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    元スレ暗殺者「今日もナイフ舐めるぞぉ~!」女「……キモッ」

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    101 = 1 :

    ソテーにサラダにスープと、手料理が並ぶ。

    暗殺者「おおっ、うまそう! いただきま~す!」

    パクパク… モグモグ…

    暗殺者「うまぁい!」

    「ホント。コツを教えてもらいたいくらい」

    夫人「ありがとうございます」

    毒娘「うう……悔しいけど料理の腕はあたしの負けね」

    青年「他も負けてる気がするけど」

    毒娘「うっさい!」

    102 = 1 :

    暗殺者「このナイフ……よく磨かれてて舐めたくなるな……」

    「舐めないでよ」ギロッ

    暗殺者「さすがに人んちの食器は舐めねえよ。あ、やべっ……」ポロッ

    夫人「どうぞ」サッ

    暗殺者「! これはすみません」

    暗殺者「首領に奥さんがいるのは知ってたけど、こうしてお会いするのは初めてですね」

    夫人「ホントはもっと早く皆さんにお会いしたかったんですけど、主人が仕事には関わるなというので」

    暗殺者「まあ、関わらない方がいいですね。仕事内容が内容ですし」

    103 = 1 :

    暗殺者「首領はほとんど家には帰らないみたいですけど、家に帰ったらどんな感じなんです?」

    夫人「淡々と食事をして休息して、ちょっと子供と遊ぶという感じですよ」

    暗殺者「普段もあんな感じなんだなぁ」

    「家にいる時は人が変わる、なんてオチはないみたいね」

    暗殺者「お子さんは……首領の仕事のことは?」

    夫人「ちゃんと教えてはいませんが、察してるとは思います」

    青年「よーし、お兄ちゃんのお腹にパンチを打ってこい! 思い切りね!」

    息子「えいっ!」ドズッ

    青年「ぐえっ……!? かはっ……」

    毒娘「アハハ、だらしなーい!」

    暗殺者(才能は受け継いでるみたいだ)

    104 = 1 :

    夫人「どうぞ、デザートのケーキです」

    暗殺者「やったぁ~!」

    「この甘党が……」

    夫人「主人は……よくあなたたちの話もしますよ」

    暗殺者「そうなんですか?」モグモグ

    夫人「このところは皆さん腕を上げた、とつぶやいてましたし」

    夫人「あなたたちが王様を守った時は、珍しく機嫌がよくなってました」

    暗殺者「マジですか」

    「機嫌がいいところを想像できない……」

    夫人「それに、あなたがた一人一人について話してくれることもありますよ」

    毒娘「え、聞きたい聞きたーい!」

    105 = 1 :

    夫人「暗殺者さんのことは、最近メキメキ腕を上げてきたと評価してましたし」

    夫人「女さんも、過去を吹っ切っていい仕事をするようになった、と」

    夫人「青年君は、お調子者だけどあの吹き矢の腕は本物だ、と褒めてました」

    夫人「毒娘ちゃんのことは、体を心配していました。少しでも毒素を除去できないかって」

    暗殺者「首領が……」

    無言になってしまう四人。

    夫人「それと主人は今どこに行ってると思います?」

    暗殺者「いえ……」

    夫人「教会です。お祈りするために」

    暗殺者「教会!?」

    106 = 1 :

    暗殺者「いったい何を祈ってるんだ……」

    「国家の敵が全滅しますように、とか?」

    青年「世界最強になりたい、かも」

    毒娘「あたしのことだったりして!」

    夫人「あの人は――」



    首領『神よ、暗殺という生業について罰を与えるなら、どうか私にだけお与え下さい』

    首領『部下に罪はありません。彼らは私にやらされている道具に過ぎないのですから』



    夫人「――と祈ってます」

    四人「…………ッ!」

    107 :

    みてないけどここまで続いてることに狂気を感じる

    108 = 25 :

    やっぱいい人なんだな

    109 :

    110 = 1 :

    毒娘「ほーらほら、首領はやっぱりそういう人なの! あたしらを道具扱いするのはこのためなの!」

    暗殺者「ううむ……信じられない……」

    暗殺者「あの、ひょっとして奥さんは幻覚を見たんじゃ?」

    青年「あるいは双子の弟さんとか!」

    「二重人格かもしれないわね」

    毒娘「コラーッ!」

    夫人「主人がどれだけあなたたちに恐れられてるか、よく分かりました」クスッ

    首領「ただいま」

    夫人「お帰りなさい」

    息子「お父さん、お帰りー!」

    111 = 1 :

    暗殺者「すっかりご馳走になりまして。特にケーキは最高でした」

    毒娘「お話も聞いちゃいましたー!」

    首領「…………」

    首領「お前、なにか余計なことは話してないだろうな」

    夫人「あら? あなたに私の発言を束縛する権限があるの?」

    首領「いや……別にないが」

    暗殺者(すげえ!)

