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元スレ男「炭酸抜きコーラ屋?」店主「いらっしゃいませ……」
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『どうしてボクはいつも素直になれないんだろう』
『彼女のことをこんなにも愛してるのに、絶対服従してもかまわないくらい好きなのに』
『ついつい憎まれ口を叩いてしまう』
『ああもう、好き好き好き好き好き好き! 大好き好き好き好き好き好き!』
『喧嘩でもしてないと、とても自分を抑えられない!』
『今すぐ抱きつきたい! こっちから押し倒しちゃいた~い!』
青年「うわぁぁぁぁぁっ! ボクの本音が……だだ漏れに……!」
女「やめてぇぇぇぇぇっ! 恥ずかしいぃぃぃぃぃっ!」
『彼女のことをこんなにも愛してるのに、絶対服従してもかまわないくらい好きなのに』
『ついつい憎まれ口を叩いてしまう』
『ああもう、好き好き好き好き好き好き! 大好き好き好き好き好き好き!』
『喧嘩でもしてないと、とても自分を抑えられない!』
『今すぐ抱きつきたい! こっちから押し倒しちゃいた~い!』
青年「うわぁぁぁぁぁっ! ボクの本音が……だだ漏れに……!」
女「やめてぇぇぇぇぇっ! 恥ずかしいぃぃぃぃぃっ!」
―炭酸抜きコーラ屋―
青年「――ってわけで、ボクたちすっかり仲良くなっちゃいました」
女「もう、喧嘩なんかしませ~ん」
ベタベタ… イチャイチャ…
接客娘「いやぁ~、まさかこうなるとは思いませんでしたね。結構なことですけど」
店主「暑いな……こんな日は冷たい炭酸抜きコーラに限る」
― 終 ―
青年「――ってわけで、ボクたちすっかり仲良くなっちゃいました」
女「もう、喧嘩なんかしませ~ん」
ベタベタ… イチャイチャ…
接客娘「いやぁ~、まさかこうなるとは思いませんでしたね。結構なことですけど」
店主「暑いな……こんな日は冷たい炭酸抜きコーラに限る」
― 終 ―
≪ワサビ抜き寿司≫
―炭酸抜きコーラ屋―
接客娘「この時間はほとんどお客さんも来ませんねえ」
店主「……ああ」
接客娘「そういえば、マスターは嫌いなものってあります?」
接客娘「あたしはどうしても、カボチャが苦手なんですよね」
店主「俺の嫌いなものか……。俺はな……」
―炭酸抜きコーラ屋―
接客娘「この時間はほとんどお客さんも来ませんねえ」
店主「……ああ」
接客娘「そういえば、マスターは嫌いなものってあります?」
接客娘「あたしはどうしても、カボチャが苦手なんですよね」
店主「俺の嫌いなものか……。俺はな……」
ギィィ…
母「こんにちは」
少年「…………」
接客娘「あ、お客さんだ。親子みたいですね」
接客娘「いらっしゃいませー!」
店主「いらっしゃいませ……」
母「こんにちは」
少年「…………」
接客娘「あ、お客さんだ。親子みたいですね」
接客娘「いらっしゃいませー!」
店主「いらっしゃいませ……」
店主「ご注文は?」
母「この店のことはウワサで聞いたわ」
母「炭酸抜きコーラ以外にも、さまざまな商品を扱ってるんですってね」
店主「ええ……」
接客娘「なにかお悩みなことがあるんですか?」
母「この子の魚嫌いを直していただきたいのよ」
少年「…………」
接客娘「お魚嫌いなの?」
少年「……うん」
母「この店のことはウワサで聞いたわ」
母「炭酸抜きコーラ以外にも、さまざまな商品を扱ってるんですってね」
店主「ええ……」
接客娘「なにかお悩みなことがあるんですか?」
母「この子の魚嫌いを直していただきたいのよ」
少年「…………」
接客娘「お魚嫌いなの?」
少年「……うん」
