私的良スレ書庫
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元スレ食蜂「きょうはとうまさんといっしょにあそびました」
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5月9日
あの日以来、抜け殻のようになってしまった私に女の研究員が話しかけてきました
「そろそろ何があったのか話してくれてもいいんじゃない?」
私は何も言いませんでした。研究員は肩をすくめると、
「上から通達があってね。あなた、上がるそうよ」
そう言いました。上がる、というのはきっとレベルのことでしょう
あの一件で、私の力は強まりました
それと引き換えに何よりも大切なものを失っってしまったけれど
あの日以来、抜け殻のようになってしまった私に女の研究員が話しかけてきました
「そろそろ何があったのか話してくれてもいいんじゃない?」
私は何も言いませんでした。研究員は肩をすくめると、
「上から通達があってね。あなた、上がるそうよ」
そう言いました。上がる、というのはきっとレベルのことでしょう
あの一件で、私の力は強まりました
それと引き換えに何よりも大切なものを失っってしまったけれど
5月10日
私はレベル4になることが決定しました
しかし、そんなの全然嬉しくありませんでした
私はただ、とうまさんの隣で歩いていることができれば、それで良かったのに
どうしてこうなってしまったんだろう
もう一度、あの頃に戻れたのなら……
そこまで考えて、やめました
6月3日
研究員の一人が私に話しかけてきました
「4月の後半くらいから、あなたの居場所を聞きまわっている子供がいるそうだけど」
私は目を大きく見開きました
心臓が爆発しそうでした
「…………男?女?」
正直、聞くまでもありませんでした
それが誰なのか、もう分かっていたからです
「ツンツン頭の男の子よ」
「会ってあげないの?」
「…………会えないわぁ」
「…………会えるわけないもの」
私はそう呟きました。そう、会えるわけがないのです
私はもう失望されていて、嫌われていて、顔も見たくはないでしょう
これ以上失望されたくない……
6月15日
とうまさんは今もまだ私を探し続けているという話を聞きます
でも、私は、無理です
とうまさんに会いたいのに
恐くて、怖くて、足がすくんでしまうのです
このままずっと逃げて、逃げて、逃げて、それから……
私はどうすればいのでしょうか
7月1日
どうして
どうしてとうまさんは私を探し続けているのでしょうか
あれからもう三ヶ月……どうして……?
私を探し当てて、何を言いたいのでしょう
少し考えて、すぐに答えが分かりました
きっと私への怒りが収まらないのでしょう
それで、直接絶交を言い渡したいのでしょう
今でさえ私の心は壊れそうなのに、とうまさんから直接そんなことを言われたらきっとショックで死んでしまいます
だから私は逃げ続けます
とうまさんが諦めるその時まで
私は私を守ることで思い出を守り通すのだと
そう決めました
――――――――――――――
―――――
ガバッ
食蜂「……まだ深夜の2時…」
食蜂「最近、あの頃のことをよく夢に見るわねぇ……」
食蜂「……とうまさんと過ごした日々のことを…」
食蜂「あの頃の私はまだ幼くて、無邪気で……」
食蜂「そして、とうまさんと幸せそうに笑って過ごしていたわぁ……」
食蜂「あぁ…………」
食蜂「……少し、気分転換に風に当たって来ようかしらぁ」
―――――
ガバッ
食蜂「……まだ深夜の2時…」
食蜂「最近、あの頃のことをよく夢に見るわねぇ……」
食蜂「……とうまさんと過ごした日々のことを…」
食蜂「あの頃の私はまだ幼くて、無邪気で……」
食蜂「そして、とうまさんと幸せそうに笑って過ごしていたわぁ……」
食蜂「あぁ…………」
食蜂「……少し、気分転換に風に当たって来ようかしらぁ」
食蜂「…………」スタスタ
食蜂(あの日から……とうまさんと学園都市で出会ってから、もう8年……)
食蜂(すっかりとうまさんが私を探し回っているなんて噂は聞かなくなったわねぇ)
食蜂(学園都市第五位……『心理掌握』…)
食蜂(こんな地位よりも、私は……)
食蜂(ただ……あなたのそばで笑っていたかった…………)ポロッ
食蜂「………………あらぁ?最近……あの頃の夢を見続けていたせいかしらぁ?」
食蜂「…もう枯れ果ててしまったとばかり思っていたのに………まだ、流せたのねぇ…」ポロポロ
食蜂「本当に…………参っちゃうわねぇ…」
「何に参るって?」
食蜂「っ!?」クルッ
上条「よぉ、みさき」
上条「やっと……見つけたよ。ずっとずっと探してたんだ。8年の間、ずっと…………」
食蜂(どうして……あなたが……ここにいるの……?ここは、男の人は入っちゃいけないのに……)
上条「最近常盤台のビリビリ中学生と知り合ってさ。そんでお前がここに居るって分かったんだ」
声が出ない。あまりに驚きすぎて、これが夢なのか現実なのかの区別がつかない
そんな私に、とうまさんが語りかけてきた
上条「ここのセキュリティはビリビリに頼んで一時停止してもらったんだ。しばらくすれば復旧するだろうから、長くは話せないけど」
上条「ビリビリからは『何でも私の言うことを聞く』って条件でやってもらったから、この後が大変そうだけどな。……でも」
上条「これで、もう一度お前と話せる」
私は思わず後ずさりした
これが現実だとすれば、とうまさんが私に何の用で来たのか分かっているからだ
食蜂(言われる……!!とうまさんの口から、直接……!!)