    (奥さんが首領をやり込めた!)

    青年(同じことを僕がいったらきっと……)ゾクッ

    毒娘(悔しいけどお似合いだなぁ、この夫婦……)

    112 = 1 :

    暗殺者「それじゃ俺たちはこの辺で」

    首領「もういいのか」

    暗殺者「あとは家族水入らずで過ごして下さい」

    首領「ふん、いらぬ気遣いを」

    夫人「またいつでもいらして下さい」

    息子「またねー!」

    暗殺者「ええ、また遊びに来ます」

    「ご馳走様でした!」

    青年「ご飯、おいしかったです!」

    毒娘「さよなら~!」

    113 = 1 :

    ワイワイ…

    「楽しかったね」

    毒娘「うん! また来たい!」

    青年「あの子は将来有望だった……。まだ殴られたとこが痛いよ……」

    暗殺者「…………」

    「どうしたの?」

    暗殺者「いや……」

    暗殺者(あの時、俺が落としたナイフをキャッチしてくれた時の動き……)

    暗殺者(首領と暗殺部隊をやってた“もう一人”ってもしかして――)







    ―おわり―

    114 = 50 :

    乙! これで終わりかな?

    115 :

    おもしれーけどどっかでまとめられるんだろうな

    116 = 1 :

    最終話『暗殺部隊出動』



    ― 暗殺部隊本部 ―

    首領「先日の国王襲撃事件、あれの糸を引いていた組織が明らかになった」

    暗殺者「ああ、あの王冠に仕掛けがあったやつですか」

    青年「僕が大活躍した事件ですね! この僕が! この僕の吹き矢が! 一発で王冠を――」

    暗殺者「うるせえ」チャッ

    青年「ナイフは危ないですって!」

    「それで……敵の正体は?」

    首領「これまでにも何度も国王の命を狙っている武装テロ集団だ」

    首領「長らく地下に潜っていたが、この件をきっかけにようやく尻尾を掴むことができた」

    毒娘「さっすが首領!」

    「あの時から、ずっと探ってたわけですか」

    117 = 1 :

    首領「武装組織は現在、僻地にアジトを構えている」

    首領「だが、軍で派手に攻撃を仕掛けると、事前に察知され雲隠れされる危険もある」

    首領「さらに剣や槍だけでなく、爆薬を所持してるおそれもあり、犠牲は避けられん」

    首領「そこで今回、武装組織討伐は暗殺部隊が受け持つこととなった」

    首領「ついてはお前たち四人全員で臨んでもらいたい」

    暗殺者「四人でかかる任務なんて久しぶりですね」

    「ホント。いつぶりだろ」

    青年「ちょっとワクワクしますね」

    毒娘「あたしらのチームワークの見せどころォ!」

    118 :

    いよいよラストか

    119 = 1 :

    首領「俺は後詰めとして控えておくが、不安ならお前たちと一緒に突入してもいい」

    暗殺者「首領」

    暗殺者「俺がこの世で最も嫌いなことは、首領に信じてもらえないことですよ」

    暗殺者「ここは俺たち四人に任せて下さい!」

    首領「ふん」

    「武装組織ぐらい潰せないと、先が思いやられるしね」

    青年「いつまでも首領に頼っていられませんよ!(首領が一緒だとのびのび仕事できないし)」

    毒娘「首領はゆーっくりお茶でも飲んでて!」

    首領「いいだろう。ただし失敗は許さんぞ」

    四人「はいっ!」

    120 = 1 :

    ……

    ― 武装組織アジト ―

    ボス「このところ、我らの活動の成果は芳しくない」

    ボス「幾度かの国王襲撃は王宮護衛団にことごとく阻止され――」

    ボス「王冠職人を買収しての作戦も失敗に終わった」

    武装兵A「ええ、資金も底を尽きかけています」

    武装兵B「もしこのアジトが発見されれば一巻の終わりです」

    ボス「そこでだ」

    121 = 1 :

