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元スレ勇者「ハーレム言うな」
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トコトコ……
僧侶「どうしちゃったんですか?皆先に行っちゃいますよ?」
ザッ……
勇者「……僧侶」
僧侶「……は、はい」
勇者「……言おうか言うまいか、迷ったんだけどさ」
勇者「……僕だけが知っているのもなんだから……言うよ」
僧侶「……?」
勇者「……村学者さんの家に、絵があるんだ。肖像画」
勇者「村学者さんと青年と女エルフを描いた、肖像画なんだけど」
勇者「それを見た時にさ……ある事を思ったんだ」
僧侶「……ある事……?」
勇者「……うん」
勇者「実は、洞窟に行くのを承諾したのも、それがきっかけだったりするんだけど……」
僧侶「……どういう事ですか?」
僧侶「どうしちゃったんですか?皆先に行っちゃいますよ?」
ザッ……
勇者「……僧侶」
僧侶「……は、はい」
勇者「……言おうか言うまいか、迷ったんだけどさ」
勇者「……僕だけが知っているのもなんだから……言うよ」
僧侶「……?」
勇者「……村学者さんの家に、絵があるんだ。肖像画」
勇者「村学者さんと青年と女エルフを描いた、肖像画なんだけど」
勇者「それを見た時にさ……ある事を思ったんだ」
僧侶「……ある事……?」
勇者「……うん」
勇者「実は、洞窟に行くのを承諾したのも、それがきっかけだったりするんだけど……」
僧侶「……どういう事ですか?」
勇者「…………その肖像画を見た時に抱いた疑惑がもし当たってたら、2人は何かを必ず残すんじゃないか、と思ってさ」
勇者「……皆が見つけちゃう前に、探しに行ったんだ」
勇者「…………そして」
カサ…
勇者「……案の定、見つかったんだ……コレがね」
僧侶「…………それは?」
勇者「……はい」
パサッ……
僧侶「……書置き……?もう一枚あったんですか?」
勇者「……隠していて、ごめん」
勇者「……もし、僧侶が全て知りたいなら……それを読んで」
僧侶「……」
勇者「…………」
僧侶「……」
僧侶「……大丈夫」
僧侶「読みます」
勇者「…………」
カサ…
僧侶「……」
勇者「……皆が見つけちゃう前に、探しに行ったんだ」
勇者「…………そして」
カサ…
勇者「……案の定、見つかったんだ……コレがね」
僧侶「…………それは?」
勇者「……はい」
パサッ……
僧侶「……書置き……?もう一枚あったんですか?」
勇者「……隠していて、ごめん」
勇者「……もし、僧侶が全て知りたいなら……それを読んで」
僧侶「……」
勇者「…………」
僧侶「……」
僧侶「……大丈夫」
僧侶「読みます」
勇者「…………」
カサ…
僧侶「……」
――――――――――――
これを読んで下さっている方へ
これを読んでいるのは、私の知っている方でしょうか。
私を、私たち2人を、憎んでいる方でしょうか。
それとも、見ず知らずの、冒険者の方でしょうか。
それとも
もし、この書置きが、この文字が目に入ったのであれば、
この手紙を、イシスの南西にある修道院に届けていただけないでしょうか。
そこに、私達の子供が居る筈です。何卒、何卒。
我が子へ。
もし貴女がこの手紙を読んでいるならば、貴女は文字が読めるほどに大きく
なったという事でしょうか。もしそうであれば、私は嬉しい。
貴女は私たちを恨んでいるのでしょうね。
確かに、私たちは貴女を一人残し、修道院を後にしました。
言い訳はしません。私たちを恨んでください。嫌ってください。
ただ、これだけは知っておいて欲しかったのです。
私たちは、貴女を、何よりも愛しています。
私たちの事情に、貴女を巻き込むわけにはいかなかったのです。
もしできる事なら、貴女の成長を見守っていたかった。
幸せな家庭を築き、3人で生きていきたかった。
でも、それは叶わぬ夢なのです。ただそれだ(ここから数文字、インクが何かの水滴で滲んでおり解読不可)
貴女に、素敵な仲間や家族、そして素敵な未来が訪れる事を、切に祈っています。
上手く愛してあげられなくて、ごめんなさい。
貴女に、この手紙が届くといいのだけれど。
ママとパパより
――――――――――――
これを読んで下さっている方へ
これを読んでいるのは、私の知っている方でしょうか。
