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    元スレ嫁「あなたァ……生命保険入らない?」ゴリゴリ 男「毒の調合しながら言わないでくれる?」

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    101 = 94 :

    全部食うのか

    102 = 90 :

    「全部食べちゃった」ゲフッ

    「王様におかわり持ってきて。今度は“余計な調味料”入れないでね」

    料理人「! ……は、はいっ!」

    国王「う、うーむ……見事! ここまでされると、かえって感心してしまう」

    国王「君はグッドフードファイターだ! 日本に来てよかった! アリガトウ!」

    「キヒヒ、どういたしましてぇ~」

    103 = 90 :

    料理人「大丈夫ですか!? 早く病院に――」

    「平気よぉ~」

    「あたしが調合した猛毒ならともかく、あんな適当にその辺の毒を盛っただけの毒なんかじゃ」

    「あたしは死なないわ。かえって栄養になっちゃうくらいよ。キヒヒヒ……」

    料理人「は、はぁ……」

    「それより……なんであんなことしたの?」

    「もしも毒を盛ったことが知られたら、あなた大変なことになってたわよぉ」

    料理人「実は……妻と娘をさらわれて……脅されて……。散々迷ったんですが……」

    料理人「やはり……家族が大事で……言われるがまま毒を……」

    「なるほどねえ」

    料理人「あなたがいてくれなければ私は人殺しになるところでした……ありがとうございます!」

    「この前おいしい料理を食べさせてもらったお返しよ」

    料理人「ですがこうなった以上、妻と娘の命はきっと……」

    「大丈夫よ! あたしには頼りになる夫と犬がいるんだから!」

    104 = 90 :

    「……イマイチ状況がつかめないが、料理人さんの奥さんと娘さんを捜すことになってしまった」

    「二人の衣服を嗅いでくれ!」

    「…………」クンクンクン

    「どうだ? 毒ドッグ」

    「ワン!」

    「おお、さすが警察犬になるはずだっただけのことはある!」

    「よぉーし、いくぞ毒ドッグ!」

    「ワンワン!」タタタタタッ

    「ちょっ、速い……! もっとゆっくり……!」ヨタヨタ…

    105 = 94 :

    犬頑張れ!

    106 = 90 :

    ― 倉庫 ―

    黒マント「国王が死んだという知らせが入ってこない……」

    黒マント「どうやら、お前たちの主人はしくじったようだな……あるいは怖気づいたか……」

    黒マント「ならば気の毒だが、お前たちには死んでもらう」

    「ひ、ひいいっ……」

    「助けて……」

    黒マント「俺の毒ガスでせいぜい苦しんで死んでいけ……」シュゥゥ…


    ワンワン…


    黒マント「――ん?」

    107 = 98 :

    俺の毒ガス

    108 = 90 :

    「ワォンワォン!」

    「警察だ!」


    黒マント「なぜここが……!? なんでこんな早く……!?」

    黒マント「ちっ、さらばだ!」バサァッ





    「ワン! ワン!」

    「大丈夫ですか!?」

    「は、はいっ!」

    「もう少しで殺されるところでした。ありがとうございます……」

    110 = 90 :

    ……

    「お手柄だったぞ、毒ドッグ!」ナデナデ

    「アオ~ン!」

    「警察によると、あの黒マントの男はダークヒーロー気取りで事件を起こしてる危険人物らしい」

    「特に毒を使用して、何かをやらかすことが多いそうだ」

    「日本で他国の国王が毒殺されたなんてなったら大問題だからな……今回はそれを狙ったんだろう」

    「恐ろしい奴ねえ……社会にとっての猛毒だわ」

    「ああ、自分の力を誇示したくてたまらないんだろう。二度と関わりたくないもんだな」

    「でも……また出会いそうな気もするわねぇ」







    おわり

    111 = 90 :