    ボス「今は他国に移って、力を蓄えることにする」

    ボス「幸い、我らの活動を支援してくれるという国と交渉を進めることができてな」

    ボス「そこでじっくり戦力を補強し、再びこの国に戻る」

    ボス「その時こそ王の最期だ。我らが覇権を握ることとなる」

    武装兵A「おおっ……!」

    武装兵B「しかし、このアジトはどうしましょう?」

    ボス「名残惜しいが、証拠隠滅のためまもなく――」

    122 = 1 :

    アジトの外――

    暗殺者「あそこだ」ベロベロ

    「分かりにくい場所に建てたものね。首領もよく見つけたわ」

    暗殺者「見張りがいる……。ひい、ふう、みい……7人いるな」

    「出来れば見つかりたくないわね」

    青年「さっそく僕の出番ですね!」

    毒娘「矢にはあたし特製の毒がたーっぷり塗ってあるよ!」

    青年「おっと、自分に刺しそうになった」

    暗殺者「いきなり出番が終わるところだったな……」

    123 = 1 :

    青年(首筋を狙って――)

    フヒュッ フヒュッ フヒュッ



    見張りA「ん? なんかチクっと……」

    見張りA「ぐは……!」ドサッ…

    見張りB「おい、どうした――ぐおおっ……!」ドサッ

    見張りC「敵か!? ――ぐはぁっ!」ドサッ

    一矢一殺で倒される見張り。

    124 = 10 :

    みてる

    125 = 1 :

    青年「全員仕留めました」

    暗殺者「よし、突入だ」サッ

    ササッ サササッ…

    気配を殺し、四人がアジトに侵入する。



    武装兵A「このアジトととも、もうすぐお別れか……」

    グサッ!

    武装兵A「ぐうっ!?」

    ドサッ…

    暗殺者「アジトじゃなく、この世とお別れだったな」

    126 = 1 :

    武装兵B「お、女!?」

    武装兵C「武器は持ってねえ! 切り刻んでやれ!」チャキッ

    「あいにく、もう巻きついてるわよ」グイッ

    ギュッ! ギュッ!

    武装兵B「ぐえっ!?」

    武装兵C「が、あ……」

    ドササッ…

    127 = 1 :

    武装兵D「ぐへへ……おじさんといいことしよう……」

    毒娘「さ、触らないで……」

    武装兵D「たっぷり可愛がってあげるよぉ!」ガシッ

    すると――

    武装兵D「いぎゃぁぁぁぁぁ! 俺の手ぇぇぇぇぇ!?」グジュグジュグジュ…

    毒娘「だから触らないでっていったのに~。バカだね~」

    毒娘「んじゃ、トドメの毒液プレゼント!」ポトッ…

    武装兵D「ぎえええええええっ……!」

    128 = 1 :

    ドカドカドカ…

    「こっちだ!」 「見張りは何やってやがる!」 「ブチ殺せ!」

    青年「うわぁ、いっぱい来た!」

    青年「僕は肺活量だけは首領にだって負けない!」スゥゥゥゥゥ…

    大量に吸い込んだ空気を生かし――

    フヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ

    チクククククククッ

    「うぎゃあっ!」 「いでえっ!」 「あぎゃあっ!」

    129 = 1 :

    合流する四人。

    暗殺者「ふぅ……ボスをとっとと探さないとな。逃げられたら最悪だ」

    「そうね。こいつらこのアジトは捨てるような発言してたし」

    ドカドカドカ…

    「いたぞ!」 「王国軍か!?」 「よくも仲間をォ!」

    暗殺者「ちっ、まだあんなにいやがるのか」

    青年「ここは屋内ですし……僕と毒娘ちゃんに任せて下さい!」

    毒娘「あれやろっか!」

    暗殺者「あれって?」

    130 = 1 :

    毒娘「一吸いでもしたら痺れちゃう毒ガス出すよ~」ムワァァァァァ

    青年(だけど僕なら、長時間“吸わずに”動ける!)

