私的良スレ書庫
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元スレ小町「は、八幡!」
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比企谷ハウス
小町(つ、ついに呼んじゃった!お兄ちゃんのこと名前で!)
八幡「え……どうした小町」
小町「な、なんでもないよおに……八幡!」
小町(やっぱり名前で呼ぶの恥ずかしい……でもこうしてれば、お兄ちゃんも小町のこと少しは女の子として見てくれるはず!)
八幡「なんでもあるだろ。どうした急に、俺のこと名前で呼んだりして」
小町「き、気にしないでいいよ!ただ呼びたいから……呼んでるだけ///」
八幡「お、おう。そうか」
八幡(よく分からんが、とりあえず小町可愛い)
八幡(しかしどうしたんだ……?お兄ちゃんから急に八幡に呼び方変えるなんて……!!)
八幡「小町……まさかお前」
小町「え!?もう気付いたの!」
小町(そんなに小町のこと分かってくれるんだ……小町的にポイント高すぎ!)
八幡「じゃあ、やっぱり……」
小町「う、うん///」
八幡「そうか……」
小町「は、八幡……あのね」
八幡「ま、待ってくれ。もう少しだけ俺に時間をくれないか」
小町「えっ、あ、うん……」
小町(そうだよね、返事なんてすぐできないよね)
小町「心の準備ができたらいつでも言ってね」
八幡「……ああ」
小町(あのお兄……じゃなかった、八幡があんなに真剣な表情で悩んでる……小町のことそれくらい考えてくれてるんだ……)
小町「じゃ、じゃあ小町部屋に戻るね!」パタパタ
八幡「おう」
パタパタ……カチャ、パタン
八幡「…………」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1389874405
小町(つ、ついに呼んじゃった!お兄ちゃんのこと名前で!)
八幡「え……どうした小町」
小町「な、なんでもないよおに……八幡!」
小町(やっぱり名前で呼ぶの恥ずかしい……でもこうしてれば、お兄ちゃんも小町のこと少しは女の子として見てくれるはず!)
八幡「なんでもあるだろ。どうした急に、俺のこと名前で呼んだりして」
小町「き、気にしないでいいよ!ただ呼びたいから……呼んでるだけ///」
八幡「お、おう。そうか」
八幡(よく分からんが、とりあえず小町可愛い)
八幡(しかしどうしたんだ……?お兄ちゃんから急に八幡に呼び方変えるなんて……!!)
八幡「小町……まさかお前」
小町「え!?もう気付いたの!」
小町(そんなに小町のこと分かってくれるんだ……小町的にポイント高すぎ!)
八幡「じゃあ、やっぱり……」
小町「う、うん///」
八幡「そうか……」
小町「は、八幡……あのね」
八幡「ま、待ってくれ。もう少しだけ俺に時間をくれないか」
小町「えっ、あ、うん……」
小町(そうだよね、返事なんてすぐできないよね)
小町「心の準備ができたらいつでも言ってね」
八幡「……ああ」
小町(あのお兄……じゃなかった、八幡があんなに真剣な表情で悩んでる……小町のことそれくらい考えてくれてるんだ……)
小町「じゃ、じゃあ小町部屋に戻るね!」パタパタ
八幡「おう」
パタパタ……カチャ、パタン
八幡「…………」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1389874405
翌日 奉仕部
雪乃「…………」ペラッペラッ
ダダダダダ!ガラガラ!
八幡「助けてゆきえもん!」
雪乃「死になさい」
八幡「ぐはっ!……なんで一言目からそんなに厳しいんだよ……」ガクッ
雪乃「あらごめんなさいね、あまりにも気持ち悪かったものだから表現を遠まわしにするのを忘れてしまったわ。キモ谷君、ゴムをつけずにスカイツリーからバンジージャンプをしてみてくれないかしら」
八幡「おい、なんで東京で死ななきゃならないんだ、千葉で最期を迎える夢くらい叶えさせてくれよ」
雪乃「死ぬこと自体は否定しないのね……」
結衣「やっはろー!ってうわ!ヒッキーなんで入り口の近くでしゃかんでるの!?」
八幡「気にするな。っていうかお前こそ、普通挨拶する前に気付けよ」
結衣「え?あはは、ごめん」
雪乃「自分の存在感の薄さを忘れるために他人を責めるのはやめなさい、薄谷君」
八幡「その呼び方自体は別に否定しないが上の方を向いて言うのはやめろ、俺の髪はふさふさだ」
雪乃「そうね、まだね」
八幡「不吉な未来を想像させるな!」
雪乃「…………」ペラッペラッ
ダダダダダ!ガラガラ!