接客娘「でも、食べ物の好き嫌いは無理に直そうとしない方がいいんじゃ?」
接客娘「アレルギーなんかも怖いですし」
母「この子に魚アレルギーはないから大丈夫」
母「それにこの子、魚を食べられないことを学校でからかわれちゃったみたいで」
母「本人も食べたいとは思ってるみたいなんだけど……どうしてもダメなのよ」
少年「魚……食べれるようになりたい」
接客娘「ふーむ、難問ですねえ」
接客娘「どうしましょ、マスター?」
店主「でしたら≪ワサビ抜き寿司≫をどうぞ……」スッ…
接客娘「アレルギーなんかも怖いですし」
母「この子に魚アレルギーはないから大丈夫」
母「それにこの子、魚を食べられないことを学校でからかわれちゃったみたいで」
母「本人も食べたいとは思ってるみたいなんだけど……どうしてもダメなのよ」
少年「魚……食べれるようになりたい」
接客娘「ふーむ、難問ですねえ」
接客娘「どうしましょ、マスター?」
店主「でしたら≪ワサビ抜き寿司≫をどうぞ……」スッ…
店主「イカとマグロとサーモンだ」
店主「坊や、これを食べてみるといい」
少年「うん……」モグッ
少年「わぁっ、おいしい!」
母「まぁ! こんなあっさりと!」
少年「おいしい! おいしい! いくらでも食べられるよ!」パクパク
母「どうしてなの? 他の魚料理はどうしても食べられなかったのに……」
店主「子供に魚のおいしさを教えるなら、なんといっても≪ワサビ抜き寿司≫に限りますからね」
接客娘「サビ抜きってやつですね!」
店主「坊や、これを食べてみるといい」
少年「うん……」モグッ
少年「わぁっ、おいしい!」
母「まぁ! こんなあっさりと!」
少年「おいしい! おいしい! いくらでも食べられるよ!」パクパク
母「どうしてなの? 他の魚料理はどうしても食べられなかったのに……」
店主「子供に魚のおいしさを教えるなら、なんといっても≪ワサビ抜き寿司≫に限りますからね」
接客娘「サビ抜きってやつですね!」
店主「試しに他の魚料理も食べてみるか」サッ
接客娘「作るの早っ!」
少年「うんっ! ぼく、いくらでも食べれるよ!」
モグモグ… パクパク…
接客娘「わぁ、すごい食欲。どうやら、魚嫌いを克服してくれたみたいですね!」
母「ありがとうございます……!」
店主「じゃあお祝いに、俺のとっておきを作ってやろう……」シャカシャカシャカ
店主「炭酸抜きコーラだ」
少年「いただきます」グビッ
接客娘「どぉう?」
少年「……うーん。あまりおいしくない。ぼく、普通のコーラのが好き」
店主「そうか」
接客娘(マスターの炭酸抜きコーラは絶品だけど、たまにはこういうお客さんもいるよね)
接客娘「作るの早っ!」
少年「うんっ! ぼく、いくらでも食べれるよ!」
モグモグ… パクパク…
接客娘「わぁ、すごい食欲。どうやら、魚嫌いを克服してくれたみたいですね!」
母「ありがとうございます……!」
店主「じゃあお祝いに、俺のとっておきを作ってやろう……」シャカシャカシャカ
店主「炭酸抜きコーラだ」
少年「いただきます」グビッ
接客娘「どぉう?」
少年「……うーん。あまりおいしくない。ぼく、普通のコーラのが好き」
店主「そうか」
接客娘(マスターの炭酸抜きコーラは絶品だけど、たまにはこういうお客さんもいるよね)
店主「これを食べてみろ」サッ
少年「なにこれ? 緑色のお寿司だ! きれーい!」
接客娘(あれ……? あんな色のお寿司あったっけ?)
少年「いただきまーす!」パクッ
モグッ…
少年「!!??」
少年「びええぇぇぇぇぇっ!? 鼻がっ! 鼻がツーンとするよぉぉぉぉぉっ!」
少年「なにこれ? 緑色のお寿司だ! きれーい!」
接客娘(あれ……? あんな色のお寿司あったっけ?)