    青年「…………」フヒュヒュヒュヒュヒュッ

    「うげっ……体が痺れ……」 「矢が目にッ!」 「ぐわぁぁぁっ!」

    吸えない毒と吹き出す矢のコンビネーション。



    暗殺者「すげえ、暗殺部隊っていうか殺戮部隊じゃん……」

    「いずれ最凶のコンビになるかもしれないわね」

    131 = 1 :

    暗殺者「このっ!」ザシュッ

    「ぐはっ……!」ドザッ…

    ワァァァァ… ウォォォォォ…

    「まだ武装兵はいるみたいね」

    暗殺者「ああ、ボスを守ろうとして必死だ」

    「こうなったらあなた、先に行って! ここは私が糸で食い止める!」ビシッ

    暗殺者「分かった」

    「あと、これ持っていって! なにかの役に立つかも!」

    糸を手渡される。

    暗殺者「サンキュー!」タタタッ

    暗殺者(あの奥の部屋から……強烈な殺気を感じる!)

    132 = 1 :

    ついに――

    暗殺者「やっと見つけたぜ」ペロッ

    ボス「新天地へ旅立とうという矢先に、襲撃してくるとは……国もなかなか侮れぬといったところか」

    暗殺者「ウチの首領は特にな」

    ボス「だが、我らは……私はこんなところで終わるわけにはいかん! この国を手に入れるまで!」

    暗殺者「終わるんだよ……俺のこのナイフでな」

    ボス「ならばそのナイフごと、叩き斬ってくれる」スラッ…

    剣を抜き、構えるボス。

    暗殺者「…………ッ!」

    暗殺者(さすがにかなりの威圧感だ……。“俺ここで死ぬかも感”が強くなってきた)

    ボス「ゆくぞォ!!!」

    133 :

    スレタイで暗殺教室の銃舐めるやつ思い出した

    134 :

    しえん

    135 = 1 :

    ボス「ぬんっ! むんっ!」

    ブオンッ! ブンッ!

    豪快な素振りの隙を突くように――

    暗殺者(今だッ!)シュバッ

    ボス「甘いわァ!」ギュルッ

    ザシィッ!

    暗殺者「ぐっ……!」

    暗殺者(パワフルでいて、繊細さもある……こんな組織率いるだけのことはあるな)

    136 = 1 :

    暗殺者(剣の腕はかなりのもんだ……まともにやったら勝てない!)

    暗殺者「せやっ! せいっ!」シュババッ

    ボス「でやぁっ!」ブオンッ

    暗殺者「ちっ……」

    ボス「ナイフ如きが通用すると思うか! 間合いに入ることすら不可能だ!」

    暗殺者(なんとか……虚を突かなきゃ!)

    ボス「正義は我にあり!!!」ブンッ

    ガキィンッ! カランカラン…

    ナイフが弾き飛ばされる。

    暗殺者「やばっ……!」

    137 = 1 :

    暗殺者「くそっ!」ダッ

    ボス「おっと、拾わせんぞ」サッ

    暗殺者「ぐっ……!」

    ボス「隠し武器などもなさそうだな」

    ボス「仲間が来るまでに始末せねば……両断してくれるッ!」

    暗殺者「…………」

    すると――

    暗殺者「ジャン」サッ

    ボス「な……!?(なんでナイフが……!?)」

    138 = 1 :

    暗殺者「ナイフに糸を結んでたのさ……で、引っぱって手元に戻した」

    ボス(しまっ――)

    暗殺者「スキありィ!」

    ザシュッ……!

    ボス「ぐは……ッ!」

    暗殺者(致命傷だ! だが、即死じゃない!)

    ボス「まさか……こんなところで……国家転覆の夢がついえる、とは……」ゴフッ

    ボス「だが……このままで、終わらん……」

    ボス「このアジトは……潰、す……!」

    暗殺者「……なに!?」

    139 = 1 :

    ボス「お前ら、も、道連れ……だ……!」シュボッ

    ボスが柱に火をつけると――



    ドゴォォォォォンッ!!!



    暗殺者「ぐおおおっ!」ドサッ

    暗殺者「自爆しやがった……くそっ! 一撃で殺れてれば……!」

    暗殺者(しかも……支柱みたいなもんを爆破したらしい……!)

