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    元スレ上条「美琴ってMだよな……」

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    タグ : - 美琴 ×2+ - 調教 + - ヴェント + - 上条 + - 佐天 + - 媚薬美琴 + - 当麻 + - 御坂 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    601 :

    誰でもいいから人混みで裸コートさせられてるM琴を書いてくれ!
    いや、書いてください。お願いします!

    602 :


    「なぁ美琴、それが終わったら、散歩に行かないか?」

     さっきまで美琴お手製の料理が乗っていたテーブル。そこに肩肘をついてテレビを見ていた上条が、いましがた洗物を終えたばかりの美琴に言った。

    「え? さ、散歩?」

     その言葉を聞いた美琴が、タオルで濡れた手を拭こうとしていた姿勢でどういうわけかギクリと身を震わせる。

    「ああ、散歩」

     そう言って、上条はにこりと笑った。

     彼の顔は明らかに、楽しそうな表情。だが固まったままの少女に注がれる視線には、絶対に断らないだろうという確信がこもっていた。

    「こ、公園って、あそこの、だよ、ね?」

     さっ、と紅く染まる美琴の頬。その色が深みを増すのにあわせて、彼女の前髪が、パチパチと鳴り始める。

    「そうだぜ? ここから歩いていける場所つったら、そこしかないだろ?」

    「だ、だよね、あはは」

     ごまかすように笑う美琴だが、彼女はそれが何を意味しているのか、十分にわかっていた。

     上条と二人で、夜の散歩に行く意味が。

    603 = 602 :


    「……」

     上条は問いかけた姿勢のまま、動かない。返答を待っているのだろう。

    「え、えっと……」

     思わず彼から視線を外し、俯く美琴。彼女の心臓がドクドクと脚を早め、膝が小刻みに震えはじめる。

     その原動力は恐怖。

     人が強く持つ、秘密を他人に知られたくない、恥をかきたくない、という、精神的自己防衛本能からの感情だ。

     だが。

    (あ……)

     ズクン、と下腹部からナニカが響くと同時に、美琴の瞳に別の感情が浮かび上がった。

     それは瞬く間に胸中の恐怖を食いつくし、代わりに、言い知れぬ高揚感と破滅的な期待感を美琴に注ぎ込む。

    「それで、」

    「っ!」

     いつの間にか上条が立ち上がり、こっちを見ていた。

     その右手が、美琴も十分に見覚えのある『それ』を握っている。

     『それ』は上条の右手の影響をなんら受けることのない、ただの道具。

     しかし美琴にとっては、まるで魔術か何かの産物であるかのように、絶対的な意味を持つ物だ。

     上条は言葉を続ける。

    604 = 602 :


    「どうする? 行くのか?」

    「そ、その、私……」

     こくり、と美琴の喉がなった。パチッ、と美琴の前髪がなった。

     そして、

    「い、いく、わよ? ええ、アンタが行きたいって言うなら行ってあげるわよ、一緒に」 

     と、美琴は言った。

    「そうか。じゃあ」

     上条は薄い笑みを、深い笑みに変えていく。

    「準備を、しなくちゃな」

    605 = 602 :


     美琴はエプロン、制服の上着、スカートはもちろん、シンプルなデザインのブラジャーもショーツも脱ぎ捨てた。

     薄暗いキッチンの中に、靴下だけを纏った美琴の裸身が浮かび上がる。

     年齢で言えばやや薄い胸と、濃くも薄くもなく生え揃った茂み。

     子供と大人のちょうど中間に位置するような、アンバランスな彼女の身体。

     美琴は右手で胸を、左手で茂みを隠しながら、一歩だけ前に進んだ。

     足の甲に乗っていたショーツが一瞬だけ持ち上がり、しかしついていけず、床に落下。着地と同時に、僅かに響いた水気のある音は、美琴自身の足音にかき消された。

    「当麻……」

     恥ずかしげに俯き、だが上条の名を呼ぶ美琴。はふ、と微かについたため息は、甘く、熱い。

    「美琴……」

    「あ……」

     上条はそんな彼女にゆっくりと歩み寄ると、左手を頬に添えて、掌でゆっくりと撫でた。

     熱を持った美琴の頬。その柔らかさを十分に堪能してから、ついで、『それ』を持った彼の右手が少女の首筋に近づく。

     んく、と唾を飲み込む美琴。

     目の前で留め金が外され、カチャリと金属音をたてた『それ』は、おそらく誰でも見たことがあるものだ。

    606 = 602 :