私は、あまりの恐怖で逃げ出した
絶交の言葉なんて聞きたくない
私は本当に生きていけなくなってしまう
上条「みさき!待てよおい!話がしたいんだ!」ダッ
食蜂「げほっ!はぁっ……はぁっ!」
私は必死で逃げた
なりふりかまわず逃げた
会いたかった。本当に、会いたかった。それでも逃げなくてはいけなかった
食蜂「はぁ……はぁ……!」
私は『学舎の園』を抜け、外へと抜け出した
正直もう身体は限界だった。走りつかれた私は道路の真ん中にもかかわらず膝をついてしまった
食蜂「げほげほ……はっ……はっ……」
上条「逃げんなよな……はぁ……はぁ……」
上条「みさき、お前、相変わらず体力ないんだなぁ」ハハハ
食蜂「…………私は……もう、あなたの知ってる『みさき』じゃないわぁ」
食蜂「学園都市第五位……心理掌握………食蜂操祈よぉ……」
上条「それが何だよ。俺は、お前という一人の女の子と話すために8年間ずっと探してたんだ」
とうまさんの記憶喪失イベントはなかったということでいいよ!
ビリビリが条件付きであれ、とうまさんの言うことを聞くってーことは、 『妹達』の一件の後だろうし……
インなんとかさんなんていなかったんや……
ビリビリが条件付きであれ、とうまさんの言うことを聞くってーことは、 『妹達』の一件の後だろうし……
インなんとかさんなんていなかったんや……
インちゃんはきっとヘタ錬と姫神さんと一緒に幸せに暮らしてるさ(適当)
この>>1はインデックス好きそうだしどうかな…
いや、少なくともこのSSでは要らんだろインデックス
少なくともこのSSでは要らんだろインデックス(2回目)
少なくともこのSSでは要らんだろインデックス(2回目)
まぁ>>1の書きたいように書けばいい
外野がとやかく言うもんじゃない
外野がとやかく言うもんじゃない
>>236
死んどけ
死んどけ
極端な話、何処かの誰かが代わりにインデックスを助けた事にしても良い訳だしな
例えば他作品だがIQ600のオートレーサ兼科学者から見て10人目の地獄への道連れの彼とか
例えば他作品だがIQ600のオートレーサ兼科学者から見て10人目の地獄への道連れの彼とか
食蜂「………………」
上条「ずっと話したかった。ずっとだ」
私はきつく瞼を閉じた。ついにこの時が来てしまったのだと、そう思った
8年もの間逃げ続けてきた現実を、ついに突きつけられてしまう
私は道路の真ん中で惨めに体育座りし、膝に顔をうずめた。しかしとうまさんはかまわず話し始める
上条「お前のしたことはどう転んだって絶対に良い事じゃない。正直言ってあれは人としてやっちゃいけない行為だ」
もう終わりだ。とうまさんから完全に拒絶される時が来てしまったのだ
しかし、とうまさんは次に驚きの言葉を口にした
上条「でも、俺も悪かった。頭に血が上って、お前の事情も聞かずに、お前を一方的に拒絶しちまった……」
上条「みさき、ごめん!」ガバッ
一瞬、とうまさんが何を言ったのか理解できなかった
どうして……あなたが謝っているの……?
食蜂「どうして……私を探し続けていたの……」
上条「………………」
上条「…………お前は気付いてないかもしれないけどさ」
上条「お前は、不幸のどん底に居た俺を救ってくれた恩人なんだ。お前の笑顔に一体どれだけ救われたか……」
上条「そのお前が俺の友達を能力で支配しているところを見て、どうしても納得がいかなかったし、失望した」
上条「でもそれは、俺の勝手な独りよがりだったんだ。それまで『食蜂操祈』って人間の本質を見てなかった」
上条「だから8年間ずっと探してたんだ。もう一度、お前と話すために」
………………、
私は……この8年間、一体何をしていたんだろう
とうまさんが私を探していたのは、直接絶交を言い渡すことだとばかり思っていた
でも、まるで違う
私とは、考え方も器も違う
これが、『上条当麻』という人間なんだ
私の想像の範疇に収まるような代物じゃなかった
もっと優しくて、温かい……
そんなあなただから……私は……
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