少年「いただきまーす!」パクッ
モグッ…
少年「!!??」
少年「びええぇぇぇぇぇっ!? 鼻がっ! 鼻がツーンとするよぉぉぉぉぉっ!」
接客娘「あーあ、魚嫌いを克服させてあげたのに、お客さん怒って帰っちゃったじゃないですか」
接客娘「どうして、ワサビの塊の寿司なんか出したんです?」
店主「……そういえば、さっきの質問にまだ答えてなかったな。答えてやろう」
店主「俺が嫌いなのは……炭酸抜きコーラを嫌いな奴だ」
接客娘(筋金入りだ、こりゃ)
― 終 ―
接客娘「どうして、ワサビの塊の寿司なんか出したんです?」
店主「……そういえば、さっきの質問にまだ答えてなかったな。答えてやろう」
店主「俺が嫌いなのは……炭酸抜きコーラを嫌いな奴だ」
接客娘(筋金入りだ、こりゃ)
― 終 ―
≪タネ抜き手品≫
―舞台―
手品師「トランプで手品をしまーす! 新品のトランプをよく切って……」シャッシャッ
手品師「ゲ!? し、しまった……!」パラパラ…
子供A「まーたトランプ落としてる! ヘッタクソー!」
子供B「袖の中に、何枚かカード隠してあるし、あれがきっとタネだぜ!」
子供C「バレバレじゃん!」
キャハハハ……
手品師「トホホ……」
―舞台―
手品師「トランプで手品をしまーす! 新品のトランプをよく切って……」シャッシャッ
手品師「ゲ!? し、しまった……!」パラパラ…
子供A「まーたトランプ落としてる! ヘッタクソー!」
子供B「袖の中に、何枚かカード隠してあるし、あれがきっとタネだぜ!」
子供C「バレバレじゃん!」
キャハハハ……
手品師「トホホ……」
先輩「ったく、また失敗しやがって。子供にまで笑われてたじゃねえか」
手品師「すみません……」
先輩「お前ってホント、不器用だよなぁ」
先輩「いいか? マジシャンってのはとにかく手先の器用さがものをいうんだ」
先輩「はっきりいってお前、この業界向いてねえぜ!」
先輩「まだ若いんだし、今の内に身の振り方を考えとくんだな」
手品師「はい……」
手品師「すみません……」
先輩「お前ってホント、不器用だよなぁ」
先輩「いいか? マジシャンってのはとにかく手先の器用さがものをいうんだ」
先輩「はっきりいってお前、この業界向いてねえぜ!」
先輩「まだ若いんだし、今の内に身の振り方を考えとくんだな」
手品師「はい……」
手品師(たしかにボクは超人的に不器用だ……だけど、手品師は続けたい)
手品師(なにかいい手はないか……)
手品師「ん?」
手品師「炭酸抜きコーラ屋……? 寄ってみようかな」
―炭酸抜きコーラ屋―
店主「いらっしゃいませ……」
接客娘「いらっしゃいませー!」
手品師「炭酸抜きコーラをいただけますか?」
店主「かしこまりました」シャカシャカシャカ
手品師(すごいシェイクだ……きっとこの人は手先が器用なんだろうな)
手品師(なにかいい手はないか……)
手品師「ん?」
手品師「炭酸抜きコーラ屋……? 寄ってみようかな」
―炭酸抜きコーラ屋―
店主「いらっしゃいませ……」
接客娘「いらっしゃいませー!」
手品師「炭酸抜きコーラをいただけますか?」
店主「かしこまりました」シャカシャカシャカ
手品師(すごいシェイクだ……きっとこの人は手先が器用なんだろうな)
グビッ…
手品師「おお……おいしい!」
手品師「炭酸を抜いたコーラがこんなにおいしいだなんて! いったいどんなタネが!?」
店主「タネも仕掛けもございません……」
接客娘「お客さんのカバン、なにやらマジックの道具のようなものが入ってますね」
接客娘「あっ、もしかしてお客さんってマジシャンですか!?」
手品師「はい、一応……」
