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    元スレ男「ぐへへへ……痴漢してやるぜ」女「甘いわね!」

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    1 :

    ―電車内―

    (ぐへへへへ……痴漢してやるぜ)

    (昨今は女性専用車両なんてもんができたり、痴漢冤罪が社会問題になったことで)

    (女どもは“ビビった男どもは痴漢をしない”とナメてかかってやがる!)

    (だからこそチャンス! だからこそ狙い目!)

    (痴漢やるなら今でしょ!)

    (しかも、俺には秘策がある!)

    3 :

    ほう

    4 = 1 :

    「ねえ、裁判長?」

    裁判長「うむ」

    裁判長「貴公がどんな痴漢をしようと、無罪にしてやろう」



    (俺は事前に裁判長を買収し、味方につけていたのだ!)

    (これなら俺は有罪になることはない!)

    5 = 1 :

    「では、さっそく始めようか」


    「……」


    (ターゲットはあの女でいいだろう)

    「今ッ!」サッ

    6 = 1 :

    「――消えた!?」

    「どこへ!? どこへ行きやがった!?」


    裁判長「上だーっ!!!」


    「なにっ!?」

    7 :

    上だー!じゃねえよ

    8 = 1 :

    「甘いわね!」

    「!?」

    (こいつ、飛び上がって、俺の痴漢をかわしたのか!)

    (――って、パンツ丸見えじゃねーか!)



    裁判長「バカ! 見とれてる場合か!」

    9 = 1 :

    ドカァッ!

    女の蹴りが、男の顎をしたたかに打った。



    「ふ、不覚……」


    ドサッ……

    10 :

    裁判長なんで現場にいるんだよ

    12 = 7 :

    よえええ

    14 :

    弾劾裁判待った無し

    15 = 1 :

    ……

    ……

    「う……」

    裁判長「よかった、目を覚ましたか!」

    「裁判長……ここは?」

    裁判長「電車内だ。貴公は三日間も眠っていたのだぞ」

    「そうか……」

    16 = 1 :

    「くそっ! 俺はあの女のケツに指一本触れることができなかった!」

    「もう一度だ! リベンジを――」

    裁判長「無理だ。今の貴公では、あの女には勝てん」

    「くっ……!」

    「裁判長、どうすればいい? どうすればあの女に勝てる!?」

    裁判長「……」

    17 = 1 :

    裁判長「七両目のシルバーシートに、痴漢の達人がいるらしい」

    「痴漢の達人……?」

    裁判長「その者の弟子になればあるいは……」

    「分かった……俺は必ず強くなってみせる!」

    「達者でな、裁判長」スタスタ



    裁判長(痴漢道……なんと険しい道よ)

    18 = 1 :

    七両目――

    老人「ほっほっほ、何用かな? お若いの」

    「俺に……痴漢を教えて下さい!」

    老人「なぜ、痴漢をしたい?」

    「そこに尻があるから」

    老人「いい答えじゃ」

    老人「よかろう、修行をつけてやろう!」

    「ありがとうございます!」

    19 = 13 :

    ムネアツ展開

    20 = 7 :

    だめだこいつら

    21 = 1 :

    老人「さっそく最初の修行じゃ」

    (一体どんな修行なんだろう……!?)

    老人「電車の網棚に散らばっているエロ本を拾ってまいれ!」

    「!?」

    22 = 1 :

    ガタンゴトン…

    (俺は痴漢を教えてもらいたいのに……)

    (なにが悲しくてエロ本なんか拾わなきゃならないんだ……)

    (まあいい、最初のうちは雑用しなきゃならないんだろう)

    「よっ」サッ

    「ほっ」ササッ

    「はっ」サササッ

    23 :

    最近こういうまともなスレ減ったよな

    24 = 10 :

    ベストキッドかよww

    25 = 1 :

    「拾って参りました」

    老人「ほっほっほ、ようやった」

    老人「では次の試練を与える」

    「なんでしょう?」

    老人「スリで10万円集めて参れ!」

    「!?」

    26 :

    難易度高いな

    28 = 1 :

    「ちょ、ちょっと待って下さい!」

    老人「なんじゃい」

    「スリなんて……立派な犯罪じゃないですか!」

    「俺は痴漢であって、犯罪者に堕ちるつもりはない!」

    老人「なるほど、おぬしの覚悟はその程度じゃったのか」

    「!」

    老人「ま、並みの痴漢として一生を終えるのであれば、それもよかろう」

    「……分かりましたよ。やればいいんでしょう!」

    29 :

    痴漢は無罪

    30 = 27 :

    痴漢は無罪だったのか・・・

    31 = 1 :

    (あの人、後ろポケットに財布入れてるな……)

