元スレ上条「美琴ってMだよな……」
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651 = 639 :
蓄積された快楽が弾けようとする。
だがその直前、
「おっと」
「ふむう!?」
上条は手元のスイッチを一気にOFFまで降ろしてアナルバイブの動きをとめると、美琴の口から指を引き抜いた。
口腔愛撫から抜け出した右手は流れる動きで美琴の股間に滑り込み、驚きに一瞬だけ動きを止めていた少女の指を固定。強引に秘孔から離させて、絡む蜜にかまわず、いわゆる恋人つなぎという状態に持っていく。
さらにリモコンを握った左手は美琴の背中側に周り『尻尾』にひっかかっていた裾をきちんとおろしてから、絶頂の予感で小刻みに震える身体を引き寄せた。
結果として上条と美琴は『夜の街で手を繋ぎながら抱き合って口付け寸前』という、いわゆるカップルとしてはあり得るだろう"普通"の状態に移行していた―――欲情と渇望に染まった美琴の顔さえ見なければ、だが。
「とうまっ、そんなやめないで・・んんっ!?」
冷や水をかけられたかのように急速に引いていく快楽と絶頂に、はぁはぁと息を荒げる美琴。
しかし上条は言葉にこたえず、切なそうに見返してくる彼女の唇に、自分の唇を重ねて、黙らせる。
すぐに舌は絡め、まだ身をよじろうとする彼女を左手だけで抱きしめた。
652 = 639 :
「んんっ……んっ……んぅ……」
最初は戸惑い、また快楽を追おうとしていた美琴が、徐々に静かになっていった。
数秒。
「…………」
「ぁ……」
ゆっくりと、唇が離れた。その間にかかった唾液の橋が、一度左右に揺れてから、プツリと切れる。
「…………」
無言のままの上条。
「あ、な、当麻……」
だから美琴は、上条に問おうとする。
なんであんな風に、途中でとめてしまったのかを。
……自分はあのままでもよかったのに
だがそれを美琴が言葉にするよりも一瞬だけ早く。
「なンだァ? 何してやがんだ、てめェら……」
「オリジナル……?」
「!」
美琴の背後約十歩。上条の正面約十一歩。
その位置から、聞きなれた声と足音が二つ、彼らに投げかけられた。
653 = 639 :
さて、コートの後半戦はいまから書きますかね、と。
でもその前に10033号の使用許可をもらいにいかないといけないのかもしれんが。
許可取れなかったらどうしよ……しまった、そっちの場合をぜんぜん考えてなかった。
…無許可でいいかなぁ、どうかなぁ。
654 :
おにんにんがやばい
どーしてくれるんだ
655 :
まさかのセロリ
656 :
複数とかマジ勘弁なんだよ…
657 :
食パンのか
wktk
658 :
あんま他のキャラ出してほしくなかったんだが
659 :
2人のプレイに他人が混ざるのは絶対にやめて下さい
ホントマジで
660 :
ただ2人の前でいじるだけだろ
漫画でよくある事ジャマイカ
それよりも10033号だけが気づいて
あなたにも立派な御主人様が(ryって
言って美琴に色々とあばばばばばばば
661 :
複数が嫌なら飛ばせばいいじゃないか。わがままいうな!
