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元スレ京太郎「これが今の俺に出来る最高の和了だ……!」
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――清澄高校控え室
「それでは新人戦第一回戦開始です」
久「始まったわね」
まこ「そうじゃな。ふぅ、新人戦までに修理が間に合って良かったわ」
久「あの眼鏡を直したの?」
まこ「まあの。こいつには色々思い入れもあってどうしても捨てる気にはなれんかった」
久「ふふっ、やっぱりまこはその眼鏡が一番ね」
まこ「言っとれ……おっ」
優希『ツモ!6000オール!』
和『ロン、8000です』
咲『カン!嶺上ツモ、1600、3200です!』
久「相変わらず三人娘は大暴れしてるわね。特に目新しい選手もいないしこれなら三人共上位にいけそうだわ」
まこ「さて、京太郎はどうしとるか……」
「それでは新人戦第一回戦開始です」
久「始まったわね」
まこ「そうじゃな。ふぅ、新人戦までに修理が間に合って良かったわ」
久「あの眼鏡を直したの?」
まこ「まあの。こいつには色々思い入れもあってどうしても捨てる気にはなれんかった」
久「ふふっ、やっぱりまこはその眼鏡が一番ね」
まこ「言っとれ……おっ」
優希『ツモ!6000オール!』
和『ロン、8000です』
咲『カン!嶺上ツモ、1600、3200です!』
久「相変わらず三人娘は大暴れしてるわね。特に目新しい選手もいないしこれなら三人共上位にいけそうだわ」
まこ「さて、京太郎はどうしとるか……」
――京太郎の対局室
京太郎「……」
京太郎手牌
123m 2399p 3578s 東東東 ドラ東
実況「清澄高校須賀京太郎、三巡目で東を引き、場風のドラを暗刻で抱えたまずまずの手といったところでしょうか」
藤田「そうだな、ここからどう手を伸ばすつもりなのか……」
京太郎「……」打東
藤田「……ほぉ」
実況「き、清澄高校須賀、ドラ暗刻を崩しました!藤田プロ、これはいったい……」
藤田「……これは、まさかオリてるのか?」
実況「確かに東は既に一枚河に出ていましたが、まだ誰も聴牌すらしていないこの段階でですか?」
藤田「時々こんな風に打つ選手を見るが、その手のは大体がまるで既に和了れないのをわかっているかのような打ち方だった」
実況「須賀選手にはそれが見えていると?」
藤田「さあ、どうだかな……」
京太郎「……」
京太郎手牌
123m 2399p 3578s 東東東 ドラ東
実況「清澄高校須賀京太郎、三巡目で東を引き、場風のドラを暗刻で抱えたまずまずの手といったところでしょうか」
藤田「そうだな、ここからどう手を伸ばすつもりなのか……」
京太郎「……」打東
藤田「……ほぉ」
実況「き、清澄高校須賀、ドラ暗刻を崩しました!藤田プロ、これはいったい……」
藤田「……これは、まさかオリてるのか?」
実況「確かに東は既に一枚河に出ていましたが、まだ誰も聴牌すらしていないこの段階でですか?」
藤田「時々こんな風に打つ選手を見るが、その手のは大体がまるで既に和了れないのをわかっているかのような打ち方だった」
実況「須賀選手にはそれが見えていると?」
藤田「さあ、どうだかな……」
――数巡後
モブ1「ロン!7700!」
京太郎「……」ジャラッ
実況「○○高校モブ1が和了りました。振り込んだのはこの次の親となる清澄高校須賀京太郎」
藤田「……」
藤田(結局東一局はまるで勝負を始めから捨てていたかのような打ち方だったな……確かに上達してはいるが久が言うような特異な点はどこにも――)
京太郎「……」ガクッ
藤田「……!?」
実況「おっと須賀選手、振り込んだのがショックだったのかうつむいてしまいました……おや?どうやらそのまま打つつもりのようですね」
藤田「……」
藤田(ショックでうつむいた?違う、アレはそんなものじゃない……)
京太郎手牌
468m 3568p 白白 發發 中中
実況「おっとこれはまたいい手が入ったか、清澄高校須賀」
京太郎「……」打8m
モブ1「……」打白
京太郎「……ポン」
実況「須賀選手、白を鳴きました。藤田プロ、これはもしかするかもしれませんね」
藤田「そうだな……」
藤田(なんだこれは……須賀はうつむいて相手の河をまともに見ていないのになぜこんなにスムーズに牌を動かせる?これではまるで……)
