元スレ魔女「あなたも独りなの?」少年「…………」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
101 = 54 :
時に魔獣を追い払い、時に盗賊を退け、ひたすら流れゆく時間を、一秒一秒しっかりと知覚させられ、独りの寂しさに溺れ、独りの恐怖に怯え、それでも青年は待ち続けた。
たった独りで魔女を守り続けた。
102 = 54 :
そうして悠久にも勝る時間が流れ、常しえの日々を乗り越え、雨垂れが石を穿つ頃、遂にその時は訪れた。
103 = 54 :
*
【千年後】
魔女「……ん、……ん~」
青年「……!」
魔女「あら、私……どうしてここに……」
青年「……ああ……ああ!」
魔女「あなたも……なんで」
青年「やっと……やっと会えた……!」
104 = 54 :
魔女「……そう。どうやら随分待たせちゃったみたいね……ごめんなさい」
青年「いいんだ。そんなことどうだっていいんだ。この千年アンタに会うためだけに生きてきた。それが叶っただけで……もう……」
魔女「千年……そう……私そんなに眠っていたのね」
105 = 54 :
青年「ああ。無防備な寝顔たっぷり見させてもらったぞ」ニヤッ
魔女「あら、随分生意気言うようになったわね」
魔女(涙で顔もぐしゃぐしゃのくせに)
青年「不老でも精神は成長するってことだ。どうだ、これで俺も少しはアンタに見合う――」
106 = 54 :
魔女「ふぁ~わ~。やっぱり私まだ起きていないかもしれないわ」
青年「は? 何言って――」
魔女「だってアレされてないもの。アレ」
青年「アレ?」
107 = 54 :
魔女「そうよ。お姫様が目覚めるのにはアレが必要でしょ?」クスッ
青年「……ッ/// お前、お姫様ってガラじゃねぇだろ!」
魔女「あら、そんなことないわよ。あー、アレしてくれないともう一回眠っちゃうかも……」
108 = 78 :
見てるぞ
109 :
見てる
110 = 54 :
青年「くっ…… はぁ……やっぱアンタには敵わねぇなぁ……」
魔女「ふふっ。ほら、早く」
青年「チッ…… ほらよ」
青年「……これで満足か?」
111 = 54 :
魔女「そうね……じゃあ、おはよう……ってことでいいのかしら?」ニコッ
青年「ったく……遅ぇんだよ、ねぼすけ」
112 = 54 :
これでおしまいです
ここまで付き合ってくださった方ありがとうございました
連投規制で遅くなってしまい申し訳ありません
何かありましたらTwitterまでお願いします
http://twitter.com/yuasa_1224
普段は地の文ありの普通のお話を書いているので、そちらも是非よろしくお願いします
「最適な時間の戻し方」「十年前から電話がかかって来た」などいくつかあります
最後宣伝みたいになってしまって申し訳ありません
113 = 15 :
乙
よかった
116 :
楽しめたぞ
118 :
おつ
122 :
昔はもっとSSあったよな
123 :
王道だけど嫌いじゃない
乙
124 = 53 :
いい話だった
126 :
おもしろい
127 = 18 :
おつおつ
130 :
よかった
131 :
途中まで読んでて忘れてた
落ちてなくて良かった
132 :
おつ
134 :
久々にSS見た
ここ数年はちょっと書いて飯や学校だから保守よろしくとかぬかすアホばかりだったからな
135 :
「ポルノとは違うの」。女性写真家が撮るオーガズムの瞬間
http://cococo.indforever.net/20180214/0203d02dgd09.html
みんなの評価 : ○
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