662 :
お客様感覚すぎて失笑ものだわ
663 = 657 :
せっかく来てくれたのによォ
664 :
複数はやめてね
665 :
寒いよおおお
666 :
美琴「ほ、ほんとにこれするの・・?」
上条「うん・・・嫌か?」
美琴「・・・そうじゃないけど・・・」
美琴は戸惑っていた。
元々コイツはちょっと・・・いやかなり性癖の偏ったヤツだとは思っていたのだ。
コスプレでの行為や玩具、目隠しでするといったこともあった。
もちろんそういった事に興味がなかった訳でもないし、
何より愛する男の喜ぶ顔が見れるのだ。嫌なはずもない。
美琴(でも・・・これは・・・うーん・・)
美琴(首輪と・・・手錠と・・・)
そんな美琴の目の前には一般的なソフトSMの道具が並べられていた。
何度か使用した覚えのあるものもあり、それだけなら別に抵抗もなかったのだが・・・
美琴(・・・これって・・鼻フックって・・やつだよね・・・)
上条「・・・ダメか?」
不安気にしながらも、窺うようにして顔を覗いてくる。
本当に不安なのはこちらのほうだというのに。
美琴(でもまぁ・・・コイツになら・・・)
美琴「ん、いいよ。それで・・・しよ?」
667 = 666 :
誰か文才をくれ('A`)
ここまで書いて自分の才能のなさに絶望した!
668 :
>>667
君は本当によくやってくれている
何も気にせず思う存分やりたまえ
669 :
SMとか好きだけど鼻フックの良さだけはわからない
だったらギャグボールのほうがry
671 :
>>670
そのネタは一番初めにやったはず。
672 = 670 :
>>671
そうなんだよなーでも鞭とかもいいな
673 = 666 :
ある程度まとめてからのほうがいいな。
時間おくれ
675 = 666 :
上条「ホントか!?・・・やったッ・・・!!」
美琴(こんなんで喜ぶなんてホント馬鹿なんだから)
呆れつつも、喜んでくれたことはやはり嬉しく、
思わず頬を紅潮させてしまう。
上条「それじゃあ早速つけてやるからな」
美琴「う、うん。優しくしてね?」
そう言ってる間にも、するすると服を脱がされる。
パチッ シュルル
片手でブラのフックを取るなんてどこで覚えてきたのだろう。
上条「・・・やっぱ綺麗だ、美琴」
そんなことを言いながら優しく首筋にキスをするのだ、コイツは。
美琴「やっ・・・!も・・・恥ずかしいよぉ」
上条「つけるぞ」
カチャカチャ パチン
首に赤い革製の首輪、更に後ろ手に交差させるようにした両手をバンドタイプの拘束具で固定される。
676 = 666 :
上条「痛くないか?」
美琴「うん、大丈夫。どっちもそんなにきつくないよ。・・・動けないけど」
上条「そりゃ動けたら意味ねーだろーよ」
美琴「ふふっ」
上条「じゃあ・・・鼻のヤツ・・・つけるぞ」
美琴「・・・うん」
片方の先端にはシリコン製のフック。・・・まぁ鼻にひっかけるためだろう。
もう片方はおそらく首輪に接続するためだろうか、金属製の金具になっている。
紐はゴム製らしいが、ベルト式になっていてある程度長さの調整がつくようだ。
カチリ、と首輪の後ろに金属の金具をつなぐ音が聞こえる。
紐が頭の上を通り、シリコン製の金具が視界に写る。
そして・・・
677 = 666 :
上条「よいしょっ・・・と」
