私的良スレ書庫
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元スレ上条「しゃぁああああ!! イェァッ!! ヒュゥウッ!ポゥッ!!」
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< ビッッ!!
上条(全裸)「……!」
上条(全裸)(剄は全て右手で行っていた筈……まさか、俺でさえ見えない速度で…?)
─────── 上空へ打ち上げた直後、上条当麻の左肩を浅く切りつけられる。
─────── 頬を擦り舞う鮮血を拭う事もせずに、彼は未だ宙に打ち上げられた一方通行を見た。
─────── そして、僅かな間を置いて。
─────────── 「八極拳……いや、中国拳法の類を組み合わせてやがるな?」
上条(全裸)「ッ!?」
一方通行「……それもご丁寧に、俺の硬さを無能にする為に衝撃を浸透させる技…」クルンッ!
< スタッ!
一方通行「更に言えば……打撃で浸透させた衝撃を地面から逃がす事を考慮しての全力の初撃、あれで空中に誘ってから打ち込ンだみてェだな」
─────── 最強の能力者は、能力すら使わずに淡々と言い並べていく。
─────── それは決して油断や己の優位さ、観察力の誇示ではない。
─────── 純粋に、一方通行は声音こそ淡々としていても……『笑っていた』のだ。
上条(全裸)「……1つ、違うな」
一方通行「あァ?」
上条(全裸)「お前なら『今の程度で殺せる』と思ってやっただけだ」
上条(全裸)「生きていたなら……更に打つだけ、それだけだよ」ス……
>>203
romればいいんじゃないかな
romればいいんじゃないかな
>>203
順調に毒されてるな
順調に毒されてるな
>>206
熱いから外れないんだよ
熱いから外れないんだよ
上条(全裸)「……」
一方通行「……」
< ドゥッッ!!!
─────── 共に間合いは譲らず、故に両者は同時に一閃を走らせる。
─────── それは、見る者がいれば間違いなくこう誤認しただろう。
─────── あれは…………『流星』の様だと。
上条( ───── 【当麻式幻想殺し『正拳突』】 ───── !!!)
一方通行( ───── 【複合型近接殺法『多段蹴脚術』】 ───── !!!)
< ッッ・・・!!!
─────── 恐るべき程の速度。
─────── 互いの拳と、トーが数瞬もの間を置いて一本の燈色の残梓を引いて爆発的な余波を撒き散らしていく。
─────── 擦れ違い様の必殺が周囲のコンテナを、土砂を、御坂やインデックスを吹き飛ばしていた。
─────── まるで互いの一撃を余韻にでも浸るかのように吟味し、そして僅か一瞬の間の打ち合いを終えた男達は振り返らずに言い捨てたのだ。
上条「……思ったより硬いな」ビシュゥッ…
一方通行「ハン……思ったより速いじゃねェか」ブシュゥッ…
─────── 片や爪先を逃れた筈の首筋から、片や拳圧から逃れた筈の胸元から血飛沫が舞う。
─────── この瞬間、上条当麻は感じていた。
─────── 学園都市の能力者では間違いなく敵う相手ではないと。
─────── ここで打ち倒さねば、決して『己の父』には勝てないと。
─────── 一体どちらが先に動いたのか、それは両者にしか分からない。
─────── だが、刹那に起きたのはまるで映画のフィルムから突如コマを抜き取ったかのような消失。
─────── 無音のまま、上条当麻と一方通行は姿を消していたのだ。
< ッッ・・・!!!
ギュルンッッ!! ゴッッ!! スパァンッ!! ヒュッ……ヒュッ! ヒュッ! ズザァッ!! >
ドゴォッッ!!!
─────── 連続する肉体と肉体の衝突、その筈にも関わらず連続するのは火花と落雷に等しい轟音。
─────── 幾つかの閃光が煌めいた直後に、幾重にも上塗りされた余波が破壊の風を撒き散らすのだ。
─────── 空中に巻き上げたコンテナ群を足場に、三次元機動で翻弄しながらの多方向から拳を浴びせる上条当麻。
─────── それら全てを受け、衝撃を何らかの術で逃がすことでカウンターを浴びせ、同じく三次元機動で翻弄する一方通行。
─────── どちらも尋常ではない動きで辺りに轟音を爆音を、炸裂音を鳴り響かせていく。
─────── 次々に足場になったコンテナ達が彼方へ吹き飛んでいく中で、少なくなっていく足場に正確に着地し牽制しあう二人は共に一撃必殺の奥の手を決めかねていた。
─────── 学園都市という箱庭において、初めての強敵だったのだ。
いつからドラゴンボールが入っていた……!?
いつからだ……!?
いつからだ……!?
>>216
現在進行形でとある以外が見えないのですが……
現在進行形でとある以外が見えないのですが……
やべぇ...なにがやばいって刀夜さんがこれ以上であるということ
さらにいうと詩菜さんが刀夜さんと同等以上の可能性が高いと言うこと
さらにいうと詩菜さんが刀夜さんと同等以上の可能性が高いと言うこと
─────────── ダムッッ!!!
