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    元スレ榛名「榛名だってイチャイチャしたい」

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    201 = 1 :

    ありがとうございました
    今回はここまでです

    長らくお待たせしていて申し訳ない
    遅筆ですが最後まで書きたい気持ちはあります
    なので、気長に待ってもらえたらそれはとっても嬉しいなって思います

    202 :

    乙です
    とてもかわいいです

    203 :

    1か月間ずっと待ってました。楽しませてもらっています。榛名大好きです。

    204 :

    ――――
    ―― 翌日

    榛名「昨日は本当にご迷惑を……」

    比叡「謝らなくていいよ。結構楽しかったしさ」

    霧島「そうそう。榛名は普段から気を使いすぎなんだし、たまには暴れてもいいでしょ」

    金剛「可愛かったデスヨ? 昨日の榛名」

    榛名「うぅ~……止めてください。思い出しただけで榛名、恥ずかしいです……」

    金剛「提督ともいっぱいボディタッチできたし、いいじゃないですか」

    榛名「それは……そうですが」

    榛名「……榛名、提督にも謝ってきます」

    金剛「気にしなくてもいいと思いマスが……それで榛名の気が済むなら行ってらっしゃいな」

    榛名「はい……」

    金剛「……」

    金剛(今回の飲み会、榛名もバリちゃんも泥酔してしまったから当初の予定通りにはいかないかと思いましたが……)

    金剛(榛名は酔った勢いでアプローチできましたし、バリちゃんの言動もなかなか興味深いものがありました)

    金剛(バリちゃんの口から側室という言葉が出ました。これはバリちゃんもそれを視野に入れてるということ……)

    金剛「風向きが変わりそうですネ」ニヤリ

    205 = 1 :


    ――執務室

    夕張「……頭痛い」

    提督「おい、大丈夫か」

    夕張「もう隼鷹さんたちと飲むの怖い……」

    提督「確かに酒豪揃いだが、無理に飲ませる奴らではないと思うが」

    夕張「違うんです。楽しくて気付いたらベロベロになってるんです」

    夕張「ペースも早いから一緒に飲んでると気付いたらこっちも結構飲んじゃってて」

    提督「あー」

    提督「まあ今日は特に出撃とかはないから、休みながら働けばいいよ」

    夕張「すいません……」

    ドア<コンコン

    提督「はいはい」

    榛名「失礼します……」

    206 = 1 :


    提督「ああ、榛名。おはよう」

    榛名「おはようございます」

    榛名「あの、昨夜はご迷惑をおかけして……ごめんなさい!」

    提督「はは、ベロベロに酔ってしまったことか? そんなことは謝らなくていい」

    夕張「……そうですよね。提督は良い思いしたみたいですし」ジトー

    提督「あ、あはは」

    榛名「ですが……」

    提督「……じゃあ今日の執務を手伝ってくれないか? 見ての通り夕張は二日酔いでな」

    提督「もちろん、榛名に支障がなければだが」

    榛名「は、はい! 榛名は大丈夫です!」

    207 = 1 :


    提督「さて、とりあえず今日中に決めときたいのは観艦式に誰を行かせるかってことだけど……」

    提督「あ、夕張は旗艦で出席確定だから」

    夕張「まじですか」

    提督「まあしょうがないよなぁ……前の演習の旗艦お前だったし」

    夕張「……」←凄い嫌そうな顔

    提督「俺は同伴できないけど、お前が行くなら安心だし」

    夕張「まあ仕方ありませんね……」

    提督「あとは……どうするか」

    夕張「有事の際を考えると、いつものフルメンバーとはいきませんからねぇ」

    提督「かといって、元帥からの依頼だ。極端に練度が低い者を送るわけにもいかない」

    榛名「各艦の二番手か三番手で構成するのが順当では?」

    208 = 1 :