接客娘「だったら、手品を見せてもらえませんか!?」
手品師「分かりました……それではトランプの手品をやります」シャッシャッ
接客娘「やったぁ!」
手品師「おお……おいしい!」
手品師「炭酸を抜いたコーラがこんなにおいしいだなんて! いったいどんなタネが!?」
店主「タネも仕掛けもございません……」
接客娘「お客さんのカバン、なにやらマジックの道具のようなものが入ってますね」
接客娘「あっ、もしかしてお客さんってマジシャンですか!?」
手品師「はい、一応……」
接客娘「だったら、手品を見せてもらえませんか!?」
手品師「分かりました……それではトランプの手品をやります」シャッシャッ
接客娘「やったぁ!」
手品師「あなたが持ってるのは……スペードのエースですね?」ドヤッ
接客娘「違いますけど……」
手品師「そ、そんな!? あ、しまった! 手順を間違えた!」
手品師「はぁ~……」
手品師「ボクはダメだ……こんな初歩の手品すらまともにこなせない……」
手品師「やっぱり……マジシャンは諦めて別の道に進むしか……」
手品師「でも……」
店主「諦めたくはない、と」
手品師「はい……手品で食べていくのは子供の頃からの夢でしたから」
店主「でしたら……≪タネ抜き手品≫をどうぞ」
手品師「タネ抜き手品……?」
接客娘「違いますけど……」
手品師「そ、そんな!? あ、しまった! 手順を間違えた!」
手品師「はぁ~……」
手品師「ボクはダメだ……こんな初歩の手品すらまともにこなせない……」
手品師「やっぱり……マジシャンは諦めて別の道に進むしか……」
手品師「でも……」
店主「諦めたくはない、と」
手品師「はい……手品で食べていくのは子供の頃からの夢でしたから」
店主「でしたら……≪タネ抜き手品≫をどうぞ」
手品師「タネ抜き手品……?」
店主「手を出して下さい」
手品師「こうですか?」
店主「…………」ササッ
手品師「!」
店主「さぁ、これでもうあなたはタネなしで手品ができます」
手品師「ホ、ホントですか!?」
店主「試しに……そこにあるグラスに“消えろ”と念じてみて下さい」
手品師「は、はい……! 消えろ!」
パッ
手品師「消えた……!」
接客娘「おぉ~、すごい!」
手品師「こうですか?」
店主「…………」ササッ
手品師「!」
店主「さぁ、これでもうあなたはタネなしで手品ができます」
手品師「ホ、ホントですか!?」
店主「試しに……そこにあるグラスに“消えろ”と念じてみて下さい」
手品師「は、はい……! 消えろ!」
パッ
手品師「消えた……!」
接客娘「おぉ~、すごい!」
店主「じゃあ今度は、出してみて下さい」
手品師「はい! グラスよ……出てこい!」
パッ
接客娘「出てきた!」
手品師「これはいったいどうなってるんですか!?」
店主「さぁ……タネも仕掛けもありませんから。俺にも分かりません」
店主「この力を使えば、きっとあなたは立派なマジシャンになれるでしょう」
手品師「そうですね……! やってみます!」
手品師「はい! グラスよ……出てこい!」
パッ
接客娘「出てきた!」
手品師「これはいったいどうなってるんですか!?」
店主「さぁ……タネも仕掛けもありませんから。俺にも分かりません」
店主「この力を使えば、きっとあなたは立派なマジシャンになれるでしょう」
手品師「そうですね……! やってみます!」
―舞台―
手品師「花を消しまーす!」
パッ
手品師「今度は出しまーす!」
パパッ
オォ~……!
パチパチパチパチパチ…
子供A「すっげー!」
子供B「どうやってるのか全然わかんねー!」
手品師「花を消しまーす!」
パッ
手品師「今度は出しまーす!」
パパッ
オォ~……!
