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    元スレ勇者「もうがんばりたくない」

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    301 = 278 :




    勇者「王国、何だか……寂れてない?」

    「170年位前から魔力を体外放出させる疫病が流行ってるみたいなの」

    「私も、ちょっといつまでもつか分かんないや」

    勇者「!!・・・」チラッ


    魔王「我々ですら治療法を見出だせない」

    魔王「……主に残された時間はそれでも60年少しある」

    魔王「勇者と共に人間らしい一生は過ごせる筈だ」


    勇者「・・・」

    勇者「王女」

    「ごめんね、時空間移動するだけの魔力はもうないの」

    勇者「要らないよ、君は必ずぼくが救うんだ」

    「私は勇者さえいればそれで幸せだよ」

    勇者「…………」


    ぐっ


    「ひゃっ?」

    302 = 278 :




    ……チュッ



    「!?」ビクッ

    勇者「……ぼくは、もう死ねないんだ」

    勇者「君がいないともうだめなんだよ」

    「ゆ、勇者……」

    勇者「君を救う…だから君はぼくを救って欲しいんだ」


    勇者「お願いです、ぼくの願いを聞いて下さい」

    「・・・」

    勇者「一緒に、君の力が来た『異世界』に行くんだ」

    勇者「きっとそこなら、『魔神』が生まれた世界なら、疫病の治療法も見つかる」


    魔王(神に聞いたのか……なるほど、それならば確かに)


    「……私、がんばれるかな」

    勇者「大丈夫、きっと……ぼくと君なら」


    303 = 278 :













    勇者「ぼくとがんばろう、最期の時まで、ずっと一緒に」ギュッ

    「……うん、がんばる」ギュッ










    304 = 278 :




    ――――― その後、勇者と魔神の力を宿した少女は忽然と姿を消した。



    それまで世界を管理していた魔王達も同じく消え、完全に行方不明となる。


    彼等の姿を見た者はいない。


    しかし、それは決して死んだ訳ではない。

    大切な人のために、自身の未来のために、失ってはならないものを守る為に。

    彼等は『異なる世界』へと旅立ったのだ。




    ・・・もう『彼』は、諦めない。




    305 = 278 :









    勇者「もうがんばりたくない」


    Fin







    308 :


    お疲れ様でした!!

    309 = 278 :



    御愛読有り難う御座いました。

    これにてここでの物語は完結となります


    台本形式、戦闘は地の文という初めての試みでしたが、やはり読みにくかったようで申し訳ありません。

    少々難点はありますが、楽しんで頂けたのならば幸いです。



    勇者と王女がどうなったのかは、どこかの物語で明かす予定です。

    それでは皆様、良い通勤を

    310 :

    乙でした
    スレタイでもっとだらけた勇者だと思ってたら、良い意味で裏切られた
    次も期待してます

    312 :

    乙でした

    313 :

    おつん

    314 :

    乙です
    次がありそうだから、すごく楽しみだ

    315 :

    良いもの読ませて頂きました

    317 :

    乙乙


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