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    元スレ竹井久「一雀士に一体『須賀京太郎』」

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    1 :

    <長野県 某所 大ホール>



    ザワザワザワ……

    洋榎「っと……うちの席は……」

    洋榎「ここか。……ん?」

    洋榎(隣に座っとるこの女……確か永水の)

    洋榎「なあ、アンタ。石戸霞やろ」

    「え?」

    「あら、貴女は姫松の愛宕洋榎さん……よね?」

    洋榎「せやっ! なんや随分と奇遇やなあー。まさかこないな場所で再会出来るとは思っとらんかったわ」

    「ふふっ、そうね。でも、ここには各地の麻雀部員が集っているから……こういうことがあっても不思議ではないわ」

    洋榎「やな。見る限りやと……」チラ

    ワイワイ

    洋榎「かなーり、賑わっとるみたいやしな」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1399477623

    2 :

    まさかの愛宕姉さんだと期待

    3 = 1 :

    「部員全員を引き連れて来ているところもあると聞きます。このホール、かなり規模は大きいと思うけれど……この分だと、直ぐに埋まってしまいそうね」

    「私の所は他の皆が神事にかかりきりで忙しくて。結局、出席できたのは私だけだったのよ」

    洋榎「へえー、アンタ、なんやあの中ではかなり位の高い感じやったけど……。そのアンタに一番暇が出来とるってのは意外やな」

    「うふふ、買い被り過ぎよ。姫様と比べてしまえば、私の身分なんてあってないようなもの……」

    「それに、お祓いの腕前で言えば、私以外の皆も超一流ですから。私はあくまで、姫様の『代わり』になれるというだけの話よ」

    「だから、別にここに来るのは誰でも良かったのよね。こう見えて一応物事の理解に強い私が、講演に赴くには最適だ、という話になっただけのことであって」

    洋榎(なんやこいつ。聞いてもおらんのに急に身の上話語りはじめおったで)

    「愛宕さんこそ、他の部員さん達を連れていないようだけれど……」

    洋榎「ん? おー、まあ、その理由はアンタの方と大方一緒や。招待された時は皆来る気マンマンやったんやけど」

    洋榎「ちょい前、急にメンバーの一人に用事が入ってしもうて。そんで更に、次々と他の奴らにも用事が、って感じになってな」

    洋榎「結局、残ったのがうちだけやったって訳や」

    「あら……それは災難だったわね。なまじ皆で行くことが決まっていた分、残念の度合いも大きかったでしょうに」

    洋榎「せやな。確かにえらい落ち込んだわ。うちも、他の皆もな」

    4 = 1 :

    洋榎「でもまあ、これも天から降ってきた災いや思って諦めましたわ。気にしたってしゃあないことはしゃあない訳やし」

    「成程ね……。何というか……とても心の強い人なのね、愛宕さんは」

    洋榎「な、なんやいきなり……。照れくさい台詞吐きおってからに」

    「ふふ、ごめんなさい。でもこれは正直な感想よ?」

    「――あら?」


    ゾロゾロ・・・

    透華「――立――すわ!」

    「――も目――!」

    「――」ハア・・・

    「――」オイオイ

    智紀「……」カタカタ



    洋榎「おっ……騒がしいんが来た思うたら、あれ龍門渕やないか」

    「日本中の私立高校を見ても特に規模の大きく、名門中の名門と名高い龍門渕高校……」

    「その理事長の娘までここに来ているのね」

    洋榎「うちみたいな『凡人』しかけえへんことは無いとは予想しとったけどな……」

    5 = 1 :

    ザワザワザワザワ……


    洋榎「あん? 今度はなんやワラワラと……って、嘘やろ!?」



    小鍛治健夜「この――ため私――」ブツブツ

    瑞原はやり「みんなー! はやりだよー☆!」

    キャーキャー

    戒能良子「はあ……。瑞原プロは行く先々全てがマイステージだとでも思っているのでしょうか」

    野依理沙「迷惑!」プンプン

    三尋木咏「プロ精神に溢れてて良いんじゃないかなー。知らんけど。ま、むしろそれでこそハヤリさんだとも言えるけどねぃ」

    良子「フッ。アイシンクソートゥー。その通りですね」

    藤田靖子「カツ丼……」フラフラ



    洋榎「今を時めくトッププロ共が勢ぞろいやないかっ!? ここに来んのは高校生だけやとばかり」

    「彼女達も招待を受けたのね。今が一番忙しいでしょうに……」

    「少なくとも、彼女達全員の予定が丁度良く空く日、何てこの時期には存在しないはず」

    「それはつまり、お金の入らない・宣伝にもならない『発表への参加』を事務所側が許したということ。今回の発表は、思った以上に重要視されているようね」

    洋榎「ほえー。きっとすごい発表になるんやろなとは元からうちも漠然と思っとったけど。やっぱ半端ないんやなあ」

    6 = 1 :

