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元スレ男「ぐへへへ……痴漢してやるぜ」女「甘いわね!」
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―電車内―
男(ぐへへへへ……痴漢してやるぜ)
男(昨今は女性専用車両なんてもんができたり、痴漢冤罪が社会問題になったことで)
男(女どもは“ビビった男どもは痴漢をしない”とナメてかかってやがる!)
男(だからこそチャンス! だからこそ狙い目!)
男(痴漢やるなら今でしょ!)
男(しかも、俺には秘策がある!)
男(ぐへへへへ……痴漢してやるぜ)
男(昨今は女性専用車両なんてもんができたり、痴漢冤罪が社会問題になったことで)
男(女どもは“ビビった男どもは痴漢をしない”とナメてかかってやがる!)
男(だからこそチャンス! だからこそ狙い目!)
男(痴漢やるなら今でしょ!)
男(しかも、俺には秘策がある!)
男「ねえ、裁判長?」
裁判長「うむ」
裁判長「貴公がどんな痴漢をしようと、無罪にしてやろう」
男(俺は事前に裁判長を買収し、味方につけていたのだ!)
男(これなら俺は有罪になることはない!)
裁判長「うむ」
裁判長「貴公がどんな痴漢をしようと、無罪にしてやろう」
男(俺は事前に裁判長を買収し、味方につけていたのだ!)
男(これなら俺は有罪になることはない!)
男「では、さっそく始めようか」
女「……」
男(ターゲットはあの女でいいだろう)
男「今ッ!」サッ
女「……」
男(ターゲットはあの女でいいだろう)
男「今ッ!」サッ
男「――消えた!?」
男「どこへ!? どこへ行きやがった!?」
裁判長「上だーっ!!!」
男「なにっ!?」
男「どこへ!? どこへ行きやがった!?」
裁判長「上だーっ!!!」
男「なにっ!?」
女「甘いわね!」
男「!?」
男(こいつ、飛び上がって、俺の痴漢をかわしたのか!)
男(――って、パンツ丸見えじゃねーか!)
裁判長「バカ! 見とれてる場合か!」
男「!?」
男(こいつ、飛び上がって、俺の痴漢をかわしたのか!)
男(――って、パンツ丸見えじゃねーか!)
裁判長「バカ! 見とれてる場合か!」
ドカァッ!
女の蹴りが、男の顎をしたたかに打った。
男「ふ、不覚……」
ドサッ……
女の蹴りが、男の顎をしたたかに打った。
男「ふ、不覚……」
ドサッ……
……
……
男「う……」
裁判長「よかった、目を覚ましたか!」
男「裁判長……ここは?」
裁判長「電車内だ。貴公は三日間も眠っていたのだぞ」
男「そうか……」
……
男「う……」
裁判長「よかった、目を覚ましたか!」
男「裁判長……ここは?」
裁判長「電車内だ。貴公は三日間も眠っていたのだぞ」
男「そうか……」
男「くそっ! 俺はあの女のケツに指一本触れることができなかった!」
男「もう一度だ! リベンジを――」
裁判長「無理だ。今の貴公では、あの女には勝てん」
男「くっ……!」
男「裁判長、どうすればいい? どうすればあの女に勝てる!?」
裁判長「……」
男「もう一度だ! リベンジを――」
裁判長「無理だ。今の貴公では、あの女には勝てん」
男「くっ……!」
男「裁判長、どうすればいい? どうすればあの女に勝てる!?」
裁判長「……」
裁判長「七両目のシルバーシートに、痴漢の達人がいるらしい」
男「痴漢の達人……?」
裁判長「その者の弟子になればあるいは……」
男「分かった……俺は必ず強くなってみせる!」
男「達者でな、裁判長」スタスタ
裁判長(痴漢道……なんと険しい道よ)
男「痴漢の達人……?」
裁判長「その者の弟子になればあるいは……」
男「分かった……俺は必ず強くなってみせる!」
男「達者でな、裁判長」スタスタ
裁判長(痴漢道……なんと険しい道よ)
七両目――
老人「ほっほっほ、何用かな? お若いの」
男「俺に……痴漢を教えて下さい!」
老人「なぜ、痴漢をしたい?」
男「そこに尻があるから」
老人「いい答えじゃ」
老人「よかろう、修行をつけてやろう!」
男「ありがとうございます!」
老人「ほっほっほ、何用かな? お若いの」
男「俺に……痴漢を教えて下さい!」
老人「なぜ、痴漢をしたい?」
男「そこに尻があるから」
老人「いい答えじゃ」
老人「よかろう、修行をつけてやろう!」
男「ありがとうございます!」
老人「さっそく最初の修行じゃ」
男(一体どんな修行なんだろう……!?)
老人「電車の網棚に散らばっているエロ本を拾ってまいれ!」
男「!?」
男(一体どんな修行なんだろう……!?)