上条(全裸)(明らかに空中での打撃も受け流してるな)ギシィッ…
上条(全裸)(だけじゃない、野郎……俺についてこれない速さを補う為に蹴りで真空刃でも生み出してるのか?)ブシュゥッ…
上条(全裸)(出血はどうにでもなる、後は……『あれ』をどうやって一方通行に当てるかだな)
─────── 遂に2つだけとなったコンテナの1つに足を着け、微動だにせぬまま思考を巡らせる。
─────── 上条当麻は全裸だ。
─────── 誰が見ても彼は見事に生まれたままの姿に思えた。
─────── だがそれは間違いであると、数十m先で対峙する一方通行は見抜いていた。
一方通行(だいぶ三下に斬りつけたつもりだったが……なンだありゃ)
一方通行(細身に見えてたが……とンだブラフだな、俺と大差無ェ体をしてやがる)ギシィ……
─────── 服のあちこちが爆ぜ散ったせいか、一方通行もまた純白の肌を見せていた。
─────── 尤も、その姿は美しさよりも筋肉を引き立てるような白さがまるで怒り猛る神々を石膏で再現したかのような荘厳さを醸し出しているのだが。
─────── そんな一方通行は奇妙な物を見る目で上条当麻を見ている。
─────── 幾度も連撃の打ち合い中で斬りつけ、同じ部位にすら『蹴圧』で生まれた真空の刃を叩き込んだ筈だった。
─────── しかし上条当麻はほぼ出血していない、ましてや切り傷など見当たる事もなかった。
一方通行(……筋肉組織が普通の人間と違ェ…いや、そもそも全身を超柔軟かつ強靭な筋肉が覆ってるのか)
─────── 学園都市の頂点に君臨している男はその謎を解いていく。
─────── 静かに、臨戦体勢は崩さずに黙考し、上条当麻という戦士を暴いていく。
一方通行(奴の異常なスピードは能力者だからじゃない、全身を覆う筋肉組織と骨密度が俺と同等…或いは『密度の差』で俺を圧倒的に上回っているからだ)
一方通行(加えて、自身の体への理解力)
一方通行(『体のどこをどうすればこうなる』、これは学園都市の研究者でも俺を使って研究はしていたみてェだが……)
一方通行(あの三下は自身の身体能力を最大限以上に発揮してやがる、例えば『切り離されなければ無理矢理くっつける』)
一方通行(そンな暴論で、だが正論にも等しい『事実』をコイツはこなして……そして切り傷を塞いでやがンだ)
─────── つまり、即ち。
一方通行「…………正面からぶン殴ってやるしかないわなァ…?」
上条(全裸)「……」
一方通行「………」
──────────── 互いの殺気が交差し、眼光が互いの姿を指し貫く。
< ッッ!!!
─────── 音が圧倒的に遅れているが故に無音の一瞬。
─────── 刹那に途切れた眼光の代わりに一方通行と上条当麻は全く同じ行動を取っていた。
─────── それは、足場にしていたコンテナを掴みそれを振りかぶって投げ放っていたのだ。
< ギュォッッ!!……ゴォンッ!!!!
上条(全裸)「 ─────── 【刀夜式幻想殺し『浸透鞭打』】 ─────── 」
─────── コンマで切り取ったかのような静止した世界で、上条当麻は唇だけを動かし名を告げる。
─────── その名は、これまでの様な自身の技ではない。
─────── 彼の、上条当麻の、世界で最も強いと信じる父の持つ神業の1つだった。
一方通行(平手……!!)
─────── 両者の投げたコンテナが衝突し、紅蓮に溶け弾け飛ぶ瞬間に一方通行は上条当麻目掛け駆ける中。
─────── 上条当麻は一方通行に対し『平手』を構え地を滑る様に跳躍してきていたのだ。
一方通行(この俺に対しての…この局面での平手……っ!! 間違いなくあれをまともに受ける事は死……っ! die_the_deathッ!!)
─────── 全身を凄まじいアドレナリンが駆け巡り、眼が見開かれる。
─────── 今この時、一方通行は口が裂ける様に笑っていた。
─────── 意外、予想外、想定外、このどれもを兼ね備え一方通行に立ち向かってくる上条当麻を彼は最大限の尊敬と畏怖を込めて性的対象と見なしていた。
───────────── ……一方通行はバイだった。
>>1が熱から復帰したっぽい
おい…アクセラさんの身長やばかったよな…?
チン長はどうなんだ……?
チン長はどうなんだ……?
─────── 爆撃に等しい余波が吹き荒れようと、遂に両者の駆け出した地面が轟音と共に砕け飛び始めた時。
上条(全裸)(行ける……この一瞬、この刹那に!! この技で決めるッ……!!)