八幡「助けてゆきえもん!」
雪乃「死になさい」
八幡「ぐはっ!……なんで一言目からそんなに厳しいんだよ……」ガクッ
雪乃「あらごめんなさいね、あまりにも気持ち悪かったものだから表現を遠まわしにするのを忘れてしまったわ。キモ谷君、ゴムをつけずにスカイツリーからバンジージャンプをしてみてくれないかしら」
八幡「おい、なんで東京で死ななきゃならないんだ、千葉で最期を迎える夢くらい叶えさせてくれよ」
雪乃「死ぬこと自体は否定しないのね……」
結衣「やっはろー!ってうわ!ヒッキーなんで入り口の近くでしゃかんでるの!?」
八幡「気にするな。っていうかお前こそ、普通挨拶する前に気付けよ」
結衣「え?あはは、ごめん」
雪乃「自分の存在感の薄さを忘れるために他人を責めるのはやめなさい、薄谷君」
八幡「その呼び方自体は別に否定しないが上の方を向いて言うのはやめろ、俺の髪はふさふさだ」
雪乃「そうね、まだね」
八幡「不吉な未来を想像させるな!」
結衣「だ、大丈夫だよヒッキー。パパも三十歳過ぎるまでは薄毛に悩まなかったって言ってるし!ヒッキーも二十五歳くらいまではその調子でいけるよ!」
八幡「おい、なんでナチュラルに俺の髪の寿命をお前のお父さんより五歳短くした」
雪乃「あなたの髪はどうでもいいのよ。それより比企谷君、私になにか用事があるのではないかしら?」
八幡「ああ、そうだった。いや、お前に、っていうか、お前ら二人ともに相談があるんだよ」
雪乃「そう……私だけにではなかったのね……」
八幡「あ?どうかしたか?」
雪乃「なんでもないわ。それよりその相談内容を早く言いなさい」
八幡「あ、ああその、実は……」
結衣「……実は?」
八幡「……れた」
結衣「え?もう一回言って?」
八幡「……………………小町に嫌われた」
八幡「おい、なんでナチュラルに俺の髪の寿命をお前のお父さんより五歳短くした」
雪乃「あなたの髪はどうでもいいのよ。それより比企谷君、私になにか用事があるのではないかしら?」
八幡「ああ、そうだった。いや、お前に、っていうか、お前ら二人ともに相談があるんだよ」
雪乃「そう……私だけにではなかったのね……」
八幡「あ?どうかしたか?」
雪乃「なんでもないわ。それよりその相談内容を早く言いなさい」
八幡「あ、ああその、実は……」
結衣「……実は?」
八幡「……れた」
結衣「え?もう一回言って?」
八幡「……………………小町に嫌われた」
雪乃結衣「え?」
八幡「……理由が全く分からねえし……いつもと違う怒り方みたいだし……」グスッ
雪乃「ちょ、ちょっと。泣かないでちょうだい」
結衣「そ、そうだよ。ほら落ち着いて?ね?」
八幡「これが落ち着いていられるかぁ!」
雪乃「……確かに、小町さんに嫌われるなんて事があったら、このシスコンが落ち着いていられるわけもないわね」
結衣「と、とりあえず事情を話してみて?」
八幡「……昨日、急に小町が俺のことを名前で呼んできたんだ」
結衣「名前で呼ぶ……それで?」
八幡「なんか言いたそうな顔してたんだけど……聞くのが怖くて先延ばしにしちまった……」
雪乃「その内容を今日の朝辺りに言われたのかしら?」
八幡「いや、まだ怖くて聞けてない」
雪乃「……では何を根拠に怒っていると?」
八幡「は?だって俺のこと「八幡」って呼び始めたんだぞ?怒ってるどころか激怒レベルだろ。激おこぷんぷん丸だろ」
結衣「なんで今それ使ったし……ってかなんで名前で呼ぶのが怒ったことになるの?意味分からないんだけど」
雪乃「同感ね。そこから怒っていると断ずる理由が見つからないわ」
八幡「お前ら、よく考えてみろよ。小町が俺のことを名前で呼ぶ。するとどうなると思う?」
雪乃結衣「…………」
結衣(小町ちゃんはヒッキーのことが大好き、兄妹の越えちゃいけない一線を越えそうになるくらい)
雪乃(そして相手を名前で呼ぶという行為。これは相手との距離を縮めるもの)
雪乃結衣(兄のことが大好きな妹、その兄を名前で呼ぶという行為。導き出される結論は)
雪乃結衣「……!」
八幡「分かったようだな。そうだ!あいつが俺のことを「八幡」と呼ぶって事は、「お兄ちゃん」と呼ぶのをやめたということ!つまりあいつは、俺のことをお兄ちゃん失格だと思ったってことだよ!」
雪乃結衣(……ここにとてつもない馬鹿がいる……)
八幡「……理由が全く分からねえし……いつもと違う怒り方みたいだし……」グスッ
