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元スレ暗殺者「今日もナイフ舐めるぞぉ~!」女「……キモッ」

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1 :

第一話『暗殺者集団』



暗殺者「今日もナイフ舐めるぞぉ~!」ベロベロ

「……キモッ」

暗殺者「あ? どこがキモイんだよ!」

「自分の武器を舐める奴なんて気持ち悪いに決まってんでしょ」

暗殺者「んなことねーよ! 誰だってやってるだろ!」

「やらないわよ」

暗殺者「お前の武器は糸だが、糸で歯の間をシーシーしたりするだろ?」

「するわけないでしょバカ!」

2 :

糸ってあれか
必殺仕事人みたいなやつか

3 :

毒殺系暗殺者「」

4 = 1 :

青年「女さんに同感です。武器に口をつけるなんて不潔ですよ」

暗殺者「吹き矢使いのお前に言われたくねーよ!」

毒娘「そんなにナイフっておいしいの? だったらあたしにも舐めさせて~」ペロン

暗殺者「ダメ! 猛毒人間のお前が舐めたら、ナイフがダメになっちまう」

毒娘「ちぇ~」

「武器を舐めるなんて、三流のやることよ」

暗殺者「三流で結構! 絶対やめないもんね~」ベロベロベロ

首領「静かにしろ、お前たち」

暗殺者(い、いつの間に……!)

5 :

みんな仲良さそうだな

6 = 1 :

首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、部下が騒がしいことだ」

暗殺者「す、すいません」

首領「では今日も始める。お前たちは道具だ」

四人「私たちは道具です!」

首領「王国のために働け」

四人「王国のために働きます!」

首領「俺の命令に絶対服従しろ」

四人「首領の命令に絶対服従します!」

首領「よし、今日の指令を言い渡す」

暗殺者(ふぅー……いつものことながらこの人は怖えーよ……)

7 = 2 :

これ続くの?

8 :

ギャグ漫画だったらナイフがすごく臭いという設定がついてる

9 :

バッドオーディエンスが多いと続けません

11 :

デラ冨樫かな

12 = 1 :

首領「暗殺者と女は暗殺任務。二人で組んで、標的を始末してもらう」

暗殺者「はいっ!」

「はいっ!」

首領「青年と毒娘は残って事務作業。俺を手伝え。毒娘は手袋をつけてな」

青年「首領と……うう……」ガクッ

毒娘「やったぁ! 首領とお仕事できるなんて幸せ~!」

暗殺者(あーよかった。首領と事務作業なんて、重しつきで海に沈められるより息苦しいわ)

13 = 1 :

……

暗殺者「標的は……人さらいの商人か」

暗殺者「表向きは雑貨商だが、密かに子供をさらっては、高値で売り払ってるらしい」

「……クズね」

暗殺者「それと子供達が捕まってるから救出しろとのことだが、何人ぐらいいるかな」

「一人や二人じゃないでしょうね。20人くらいはいるんじゃない?」

暗殺者「だったら……」

暗殺者「ちょっと買い物してくる」

「え?」

14 = 1 :

買い物から戻る暗殺者。

暗殺者「お待たせ」

「ったく、なに買ってたのよ」

暗殺者「ま、いいからいいから」

「さ、行くわよ。奴は町外れの屋敷にいるわ」

暗殺者「ナイフの声が聞こえる……こいつ、血を求めてやがる」ベロッ

「私には唾液は求めてないって声が聞こえてくるわ」

15 :

なんか前にも見たことある気がする

16 :

舐めすぎだろ

17 = 1 :

― 商人の屋敷 ―

番兵A「あーあ、見回りなんてかったりー……」

暗殺者「…………」シュバッ

番兵A「がっ……!」ブシュゥゥゥゥ…

ナイフで首を切る。

番兵B「侵入者か!?」

「こっちよ」グイッ

番兵B「ぐええっ……」ガクッ

糸で首を絞める。

暗殺者「なかなか骨が折れるな。下手な貴族の屋敷よりよっぽど厳重だぞ」

「儲けてます、悪いことしてますっていってるようなもんね」

18 = 1 :

商人「な、なんだお前たちは……!? 警備はどうした!?」

暗殺者「あらかた片付けた。残りはお前だけだ」シャッ

商人「ひっ……殺し屋!?」

商人「ま、待ってくれ……見逃してくれ! 金なら……いくらでもやる!」

暗殺者「ホントか!」

「え?」

商人「本当だとも! 言い値で払ってやろう!」

暗殺者「じゃあ……」

19 :

フロスしない女とかドン引きやわ

20 = 1 :

暗殺者「任務放棄して失業する俺たちに、一生遊んで暮らせるようそれぞれ1億Gずつ」

暗殺者「それと捕まってる子供達に慰謝料として、これも1億Gずつ」

暗殺者「あとブチ切れた首領をなだめるのに、100億Gはかかるかな」

暗殺者「今すぐよこせ」

商人「そ、そんなに払えるわけが……」

暗殺者「じゃあ見逃しません」ザシュッ!