美琴「・・・ふ・・ぐぅ・・」
上条「・・・・・・やばいな・・・すげぇぞくぞくする。・・あ、痛くないか?」
美琴「う、うん、大丈夫。でも・・・恥ずかしいよ・・・これ」
上条「似合ってる・・・ってのは変だけど・・・すげぇえろい・・・」
美琴「やだ・・・もぅ・・・いわないでぇ・・・」
上条「そうだ、鏡どこだったか」
美琴「いやぁ!みせなくていいよぉ!」
哀願もむなしく、目の前に鏡を出される。
反射的に目をそらしてしまう。
上条「ほら、ちゃんとみろって。」
美琴「ぅ・・・わかったわよ・・・」
渋々顔をあげ鏡を覗くと、そこにはあられもない姿の自分が写っていた。
ベッドの上に座り、全裸で手を後ろ手に拘束され、鼻を吊りあげられ、豚のような鼻をさらけ出している。
678 = 666 :
美琴「こんな・・・恥ずかし・・ぅぐ」
上条「・・・かわいいよ」
美琴「やだ・・・もう・・・」
上条「な・・・お願いがあるんだけど・・・」
美琴「な、なに・・・?」
美琴(こんな状況で・・・一体何よぉ・・・ぅぅ)
上条「豚の鳴き声・・・して?」
美琴「・・・ふぇぇぇ!?・・・そ、そんなのやだ!無理だよぉ・・・」
上条「そこを頼む!俺、すげぇ興奮してて・・・」
美琴「そんなこといったってぇ・・・」
突然の頼みに困惑してしまうものの、興奮という言葉に反応して
ちらり、と当麻の股間を見てしまう。
美琴(あ、あんなに・・・おっきく・・・私をみて・・・あんなにしてくれたんだ・・)
美琴「・・・いいよ。で、でも1回だけ・・・ね」
679 = 666 :
上条「!! お、おう、頼む」
美琴「もぅ・・・じゃぁほんと1回だけね・・」
ゴクリ、と唾を飲み込む音が聞こえる。
そんなに期待しないでほしい、そう思った後深呼吸をし、当麻の瞳を見つめてボソリ、と言った。
美琴「・・・ぶ・・・ぶひぃっ・・・」
美琴(ああああああも、もう恥ずかしくて死にそうぅうぅぅ)
美琴「も・・・はずそ?見れたから、もう、ね?」
恥ずかしさの余りしにそうになりながらも、懇願する。
必至に自分を落ち着かせながら、拘束具が外されるのを待つ。
美琴(落ち着け私!・・・あぁぁぁ恥ずかしいよぉぉぉ!)
だが
680 = 666 :
上条「やだ」
美琴「ふぇ!?なんでッ・・・ちゃ、ちゃんと言ったよッ!?」
困惑する美琴に近づいてくる当麻。
左手を腰に回し―ー
上条「だって・・・お前ももうこんなにグショグショじゃん」
美琴「ひッ!?ふああぁッ!」
いきなり指がスッと入ってくる。
美琴「ひゃぁッ!・・ンッ・・ぁはう・・っはぁぅ」
上条「鏡から目は逸らすなよ・・・!しっかり自分の恥ずかしい姿みとけ」
美琴「やっ・・・ひゃぅぅン・・・そ、そんなっ・・・」
恥ずかしい、が、それでも当麻に言われて鏡から目を離せない。
681 = 666 :
上条「まだ何にもしてないのに・・・豚鼻にされてこんなになるなんて・・・とんでもない雌豚だな」
美琴「いぁぁあッ・・!!い、いわないでェ・・ぅひッ!」
ピチャピチャという音を立てながら膣内をかきまぜられる。
更に当麻は続ける。
上条「ほんとスケベだな美琴は・・・動けなくされて豚鼻にされるのがそんなに嬉しかったのか」
美琴「やッ!も・・・ぁひぃ!」
美琴(うぁッ!きも・・ち・・・い・・・けど豚鼻でこんな・・・っっ!!?)