     皮製の、赤い犬用首輪。


    607 = 602 :


     上条の両手が美琴の首後ろに回り、

    「んっ」

     冷たい皮の感触が、首に巻きつく。

     上条は慣れた手つきで留め金を留めると、ゆっくりと手を離した。

    「……」

     美琴は息を吸い込むながら目を閉じると、

    「あ…はぁ…」

     吐息とともに、再び目を開ける。

     ただそれだけ。

     首輪と、まばたきと、吐息。

     それだけで、美琴の瞳はねっとりとした情欲に潤んでいた。

    「さ、美琴。次はどうすればいいんだ?」

     上条が口元の笑みを隠さないまま、問うた。

    608 = 602 :


    「……」

     美琴は胸元と股間を隠すのをやめ、一度両手で首に巻きついた首輪に触れる。そして金具が金属音をたてるのを確認してから、ゆっくりと上条に背を向けた。

     お辞儀をするようにして上半身を倒し、肩幅にまで脚を開く。そして、両手を己の尻に添えて、ゆっくりと割り開いた。

     柔らかそうに歪む美琴の尻。もうどこか湿り気を帯びている秘裂と、ココア色の菊座が露になった。

    (あ……見てる……見られてるよ……わたしの恥ずかしいところが、当麻に……)

     上条の視線が己のもっとも隠すべき場所に注がれているのを感じ、美琴は下腹部が熱くなっていくのがわかった。

     だがまだ『準備』は終わっていない。

     だから美琴は身を捻って、上条に目を向けた。

     そして一度、くい、と尻を振る。

    「当麻……、わたしのお尻に、し、しっぽをつけて……」

     その言葉に、興奮を煽られたのか。

     美琴の小さな窄まりが、ヒクヒク、と震えた。

    609 = 602 :

    ごめん、ここまで書いてタイムオーバー。寝るわ。

    各自、服は着るように。

    土日に余裕があったら続き書くかもだけど、どうかなー。

    このまま犬プレイかなぁ。それともリクエストの裸コートかなぁ。

    ではでは。

    610 :

    ふざけんな!おいふざけんな!ふざけんな!

    611 :

    くそっ!生殺しじゃないか!

    612 :

    あああああそんなああああああ!

    613 :

    公園行くまでが裸コートで
    いってからお散歩だろうが!

    614 :

    >>613
    よくわかってらっしゃる

    615 :

    きょうも寒いな
    しかしパンツは履かぬぞ

    616 :

    「ああ、わかったよ美琴」

     上条が頷き、すっ、と近づいてくる。

    「あ……」

     自然な動きで、己で割り開いた恥部に向かう彼の人差し指。

     期待に潤んだ美琴の瞳がその軌跡を追い、情欲に濡れた秘裂が、さわられてもいないのに、クチュリ、と僅かに鳴いた。

    「はあ……はあ……」

     ゆらゆらと揺れ誘う美琴の尻。

     そして、

    「きゃんっ」

     その中心に、上条の指が到達した。

     美琴の肩がピクッと震え、愛らしい声が部屋に響く。

     だがもちろん、指は到達しただけでとまらない。

     慣れ親しんだ指先がゆっくりと濡れた秘唇をくすぐり、指の腹が陰核を弄ぶ。

    617 = 616 :


    「んっ……あぁん……くぅん……」

     目を閉じ、小さく喘ぐ美琴。

     いまの彼女にとっては、やや刺激が弱い。

     だがその物足りなさが、自分の中にある熱をもっともっと育てることを、美琴は知っていた。

    「うぁん、んっ、んっ、んっ……あぁん……」

     与えられる快楽と、物足りなさが美琴の身体を蝕んでいく。

    (あぁ……当麻見てる……? 私がいやらしくなっていくとこ、見てくれてる……?)