雪乃「ちょ、ちょっと。泣かないでちょうだい」
結衣「そ、そうだよ。ほら落ち着いて?ね?」
八幡「これが落ち着いていられるかぁ!」
雪乃「……確かに、小町さんに嫌われるなんて事があったら、このシスコンが落ち着いていられるわけもないわね」
結衣「と、とりあえず事情を話してみて?」
八幡「……昨日、急に小町が俺のことを名前で呼んできたんだ」
結衣「名前で呼ぶ……それで?」
八幡「なんか言いたそうな顔してたんだけど……聞くのが怖くて先延ばしにしちまった……」
雪乃「その内容を今日の朝辺りに言われたのかしら?」
八幡「いや、まだ怖くて聞けてない」
雪乃「……では何を根拠に怒っていると?」
八幡「は?だって俺のこと「八幡」って呼び始めたんだぞ?怒ってるどころか激怒レベルだろ。激おこぷんぷん丸だろ」
結衣「なんで今それ使ったし……ってかなんで名前で呼ぶのが怒ったことになるの?意味分からないんだけど」
雪乃「同感ね。そこから怒っていると断ずる理由が見つからないわ」
八幡「お前ら、よく考えてみろよ。小町が俺のことを名前で呼ぶ。するとどうなると思う?」
雪乃結衣「…………」
結衣(小町ちゃんはヒッキーのことが大好き、兄妹の越えちゃいけない一線を越えそうになるくらい)
雪乃(そして相手を名前で呼ぶという行為。これは相手との距離を縮めるもの)
雪乃結衣(兄のことが大好きな妹、その兄を名前で呼ぶという行為。導き出される結論は)
雪乃結衣「……!」
八幡「分かったようだな。そうだ!あいつが俺のことを「八幡」と呼ぶって事は、「お兄ちゃん」と呼ぶのをやめたということ!つまりあいつは、俺のことをお兄ちゃん失格だと思ったってことだよ!」
雪乃結衣(……ここにとてつもない馬鹿がいる……)
>>17
ここに天才がいた・・・
ここに天才がいた・・・
>>20
あかん…あかんて…
あかん…あかんて…
にぃににしたらアマガミのと被っちゃうだろ!
あれも舞台は千葉なんだぞ!
あれも舞台は千葉なんだぞ!
八幡「ああ、なんかしたかな俺……この前風呂場で着替え中のあいつ見ちゃったのがいけないのかな……いやでもあれ事故だし……」ブツブツ
結衣「……ね、ねえゆきのん?ヒッキーさ、すごい勘違いしてない?多分小町ちゃんは……」
雪乃「……ええ、おそらく彼が思っているのとは全く逆の感情を抱いているでしょうね」
結衣「ど、どうする?」
雪乃「どうする?とは?」
結衣「だってこのままヒッキーの誤解解いたら、絶対越えちゃいけない一線越えるよこの兄妹」
雪乃「……それもそうね」
結衣「だからってこのまま勘違いさせておくのは……」
雪乃「できないわね。あと数日この状態のままでいれば、本当の廃人になりかねないわ」
結衣「やっぱり、本当のことを言うしかないのかな……」
雪乃「…………」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「……一応、彼の誤解を解いた上で、小町さんの本当の気持ちにも気づかせない手段ならあるわ」
結衣「ほんと!?」
雪乃「けれどこれは、嘘だから……」
結衣「ゆきのんにはできないね……」
雪乃「ええ、私って嘘が吐けない性格だから」
結衣「ねえ、その手段ってゆきのんじゃなきゃ使えないの?」
雪乃「彼と親しい女子なら、おそらく誰でも……」
結衣「ならそれあたしがやるよ!」
雪乃「い、いえこの手段は私以外はあまり使わない方が」
結衣「そんなに危ないの?」
雪乃「危なくはないのだけれど……その……」
結衣「とりあえず言うだけ言ってみてよ。ね?」
雪乃「……分かったわ、耳を貸してもらえるかしら」
結衣「うん」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ふんふん」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ほうほう」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ふえええ!?」
雪乃「声が大きいわ」
結衣「だ、だって……」
雪乃「だから言ったでしょう?やはりこの方法は──」
結衣「で、でもあたしやってみる!」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん?」
結衣(恥ずかしいけど……ここで頑張らなきゃ、ヒッキーが小町ちゃんに取られちゃう!)
