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元スレ魔女「あなたも独りなの?」少年「…………」
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【森の奥】
少年「お前が緋色の魔女か?」
魔女「そうよ。あなたは?」
少年「お前を殺しにきたッ」カチャ
魔女「ふぅん。……でも、まだまだね。」スッ
少年「なっ……ク……ソ……」バタン
少年「お前が緋色の魔女か?」
魔女「そうよ。あなたは?」
少年「お前を殺しにきたッ」カチャ
魔女「ふぅん。……でも、まだまだね。」スッ
少年「なっ……ク……ソ……」バタン
魔女(気を失っちゃった…… こんな棒切れで私を倒そうなんて……」
魔女(人間のくせにボロ雑巾みたいな格好ね……)
魔女(どれ、ここに置いて帰るとしましょ――なにこの傷……)
魔女(こんな小さい子になんでこんな傷が……)
魔女(仕方ないわね……)
魔女(人間のくせにボロ雑巾みたいな格好ね……)
魔女(どれ、ここに置いて帰るとしましょ――なにこの傷……)
魔女(こんな小さい子になんでこんな傷が……)
魔女(仕方ないわね……)
*
【魔女の家】
少年「……!? ここは……?」
魔女「気づいた? 私の家よ」
少年「なっ!? 今すぐ殺してや――ウッ……」
魔女「痛むの? なにその傷? 私はあなたに傷がつくようなことはしてないはずなんだけど……」
【魔女の家】
少年「……!? ここは……?」
魔女「気づいた? 私の家よ」
少年「なっ!? 今すぐ殺してや――ウッ……」
魔女「痛むの? なにその傷? 私はあなたに傷がつくようなことはしてないはずなんだけど……」
少年「黙れ! 殺して――」ピキッ
少年(なんだこれは?……身体が動かない……)
魔女「金縛りの術よ。大人しくしてなさい」
少年「くっ……」
魔女「それでなんなの?、その傷は?」
少年「…………」
少年(なんだこれは?……身体が動かない……)
魔女「金縛りの術よ。大人しくしてなさい」
少年「くっ……」
魔女「それでなんなの?、その傷は?」
少年「…………」
魔女「まあいいわ。傷が治るまでは大人しくしててよ」ガチャ
少年「……どこに行くんだ?」
魔女「薬草を採りに行くの。私、回復魔法は使えないから」バタン
少年「……!」
少年(…………)
少年「……どこに行くんだ?」
魔女「薬草を採りに行くの。私、回復魔法は使えないから」バタン
少年「……!」
少年(…………)
*
【森】
魔女「ええと…… これと、これと、これか。まったく、人間の薬なんて普段は作らないからよくわからないわね」
魔女(それにしてもあの傷。魔獣の牙や爪につけられたような傷じゃなかった)
魔女(だとしたら……)
魔女「だから嫌なのよ。人間は」
【森】
魔女「ええと…… これと、これと、これか。まったく、人間の薬なんて普段は作らないからよくわからないわね」
魔女(それにしてもあの傷。魔獣の牙や爪につけられたような傷じゃなかった)
魔女(だとしたら……)
魔女「だから嫌なのよ。人間は」
*
【魔女の家】
魔女「大人しくしてたかしら?」バタン
少年「……! 金縛りの術をかけたのはお前だろ」
魔女「あら、解くのをすっかり忘れてた。それは悪い事をしたねぇ」ニヤッ
少年「わざとだろ」
魔女「ふふっ……」グツグツ
【魔女の家】
魔女「大人しくしてたかしら?」バタン
少年「……! 金縛りの術をかけたのはお前だろ」
魔女「あら、解くのをすっかり忘れてた。それは悪い事をしたねぇ」ニヤッ
少年「わざとだろ」
魔女「ふふっ……」グツグツ
少年「何してるんだ?」