モブ1「ロン!7700!」
京太郎「……」ジャラッ
実況「○○高校モブ1が和了りました。振り込んだのはこの次の親となる清澄高校須賀京太郎」
藤田「……」
藤田(結局東一局はまるで勝負を始めから捨てていたかのような打ち方だったな……確かに上達してはいるが久が言うような特異な点はどこにも――)
京太郎「……」ガクッ
藤田「……!?」
実況「おっと須賀選手、振り込んだのがショックだったのかうつむいてしまいました……おや?どうやらそのまま打つつもりのようですね」
藤田「……」
藤田(ショックでうつむいた?違う、アレはそんなものじゃない……)
京太郎手牌
468m 3568p 白白 發發 中中
実況「おっとこれはまたいい手が入ったか、清澄高校須賀」
京太郎「……」打8m
モブ1「……」打白
京太郎「……ポン」
実況「須賀選手、白を鳴きました。藤田プロ、これはもしかするかもしれませんね」
藤田「そうだな……」
藤田(なんだこれは……須賀はうつむいて相手の河をまともに見ていないのになぜこんなにスムーズに牌を動かせる?これではまるで……)
モブ2「……」打發
京太郎「……ポン」
モブ2「っ……!」
モブ2(な、なんなんだよこいつ……うつむいてるせいで表情は全然見えないのになんでこんな……)
京太郎「……ツモ」
京太郎手牌
46m 567p 中中 / 發發發 白白白 ツモ5m
京太郎「小三元、4000オール」
実況「清澄高校須賀、小三元を親満ツモ!東一局で振り込みましたが逆転してトップに立ちました!」
藤田(まるで初めから和了る事がわかっているかのようじゃないか……!)
京太郎「……ポン」
モブ2「っ……!」
モブ2(な、なんなんだよこいつ……うつむいてるせいで表情は全然見えないのになんでこんな……)
京太郎「……ツモ」
京太郎手牌
46m 567p 中中 / 發發發 白白白 ツモ5m
京太郎「小三元、4000オール」
実況「清澄高校須賀、小三元を親満ツモ!東一局で振り込みましたが逆転してトップに立ちました!」
藤田(まるで初めから和了る事がわかっているかのようじゃないか……!)
――
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
京太郎「ツモ。小三元、2000、4000」
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
藤田「……」
実況「……き、清澄高校須賀京太郎、二局に一回の頻度で満貫を和了り続けています!しかも役は小三元か混老頭、トイトイのみ!これはおかしな事になっているぞー!」
京太郎「ツモ。小三元、2000、4000」
実況「そしてたった今□□高校モブ3がトビ、試合終了!終わってみれば振り込みも多かったが、それ以上の点を取ることで清澄高校須賀がトップに立ちました!」
京太郎「……ありがとうございました」
モブ1「……」
モブ2「マジかよ、なんだよこれ……」
モブ3「なにもできなかった……」
藤田「これは……聞いていたよりも厄介かもしれないな」
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
京太郎「ツモ。小三元、2000、4000」
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
藤田「……」
実況「……き、清澄高校須賀京太郎、二局に一回の頻度で満貫を和了り続けています!しかも役は小三元か混老頭、トイトイのみ!これはおかしな事になっているぞー!」
京太郎「ツモ。小三元、2000、4000」
実況「そしてたった今□□高校モブ3がトビ、試合終了!終わってみれば振り込みも多かったが、それ以上の点を取ることで清澄高校須賀がトップに立ちました!」
京太郎「……ありがとうございました」
モブ1「……」
モブ2「マジかよ、なんだよこれ……」
モブ3「なにもできなかった……」
藤田「これは……聞いていたよりも厄介かもしれないな」
――
京太郎(勝ったのか、俺)
京太郎(そうだよな、掲示板にある結果は俺がトップなんだから勝ったんだよな)
京太郎(……本当に俺は勝ったのか?何も覚えてないのに、覚えてるのは振り込んだ事ばっかなのに)
「新人戦二回戦、開始します」
ビー!
京太郎(――俺のしたかった麻雀って、こんなんだったっけ……?)
