元スレ八幡「雪乃と結婚して5年、俺たちはもう限界かもしれない」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
52 :
こいつ他のスレにもいたマジキチだからNG安定
54 :
姉のんはよ
55 :
麦のんはよ
56 :
天使から大天使長に進化した戸塚はまだか
57 :
>>1です
昨日書けなくてすみません、書いた分投下します
58 = 1 :
八幡「……」
ぼんやりとTVを見ながら一人でラザニアをつつく
TVの中ではお笑いタレントが高級そうな料理をつつきながら下らない話をしている
馬鹿みたいに笑うタレントが憎たらしくなってきて乱暴にスイッチを消した
部屋の静けさに改めて一人の食卓の侘しさが身にしみる
59 :
やっはろー
60 = 1 :
ふと視線を上げると箪笥の上に飾ってある写真が目に入った
雪乃との結婚式の時の写真。その隣は大学の入学式の時の写真だ
晴れ着を着た俺と雪乃、そして由比ヶ浜が並んで映っている
俺は緊張しているのか若干ひきつった笑顔で、両隣に並ぶ雪乃と由比ヶ浜はニコニコと笑っている
俺たちは3人とも同じ地元の国立大に進んだ
雪乃は悩んだ末医学部に、俺は文学部、由比ヶ浜は教育学部に
今思えば学生時代は楽しかった。雪乃と由比ヶ浜に誘われて無理やりサークルに入らされたりもしたが、
それも含めて楽しかった
あの日々の何もかもが懐かしい
61 = 1 :
食事を終え食器を片づけていると、
ふと昼間の由比ヶ浜からの電話のことを思い出した
八幡(明日の事、由比ヶ浜とのこと雪乃に言うんだったな……)
洗いものを終えて寝室に入ると雪乃は既に寝息を立てていた
八幡(疲れてんのかな……)
雪乃を起こさないように、そっとベッドに潜り込んで眠りにつく
八幡(由比ヶ浜とのことは明日の朝言えば良いか……)
疲れていたのかすぐに意識は遠のいて行った
―――――――
―――――
―――
――
―
62 = 1 :
翌朝
pipipipipipipipipipipi
八幡「……んっ……」
目覚まし時計の音で目が覚める
隣を見てみると既に雪乃の姿はない
寝室から出てみてもやはり雪乃の姿はなかった
八幡(もう出かけちまったのかな)
リビングを見てみると、テーブルの上に書き置きがあった
『言うのを忘れていましたが、今日から出張なので、夕食はいりません。
明後日の夕方には帰ります 雪乃』
八幡「……」
八幡(どうしてこうなってしまったんだ?)
八幡(俺の何が悪いんだ?)
八幡(俺の何が……)
63 = 1 :
簡単に朝食を済ませてから、いつも通り家事をする
八幡(由比ヶ浜とのこと、どうする?)
結局雪乃には由比ヶ浜と会うことは言えなかった
八幡(携帯に連絡してみるか?)
八幡(でも、今更言ってもな……)
雪乃は仕事中に電話されることを極度に嫌う。緊急の用以外では連絡しないようにと言われていた
八幡(それに、なんで昨日言わなかったのか責められるかもしれん……)
八幡(……どうせ、後ろめたいことがあるわけでもないし、言わなくてもいいだろ)
64 = 1 :
由比ヶ浜と最後に会ったのは俺と雪乃の結婚式の時だった
高校3年の春、俺は由比ヶ浜から告白された。その当時既に雪乃と付き合っていた俺はその告白を断った
その時泣きじゃくっていた由比ヶ浜。複雑な気持ちもあっただろうに、それでも由比ヶ浜は俺と雪乃の結婚を祝福してくれた
それ以来由比ヶ浜とはずっと会っていなかった
東京と千葉、決して遠いわけではないが一度も会うことはなかった
向こうも小学校の教員として就職した事もあって忙しかったのかもしれない
そんな由比ヶ浜と今日5年ぶりに会う
65 = 1 :
待ち合わせの時間の15分前に着いて由比ヶ浜を待つ
10分程すると懐かしい声が聞こえた