商人「ぐはっ!」ブシュゥッ

暗殺者「一分で絶命するように切っておいた。一分間、せいぜい今までに売買された子供達に詫びろ」

商人「あっ、あっ、あひゃぁぁぁぁっ!」ブシュゥゥゥゥゥ…

「ったく、ホントに見逃すのかと思っちゃったわよ」

暗殺者「どんだけ安く見られてるんだよ俺は」

21 = 1 :

「子供達がいたよ!」

ウッウッ… シクシク…

暗殺者「みんな、もう大丈夫だぞ! お父さんお母さんのところに帰れる!」

「ホント……?」

暗殺者「ホントだとも。ほらキャンディだ。みんなで舐めながら帰りな」

「わっ、ありがとう!」

「あま~い!」

「なにも食べてなかったんだ……」

ペロペロ…

「そっか、さっきはキャンディ買ってたんだ。いいとこあるじゃない!」

暗殺者「…………」

…………

……

22 = 1 :

『キャンディうまいか?』

『おいしい!』ペロペロ

その光景を見つめる、ボロを着た少年。

少年『…………』

少年『いいなぁ、俺もキャンディ舐めたい』

少年『だけど俺には……このナイフぐらいしか……』

ペロ… ペロ…

23 = 1 :

やがて――

首領『お前がここらでチンピラ相手にナイフを振りかざし、金品を巻き上げてるという小僧か』

少年『だったら……なんだってんだよ!』

首領『このままだとお前は遠からず殺される。どうだ、俺のためにそのナイフを振るう気はないか?』

少年『ふざけんな! 俺は誰の下にもつかねえ!』

首領『だったらこうしよう。お前、そのナイフで俺を10回刺してみろ。もし俺が死ななかったら俺につけ』

少年『おもしれえ……!』ペロリ

…………

……

暗殺者(全然刺さらねえでやんの。どうなってんだ、あの人の筋肉は……)

24 = 1 :

ワハハハ… オイシー… ペロペロ…



暗殺者「…………」

(こいつの子供達を見る目……まるで羨ましがってるような……)

(もしかして、いつもナイフを舐めてるのは、キャンディの代わりにしてたから……?)

「ねえ」

暗殺者「ん?」

「ナイフ舐め、やっぱりやってていいんじゃない? 鉄分取れそうだしさ」

暗殺者「なんだよいきなり。気持ち悪い」

「なによそれ!」

25 :

しえん

26 = 1 :

……

ある日――

― 暗殺部隊本部 ―

「おっはよー」

暗殺者「おはよう。まだ俺とお前しか来てねえぞ」

「ねえ、私キャンディ買っちゃったから一緒に舐めない?」

暗殺者「ガキかよ」

「いいじゃない。私一人で舐めるのも恥ずかしいしさ」

「たまには優しくしてくれてもいいでしょ。ね?」

暗殺者「……しょうがねえな」

「はい、どうぞ」

ペロペロ… ペロペロ…

27 = 1 :

「たまにはキャンディってのもいいもんでしょ――」ペロペロ

暗殺者「あのさ……もう一本ない?」

「舐めるの早っ!」







―おわり―

28 = 16 :

舌使い凄そうだ

29 = 1 :

第二話『毒に愛された娘』



赤子『びぇぇぇぇぇん……!』

『ガキってのがこんなに手間かかるもんだとはな』

『毎日うるさくってたまらないわ』

『育てるの飽きたし、もう捨てちまおうぜ』

『いいけどどこへ? バレたらまずいわよ』

『国中の廃棄物が集まるヘドロ川に捨てれば大丈夫だろ。埋もれて誰も気づかねえ』

『うん、そうしましょ』

30 = 1 :