私を、私たち2人を、憎んでいる方でしょうか。
それとも、見ず知らずの、冒険者の方でしょうか。
それとも
もし、この書置きが、この文字が目に入ったのであれば、
この手紙を、イシスの南西にある修道院に届けていただけないでしょうか。
そこに、私達の子供が居る筈です。何卒、何卒。
我が子へ。
もし貴女がこの手紙を読んでいるならば、貴女は文字が読めるほどに大きく
なったという事でしょうか。もしそうであれば、私は嬉しい。
貴女は私たちを恨んでいるのでしょうね。
確かに、私たちは貴女を一人残し、修道院を後にしました。
言い訳はしません。私たちを恨んでください。嫌ってください。
ただ、これだけは知っておいて欲しかったのです。
私たちは、貴女を、何よりも愛しています。
私たちの事情に、貴女を巻き込むわけにはいかなかったのです。
もしできる事なら、貴女の成長を見守っていたかった。
幸せな家庭を築き、3人で生きていきたかった。
でも、それは叶わぬ夢なのです。ただそれだ(ここから数文字、インクが何かの水滴で滲んでおり解読不可)
貴女に、素敵な仲間や家族、そして素敵な未来が訪れる事を、切に祈っています。
上手く愛してあげられなくて、ごめんなさい。
貴女に、この手紙が届くといいのだけれど。
ママとパパより
――――――――――――
僧侶「…………」
僧侶「…………これ…………」
勇者「……僧侶、言ってたよね」
勇者「昔、イシスって国の南西にある修道院に住んでたって」
僧侶「…………」
僧侶「…………っ」ポロ…
勇者「…………村学者さんの家にあった肖像画の女エルフは…………」
勇者「…………僧侶そっくりだったよ」
僧侶「…………パパ…ママ……?」ポロポロ…
勇者「…………勝手に、ごめんね」
僧侶「…………勇者……く」ポロポロ…
僧侶「……これ、私……!」ポロポロ…
ザッ……
勇者「……あ……」
僧侶「……」ポロポロ…
エルフ女王「…………やはり、そうでしたか」
僧侶「…………これ…………」
勇者「……僧侶、言ってたよね」
勇者「昔、イシスって国の南西にある修道院に住んでたって」
僧侶「…………」
僧侶「…………っ」ポロ…
勇者「…………村学者さんの家にあった肖像画の女エルフは…………」
勇者「…………僧侶そっくりだったよ」
僧侶「…………パパ…ママ……?」ポロポロ…
勇者「…………勝手に、ごめんね」
僧侶「…………勇者……く」ポロポロ…
僧侶「……これ、私……!」ポロポロ…
ザッ……
勇者「……あ……」
僧侶「……」ポロポロ…
エルフ女王「…………やはり、そうでしたか」
勇者「エルフ女王様……」
僧侶「エルフ女王、様……私、っ」ポロポロ…
エルフ女王「…………」
勇者「…………気づいていたんですか」
エルフ女王「…………えぇ」
エルフ女王「…………この娘の顔を見た瞬間から……薄々と気付いていました」
僧侶「……私っ…その…、やだ、涙っ」ポロポロ…
エルフ女王「…………」
勇者「…………女王様……」
僧侶「私っ、パパ……ママッ……!!」ポロポロ……
ギュッ
僧侶「…………」ポロポロ…
僧侶「……………………女王…………様……?」ポロポロ
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……顔を……もっと見せておくれ……」
僧侶「…………」ポロポロ…
エルフ女王「…………私の……可愛い……」
ギュウゥ……
僧侶「エルフ女王、様……私、っ」ポロポロ…
エルフ女王「…………」
勇者「…………気づいていたんですか」
エルフ女王「…………えぇ」
エルフ女王「…………この娘の顔を見た瞬間から……薄々と気付いていました」
僧侶「……私っ…その…、やだ、涙っ」ポロポロ…
エルフ女王「…………」
勇者「…………女王様……」
僧侶「私っ、パパ……ママッ……!!」ポロポロ……
ギュッ
僧侶「…………」ポロポロ…
僧侶「……………………女王…………様……?」ポロポロ
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……顔を……もっと見せておくれ……」
僧侶「…………」ポロポロ…
エルフ女王「…………私の……可愛い……」
ギュウゥ……
僧侶「…………」ポロポロ…
エルフ女王「…………ごめんなさい……」
ギュウゥ……!!