     閉じていた瞼を再び開き、悦びを湛えた流し目を背後に送る美琴。

     薄く笑みを浮かべたままの上条は指の動きで艶めいた視線に応えた。

     人差し指が、膣口に突き立てられる。

    「あぁんっ!」

     バチッ、と美琴の前髪が鳴り、辛うじてせき止められていた蜜がどっと溢れ出した。 

    618 = 616 :


    「あっ! あっ!」

     溢れた蜜は上条の指はもちろん、尻を掴む自分の小指まで濡らし、太ももを滑り落ちていった。

     そして、ぬるりとした感触が膝の内側にまで到達したとき、不意に、上条の指が、動きをとめた。

    「あぁん……だめぇ……やめないで当麻ぁ……」

     途切れた快楽を求めて尻をゆらゆらと揺らしながら、美琴が恨めしげに振り返る。

     だが上条は、薄い笑みを僅かだけ深くしながら、

    「美琴、ちょっと窓の方、見てみろよ」

     顎で左側―――窓のある方を示した。

    「ふぁ……?」

     快楽にさらされたため、美琴の頭はもうぼんやりとしていた。 

     だから言われたとおりに、視線を窓の方に向ける。

    619 = 616 :


     ベランダとリビングを隔てているガラス戸。

     カーテンが引かれていないそのガラスに浮かび上がるのは、

    「あぁぁぁ……」

     秘所を開き、尻を突き出し、そしてより強い快楽を求めていたプリプリと腰を振る、情けない自分の姿。

    (あぁっ……わたし、すっごくイヤラしい……)

     普段、鏡で見る自分からは想像もつかない姿に、じゅん、と股間が熱くなる。

     白濁し粘度の高くなった蜜が溢れ、上条の指を、自分の手を、太ももを、膝の内側を、そしてふくらはぎを濡らしていく。

    (はやく……はやくシて……もっとたくさん、私をイヤラしくして……)

     尻を割り開く美琴の指が、内心の声を表すように動き始めた。

     小指が濡れそぼった秘唇を掻き、それ以外の指は尻をぐにぐにと揉みしだく。

    620 = 616 :


    (ほら、わたしイヤラしいよ……だからお願い当麻……もっと気持ち良くして……)

     そんな思いを込めて、美琴はガラスに映る上条を見た。 

     だが。

    「さぁ、これくらいでいいか」

     不意に、上条はそう言った。そして今度こそ完全に、秘裂から指を離す。

    「はあ……はあ……え……?」と、美琴。

     快楽で霞がかった瞳で、不思議そうに上条に見た。

     その瞬間。

    621 = 616 :



     ぐにゅるっ、と言う音をたて、美琴の菊座に細長い器具が侵入した。

     

    622 = 616 :


    「~~~~っ!?!?!?」

     びくっ! と背筋を伸ばす美琴。反り返った視界は、美琴も見慣れた天井にたたき上げられた。

     美琴の肛門に、黒いアナルバイブが根元まで差し込まれていた。



     いつの間に器具を用意していたのだろう。



     いつの間に器具に潤滑油が塗られていたのだろう。



     いつの間に潤滑油―――美琴の秘裂からあふれ出した蜜を受け止めて、アナルバイブになじませていたのだろう。



     何が起こったのかもわからず、美琴の身体がガクガクと震える。だがそれは驚きだけの反応ではない。

     突然の快楽を、彼女の身体が受け入れようとしている、そんな動きだ。

     そして大きく音なき声で肺の空気を吐き出しきった彼女が大きく息を吸い込み、快楽の悲鳴を上げようとした瞬間。

    623 = 616 :


    「おっと」

     伸ばされた上条の左手が、美琴の口を押さえた。

    「―――んぶっ! んむううううっ! んんんんっ!」

     吐き出そうとした喘ぎをさらに押さえ込まれ、美琴が目を白黒させた。上条の手の平で唇が何度も開閉する感触。

     抑えた理由はなんのことはない。隣にいるであろう隣人に聞かれては不愉快だから。

     美琴の艶声を、他の誰かに聞かせるようなつもりは上条にはなかった。

    「んあっ! んっ! んっ! んはあっ! うむぅんっ!」

     だがそれでも完全に声は消えてくれない。だから上条は口を塞ぐのではなく、人差し指と中指を、美琴の口の中にするりと納めた。

    624 = 616 :


    「――――――」

     美琴の口内に『お掃除』するときに感じる、慣れ親しんだ味のひとつが広がる。

     自分の、愛液の味。

     上条の左手は美琴に触れてもいないのに、彼女の蜜でびっしょりと濡れている―――アナルバイブを馴染ませてなお手まで濡らすほど、美琴は蜜を垂れ流していたのだ。

    「舐めるんだ、美琴」

    「ぅんっ! ちゅぷっ、んっ! ちゅっ、ちゅっ、ふぁあっ! んんんっ!」 

     即座に美琴の舌が動き出す。

     上条の指に舌を絡め、懸命に頭を揺すり、唇でしごきたてる。

    625 = 616 :

     彼女の尻から突き出ているのは、犬の尻尾のギミックがついたアナルバイブ。懸命に指をなめしゃぶり、彼女の尻とともに尻尾が揺れるその様は、

    (ああ……わたし、雌犬になっちゃってる……!)

