」
提督の判断は実に正しい。
まだレベルの低い姉は、残念ながら立派な戦力になってくれるかと言えば頷けない。
だが、秘書艦及び旗艦の謎の轟沈補正。
最悪の場合にはこれが実に便利なことは、この鎮守府でやってきた比叡にはわかっていた。
「つまり……クビ、ですか?」
「いや、そうではない。ひとまず金剛には事務的な仕事の把握とレベルアップに努めてもらおうと思ってな」
「Oh!そうデスカ。了解デス!」
これもこの鎮守府では誰もが通る道。
比叡にもわかっていた。
「……了解しました。司令、失礼しました」
どこか冷めた表情の比叡は、再び頭を下げて執務室から出ていった。
「司令、失礼し――」
「ヘイ提督ゥ!ティータイムにするヨー!」
「おっ、それはありがたい。ひとまず休憩にするか」
金剛が鎮守府に馴染むのに時間はかからなかった。
あの性格と、比叡の姉と言うのもあってか、たちまち皆の中に溶け込んでいったのだ。
その皆には、提督も含まれる。
「じゃあ、飲みやすいアイスティーにしまショウ!」
執務室の奥えと向かう金剛を見送った提督は、ようやく正面を向いた。
「あの……」
「ん?……あ、比叡。すまない。用事はなんだ?」
用事はありません。ただ、あなたの近くにいたい。
比叡にはそれが言えない。
「提督~出来たヨー」
やがてグラス2つと午〇の紅茶を持ってくる金剛。
「比叡ー!比叡も一緒にティータイムしますカ?」
「……私は結構です」
比叡は笑顔を作って執務室から出た。
「……あっ、比叡お姉様」
比叡を見かけた榛名が近寄っていく。
比叡は悩んでいるように見えた。
「……榛名」
「はい?」
「解体って私にもできるかな……?」
比叡は真剣な顔つきで考えていた。
「ヘイ提督ゥ!ティータイムにするヨー!」
「おっ、それはありがたい。ひとまず休憩にするか」
金剛が鎮守府に馴染むのに時間はかからなかった。
あの性格と、比叡の姉と言うのもあってか、たちまち皆の中に溶け込んでいったのだ。
その皆には、提督も含まれる。
「じゃあ、飲みやすいアイスティーにしまショウ!」
執務室の奥えと向かう金剛を見送った提督は、ようやく正面を向いた。
「あの……」
「ん?……あ、比叡。すまない。用事はなんだ?」
用事はありません。ただ、あなたの近くにいたい。
比叡にはそれが言えない。
「提督~出来たヨー」
やがてグラス2つと午〇の紅茶を持ってくる金剛。
「比叡ー!比叡も一緒にティータイムしますカ?」
「……私は結構です」
比叡は笑顔を作って執務室から出た。
「……あっ、比叡お姉様」
比叡を見かけた榛名が近寄っていく。
比叡は悩んでいるように見えた。
「……榛名」
「はい?」
「解体って私にもできるかな……?」
比叡は真剣な顔つきで考えていた。
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