僧侶「女王……様、くるし……」ポロポロ…
エルフ女王「ごめんなさい……!!」
ポロ…
勇者「…………!」
僧侶「…………女王様……」ポロポロ…
エルフ女王「私のせいで…………貴女を悲しい目に……!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………それなのに……」ポロポロ…
エルフ女王「それなのに…………貴女に、辛く当たって…………!!!!」ポロポロ…
僧侶「…………っ」ポロポロ…
エルフ女王「あの子を信じる事もせずに……!!自分の考えを押し付けて……!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………私は……っ……!!」ポロポロ…
僧侶「…………女王……様」ポロポロ…
ギュウゥ!!
僧侶「………ぅ…」ポロポロ…
僧侶「うあぁぁぁぁぁん!!!!」ポロポロ…
勇者「…………」
エルフ女王「…………ごめんなさい……」
ギュウゥ……!!
僧侶「女王……様、くるし……」ポロポロ…
エルフ女王「ごめんなさい……!!」
ポロ…
勇者「…………!」
僧侶「…………女王様……」ポロポロ…
エルフ女王「私のせいで…………貴女を悲しい目に……!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………それなのに……」ポロポロ…
エルフ女王「それなのに…………貴女に、辛く当たって…………!!!!」ポロポロ…
僧侶「…………っ」ポロポロ…
エルフ女王「あの子を信じる事もせずに……!!自分の考えを押し付けて……!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………私は……っ……!!」ポロポロ…
僧侶「…………女王……様」ポロポロ…
ギュウゥ!!
僧侶「………ぅ…」ポロポロ…
僧侶「うあぁぁぁぁぁん!!!!」ポロポロ…
勇者「…………」
ソッ……
テクテク…
勇者「(しばらく、2人きりにしておこう……)」
女勇者「お義兄ちゃん」ボソッ
勇者「おうっ!!!?」ビクゥッ
一同『『『『し~~~~~~ッッ!!!!』』』』
勇者「み、みんな!?い、いたんだ?」ヒソヒソ
商人「そりゃあんなにコソコソされたら不自然だなって思いますって」ヒソヒソ
勇者「ですよねー……」ヒソヒソ
女勇者「まぁ、薄々感づいてはいたけど……」ヒソヒソ
遊び人「あの2人が祖母と孫だったなんてね……」ヒソヒソ
武道家「優しい僧侶と怖いエルフ女王……か」ヒソヒソ
勇者「…………そんな事ないよ」ヒソヒソ
武道家「え?」ヒソヒソ
勇者「今のエルフ女王……とても優しい顔してる」ヒソヒソ
戦士「…………」
戦士「……あぁ。……そうだな」ヒソヒソ
テクテク…
勇者「(しばらく、2人きりにしておこう……)」
女勇者「お義兄ちゃん」ボソッ
勇者「おうっ!!!?」ビクゥッ
一同『『『『し~~~~~~ッッ!!!!』』』』
勇者「み、みんな!?い、いたんだ?」ヒソヒソ
商人「そりゃあんなにコソコソされたら不自然だなって思いますって」ヒソヒソ
勇者「ですよねー……」ヒソヒソ
女勇者「まぁ、薄々感づいてはいたけど……」ヒソヒソ
遊び人「あの2人が祖母と孫だったなんてね……」ヒソヒソ
武道家「優しい僧侶と怖いエルフ女王……か」ヒソヒソ
勇者「…………そんな事ないよ」ヒソヒソ
武道家「え?」ヒソヒソ
勇者「今のエルフ女王……とても優しい顔してる」ヒソヒソ
戦士「…………」
戦士「……あぁ。……そうだな」ヒソヒソ
盗賊「……じゃぁこれ以上覗くのも悪いし、向こういこっか……」ヒソヒソ
女勇者「だね」ヒソ
商人「全く皆盗み聞きなんて悪趣味なんですから」ヒソヒソ
戦士「お前もだろ!」ヒソッ!