クチュゥという音とともに
膣内に入れられた指が増える。
682 = 666 :
思わず仰け反ってしまうも、すぐに当麻によって元の体勢に戻され
言われた通り、鏡に映る自分の痴態を見てしまう。
美琴(やぁぁ・・・)
上条「美琴・・・豚のくせに人間の言葉で喘ぐのはいけないな。豚なら豚らしくちゃんと鳴け」
美琴「そ、そんなのッ・・!できるわ・・・けぇ・・・くっふゥ・・・!!」
上条「鳴け」
ぞくぞくと言い知れぬ快感が背中を流れる。
元々M気質だった美琴はこの数カ月ですっかり開発されてしまっており、
行為中の、特にこういった命令には逆らえないようになってしまっている。
美琴「ぁ・・・ぅ・・・ヒ・・・ッ!」
上条「ほら、ちゃんと鳴くんだ」
美琴「くひィ・・ッ!・・ふあぁ!ぶひ・・ぶひぃ!」
一度言ってしまうと、止まらなかった。
恥ずかしさや背徳感が快感となって脳に響く。
683 = 666 :
美琴「ぶ・・・フぅッ!ひぃっ!ぶひっ!ぶひぇ・・ぶ、ぶひッ!」
上条「よーし、よく言えたな。ご褒美にイカせてやるからな」
そう言って当麻は動かす速度を速める。
最初は微かな水音だった音も、ビチャビチャといういやらしい大きな音に変わっている。
美琴「ぶひゃぁ!?いッッ・・・ぶひッ!ぶひっ!ぶひぃぃ!ぶひゃっぁぁぁぁあ!」
上条「ホラ、いけよ!豚鼻でイケよ、豚女!」
美琴「イッ!イ"ッ・・・く"ゥゥゥゥゥゥ!!!」
3本の指で思い切り膣内をかきまぜられた美琴は、
座った姿勢のまま思い切り体を仰け反らせ、ビクン、ビクンッと体を波打たせる。
美琴「・・・くっ・・ふぅっ・・・ぅぅ・・・・・・」
恍惚の表情のまま絶頂感を味わい、やがて糸の切れた人形のように倒れる美琴。
美琴「・・・ぶひっ・・・ぶひっ・・・」
うつろな目で鳴く美琴に当麻は優しく囁く。
上条「・・・可愛かったよ、美琴」
~続くかもしれないけど、ここで終わりでもおk?~
684 = 666 :
後半眠気で突っ走ったよ!後悔はしてる!
腕拘束、豚鼻のまま舌を突き出させてフェラーリとか色々考えたけど眠いぜ
685 :
脳姦マダ-?
眼孔ファックマダ?
冥土返しが治療すれば全治すんだし誰か早く書けや!
686 :
>>685
そういうのは別スレでも立ててやっていただきたい
切実に
687 :
688 :
二人のとった行動は対照的だった。
驚き、慌てて背を向けた美琴に対し、上条は若干ひきつりぎみの笑顔を作り、彼らに向き直ったのである。
「よ、よお一方通行と・・・あれ、御坂妹? ずいぶん珍しい組合せだけど、お前らこそどうしたんだよ」
言いながらさりげない動きで美琴の前に立つ上条。右手はつないだまま、左手をジャンパーのポケットに入れる。
ちらりと美琴の方に視線をやれば、彼女も蜜でビショビショの右手を、慌ててコートのポケットに入れているのが見えた。
「な、なんでてめぇにそんなこと教えなくちゃいけねぇんだよ!?」
目を逸らし、舌打ちでもしそうな、というよりも、やけに慌てた態度で、一方通行が言った。
「・・・・・・」上条は一方通行に悟られないよう、だが注意深く彼の表情を見た。
街灯の光に映し出された一方通行の顔は、僅かに紅く染まっているように思える。
それに、普段であれば決して逸らさない視線を上条からも美琴からも逸らしてたる。
ひとつ疑問が残るのは、こちら以上に動揺が強いことだが、まぁそれはこういうシーンになれていなかったせいだ、と思うことにする。
689 = 688 :
「・・・いや、言いたくなけりゃ無理に聞かないけどよ」
言いながら、上条は一瞬だけ美琴に目を向けた。
美琴は身をちぢこませるようにして、俯いている。
右手をポケット、左手を上条と繋いだ状態では、コートの裾を押さえることができなかった。
裾はついいましがたまで捲れ上がっていたもので、さらに言えば、太ももから・・・いや、股間から足首あたりまで粘液の跡がある。彼女としては少しでも抑えておきたいに違いない。
「・・・・・・」
内心で笑みを浮かべる上条。
いま、美琴のいる位置は街灯で照らされた場所から少し外れている。一方通行と『妹達』からは影になり、よく見えないだろう。
「・・・もしかして御坂妹とデートか?」
だから上条は、不自然にならないように、かつ、一方通行が言葉を返さざる得ない質問を放った。
「な、何とちくるったこと言ってやがるンだァ!? 俺がこンなやつとデ、デートなんざするかってンだ!」
案の定、一方通行は噛み付いてきた。
だが彼は慌てながらも、無理に立ち去ろうとはしない。
「・・・・・・」
上条は確信する。
見られたのは、キスシーンだけだ。
690 = 688 :
「・・・?」
彼の背後でそれこそ言葉もないほど緊張している美琴の視界に、上条の左手がポケットの中で動いたのが映った。
それは何かを握り直しているような仕種。そして彼の左手が持っていたのは・・・
(まさか、当麻!?)