京太郎「……」ガクッ
京太郎(勝ったのか、俺)
京太郎(そうだよな、掲示板にある結果は俺がトップなんだから勝ったんだよな)
京太郎(……本当に俺は勝ったのか?何も覚えてないのに、覚えてるのは振り込んだ事ばっかなのに)
「新人戦二回戦、開始します」
ビー!
京太郎(――俺のしたかった麻雀って、こんなんだったっけ……?)
京太郎「……」ガクッ
乙
こんなの……麻雀じゃないだろ……
コブラー!早く来てくれー!
こんなの……麻雀じゃないだろ……
コブラー!早く来てくれー!
乙ですー
勝っているのに、京太郎の心はもうボロボロじゃないか…
勝っているのに、京太郎の心はもうボロボロじゃないか…
明日21:00頃更新したいと思います
4つ出た京太郎の能力でデメリット抜きにしたら一番強いのはやっぱり今のやつなのかふと気になった今日この頃
4つ出た京太郎の能力でデメリット抜きにしたら一番強いのはやっぱり今のやつなのかふと気になった今日この頃
高打点でグイグイ稼ぐからねぇ…
むしろ勝つ可能性があるのが今のだけのような
むしろ勝つ可能性があるのが今のだけのような
――数時間後
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
「四回戦が終了いたしました。お昼休みの後試合を再開します」
実況「こ、これは何と言ったらいいのでしょうか……新人戦男子の部各部屋半荘四回が終了、午前の部が終わりました。トップは清澄高校須賀京太郎!」
藤田「半荘四回全て、二局に一回小三元か混老頭か……清澄にまだこんな隠し玉があったとはな」
実況「藤田プロ、このままいけば須賀選手の一位通過はほぼ間違いなさそうですね」
藤田「本来ならまだ決まってない結果に関する事を口にするべきではないんだが……まあ、今のままいけばそうなるだろうな」
実況「二局に一回満貫ですからね……」
藤田「そうだな。須賀は満貫までならたとえ直撃で取られても次の局で取り返してしまう。だから他の選手は跳満以上の手を作ろうとして手が遅くなる……安手を捨てた結果流局になった局もいくつかあった」
実況「後半は何人かの選手もヤオ九牌を抱えこんで須賀選手の和了を止めようとしていましたが?」
藤田「ああ。だがそれは結局自分の和了を捨てるのと同じ……しかも団体ならともかく個人で戦うこの場では毎回そんな事をするわけにもいかなくなる」
実況「長引かせるのも危険ですからね」
藤田「結果満足に止める事も出来ずに稼ぎ負けてしまう……全く新人戦で一年生限定とはいえとんでもない話だ」
実況「各選手がどうするのか注目したいところですね。それでは続いてたった今午前の部が終了した女子の方について――」
京太郎「ロン。混老頭、トイトイ、8000」
「四回戦が終了いたしました。お昼休みの後試合を再開します」
実況「こ、これは何と言ったらいいのでしょうか……新人戦男子の部各部屋半荘四回が終了、午前の部が終わりました。トップは清澄高校須賀京太郎!」
藤田「半荘四回全て、二局に一回小三元か混老頭か……清澄にまだこんな隠し玉があったとはな」
実況「藤田プロ、このままいけば須賀選手の一位通過はほぼ間違いなさそうですね」
藤田「本来ならまだ決まってない結果に関する事を口にするべきではないんだが……まあ、今のままいけばそうなるだろうな」
実況「二局に一回満貫ですからね……」
藤田「そうだな。須賀は満貫までならたとえ直撃で取られても次の局で取り返してしまう。だから他の選手は跳満以上の手を作ろうとして手が遅くなる……安手を捨てた結果流局になった局もいくつかあった」
実況「後半は何人かの選手もヤオ九牌を抱えこんで須賀選手の和了を止めようとしていましたが?」
藤田「ああ。だがそれは結局自分の和了を捨てるのと同じ……しかも団体ならともかく個人で戦うこの場では毎回そんな事をするわけにもいかなくなる」
実況「長引かせるのも危険ですからね」
藤田「結果満足に止める事も出来ずに稼ぎ負けてしまう……全く新人戦で一年生限定とはいえとんでもない話だ」
実況「各選手がどうするのか注目したいところですね。それでは続いてたった今午前の部が終了した女子の方について――」
――控え室
京太郎「ただいま」
咲「あっ、おかえりなさい京ちゃん」
京太郎「おう。そっちはどうだった?」
優希「なんだ京太郎、私達の活躍を見てなかったのか!?」
和「ゆーき、私達が打っていた頃は須賀君も打っていたんですからね?」
優希「おぉ、そういえばそうだったじぇ」
京太郎「……部長」