    (今だっ!)サッ


    被害者A「あれぇっ!? オレの財布がない!」


    (すみません……後でお返ししますから……多分)

    32 = 1 :

    被害者B「うわぁぁぁぁぁ!?」

    被害者C「あれ!? 財布がない!」



    「これでどうにか10万円になったな……」

    「これを師匠のもとに持っていこう」

    33 = 1 :

    「師匠、10万円集めて参りました」

    老人「ほっほっほ、ようやった!」

    老人「これだけあれば一生遊んで暮らせるわ!」

    (この人まさか……ただ単に俺を利用して、エロ本や金を集めてるだけなんじゃ……)

    老人「では最後の試練を与えよう」

    「なんですか?」

    老人「実はさっき、わしのシルバーシートをDQNに乗っ取られてしまったのじゃ!」

    老人「追い出してくれ!」

    「分かりました」

    (やっぱりそうだ……修行なんていってるけどこの人は俺を利用してるだけだ!)

    34 = 1 :

    シルバーシート――

    「あのー」

    DQN「……ナンスカ?」

    「ここシルバーシートなんて……どいてもらえませんかね?」

    DQN「ア……スンマセン……」

    (意外と物分かりのいいDQNでよかった……)

    老人「ほっほっほ、ようやった! それでは次の試練を――」

    (爺さん……俺はもう、あんたの言うなりにはならねえよ!)

    35 = 1 :

    「いい加減にして下さい!」ボウッ!

    シュインシュインシュインシュイン…

    「これは……!?」シュインシュイン…

    「以前とは比べ物にならないほど痴漢力が上がっている!」

    老人「分かったかの?」

    老人「わしのこれまでの命令は、全て修行だったのじゃよ」

    老人「エロ本探しは揺れる電車内で自由に動き回れるようになる修行」

    老人「スリは手技を鍛える修行、DQN退治は度胸をつける修行……という具合にな」

    「そうだったのですか!」

    老人「分かったら、修行を続けるぞ」

    「はいっ!」

    それから月日は流れ――

    37 = 1 :

    裁判長「……戻ってきたか」

    「ああ、今の俺は前とは違うぜ」

    「必ずあの女に痴漢してやる!」

    裁判長「あの女は今10両目……最後尾に陣取っている」

    「ありがとう」

    裁判長(これは……凄まじい死闘になりそうだ)

    38 = 10 :

    裁判長は電車に住んでる疑惑

    39 :

    山手線かな?

    40 :

    買収すべきは検察だろう、jk

    41 = 1 :

    (あの扉を通れば、10両目……)

    子高生「待ちなさい!」ババッ

    「!」

    子高生「お姉さまに手出しはさせないわ!」

    「君は……彼女の後輩かなにかか」

    子高生「そうよ!」

    「悪いが――」

    42 = 1 :

    「――君では俺の相手にはなれない」サワリッ

    子高生「あんっ……」ビクビクッ

    子高生「お願い、抱いて!」

    「悪いが、今の俺は……あの女以外、眼中にない!」

    子高生「ふ、ふふ……さすがお姉さまと手合わせして命を落とさなかった男、だわ……」ガクッ

    (イッたか……)

    「たのもうっ!」ガラッ

    43 :

    なんだよこれ……

    44 = 1 :

    「来たわね」

    「ああ、来てやったぞ」

    「今日こそお前のケツをさわり、お前を恥辱という名の太平洋に溺れさせてくれるわ!」

    「生憎、私は泳ぎは達者なのよ」



    車内アナウンス『レディー……ファイッ!!!』

    45 = 10 :

    スタイリッシュ痴漢かと思ったら熱血ファイトだった

    46 :

    老人の一生は残り僅か

    47 = 1 :

    「はあああああっ!」

    「でやああああっ!」

    ドガガガッ! バババッ! ドガッ! ガガッ! バチィッ! ドカァッ!

    ドカッ! ズギャッ! パパパッ! シュバッ! ドギャアッ! ドゴゴッ!



    裁判長「は、速いっ!」

    老人「両者、秒間数百もの攻防を交わしておる」

    老人「わしが鍛えた男はもちろんじゃが、相手の女もやりおるわ……」

    48 = 29 :

    痴漢の音じゃねぇ

    49 = 1 :

    「……」フリフリ

    (お尻を振った!?)

    「うっ!?」

    防御力が下がった!

    「破ッ!!!」ドゴッ!!!

    「ぐはぁっ!」



    被害者A「う、うまい……!」

    被害者B「お尻を振って相手の防御力を下げてからの正拳突き!」

    被害者C「あんな無駄のないコンビネーション見たことねえ!」

    50 = 13 :

    お前…あれか、面接官主人公の因縁のあるやつ大量に面接に来るSS書いてたやつか!


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