     美琴の目がとろりと溶け、舌の動きがさらに複雑なものに変わった。

     彼女の中で、何かのスイッチが切り替わったのだ。

    「…………」

     それを感じ取ったのか、いったんは止まっていた上条の右手が再び動き出す。

     人差し指と中指は膣口を。薬指は陰核を。そして立てた親指で突き出たアナルバイブを。

     前後させる一動作が、美琴の快楽の源泉を三箇所同時に攻め立てた。

    626 = 616 :


    「んんんんっ! んんんっ! んあっ! んんんんっ!」

     美琴が上条の指をしゃぶったまま、小刻みに首を振った。

     きゅっ、と菊座が締まり、バイブを強くくわえ込む。蜜を撒き散らす秘裂が、上条の指を折ろうかというほど締め付ける。グミのように硬くなった陰核が、薬指に弾かれてプルプルと震え続ける。

    「ふぁめぇっ! ふぉふふぁめぇっ! んっ! んむぅうっ!」」

     快楽が一気に爆発し、身体を駆け巡った。

     股間と肛門から突き上げる悦楽は背筋を登り、脳を溶かして、胸の焦燥感と隷属感を刺激し、再び股間に戻って蜜に変わる。

     上条の右手が、手洗い直後のように濡れる。だがそこに付着しているのは、すべて粘液だ。

     上条は前後するだけの手の動きに、手首を使って左右の刺激も加える。

    「んんっ! んんっ! ひぃんっ!」

     腰が不規則にはねる。膝がガクガクと震える。舌は苦し紛れに上条の指を舐めまわす。

     いま辛うじて立っていられるのは、座り込んだからこの快楽が止まってしまう―――ただそれを畏れてのこと。

     そしてついに、そのときが訪れた。

    627 = 616 :


    「ふぁめぇっ! ふぉふふぁめぇっ! ふぃっひゃうっ! ふぃっひゃいふぁすっ! あっ! あっ! あっ! んっ! んむぅうっ!」」

     涙と涎にまみれた美琴の顔が、懇願を篭めて上条に向いた。

    「どうだ? イかせてほしいか、美琴」

    「ふぁいっ! もっふぉ、もっふぉひへふっあっあああ!」

     言葉にならない言葉。だが上条はニヤリと笑みを浮かべ、美琴の背中に唇を近づけた。

     そして汗の浮いたその張りのある肌に、つい、と舌を這わせる。

    「―――!!!」

     ただそれだけ。

     しかしその違う場所からの刺激に、美琴の限界点は破壊された。

    「んっ、んんんんんんんんんっ!」

     狂おしい嬌声が、室内に響き渡った。

    628 = 616 :


    「っ! っ! っ! っ! っ!」

     美琴の細い腰が大きく、連続で痙攣し、上条の指を飲み込んだ秘裂からは、ぷしゃっ、と音をたてて、透明な液体が噴出する。

     震えるたびに、ぴゅっ、ぴゅっ、と液体は飛び散り、都合5回、それが続いた後、

    「はっ……あっ……・あぁ……」

     不意に美琴の膝から力が抜けた。

    「っと」

     左手を首輪に、そして右手は股間に添えたまま、倒れそうになる美琴を支える上条。ぐちゅりと右手に柔らかく濡れた感触が伝わり、埋まったままのバイブの柄が手首に当たった。

    「はあっ、はあっ、はあっ」

     激しい息切れを伴いながらも、ゆっくりと美琴の身体から力が抜けていく。

    「……さて、と」

    「んあっ!」

     上条は美琴を見下ろしながら、右手を秘裂からゆっくりと引き抜いた。

     その刺激に、美琴の腰が小さく跳ねる。

    「じゃあ、美琴」
     
     乱れた髪を汗と涎で頬に貼り付けた美琴を見下ろしながら、上条が蜜にまみれた右手を舐める。

     そして、

    「準備も出来たし、散歩に行こうぜ」

     と、言った。

    629 = 616 :

    おやおや、散歩までいきませんでしたよ。

    ほんとはこの後、コート着せて公園まで歩かせようと思ってたんだけど、疲れた。

    続きはWEBで! あ、いやいや、気が向いたら書きます。

    つーか描写パターンがありきたりだなぁ……なんとかならんものかねぇ。

    あ、あと途中で上げちゃってごめん。

    ではでは。

    630 :

    ふぅ…



    ふぅ…



    631 :

    は?いや、これからが本番だろ?はやくしてくれよ、春とはいえまだ寒いんだぜ?