    第八話『中毒になる毒』



    ― 自宅 ―

    「ふんふ~ん」ゴリゴリ…

    「なに作ってるんだ?」

    「中毒になる毒よ。ほら、“○○中毒”ってやつ」ゴリゴリ…

    「今風にいうと、依存症にする毒か」

    「そうそう、依存症」ゴリゴリ…

    「だけど、そんなもの何の役に立つんだ?」

    「たとえば、アル中の人を水の依存症にすれば、酒じゃなく水を飲むようになるわ」ゴリゴリ…

    「なるほど……そういう風に使うわけか」

    「でも、水も飲みすぎると、それこそ血が薄まって水中毒で死んじゃうから注意が必要だな」

    「そうねぇ、用法・用量は微調整しないといけないわね」ゴリゴリ…

    112 = 90 :

    ある日――

    「……なによぉ!」

    「なんだよ!」

    「そんな言い方ないでしょ!」

    「君こそ……もっと言い方があるだろう!」

    &嫁「フン!」プイッ



    「何よぉ……あの人ったら……」

    「あ……そうだわぁ……」キヒヒッ

    113 = 90 :

    「あなたァ、これ飲んでみて?」

    「なにこれ?」

    「仲直りの印よぉ」

    「……ありがとう」グビッ

    (キヒヒッ……飲んだわぁ~)

    (あたしの中毒になるよう調整した、“中毒になる毒”をね!)

    (あたし中毒になってしまうがいいわァ~)

    114 = 90 :

    「今日のご飯は?」

    「チャーハンよ」

    「お、嬉しいなぁ。仲直りしてよかったよ」

    「…………?」

    (いつもと変化がないわね……たしかに飲ませたはずなのに)

    「うん、うまい。相変わらず色は毒っぽいけど」モグモグ

    (まったく変化が見られない……なんで!? どうしてよぉ!?)

    115 = 90 :

    「じゃ、おやすみ……」モゾッ



    (なによぉ……すぐに寝ちゃって)

    (あたし中毒になってるはずなのに……)

    「カモン! カモン!」

    「……アホらし」

    「どういうことなのよぉ~!!!」

    116 = 94 :

    発情すんなw

    117 = 90 :

    数日後――

    「ごめん、また来たいってうるさくてさ」

    同僚「いやー、すみませんね。またお邪魔しちゃって」

    「いえいえ、それより聞きたいことがあるの」

    同僚「なんですか?」

    「実はあたし、あの人に“あたし中毒”になるよう毒を飲ませたんですけど」

    「なにも変わらないのよね」

    「どうしてかしら? あたしってそんなに魅力ない?」

    同僚「ああ……そんなの決まってますよ」

    118 :

    漫画にしたら売れそう

    支援

    119 = 90 :

    同僚「あいつはずっとあなたの中毒だからですよ!」

    「!」

    同僚「あなたと喧嘩した時とあいつは、ずっと会社でも落ち込んでて……ヤバイくらいに」

    同僚「会社にある薬品で自殺しちゃうんじゃないかと思うほどでしたよ」

    「…………」

    「おーい、二人して何話してるんだ?」

    「な、なんでもないわ、キヒヒ……」

    「?」

    (これだから……あたしもあなた中毒から抜けられないのね、きっと)







    おわり

    120 :

    121 = 90 :

    最終話『毒をもって毒を制す』



    ― 自宅 ―

    「いよいよ今日ねえ。あなたの会社の新薬発表会」

    「ああ、医学界の著名人や厚労省のお偉いさんも来るからな……緊張するよ」

    「テレビ放映もされるんだっけ?」

    「うん、そうみたい」

    「会場はこの近くだし、君も来たら? テレビに映れるかもよ」

    「あたしはいいわよぉ。薬の発表会に毒師が行ったら、変な化学反応起こりそうじゃない」

    「ハハッ、それもそうか」

    122 = 90 :

    「ワン、ワン!」

    「あら、毒ドッグも行きたいみたい」

    「って、さすがに連れてけないわよねえ。いくらいい子だとはいえ」

    「うーん……」

    「いいよ、連れてってあげる。会場に犬をつないでおくスペースくらいあるだろ」

    「あら、あなた優しいのね」

    「うん……」

    (毒ドッグのこの吠え方……多分なにかを感じてるに違いない……)