    提督「まあそうなるかー」

    夕張「二番手で揃えるなら、戦艦は金剛さん、正規空母は瑞鶴さん、軽空母は準鷹さん、重巡は……あ、航巡はどうします?」

    提督「つっても現状前線で戦えるレベルの航巡はウチでは筑摩と鈴谷しかいないしな……熊野もいけなくはないって感じではあるが」

    榛名「利根さんはまだ重巡ですしね……」

    夕張「じゃあ航巡は熊野さんということで」

    榛名「それなら、重巡は羽黒さんですね。駆逐艦は時雨ちゃん、潜水艦はイクちゃんでしょうか。航空戦艦も出すなら伊勢さんが該当しますが……航巡と同様の状況であることを鑑みると、No.3の山城さんでしょうか。重雷装巡洋艦は……」

    提督「もともと3人しかいないからな……3番手の木曽に行ってもらうか」

    提督「で、そうなると……10人か。人数の指定はあったか?」

    榛名「たしか艦隊2つ分……12人ですね」

    夕張「となると、あと2人ですか」

    提督「あー……観艦式だし、大和にでもいかせるか。華やかになるだろうし」

    榛名「榛名は那珂ちゃんをいれてあげると喜ぶと思います」

    夕張「なんと……!」

    提督「天才?」

    提督「たしかに観艦式はアイドル的にはライブ的な感じになりうる。これは那珂ちゃんのご機嫌取りに使えるな!」

    209 = 1 :


    夕張「喜んで貰えれば、神通にも怒られませんね!」

    提督「よし、観艦式のメンバーはその12人で決定。夕張、指示書の作成と連絡よろしく」

    夕張「わかりました……すいません榛名さん、書類作るの手伝って貰えますか?」

    榛名「ええ、もちろんです」

    提督「……」

    提督(金剛の言う通り、2人は昨夜の衝突なんて無かったかのように話している)

    提督(昨夜の榛名の言動から察するに、榛名はまだ俺のことを好きでいてくれているのだろう)

    提督(このままでいいわけはないのだろうが……毅然とした態度で彼女をあしらうことができないでいる。それはやはり、彼女に一途に慕われることにどこか喜びを感じていしまっているからなのだろう)

    提督「……」ガシガシ

    提督(昨日金剛にあんな偉そうなこと言っててこれだもんな)

    提督「……よくない、よなぁ」

    祥鳳「何がですか?」

    提督「ほわぁ!?」

    210 = 1 :


    提督「祥鳳、いつの間に?」

    祥鳳「なんです? 人を忍者かなにかみたいに」クスクス

    祥鳳「ちゃんとノックして入って来ましたよ? ドアを開けてくれたのは榛名さんですし」

    祥鳳「考え事ですか?」

    提督「……」メソラシ

    祥鳳「悩み事あててあげましょうか」

    提督「いや……」

    祥鳳「ふふっ」

    祥鳳「……提督の悩みを解消する方法を教えてあげます」スッ

    祥鳳「みんな抱いちゃえばいいんです」ボソッ

    提督「っ!?」

    211 = 1 :


    提督「冗談だろ?」

    祥鳳「冗談じゃないですよ?」

    提督「……」

    祥鳳「」ニコッ

    提督「……用件は何だ?」

    祥鳳「いえ、特に用があったわけではないんです」

    提督「は?」

    祥鳳「ただ最近……提督とお話できてないな、と思って……ダメでした?」

    提督「……そう思ってくれるのは嬉しいぐらいだけど、お前それ俺の悩みわかってて言ってるよね?」

    祥鳳「それに対する解決案を私は提案しましたよ?」

    212 = 1 :


    提督「だが、それは……」

    祥鳳「そうすれば概ね解決です。提督がみんなを愛してくれれば、それで……」

    祥鳳「何を隠そう、私も提督をお慕いしてる一人ですよ?」

    提督「は……?」

    祥鳳「……」

    提督「……」エ?