結衣「よし!頑張れあたし!」
八幡「あいつの料理を素直に褒めなかったのが原因かな…………ん?どうした由比ヶ浜、怖い顔して」
結衣「は…は…八幡!」
結衣「……ね、ねえゆきのん?ヒッキーさ、すごい勘違いしてない?多分小町ちゃんは……」
雪乃「……ええ、おそらく彼が思っているのとは全く逆の感情を抱いているでしょうね」
結衣「ど、どうする?」
雪乃「どうする?とは?」
結衣「だってこのままヒッキーの誤解解いたら、絶対越えちゃいけない一線越えるよこの兄妹」
雪乃「……それもそうね」
結衣「だからってこのまま勘違いさせておくのは……」
雪乃「できないわね。あと数日この状態のままでいれば、本当の廃人になりかねないわ」
結衣「やっぱり、本当のことを言うしかないのかな……」
雪乃「…………」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「……一応、彼の誤解を解いた上で、小町さんの本当の気持ちにも気づかせない手段ならあるわ」
結衣「ほんと!?」
雪乃「けれどこれは、嘘だから……」
結衣「ゆきのんにはできないね……」
雪乃「ええ、私って嘘が吐けない性格だから」
結衣「ねえ、その手段ってゆきのんじゃなきゃ使えないの?」
雪乃「彼と親しい女子なら、おそらく誰でも……」
結衣「ならそれあたしがやるよ!」
雪乃「い、いえこの手段は私以外はあまり使わない方が」
結衣「そんなに危ないの?」
雪乃「危なくはないのだけれど……その……」
結衣「とりあえず言うだけ言ってみてよ。ね?」
雪乃「……分かったわ、耳を貸してもらえるかしら」
結衣「うん」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ふんふん」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ほうほう」
雪乃「───」ゴニョゴニョ
結衣「ふえええ!?」
雪乃「声が大きいわ」
結衣「だ、だって……」
雪乃「だから言ったでしょう?やはりこの方法は──」
結衣「で、でもあたしやってみる!」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん?」
結衣(恥ずかしいけど……ここで頑張らなきゃ、ヒッキーが小町ちゃんに取られちゃう!)
結衣「よし!頑張れあたし!」
八幡「あいつの料理を素直に褒めなかったのが原因かな…………ん?どうした由比ヶ浜、怖い顔して」
結衣「は…は…八幡!」
八幡「」
結衣「え…と、どうしたの、は……八幡?鳩が豆まきされたみたいになってるよ?」
八幡「…………はっ!突然の事態に由比ヶ浜の間違いを正すのすら忘れてたぜ」
結衣「え、あたし間違ったこと言った?」
八幡「ああ、いいか由比ヶ浜。お前はアホだから忘れてしまったかもしれないが、お前は俺のことをいつもヒッキーと呼んでいたんだ。そんなくしゃみみたいなノリで俺の名前を呼んだりしていない」
結衣「それくらい覚えてるし!八幡はあたしのことどれだけアホだと思ってるの!?」
八幡「かなりのアホだと思ってる。っていうか急になんだよ。人が悩んでるときにさらに悩みの種増やすとか何がしたいの?そんな種を増やしたところで森林は増えないぞ?」
八幡(っていうかクラスメイトの女子に名前で呼ばれるとか勘違いしちゃうだろうが)
結衣「また訳分からないこと言ってる……」
八幡「いや今一番訳分からないことしてるのお前だから。なに、なんで急に名前呼び?」
結衣「……八幡は小町ちゃんが急に名前で呼んできた理由が分からなくて悩んでるんだよね?」
八幡「正確にはちょっと違うが大体そんな感じだ」
結衣「八幡は勘違いしてるの!」
八幡「あ?勘違い?」
結衣「そう!八幡は深く考えすぎてるの。小町ちゃんはきっとなんとなく名前で呼んでるだけなんだよ」
八幡「なんとなくって……それは楽観的すぎるだろ」
結衣「楽観的じゃないよ。それを今あたしが証明してるんじゃん」
八幡「じゃあ、お前が急に名前呼びしたのは」
結衣「八幡が名前で呼ばれることを大事件みたいに言ってるからだよ。女の子は、なんとなくで名前呼びするのを伝えたかったの」
