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元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」3
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がねほむ「仮面ライダーブラック!!」
ほむら「仮面ライダーブラックRX!!」
救済の魔女とノブヒコが重なって再生されたわwwww
せーぞんほーこく安心しました
ゆっくりでいいんで良作オナシャス
ほむら「仮面ライダーブラックRX!!」
救済の魔女とノブヒコが重なって再生されたわwwww
せーぞんほーこく安心しました
ゆっくりでいいんで良作オナシャス
>>247 お前は喜ぶ前にメール欄にsageを入れることを学習しろ
無事だったか、良かった良かった
そして未だにageてる奴は何なんだ、何遍となく指摘されてるだろうに
そして未だにageてる奴は何なんだ、何遍となく指摘されてるだろうに
>>1です
はい、五月中は無理でした、六月になりましたね
許してください、いやホント
ようやく、自分の納得のいく出来になり、投下をする次第です
皆さんには本当に迷惑をかけてしまいました
前口上はこれくらいにして、投下の方を始めたいと思います
前回までのあらすじ
ボーボボ「やっぱり俺って、不可能を可能に……」
バシュッ!
宇宙空間を漂うアフロ
まどか「違う……、いやある意味違わないけど違う!! いい加減に真面目に……!」
ボーボボ「出来るわきゃねえだろおおおおおーーーッ!!」
さやか「せめてキャラは一つに決めようよ」
第十一話 「残っちゃった……♡ 道しるべ!」
~教室~
先生「新しくみんなのお友達になった、佐倉杏子さんです」
杏子「ど、どうも」
先生「佐倉さんのお父様は理事長とのとても太いパイプを持っているので、皆さんくれぐれも粗相のないように」
まどか(えぇー……)
恭介(自己紹介でそんなこと言うのか……)
杏子「佐倉杏子……です。よ、よろしくな」
パチパチパチパチ!
生徒A「かわいい~!」
生徒F「あのトレジャーハンターの佐倉さんの子供!? すげぇ!」
中沢「彼氏いるんですかー?」
杏子「は、はあ!? てめぇ、何言ってやがる!」アセッ!
さやか「中沢、あんた!」
中沢「まあまあ、ちょっとしたジャブ……」
ドア < ガラッ!
黒服A「Mr.中沢……、ちょっとこちらへ」ガシッ
中沢「えっ」
黒服B「佐倉様がお話があると……」グググ…
中沢「え、ええぇーーー!? ち、違うんす、ちょっとしたジョークで……!」
黒服C「詳しい話は地下室でお聞きします」
中沢「ひいいぃ、だ、誰か助け…」
ドア < ピシャッ!
全員「「「…………」」」
さやか「杏子……」
杏子「ワリぃ……。親父の奴、今までの反動か知らんが急に過保護になっちまってさ」
まどか「ウェ、ウェヒヒヒ……」
ほむら「なんというか、壮絶ね……」
ほむら(ついに、杏子が私達の学校に入学した)
ほむら(教室で制服姿の杏子を見ることになるなんて、誰が予想したかしら)
天の助「実は第三話で教室の外から杏子がこっちを見ているシーンは、これの伏線だったんだぜ」
ほむら「そんなシーンないわ、嘘吐かないで」
ほむら(さやかの魔女化からの救出、さらには杏子の復学まで……。これほど良いことが連続で起こるなんて何だか信じられないわ)
杏子「よろしくな、お前らっ!」
さやか「あたしの方が先輩なんだから敬いなさいよ~!」
まどか「ウェヒヒヒ、さやかちゃんったら!」
不良パッチ「新入りはまず、根性焼きで俺たちに忠誠を誓ってもらわんとなぁ~!」
杏子「うっせえ、エセ不良」
不良の助「お砂糖とスパイスと素敵な物をいっぱい買ってこいよ」
~昼休み 屋上~
マミ「あらあらあらあら!!」キラキラキラ~!
杏子「あ、あんまジロジロ見るんじゃねぇ! 恥ずかしいだろ!」
マミ「佐倉さんの制服……! すごくかわいいわぁ!」ギュッ!