    祥鳳「……あの、何か言ってください。恥ずかしいじゃないですか……これでも勇気を振り絞ったんですよ?」

    提督「祥鳳、すまないが俺は……」

    祥鳳「わかってます。でも、私は諦めませんよ?」

    213 = 1 :


    提督「……」

    祥鳳「ごめんなさい。提督を困らせたいわけじゃないんです」

    提督「どうしてお前たちは揃いも揃って俺のことを……」

    提督「ここにいる男が俺ぐらいだから、それで好きだと勘違いしてるだけなんじゃないのか?」

    祥鳳「……提督。流石に怒りますよ? 同じ事を夕張さんにも言えますか?」

    提督「……すまない」

    祥鳳「確かに私たちは男性の知り合いは少ないです。親密になったのは提督が初めてと言ってもいいぐらいの子がたくさんいます」

    祥鳳「だからといって、そんなことでこの気持ちを否定されたくないです」

    祥鳳「私が提督をお慕いしているのは本当です。勘違いなんてことはありえない」

    祥鳳「全機発艦したら触ってもいいって……言いましたよね?」

    提督「祥鳳……」

    夕張「……あの、さっきから2人でこしょこしょと何を話してるんです?」ジトッ

    祥鳳「」ハッ

    214 = 1 :


    祥鳳「ごめんなさい。少し熱くなってしまいました」

    祥鳳「本当はこんなこと言うつもりじゃなかったんですけど……」チラッ

    夕張「……」ジトー

    祥鳳「提督、私が言ったこと……少しは考えてみてくださいね?」

    祥鳳「失礼します」ペコッ

    夕張「……」ジトー

    提督「……」

    榛名「……」ナニハナシテタンダロ

    榛名「……あ、あの! 榛名、指示書貼ってきますね!」タタッ

    ドア<パタン

    夕張「……提督、考えとくって何をです?」

    提督「い、いや……別に」

    夕張「……」ジトー

    提督「……ハーレム作れって言われた」

    夕張「っ……そうですか」

    215 = 1 :


    夕張「……」

    夕張「どうするんです? 作るんですか……ハーレム」

    提督「そんなわけないだろ」

    提督「……たしかに榛名や祥鳳たちのことも大切に思っている」

    提督「彼女たちにこんなにも思われて嬉しくないと言えば嘘になる」

    提督「けど、俺にとっての一番はお前だし、お前にとっての一番は俺であって欲しいと思ってる」

    夕張「提督……」

    提督「だから、お前が望まないことはしたくない」

    夕張「提督!」ガバッ

    提督「うわっと」ギュッ

    夕張「嬉しいです……んー」チュー

    提督「んむ……お前、ここ執務室だぞ」

    夕張「初めてだってここだったんですし、いまさらじゃないですか」

    提督「それはそうかもしれんが……んんっ」

    夕張「ん……ぷは、今夜は熱い夜になりそうですね」

    提督「……そうかもしれんけど、照れるから言わんでくれ」

    216 = 1 :


    ――――
    ――観艦式前日

    提督「それじゃ皆、しっかりな」

    金剛「任せてくだサーイ」

    那珂「ねえねえ! 那珂ちゃん本当にセンターでいいの!?」

    提督「ああ、もちろんだ。楽しんでこい」

    那珂「」パァァァ

    提督「大和も久しぶりの出番が遠征で申し訳ないが、よろしく頼む」

    「はい、この大和にお任せを」

    夕張「じゃ、行ってきますね」

    提督「気をつけてな」

    217 = 1 :


    榛名(明日は観艦式……先日3人で選んだ面々が出撃していく)

    榛名(観艦式は明日行われ、その後彼女たちはまた一泊してこちらに戻ってくる)

    榛名(つまり、今日から3日間は榛名が秘書官で、鎮守府内もいつもより人が少なくなる)

    榛名(……もちろん、夕張さんもいない)

    榛名「……」

    提督「……さて、今日の仕事を始めますか」

    榛名「……」

    提督「? 榛名?」

    榛名「あ、はい!」

    提督「どうした? ぼーっとして。疲れてる?」

    榛名「いえ、榛名は大丈夫です!」

    榛名「……大丈夫、です」ボソッ

    218 = 1 :

    今回はここまでです。ありがとうございました

    219 :

    続き来てるやんおつおつ

    220 :

    魅力皆無のウザダメ提督過ぎて草不可避

    221 :

    そうだね、皆が惚れてしまうような提督が輝くエピソードを書いてくれるだろう

    222 :

    こんだけあっても夕張一筋だったりヘタレとはいえ相手のことを思ってのことだったりってとこじゃね?