パチパチパチパチパチ…
子供A「すっげー!」
子供B「どうやってるのか全然わかんねー!」
手品師「こうして普通のトランプを切って……君に渡す」サッ
手品師「さぁ、カードを表にしてごらん」
子供A「!」ピラピラ…
子供A「全部ハートのエースになってる!」
子供B「どうなってんだ、これ!」
ワアァァァァァ……!
パチパチパチパチパチ…
手品師「さぁ、カードを表にしてごらん」
子供A「!」ピラピラ…
子供A「全部ハートのエースになってる!」
子供B「どうなってんだ、これ!」
ワアァァァァァ……!
パチパチパチパチパチ…
先輩「お前、腕上げたな~」
手品師「ありがとうございます」
先輩「俺も注意深くお前を見てたが、全然タネが分からなかったぜ」
先輩「いったいどうやってるんだ?」
手品師「それはいくら先輩でも教えられませんよ」
先輩「そりゃそうか……」
手品師(というより、教えようにも教えようがない)
手品師(こっちは“そうなるように”念じてるだけなんだから)
手品師「ありがとうございます」
先輩「俺も注意深くお前を見てたが、全然タネが分からなかったぜ」
先輩「いったいどうやってるんだ?」
手品師「それはいくら先輩でも教えられませんよ」
先輩「そりゃそうか……」
手品師(というより、教えようにも教えようがない)
手品師(こっちは“そうなるように”念じてるだけなんだから)
手品師「じゃあ、この大きな自動車を消したり出したりします!」
手品師「巨大な水槽から脱出します!」
手品師「鋭い剣を飲み込みます!」
ワアァァァァァ……!
手品師(今のボクはどんな手品でもできる!)
手品師(どんなものだって消したり出したりできる!)
手品師(しかもタネがないんだから、バレることも仕込みに苦労することもない!)
手品師「そう、これこそまさに究極の手品師なんだ!」
手品師「アーッハッハッハッハッハ!!!」
手品師「巨大な水槽から脱出します!」
手品師「鋭い剣を飲み込みます!」
ワアァァァァァ……!
手品師(今のボクはどんな手品でもできる!)
手品師(どんなものだって消したり出したりできる!)
手品師(しかもタネがないんだから、バレることも仕込みに苦労することもない!)
手品師「そう、これこそまさに究極の手品師なんだ!」
手品師「アーッハッハッハッハッハ!!!」
手品師「アハハハハ……ハハハ……」
手品師「ハァ……」
手品師(なんでも思い通りにできる手品って……タネも仕掛けもない手品って……)
手品師「……なんてつまらないんだ」
手品師「ハァ……」
手品師(なんでも思い通りにできる手品って……タネも仕掛けもない手品って……)
手品師「……なんてつまらないんだ」
男女の理想がどれだけ違うか一瞬でわかる比較画像
http://daesd.hitechplus.biz/1019003.html
http://daesd.hitechplus.biz/1019003.html
―炭酸抜きコーラ屋―
手品師「あの……≪タネ抜き手品≫、お返しします」
店主「なぜです?」
手品師「やはりボクは自分で身につけた仕掛けのある手品で、みんなを沸かせるのが楽しいのであって」
手品師「本物の魔法使いになりたいわけじゃなかったんです……」
店主「……分かりました。返品を受け付けましょう」
接客娘「でも、これからはどうするんです?」
手品師「そこはもちろん、ボクの腕でなんとかしますよ! ……不器用なりに!」
バタン…
接客娘「あーらら、返品されちゃいましたねえ」
店主「もし、あのままタネ抜き手品を続けていたら、彼は喝采を浴びつつも苦しみ、潰れていただろう」
店主「手品師としての矜持が、それを回避したというわけだな」
手品師「あの……≪タネ抜き手品≫、お返しします」
店主「なぜです?」