    「ええ……。『凄いという感じ』を目に見える形で示された、とでも言うのかしら」

    「漠然としたイメージを思い浮かべるのと、こうして実感するのとでは、天と地ほどの差があるわ。百聞は一見にしかず、ね」

    洋榎「せやなぁ。ま、発表自体はまだ聞いても見てもおらんのやけど」

    「ふふっ、それもそうね。表現としてはちょっぴり不適当だったかしら」




    それから、数十分後……

    ワラワラ

    洋榎「おー、席も殆ど埋まったみたいやな。開始予定時刻まであとちょっと……」

    「いよいよといった感じね。周りの皆さんの顔にも緊張の色が浮かんできているわ」

    洋榎「さっきまでミーハー共が群がっておったプロ席のあたりも、今はかんさーんとしとるわ。まあ当然っちゃ当然か」

    洋榎「この期に及んで騒ぐようなアホは――」


    透華「静かになった今だからこそ、あえて大声を上げる!! これぞ目立ちテクニックですわー!!」

    「衣も目立つぞー!!」ワーイ

    「――」オ、オイ

    「――せん! すみ――!」ペコペコ

    智紀「……」カタカタ


    洋榎「……おったな」

    7 = 1 :

    「あらあら。こんなに距離が離れているというのに、あの人たちの声、とてもよく聞こえるわ。このホール、音の通りも良いのね」

    洋榎「それを悪用するマヌケがぴったり二名、あそこにおるけどな」

    洋榎「あんなん、超名門の理事長の娘じゃなけりゃとっちめられとるところやろ」

    「そうね……。でもああいうのも個性的で、なんだか雀士らしいとは思うけれど」

    洋榎「あー……。いや、流石にあいつらと同類扱いされんのは気に食わんわ」

    「ふふ……」

    (正直なところ、大会中のあなたの試合での言動も、龍門渕さんのそれと大差ないと思うけれどね……)

    8 = 1 :

    気づいたらもうこんな時間になっていたので、短いですが今日はここまで。

    12 :

    京豚はこりないわねぇ

    13 :

    透華は理事長の孫娘…

    14 :

    今回も長めなんだろうか まだ見えないけど期待

    15 :

    ヒッサは一体どうやって内容も知らせないままこの面子を集めたんだ...?

    17 :

    納得できる理由だわ

    18 :

    ヒントどころか寧ろ答え

    19 = 1 :

    >>4 修正

    洋榎「でもまあ、これも天から降ってきた災いや思って諦めましたわ。気にしたってしゃあないことはしゃあない訳やし」

    「成程ね……。何というか……とても心の強い人なのね、愛宕さんは」

    洋榎「な、なんやいきなり……。照れくさい台詞吐きおってからに」

    「ふふ、ごめんなさい。でもこれは正直な感想よ?」

    「――あら?」


    ゾロゾロ・・・

    透華「――立――すわ!」

    「――も目――!」

    「――」ハア・・・

    「――」オイオイ

    智紀「……」カタカタ



    洋榎「おっ……騒がしいんが来た思うたら、あれ龍門渕やないか」

    「日本中の私立高校を見ても特に規模の大きく、名門中の名門と名高い龍門渕高校……」

    「その理事長の孫娘までここに来ているのね」

    洋榎「うちみたいな『凡人』しかけえへんことは無いとは予想しとったけどな……」

    20 = 1 :

    >>7 修正

    「あらあら。こんなに距離が離れているというのに、あの人たちの声、とてもよく聞こえるわ。このホール、音の通りも良いのね」

    洋榎「それを悪用するマヌケがぴったり二名、あそこにおるけどな」

    洋榎「あんなん、超名門の理事長の孫娘じゃなけりゃとっちめられとるところやろ」

    「そうね……。でもああいうのも個性的で、なんだか雀士らしいとは思うけれど」

    洋榎「あー……。いや、流石にあいつらと同類扱いされんのは気に食わんわ」

    「ふふ……」

    (正直なところ、大会中のあなたの試合での言動も、龍門渕さんのそれと大差ないと思うけれどね……)

    21 = 1 :

    >>14
    今回は短くなると思います。


    他にも矛盾点を見つけたら、ご指摘お願いします。

    投下しますね。

    22 = 1 :