嫌な予感のまま、上条の顔を見る。
その視線に気がついたのか、上条は一方通行たちから一瞬だけ美琴に目を移し、
ブー・・・ン、という小さな音を、美琴は聴いた。
「っ!」
ビクッ、と震える美琴。ほぼ反射的に左手で口を押さえる。少しだけ渇いて粘度を増した蜜の感触が唇に纏わり付いた。
器具の動きは、流石に危険と思ったのか、最弱レベル。辛うじて声は押さえることが可能だ。
溢れてくる蜜までは、別だが。
691 = 688 :
「・・・・・・・」
上条は美琴が再び俯いた―――さきほどとは異なった理由だが―――のを確認。 一方通行たちに視線を戻し、続ける。
「でもよ、こんな時間に二人で歩く用事なんか、それくらいしか思い浮かばねぇし。その、」
いったん言葉を切り、
「お、俺達も散歩デートしてるところだし」
ぽりぽり、と鼻の頭を掻く上条。
「・・・・・・」
一方通行は引き攣った顔で沈黙。
何回か口を開きかけているところを見ると、なんと返すべきか言葉を探しているようだ。まさに『こういうとき、どんな顔すればいいのかわからない』のだろう。
目論みどおりである。
「ところでそっちの御坂妹は、俺の知ってるやつなのか? 珍しいな、お前が打ち止め以外と出歩くなんて」
空いた会話の隙間を埋めるように話題転換。一方通行の隣に立つ『妹達』に話しかけた。
「あ、いやこいつは・・・」
ギクリ、とした様子の一方通行。だが彼が何か言う前に、
「はじめまして、上条当麻。ミサカは検体番号10033号で貴方とは初対面です、とミサカは他人行儀に自己紹介をします」
と、『妹達』―――10033号が頭を下げた。
692 = 688 :
「10033号? じゃあ御坂妹の次のやつか」
上条の左手がポケットから抜き出された。リモコンは中に置いてきたらしく、その手は何も握っていない。
そしてするりと、左手が後ろに回る。一方通行たちに右肩を少し前にして斜めに立っているため、彼らからは手の行き先はわからない。
「・・・っ!」
しかしそれを見た美琴が息を呑む。何をするつもりなのか悟ったのである。
「・・・でもなんで一方通行と二人で歩いてるんだ? 打ち止めと同じように、なんか一緒にいなくちゃいけない理由でもあるのか?」
ゆっくりと美琴に見せ付けるような遅さで左手が動く。その先は一目瞭然。
コートの裾に隠された、アナルバイブ。
しかし、美琴にそれを避ける術はない。上条の後ろから出てしまえば、彼らの目に晒されてしまう。
いまはまだコートの裾がおりている。はじめから『そういう目』で見られないのでそうそう気がつかれないだろうが、それでもアナルバイブは動いているのだ。
まともに動ける自信はなく、平静を保てるとは思えなかった。
693 = 688 :
「それは一方通行がミサカのごしゅ―――むぐっ!?」
「ちょっとそこで会ったンだよ! 偶然会ったンですゥ! 俺が杖突いてるからコンビニ袋持つってんで一緒にコンビニに行ってンだよ文句あンのか三下ァ!」
背中側で一方通行が異常に慌てている気がした。しかし美琴の視線は上条の左手だけに注がれ、そっちの方に気をまわす余裕がない。