……

『…………』グチャクチャ

首領『お前がこのヘドロ川で、汚染まみれの土や泥を食って生き抜いてきたという少女か』

首領『話を聞いた時は作り話だと思ったが、実在したとはな』

『ちか……づかない、で……』

首領『言葉を話せるのか? 廃棄業者から学んだのか、大したものだ』

『あたし……ふれると、はなは、かれるし……ひとは、しぬ……から……』

首領『生憎だが、人間というのは“押すな”といわれると押したくなるし、“近づくな”といわれると近づきたくなる生き物なのだ』

首領『俺も暗殺者として毒物への訓練はこなしている。どれ、勝負といこうか』ズイッ

『だ……め……』

31 :

暗殺集団って十分クズだよね

32 = 1 :

ギュッ…

少女を抱き締める首領。

『!』

首領『む、なるほど……触れるだけで体を侵食してくる……』ジワジワ…

首領『だが、俺を殺せるほどではないな。俺の勝ちだ』ジワジワ…

『うっ……うっ……』

首領『泣いてるのか』

首領『どうだ……俺と一緒にこの川を出ないか?』

『う、ん……』

…………

……

33 = 1 :

毒娘「…………」

暗殺者「どうした、なにボーっとしてんだ」

毒娘「首領のこと考えてたの~」

暗殺者「首領?」

「毒娘ちゃんは、首領にベタ惚れだもんね」

毒娘「うん」ポッ…

暗殺者「あんな殺意を具現化したようなガチムチ親父のどこに惚れる要素があるんだか」

青年「ホントですよね。殺しも素手でやるし、正体が鬼や悪魔だっていわれても驚きませんよ」

毒娘「ちょっとぉ、首領をバカにすると許さないよ」ムワァァァ…

暗殺者「や、やめろ! 毒素出すな!」

34 = 1 :

暗殺者「だけど、首領ってあれで奥さんいるからな」

青年「え、そうなんですか!?」

暗殺者「俺らの訓練や任務で忙しくて、滅多に家には帰ってないけど」

青年「じゃあ、この恋は……」

毒娘「奥さんのことは知ってる。だけどいいの、報われなくて」

毒娘「あたしは毒使い。報われないぐらいでちょうどいいんだもん」

暗殺者「そんなもんかねえ」

35 = 1 :

……

首領「今日の任務だ」

首領「標的はある夫婦。違法薬物の売買に手を染めており、消すのが妥当だと判断が下った」

「夫婦揃って悪党……ってやつね」

青年「よくあるパターンですね」

首領「この夫婦は、毒娘、お前の実の両親だ。これは確かな情報だ」

毒娘「え」

三人「!?」

首領「お前が始末してこい」

毒娘「…………!」

36 = 1 :

暗殺者「ちょっと待ってくれ、首領!」

暗殺者「なんでよりによって……他の三人でもいいんじゃ……」

首領「…………」

首領「俺がいつ、道具に意見を求めた?」

暗殺者「あ、いえ……その……」

首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、部下に意見されることだ。分かってるはずだな?」

暗殺者「…………!」

暗殺者「だ、だけど……いわせてもらう! 俺らはあんたの命令なら、なんでもやる、けど……」

暗殺者「いくらなんでもこの任務はあんまりだ! 親殺しなんて……!」

首領「お前も少しは使えるようになったと思ってたが……残念だ」

首領が立ち上がる。

37 = 1 :

毒娘「やります!」

暗殺者「!」

毒娘「あたし、やりまーす! ほら、二人とも喧嘩はやめてったら」

暗殺者「毒娘……」

首領「よし……ならば、後詰めとして暗殺者も同行しろ」

毒娘「はいはーい、頑張ろうね~」

暗殺者「お、おう……」

38 = 1 :

― ヘドロ川 ―

ドロドロ… ブクブク…

暗殺者「いつ来てもくっせえ川だ……」

毒娘「あたしにとっちゃ慣れたもんだけどね」

暗殺者「お前はここに捨てられて……猛毒人間になったんだったな」

毒娘「そう! 我ながらよく生きてたもんだよね!」

暗殺者(訓練の成果もあって、今やこいつは自在に毒を生み出すことができる)

暗殺者(人を眠らせる毒、窒息させる毒、失明させる毒、肌に異常を起こす毒)

暗殺者(もちろん、地獄のような苦しみを味わわせてから殺す毒も……)

39 = 1 :