杏子「わわっ! 抱きつくなよ!」
まどか「マミさんすっごくうれしそうだね」
さやか「やっぱ改めて後輩が増えたって感じがするんだろうね」
ほむら「微笑ましいわね」
仁美「キマシ……ゴホッゲホッ」
杏子「あっ、そうだ! ありがとな仁美!」
仁美「えっ? き、急にどうしました?」
杏子「親父に聞いたんだけどさ、アタシが学校に通えるように直接訴えに行ってくれたらしいじゃんか」
杏子「お前の一声のおかげもあってアタシはここにいれるんだからさ。やっぱ礼を言わないとね」
仁美「そんな、私は友達として当然のことを……!」
杏子「友達……へへっ! アンタみたいないいトコのお嬢様と友達になれるなんてね。これからよろしくね」
仁美「はい! もちろんですわ!」
まどか「杏子ちゃんも学校に通えてめでたしめでたしだね」
さやか「だねー」
ボーボボ「いや、まだだぞ」
まどか「あっ、ボーボボ!」
ボーボボ「まだ肝心の<ワルプルギスの夜>への対処は万全ではない」
ほむら「ええ、今の状態じゃ足りないわね」
杏子「うーん、確かに浮かれてチョッピリ忘れてたかもね」
仁美「皆さんのお話でしか聞きませんでしたが、そんなに強いのですか……?」ゴクリ
ほむら「強いなんてモノじゃないわ」
マミ「暁美さんが言うのだからよっぽどなんでしょうね」
首領パッチ「へッ! <ワルプルギス>だか<わるぷるぎす>だか知らねえがよ……」
さやか「どっちも同じだけど」
首領パッチ「この首領パッチ様の手に掛かればお茶の子さいさいだぜ!」
天の助「だな!(お茶の子? 何でお茶に子供がいるんだ?)」
ボーボボ「頼りにしてるぜ(さいさいって何だ? サイが2匹とか?)」
まどか「誰一人理解してない……」
首領パッチ「任しときな!!(『お茶の子さいさい』って確かインドのことわざだったよな……?)」
杏子「使った張本人もかよ!」
ボーボボ「<ワルプルギスの夜>出現の予定日まで約1週間。それまでの間に俺たちは戦闘能力の底上げを行う!」
まどか「今までやっていた夜の特訓だね!」
ボーボボ「いや、それ以上に厳しくやるぞ。この訓練についていけば必ず結果は出る!」
アフロ < パカッ
『目指せ東大!!』ヒラヒラ~
さやか「趣旨ちがくない!?」
ボーボボ「ソフトンや魚雷先生と構成した特別メニューが待ってるぞ」
杏子「特訓か……望むところだぜ!」
マミ「コンビネーションの強化……! 皆、頑張りましょうね!」
仁美「私、お弁当を作りますわ!」
ワイワイ、キャーキャー
ほむら「…………」
まどか「ほむらちゃん? どうしたの、気分悪い?」
ほむら「……あっ。いえ、違うの少しボーッとしちゃって」
まどか「大丈夫?」
ほむら「ええ……」
~放課後~
杏子「へえ、中学の下校ってこんな感じなんだ」ワクワク
さやか「帰りにお店に寄っても怒られないんだよ!」エッヘン!
杏子「なっ!? マジかよ、ウチの小学校じゃチクられてたのに!」
マミ「うふふ、佐倉さんったら」
首領パッチ「俺、将来の夢、カウンセラーにしよっかな」
天の助「合ってると思うぜ。ほら、お前昔から外反母趾だもんな」
首領パッチ「だろ?」
ほむら「…………」
まどか「ねえホントに大丈夫、ほむらちゃん?」
ほむら「あっ、ご、ごめんなさい」
まどか「さっきから心ここにあらずって感じだったよ」
ほむら「そう……」
ほむら「……」
ほむら「私、今日ちょっと用事があるの……。お先に失礼させてもらうわ」
まどか「えっ、そうだったの?」
さやか「用事って……あっ、詮索しないほうがいい?」
ほむら「できればね」
仁美「それじゃあ、また後で……になりますね」
杏子「今日の夜の特訓サボるなよー」
ほむら「あなたじゃないから、それは心配無用よ」
杏子「な、なにおう!」ムキー
パチ天「「ばっはっは~い」」
ほむら「ええ、また……」
スタスタスタ…
ほむら「…………」
ほむら(おかしい……、おかしいわ)
ほむら(仲間達の信頼は確実に強固になっている。<ワルプルギスの夜>対策の準備も怠っていない)
ほむら(でも……)
ほむら(ここまで順調に進んでいるにも限らず、私の心は全く踊らない……。どうしてなの?)