結衣「え…と、どうしたの、は……八幡?鳩が豆まきされたみたいになってるよ?」
八幡「…………はっ!突然の事態に由比ヶ浜の間違いを正すのすら忘れてたぜ」
結衣「え、あたし間違ったこと言った?」
八幡「ああ、いいか由比ヶ浜。お前はアホだから忘れてしまったかもしれないが、お前は俺のことをいつもヒッキーと呼んでいたんだ。そんなくしゃみみたいなノリで俺の名前を呼んだりしていない」
結衣「それくらい覚えてるし!八幡はあたしのことどれだけアホだと思ってるの!?」
八幡「かなりのアホだと思ってる。っていうか急になんだよ。人が悩んでるときにさらに悩みの種増やすとか何がしたいの?そんな種を増やしたところで森林は増えないぞ?」
八幡(っていうかクラスメイトの女子に名前で呼ばれるとか勘違いしちゃうだろうが)
結衣「また訳分からないこと言ってる……」
八幡「いや今一番訳分からないことしてるのお前だから。なに、なんで急に名前呼び?」
結衣「……八幡は小町ちゃんが急に名前で呼んできた理由が分からなくて悩んでるんだよね?」
八幡「正確にはちょっと違うが大体そんな感じだ」
結衣「八幡は勘違いしてるの!」
八幡「あ?勘違い?」
結衣「そう!八幡は深く考えすぎてるの。小町ちゃんはきっとなんとなく名前で呼んでるだけなんだよ」
八幡「なんとなくって……それは楽観的すぎるだろ」
結衣「楽観的じゃないよ。それを今あたしが証明してるんじゃん」
八幡「じゃあ、お前が急に名前呼びしたのは」
結衣「八幡が名前で呼ばれることを大事件みたいに言ってるからだよ。女の子は、なんとなくで名前呼びするのを伝えたかったの」
八幡「……おい雪ノ下。どう思う?」
雪乃「なぜ私に振るのかしら?」
結衣「そ、そうだよ!今あたしと喋ってるじゃん!」
八幡「お前の言うとおり女子が男子のことを名前で呼ぶのが普通なら、雪ノ下だって俺のことを名前で呼ぶことにたいした抵抗はないはずだろ。だから名前呼びについてどう思うか聞いてるんだ」
結衣「そ、それはその……」
雪乃「……いくらそれが普通なことだしても、好きでもない相手を名前で呼ぶことには、流石に抵抗くらいは感じるものよ」
八幡「つまり、俺のことは名前で呼べないってことか」
雪乃「…………」
八幡「ほらな、今のところお前の説を証明してくれるやつは誰もいない」
結衣「うぅ……」
八幡「……由比ヶ浜。もし落ち込んでる俺のために無理にそんなことしてくれてるならやめてくれ。こうなったのは俺の責任なんだから」
結衣「八幡……」
八幡「だから無理に名前で呼ばなくていいって」
結衣「……あの、本当はね──」
雪乃「相変わらずネガティブね、八幡」
結衣「……え?」
雪乃「どうしたのかしら由比ヶ浜さん。まるでさっきの八幡のような顔を……いえ、ごめんなさい。彼の顔で例えるなんて残酷なことしてしまったわね」
八幡「おい、ツッコミどころはいくつかあったが、とりあえず人の顔で例えるのが残酷だとか言うな。まるで俺の顔が残酷みたいじゃねえか」
雪乃「さすがは国語三位の八幡ね」
八幡「いやここで褒められても嬉しくないから……っていうかお前なんで名前で呼んでるんだよ」
雪乃「ついさっき由比ヶ浜さんが言ったばかりでしょう?あなたのことを名前で呼ぶことに、たいした理由など無いわ」
八幡「その後、嫌いな相手のことは名前で呼びたくないって言ったのはお前だろ」
雪乃「そうね、嫌いな相手のことは名前でなど呼ばないわ」
八幡「ならなんで」
雪乃「……私がいつ、あなたのことを嫌いと言ったのかしら?」
八幡「…………」
八幡(落ち着け俺。今までこんな風に思わせぶりなこと言われて、勘違いしてきたんだ。とりあえず、あいつの言葉の裏を正しく読みとろう頑張れ!国語三位の八幡!)
八幡「……お前はさっき「好きでもない相手は名前で呼ばない」って言ってたな。つまり、俺のことを「嫌いではない」くらいには好意的に見てくれてるのか」
雪乃「いえ、嫌いではない程度の相手でもわざわざ名前で呼ぼうなどと思わないわ」
八幡(か、勘違いするな……いや、もうこれしてもいいんじゃね?勘違いしちゃってもいいんじゃね?)