魔女「薬草を煮てるのよ。回復魔法は使えなくても、薬なら作れるから」
魔女「これを布にひたしてっと。できたよ。ほら、塗りなさい」
少年「…………」
魔女「薬草を煮てるのよ。回復魔法は使えなくても、薬なら作れるから」
魔女「これを布にひたしてっと。できたよ。ほら、塗りなさい」
少年「…………」
魔女「あら、自分で塗れないの?」ニヤニヤ
少年「だから金縛――」
魔女「仕方ない。私が塗ってあげるわ」
少年「なっ…… 辞めろ!」
魔女「ふふっ」カチャ
少年「くっ……」
少年「だから金縛――」
魔女「仕方ない。私が塗ってあげるわ」
少年「なっ…… 辞めろ!」
魔女「ふふっ」カチャ
少年「くっ……」
魔女「……それにしても本当にひどい傷だねぇ。誰がこんな……」
少年「…………」
少年「……目」
魔女「目?」
少年「俺の目。真っ赤だろ。だからみんなが人間じゃないって……」
少年「…………」
少年「……目」
魔女「目?」
少年「俺の目。真っ赤だろ。だからみんなが人間じゃないって……」
>>9
タグ詳細
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魔女「その傷、村の人間たちにやられたの……?」
少年「ああ。鬼の子だって。バケモノだって。俺、母さんも父さんもいないんだ。生まれた時からずっと独りで……」
魔女(忌み子…… これだから人間は……)
少年「森の奥に悪い魔女が住んでるってみんな言ってて…… だから……だから、そいつを殺して、俺も人間だって村のやつらに認めさせようと……」
魔女「それで、ここまで来たと……」
少年「そうだ。だから絶対にお前を……」
少年「ああ。鬼の子だって。バケモノだって。俺、母さんも父さんもいないんだ。生まれた時からずっと独りで……」
魔女(忌み子…… これだから人間は……)
少年「森の奥に悪い魔女が住んでるってみんな言ってて…… だから……だから、そいつを殺して、俺も人間だって村のやつらに認めさせようと……」
魔女「それで、ここまで来たと……」
少年「そうだ。だから絶対にお前を……」
>>16
やめい
やめい
魔女(独りねぇ……)
魔女「なるほどね」ナデナデ
少年「なっ…… 辞めろ!」
魔女「とにかく傷が治るまでは大人しくしてなさい。私を殺したかったからまずはその傷を治さないと駄目よ」
少年「くっ……」
魔女「なるほどね」ナデナデ
少年「なっ…… 辞めろ!」
魔女「とにかく傷が治るまでは大人しくしてなさい。私を殺したかったからまずはその傷を治さないと駄目よ」
少年「くっ……」
>>15
魔女集会で会いましょう
魔女集会で会いましょう
*
【翌朝 魔女の家】
魔女「ほら、起きなさい。ねぼすけ」カ-ン
少年「……! な、何すんだ!」
魔女「大人しくしてなさいとは言ったけど、ここにいる以上少しは働いてもらわないと。ほら、早く起きて」
少年「や、辞め――」
【翌朝 魔女の家】
魔女「ほら、起きなさい。ねぼすけ」カ-ン
少年「……! な、何すんだ!」
魔女「大人しくしてなさいとは言ったけど、ここにいる以上少しは働いてもらわないと。ほら、早く起きて」
少年「や、辞め――」
魔女「はい、まずは朝ごはんよ。食べなさい」
少年「なっ…… 誰が魔女の作った飯なんか食べるか!」
魔女「もう…… 駄目よ、わがまま言っちゃ」
少年「くらえっ」ヒュン
魔女「あら、フォークは投げるものじゃないのよ、お行儀悪い。それにこんなもので私を殺せるわけないでしょ」
少年「クソ……」
少年「なっ…… 誰が魔女の作った飯なんか食べるか!」
魔女「もう…… 駄目よ、わがまま言っちゃ」
少年「くらえっ」ヒュン