結衣「あっ、ヒッキー、久しぶりーっ!」フリフリ
駅から出てきた由比ヶ浜が手を振りながら走ってくる
八幡「おう、久しぶりだな」
由比ヶ浜は身体にぴったりとフィットしたスーツを着ていて、学生時代にはしていなかった眼鏡をかけている
それ以外は大学の時とさほど変わっていなかった
66 = 1 :
八幡「もう、用事の方は済んだのか?」
結衣「うん。ちょっと会議があったんだけどね、午前中で終わったからもう後はずっとフリーだよ」
八幡「そっか。じゃとりあえず飯食いに行くか?」
結衣「そだねー。朝早かったからお腹すいちゃったよー」
八幡「ふふっ、じゃあ何食いたい? 食いたいもん言ってくれたら美味しいとこ所案内するよ」
結衣「そう? じゃあねー、パスタがいいかな?」
八幡「パスタか、いいね。ちょうどここの近くに美味しいとこあるし」
そう言って由比ヶ浜と並んで歩き出す
隣を歩く由比ヶ浜はほんのりと甘い香りを漂わせていて、思わず鼓動が速くなる
67 :
面白くなってきたね
68 :
いや~ん
69 :
こりゃあ八幡が悪いじゃねえか
何であの時ゲスノ下じゃなくて川なんとかさんを選ばなかったんだよ…
70 :
さんざん戸塚もちあげといて結局ゆきのんですか。…八幡君サイテー
72 = 1 :
結衣「ほんと久しぶりだねー。ゆきのん元気にしてる?」
八幡「……あ、ああ、そうだな。雪乃は元気にしてるよ」
結衣「?」
八幡「そ、それよりさ、今日どっか行きたいとことかあるか?」
八幡「俺今日一日暇だしさ、行きたいところあるなら飯食った後案内するよ」
73 = 1 :
レストラン内
結衣「でねー、同僚の先生がさ――」
八幡「ほんとかよ、変わってるな――」
食事をしながら由比ヶ浜ととりとめもない話しをする
授業中に予想外の質問をされて困ったと言う話、教頭がどう見てもカツラだと言う話、
林間学校で生徒カップルが部屋を抜け出してイチャイチャしていたと言う話、
最近ジョギングにはまっていると言う話、通っているジムのトレーナーがマッチョすぎて気持ち悪いと言う話、
料理の勉強を始めて、この間肉じゃがを作ったと言う話
どれも由比ヶ浜は楽しそうに笑いながら話した
そんな様子を見ていて思わずこちらも笑ってしまう
74 = 1 :
こんなに人と話したのは久しぶりだし、こんなに笑ったのも久しぶりだった
いつもずっと家にいて、雪乃とはほとんどまともに会話出来ていない
せいぜいたまに電話をかけて来る小町と少し話すくらいで、他には誰も話す相手はいなかった
八幡「…」
結衣「? ヒッキーどしたの? 難しい顔してるよ?」
八幡「ああ、なんでもない。それでなんだっけ?」
結衣「もう、ちゃんと聞いてよね。あっ、口元ソース付いてるよ」フキフキ
八幡「おお、ありがとな」
結衣「いいっていいって。それでね、この間作った肉じゃががさ――」
――――――
――――
――
―
75 :
8巻読み終わったあとだとガハマさんとは夫婦仲も安定しそうで困る
誰かガハマさんver書いてくれよ
76 = 1 :
結衣「美味しかったね~」
八幡「そうだな。さすが俺のお勧めの店だろ?」
結衣「ふふっ、なんかえらそーだし」
八幡「まあな。次どこ行きたい?」
結衣「ヒッキー時間いいの?」
八幡「ああ、今日は一日大丈夫だ」
結衣「そっか、じゃあ水族館とか行ってみない?」
八幡「水族館?」
結衣「そそ、この間リニューアルオープンしたってとこ、前から行きたくってさ」
八幡「へぇ、いいよ行ってみようか。平日だし空いてるだろうしな」
77 = 1 :
結衣「あー!ヒッキー見て見て!ペンギンだよ!」
八幡「子供かよ。でも可愛いな」
結衣「ふぇっ、か、か、可愛いって///」
八幡「ばっ、ちげーよ。ペンギンが可愛いって言ったんだ」アセアセ
結衣「あはは、なーんだ。喜んで損しちゃった///」