久「女子の方は咲が一位、和が二位、優希が四位よ」
まこ「まあ順当なところじゃな。優希はやはり平滝の南浦に苦戦しておったのう」
優希「あの人、南場になると南風吹かせてくるんだじぇ!」
和「そんなオカルトありえませんから……」
咲「ところで京ちゃんはどうだったの?」
京太郎「ん、一応今一位だ」
優希「一位!?やったじゃないか京太郎!」
京太郎「……まあ、な」
優希「んー?なんか反応が鈍いじぇ。そうか、まだ実感がわかないんだな……よし、京太郎にはこれをやろう!」
京太郎「タコス?」
優希「頑張ったからにはご褒美をやらないとな!さあ、遠慮なく食べるがいい!」
京太郎「……ってこれ俺が作ったやつじゃねえか!」
優希「まあな!」
京太郎「お前なあ……」
和「もうゆーきったら……」
久「はいはい、みんな喜ぶのもいいけど上位だからって気を抜いちゃダメよ」
まこ「とりあえず飯じゃ飯。腹が減って対局に集中できんかったなんて話にならんようにしっかり栄養を取っとかんとな」
京太郎「そうですね……じゃあ俺コンビニで飯買ってきます」
咲「あっ、私も行くよ」
京太郎「そうか?じゃあ一緒に行くか」
京太郎「ただいま」
咲「あっ、おかえりなさい京ちゃん」
京太郎「おう。そっちはどうだった?」
優希「なんだ京太郎、私達の活躍を見てなかったのか!?」
和「ゆーき、私達が打っていた頃は須賀君も打っていたんですからね?」
優希「おぉ、そういえばそうだったじぇ」
京太郎「……部長」
久「女子の方は咲が一位、和が二位、優希が四位よ」
まこ「まあ順当なところじゃな。優希はやはり平滝の南浦に苦戦しておったのう」
優希「あの人、南場になると南風吹かせてくるんだじぇ!」
和「そんなオカルトありえませんから……」
咲「ところで京ちゃんはどうだったの?」
京太郎「ん、一応今一位だ」
優希「一位!?やったじゃないか京太郎!」
京太郎「……まあ、な」
優希「んー?なんか反応が鈍いじぇ。そうか、まだ実感がわかないんだな……よし、京太郎にはこれをやろう!」
京太郎「タコス?」
優希「頑張ったからにはご褒美をやらないとな!さあ、遠慮なく食べるがいい!」
京太郎「……ってこれ俺が作ったやつじゃねえか!」
優希「まあな!」
京太郎「お前なあ……」
和「もうゆーきったら……」
久「はいはい、みんな喜ぶのもいいけど上位だからって気を抜いちゃダメよ」
まこ「とりあえず飯じゃ飯。腹が減って対局に集中できんかったなんて話にならんようにしっかり栄養を取っとかんとな」
京太郎「そうですね……じゃあ俺コンビニで飯買ってきます」
咲「あっ、私も行くよ」
京太郎「そうか?じゃあ一緒に行くか」
――
咲「京ちゃん」
京太郎「なんだ?何か欲しいものでも……」
咲「麻雀、楽しい?」
京太郎「……えっ?」
咲「京ちゃん、一位なのに全然嬉しそうじゃないよね?もしかしたら麻雀自体、楽しめてないんじゃないかなって……」
京太郎「……」
咲「京ちゃん……」
京太郎「本当にお前って奴は……」
咲「えっ?」
京太郎「……バーカ」ペシッ
咲「あうっ!?な、なにするのー!?」
京太郎「お前は色々考え過ぎなんだよ。そこまで心配しなくても俺は大丈夫だって」
咲「……本当に?」
咲「京ちゃん」
京太郎「なんだ?何か欲しいものでも……」
咲「麻雀、楽しい?」
京太郎「……えっ?」
咲「京ちゃん、一位なのに全然嬉しそうじゃないよね?もしかしたら麻雀自体、楽しめてないんじゃないかなって……」
京太郎「……」
咲「京ちゃん……」
京太郎「本当にお前って奴は……」
咲「えっ?」
京太郎「……バーカ」ペシッ
咲「あうっ!?な、なにするのー!?」
京太郎「お前は色々考え過ぎなんだよ。そこまで心配しなくても俺は大丈夫だって」
咲「……本当に?」
京太郎「本当だ。まあ全然思うところがないって言ったら嘘になるけどさ、それだってそんな深刻な事じゃないからそんな顔するなよ」ナデナデ
咲「んうっ……私にまで隠したりしちゃダメだからね?」
京太郎「わーってるっての。ほらもう何もないなら戻ろうぜ」
咲「あっ、待ってよ京ちゃん!」
――
京太郎(あー、全く咲の奴には本当にかなわない。俺が感じてる不安とかなんだかんだで見抜かれちまうんだもんなあ)
「五分後に五回戦を開始します。各選手は対局室に移動してください」
京太郎(でも、あいつがいなかったらとっくのとうに潰れてたかもしれないな俺……)
京太郎「……よし!」
京太郎(今は色々考えるのはなしだ!こんなんでも俺の力なのには変わりないんだから自覚がなくても俺が勝ってるのに変わりはない!)