ほむら(また心のどこかで、今までのようにどうせ無理だと諦めている? いやそれは無いわ。今も心でやる気の炎は燃えている)
ほむら(なのに、何なのこの気持ちは……? 何故、皆を見ているとこんなにも気持ちが沈んでしまうの?)
ほむら(分からない……解らない……!)
ほむら(…………)
結局、私は答えを見つけることが出来なかった。
そして気づけば、私の足は仲間達のもとへと進んでいた。
彼らをもう一度見れば、もしかするとこの気持ちの理由が解るかもしれないと……
ほむら「…………」
ほむら「あっ、そういえば」
ほむら「結局アレから中沢を見てないわね」
~上条邸 恭介部屋~
ほむら「……」コソッ
ほむら「何で堂々と会いに行かずにストーカーのように隠れてしまうのかしら……?」
ほむら「まあこっちの方が色々と都合のいい面があるわよね」
ほむら「さて……」ジー…
さやか「もう大丈夫、恭介?」
恭介「うん、おかげでね。腕も足もお尻も完治したよ」
さやか「良かった、これでやっとバイオリンの練習を再会できるねっ!」
恭介「うん……」
さやか「入院中の遅れを取り戻せれば、また大会で賞を取れるし……」
恭介「さやか」
さやか「プロテストにだって……えっ? ど、どうしたの真剣な顔をしちゃってさ」
恭介「うん……、ちょっと大切な話があってね」
さやか「話……?」
恭介「大会にはもう出ないつもりなんだ、僕……」
さやか「えぇッ!?」サヤン!?
さやか「そ、それってどういうつもり!?」
恭介「落ち着いて。別にバイオリンを辞めるって訳ではないよ。今まで以上に練習に取り組むつもりさ」
さやか「でも、そんな……どうしてなの?」
恭介「もう……僕の演奏は君以外には聞いて欲しくないんだ」
さやか「……へっ?」
恭介「僕のこの手は、君に授けてもらったようなものだよ」
恭介「だから、君の為にこの手を使いたい。君だけの為にバイオリンを演奏したいんだ」
さやか「…………」
恭介「これが僕に出来る唯一の……」
さやか「恭介!!」ガバッ
恭介「う……、ど、どうしたんだい、急に大声上げて」アセッ
さやか「それは……、それは違うでしょ!」
恭介「え……」
さやか「確かにあたしは恭介のことが好きだったから、恭介の演奏が好きだったから魔法少女になったよ」
さやか「でも、今の恭介が言っていることはただの独りよがりじゃない!」
さやか「嬉しい……、そう言ってくれるのはスゴく嬉しいけど……。やっぱり間違ってる」
さやか「そのやり方だと、この間のあたしみたいになっちゃうよ……!」
恭介「さやか……」
さやか「あたしが独り占めするにはもったいないよ、恭介の演奏は。もっと沢山の人に聞かせてあげなきゃ」
さやか「魔法少女が奇跡を与えるように、恭介にも……」
恭介「……」
恭介「参ったなぁ、さやかに説教されちゃうなんてさ……」
恭介「僕は随分と腑抜けてたみたいだ。一人の男として情けないよ」
さやか「恭介、分かってくれたの?」
恭介「ああ、もちろんだよ。君に並び立つ資格のある男にならなくちゃ……」
恭介「と、いうわけでこの『アメリカ大陸横断レース』に出場して男を磨いてくるよ!!」つSBRチラシペラッ!
さやか「全然分かってなぁーーーい!?」サヤーーーン!?
ギャーギャーワーワー!