老人「電車の網棚に散らばっているエロ本を拾ってまいれ!」
男「!?」
ガタンゴトン…
男(俺は痴漢を教えてもらいたいのに……)
男(なにが悲しくてエロ本なんか拾わなきゃならないんだ……)
男(まあいい、最初のうちは雑用しなきゃならないんだろう)
男「よっ」サッ
男「ほっ」ササッ
男「はっ」サササッ
男(俺は痴漢を教えてもらいたいのに……)
男(なにが悲しくてエロ本なんか拾わなきゃならないんだ……)
男(まあいい、最初のうちは雑用しなきゃならないんだろう)
男「よっ」サッ
男「ほっ」ササッ
男「はっ」サササッ
男「拾って参りました」
老人「ほっほっほ、ようやった」
老人「では次の試練を与える」
男「なんでしょう?」
老人「スリで10万円集めて参れ!」
男「!?」
老人「ほっほっほ、ようやった」
老人「では次の試練を与える」
男「なんでしょう?」
老人「スリで10万円集めて参れ!」
男「!?」
男「ちょ、ちょっと待って下さい!」
老人「なんじゃい」
男「スリなんて……立派な犯罪じゃないですか!」
男「俺は痴漢であって、犯罪者に堕ちるつもりはない!」
老人「なるほど、おぬしの覚悟はその程度じゃったのか」
男「!」
老人「ま、並みの痴漢として一生を終えるのであれば、それもよかろう」
男「……分かりましたよ。やればいいんでしょう!」
老人「なんじゃい」
男「スリなんて……立派な犯罪じゃないですか!」
男「俺は痴漢であって、犯罪者に堕ちるつもりはない!」
老人「なるほど、おぬしの覚悟はその程度じゃったのか」
男「!」
老人「ま、並みの痴漢として一生を終えるのであれば、それもよかろう」
男「……分かりましたよ。やればいいんでしょう!」
男(あの人、後ろポケットに財布入れてるな……)
男(今だっ!)サッ
被害者A「あれぇっ!? オレの財布がない!」
男(すみません……後でお返ししますから……多分)
男(今だっ!)サッ
被害者A「あれぇっ!? オレの財布がない!」
男(すみません……後でお返ししますから……多分)
被害者B「うわぁぁぁぁぁ!?」
被害者C「あれ!? 財布がない!」
男「これでどうにか10万円になったな……」
男「これを師匠のもとに持っていこう」
被害者C「あれ!? 財布がない!」
男「これでどうにか10万円になったな……」
男「これを師匠のもとに持っていこう」
男「師匠、10万円集めて参りました」
老人「ほっほっほ、ようやった!」
老人「これだけあれば一生遊んで暮らせるわ!」
男(この人まさか……ただ単に俺を利用して、エロ本や金を集めてるだけなんじゃ……)
老人「では最後の試練を与えよう」
男「なんですか?」
老人「実はさっき、わしのシルバーシートをDQNに乗っ取られてしまったのじゃ!」
老人「追い出してくれ!」
男「分かりました」
男(やっぱりそうだ……修行なんていってるけどこの人は俺を利用してるだけだ!)
老人「ほっほっほ、ようやった!」
老人「これだけあれば一生遊んで暮らせるわ!」
男(この人まさか……ただ単に俺を利用して、エロ本や金を集めてるだけなんじゃ……)
老人「では最後の試練を与えよう」
男「なんですか?」
老人「実はさっき、わしのシルバーシートをDQNに乗っ取られてしまったのじゃ!」
老人「追い出してくれ!」
男「分かりました」
男(やっぱりそうだ……修行なんていってるけどこの人は俺を利用してるだけだ!)
シルバーシート――
男「あのー」
DQN「……ナンスカ?」
男「ここシルバーシートなんて……どいてもらえませんかね?」
DQN「ア……スンマセン……」
男(意外と物分かりのいいDQNでよかった……)
老人「ほっほっほ、ようやった! それでは次の試練を――」
男(爺さん……俺はもう、あんたの言うなりにはならねえよ!)
男「あのー」
DQN「……ナンスカ?」
男「ここシルバーシートなんて……どいてもらえませんかね?」
DQN「ア……スンマセン……」
男(意外と物分かりのいいDQNでよかった……)
老人「ほっほっほ、ようやった! それでは次の試練を――」
男(爺さん……俺はもう、あんたの言うなりにはならねえよ!)
男「いい加減にして下さい!」ボウッ!