「五回戦、開始します」
ビー
京太郎(だったら俺は、みんなのためにも勝ち進んでやる!)
咲「んうっ……私にまで隠したりしちゃダメだからね?」
京太郎「わーってるっての。ほらもう何もないなら戻ろうぜ」
咲「あっ、待ってよ京ちゃん!」
――
京太郎(あー、全く咲の奴には本当にかなわない。俺が感じてる不安とかなんだかんだで見抜かれちまうんだもんなあ)
「五分後に五回戦を開始します。各選手は対局室に移動してください」
京太郎(でも、あいつがいなかったらとっくのとうに潰れてたかもしれないな俺……)
京太郎「……よし!」
京太郎(今は色々考えるのはなしだ!こんなんでも俺の力なのには変わりないんだから自覚がなくても俺が勝ってるのに変わりはない!)
「五回戦、開始します」
ビー
京太郎(だったら俺は、みんなのためにも勝ち進んでやる!)
――数時間後
京太郎「終わったー……!」ググッ
優希「まさか一位のままいくとは……やるようになったな京太郎」
京太郎「部活だと二位までが大半だしなー。こんなに連続してトップになったのは初めてかも」
咲「ふふっ、とにかく京ちゃん、一位通過おめでとう」
京太郎「おう、そっちこそ一位だったらしいな。おめでとう咲」
咲「何回か和ちゃんに抜かされちゃったけどね。ずっと一位だった京ちゃんに比べたらまだまだだよ」
和「ですが結果的には咲さんが一位ですから。それに男子の方に今の須賀君を止められる人は少ないと思いますよ」
久「そうね。最後は他の三人でマークにし来てたみたいだけどもうその時には須賀君の一位確定してたものね」
まこ「色々懸念材料はあるとしても……京太郎、よくやったの」
京太郎「結局、二局に一回の満貫以外和了れませんでしたけどね……」
京太郎「終わったー……!」ググッ
優希「まさか一位のままいくとは……やるようになったな京太郎」
京太郎「部活だと二位までが大半だしなー。こんなに連続してトップになったのは初めてかも」
咲「ふふっ、とにかく京ちゃん、一位通過おめでとう」
京太郎「おう、そっちこそ一位だったらしいな。おめでとう咲」
咲「何回か和ちゃんに抜かされちゃったけどね。ずっと一位だった京ちゃんに比べたらまだまだだよ」
和「ですが結果的には咲さんが一位ですから。それに男子の方に今の須賀君を止められる人は少ないと思いますよ」
久「そうね。最後は他の三人でマークにし来てたみたいだけどもうその時には須賀君の一位確定してたものね」
まこ「色々懸念材料はあるとしても……京太郎、よくやったの」
京太郎「結局、二局に一回の満貫以外和了れませんでしたけどね……」
まこ「それは確かにそうじゃな……だが京太郎。あんたは今回満貫以上には振り込まんかったし和了れはせんでも流局に持ち込んで罰符などで稼いでた時もあった」
久「部活だと跳満以上に振り込んでる事もあるなかでこれだけ出来たのは、それだけ須賀君の振り込まない技術が成長したからと言えるわね」
京太郎「部活だとそれを覚えなきゃ飛ばされちゃいますからね……東一局で優希に倍満振り込む事も多かったですし」
まこ「つまりあんたはわけのわからん力だけで勝ったわけではないっちゅう事……今回の結果は紛れもないあんたの実力じゃ」
京太郎「……はい」
久「とにかくみんな上位入賞おめでとう。みんな揃って通過したんだから次もキッチリ勝ってもらうわよ!」
一年組「はい!」
久「それじゃあまこ、後はお願いね。私は靖子と話してくるから」
まこ「わかっとる。そっちも知り合いじゃからってあんま藤田プロに迷惑かけるなよ?」