魔女「あら、フォークは投げるものじゃないのよ、お行儀悪い。それにこんなもので私を殺せるわけないでしょ」
少年「クソ……」
魔女(まったく……)
魔女「あー、私、食料がなくなったら死んじゃうかもなー。全部食べ尽くされちゃったらどうしましょ……」
少年「……!」
少年「俺が食ってやる!」ガツガツ
魔女「ふふ……」
魔女(馬鹿な子…… 可愛いわね)
魔女「あー、私、食料がなくなったら死んじゃうかもなー。全部食べ尽くされちゃったらどうしましょ……」
少年「……!」
少年「俺が食ってやる!」ガツガツ
魔女「ふふ……」
魔女(馬鹿な子…… 可愛いわね)
*
【昼】
魔女「ほら、行くわよ」
少年「お前の言うことなんか聞か―― うわっ、なんだこれ!」
魔女「マリオネットの術よ」フフフ
少年「クソ! 辞めろ、離せ!」
魔女「ほら、早くしなさい」
【昼】
魔女「ほら、行くわよ」
少年「お前の言うことなんか聞か―― うわっ、なんだこれ!」
魔女「マリオネットの術よ」フフフ
少年「クソ! 辞めろ、離せ!」
魔女「ほら、早くしなさい」
*
【森の奥】
少年「なんだよ、これ!」
魔女「薬の材料よ。この森には魔獣に襲われる動物がたくさんいるからね。その子たちのための薬。ほら、早くあなたも探してきて」
少年「なんで俺がそんなこと!」
魔女「私には不死の呪いがかかってるけど、もしあなたに魔法の知識がついたら、それも解かれちゃうかも……」
少年「クソ…… 探してくる!」
魔女「ふふ……」
【森の奥】
少年「なんだよ、これ!」
魔女「薬の材料よ。この森には魔獣に襲われる動物がたくさんいるからね。その子たちのための薬。ほら、早くあなたも探してきて」
少年「なんで俺がそんなこと!」
魔女「私には不死の呪いがかかってるけど、もしあなたに魔法の知識がついたら、それも解かれちゃうかも……」
少年「クソ…… 探してくる!」
魔女「ふふ……」
少年(絶対隙を見て殺してやる)
魔女「あったー?」
少年「おらぁぁぁ」ガチャン
魔女「あらあら、傷が治るまでは大人しくしなさいって言ってるのに……」パチン
少年「クソ、離せ!」
魔女「あったー?」
少年「おらぁぁぁ」ガチャン
魔女「あらあら、傷が治るまでは大人しくしなさいって言ってるのに……」パチン
少年「クソ、離せ!」
*
【夕方 魔女の家】
魔女「じゃあお風呂入りましょ」
少年「……!」
魔女「ほら、早く脱いで」
少年「一人でできる!」
魔女「駄目よ、怪我してるんだから」
【夕方 魔女の家】
魔女「じゃあお風呂入りましょ」
少年「……!」
魔女「ほら、早く脱いで」
少年「一人でできる!」
魔女「駄目よ、怪我してるんだから」
少年「くそ、辞めろ、辞めろって!」
魔女「言うこと聞かないと魔法かけるわよ?」キラ-ン
少年「うわぁぁ」
魔女「あなた魔法が効きやすいみたいね。ほら早く入って」
魔女「言うこと聞かないと魔法かけるわよ?」キラ-ン
少年「うわぁぁ」
魔女「あなた魔法が効きやすいみたいね。ほら早く入って」
魔女「染みる?」ゴシゴシ
少年「別に!」ウッ
魔女「強がっちゃって。ほんと可愛いわね」
少年「黙れ!」
魔女(それにしても本当にひどい傷……)
少年「別に!」ウッ
魔女「強がっちゃって。ほんと可愛いわね」
少年「黙れ!」
魔女(それにしても本当にひどい傷……)
*
【夜】
少年「…………」スヤスヤ
魔女「寝てるときは大人しいのよね……」
魔女「緋色の目…… 独り…… 私と一緒か……」
【夜】
少年「…………」スヤスヤ
魔女「寝てるときは大人しいのよね……」
魔女「緋色の目…… 独り…… 私と一緒か……」
*
【数日後】
少年「くらえっ」
魔女「はいはい。すっかり元気ね」
少年「クソ! 絶対倒す!」