ほむら「……」コソッ
ほむら「……何だか、さやかの魔女化の一件から上条恭介のキャラが変わったような気がするわ」
~佐倉家~
杏子「……でさ! ソフトンはアタシに色々と教えてくれたんだよ!」
ソフトン「この子は飲み込みは悪いが、一度覚えたことは忘れずに応用できるからな」
杏子「今のアタシがあるのも、ソフトンのおかげさ!」
杏子母「あらあら、杏子ったら……」ウフフ
モモ「すごーーい!」キラキラ
杏子父「…………」イライラ…
杏子父(さっきから何なんだよこのウンコ野郎は……! こちとら何年ぶりの一家団欒だぞ!)
杏子父(そしてお前は杏子の何なんだ! まさか嫁に取ろうとでも思っているんじゃないだろうな……!)
杏子父(そんなこと……そんなこと……!)
ソフトン『お義父さん』
杏子『親父! 初孫だよ、顔を見てやってくれよ!』スッ
ウンコ『バブー!』
.
杏子父「殺すか……」ボソッ
杏子母「あ、あなた!?」ビクッ!
杏子父「お、おっと……えーと、ソフトン君だっけ?」
ソフトン「ああ」
杏子父「君が甲斐甲斐しく杏子の世話をしてくれたのは良く分かった……。だが何故この場所にいるのだ?」
杏子父「一家水入らずを邪魔する無粋者は出ていってもらいたいね」
杏子母「あなた、そんな言い方……!」
モモ「えぇーー!? もっとソフトクリームさんとお話したーい!」
ソフトン「……」
杏子「親父ッ!? そ、ソフトン気にしないでよ! お前はずっとここにいても……」
ソフトン「確かに無粋だったかもしれないな」スッ
杏子「ソフトン!」
ソフトン「いいんだ、杏子。俺が帰ればすむ話だ」
杏子父「そうだ、帰れ帰れーーー!」ヤンヤヤンヤ
杏子「お、親父コノヤロー!」
杏子「よくもそんなゲスいことが言えるな!」
杏子父「ハッハッハーー! 娘を守る為なら修羅にもなろう!」ハハハハハ!
杏子「そもそもこうなった原因は親父が夜逃げしたからだろうがぁーーーーッ!!」アンアーーン!
槍兵『うおおおーーーッ!』ダッダッダッダ!
槍兵『覚悟!!』シュバッ!
ブスッ!
痛い所『ぐ、ぐふううぅーーーーッ!?』ゴバァッ!
杏子父「ぎゃあああぁあーーー!? 痛い所突かれたぁーーーッ!?」ガガーーン!
杏子「何だこのイメージ図!?」
杏子父「このぉ! 娘をたぶらかしやがって、もう我慢できん!」シュバッ
杏子「なっ、跳んだ!?」
ソフトン「――ッ!」ハッ!
杏子父「くらえぃ、必殺<父の愛>!!」ギュオン!
杏子母「あ、あの技は……!?」
モモ「ただのパンチ!?」
――――――――ただのパンチである!!
.
バビロン真拳奥義<ジャームの忘れられし栄光>!!
ドゴォーーーンッ!
杏子父「ぐわああああぁぁぁーーーー!!?」グバァッ!!
杏子「おい砕け散ったぞ、父の愛」
ソフトン「手加減はしてある」
杏子父「ちくしょう~! 埋蔵金の相続問題で100世帯以上の織田家が名乗りをあげてきた時くらいに悔しい~~!!」キー!
杏子父「くそう、このままじゃ私の立場が……」 ワイワイ>
モモ「すごーい! お兄ちゃんって強いんだね!」
ソフトン「いや、まだまだ学ぶべき点は多い」
杏子「お、おいモモ! 『お兄ちゃん』ってどういうことだよ!?」
モモ「 ? お兄ちゃんだからお兄ちゃんだけど?」
杏子「な、なんでソフトンを、お、お、お兄ちゃんって呼ぶんだよ!」
モモ「お姉ちゃん、どうしたの?」
ソフトン「悪いものでも食べたか?」
杏子「そういうわけじゃねえ!」
杏子「その、ソフトン。お前は……『お兄ちゃん』って呼ばれるの……いいのか?」
ソフトン「……」
???『お兄ちゃん!』
.