久「はいはい、わかってます」スタスタ
まこ「……よし、じゃあ帰るとするか」
優希「染谷先輩、ラーメン食べて帰ろうじぇ!」
まこ「またか!?」
和「こらゆーき、染谷先輩に迷惑をかけるんじゃありません」
優希「はーい……のどちゃんは固すぎるじぇ……」
和「……帰りにタコス屋になら付き合ってあげますから」
優希「本当!?のどちゃん、大好きだじぇー!」
和「全く現金なんですから……」
咲「ふふっ、もう優希ちゃんったら……」
京太郎「何やってんだか……」
久「部活だと跳満以上に振り込んでる事もあるなかでこれだけ出来たのは、それだけ須賀君の振り込まない技術が成長したからと言えるわね」
京太郎「部活だとそれを覚えなきゃ飛ばされちゃいますからね……東一局で優希に倍満振り込む事も多かったですし」
まこ「つまりあんたはわけのわからん力だけで勝ったわけではないっちゅう事……今回の結果は紛れもないあんたの実力じゃ」
京太郎「……はい」
久「とにかくみんな上位入賞おめでとう。みんな揃って通過したんだから次もキッチリ勝ってもらうわよ!」
一年組「はい!」
久「それじゃあまこ、後はお願いね。私は靖子と話してくるから」
まこ「わかっとる。そっちも知り合いじゃからってあんま藤田プロに迷惑かけるなよ?」
久「はいはい、わかってます」スタスタ
まこ「……よし、じゃあ帰るとするか」
優希「染谷先輩、ラーメン食べて帰ろうじぇ!」
まこ「またか!?」
和「こらゆーき、染谷先輩に迷惑をかけるんじゃありません」
優希「はーい……のどちゃんは固すぎるじぇ……」
和「……帰りにタコス屋になら付き合ってあげますから」
優希「本当!?のどちゃん、大好きだじぇー!」
和「全く現金なんですから……」
咲「ふふっ、もう優希ちゃんったら……」
京太郎「何やってんだか……」
――
まこ「じゃあの、気をつけて帰るんじゃぞ」
和「私達もこっちなので失礼しますね」
優希「またなー!」
京太郎「おう、また明日な」
咲「バイバーイ」
京太郎「今日は疲れたなー。まあ半分くらいは記憶ないんだけどさ」
咲「でも後半の京ちゃんは前半に比べて楽しそうだったね」
京太郎「そうか?自分では自覚なかったけどな……」
咲「うん、なんか吹っ切れた感じというか……うーん、上手く言えないや」
京太郎「吹っ切れた感じか……だったら多分咲のおかげだな」
咲「へっ」
まこ「じゃあの、気をつけて帰るんじゃぞ」
和「私達もこっちなので失礼しますね」
優希「またなー!」
京太郎「おう、また明日な」
咲「バイバーイ」
京太郎「今日は疲れたなー。まあ半分くらいは記憶ないんだけどさ」
咲「でも後半の京ちゃんは前半に比べて楽しそうだったね」
京太郎「そうか?自分では自覚なかったけどな……」
咲「うん、なんか吹っ切れた感じというか……うーん、上手く言えないや」
京太郎「吹っ切れた感じか……だったら多分咲のおかげだな」
咲「へっ」
京太郎「……正直に言うとさ、前半終わった時に麻雀楽しめてたか自信なかったんだよ」
咲「やっぱり、そうだったんだ……」
京太郎「だけど咲にそういうところ見抜かれてさ。ああ、俺は支えてもらってるんだなあって思ったら……なんかモヤモヤが消えてた」
咲「京ちゃん……」
京太郎「……ありがとうな、咲。お前がいてくれてよかった」
咲「え、えーっと、どういたしまして……」
京太郎「……」
咲「……」
京太郎(な、なんか気まずいな……)
咲「あー!」
京太郎「おわっ!?」