「ふーん。でも一方通行。お前の住んでるところってこっちだったのか? 普段ぜんぜん姿見ないけど」
そして―――上条の手が、コートの上から『尻尾』を掴んだ。
「ひ―――」
肩がびくりと震え、かみ殺しきれなかった声が漏れた。外に出ている部分が掴まれて固定され、中の振動は強くなったせいだ。
慌てて一方通行たちに目を向ける。
694 = 688 :
「そっ、それは、だなァ・・・」
「・・・一方通行の自宅はこの近くではありません、とミサカは説明の苦手な一方通行の代わりに発言します」
「っ、っ、っ」
幸いにも、彼らは気がついた様子はない。
追加でも漏れそうになる喘ぎをかみ殺しながらも、内心で安堵する美琴。間違っても口を開いてため息などつけない。
だから美琴は口に当てたままの左手の内側から己の掌を噛んだ。声を漏らすわけにはいかないのだ。
だが。
「っ!」
口の中に入れたことで蜜の味がさらに濃厚になり、また、唾液に濡れた結果、乾いた蜜が再び溶け出したのだ。直接鼻に吸い込まれる淫臭が、美琴の身体をさら
に熱くさせる。
「どういうことだ?」10033号に首をかしげる上条。だが正面を向いて話に聞いているような態度とは裏腹に、
「っ! っ! っ!」
後ろ手の彼の左手は、一定のリズムを持って掴んだ『尻尾』を出し入れさせていた。
美琴はなんとか逃れようとするが、元より動けないのだ。叶うはずがない。
それどころか、つい先ほど絶頂寸前まで持ち上げられていた彼女の身体と、見られることを快楽と直結してしまった神経は、着実にその刺激を飲み込み、快美感に変換していく。
695 = 688 :
「っ・・・! っ・・・! っ・・・!」
息を詰める感覚が長くなる。呑むべき喘ぎが大きく強くなっている。
でも声は出せない。手を口から離すことはできない。
自然と、ふーっ、ふーっ、と呼吸音は大きくなっていった。
「ミサカはここ最近この学園都市に逗留しているのですが、それがこの近くなのです。そしていまのミサカの住居は一方通行が手配してくれたもので、本日はそのお礼にと、ミサカを召し上が「ごほっ! げほっ! ごほんっ! あァ? なんか吸い込んだかなァ」・・・美味しいモノを召し上がって頂いたのです、とミサカは途中の不自然さを軽やかにごまかしながら長々とした説明を終えます」
「いや軽やかにも何も誤魔化せてないけど・・・って、いまなんて言った? 何を召し上がったって・・・」
のんきな口調とともに、アナルバイブの動きが変わった。出し入れするものから、円を描く動作に。
「―――っ!」
機械的な動作とは逆方向にタイミングを合わせてのものだ。刺激はさらに強くなる。
「んっ・・・んうぅっ・・・くぅんっ・・・」
目尻に涙が浮き、喘ぎが抑えきれなくなってきた。
696 = 688 :
「いえ、決してミサカと言ったはいませ「だああああ! もういい! もうてめェはしゃべンなァ! それより三下ァ! てめェの背中に隠れた超電磁砲の様子がおかしいぞ体調わりィンじゃねェのかァ!?」
「!」
(―――ばれた!?)