そう言って照れて笑った由比ヶ浜の笑顔は、奉仕部で何度も見たあの笑顔と同じで、
不意にあの高校時代の何もかもが懐かしくなった
78 = 1 :
結衣「ヒッキー……? どうかした?」
由比ヶ浜が困った顔をしている
八幡「ん? どうもしないけど?」
結衣「でも……ヒッキー泣いてるし」
八幡「? そんなこと……」
目元を触ってみると確かに指が濡れた
八幡「なんで……」
胸が苦しくなってくる。眼頭が熱くなってくる
八幡「わりぃ、ちょっとトイレ行ってくるわ」
結衣「ヒッキー……」
79 = 1 :
男子トイレ
冷たい水で顔を洗うと少しすっきりした
八幡(恥ずかしいところを見せちまったな)
由比ヶ浜の照れた笑顔を見た瞬間、高校生活、あの奉仕部で過ごした日々がフラッシュバックした
なんだかんだ言って楽しかった日々、ぼっちとは言っても由比ヶ浜も雪乃もいて、平塚先生や戸塚もいて……
何もかもが懐かしくなって、何故か涙が溢れてきた
八幡(歳とって涙もろくなっちまったな)
80 = 1 :
戻ってみると、由比ヶ浜は心配そうな顔をして待っていた
結衣「ヒッキー大丈夫?」
八幡「そんな顔すんなって、ちょっとコンタクトがずれてさ、ごめんな」
結衣「そっか……ううん謝らなくていいよ」
八幡「そんなことより、あっちにクラゲのコーナーがあるってさ。見てこようぜ」
81 = 1 :
水族館を一通り見終わり外に出る
結衣「面白かったね」
八幡「ああ、水族館もいいもんだな」
八幡「この後どうする? 他にも行きたいとこあるか?」
結衣「ヒッキーは時間大丈夫?」
八幡「大丈夫だよ」
結衣「そっか……じゃあヒッキーの家に行って良い……?」
八幡「俺の家? なんも無いぞ?」
結衣「ううん。良いの……駄目だったら無理には言わないけど……」
八幡「良いよ。せっかくだしな」
82 :
頼むからヤンデレはやめてくれよ
83 :
わっくわくのどっきどきだよね~
84 = 1 :
電車で30分ほど揺られて自宅へ向かう
電車内はちょうど夕方のラッシュの時間帯だったこともあって少し混んでいた
八幡(席には座れそうもないな)
八幡「由比ヶ浜、こっち」
そう言って由比ヶ浜の手を引いて降車口近くの位置を確保する
結衣「ふぇっ……ありがと///」
オフィス街にある駅でどっと人が乗り込んでくる
図らずも由比ヶ浜を抱き寄せる形になる
八幡「きつくないか?」
結衣「ううん/// だいじょうぶ///」
胸の柔らかな感触
八幡(素数を数えるんだ素数を……)
結衣「///」
八幡「///」
85 :
続きはよ遅すぎはよ
86 :
浮気するなら戸塚にしろよ
87 :
八幡何歳?27~8歳くらいか?
88 = 83 :
会社勤めてたみたいだしアラサーぐらいじゃない?
89 :
ハッ、戸塚は独身だよな!?
90 = 87 :
仕事辞めたなら離婚も言い出せないよなぁ
91 :
浮気の原因が同性愛とかどうなんだろ
92 = 83 :
慰謝料はたしか取れる
離婚もできると思う
93 :
ゆきのんは八幡の為に頑張って稼いでるのに……
94 :
下種谷くんと下種ノ下さん
ナイスカップルじゃねーか
95 :
ゆきのんはゲスじゃねーよ
96 = 85 :
ありとあらゆる罵詈雑言を吐くのは下種乃さんだからでしょうが見る目ないな
97 = 87 :
ゆきのんと結婚して専業主夫だとまじで毎日小言の連続で精神崩壊しそうだな、
ガハマさんならなんとかやってけそう
98 = 86 :
子供産めよ
99 :
外野がうるさすぎて投下量多いと思ったのに残念だわ
100 :
ラノベ的なセオリーとか抜きにして真面目に誰を嫁にするか考えたらどう考えても由比ヶ浜なんだよな
みんなの評価 : ★
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