勇者「静かに静かに」ヒソヒソ
スタスタ……
ピタッ……
クルッ
魔法使い「…………」
僧侶「………っ…!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………」ポロポロ…
ギュゥウゥ…
魔法使い「…………」
魔法使い(よかったね…………僧侶)
スタスタ…
…………
……
…
・
女勇者「だね」ヒソ
商人「全く皆盗み聞きなんて悪趣味なんですから」ヒソヒソ
戦士「お前もだろ!」ヒソッ!
勇者「静かに静かに」ヒソヒソ
スタスタ……
ピタッ……
クルッ
魔法使い「…………」
僧侶「………っ…!!」ポロポロ…
エルフ女王「…………」ポロポロ…
ギュゥウゥ…
魔法使い「…………」
魔法使い(よかったね…………僧侶)
スタスタ…
…………
……
…
・
・
…
……
…………
エルフ女王「…………」
僧侶「…………」
エルフ女王「……随分、時間が経ってしまったようですね」
僧侶「…………はい」
エルフ女王「…………」
ギュッ…
エルフ女王「…………できる事ならば」
エルフ女王「できる事ならば……ずっとこうしていたい……」
エルフ女王「……でも、貴女は、行ってしまうのでしょうね」
僧侶「…………はい」
エルフ女王「……」
エルフ女王「……勝手な言い分ですが」
エルフ女王「……もし、もし貴女が良ければ」
エルフ女王「この隠れ里に、一緒に住みませんか……?」
僧侶「…………!」
エルフ女王「見たところ……魔王討伐の旅に出ているのでしょう……」
エルフ女王「……そんな危険な旅はやめて、私と一緒に……」
…
……
…………
エルフ女王「…………」
僧侶「…………」
エルフ女王「……随分、時間が経ってしまったようですね」
僧侶「…………はい」
エルフ女王「…………」
ギュッ…
エルフ女王「…………できる事ならば」
エルフ女王「できる事ならば……ずっとこうしていたい……」
エルフ女王「……でも、貴女は、行ってしまうのでしょうね」
僧侶「…………はい」
エルフ女王「……」
エルフ女王「……勝手な言い分ですが」
エルフ女王「……もし、もし貴女が良ければ」
エルフ女王「この隠れ里に、一緒に住みませんか……?」
僧侶「…………!」
エルフ女王「見たところ……魔王討伐の旅に出ているのでしょう……」
エルフ女王「……そんな危険な旅はやめて、私と一緒に……」
パッ……
エルフ女王「……あ……」
僧侶「…………っ」ゴシゴシ
僧侶「……ごめんなさい」
僧侶「私は、行かなければならないんです」
エルフ女王「……」
エルフ女王「……そうですか」
僧侶「…………私の」
僧侶「私のこの力で、守りたい人達が……」
ザッ
僧侶「守りたい人が、いるんです」
エルフ女王「……」
エルフ女王「…………そう」
エルフ女王「……良い仲間に、巡り会えたのですね」
エルフ女王「今の貴女は……とても強い顔をしています」
僧侶「…………はい」ニコッ
エルフ女王「…………ふふ」
エルフ女王「そうやって笑う顔も、あの子に瓜二つ……」
エルフ女王「……あ……」
僧侶「…………っ」ゴシゴシ
僧侶「……ごめんなさい」
僧侶「私は、行かなければならないんです」
エルフ女王「……」
エルフ女王「……そうですか」
僧侶「…………私の」
僧侶「私のこの力で、守りたい人達が……」
ザッ
僧侶「守りたい人が、いるんです」
エルフ女王「……」
エルフ女王「…………そう」
エルフ女王「……良い仲間に、巡り会えたのですね」
エルフ女王「今の貴女は……とても強い顔をしています」
僧侶「…………はい」ニコッ
エルフ女王「…………ふふ」
エルフ女王「そうやって笑う顔も、あの子に瓜二つ……」
僧侶「…………ママに……ですか?」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「また、全てが終わったら……ここに帰ってきなさい」
エルフ女王「その時は、貴女の母の昔話を……聞かせてあげましょう」
僧侶「本当ですか!?」
エルフ女王「……でも、そのかわり」
エルフ女王「…………どうか無事に、戻ってくるのですよ」
ゴソッ
エルフ女王「……貴女に幸があるように、これを……」
僧侶「……それは……」
エルフ女王「……夢見るルビーです……お貸しします」
エルフ女王「旅の間、このルビーが守ってくれるでしょう……」
エルフ女王「…………全てが終わったら、これを私の元に……」
僧侶「……」
エルフ女王「?どうしたのです?」
僧侶「……ごめんなさい」