    632 :

    うっ

    633 :

    ふうっ

    634 :

    まだかあああ

    636 :

    ヒーターしまって寒いんです
    早くお願いします!

    637 :

    こういうプレイしてみたいなぁ

    御坂妹で代用するしかないか

    638 :

    まだかあああ

    639 :


     夜の街。

     昼間は学生たちでひしめき合うこの街も、夜は静かなものだ。

     大都市といえば不夜城というイメージだが、学園都市においてそれは当て嵌まらない。

     学生の生活時間帯は昼である。必然的に、日が落ちれば道行く人影は途端に少なくなり、ゴールデンタイムが終わろうか、という程度の時刻になれば、それはさらに顕著になる。

    「はぁ……はぁ……」

    「・・・・・・」

     そんな静かな街並みの中に、コツ、コツ、と足音が響いていた。

     右側に車道。左側には学生寮を囲む塀。

     その間にある、やや幅広の歩道で鳴る足音の数は規則的なものがひとつと、不規則なものがもうひとつだ。

    640 = 639 :


    「んぅ……はぁ……ぁあ……」

    「・・・・・・」

     上条と美琴。

     白いTシャツにジーンズ、さらに薄手のジャンバーを羽織った上条は、冷たくなってきた夜の空気を吸い込みながら、散歩を愉しむかのようにややゆっくりと脚を進めていた。

     しかしその後ろ、上条から離れること3歩ほどの位置を歩く美琴の歩調は、愉しんでいる、という余裕など一切感じられない、やけにふらついたものだった。

     彼女の着る厚手のコートはこの季節にはまだ早い。首元まで覆われているのが災いしたのか、頬が紅いどころか、どこか目も潤んでいる。

     夜闇の中に吐き出す息も熱く、少し早い呼吸が、ひとつひとつ白い影を夜気の中に残していた。

    (あつい…あついよ…)

     ブランドもののパンプスがアスファルトで鳴る音の中に、彼女の呼気が混じる。

    641 = 639 :


     歩いているのは、いつもの道だ。

     上条の部屋から出て、エレベーターを降り、そして寮監のいない門をくぐって出てくる、通いなれた道である。

     普段、上条の部屋に行く道。いつも、上条の部屋から帰る道。

     昼間には常盤台の制服を着て少女として歩いている道。
     
     だがいまその道を歩く美琴の表情は、とても『知らない少女』の風情ではなかった。

     冬用の、太ももくらいまでの厚手のコートから覗く白い脚は、太ももから膝までが粘液に濡れ、背中側に回れば、その裾は彼女の肛門から生えた犬の尻尾にひっかかってしまい、腰のあたりまでまくれ上がった状態なのである。

    (こんなんじゃ……誰かが来たら私のお尻、見られちゃうよ……)

     美琴は前を見る。そこにあるのは、自分をこんな風にしてしまった少年の背中。

     正面には彼がいる。

     誰かが来れば、彼はそれを美琴に伝えるだろう―――注意を促すのか恥辱を煽るのかは別にしても。

     だが背中側は?

     歩くたびに、尻尾を模したアナルバイブの取っ手が揺れている。それだけならばまだコートの付属品とも変わったアクセサリーとも言えるかもしれない。

     しかしそれが生えているのは、どこか艶を帯びた丸い尻だ。歩くたびにひっかかった裾の重みでアナルバイブを刺激され、悦楽を生み出してしまうような、淫らな菊孔から生えているのである。

     街頭の灯りの中で注意して見れば、いや注意して見なくとも、まろやかな曲線と、そのぬるぬると濡れた割れ目は容易に見て取れるに違いない。

    642 = 639 :


    「は……あぁ……」

     美琴が息を吐き出した。かすれた声のまじったそれは、微かに震えている。

     だがその震えは、恐怖から来るものではなかった。

    (誰か後ろにいたら、きっといま私のイヤラしいところを見てるわよね……)