咲「わ、私夕飯の買い物しないといけなかったんだ!それじゃあまた明日ね京ちゃん!」
京太郎「あ、ああ……」
京太郎「……咲の奴、耐えきれなかったか。いや、まあ俺も人の事言えないけど」
京太郎「……帰るか」
咲「やっぱり、そうだったんだ……」
京太郎「だけど咲にそういうところ見抜かれてさ。ああ、俺は支えてもらってるんだなあって思ったら……なんかモヤモヤが消えてた」
咲「京ちゃん……」
京太郎「……ありがとうな、咲。お前がいてくれてよかった」
咲「え、えーっと、どういたしまして……」
京太郎「……」
咲「……」
京太郎(な、なんか気まずいな……)
咲「あー!」
京太郎「おわっ!?」
咲「わ、私夕飯の買い物しないといけなかったんだ!それじゃあまた明日ね京ちゃん!」
京太郎「あ、ああ……」
京太郎「……咲の奴、耐えきれなかったか。いや、まあ俺も人の事言えないけど」
京太郎「……帰るか」
――須賀家
京太郎「ただいまー」
京太郎「なんだ、まだ帰ってきてないのか……カピー、帰ってきたぞー」
キュー……
京太郎「カピー?」
カピー「キュー……」グッタリ
京太郎「カピー!?お、おい、どうしたんだよカピー!」
京太郎(な、なんだよこの熱……今朝はあんなに元気だったのになんでこんな事になってんだよ!)
カピー「キュー……キュー……」
京太郎「そうだ、びょ、病院に電話しないと……」
ヴー、ヴー……
京太郎「和から電話?ああ、もうなんだよ、こんな時に……」
ピッ
和『須賀君!』
京太郎「ああ、和?悪いけど今取り込み中なんだ、話なら後で――」
京太郎「ただいまー」
京太郎「なんだ、まだ帰ってきてないのか……カピー、帰ってきたぞー」
キュー……
京太郎「カピー?」
カピー「キュー……」グッタリ
京太郎「カピー!?お、おい、どうしたんだよカピー!」
京太郎(な、なんだよこの熱……今朝はあんなに元気だったのになんでこんな事になってんだよ!)
カピー「キュー……キュー……」
京太郎「そうだ、びょ、病院に電話しないと……」
ヴー、ヴー……
京太郎「和から電話?ああ、もうなんだよ、こんな時に……」
ピッ
和『須賀君!』
京太郎「ああ、和?悪いけど今取り込み中なんだ、話なら後で――」
京太郎「……は?」
カシャン
京太郎(咲が車に轢かれた?何の冗談だよ、それ……だってついさっきまで話してたんだぞ?なんで、なんで……)
――
京太郎『どうした?』
咲『ゆ、優希ちゃんが舌を噛んじゃって……』
――
京太郎「……あ」
――
まこ『メガネがおしゃかになってもうたんじゃ』
久『骨は折れてないみたいなんだけど見事に捻挫しちゃった』
まこ『全くお互いついとらんのう』
久『本当にね』
――
京太郎「まさか、そんな……」
和『須賀君?どうしたんですか須賀君!?』
優希『のどちゃん貸して!おい京太郎!返事をしろ京太郎!』
カシャン
京太郎(咲が車に轢かれた?何の冗談だよ、それ……だってついさっきまで話してたんだぞ?なんで、なんで……)
――
京太郎『どうした?』
咲『ゆ、優希ちゃんが舌を噛んじゃって……』
――
京太郎「……あ」
――
まこ『メガネがおしゃかになってもうたんじゃ』
久『骨は折れてないみたいなんだけど見事に捻挫しちゃった』
まこ『全くお互いついとらんのう』
久『本当にね』
――
京太郎「まさか、そんな……」
和『須賀君?どうしたんですか須賀君!?』
優希『のどちゃん貸して!おい京太郎!返事をしろ京太郎!』
うおおーーーいっ!不幸拡散ってレベルじゃねーぞこれっ!!