    123 = 90 :

    昼過ぎ――

    「そろそろ発表会ね……」

    「“薬を食らわば皿まで”でも食べながら、愛する夫を見物見物」ボリボリ

    テレビ『会場には大勢のマスコミと医療関係者が集まっています!』

    テレビ『中には大臣の姿も……』

    「む~……大臣なんかどうでもいいのよぉ。あたしの夫を出して!」

    「誰を映すべきか分かってないんだから……」バリボリ

    124 = 90 :

    テレビ『さぁ、いよいよ新薬の発表会が始まります!』

    テレビ『まずは製薬会社の社長からの挨拶です!』

    「あ、あの人が一瞬映ったわ! キャー、シビれちゃうぅ~! 社長はどうでもいいわ!」

    テレビ『ザワザワ……』

    「?」

    (どうしたのかしら?)

    125 = 90 :

    テレビ『ブシュゥゥゥゥゥゥ…』

    テレビ『なんでしょう? イベントでしょうか? 会場にガスのようなものが……』

    テレビ『うっ、ゲホッ、ゲホッ! 体が……』

    テレビ『会場の人達がバタバタと倒れ……ううっ!』

    (なにこれ!? 毒!?)

    「あなた……」ガタッ

    「あ、あなたァァァァァ!!!」

    126 = 98 :

    あいつか

    127 = 90 :

    ― 会場 ―

    黒マント「クックック……新薬の発表会で、大物たちが毒でバタバタ死ぬ……」

    黒マント「まさに喜劇だな」

    黒マント「たとえ、すぐ救急車がやってきても、無能な医者どもではどうにもなるまい」

    黒マント「せいぜい苦しんでから死ぬがいいさ」バサッ

    黒マント「俺の力で世の中が変わっていくこの感覚……たまらんなァ!」


    「ガルルルルル……」


    黒マント「ん?」

    128 :

    追い付いた
    しえ

    129 = 90 :

    「ガルルル……ワンッ!」

    黒マント「うおっ!? なんでこんなところに犬が!? どこのバカ飼い主だ……!」

    「ガァウウッ!」

    黒マント「ちっ!」

    バキッ!

    「ギャウッ!」ドサッ

    黒マント「ついでに痺れガスも浴びせてやる!」ブシュゥゥゥゥゥ…

    「グウウ……ガァァァァァッ!」ガブッ

    ビリッ

    「グルルゥ……」ドサッ…

    黒マント「このクソ犬……マントに噛みついてから気絶しやがった!」

    黒マント「とっとと退散せねば!」

    130 :

    毒ドッグぅぅぅ!

    131 = 90 :

    タタタタタッ

    「あなたァァァァァ!!!」

    「……き、来てくれたのか」

    「うっ、ゲホッ、ゲホッ」

    「しっかりして!」

    「大丈夫だ……長く苦しめようって魂胆なのか、すぐ死ぬような毒じゃない……」

    「だが、手当てが遅れれば、会場の全員が死ぬだろう……」



    同僚「うぅぅ……体がぁ……」

    上司「う、うげぇ……」

    「う~ん……」 「た、助け……」 「オエエッ!」

    132 = 90 :

    「でも大丈夫……毒を吸いながら……俺は分析して……」

    「毒の成分は、だいたい分かった……。ここにメモしてある……」サッ

    「すごいわ、あなた!」

    「あとは、解毒薬のレシピ、書くだけ……」プルプル…

    「そしたら、君が……調合してく、れ……」

    「うぅ……」ガクッ

    「あなた、しっかりして! ああっ……」

    (気を失っちゃってる……。この人が倒れちゃった今、あたしが……解毒しないと……)

    133 = 90 :

    (どうしよう……解毒は得意じゃないのに……)

    (でも、やるしかないわ!)

    (あたしがやらなきゃ、みんな……死んじゃうんだから!)

    ゴリゴリ…

    「あなた、これ飲んで!」ドロッ…

    「…………」ゴクッ

    「…………」シーン…

    (ダメだわ! 解毒できない!)