「いや、たぶん恥ずかしがってんだと思うぜ」
「あ、あァ? ・・・恥ずかしい?」
「・・・・・・」
見られたかもしれない。
「ああ。さっき、見たろ? 俺たちが、その・・・キスしてるとこ」
「う、あ、お、く、な・・・」
「・・・・・・」
(こんなところを)
697 = 688 :
「前もちょっと別の知り合いに見られたとき、こんな感じになってさ。顔見れない、とか言ってたんだ」
「そ、そうか・・・そりゃ、面倒な話だなァ」
「・・・・・・」
ばれてしまったかもしれない。
「そういうわけだから、体調が悪いってわけじゃないんだ。心配かけたみたいで悪かったな、一方通行」
「ばっ、バカですかァ!? 誰がてめェらみてェなバカップルの心配なンざするかってンだ! てめェ脳みそ吹っ飛ンでンじゃねェのかァ?!」
「・・・・・・」
(こんなイヤらしいことをしているところを)
「ったく、付き合ってられるかってンだ。俺たちはもう行かせてもらうからなァ」
「ああ。すまないな、デートの邪魔しちまって」
知られてしまったかもしれない。
698 = 688 :
「あァ!? デートじゃねェってなンべン言わせりゃ」
「そうですデートではありません、とミサカは一方通行の言葉を肯定します。いまはミサカの要望に応えてノーパ」カチッ「むぐっ!」
「ぜーぜー・・・じゃ、じゃあな三下ァ・・・せいぜいストロベリってやがれェ・・・」
「お、おお。でも、とりあえず口と一緒に鼻を押さえるのはやめてやれよ、な?」
(私がお尻で、感じるようなイヤらしい女の子だって・・・)
「あ・・・」
ぞくぞく、と美琴の身体の中心を、紛れもない快楽が走り抜ける。
俯いた視界の中、一方通行が杖をつかずに横を通り過ぎていくのと、『妹達』がそれに引っ張られるような形でついていくのと、上条が彼らの動きにあわせて自分を隠すようにしてくれているのと―――己の膝と膝の間を、ポタリポタリと糸を引いて蜜が落下していくのが見えた。
スタスタスタ、と足早に一方通行が立ち去っていく。こっちを振り返る様子もない。『妹達』の方も強引に頭を抱えられてるため同様であった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
そして、彼らとの距離が10メートルを稼いでから、
「さて、美琴」
と、上条が言った。
699 = 688 :
「ん―――はあっ、んうぅん・・・とうまぁ」
美琴は自分の手を口元から離すと、そのまま上条の腕にすがりついた。
はぁはぁと熱い息とともに上条を見上げる美琴。膝をもじもじとすり合わせる彼女の視線は、恥ずかしげというよりも、そこから来る快楽ゆえに潤んでいる。
「もう我慢できないだろ?」
「う、うん・・・」
その言葉に迷いなく頷く。
ニヤリと笑う上条。
「だったら」
すっ、とその場から横に二歩動いた。
それは上条の影から外に出されるということ。
それは、足早とはいえ、一直線の道を歩く一方通行たちが振り返れば、すぐにでも姿が見えるということ。
「!」
美琴が目を見開く。
だが美琴がそれ以上の反応するよりも先に、上条は自分にすがり付いていた彼女の手をとり、強引に身体を直立させた。
700 = 688 :
動き続ける器具が妙なところにあたって美琴が声を出そうとするが、
「っ・・・」
まだそう遠くない一方通行たちの背中が目に入り、辛うじて堪える。
気がつけば、上条の右手は頬に、左手は今度は裾から入り込んで直接『尻尾』に添えた状態で、先程とは逆に美琴の影に上条が隠れる体勢になった。
「ちょっ、とうま」
と、身をよじった美琴の耳元に上条は唇を寄せ、
「コートを脱いで、自分でしてみろよ」
と、言った。
「っ!?」
振り返る。
しかし見返してくる上条の瞳は、笑いを含みながらも冗談で言っているような色はなかった。
「さっきだって、本当は見られたかったんだろ?」
「あ・・・」
ずくり、と股間が疼いた。
「俺が気がついてないと思ったのか? あのとき、美琴のここは」
ぐっ、とアナルバイブが押し込まれた。
「んううっ!」
「この尻尾をきゅんきゅん締め付けてたじゃないか」
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