魔女「そう。楽しみ」
少年「くっ……」
【数日後】
少年「くらえっ」
魔女「はいはい。すっかり元気ね」
少年「クソ! 絶対倒す!」
魔女「そう。楽しみ」
少年「くっ……」
魔女「じゃあ出かけましょうか」
少年「またか?」
魔女「今日は街に行くのよ」
少年「街?」
魔女「ええ。山を二つ越えた先にあるのよ。結構遠いけど魔法を使えばすぐよ。街で買いたいものがあるの。それに街ならあなたのことを知っている人もいないわ」
少年「またか?」
魔女「今日は街に行くのよ」
少年「街?」
魔女「ええ。山を二つ越えた先にあるのよ。結構遠いけど魔法を使えばすぐよ。街で買いたいものがあるの。それに街ならあなたのことを知っている人もいないわ」
少年「……なあ?」
魔女「何?」
少年「お前、悪い事しないのか?」
魔女「なにそれ?」クスッ
魔女「何?」
少年「お前、悪い事しないのか?」
魔女「なにそれ?」クスッ
少年「だってお前悪い魔女だって、村のやつらが…… それなのに悪い事なにもしないから……」
魔女「そんなの村の人間達が勝手に言ってるだけでしょ。私には関係ないわ」
少年「……!」
魔女「ほらそんなことより、早く行きましょ」
少年「……ああ」
魔女「そんなの村の人間達が勝手に言ってるだけでしょ。私には関係ないわ」
少年「……!」
魔女「ほらそんなことより、早く行きましょ」
少年「……ああ」
*
【数日後】
魔女>2「邪魔するぞ」
少年「なっ、誰だ! お前」
魔女>2「ほぉ…… これが件の小童か」
魔女「あら、いらっしゃい。久しぶりね」
【数日後】
魔女>2「邪魔するぞ」
少年「なっ、誰だ! お前」
魔女>2「ほぉ…… これが件の小童か」
魔女「あら、いらっしゃい。久しぶりね」
魔女>2「フン。お前が人間の童を召抱えたと聞いてな、見にきたんだが……」
少年「お前も悪い魔女なのか。まとめて殺してやる!」
魔女>2「随分な暴れ馬のようだな」
魔女「うふふ~ 可愛いでしょ」
少年「お前も悪い魔女なのか。まとめて殺してやる!」
魔女>2「随分な暴れ馬のようだな」
魔女「うふふ~ 可愛いでしょ」
魔女>2「人間を召抱えるなど……お前まさかあの事を忘れたんじゃないだろうな?」
魔女「…………」
魔女「まあいいじゃない。それよりちょうどご飯の時間なの。あなたも食べていってちょうだい」
魔女>2「ああ……」
魔女「…………」
魔女「まあいいじゃない。それよりちょうどご飯の時間なの。あなたも食べていってちょうだい」
魔女>2「ああ……」
*
【夜】
魔女>2「じゃあお暇させてもらおう」
魔女「あら、もう帰るの? 君、悪いんだけどお見送りしてあげて」
少年「……!」
魔女>2「いらん、儂を誰だと思って……」
少年「……わかった」
魔女>2「なっ……」
魔女「いいから、ほら。またね」
【夜】
魔女>2「じゃあお暇させてもらおう」
魔女「あら、もう帰るの? 君、悪いんだけどお見送りしてあげて」
少年「……!」
魔女>2「いらん、儂を誰だと思って……」
少年「……わかった」
魔女>2「なっ……」
魔女「いいから、ほら。またね」
*
【道】
魔女>2「童、どういうつもりだ? 素直について来るとは」
少年「聞きたいことがあるんだ」
魔女>2「ほぉ」
【道】
魔女>2「童、どういうつもりだ? 素直について来るとは」
少年「聞きたいことがあるんだ」
魔女>2「ほぉ」
少年「どうして悪いことしないんだ?」
魔女>2「ハッ。なんだそれは?」
少年「魔女は悪い事をする奴らってみんな言ってたのに、それなのにアイツもアンタも何もしない。何故だ?」