雪乃「なぜ私に振るのかしら?」
結衣「そ、そうだよ!今あたしと喋ってるじゃん!」
八幡「お前の言うとおり女子が男子のことを名前で呼ぶのが普通なら、雪ノ下だって俺のことを名前で呼ぶことにたいした抵抗はないはずだろ。だから名前呼びについてどう思うか聞いてるんだ」
結衣「そ、それはその……」
雪乃「……いくらそれが普通なことだしても、好きでもない相手を名前で呼ぶことには、流石に抵抗くらいは感じるものよ」
八幡「つまり、俺のことは名前で呼べないってことか」
雪乃「…………」
八幡「ほらな、今のところお前の説を証明してくれるやつは誰もいない」
結衣「うぅ……」
八幡「……由比ヶ浜。もし落ち込んでる俺のために無理にそんなことしてくれてるならやめてくれ。こうなったのは俺の責任なんだから」
結衣「八幡……」
八幡「だから無理に名前で呼ばなくていいって」
結衣「……あの、本当はね──」
雪乃「相変わらずネガティブね、八幡」
結衣「……え?」
雪乃「どうしたのかしら由比ヶ浜さん。まるでさっきの八幡のような顔を……いえ、ごめんなさい。彼の顔で例えるなんて残酷なことしてしまったわね」
八幡「おい、ツッコミどころはいくつかあったが、とりあえず人の顔で例えるのが残酷だとか言うな。まるで俺の顔が残酷みたいじゃねえか」
雪乃「さすがは国語三位の八幡ね」
八幡「いやここで褒められても嬉しくないから……っていうかお前なんで名前で呼んでるんだよ」
雪乃「ついさっき由比ヶ浜さんが言ったばかりでしょう?あなたのことを名前で呼ぶことに、たいした理由など無いわ」
八幡「その後、嫌いな相手のことは名前で呼びたくないって言ったのはお前だろ」
雪乃「そうね、嫌いな相手のことは名前でなど呼ばないわ」
八幡「ならなんで」
雪乃「……私がいつ、あなたのことを嫌いと言ったのかしら?」
八幡「…………」
八幡(落ち着け俺。今までこんな風に思わせぶりなこと言われて、勘違いしてきたんだ。とりあえず、あいつの言葉の裏を正しく読みとろう頑張れ!国語三位の八幡!)
八幡「……お前はさっき「好きでもない相手は名前で呼ばない」って言ってたな。つまり、俺のことを「嫌いではない」くらいには好意的に見てくれてるのか」
雪乃「いえ、嫌いではない程度の相手でもわざわざ名前で呼ぼうなどと思わないわ」
八幡(か、勘違いするな……いや、もうこれしてもいいんじゃね?勘違いしちゃってもいいんじゃね?)
八幡「な、ならなんで、君は私のことを名前で呼んだのかね?」
結衣「なんか犯人みたい……」
雪乃「簡単なことでしょう?私はあなたに……その、好意を持っているわ」
結衣「え」
八幡(よーしオーケー。まずは状況整理だ。あいつは俺に好意を持ってくれている。うん……うん、あれだ。ほんの少し、物凄くほんの少しってことだろ!17年も生きてれば絶世の美少女に友情に似た好意を持たれることだってあるさ。さすが俺、危うく勘違いで告白して成功するところだった)
八幡「いや成功しねえよ!」
雪乃「急に訳の分からないことを叫ばないでもらえるかしら」
結衣「八幡キモい……」
八幡「名前で罵倒するなよ、いつもより傷つくだろ」
結衣「え、じゃあ……比企谷君キモい」
八幡「……おう」
八幡(なんだろう、名前で呼ばれなくなったら少し寂しいと感じた俺がいた。いやそんなことはどうでもいい)
八幡「つまりあれか、雪ノ下はこの数ヶ月でほんの少しは好意を持ってくれたってことだな」
雪乃「そうね。あなたには何回も助けてもらったもの。確かにあなたの考え方は褒められたものではないけれど、私には思いつかないことを思いつきそれを実行するあなたの姿はいつもかっこいいと思って見ていたわ」
八幡「お、おう」