    223 :

    提督の葛藤はもっともだと思う
    自分も重婚するまで1時間悩んだし

    224 :


    ――――
    ――執務室

    提督「……」カリカリ

    提督「榛名、これ今日の開発目標と担当な」

    榛名「はい」

    提督「それからこれが演習の編成と遠征予定」

    榛名「はい」

    提督「主力級が観艦式行ってるから、有事に備えて今日は出撃はなし。通達よろしく」

    榛名「承知しました」

    提督「あ、悪いけどついでにお茶買ってきてくれないか? もう残り少ないからさ」

    榛名「お茶……ですね? わかりました。では、行ってきますね」

    パタパタ

    提督「ふぅ……」

    ドア<コンコン

    霧島「失礼します」

    225 = 1 :


    提督「霧島? どうかしたか」

    霧島「本日は提督にお願いがありまして……」

    提督「お願い?」

    霧島「はい。榛名が秘書官を勤めるようになってしばらく経ちましけど……榛名、よく働いていると思いません?」

    提督「そうだな。正直夕張と比べても遜色ない働きぶりだよ」

    霧島「そうでしょうとも!」ウンウン

    霧島「だったらご褒美……あげてください」

    提督「……ご褒美?」

    霧島「ええ。そういうのって大事だと思います」

    提督「それはそうかもしれないが……ご褒美とか夕張にもあげたことないんだけど」

    226 = 1 :


    霧島「……それはいけませんね」

    霧島「日頃の感謝を表すのって大切ですよ。些細なことかもしれませんが、そういう積み重ねをしないことが亀裂を生むんです」

    提督「……怖いこと言うな」

    霧島「そして、気付かぬうちに亀裂が大きくなり、いずれは」

    提督「わー! わかった!」

    提督「確かにお前の言うことはもっともだ。いい機会だし、これを気に何かする」

    霧島「ぜひそうしてください」ウンウン

    提督「お前も何か考えといていいぞ」

    霧島「へ?」

    227 = 1 :


    提督「言ったろ? いい機会だって」

    提督「確かに榛名には特に感謝しているし、夕張は俺にとって特別だ」

    提督「でも、俺はお前達みんなに感謝している。なら、お前達みんなにご褒美をあげるのが道理だろう」

    霧島「……嬉しいです」

    霧島「けど、そういうのほどほどにした方がいいですよ」

    霧島「提督が私達を家族のように大切にしてくださっていることは嬉しいです」

    霧島「ですが……提督は男性で私達は女性です」

    霧島「あまり見境なくみんなに優しくしては……そのうちヤラれますよ?」

    提督「……肝に命じるよ」

    228 = 1 :


    ――酒保

    榛名「お茶、お茶……」

    榛名(提督が好きなのは……)

    榛名「あった」

    明石「あら? いらっしゃい榛名さん。珍しいですね」

    榛名「明石さん。お疲れ様です」

    榛名「少しお使いを頼まれちゃって」

    明石「ああ、提督のお茶ですか。他にも何かどうです? いろいろありますよ」

    榛名「そうですね……」

    榛名(そう広くはない店内。所狭しと様々な物が並んでいる)

    榛名(ふと目に入ったのは医薬品コーナーだった)

    榛名(風邪薬、栄養剤、漢方薬、胃腸薬、睡眠薬、傷薬……薬って、こんなにいろいろあるんだ)

    榛名「……」ジー

    榛名(睡眠薬……)

    明石「? 榛名さん、調子悪いんですか?」

    榛名「あ、いえ……その」

    229 = 1 :


    榛名「……」

    榛名「……睡眠薬を頂きたいのですが」

    明石「なんです? 寝れないんですか?」

    榛名「寝れないわけじゃないんですが、眠りが浅いと言うか……疲れが抜けないと言うか」

    榛名「今はあまり疲れを残したくないので」

    明石「あー。榛名さん秘書官の仕事も始めましたもんね」

    明石「生活リズムが変わったので体が驚いているのかも」

    明石「それなら、これなんておすすめですよ。ぐっすり眠れると思います。効き目も早いので、寝付けない時も良いですよ」

    榛名「ありがとうございます」

    明石「良くならないようでしたら、一度ちゃんと診てみましょうね。ずっと薬に頼るのはやっぱり良くないですから」

    榛名「……はい。ありがとうございます」

    230 = 1 :