    (ううう……毒なら作れるのに、毒なら!)

    (……ん、毒なら?)

    134 = 90 :

    「――そうだわ!」

    (毒を解く薬を作れないのなら、毒を制する毒を作ればいい!)

    (毒をもって毒を制すのよ!)ゴリゴリ…

    ゴリゴリ… ゴリゴリ…

    「できた!」



    「あなた、これ飲んで!」

    「…………」

    (完全に気を失っちゃってる……)

    「しょうがないわね……口移しで……」ブチュッ

    「ううっ……」ゴクッ

    「ゲェボォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」

    135 = 90 :

    「ハァ、ハァ、ハァ……な、なんだ今の!?」ゲホゲホッ

    「やった、大成功!」

    「いったいなにを飲ませたんだ!? 死ぬかと思った!」

    「あたしが調合した猛毒よ」

    「猛毒を飲ませて、体内の毒を全部排出させたの!」

    「猛毒を……!」

    「相変わらずムチャクチャするなぁ、君は」

    「でも助かったよ……ありがとう。しばらくすれば動けるようになりそうだ……」

    「キヒヒヒ……」

    「さあ、他の人たちも助けてあげないとねえ」

    136 = 90 :

    「ゲボアァァァァァァァァァァッ!!!」

    「ウゲェェェェェェェェェェェッ!!!」

    「グボアァァァァァァァァァァッ!!!」

    ウゲェェェェ… グゲアァァァァ… ガァァァァァ… オゲェェェェェ… ブハァァァァァ…




    「キヒヒヒ、みんなあたしの毒で回復してくわぁ~」

    「……とてもそういう光景には見えないけどね」

    137 = 130 :

    地獄絵図やんけ!

    138 = 90 :

    ピーポーピーポー……



    「死人が出ることはなさそうだ……君のおかげだよ!」

    「うん……だけど、毒ガスまいた奴に逃げられちゃったのは悔しいわねえ」

    (たしかに……次はもっと毒性の強いガスを使うだろうし、そうなったら大惨事になる)

    「ワン!」

    「どうした、毒ドッグ? ……ケガしてる! 早く動物病院に――」

    「ワンワン!」ピラッ

    「黒い布をくわえてるけど、まさか……犯人の遺留品?」

    「ワオンッ!」

    「ってことは、毒ドッグの鼻を頼りにすれば……」

    「キヒヒ……毒をもって毒を制すのはこれからね!」

    139 = 90 :

    ― ホテル ―

    テレビ『新薬発表会での毒ガス事件ですが、大勢が救急搬送されましたが、さいわい死者は出ず……』

    テレビ『受け入れ病院の医師によると、現場での処置が適切だったと……』

    黒マント「……なんだと!? 死者が出てない!?」

    黒マント(信じられん……よほど優れた医者が現場近くにいたのか!?)

    黒マント(テロをよりドラマチックなものにするため、より奴らを長く苦しませようと)

    黒マント(毒性が弱めのガスにしたのは失敗だったか……)チッ

    140 = 90 :

    黒マント「まぁいい、次はもっと強力な毒ガスで――」


    シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…


    黒マント「――なんだ?」

    黒マント(ドアの隙間から……ガス!? しまった、少し吸っちまった!)

    黒マント(だが、体に異常はない……ただの目くらましか)

    黒マント(早く外に出て……)ガチャッ

    黒マント「!?」ズキッ

    141 = 98 :

    そろそろ眠い
    目が覚める毒ガスない?

    142 = 90 :

    ズキッ ズキッ ズキッ

    黒マント「いたたたたたた!」ズキッ

    黒マント「あだだだだだだだっ!」ズキッ

    黒マント「な、なんだ!? 一歩動くたびに激痛が走る!」

    スタスタ…

    「それ……TVゲーム風の毒よぉ」

    「ただし、あるオタク君に飲ませた毒よりずっと激痛にしてあるけど、ね」キヒッ

    黒マント「なんだ貴様は……?」

    「毒師よ」

    黒マント「毒師……!?」

    「あたしの夫を毒殺しかけた罪……体で償ってもらうわぁ」ポイッ

    ボウンッ!