雪乃「さらに言うなら罵詈雑言に呆れず私といつも会話をしてくれるあなたの心の大きさにはつい全てを預けてしまいたくなるわ」
八幡「あ、あの、雪ノ下?」
雪乃「付け加えるならあなたの度胸ね。テニスといい柔道といい、ギャラリーに臆することもなく自らの意志を貫いたあの姿には思わず心を奪われたわ」
八幡「い、いや、おい」
雪乃「他にもいくつかあるけれど、これらのことから私はあなたに好意を抱くようになったわ。と言ってもあなたの言ったように少しなのだけれど。あなたと話していると幸せな気持ちになったり、見つめられると心臓の鼓動が早くなったり、家に帰ってからもずっとあなたの事を考えてしまう程度のごくわずかな好意よ」
八幡「…………」
雪乃「他には……そうね、例えば私は夢の中であなたといつもベッドで──」
結衣「ストォォォォォップ!!!ゆきのん、一回落ち着いて!」
結衣「なんか犯人みたい……」
雪乃「簡単なことでしょう?私はあなたに……その、好意を持っているわ」
結衣「え」
八幡(よーしオーケー。まずは状況整理だ。あいつは俺に好意を持ってくれている。うん……うん、あれだ。ほんの少し、物凄くほんの少しってことだろ!17年も生きてれば絶世の美少女に友情に似た好意を持たれることだってあるさ。さすが俺、危うく勘違いで告白して成功するところだった)
八幡「いや成功しねえよ!」
雪乃「急に訳の分からないことを叫ばないでもらえるかしら」
結衣「八幡キモい……」
八幡「名前で罵倒するなよ、いつもより傷つくだろ」
結衣「え、じゃあ……比企谷君キモい」
八幡「……おう」
八幡(なんだろう、名前で呼ばれなくなったら少し寂しいと感じた俺がいた。いやそんなことはどうでもいい)
八幡「つまりあれか、雪ノ下はこの数ヶ月でほんの少しは好意を持ってくれたってことだな」
雪乃「そうね。あなたには何回も助けてもらったもの。確かにあなたの考え方は褒められたものではないけれど、私には思いつかないことを思いつきそれを実行するあなたの姿はいつもかっこいいと思って見ていたわ」
八幡「お、おう」
雪乃「さらに言うなら罵詈雑言に呆れず私といつも会話をしてくれるあなたの心の大きさにはつい全てを預けてしまいたくなるわ」
八幡「あ、あの、雪ノ下?」
雪乃「付け加えるならあなたの度胸ね。テニスといい柔道といい、ギャラリーに臆することもなく自らの意志を貫いたあの姿には思わず心を奪われたわ」
八幡「い、いや、おい」
雪乃「他にもいくつかあるけれど、これらのことから私はあなたに好意を抱くようになったわ。と言ってもあなたの言ったように少しなのだけれど。あなたと話していると幸せな気持ちになったり、見つめられると心臓の鼓動が早くなったり、家に帰ってからもずっとあなたの事を考えてしまう程度のごくわずかな好意よ」
八幡「…………」
雪乃「他には……そうね、例えば私は夢の中であなたといつもベッドで──」
結衣「ストォォォォォップ!!!ゆきのん、一回落ち着いて!」
これは小町の騒動を起点に由比ヶ浜を出汁に使ったゆきのんスレですねパンツ脱いだ
いろは「もちろん私も出してくれるんですよね? せ・ん・ぱ・い^^」
>>38
汚水は下水道へどぞ
汚水は下水道へどぞ
>>39
はぁ?
はぁ?
>>39
屋上
屋上
>>39
シネ
シネ
逆に小町が事故で死んじゃってダークモード入ったヒッキー見てみたい
ある意味はるのんクラスに洒落にならん暗黒キャラになりそう、いや小町は超好きだよ
ある意味はるのんクラスに洒落にならん暗黒キャラになりそう、いや小町は超好きだよ
>>45
上げてる奴に触れちゃダメってお母さんに習わなかった?
上げてる奴に触れちゃダメってお母さんに習わなかった?
>>39 正気か?