僧侶「私にそのルビーは、必要ありません」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「また、全てが終わったら……ここに帰ってきなさい」
エルフ女王「その時は、貴女の母の昔話を……聞かせてあげましょう」
僧侶「本当ですか!?」
エルフ女王「……でも、そのかわり」
エルフ女王「…………どうか無事に、戻ってくるのですよ」
ゴソッ
エルフ女王「……貴女に幸があるように、これを……」
僧侶「……それは……」
エルフ女王「……夢見るルビーです……お貸しします」
エルフ女王「旅の間、このルビーが守ってくれるでしょう……」
エルフ女王「…………全てが終わったら、これを私の元に……」
僧侶「……」
エルフ女王「?どうしたのです?」
僧侶「……ごめんなさい」
僧侶「私にそのルビーは、必要ありません」
エルフ女王「…………そうですか」
僧侶「…………はい」
僧侶「……そのルビーの加護が無くとも……私には」
ニコッ
僧侶「…………守ってくれる、強い仲間達がいっぱいいますから!」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「…………貴女は、強く育ったのですね」
エルフ女王「……人間を許すことはできませんが」
エルフ女王「…………貴女の仲間たちには、お礼を言わなければなりませんね」
僧侶「……はい、皆きっと喜びます」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……さぁ、もうお行きなさい」
エルフ女王「貴女の仲間が、待っていますよ」
僧侶「……はい。色々と、ありがとうございました」
エルフ女王「…………それでは、また会いましょう」
僧侶「……はい、失礼します!」
タッタッタッ…
エルフ女王「…………」
僧侶「…………」タッタッタッ…
エルフ女王「…………」
僧侶「……っ」タッタッタッ…
エルフ女王「…………っあのっ……」
僧侶「…………はい」
僧侶「……そのルビーの加護が無くとも……私には」
ニコッ
僧侶「…………守ってくれる、強い仲間達がいっぱいいますから!」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「…………貴女は、強く育ったのですね」
エルフ女王「……人間を許すことはできませんが」
エルフ女王「…………貴女の仲間たちには、お礼を言わなければなりませんね」
僧侶「……はい、皆きっと喜びます」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……さぁ、もうお行きなさい」
エルフ女王「貴女の仲間が、待っていますよ」
僧侶「……はい。色々と、ありがとうございました」
エルフ女王「…………それでは、また会いましょう」
僧侶「……はい、失礼します!」
タッタッタッ…
エルフ女王「…………」
僧侶「…………」タッタッタッ…
エルフ女王「…………」
僧侶「……っ」タッタッタッ…
エルフ女王「…………っあのっ……」
クルッ
僧侶「『おばあちゃん』!!」
エルフ女王「!!!」
僧侶「…………っ」
ニコッ!
僧侶「いってきます!おばあちゃん!」
エルフ女王「……」
ニコ……
エルフ女王「……いってらっしゃい」
僧侶「…………はい!!」
タッタッタッ…
エルフ女王「…………」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……そこにいるのでしょう?」
ガサッ
エルフ娘「……あはは、す、すみません」
エルフ女王「……いつから見ていたのです」
エルフ娘「……割と、最初からです……」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……処罰ですね」
エルフ娘「えぇっ!!すすすすみませんでしたっ!」
エルフ女王「……ふふ、冗談です」ニコ
エルフ娘「!!」
エルフ娘(……女王様のこんな顔……初めて見た……)
エルフ女王「……」
エルフ女王「……人間を、皆許すことはできませんが」
エルフ娘「……?」
エルフ女王「…………あの子に、ハーフエルフという境遇の子に」
エルフ女王「あそこまで幸せそうな顔をさせる人間もいる……」
エルフ女王「…………少しだけ、考えを改めなければなりませんね…」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……そこにいるのでしょう?」
ガサッ
エルフ娘「……あはは、す、すみません」
エルフ女王「……いつから見ていたのです」