シュインシュインシュインシュイン…
男「これは……!?」シュインシュイン…
男「以前とは比べ物にならないほど痴漢力が上がっている!」
老人「分かったかの?」
老人「わしのこれまでの命令は、全て修行だったのじゃよ」
老人「エロ本探しは揺れる電車内で自由に動き回れるようになる修行」
老人「スリは手技を鍛える修行、DQN退治は度胸をつける修行……という具合にな」
男「そうだったのですか!」
老人「分かったら、修行を続けるぞ」
男「はいっ!」
それから月日は流れ――
シュインシュインシュインシュイン…
男「これは……!?」シュインシュイン…
男「以前とは比べ物にならないほど痴漢力が上がっている!」
老人「分かったかの?」
老人「わしのこれまでの命令は、全て修行だったのじゃよ」
老人「エロ本探しは揺れる電車内で自由に動き回れるようになる修行」
老人「スリは手技を鍛える修行、DQN退治は度胸をつける修行……という具合にな」
男「そうだったのですか!」
老人「分かったら、修行を続けるぞ」
男「はいっ!」
それから月日は流れ――
裁判長「……戻ってきたか」
男「ああ、今の俺は前とは違うぜ」
男「必ずあの女に痴漢してやる!」
裁判長「あの女は今10両目……最後尾に陣取っている」
男「ありがとう」
裁判長(これは……凄まじい死闘になりそうだ)
男「ああ、今の俺は前とは違うぜ」
男「必ずあの女に痴漢してやる!」
裁判長「あの女は今10両目……最後尾に陣取っている」
男「ありがとう」
裁判長(これは……凄まじい死闘になりそうだ)
男(あの扉を通れば、10両目……)
女子高生「待ちなさい!」ババッ
男「!」
女子高生「お姉さまに手出しはさせないわ!」
男「君は……彼女の後輩かなにかか」
女子高生「そうよ!」
男「悪いが――」
女子高生「待ちなさい!」ババッ
男「!」
女子高生「お姉さまに手出しはさせないわ!」
男「君は……彼女の後輩かなにかか」
女子高生「そうよ!」
男「悪いが――」
男「――君では俺の相手にはなれない」サワリッ
女子高生「あんっ……」ビクビクッ
女子高生「お願い、抱いて!」
男「悪いが、今の俺は……あの女以外、眼中にない!」
女子高生「ふ、ふふ……さすがお姉さまと手合わせして命を落とさなかった男、だわ……」ガクッ
男(イッたか……)
男「たのもうっ!」ガラッ
女子高生「あんっ……」ビクビクッ
女子高生「お願い、抱いて!」
男「悪いが、今の俺は……あの女以外、眼中にない!」
女子高生「ふ、ふふ……さすがお姉さまと手合わせして命を落とさなかった男、だわ……」ガクッ
男(イッたか……)
男「たのもうっ!」ガラッ
女「来たわね」
男「ああ、来てやったぞ」
男「今日こそお前のケツをさわり、お前を恥辱という名の太平洋に溺れさせてくれるわ!」
女「生憎、私は泳ぎは達者なのよ」
車内アナウンス『レディー……ファイッ!!!』
男「ああ、来てやったぞ」
男「今日こそお前のケツをさわり、お前を恥辱という名の太平洋に溺れさせてくれるわ!」
女「生憎、私は泳ぎは達者なのよ」
車内アナウンス『レディー……ファイッ!!!』
男「はあああああっ!」
女「でやああああっ!」
ドガガガッ! バババッ! ドガッ! ガガッ! バチィッ! ドカァッ!
ドカッ! ズギャッ! パパパッ! シュバッ! ドギャアッ! ドゴゴッ!
裁判長「は、速いっ!」
老人「両者、秒間数百もの攻防を交わしておる」
老人「わしが鍛えた男はもちろんじゃが、相手の女もやりおるわ……」
女「でやああああっ!」
ドガガガッ! バババッ! ドガッ! ガガッ! バチィッ! ドカァッ!
ドカッ! ズギャッ! パパパッ! シュバッ! ドギャアッ! ドゴゴッ!
裁判長「は、速いっ!」
老人「両者、秒間数百もの攻防を交わしておる」
老人「わしが鍛えた男はもちろんじゃが、相手の女もやりおるわ……」
女「……」フリフリ
男(お尻を振った!?)
男「うっ!?」
防御力が下がった!
女「破ッ!!!」ドゴッ!!!
男「ぐはぁっ!」
被害者A「う、うまい……!」
被害者B「お尻を振って相手の防御力を下げてからの正拳突き!」
被害者C「あんな無駄のないコンビネーション見たことねえ!」
男(お尻を振った!?)
男「うっ!?」
防御力が下がった!
女「破ッ!!!」ドゴッ!!!
男「ぐはぁっ!」
被害者A「う、うまい……!」
被害者B「お尻を振って相手の防御力を下げてからの正拳突き!」
被害者C「あんな無駄のないコンビネーション見たことねえ!」
お前…あれか、面接官主人公の因縁のあるやつ大量に面接に来るSS書いてたやつか!
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