ソフトン「…………」フッ
ソフトン「悪い気は……しないな」
杏子「じゃ、じゃあアタシがそう呼んでも……、笑ったりしない?」
ソフトン「そんなことをする訳がないだろう」
杏子「そ、そっか、へへへ……!」
杏子父(……!!)
杏子父(杏子は奴を兄と……? まさか不在の私の代わりに家族となる存在を欲していたのか……?)
杏子父(今まで兄妹のように接してきたのか……だから杏子は奴にあんなに……)
杏子父(そうか、『兄』か……。それならさっきの予想よりかは随分とマシに……)
ソフトン『お父さん』
杏子父「………」
杏子(よ、よし! 言ってやるぞ!)ドキドキ!
杏子「お、おに……! おにい…ちゃ…!」
杏子父「やっぱりどっちも許せえぇーーーーーん!!!」ガバッ!
杏子「いい加減にしやがれぇ!!」スパン!
杏子父「ゴバァッ!?」
ほむら「……」コソッ
ほむら「あの父親……。ボーボボ達と同じ人種かしら?」
~マミマミホーム~
ボーボボ「ほらほら、散歩に行くぞ」
鯛「」ビチビチッ
ボーボボ「喜びすぎだぞ、コイツぅー☆」ハハハ
鯛「」ビチビチビチッ
マミ「あのボーボボさん、その鯛は……」
ボーボボ「食用だ」
マミ「いや、そういうことじゃなくて……」
鯛「」ビチビチッ
ボーボボ「何だ? お前も散歩行きたいのか?」
マミ「えっ、あ……、じゃあご一緒させてもらいますね」
~道路~
ボーボボ「さあ、ちゃんとおしっこするんだぞー」
鯛「」ビチビチッ
マミ「あ、あのボーボボさん!」
ボーボボ「ん?」
マミ「その、お話があって……」
ボーボボ「お話……?」
幼なじみ『主人公君に大切なお話があります。放課後にあの伝説の木の下に来てください!』
↓
伝説の木の下へ
↓
魔王『よくぞここまでたどり着いたな勇者よ。ここで因縁の決着を付けようではないか』ゴゴゴゴゴ!
~~~~~~~~
○
O ホワンホワン…
o
ボーボボ「ならば俺も全力で答えよう……!!」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
マミ「え、ええぇーーーーッ!?」マミーン!?
ボーボボ「来い、魔王よ!」
マミ「ま、魔王!? 言ってる意味が分かりません!」
マミ「私はただ普通にお話があって……」
ボーボボ「ならばそう言え」
鯛「」ビチビチ
マミ「最初からそう言ってたような……」
マミ「実は、ボーボボさんに改めてお礼を言いたくて」
ボーボボ「お礼? 世の為人の為にした行為などここ数十年全く無いが?」
マミ「そ、そんな謙遜しなくても……。私としては感謝してもしきれないです」
マミ「自分で言うのも変な話ですけど、弱い私をここまで強くしてくれたのはボーボボさん達のおかげです」
マミ「昔のままの私じゃ、魔法少女の大きすぎる真実の前ではきっと背負いきれずに潰れてしまってました」
マミ「ボーボボさん……、今の私は胸を張って仲間の側に立てます。恐れずに魔女に立ち向かえます」
マミ「私はボーボボさんに会ったあの日に生まれ変わったんです」
ボーボボ「俺たちは別に大きなことはしていない。ただ軽くお前の田中を押してやっただけだ」
マミ「せ、背中を押してください……!」
マミ「でも、すべてはボーボボさんのおかげで……」
ボーボボ「止めてくれ、ムズ痒くてしかたがねぇぜ」ポリポリ
ボーボボ「今あるこの状況は、お前達の心の成長の賜物だ。感謝される筋合いはない」
マミ「でも、お礼くらいは……」
ボーボボ「しつこいな」スタスタ
鯛「」ビチ…ビチッ…
マミ「あっ……」
スタスタ…
ボーボボ「……マミ」ピタッ
マミ「えっ?」
ボーボボ「俺はもうとっくの昔にお前達から、お礼にも勝る素晴らしいモノをもらっているんだぜ」
マミ「そ、それって……」ジーン…
ボーボボ「ああ」ニヤッ
ボーボボ「お前達の鼻の湿り気……、笑顔だ」
マミ「ボーボボさ……! ん、えっ? ……え!?」
ボーボボ「か~えり~ましょ~」タッタッタッタ
鯛「」ズルズルズル…
マミ「ちょっ、まっ……鼻!? ボーボボさん、湿り気ってどういう……、ボーボボさーーん!?」ダッダッダッダ
ほむら「……ここは、相変わらずね」ハァ…
~喫茶店~
まどか「特訓か~、一体どんなことをするんだろう?」
仁美「きっと私の想像を絶するモノなんでしょうね」
メイドコス総理大臣『日本の貨幣を10円玉のみに統一します』つ塩 パッパッパ ←仁美の想像の限界
まどか「……」
まどか「いやぁ……仁美ちゃんなら出来るんじゃないかな? 想像」
仁美「あら? そうかしら」
天の助「ストローを最初に作った人知ってる!? 知ってる!? 知ってるぅ!?」つストロー ガタガタッ!