    黒マント「煙幕!? 今度はなんだ!?」

    143 = 90 :

    黒マント「か……」

    黒マント「かゆい、かゆい、かゆいぃぃぃぃぃぃぃ!」ボリボリボリ

    「キヒヒ……“かゆいところに手がと毒”ならぬ“全身かゆくなる毒”よ」

    黒マント「こ……のっ! 俺の毒ガスでっ!」ブシュゥゥゥゥ…

    「キ~ヒヒヒ、無駄よぉ。あんたが調合したような毒じゃ、あたしは殺せないわ」

    「毒を悪用しかできないような輩は、しょせん三流なのよ」

    黒マント「な、なんだとぉ……!?」

    「じゃ、次ね」ポイッ

    ボウンッ! ボウンッ!

    黒マント「うわっ! ゲホッ、ゲホッ!」

    144 = 90 :

    黒マント「うわぁぁぁぁぁっ! 鬼が見える! これは幻か!?」

    黒マント「毒を、もっと毒をくれぇぇぇぇぇっ!」

    「キーヒヒヒッ! キーヒヒヒッ!」

    黒マント「ぐ、ぐぞっ……!」

    黒マント(まずい……! 早くここから脱出しないと――)ズリズリ…

    「大丈夫ですか?」

    黒マント「誰だお前は!?」

    「あなたを助けに来た者です! すみません、家内がやりすぎてしまって……」

    黒マント「家内ィ? 夫婦か、お前ら!」

    145 = 90 :

    「この皿……結構CMでもやったんで、ご存じですよね?」

    黒マント「これは……たしか“薬を食らわば皿まで”とかいう……」

    「その通り!」

    「これにはあなたが吸った毒の解毒作用があります」

    「さあ、食べて下さい! 俺は妻の暴走を止めにきたんです!」

    黒マント「あ、ありがとう……!」ガブッ

    ガチンッ

    黒マント「……あ?」

    146 = 90 :

    黒マント「これ……ただの皿じゃん! 本物の皿じゃん!」

    黒マント「おかげで歯が……あああぁぁぁぁぁ~……」ボロッ…



    「あ、あなた……結構えげつないことするのね」

    「だって、王様の件の時、こいつのせいで君は毒を食うはめになったわけだろ?」

    「絶対許せるわけないだろ」

    (この人……ほとんど怒ったことないけど、怒らせると怖いのね)

    (良薬口に苦し、とはよくいったもんだわ……)

    147 :

    毒のお返しに皿食わせやがった

    148 = 90 :

    黒マント「痛いし、かゆいし、幻は見えるし……ああああああっ!」

    黒マント「…………」ギロッ

    黒マント「なめるなァァァァァッ!!!」

    ガシッ! ガシッ!

    「ぐえっ!」

    「きゃあっ!」

    黒マント「俺が吸った毒は、どうせ致死性のない毒なんだろ? だったら怖くねえ!」

    黒マント「お前らを絞め殺してから……ゆっくりと治療してやるよ!」ググッ…

    「キ、キヒヒ……」

    黒マント「なに笑ってんだ!?」

    「残念だったな……。俺たちには最後の“毒”が残ってる」

    黒マント「なに?」

    149 = 90 :

    「ガァウッ!」バッ

    黒マント「こ、この犬は!? さっきの――」

    「ガァウッ!」グワッ

    黒マント「や、やめっ!」

    「ガアアアアアッ!」ガブッ

    黒マント「ちょっ、どこに噛みつく……ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



    「さっすが、毒ドッグ! やっちゃえやっちゃえ!」

    「“毒をもって毒を制す”……大成功だな!」

    150 = 90 :

    「じゃあ、久しぶりにやる?」

    「なにを?」

    「これよぉ」サッ

    「あっ、やろうか!」

    &嫁「イェーイ!」パシッ

    「ワン、ワン、ワン!」

    「おっと、悪かった。毒ドッグも入れてもう一回!」

    パシッ



    …………

    ……


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