    「―――っ」

     ゾクゾク、と美琴の背筋をえもいわれぬ感覚が貫く。

     誰かに見られるかもしれない。誰かに見られているかもしれない。誰かに、見られていたら。

     そんな破滅的な妖しい感覚が、彼女の身体に満ちていった。

    (あぁ……わたし……わたしぃ……)

     とろり、と太ももをまた一筋、白く濁った蜜液が滑り落ちていった。

     粘度の高いその粘液は、まるで誰かに―――上条しかいないが―――ねっとりと舐められているように、ゆっくりゆっくり、美琴の肌を撫でる。

    643 = 639 :


    「んぅ……」

     美琴は脚の内側と内側をくっつけるように、ぎゅっ、と膝をとじた。濡れた感触が、左右それぞれの脚に感じられる。

     だが歩みはとめない。緩やかな歩調で歩く上条の後を、それよりも遅い歩調でひょこひょこと追いかけていった。

     膝が擦れる。そこに付着した粘液が擦れる。ニチュニチュという音と感触。そして脚を閉じたゆえに締まった菊座がさらに強くアナルバイブをくわえ込み、更なる快美感を美琴に与えた。

    「ぁ……はぁ……」

     とろんとした吐息を、美琴が吐き出した。

     そこに。

    644 = 639 :





     ブー……ン……


    645 = 639 :


    「ぁあんっ!?」

     不意に肛門から、音と振動と、快楽が沸き起こった。

     美琴の脚がとまり、ピン、とスニーカーの踵が跳ね上がる。彼女の前髪が、ばちっ! と音を立て、闇の中に一条の稲妻が走った。

    (えっ!? な、なんでお尻の……!?)

     両手で己が身を抱くようにして悶えながら、美琴は反射的な動きで正面を見る。

    「どうしたんだよ、美琴」

     ニヤニヤと笑いながら言う上条。

     そんな彼の左手には、家を出るときにポケットに入れていたタバコ大の小さな箱があった。

    「―――!」

     美琴が目を見開く。

     アナルバイブのリモコンだ。

     持ってきているのは珍しいことではない。

     しかしいま、彼の親指はリモコンのスイッチにかかり、ジリジリとその目盛りを『強』と書かれた方に押し上げていっていた。

    646 = 639 :


     尻の中でアナルバイブが動き出し、あられもない声をあげて身悶える美琴。

    (そんなっ……こ、ここでしちゃうの!?)

     そう美琴が思うと同時に、上条は一気に半分ほど、目盛りの位置を進ませた。

     アナルバイブの丸まった先端が肛内で円を描いて動き、前側―――秘裂に向かって二股に分かれた『子』の方が小刻みな振動を加える。

    「あっ!? あああっ! やあっ! んんんっ! だめっ! 声っ、出ちゃ……あっ! あっ! あっ!」

     後ろに突き出された腰がクネクネと揺れる。だがそんなことでバイブの動きが阻害されるわけがない。

     美琴からすれば逃げようとするその動きは、上条から見れば誘っているようにしか見えなかった。

     だから上条の指はスイッチの位置をさらに押し上げる。

     小さく聞こえていたはずの振動音が、彼の耳にも聞こえてきた。

    「ひゃっ! んっ! あっ! だめよこんなのっ! 我慢できないっ! んっ、んんんんっ!」

     振動と快楽が強くなるに従って声が大きくなっていき、声が大きくなるに従って太ももを伝う蜜の量が増える。

    「こら美琴、声が大きいぞ? そんなんじゃ誰かに見つかっちまうぜ?」

    「や、やだあっ! んんうっ! そんなのっ、わたしっ! んんっ! んんんっ!」

     美琴が口を閉じようとする。だが絶え間なく競りあがってくる快楽が喘ぎに変わり、それを許さない。

     膝が震える。蜜がふくらはぎをとおり、靴下にまで染みていくのがわかった。

    647 = 639 :


    「こんなにびっしょり濡らしてまって……まるでおもらししたみたいだぞ? 誰かに見られると思って、興奮したのか?」

    「あんっ! んんぅっ! 違うのっ! 違うのっ!」

    (そんなこと言わないでっ! 私、当麻以外の人になんか……!)