手品師「やはりボクは自分で身につけた仕掛けのある手品で、みんなを沸かせるのが楽しいのであって」
手品師「本物の魔法使いになりたいわけじゃなかったんです……」
店主「……分かりました。返品を受け付けましょう」
接客娘「でも、これからはどうするんです?」
手品師「そこはもちろん、ボクの腕でなんとかしますよ! ……不器用なりに!」
バタン…
接客娘「あーらら、返品されちゃいましたねえ」
店主「もし、あのままタネ抜き手品を続けていたら、彼は喝采を浴びつつも苦しみ、潰れていただろう」
店主「手品師としての矜持が、それを回避したというわけだな」
接客娘「あ、テレビにあの手品師さんが出てますよ!」
テレビ『これからボールペンを浮かせるマジックやりま……あっ! し、しまった!』ボトッ
テレビ『タネ、バレバレやんけ!』アハハハ…
接客娘「あの人、すっかり人気者ですね! 特にお子さんからの人気が絶大みたいで!」
接客娘「……相変わらず手品はお粗末だけど。不思議なもんですねぇ」
店主「この人の存在自体が、本当の≪タネ抜き手品≫なのかもしれないな」
― 終 ―
テレビ『これからボールペンを浮かせるマジックやりま……あっ! し、しまった!』ボトッ
テレビ『タネ、バレバレやんけ!』アハハハ…
接客娘「あの人、すっかり人気者ですね! 特にお子さんからの人気が絶大みたいで!」
接客娘「……相変わらず手品はお粗末だけど。不思議なもんですねぇ」
店主「この人の存在自体が、本当の≪タネ抜き手品≫なのかもしれないな」
― 終 ―
≪骨抜き美女≫
―炭酸抜きコーラ屋―
接客娘「いらっしゃいませ!」
会社員「…………」ムスッ
接客娘「固そうな人ですね~」ボソッ
店主「コラ、そういうことをいうな」
接客娘「おっと、すみません」
店主「……ご注文は?」
会社員「炭酸抜きコーラを一杯頂きたいのだが」
接客娘「注文の仕方も固い!」
―炭酸抜きコーラ屋―
接客娘「いらっしゃいませ!」
会社員「…………」ムスッ
接客娘「固そうな人ですね~」ボソッ
店主「コラ、そういうことをいうな」
接客娘「おっと、すみません」
店主「……ご注文は?」
会社員「炭酸抜きコーラを一杯頂きたいのだが」
接客娘「注文の仕方も固い!」
会社員「…………」グビッ
会社員「ほう、美味だ」
店主「ありがとうございます……」
接客娘「感想も固い!」
会社員「…………」ムスッ
接客娘「あ……」
店主「申し訳ありません。うちの店員が失礼なことを」
会社員「いや……そちらのお嬢さんのおっしゃる通りなのですよ」
会社員「ほう、美味だ」
店主「ありがとうございます……」
接客娘「感想も固い!」
会社員「…………」ムスッ
接客娘「あ……」
店主「申し訳ありません。うちの店員が失礼なことを」
会社員「いや……そちらのお嬢さんのおっしゃる通りなのですよ」
>>89
っ炭酸抜きコーラ
っ炭酸抜きコーラ
会社員「私は自分で嫌になるほど、固くて」
会社員「口調も固い、態度も固い、仕事の仕方も固ければ、女性関係も一切なし……つまらん男ですよ」
会社員「もっと柔らかくなりたいのだが……この年まで培った性質を変えるというのも難しいですから」
店主「柔らかくなりたい……というのであれば、いい女性を紹介しますよ」
接客娘「え、もしかしてあたしですか?」
店主「違う」
店主「……来てくれ」パチンッ
会社員「口調も固い、態度も固い、仕事の仕方も固ければ、女性関係も一切なし……つまらん男ですよ」
会社員「もっと柔らかくなりたいのだが……この年まで培った性質を変えるというのも難しいですから」
店主「柔らかくなりたい……というのであれば、いい女性を紹介しますよ」
接客娘「え、もしかしてあたしですか?」
店主「違う」
店主「……来てくれ」パチンッ
>>91
まずい!!!
まずい!!!