首領パッチ「この豆知識辞典によると!! 豆知識辞典によるとッ!!」つ豆知識辞典 ガタガタッ!
天の助「よると!? よるとッ!?」ガタガタ!!
首領パッチ「んーとね……」つ豆知識辞典 ペラペラ
首領パッチ「坂本龍馬だってさ」
まどか「絶対違うよ!!」マドーン!
まどか「でも首領パッチ君達ってホントに不思議だよね」
首領パッチ「はあ?」
天の助「どーいう意味だよ」
まどか「いやそのまんまの意味だけどね」
まどか「スゴく変わってるけどさ、それでも優しくて皆のこと考えてくれてたりするもん」
まどか「昔から二人に助けてもらったことってたくさんあるよ」
まどか「ほら、私が苛められた時、さやかちゃんと三人で守ってくれたりさ」
首領パッチ「てめーが鈍くさいだけだろうが」
天の助「まったくだな」
まどか「でも、なんだかんだ言って助けてくれるじゃん」エヘヘ
まどか「私、皆と出会えて本当に良かったと思ってるの」
まどか「魔法少女とか、魔女とか、エントロピーとか。不思議な目にあったり悲しい気分になったりもするけど」
まどか「後悔だけはしたことがないんだよっ!」
仁美「私も同感です、まどかさん!」キラキラ!
首領パッチ「んだよ、気持ちわりーなー」
天の助「褒めてもところてんしか出ねーぞ!」
まどか「あ、ところてんはいらないや」
アハハハー! キャーキャー!
ほむら「まどか……」
ほむら「あなたは優しいわね。初めて会った時と全く変わらずに……」
ほむら(……私はどうなのかしら)
ほむら(今の私は……、あの時と同じ信念を……)
まどか「エイミー……」ボソッ
ほむら「っ!」ハッ
仁美「あら? エイミー……って?」
まどか「あっ、ごめん独り言なの!」
天の助「それってあの猫か」
仁美「あら、猫さんですか?」
まどか「うん、野良の子猫でね。私が名付けたんだ」エヘ
首領パッチ「最初は衰弱してたけど、俺のショック療法が効いたな」
首領パッチ『アーータタタタタタタタ、ホワァタッ!!』ビシバシビシッ
エイミー『ニャアアァーーー!?』ガクガク
まどか『ダメだよ、首領パッチ君! 人間の秘孔と猫のは全く違うんだから!!』アセアセ!
まどか「その後、みんなで飼ってくれる人を探してね。無事に見つかって今は新しい家族の所にいるの」
天の助「見つかるまでの間はみんなで育ててたなぁ」ウンウン!