    「何が違うんだよ。道路までこんなに濡らしちまって。それに声もぜんぜん抑えられてないし」

     上条が歩みより、右手で、つい、と美琴の耳を撫でた。

    「んああっ!」

     たったそれだけの刺激で、敏感になった美琴は大きく反応を示す。

     ビクビクと肩を震わせ、羞恥と快楽に満ちた瞳から、一雫の涙がこぼれた。

    「……美琴、やっぱり誰かに見てもらいんだろ?」

    「そんなことっ、そんなことないっ! わたしはっ、こんな、あっ、あんっ! あはぁっ!)

    (声、抑えられないよ……聞かれちゃう……見つかっちゃうぅ……!)

     強く首を振る美琴。しかし彼女の言葉に篭められた甘い響きが、その態度を完全に裏切っていた。

     目が霞む。膝が笑う。足元が定まらない。

     いつしか己の身を抱いていた手はコートの前裾に滑り込み、両手の指先がその向こうにある秘密の場所でモゾモゾと動いている。

    648 = 639 :


    「だめぇっ、こんなのだめよぉっ」

     指に絡みつく蜜。その温度を意識しながら、美琴は許しを求めるように上条を見た。

     夜の散歩は初めてではない。だがこうしたプレイは、いつも上条の指定する公園についてからだった。

     もちろん公園も十分に人目につく可能性があったが、こんな風に本当に誰が見ているのかわからない状況では、初めてのことだ。

    「ほら、いいのか? 声をおさえないと、本当に見つかっちまうぜ? ……ほら、あそこに人影があるんじゃないか?」

     上条は言いながら美琴の耳を撫で、顎で美琴の背後を示した。

    「―――っ!」

     ギクリとした美琴が、瞬間的に振り向く。

     だがそれを見計らって、上条は右手を耳から離し、次いでその指を、部屋の中でしたように美琴の口腔にねじ込んだ。

    「んんっ! ふぅんっ! んんんっ! んんむううっ!」

     振り向く動作を強制的にとめられながらも、指に舌を絡める美琴。そうするように仕込まれた身体が反応していた。

     舌が指に絡み、数度上下したかと思うと、今度は舌先が第一間接をチロチロと舐める。上条が指を出し入れすると、それに合わせるように美琴が顔を前後させた。

    649 = 639 :


    「んんふっ! んんっ! んぶうっ!」

     その間にも、美琴の股間では彼女の指が踊っている。秘裂を左右に開いた左手の人差し指と中指。その二本の指の間を、右手側の二本の指が上下に出入りしていた。

    (だめ……やめなくちゃ……誰かいるかもしれないのに……!)

     指を咥えた美琴からは、上条も、先ほど示された背後も見ることはできない。

     誰かいるかもしれない。誰かに、見られているのかもしれない。

     ゾクリ、とした恐怖が美琴の背筋を貫き、しかし、

    (やだ、私、私ぃ……やめられないよう……)

     止まらない。

     上下する指も、左右に振る腰も、口腔の舌も、すべてがその速度を増していく。

    「んっ! んっ! んっ! んっ!」

     美琴の喘ぎが断続的で高い物に変化を始めた。それは上条にとって聞きなれた絶頂の足音。

     少女の背中がくぐもった声に応じてさらに反り、視界には街灯と、その向こうにある星の瞬く夜空が映った。

    (あっ、もう……もう……)

    650 = 639 :


    「んんっ! んんんっ! んんんんっ!」

    (もう……だめ。我慢なんかできない……)

     そしてついに、美琴の心が快楽に屈服した。

     外で、誰かが見ているかもしれない場所で、アナルバイブを入れた尻を突き出し、コートの裾をまくり、自らの指と肛門からの刺激で。

    「んぶっ! んはあっ! んっ! んっ! んぶっ!」

     上条以外の誰かに見られながら絶頂する。それを意識した瞬間、つい先ほど身体を浮かんだ妖しい感覚が、再び美琴の中を駆け巡った。

     誰かに見られるかもしれない。誰かに見られているかもしれない。誰かに、見られていたら―――誰かに、見られたい。

    (あ……っ!)

     脳内で、新たな感覚が快楽と直結する。

     美琴の顔が、淫蕩な笑みを浮かべた。

    (ああっ! 見て! 私のイッちゃうところ、いっぱい見て!)

     秘裂の中に根元まで埋まった人差し指と中指。それがいっそう強く、自らの膣壁を掻いた。美琴の意識が白に染まる。絶頂に手が届く。


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