     その後も暫く、洋榎と霞の他愛の無い話は続いた。


     この発表で主催者が見せてくれるものは何であるかという予想から、好きな食べもののことまで。
    どんな些細で中身の無い話も、今の彼女達にとっては黄金だ。


     育ってきた環境も所属する学校も、性格までもまるきり違う二人だが、それでも共通点はある。それは、同い年であるということと、妹を持つ者同士であるということ。それ以外には無い、たった二つの、ほんのちょっとした共通点。
    けれど、それでも彼女達の間に友情を芽生えさせるには十分だった。


     そうして、いつの間にやら彼女達は、まるで旧来の親友と談笑するかのように、目の前の新しい友と親しげに話すようになっていた。そこにはもう、よそよそしさは存在していない。

    23 = 1 :

     丁度、霞が自分の妹――石戸明星という名前らしい――のことをべた褒めしている時だった。ステージの上にかけられた大時計の針が、一二時を指す。それと同時、ホールの照明が全て落とされた。


     予告なき――とは言え、発表が12:00から始まることは事前に知らされてはいたのだが――事態に、辺りからざわめきの声が漏れる。


     だが当然、それだけでは終わらなかった。客の困惑を他所に今度は、ステージの中心にスポットライトが当てられる。大分明るいライトだが、ステージ全てを覆うには至らない。


     しかし、そのライトがステージを明るく照らすためのものでは無い事は、直ぐに判明した。ライトが当てられた部分の床が縦に割れ、そこから足場がせり上がって来たのだ。

     
     そして、その足場には一人の少女が立っていた。

     
     会場の全員が息を呑む。目に映る光景を信じることができない、という風に。なぜならその少女の顔も、名前も、この場に居る全員にとって既知のものであったからだ。


     そう、彼女は――



    ザワザワ・・・


    ???「……」


    スゥー

    ガチャンッ

    洋榎(……ぶったまげた)

    (こんなの、予想外にも程があるでしょう)

    24 = 1 :

    ???「……」スゥ ハァ

    ???「――皆様。ようこそのお運び、厚く御礼申し上げます」

    ???「この度皆様をここにお呼びしたのは、他でもありません。世紀の大発明である『あるもの』をお見せするためでございます」

    ???「……え? そんな回りくどい言い方はせずに、とっととその『あるもの』が何かを教えろって?」

    ???「ふふっ、申し訳ありません。こちらにも手順というものが存在しますので、その内容を申し上げるのはもう少し先となってしまいます」

    ???「ですが、ご安心ください。私達の発明は、それこそ超ド級。この世の全てを覆さんとするもの。なれば、それにまつわる説明さえも、とてつもないものとなってしまうのは必然」

    ???「皆様が退屈なさるようなことは決して無いと――」




    竹井久「この清澄高校麻雀部が部長 竹井久が、しっかりと保証致します」


    ――竹井久。

     清澄高校麻雀部を、部長としてインターハイ優勝へと導いた人物。

    『悪待ちの女』竹井久本人であった。

    25 = 1 :

    洋榎「なあなあ、霞はん。うちの目おかしなしゅうなりましたんやぁ……ってなワケやないよな」

    「ええ、その筈よ……。彼女の姿は私の目にも、しっかりと映っているわ」 



    ザワザワ・・・

    「えっと……。どうやら皆様、予想以上に困惑なさっているようね」

    「それなら、先に言っておかなければならないでしょう……」

    「そう、今回の発表会を主催したのは私……」

    「並びに、清澄高校麻雀部のメンバー、全員」

    ザワ・・・

    「もしかしたら皆様の中には、インターハイの団体戦を優勝した私たちの姿が、このホールのどこにも見当たらないことに疑問を抱いた方もいらっしゃるかも知れませんが、
      これがその理由です」

    「私達のような学生が主催者であることに、ちょっとした不安を覚えてしまうのは当然でしょう。発表に対する皆様の   期待が、今この瞬間も、急速に低下しつつあるのを肌で感じることができます」

    「とはいえ、私達もチンケな学芸会をやるために皆様をお呼びした訳ではありません。この世にいる無数の学者達がたどり着けなかった領域……。
      そこへの道を開拓させることが出来たからこそ、私はこうして皆様の前に、自信に満ち溢れた表情で立てているのです。
      今はどうか不安な気持ちを抑えて、最後まで私の話を聞いて頂ければと思います」

    26 = 1 :

    洋榎(……ほお。随分と自信満々に言い放つやないか)

    (ふふ。期待できそう、かしら?)