エルフ娘「……割と、最初からです……」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……処罰ですね」
エルフ娘「えぇっ!!すすすすみませんでしたっ!」
エルフ女王「……ふふ、冗談です」ニコ
エルフ娘「!!」
エルフ娘(……女王様のこんな顔……初めて見た……)
エルフ女王「……」
エルフ女王「……人間を、皆許すことはできませんが」
エルフ娘「……?」
エルフ女王「…………あの子に、ハーフエルフという境遇の子に」
エルフ女王「あそこまで幸せそうな顔をさせる人間もいる……」
エルフ女王「…………少しだけ、考えを改めなければなりませんね…」
エルフ娘「……女王様…………」
エルフ女王「…………戻りましょう」
エルフ娘「ふふふ……女王様?」
エルフ女王「なんです?」
エルフ娘「あの子が、戻ってきた際に、あの勇者くんとやらと良い関係になってたら、どうします?」
エルフ女王「…………」
エルフ娘「うふふふ……」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……それがあの子の望みならば、良いでしょう」
エルフ娘「ですよね……ってええ!!!?」
エルフ女王「……行きますよ」
エルフ娘「女……女王様、今、なんて……!」
スタスタ…
エルフ娘「女王様ー!」
…………
……
…
・
エルフ女王「…………戻りましょう」
エルフ娘「ふふふ……女王様?」
エルフ女王「なんです?」
エルフ娘「あの子が、戻ってきた際に、あの勇者くんとやらと良い関係になってたら、どうします?」
エルフ女王「…………」
エルフ娘「うふふふ……」
エルフ女王「…………」
エルフ女王「……それがあの子の望みならば、良いでしょう」
エルフ娘「ですよね……ってええ!!!?」
エルフ女王「……行きますよ」
エルフ娘「女……女王様、今、なんて……!」
スタスタ…
エルフ娘「女王様ー!」
…………
……
…
・
タッタッタッ…
僧侶「…ハァ……ハァ…!」
僧侶(パパ、ママ)
僧侶「…ハァ……ハァ…!」
僧侶(天国で、私の事を見てくれていますか?)
僧侶「……皆、どこだろう……」
僧侶(お二人は今、幸せですか?)
オーイ……
僧侶「!!」
僧侶(…………私の事は、心配しないでください)
女勇者「おーい!僧侶ちゃーん!」
戦士「こっちだぞー!」
遊び人「もう行っちゃうよ!ダッシュダッシュ!」
武道家「ダッシュすると商人みたいに転んじゃうわよ!」
商人「いつまで引きずるんですかそれ!///」
盗賊「……おいでー!……」
魔法使い「……そーりょーっ!」
僧侶「みんな!」
僧侶(……――――私は今、幸せです)
僧侶(……大切な仲間と、そして――――……)
僧侶「…ハァ……ハァ…!」
僧侶(パパ、ママ)
僧侶「…ハァ……ハァ…!」
僧侶(天国で、私の事を見てくれていますか?)
僧侶「……皆、どこだろう……」
僧侶(お二人は今、幸せですか?)
オーイ……
僧侶「!!」
僧侶(…………私の事は、心配しないでください)
女勇者「おーい!僧侶ちゃーん!」
戦士「こっちだぞー!」
遊び人「もう行っちゃうよ!ダッシュダッシュ!」
武道家「ダッシュすると商人みたいに転んじゃうわよ!」
商人「いつまで引きずるんですかそれ!///」
盗賊「……おいでー!……」
魔法使い「……そーりょーっ!」
僧侶「みんな!」
僧侶(……――――私は今、幸せです)
僧侶(……大切な仲間と、そして――――……)
「……僧侶!こっちだよ!」
僧侶「…………っ」
……――――そして
僧侶「…………」
僧侶「……はいっ」
……――――私には
勇者「行こう!僧侶!」
……――――私には!
僧侶「……はい!勇者くんっ!」
……――――王子様がいるんですから!
僧侶「…………っ」
……――――そして
僧侶「…………」
僧侶「……はいっ」
……――――私には
勇者「行こう!僧侶!」
……――――私には!
僧侶「……はい!勇者くんっ!」
……――――王子様がいるんですから!
・
…
……
…………
-イシスの砂漠-
魔物B「グギャァァッ!!」
ドシャァッ!!
魔物A「ひ……ひぃぃっ!!!!」
「……待ちなよ」
魔物A「で、デタラメだ!!こんなのっ!!こんな強い人間が……!!」
「ほう、この辺りの魔物には珍しく言葉が理解できるんだね」
「では君に問うよ」
「アッサラームで攫われた子供……一体どこに隠しているんだい?」
魔物A「っ……!!……へっ!もう喰っちまったぜ!あんな小せぇガキ……」
ザンッ!!!!