マジで京ちゃんが原因で、それを知ったら自殺しちゃうんじゃね?
マジで京ちゃんが原因で、それを知ったら自殺しちゃうんじゃね?
――
和『きゃあっ!?』
――
京太郎「俺の、せい……?」
――
京太郎『――なんで俺は怪我とかしてないのに、力を得る前段階の焼き鳥状態になってるんですか!?』
(俺が怪我をする事が引き金じゃなかった……)
――
京太郎「俺のせいで、みんなが、怪我した?俺のせいで、咲もカピーも……」
京太郎(俺が、いたから――)
京太郎「嘘だ……」
京太郎(俺のせいで、俺さえいなければ、俺がみんな、みんな……)
京太郎「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」
和『きゃあっ!?』
――
京太郎「俺の、せい……?」
――
京太郎『――なんで俺は怪我とかしてないのに、力を得る前段階の焼き鳥状態になってるんですか!?』
(俺が怪我をする事が引き金じゃなかった……)
――
京太郎「俺のせいで、みんなが、怪我した?俺のせいで、咲もカピーも……」
京太郎(俺が、いたから――)
京太郎「嘘だ……」
京太郎(俺のせいで、俺さえいなければ、俺がみんな、みんな……)
京太郎「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」
マジフ×××ンな能力だな……
彼等が何をしたってんだ一体……
彼等が何をしたってんだ一体……
乙
こんな能力を京太郎に与えた麻雀の神様は助走をつけたグーで殴られるべき
こんな能力を京太郎に与えた麻雀の神様は助走をつけたグーで殴られるべき
乙乙
麻雀の神様は咲ちゃんが好きなんだよ
でも咲ちゃんは京ちゃんが好きなんだよだからまぁ仕方ないよね
麻雀の神様は咲ちゃんが好きなんだよ
でも咲ちゃんは京ちゃんが好きなんだよだからまぁ仕方ないよね
スレたい見て読んだけどさ…ヘルカイザー京系かと思ったら見事な鬱展開…
はよ永水さんに見てもらおう
はよ永水さんに見てもらおう
もうさ、麻雀止めて咲ちゃんと幸せなキスをして終了でいいんじゃない?
>>343
気がついたら卓に座るだけで意識が飛んで天和量産する機械になってる京ちゃんが出来上がる模様
気がついたら卓に座るだけで意識が飛んで天和量産する機械になってる京ちゃんが出来上がる模様
周囲を破滅に追い込み続ける怪物とか裏の世界で名を轟かせるのか
是非ともその地獄の底を覗いてきた目でころたんに会ってほしくなるな
是非ともその地獄の底を覗いてきた目でころたんに会ってほしくなるな
和了るたびに服が破ける呪いとかだったらまだ京太郎にとってマシだった可能性
明日には更新出来ると思います
ちなみに前に元々ギャグだったと言いましたが、この話は最初
・京太郎が怜の記事を見つけ痛い目にあえば自分も力に目覚めるかもと言い出す
・実際にやったらこの話に出たリーチしたら必ず一発がつく能力をデメリットなしで習得
・もっと痛い目にあえば能力が強化されるかもとノリノリの京太郎、何回もわざと怪我をして能力をどんどん強化
・しかし最終的に得た力が【必ず十三不塔を和了る】になり、ローカル役のため和了れずただ配牌がボロボロになってしまうという結果に終わる
こんな話でした
今考えたら路線変更して正解だったかも……
それではまた明日に
ちなみに前に元々ギャグだったと言いましたが、この話は最初
・京太郎が怜の記事を見つけ痛い目にあえば自分も力に目覚めるかもと言い出す
・実際にやったらこの話に出たリーチしたら必ず一発がつく能力をデメリットなしで習得
・もっと痛い目にあえば能力が強化されるかもとノリノリの京太郎、何回もわざと怪我をして能力をどんどん強化
・しかし最終的に得た力が【必ず十三不塔を和了る】になり、ローカル役のため和了れずただ配牌がボロボロになってしまうという結果に終わる
こんな話でした
今考えたら路線変更して正解だったかも……
それではまた明日に
オチがひでえwwwwww
怜の記事見付けてーってのは以前どこかであったな
未完で終わってた気がする
怜の記事見付けてーってのは以前どこかであったな
未完で終わってた気がする
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