魔女>2「くだらんな。そんなのは人間どもが勝手に言っているだけだ。中にはそういう魔女もいるかもしれんが、少なくとも儂たちは人間に危害を加えたことなど一度もない」
少年「……!」
魔女>2「童。お前村のやつらに迫害されてたそうだな。儂たちもそうさ。少し違うだけで人間たちはなにもしてない儂たちを魔女と呼び、攻撃するんだ」
魔女>2「ハッ。なんだそれは?」
少年「魔女は悪い事をする奴らってみんな言ってたのに、それなのにアイツもアンタも何もしない。何故だ?」
魔女>2「くだらんな。そんなのは人間どもが勝手に言っているだけだ。中にはそういう魔女もいるかもしれんが、少なくとも儂たちは人間に危害を加えたことなど一度もない」
少年「……!」
魔女>2「童。お前村のやつらに迫害されてたそうだな。儂たちもそうさ。少し違うだけで人間たちはなにもしてない儂たちを魔女と呼び、攻撃するんだ」
魔女>2「なあ、お前は獅子と山羊どちらが強いと思う?」」
少年「はぁ? そんなの獅子に決まって……」
魔女>2「違うんだよ。本当に強いのは獅子じゃない。本当に怖いのは特別な力を持ったものじゃないんだ。本当怖いのはいつだって数だけ多くて声の大きい、力を持たない奴らだ」
少年「……どういう事だよ?」
魔女>2「言葉の通りさ。特別な力なんてなんの意味もない。特別な力を持った少数は、なんの力も持たない多数によって迫害されて殺されるんだ。力がないから殺されるんじゃない。数が少ないから殺されるんだ」
少年「はぁ? そんなの獅子に決まって……」
魔女>2「違うんだよ。本当に強いのは獅子じゃない。本当に怖いのは特別な力を持ったものじゃないんだ。本当怖いのはいつだって数だけ多くて声の大きい、力を持たない奴らだ」
少年「……どういう事だよ?」
魔女>2「言葉の通りさ。特別な力なんてなんの意味もない。特別な力を持った少数は、なんの力も持たない多数によって迫害されて殺されるんだ。力がないから殺されるんじゃない。数が少ないから殺されるんだ」
魔女>2「魔女も同じさ。どれだけ特別な力を持とうと数の前には無力だ。人間は力を持った私たちを恐れ、そして攻撃した」
魔女>2「だから儂たちは隠れて、できるだけ人間と関わらないように生きた。儂たちが、魔女が生きていくにはそれしかなかった」
魔女>2「それなのにアイツは人間を信じる事を辞められなかったんだ」
少年「アイツって……?」
魔女>2「ああ。お前のよく知る魔女さ」
魔女>2「だから儂たちは隠れて、できるだけ人間と関わらないように生きた。儂たちが、魔女が生きていくにはそれしかなかった」
魔女>2「それなのにアイツは人間を信じる事を辞められなかったんだ」
少年「アイツって……?」
魔女>2「ああ。お前のよく知る魔女さ」
魔女>2「アイツは優しい。だが儂たち魔女が生きるのにそれは仇となる。どれだけ酷い目にあっても、どれだけ儂らが止めても、それでもアイツは人間を信じることを辞めなかった。魔女と人間が分かり合えると本気で信じていたんだ」
魔女>2「昔アイツには人間の友がいた。他の誰に裏切られても、そいつだけは裏切らないと信じていたんだ」
魔女>2「だが所詮そんなものはまやかしだ。そいつは自分の立場が危うくなると、すぐにアイツを贄に差し出したよ。結局魔女と人間が分かり合えるわけがなかったってことだ」
魔女>2「昔アイツには人間の友がいた。他の誰に裏切られても、そいつだけは裏切らないと信じていたんだ」
魔女>2「だが所詮そんなものはまやかしだ。そいつは自分の立場が危うくなると、すぐにアイツを贄に差し出したよ。結局魔女と人間が分かり合えるわけがなかったってことだ」
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