    ――――
    ――

    榛名「提督? 用があると霧島に聞いたのですが……」

    提督「ん……まあ急ぎの用というわけではないのだが、ずるずる後回しにするものでもないからな」

    提督「まずはこれ」スッ

    榛名「?」

    提督「遅くなったが改ニ祝いだ」

    榛名「え……よろしいのですか?」

    提督「大したものではないが……」

    榛名「とんでもありません! 榛名は凄く嬉しいです」

    231 = 1 :


    提督「それから、それとは別に……なんだ、欲しい物とかしてほしいことがあれば、できるだけ工面する」

    榛名「……急にどうしたんです?」

    提督「まあ急にそんなこと言われてもそうなるよな」

    榛名「功績を上げたりしたわけでもないですし……こんな、優しくしていただく理由がありません」

    提督「そんなに深く考えなくていい。改二祝いは改二になった奴全員に渡しているし、もう1つはお礼だ」

    榛名「お礼、ですか?」

    提督「ああ。榛名が秘書官を兼任するようになって、俺も夕張も以前より随分余裕ができた。そのお礼だ」

    榛名「しかし、秘書官の仕事は榛名から言い出したことです」

    榛名「夕張さんだって頑張っていますし、榛名だけ何かをいただくわけには……」

    提督「ん……まあ榛名ならそう言うと思ったよ。もちろん観艦式から帰ったら夕張にも何かするつもりだ」

    提督「だから、気にせず言ってみろ」

    232 = 1 :


    榛名「そうですか……」

    榛名「」ハッ

    榛名「あれ、今なんでもするって……」

    提督「言ってないね」

    榛名「……ですよね」シュン

    榛名「……」

    榛名「それなら、あの……提督の机で業務をさせていただきたいのですが……」

    提督「え? そんなことでいいのか? 確かに秘書官の机よりも俺の机の方が多少立派かもしれないが……そんなのご褒美とかじゃなく、いつでも代わってやるよ?」ヨイショ

    榛名「あ、待ってください! 違うんです」

    提督「?」

    榛名「そうではなくて、その……提督の隣で……」

    提督「……え?」

    233 = 1 :


    榛名「……」ニコニコ

    提督「……」カリ,カリ

    提督(どうしてこうなった)

    提督(榛名は今俺の机で執務を行なっている)

    提督(そして、俺も俺の机で執務を行なっている)

    提督(つまるところ、寄り添うように座って執務を行なっている)

    榛名「……ふふっ」カリカリ

    提督(……近い)

    提督(少し動いただけ、ペンを走らせるだけでも互いの腕が、肩が触れる)

    提督(その度に彼女は嬉しそうに頬を緩め、ふわりと漂う彼女の甘い香りが鼻腔をくすぐった)

    榛名「……」サラッ

    提督(髪をかき上げる仕草に胸が高鳴る)

    提督(かき上げたことで覗く首筋がいやに扇情的だ)

    提督「……ん?」

    234 = 1 :


    提督(肩に紐が見える)

    提督(……サラシじゃない、だと)

    提督(サラシはサラシでクるものがあったが、榛名がブラをしていると思うと……正直ドキドキする)

    提督(いったいどんな柄だろうか。形状は。良くない妄想がどんどん膨らんでいく)

    提督「」モンモン

    提督「」ハッ

    提督(いや、こういう考えは良くない。俺には夕張がいるわけだし、他の人に目移りするなど……)チラッ

    榛名「……」

    提督(しかし榛名は本当に美人だな)

    235 = 1 :


    提督(どちらかと言えば可愛い系の夕張と違い、美しいという言葉がよく似合う)

    提督(艶やかな黒髪は毛先に向かって流れるように伸び、彼女の動きに伴ってさらさらと舞う様には嘆息せずにはいられない)

    提督(綺麗な頬のラインにきめ細かい白皙の肌。音を立てそうなほど長いまつげに縁取られた瞳は橙色に煌き、まるで宝石のようだ)

    提督(その落ち着いた柔らかな物腰は、ともすれば姉である金剛よりも大人びた雰囲気をまとわせ、古き良き日本の女性というものを強くイメージさせる)