美女「こんにちは~!」
会社員「…………!」
会社員「この方は?」
店主「あなたのような方を柔らかくするのが得意な≪骨抜き美女≫です」
会社員「骨抜き美女……」ゴクッ…
店主「この女性と一週間、一緒に暮らしてみて下さい」
店主「そうすれば、きっとあなたも柔らかくなることでしょう」
美女「じゃ、行きましょ」ウフッ
会社員「う、うむ」
ギィィ… バタン…
会社員「…………!」
会社員「この方は?」
店主「あなたのような方を柔らかくするのが得意な≪骨抜き美女≫です」
会社員「骨抜き美女……」ゴクッ…
店主「この女性と一週間、一緒に暮らしてみて下さい」
店主「そうすれば、きっとあなたも柔らかくなることでしょう」
美女「じゃ、行きましょ」ウフッ
会社員「う、うむ」
ギィィ… バタン…
―会社員の自宅―
美女「へえ、いい部屋ね」
会社員「ど、どうも」
会社員「…………」
会社員(女性を自宅に呼ぶなんてはじめてだから、何をどうしたらいいのやら……)
美女「自分の部屋なんだから、もっとリラックスしてちょうだい」サワ…
会社員「う、うん」
会社員(なんと色っぽい……見てるだけで身がとろけそうだ)
美女「へえ、いい部屋ね」
会社員「ど、どうも」
会社員「…………」
会社員(女性を自宅に呼ぶなんてはじめてだから、何をどうしたらいいのやら……)
美女「自分の部屋なんだから、もっとリラックスしてちょうだい」サワ…
会社員「う、うん」
会社員(なんと色っぽい……見てるだけで身がとろけそうだ)
会社員「――ってわけなんだよ! 子供の頃の夢は、探偵になることだったんだ!」
会社員「まあ、こんな固い頭じゃなれるわけないけどね! 昔のあだ名は“鋼鉄”だったし!」
美女「あなたっておもしろ~い! だいぶリラックスしてくれたわね」
会社員「そうかな? ハハハ」
美女「ねえ……もっとリラックスさせてあげましょうか」
会社員「へ……どうやって?」
美女「もちろん、こうよ」ハラ…
会社員「お、おおお……」ゴクリ…
会社員「んほぉぉぉぉぉっ!!!」
…………
……
会社員「まあ、こんな固い頭じゃなれるわけないけどね! 昔のあだ名は“鋼鉄”だったし!」
美女「あなたっておもしろ~い! だいぶリラックスしてくれたわね」
会社員「そうかな? ハハハ」
美女「ねえ……もっとリラックスさせてあげましょうか」
会社員「へ……どうやって?」
美女「もちろん、こうよ」ハラ…
会社員「お、おおお……」ゴクリ…
会社員「んほぉぉぉぉぉっ!!!」
…………
……
―炭酸抜きコーラ屋―
会社員「ぷはっ、おいしい! 炭酸抜きコーラ、最高!」
店主「……ありがとうございます」
接客娘「お客さん、この一週間で別人のように柔らかい人になりましたね」
会社員「そうでしょう、そうでしょう!」
会社員「会社でも“物腰が柔らかくなった”と、評価がどんどん上がりましてねえ」
接客娘「よかったですね!」
店主「それでは、≪骨抜き美女≫とはお別れして下さい」
会社員「……え!?」
会社員「な、なぜです!?」
店主「彼女と過ごすのは一週間、と申し上げたはずですよ」
会社員「ぷはっ、おいしい! 炭酸抜きコーラ、最高!」
店主「……ありがとうございます」
接客娘「お客さん、この一週間で別人のように柔らかい人になりましたね」
会社員「そうでしょう、そうでしょう!」
会社員「会社でも“物腰が柔らかくなった”と、評価がどんどん上がりましてねえ」
接客娘「よかったですね!」
店主「それでは、≪骨抜き美女≫とはお別れして下さい」
会社員「……え!?」
会社員「な、なぜです!?」
店主「彼女と過ごすのは一週間、と申し上げたはずですよ」
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