暗殺者「あの家だ……あそこにお前の両親は住んでる」

暗殺者「どうする? なんなら俺がやっても――」

毒娘「へーきへーき。じゃ、行ってくるね~」タタタッ



暗殺者「…………」

暗殺者(俺はどうしようか……)

暗殺者(とりあえずナイフでも舐めてるか、うん)ベロベロベロ

40 = 1 :

― 暗殺部隊本部 ―

青年「…………」フッ

プスッ

青年「よし、ど真ん中命中! 今日も吐息が冴えてる!」

「……首領」

首領「なんだ」

「どうして……毒娘ちゃんに今回の任務を?」

「それにいつもの首領でしたら、標的の詳しい素性なんていちいち私たちに教えないはず……」

首領「…………」

首領「どんな親であろうと、親は親だ。どこかで決着はつけねばならんだろう」

41 = 1 :

……

暗殺者「…………」ベロベロベロ

毒娘「おーい、終わったよ!」

暗殺者「ハッ!」

毒娘「あんた、フォロー役なの忘れて、完全にナイフ舐めに熱中してたでしょ」

暗殺者「いや! んなことねえって……ハハ」

毒娘「首領にチクっちゃおっかな~」

暗殺者「やめてくれ!」

首領『俺がこの世で最も嫌いなことは、部下が仕事を忘れてナイフ舐めに熱中することだ』

暗殺者「とかいわれて、今度こそ殺される!」

毒娘「アハハ、言いそう~」

42 = 1 :

暗殺者「……でさ」

毒娘「ん?」

暗殺者「どうやって……始末したんだ?」

毒娘「…………」

暗殺者「あ、いや悪かった! 変なこと聞いたな……」

毒娘「安楽死してもらったよ」

暗殺者「え?」

毒娘「二人が飲んでた紅茶に毒入れてね。二人とも眠るように死んじゃったよ」

43 = 1 :

暗殺者「なんで……苦しめて殺さなかったんだ? 恨んでも恨み切れないだろうに……」

毒娘「えー、だって、あの人たちがあたしを産んでくれなきゃ」

毒娘「それでヘドロ川に捨ててくれなきゃ、首領やみんなには出会えなかったわけじゃん?」

毒娘「あの二人には感謝しかないもの! だから親孝行、ね」

暗殺者「…………」

44 = 16 :

いい子だ

45 = 1 :

暗殺者「お前、いつだったかナイフ舐めたがってたよな? 舐めていいぞ」

毒娘「あれあれ? あんたも優しいとこあるじゃん」

暗殺者「俺はいつも優しいっての」

毒娘「じゃ、お言葉に甘えて」ペロン

暗殺者「どうだ?」

毒娘「ん~、ナイフの味って感じ」

暗殺者「なんだそりゃ」

アハハハハ…

46 = 1 :

……

暗殺者「これ、研いでもらいたいんだけど」

研ぎ師「なんだこりゃ!? 毒液でも浴びたのかってぐらい錆びちまってるじゃねえか!」

暗殺者「まあ……毒液というか、毒舌だな」







―おわり―

47 = 25 :

関節キスじゃん

48 = 1 :

第三話『国王を守れ』



暗殺者「お、キャンディだ」ソッ…

バチンッ!

暗殺者「いでええええええ! なんだこりゃ!?」

青年「アッハッハ、引っかかりましたね! イタズラグッズを売ってたんで、仕掛けてみました!」

青年「これが本物の罠だったら、暗殺者さん死んでましたよ」

暗殺者「くう……! 許さん!」チャッ

青年「ひええ、暴力反対!」

「二人ともやめなさいよ、みっともない」

毒娘「ホントホント」

49 = 1 :

……

首領「国王護衛任務の要請が入った」

暗殺者「護衛ですか」

「これまた珍しい」

首領「一週間後、大広場にて、国王陛下による演説と王冠の新調が行われる」

首領「そこで、陛下の命が狙われるというかなり確度の高い情報が入った」

首領「≪王宮護衛団≫との共同任務になる。心してかかれ」

暗殺者「王宮護衛団……あいつらか」

青年「なんですか、それ?」

暗殺者「王や貴人の護衛を任務とするエリート集団ってとこだ。これまでにも何度もテロを未然に防いでる」

暗殺者「俺たちが裏から国を守ってるとしたら、奴らは表で守ってる。いってみりゃ光と影だな」

毒娘「光トカゲ? すっごい眩しそう!」

暗殺者「新種の爬虫類を作るな」

50 :

面白い


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