    提督(大和撫子、そんな言葉がぴったりと当てはまる彼女は結婚すればさぞ良い妻となるのだろう)

    榛名「……あの、提督」

    榛名「そんなに見つめられると流石に恥ずかしいのですが……」

    提督「す、すまない。もう見ないから」

    提督(いけない。夕張一筋と言っているのにこんなんじゃ偉そうなことは言えない。気をしっかり持たなければ)

    榛名「……」ミテホシクナイワケジャナイノニ

    236 = 1 :


    榛名「……」

    榛名「あの、提督。喉乾きませんか? 榛名、お茶をお持ちします」

    提督「そ、そうだな。お願いする」

    榛名「はい。すぐにお持ちしますね」

    ――――
    ――

    榛名「……」

    榛名(榛名の目の前には用意したお茶と……明石さんのところで買った艦娘用の睡眠薬がある)

    榛名(艦娘と言っても、心まで一息に強靭になるわけではない。特に新兵のころは、戦闘の恐怖に眠れない日々が続く娘も多い)

    榛名(これはそんな彼女たちのための睡眠薬だ)

    榛名(基本的な成分は普通の睡眠薬と変わらない。ただ、"少し"強く効くようになっている)

    榛名「……」

    榛名(足柄さんたちはこんな意味で言ったわけじゃない。彼女たちの応援を榛名が曲解しているだけだ)

    榛名(これのどこが積極的なのか、ガンガンいくって一体どこに向かっていっているのか)

    榛名(そう自分に問いかけながらも、はぁ、はぁ、と荒い呼吸が止まらない)

    榛名(心臓は早鐘のように鳴り、薬を握った手の平はじっとりと汗ばんで気持ち悪い)

    榛名「」ゴクッ

    榛名(この薬を入れれば、提督はちょっとやそっとじゃ目覚めない)

    榛名(その間なら榛名は提督に何だってできる)

    榛名(なんだって、できるのだ)

    榛名「榛名は臆病で、卑怯で……悪い女です」

    237 = 1 :


    榛名「お待たせしました」

    提督「ああ、ありがとう。いただくよ」ゴクッ

    榛名「……」ジッ

    提督「……」カリカリ

    提督「」ゴクゴク

    榛名「……」カリ,カリ

    提督「……」カリカリ

    ――――
    ――

    提督「」ウツラウツラ

    榛名「……」ドキドキ

    238 = 1 :


    提督「」スー

    榛名「……」カリカリ

    提督「」スー

    榛名「……提督?」チラッ

    提督「」スー

    榛名「提督」ツンツン

    提督「」スー

    榛名「……」ゴクッ

    榛名「ん……はぁ」ドキドキ

    榛名「提督……お休み、ですよね?」

    提督「」スー

    239 = 1 :


    榛名「……提督」サワ

    榛名「……」ナデナデ

    提督「ん……」

    榛名「」ビクッ

    提督「」スー

    榛名「はぁ、はぁ……」

    榛名(提督は間違いなく眠っている。薬は問題なく効いているようだ)

    榛名(さわさわと頭を撫でると、少し固い短い髪の毛が指の間をすり抜けながら榛名の手をくすぐった)

    榛名「……」ナデ

    提督「」スー

    榛名「……好き」

    榛名(椅子の上で眠る提督に覆いかぶさるように、榛名は彼の膝に跨った)

    榛名(無防備なその姿に良くない感情がふつふつと湧き上がってくる)

    榛名「提督、好きです」

    榛名「……好き、です」

    榛名(その言葉を口にする度に、邪な欲望が大きくなり、溢れだした感情が榛名の呼吸を荒くさせた)

    榛名「……はぁ」

    榛名(両手で提督の頬を掴み、力なく垂れた顔をそっと持ち上げる)

    榛名「ごめんなさい提督……榛名はもう、我慢できません」

    榛名(小さな寝息と、まるで榛名を誘うようにほんの少し開いた唇)

    榛名「はぁ……提督、好き」

    榛名「好き……好きです」

    ちゅっ

    榛名(瞬間、電流が走ったようだった)

    榛名(唇から伝わるゾクゾクとした痺れるような快感)