雪乃「ど、どうしたの由比ヶ浜さん。大声を出して。私はいつでも落ち着いているわよ?」
結衣「だいぶ暴走してたよ!だ、だって今ゆきのんが言ったのって、も、もうほとんど告白じゃん……」
雪乃「え?……あ///」カァァ
結衣「……八幡大丈夫?」
八幡「……はっ!お、俺は今までいったい何を」
雪乃「八幡、今私が言ったことを今すぐ頭の中から消去しなさい」
八幡「今の?なんか変なことでも言ってたのか?」
雪乃(頭がショートでもしたのかしら……?まあ、覚えていないに越したことはないわ)
雪乃「いえ、忘れたのなら問題ないわ。話を本題に戻しましょう」
八幡(忘れられるわけねえだろ……まあこの方がいいか)
八幡「そうだな。つまりお前たちの言うことを整理すると、女子は意外と軽いノリで男子を名前で呼ぶってことだな」
結衣「うん!」
雪乃「そういうことね」
八幡「……まあ、由比ヶ浜だけならともかく雪ノ下も言ってるんだし信じるよ」
結衣「なーんか気になる言い方……」
八幡「気にするな、どうせ明日にはお前は忘れてるんだから」
結衣「ちょっと!そんなに記憶力悪くないし!」
八幡「なにはともあれ悩みが消えたわ。二人のおかげで助かった、ありがとう」
結衣「は、八幡にちゃんとお礼言われると……」
雪乃「なんというか、照れるわね……」
八幡(そんな可愛い反応するなよ……)
キーンコーンカーンコーン
雪乃「……下校時刻ね」
八幡「だな。じゃ、帰るわ」
雪乃「ええ」
結衣「もう悩んじゃだめだよー」
八幡「分かってるよ、じゃな」
ガラガラ
結衣「だいぶ暴走してたよ!だ、だって今ゆきのんが言ったのって、も、もうほとんど告白じゃん……」
雪乃「え?……あ///」カァァ
結衣「……八幡大丈夫?」
八幡「……はっ!お、俺は今までいったい何を」
雪乃「八幡、今私が言ったことを今すぐ頭の中から消去しなさい」
八幡「今の?なんか変なことでも言ってたのか?」
雪乃(頭がショートでもしたのかしら……?まあ、覚えていないに越したことはないわ)
雪乃「いえ、忘れたのなら問題ないわ。話を本題に戻しましょう」
八幡(忘れられるわけねえだろ……まあこの方がいいか)
八幡「そうだな。つまりお前たちの言うことを整理すると、女子は意外と軽いノリで男子を名前で呼ぶってことだな」
結衣「うん!」
雪乃「そういうことね」
八幡「……まあ、由比ヶ浜だけならともかく雪ノ下も言ってるんだし信じるよ」
結衣「なーんか気になる言い方……」
八幡「気にするな、どうせ明日にはお前は忘れてるんだから」
結衣「ちょっと!そんなに記憶力悪くないし!」
八幡「なにはともあれ悩みが消えたわ。二人のおかげで助かった、ありがとう」
結衣「は、八幡にちゃんとお礼言われると……」
雪乃「なんというか、照れるわね……」
八幡(そんな可愛い反応するなよ……)
キーンコーンカーンコーン
雪乃「……下校時刻ね」
八幡「だな。じゃ、帰るわ」
雪乃「ええ」
結衣「もう悩んじゃだめだよー」
八幡「分かってるよ、じゃな」
ガラガラ
結衣「……ゆきのん良かったの?さっきの……」
雪乃「え、ええ。彼も忘れていたことだし大丈夫でしょう」
結衣「そっちじゃなくて、いやそっちもなんだけど……嘘吐いて良かったの?」
雪乃「……私の八幡への好意は嘘ではないわ」
結衣「だからそっちじゃないって!あの、名前はなんとなくで呼ぶってやつ」
雪乃「ああ……あれは、その……不可抗力よ」
結衣「ふかこーりょく?」
雪乃「仕方がなかった、という意味よ。彼が今にも死にそうなほど悩んでいたから嘘を吐くしかなかったのよ」
結衣「……そっか」
雪乃「?」
結衣「ゆきのんは本当に八幡のことが大好きなんだね……」
雪乃「ほんの少しよ」
結衣「……ほんの少しなら、嘘なんて
……」
雪乃「なにか言ったかしら?」
結衣「ううん!なんでもない!ほら、そろそろあたしたちも行こう?」
雪乃「そうね、帰りましょうか」
雪乃「え、ええ。彼も忘れていたことだし大丈夫でしょう」
結衣「そっちじゃなくて、いやそっちもなんだけど……嘘吐いて良かったの?」
雪乃「……私の八幡への好意は嘘ではないわ」
結衣「だからそっちじゃないって!あの、名前はなんとなくで呼ぶってやつ」
雪乃「ああ……あれは、その……不可抗力よ」
結衣「ふかこーりょく?」
雪乃「仕方がなかった、という意味よ。彼が今にも死にそうなほど悩んでいたから嘘を吐くしかなかったのよ」
結衣「……そっか」
雪乃「?」
結衣「ゆきのんは本当に八幡のことが大好きなんだね……」
雪乃「ほんの少しよ」
結衣「……ほんの少しなら、嘘なんて
……」
雪乃「なにか言ったかしら?」
結衣「ううん!なんでもない!ほら、そろそろあたしたちも行こう?」
雪乃「そうね、帰りましょうか」
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