魔物A「っぎゃあああああああああああああ!!!!」
「では、君が殺されても文句は無いだろうね?」
魔物A「じょ、冗談だ!!!!ひ、東の岩陰に隠してるんだ!!」
「……そうか」
魔物A「お、お前、何者なんだっ……!!!?」
「……僕かい?僕は……」
…
……
…………
-イシスの砂漠-
魔物B「グギャァァッ!!」
ドシャァッ!!
魔物A「ひ……ひぃぃっ!!!!」
「……待ちなよ」
魔物A「で、デタラメだ!!こんなのっ!!こんな強い人間が……!!」
「ほう、この辺りの魔物には珍しく言葉が理解できるんだね」
「では君に問うよ」
「アッサラームで攫われた子供……一体どこに隠しているんだい?」
魔物A「っ……!!……へっ!もう喰っちまったぜ!あんな小せぇガキ……」
ザンッ!!!!
魔物A「っぎゃあああああああああああああ!!!!」
「では、君が殺されても文句は無いだろうね?」
魔物A「じょ、冗談だ!!!!ひ、東の岩陰に隠してるんだ!!」
「……そうか」
魔物A「お、お前、何者なんだっ……!!!?」
「……僕かい?僕は……」
グシャァアァッ!!!!
魔物A「ぎゅあぎgy」
ドチャッ……!!
グチャッ!!
「…………教えてあげるよ」
「僕は」
ジャキンッ
「勇者だよ」
魔物A「ぎゅあぎgy」
ドチャッ……!!
グチャッ!!
「…………教えてあげるよ」
「僕は」
ジャキンッ
「勇者だよ」
まさか正当なカンダt…ではなくてオルテガの血を引いた
パンツ一枚に斧を振り回す勇者の登場…だと…?
パンツ一枚に斧を振り回す勇者の登場…だと…?
読んでいただいている方々、本当にありがとうございます。
そして大変恐縮ながらお願いがあるのですが、何か質問があったら仰って頂けませんでしょうか。
ちょっとここまで来ると自分でも見落としている部分が多々ありまして、皆様に
伝わっていない部分があるのではないかと不安になってきました。
どんな事でもいいので
「こいつのここの心情わかんねぇよ」とか「あれどうなったの?」とか
「こいつは何を食べて生きてんの?」とか「頭大丈夫か?」とか
「仕事はいいの?」とか「結局どのおっぱいでもいいの?」
などなど、答えられる範囲で答えていきたいと思いますので、何卒お願いします。
そして大変恐縮ながらお願いがあるのですが、何か質問があったら仰って頂けませんでしょうか。
ちょっとここまで来ると自分でも見落としている部分が多々ありまして、皆様に
伝わっていない部分があるのではないかと不安になってきました。
どんな事でもいいので
「こいつのここの心情わかんねぇよ」とか「あれどうなったの?」とか
「こいつは何を食べて生きてんの?」とか「頭大丈夫か?」とか
「仕事はいいの?」とか「結局どのおっぱいでもいいの?」
などなど、答えられる範囲で答えていきたいと思いますので、何卒お願いします。
自分の見落としだったら申し訳ないです。
皆何歳くらいなんですか?3ベースなら勇者は16?
皆何歳くらいなんですか?3ベースなら勇者は16?
内容も絵も最高!!
質問と言ったら今のところ各キャラの装備やレベル
くらいしかないです
楽しませてもらってます^^
質問と言ったら今のところ各キャラの装備やレベル
くらいしかないです
楽しませてもらってます^^
おぉ・・・なんか勇者がもう一人現れたぞ・・・
一人でイシスまで行ったとしたら相当強いな
一人でイシスまで行ったとしたら相当強いな
もうすぐ900だけど、次スレも>>1が立てるの?
こんな魅力ある勇者ssは久しぶりだなぁ。もう一人の勇者はどんな奴なのかも気になる。
>>1応援してます。
>>1応援してます。
>>884
イシス周辺生まれかもしれんだろうが
イシス周辺生まれかもしれんだろうが
おつ
なんとなくカルマ思い出した
Pixivやってないのかー
残念
なんとなくカルマ思い出した
Pixivやってないのかー
残念
>>882
このスレで百合とか誰得。無粋だわ……
このスレで百合とか誰得。無粋だわ……
>>888
俺はpixivやってるぜ!