    240 = 1 :


    榛名「え……ふぁ」

    ちゅっ

    榛名「んむ……」

    榛名(何度唇を重ねても、もっと、もっと……って唇を離すことができない)

    榛名「ん……ぷは、ちゅ」

    榛名(頭がくらくらする)

    榛名「キス……気持ちいい」

    榛名(唇を重ねながら半開きになった唇をチロチロと舐める)

    榛名(まるでマーキングをするように、たっぷりと唾液を塗りつけ、提督を汚していく)

    榛名「はぁ。ちゅ、れろ……」

    榛名(唇の間に舌を滑り込ませると、つるつるの歯とその奥の提督の舌に榛名の舌先があたった)

    241 = 1 :


    榛名(絡ませたい、と思った)

    榛名(唇を押し付けるようにして舌を奥へと伸ばす)

    榛名「ん……ふ……」

    榛名(唇同士が擦れる感触が心地いい)

    榛名(肌に当たる彼の鼻息が擽ったい)

    榛名(無抵抗な提督の舌を捕まえてつつき、絡ませ、じっくりと味わう)

    提督「んぐ……」

    榛名(提督が小さく呻くのがわかったが、止まらない)

    榛名(絡めた舌が、擦れる唇が、体から伝わる体温が……)

    榛名(全てが気持ちいい)

    榛名(今まで味わったことのない官能に、快楽に、ずぶずぶとはまってしまう)

    榛名「ぷは……」

    榛名(いけない。これ以上は本当におかしくなる)

    榛名(……我慢、できなくなる)

    提督「ん……」スー

    榛名(下着……濡れてる)

    榛名「榛名……変態だ」

    榛名(……着替えてこなくちゃ)

    242 = 1 :


    ――――
    ――

    提督「ん……あれ、また寝てしまってたのか」

    榛名「ええ。いつの間にか」

    提督「おかしいな……途中までそんな眠気は感じてはいなかったはずなんだが」

    榛名「きっと気付かないうちに疲れが溜まっていたんですよ」

    提督「そうだろうか……最近は休憩の時に仮眠をとったりもしてるのに」

    榛名「……本日はお早めにお休みになったらいかがでしょう?」

    榛名「出撃もありませんし、急ぎのものだけ済ませてしまえば大丈夫だと思います」

    提督「……ん。そうするか」

    榛名「提督は十分過ぎるくらい働いてます。ちゃんとご自愛くださいね?」

    提督「ああ。ありがとう、榛名」

    243 = 1 :


    榛名「……」

    榛名(よくもまあすらすらと嘘が出てくるものだ)

    榛名(そんな自分に嫌悪感もあるが……それと引換に心が満たされたのも事実)

    榛名「……」スッ

    榛名(唇にそっと手を触れる)

    榛名(さっきまで、本当にキス……してたんだ)

    榛名「……」ドキドキ

    榛名(残ったのは確かに感じた快楽の余韻と提督と触れ合えた多幸感……それらに比べれば罪悪感なんて、ほんの少ししかなかった)

    榛名「……気持ち良かった」ボソッ

    榛名(この睡眠薬が想像以上に効くことがわかった)

    榛名(提督も怪訝に思っているから頻繁には使えないだろうけど……)

    榛名(薬は、まだまだ残ってる)

    榛名「」ペロ

    榛名「……また、したいな」

    244 = 1 :

    今回は以上です
    ありがとうございました

    245 :

    薬を盛る時の期待感が感じられて良かったわ
    軽く胸が詰まって、おちんちんがふっくらしちゃったよ

    榛名ちゃん写真撮っちゃえば良かったのに

    246 :

    みんな可愛いけどほんと提督がただのヘタレなのがなぁ
    ここまで全く魅力を感じない男役ってのもめずらしい

    247 :

    野獣と化した高速戦艦!
    しかしよかった、続きもたのしみだなあ。

    248 :

    大丈夫ハイライトさんはしんじゃいない!!

    249 :

    乙、しかし見つからないな
    夕張と鉢合わせて修羅場になる未来しか見えないからいつ見つかるかドキドキするわ…

    250 :

    待ってるぞい


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