──────────── 音速の数十倍に達したその瞬間、上条当麻の右腕が紅蓮の軌跡を宙に描きながら唸りをあげる。
─────── 否、上条当麻はその全身が既に橙色に光を帯びていた。
─────── 彼の全身が摩擦熱によって燃え尽きようとしているにも関わらず、恐るべき体内の活性化……即ち、体表面の一時的な超再生によって耐えていたのだ。
─────── その手先、その温度、実に三千度以上。
─────── 最早通常の理論も、常識も、全てを超越した男の最高速度で打つ『鞭打』が今……一方通行の首元に振るわれた。
一方通行(ッッ…… ───────ッ!!!! )ブワッ…
一方通行(な……ンだ…?)ドクン…ッ
一方通行(……どォな…って…………)ドクン…ドクン…
─────── 高揚感の中に孕む一滴の波紋。
─────── 一方通行は上条当麻に自身の肉体が出せる最高の拳を向けていた。
─────── ……そう、その筈だった。
一方通行(走馬灯……いや、違ェ………)
─────── 初めての『出し惜しみたくない』感情、残滓にも似た後悔。
─────── それらが一方通行の胸の中で生まれたのと同時に、走馬灯の様に時間が止まった世界で彼は上条当麻の眼を見た。
上条(全裸)「 ─────── 」
一方通行「……」
一方通行(あァ……そうか)
一方通行(足りないのは……『それ』なンだな…)
─────── 刹那、光よりも速く、しかし水の落ちる瞬間の儚さよりも柔らかく。
─────── かつて神に奇跡的な肉体を授かった少年は、自身に何かが足りなかったが故に愛されなかった事を知ってしまう。
─────── そして……上条当麻の処女を奪う為に、少年は、一方通行は。
─────── 『進化』したのだ。
─────── 「」 ───────
一方通行「…………」スタッ
一方通行「……ッ」
一方通行(く、クク…………)
一方通行「一体、何の冗談だ……こりゃァよ……おい」ブシャァアアアアアッ!!!!
─────── 一方通行の左肩から右腰にかけての斜め一文字。
─────── 何かを問い質そうとするよりも先に凄絶な量の血が噴き出して、一方通行の意識を横から刈り取ろうとする。
一方通行「……ッ…ッ、こっ…ちは……最後の最期に、『能力』まで使ったってのに……ッ!」ブシュゥゥゥ…ッ
一方通行「てめェ………」ガクガク…
一方通行「………………」ガクッ…
< ドサッ……
上条(超全裸)「……俺の親父が使う『幻想殺し』の1つ、浸透鞭打」ビンビンッ
上条(超全裸)「名称から浸透剄に近い技だと思われがちだけどよ、コイツの真髄はそこじゃねえ」
上条(超全裸)「『あらゆる幻想を打ちのめす』事を信条として親父が生み出した異能でも魔術でも魔法でもない、人の極みを以て打つ平手だ」
上条(超全裸)「……最後の最期に、能力を使ったと言ったな一方通行」
上条(超全裸)「あの一瞬でお前の眼が変わったのはちゃんと俺は見届けたぜ」
上条(超全裸)「お前が殺してきた御坂妹達や……そして、さっきの俺がそうだったように」
上条(超全裸)「『生きる為に戦う』眼を、お前も出来るようになったってな」
< スタスタ…… ドピュッ
上条(全裸)「……ふぅ」
上条(全裸)「…さて、俺は……あいつらを瓦礫の山から発掘して病院に行くか」
>>238
くっつけて鬼才だな
くっつけて鬼才だな
後日、学園都市が誇るなんかすげぇ医療技術によって御坂とインデックスは一命を取り止めた。
あの日までに行われていた実験は即座に中止され、俺の研究がしたいと学園都市の暗部や統括理事会が手を出して来る様にもなった。
……まぁ、母親の旧姓を出したら途端に黙ったのだが。
だけど、俺は何も変わるつもりはない。
上条「ようインデックス、見舞いに来たぜ」
禁書(全裸)「……どうして病室の毛布を奪うのかな」
上条「包帯に巻かれたつるぺたを眺めるのも乙なもんだと思ってさ」
禁書(全裸)「…ヒッグ……ヒッグ……」ポロポロ
インデックスは相変わらず目からアクアラグナを出そうと照れ隠しの振りをしてるが、本当は露出狂だと俺は知っていた。
大丈夫だ、俺はそんなインデックスを応援してる。
……そんなことはさておき、あの日俺は確実に一方通行を仕留めたつもりだったが生きているらしい。
トドメを刺そうとは思ったが、学園都市の最深部で傷を癒しているらしく、手が出せないのが現状だった。
まぁ親父に頼めば何とでもなりそうだったが、それでは学園都市に俺がいる意味がない。
とりあえずは当面、学園都市の研究施設にいた残りのシスターズを全て俺の実家に住まわせる事にした。
そんなある日。
上条「……お、手紙か」
上条「なになに……」
上条「!」
上条(統括理事会主催、上条当麻限定・海の家でお泊まりフェスティバルだと……!?)
>>244 で笑いすぎて鼻血出た
世界各国から上条さんが集まってきて砂浜で最大トーナメントが始まるのか……
母親の旧姓なんだよ
木原でもない限り普通は研究者あきらめねぇぞ
木原でもない限り普通は研究者あきらめねぇぞ
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