俺はpixivやってるぜ!
勇者大好きなメンバーに百合はどうかと
俺は>>1の書きたい様に書いた物が読みたいからこのままで満足
だが質問、ドラクエは1~9までした?どれが一番好きなんだ?ちなみに俺は8のフィールドに馴染めずドラクエならではの戦闘のスピーディーな感じがなくてそこから諦めました
俺は>>1の書きたい様に書いた物が読みたいからこのままで満足
だが質問、ドラクエは1~9までした?どれが一番好きなんだ?ちなみに俺は8のフィールドに馴染めずドラクエならではの戦闘のスピーディーな感じがなくてそこから諦めました
読み手に阿る事なく、好き勝手に書いて欲しい。
俺はそれが読みたい。
どんな過程、結末でも受け入れる。
俺はそれが読みたい。
どんな過程、結末でも受け入れる。
>>891
長くなるので簡潔に済ませますが、自分は8まで全てプレイしましたが9からやっておりません。一番好きなのは123と4です。
123は個人的に3つで一つの作品だと思っております。言うまでもない名作です。
4はドラクエシリーズで初めて勧善懲悪を疑問視し始めたり、と色々と革新的な作品で、制作側のいろんなこだわりが見えるので大好きです。勿論5も超絶に好きですがやっぱり4の方に軍配があがります。
そして実は自分、8は結構好きなんです。
確かにフィールドや戦闘は以前のドラクエに比べれば魅力は大幅にダウンしましたが、それでも変わらずに滲み出るドラクエオーラには少し感服したものです。音楽も良いですし。
あとまぁゼシカおっぱいでかいし。
個人的に許せないのは6と9でして、6の場合は4、5とわずかな関係性でありながら綺麗に繋がるかに見えた天空シリーズの流れをあまりに曖昧なやり方でブった切った内容だったので許せませんでした。
でも主人公以外のキャラの魅力と一部のストーリーのおかげで好きなゲームではあります。
9についてはコメントを控えさせていただきます。
7?マリベルのちっぱい良いよね。
あとグレーテ姫可愛い
>>892
ありがとうございます。
この質問で完結までの構想が変化するという事は無いのでその辺りはご心配せずに頂ければ幸いです。
長くなるので簡潔に済ませますが、自分は8まで全てプレイしましたが9からやっておりません。一番好きなのは123と4です。
123は個人的に3つで一つの作品だと思っております。言うまでもない名作です。
4はドラクエシリーズで初めて勧善懲悪を疑問視し始めたり、と色々と革新的な作品で、制作側のいろんなこだわりが見えるので大好きです。勿論5も超絶に好きですがやっぱり4の方に軍配があがります。
そして実は自分、8は結構好きなんです。
確かにフィールドや戦闘は以前のドラクエに比べれば魅力は大幅にダウンしましたが、それでも変わらずに滲み出るドラクエオーラには少し感服したものです。音楽も良いですし。
あとまぁゼシカおっぱいでかいし。
個人的に許せないのは6と9でして、6の場合は4、5とわずかな関係性でありながら綺麗に繋がるかに見えた天空シリーズの流れをあまりに曖昧なやり方でブった切った内容だったので許せませんでした。
でも主人公以外のキャラの魅力と一部のストーリーのおかげで好きなゲームではあります。
9についてはコメントを控えさせていただきます。
7?マリベルのちっぱい良いよね。
あとグレーテ姫可愛い
>>892
ありがとうございます。
この質問で完結までの構想が変化するという事は無いのでその辺りはご心配せずに頂ければ幸いです。
>>894
なるほど。では自分が建てたいと思います。アドバイスありがとうございます。
一応スレ跨ぎは避けた方が良いなと思い、このスレの残りはショートを少しだけ投下しようと思っておりました。
四章は次スレから始めたいと思います。申し訳ありません。
なるほど。では自分が建てたいと思います。アドバイスありがとうございます。
一応スレ跨ぎは避けた方が良いなと思い、このスレの残りはショートを少しだけ投下しようと思っておりました。
四章は次スレから始めたいと思います。申し訳ありません。
はぁ~・・・・僧侶もいい子すぎて泣けてくる
みんな最高だわ
続きに超期待
みんな最高だわ
続きに超期待
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