まどか「天の助君の出すところてんだけは絶対に食べなかったね、あの子」
仁美「まあ、ステキ!」
まどか「久しぶりに会いたくなっちゃって……。ちょっぴり寂しいなぁ……なんて」
ほむら「…………」
ほむら「……エイミー、か」
~歩道橋~
ほむら「…………」
ほむら「結局、この気持ちの真意は分からなかったわ」
――――――嘘よ
ほむら「どうぜロクでもないことだわ。さっさと忘れてしまおう」
――――――目を背けているだけ
ほむら「もうこんな時間……。特訓に遅れてしまう、急がなきゃ」
――――――本当は分かっている。気づかない振りをしていただけ
ほむら「皆に怒られてしまうわ」
――――――だって認めてしまうと、私は……
ほむら「…………」
ほむら「ボーボボ達と出会わなくても、私は皆を助けることが出来たのかしら」
ほむら「繰り返したループのせいで、まどかに因果が巻き付いていく」
ほむら「もがけばもがくほどに、足掻けば足掻くほどに、因果が……。そんな彼女を私は一人で本当に助けられるの?」
ほむら「…………そうか」
ほむら「私は、彼らに、ボーボボ達に――――――」
QB「やあ、暁美ほむら」ヒョコッ
ほむら「! インキュベーター……」
ほむら「何の用かしら? できれば顔も見たくないのだけど」
QB「驚いたなあ、君が鉛弾以外の挨拶をするだなんて」
ほむら「あなたを殺したところで大きく現状が動く訳ではないでしょう。無駄な労力を使わずに、今は<ワルプルギスの夜>と戦うことだけを考えているの」
QB「ふうん、素晴らしい心持ちだよ。僅かながらは学習するんだ、幾千回ループを繰り返した君がね」
ほむら「……今の話を聞いてたの?」
QB「ああ、これで合点がいった。いくら何でもまどかの大きすぎる素質は疑問だったんだよね」
QB「君の無駄な努力のおかげで今のまどかがいる訳だ」
QB「そして、君の能力は時間逆行。時を止めたのもその応用か。何だ、種を明かせばただのセコいものだったんだ」
ほむら「……探偵の真似事? 用件が終わったなら消えなさい」
QB「いいや、まだ本題に入っていない」
ほむら「何でもいいわ。さっさと終わらせて……」
QB「僕は鼻が利くんだよ。とびきりの絶望のニオイがしてね」
ほむら「―――! どういう意味……?」
QB「それは君自身がよく知ってるんじゃないかな? 失礼ながら今日一日の君を含めた皆の行動を監視させてもらったよ」
ほむら「なッ!?」
QB「率直な感想だ。客観的に見て彼らは希望に満ち溢れている」
QB「誰一人からも絶望を感じない。皆が<ワルプルギスの夜>を倒せると信じている」
QB「それを見ているとね、僕でさえ、この僕でさえ彼らがそれを成し遂げるかもしれないと錯覚してしまうんだ」
ほむら「い、インキュベーター……?」
QB「勘違いしないでほしい。僕にもちろん感情なんて存在しない。しかし、今までの結果や君たちの言う信じる力とか希望の力だとかを冷静に分析すれば、もしかしたら……ってね」
QB「ただし暁美ほむら。君はダメだ」
.
QB「君は今、本当に希望を秘めているのか? 君は胸を張って彼らの側に立てるのか?」
ほむら「そ、そんなの当たりまっ……!」
QB「へえ、その言葉を今まで過ぎ去った世界で切り捨ててきたマミに言えるのかい? さやかにも杏子にも、そして……」
QB「鹿目まどかにも」
ほむら「詭弁を……ッ!」
QB「確かに詭弁かもしれないが、これは同時に事実も孕んでいるだろうね」
QB「教えてくれよ、ほむら。今、君が抱いている気持ちは、全ての世界の彼女達に伝えられるのか」
ほむら「それは……! それは……」
QB「自分が一番よく知っているんだろう。君は魔法少女として『正しい』のか。彼らと並び立てるのか」
ほむら「うぅ……っ!」
QB「黙ってちゃ分からないだろう? 感情のある生き物はこれだから……」
ほむら「………」
QB「それじゃあ、僕が言ってあげよう。ねえ、ほむら」
「ここまで誰一人欠けずに<ワルプルギスの夜>に挑めるというのは全て」
「何度も無駄な努力を重ねてきた君なんかではなく」
「あのおちゃらけて愚かでバカな」
「ボーボボ達だけのおかげなんだよ」
ほむら「あ、ああ……!」
「あああああああぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ!!!」
ピシッ
.
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