    「さて、突然ですが皆様は、『クローン人間』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?」

    ウン…… 
         ソリャ……
      マア……

    「……はい。殆どの方が頷いてくれましたね」

    「そう、今や『クローン人間』は、誰もが知るワードとなっています」

    「それは、勿論ウッドデッキィ・アレンウォーカーの『図鑑No.097』の様な、クローン人間を扱った作品が増えてきたことによる影響も強いですが」

    「何より、私達の社会の関心が再生医療の進歩を背景として、クローン技術に向き始めているから、というのが大きいでしょう」

    「しかし、クローン技術の発展は停滞を迎えているというのが現状で、世間一般には、クローン技術は不安定で未熟な技術であるという認識が
      広まってしまっています。特に、クローン人間の製造はとてつもなく成功率の低い、また法律で禁止された行為であるので実行しようとするのは論外であると」

    「私も、この意見に真っ向から反論をぶつけようとは思いません。むしろ、今のクローン技術が不安定なものであるというのには、完全に賛成の立場をとっております」

    「ただそれは、私がクローン技術を『否定する立場』に立ったことを意味してはいません。あくまで現状を見て、世間がそう思ってしまうのも仕方が無い、と考えているというだけのことです」

    「今の技術が駄目ならば……そして、このままじっとしていても、その技術に進歩が見込めないのなら……。自分自身が能動的に動いて、そのせき止められた川に新たな路を与えていくしかないでしょう」

    「そう。だからこそ、私達は行動を起こしたのです。世間の認識を覆すため、クローン技術の有用性を証明するため」

    「そして、幾度もの挑戦を試みていった末に……私達はとうとう、成功を手にすることができました」

    一同「!!!」

    ザワザワ・・・

    27 = 1 :

    洋榎「そ、それってつまり……クローン人間の栽培に成功したっちゅうことか!?」

    「はい、その通りです……。愛宕洋榎さん」

    「しかも、只のクローン人間ではありません。そのはるか上を行く……究極のクローン人間」

    ザワッ!


    「究、極……?」


    「それが如何なるものであるのか。その辺りはぐちぐち説明するより、実際にその目でご覧頂く方が断然いいでしょうね」

    「そろそろ本題に入れと思っている方も多くいらっしゃるでしょうし……それに」

    「こちらが余計なことを言わずとも、優秀な雀士である皆様には、その凄さを十二分に理解していただけると思いますから」

    「和! あれを!」指パッチン



    カラカラカラカラ・・・

    原村「……」


    透華(は、原村和!!)

    「あーっ! ノノカだ! トーカ、あそこにノノカが居るぞ!」

    透華「ええ……」

    透華「私よりも目立つなんて……許せませんわ!」

    「ちょ、二人とも……」アセアセ


    洋榎(清澄のデジタルピンクか……絹が世話んなったなぁ)

    (原村さんが押している荷台に乗っているもの……。布に覆われていて中を見ることは出来ないけど、あの大きさからして恐らく……)

    28 = 1 :

    (それと、さっきから気になっていたのだけれど)チラッ


    すこやん ブツブツ

    はやりん ニコニコ

    のよりん プンスコ

    かいのーさん ヒソヒソ

    うたたん ウンウン

    靖子「……カツど」


    (プロ勢の顔に、全く動揺が表れていないのは一体何故? 幾ら精神の強い人でも、竹井さんの話を微塵の驚きも無しで聞くのは不可能のはず)

    (だというのにあの人たちは……まるで元から発表の内容を知っていたかのように、平然としている……)

    (何かある、のかしら……)

    29 = 1 :

    (それと、さっきから気になっていたのだけれど)チラッ


    すこやん ブツブツ

    はやりん ニコニコ

    のよりん プンスコ

    かいのーさん ヒソヒソ

    うたたん ウンウン

    靖子「……カツど」


    (プロ勢の顔に、全く動揺が表れていないのは一体何故? 幾ら精神の強い人でも、竹井さんの話を微塵の驚きも無しで聞くのは不可能のはず)

    (だというのにあの人たちは……まるで元から発表の内容を知っていたかのように、平然としている……)

    30 = 1 :

    「どうぞ、部長」

    「ん。ありがとね、和」

    「……さて、皆様。今和が持ってきてくれたこれ。布で覆い隠されてはいますが、中身のご想像はもうついていることかと思われます」

    「なので、勿体ぶらずにちゃっちゃとこの布、取っ払っちゃいましょう!」

    ばさっ

    一同「!!」



    須賀京太郎?「……」スゥスゥ



    洋榎「あ、あれは……!」

    「え? え? 彼は確か清澄のマネージャーさんよね?」

    「あんな拘束具みたいなものに縛り付けられて……」

    「まさか、彼が――」

    31 :

    京太郎に人権はないんか……

    32 = 1 :











    健夜「キタァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ガタッ!