    ゴゴゴゴゴ…

    140 = 1 :

    ゴゴゴゴゴ…

    「なにがあったの!?」

    暗殺者「組織のボスが自爆して……アジト全体が崩れちまうみたいだ……」

    「アジトが……!」

    青年「出入り口はどこも塞がれてますね……」

    毒娘「ったく、とんだ欠陥住宅!」プンプン

    「アジトに乗り込まれた時、危険を承知でいつでも崩せるようにしてたみたいね」

    暗殺者「すまねえ……俺の詰めが甘かったから……」

    「ううん、よくやったわ」

    141 = 1 :

    ゴゴゴゴゴ…

    「あんたがそんな傷負うなんて、相当の手練れだったってことでしょうし」

    青年「ええ、この四人で仕留められたのは暗殺者さんだけでしょう」

    毒娘「逃がすより、自爆された方がマシ!」

    暗殺者「みんな……」

    「それにさ、最期をこの四人で迎えられるのも案外悪くないかなって」

    青年「ええ、不思議と怖さはないです」

    毒娘「みんなで天国に行くってのもいいかも!」

    暗殺者「いや、絶対地獄だろ」

    アハハハハ…

    142 = 1 :

    ゴゴゴゴゴ…

    暗殺者「どうやら、ここも崩れそうだな。最後にひと舐めしとこう」ベロン

    「……キモッ」

    暗殺者「キモくねーって!」

    「ふふっ、相変わらずね、あんたは」

    青年「暗殺部隊のおかげで、充実した人生を送れました!」

    毒娘「首領、じゃあねー! 愛してたよー!」

    ゴゴゴゴゴ… ドドドドド…



    ズズゥン……!

    …………

    ……

    143 = 1 :

    ……

    ……

    暗殺者「……ん?」

    暗殺者「あれ、生きてる……他のみんなも……」

    四人に覆いかぶさるように――

    首領「…………」

    暗殺者「しゅ、首領……!?」

    暗殺者「首領が……瓦礫から俺たちを守ってくれたんですか」

    首領「まあな」

    144 = 118 :

    助かった!

    145 = 50 :

    首領強すぎ

    146 = 1 :

    暗殺者「どうして……」

    首領「お前たちを信じてなかったわけではない。だが、敵もただでは滅びんという予感がしたのでな」

    暗殺者「いや、そうじゃなくて! 俺たちはともかく、もし、あなたが死んだら……」

    首領「道具が壊れそうなのを黙って見ている持ち主はおるまい」

    暗殺者「首領……!」

    「ありがとうございます……!」

    青年「助かった~」ヘタ…

    毒娘「首領、ありがとー!」ギュッ

    首領「……よく頑張ったな」ジワジワ…

    首領「任務は終わりだ……帰るぞ」

    四人「はいっ!」

    147 = 134 :

    首領カッコいい

    148 = 1 :

    帰り道――

    青年「あれ?」

    暗殺者「どうした?」

    青年「糸が二人の指にからまってますよ」

    暗殺者「これは……!」

    「私の糸が絡まって……」

    毒娘「どこかの国では、指と指が糸で繋がってる二人は、カップルになるって伝説があるんだって」

    青年「へぇ~、お二人にうってつけの伝説じゃないですか!」

    暗殺者「あんまりからかうなよ」

    「もう……」ポッ

    首領「なんでもいいが……」

    149 = 1 :

    首領「さっきはだいぶ無茶をした……。早く病院に行かねば……」フラフラ

    暗殺者「首領がめっちゃフラフラしてる! 初めて見た!」

    青年「首領も人間だったんですね……。僕、てっきり人じゃないのかと……」ジーン

    暗殺者「んなこといってる場合か。肩貸しますよ!」

    青年「僕も!」

    毒娘「あたしもー!」

    「毒娘ちゃんは遠慮しとこうね」

    暗殺者「俺たち、もっと訓練して首領が無茶しなくてもいいようになりますから」

    首領「ふん……年は取りたくないものだ……」

    …………

    ……

    150 = 1 :

    ……

    ― 暗殺部隊本部 ―

    暗殺者「今日もナイフ舐めるぞぉ~!」ベロベロ

    「…………」

    青年「あれ? 今日は注意しないんですか?」

    「好きになっちゃうと、癖まで好きになっちゃうものね。注意する気も起きないわ」

    青年「こりゃまた堂々とのろけちゃって~」

    毒娘「いいなー、あたしもいつか彼氏作ってやる!」

    暗殺者「お、首領は諦めたのか?」

    毒娘「もちろん、本命は首領! だからキープの彼氏を作るの!」

    暗殺者「彼氏が気の毒すぎるだろ」

    毒娘「だってあたし、毒使いだも~ん」


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