    一同 ビクッ






    33 = 1 :

    健夜「京太郎くぅぅううううん、だぁああああああああ!!!」

    健夜「京くんだぁぁぁああああああああああああっはぁぁあああああああん!!!!!!」

    健夜「ぃぃいいやっっふぅうううううううう!!!!」

    健夜「ひゃあもう我慢できないよ!!」シュンッ

    健夜「京くぅん……カッコいいよぉ」ナデナデ

    「え!?」

    「!?」

    来場者「!!??」

    (ちょ、この人どうやって一瞬でステージに)

    34 :

    あっ……

    35 = 1 :

    健夜「あのね、京くん。驚かないで聞いて欲しいんだけど……」

    健夜「私、京くんに救われたあの日からずっと……あなたのことを想い続けてたんだよ? ラヴ的な意味で」

    健夜「だから、この愛をあなたに思いっきりぶつけたい! んだけど……」

    健夜「私、恋愛方面にはとんと疎いから……いざこうやって目と目を合わせて話そうとすると、言いたいことも言えなくなっちゃうんだ……」

    健夜「今だってほら、聞いて? 心臓がバクバクして破裂しそう」

    健夜「あっ! だ、だからって勿論、こんなちょっとした会話で終わらせるつもりは無いよ!?」アセアセ

    健夜「恋愛あがり症の私が、どうすればあなたに思いのたけを伝えられるか……」

    健夜「それをある日一晩中考えてた時にね、ふと、すっごい良いことを思いついちゃったんだ」

    健夜「それはね……えっと」ガサゴソ

    健夜「じゃじゃーん! これです! カセットレコーダー!」

    36 = 31 :

    アラフォーのテンションの高さにドン引き

    37 = 1 :

    健夜「これに私の想いをあらかじめ込めておけば……いざって時にも安心してそれを伝えることが出来るって気付いたんだ……」

    健夜「そっからは毎日毎日、いい台詞を思いついては録音し直し、思いついては録音し直しを繰り返していった。全部合わせたら、
       数え切れないくらいの回数になるんじゃないかな」

    健夜「仕事だって全然手に付かなかったよ……」

    健夜「でも、それもこれも全ては今日という日の為……」

    健夜「京くんとこうして話している、今この瞬間の為にやってきたことなんだよ!!」

    健夜「だから、聞いてください……」

    健夜「私の、思いを――!」カチッ






    カラカラ・・・

    カセットレコーダー『水着』

    カセットレコーダー『と』

    カセットレコーダー『ネコミミ』

    カセットレコーダー『が』

    カセットレコーダー『似合う』

    カセットレコーダー『アラサー』

    カセットレコーダー『実家暮らし』

    カセットレコーダー『だよ』

    カチッ

    38 = 1 :

    健夜「……」

    須賀京太郎?「……」スゥスゥ

    「……」

    「……」

    来場者「……」

    健夜「……」

    健夜「……ふ」




    健夜「福与ぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉおおおあああああああ!!!!!!」





    「はーいはい。スコヤさん、早く席に戻りましょうねぃ」ガシッ

    健夜「イヤだ、嫌ぁぁあああああ!」

    健夜「こんなの、こんなのってないよぉおおおお!!」

    理沙「観念!」ガシッ

    良子「カームダウン。話なら向こうで沢山聞いてあげますから」ズリズリ

    健夜「あああああああ……」ズリズリ

    はやり「皆さん、お騒がせしましたー☆」

    靖子「カッツ丼どんぶらこっこよいよいよい、アソーレ♪」

    靖子「……」

    靖子「……」キセルスパー…

    靖子(飽きたな……)スタスタ

    39 = 1 :

    今日はここまで

    ありがとうございました

    40 :

    乙!
    京太郎は雑用とタコス作りをする機械(震え)

    41 = 34 :

    子作り?(難聴)

    42 = 31 :

    なんか……百合ップルだけど、子供欲しいから
    京太郎クローンの精子で人工受精とかしそう……

    43 :


    ファッキューヒッサ

    44 = 12 :

    京豚はキモイんだよ

    45 :

    このアラサーキツイ...(驚愕

    46 :

    一体扱いされてる時点でもうね

    47 :

    一人に一体京太郎がいたら
    シロは確実にダメ人間まっしぐら

    48 :

    オリジナルの京ちゃんは、誰のモノになるんですかね?(ゲス顔)

    49 :

    オリジン京ちゃんは実験の犠牲となったのだ・・・

    50 :

    >>49
    そんなことになったら大魔王が一人爆誕しそうなんですがそれは(震え声
    そしてヒッサは死ぬ(確信


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