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    元スレいろは「えっ、先輩東京の大学行くんですか?」八幡「ああ」

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    151 = 1 :

    八幡「ていうかもう帰ってこないと思われていたっぽくて、母親とか開口一番『あら、アンタどうしたの? 何か用? 生活費なら振り込んでるでしょ』とかね」

    八幡「マジで泣きそうになった……って何だよ頭なんか撫でて……暑い」

    一色「いえ、なんか流石に先輩かわいそうだなと」

    八幡「……いいんだよ、一色はどうするんだ?」

    一色「私はー……まぁやっぱり帰りますよ、父も母も帰ってこいと言ってきますし」

    八幡「ま、それが良いな」

    一色「あっ、もしかして先輩ちょっと寂しがってます?」

    八幡「いや全然?」

    一色「いやいや、寂しいって気持ちが表情に出てますよ?」

    八幡「どんな感情も読み取れない泥沼か魚のような瞳だと言われているんだが? むしろ何考えてるか分からないとまで言われるんだが?」

    一色「それは先輩に興味のない人だけですよ」

    八幡「え」

    152 = 32 :

    たまらんですなあ

    153 = 1 :

    一色「うーん、東京土産何が良いですかねー」

    八幡「……東京と千葉なんて目と鼻の先なんだからお土産買うってほどでもないだろ」

    一色「いやいや、うちの母は結構甘いもの好きで……なんかおしゃれっぽいやつ買ってけば満足すると思うんですけどねー」

    八幡「じゃあデパ地下とかでスイーツ()でも買っていけば良いんじゃねえの」

    一色「まぁ、そうなりますかねー」

    八幡「それか東京駅の限定品とかな」

    一色「おー、なるほどそういうのもありですね」

    八幡「ま、こういうのはインスピレーションで決めちゃって良いだろ、こだわりがある訳でもないなら」

    一色「ですねー、あ、先輩、千葉土産買ってきましょうか?」

    八幡「いらねえよ……マッ缶あるしな」

    154 = 1 :

    一色「ホント先輩はマックスコーヒー大好きですよね……」

    八幡「ああ、好きだぜ、愛していると言っても良い」

    一色「っ」

    八幡「俺の人生のパートナーとして不動の地位を確立してるまである」

    一色「……はー……で、でもでも、あれってすごく甘くないですか?」

    八幡「バカ、あの甘さが良いんだろ」

    一色「うーん、そういうもんですかねえ……もうちょっと苦くても良いと思うんですけど」

    八幡「もうちょっと苦かったらそれはもう俺の求めるマッ缶じゃない……ただの甘めのコーヒーだ」

    一色「変なこだわりですねえ……はー」

    八幡「ん、なんだよ?」

    一色「な、なんでもありませんよ」

    155 = 20 :

    いろはすあざとい

    156 = 19 :

    なんか本編でも割と真面目にいろはすとくっつけと思ってる
    ゆきのんが一番好きだけど最近原作つまらんし2人ともよく分からん

    157 = 1 :

    8月

    八幡「気が付いたら8月が半分以上終わってるとか……」

    八幡「最高気温は一向に下がる気配がないのに俺のテンションだけが下がっていく……いや上がることもあんまねーけど」

    八幡「……はぁ、暑くて二度寝する気も起きねーわ……」

    八幡「朝は惰眠をむさぼり、昼はだらだらと汗をかきながらラーメンをすすり、夕涼みをしながらスイカにかじりつく、そんな毎日を過ごしたいだけの人生だった」

    八幡「……ん」

    八幡「……もしもし」

    一色『先輩?』

    八幡「んだよ、千葉満喫してるか?」

    一色『んー、まあそれなりです、でもそんなのはどうでも良いんですよ』

    八幡「どうでもって……」

    一色『先輩』

    八幡「だからなんだよ」

    一色『明日、海行きましょう』

    八幡「……は?」

    158 = 16 :

    この子たち違う大学だったのね

    159 = 1 :

    一色「わー、やっぱり結構すいてますね!」

    八幡「……だな」

    一色「もう、なんですか、そのテンションの低さはー!せっかくの海なんですよ!」

    八幡「いや別に低いわけじゃない、ただ海とか久しぶりすぎてどうしたら良いか分からん」

    一色「テンション上げてけば良いじゃないですかぁ?」

    八幡「あと一色と会うのが久しぶりすぎてどうしたら良いか分からん」

    一色「3週間ちょっとぶりってだけじゃないですか!」

    八幡「いや、ぼっち慣れしてるとな、誰かいなくなった時はすぐに順応できるんだよ」

    160 = 1 :

    八幡「でもその逆で誰かと会うときはなかなか慣れないもんなんだよ」

    一色「え、それってもしかして私にずっと傍にいてほしいって言ってますかでもまだお互い学生だしもうちょっと段階を踏む必要があると思うのでごめんなさい」

    八幡「い、いや、そんなことは言ってないが」

    一色「む……そうですか」

    一色「まぁ良いです、とりあえず着替えちゃいましょう」

    八幡「お、おお、そうだな」

    一色「じゃあここで待ち合わせですからね、先輩」

    八幡「わかったよ」

    一色「ではでは、よろしくです」

    161 = 36 :

    はあ

    162 = 1 :

    八幡(男の着替えは早い……まぁ服脱いで海パン穿くだけだからな)

    八幡(それにしてもまさか俺が夏の海に来るとは……それも一色と一緒に)

    八幡(……なぜだ、なんかちょっと落ち着かない……)

    八幡(……いやまぁ、理由は分かってるんだが……こう、ほら心の準備ってそんな簡単にできないじゃん?)

    八幡(とりあえずパラソル借りとくか)

    一色「先輩、お待たせしちゃいましたかぁ?」

    八幡「いや、別、に……」

    一色「? なんですかぁ?」

    八幡「いや、別に……」

    一色「も~、先輩、さっきから別にしか言ってないですよぉ?」

    八幡(アップにした髪と、ピンクのパーカーに白のビキニ……だと)

    八幡「……あざとい」

    一色「あ、あざとくないですし! 普通ですし!」

    163 = 1 :

    一色「そ、それより先輩、その、それだけ、ですか?」

    八幡「え、いや……ああ、うむ、なんだ、良いんじゃねえの」

    一色「ほんとですか!?」

    八幡「くっ、あざとかわ……いや、なんでもない、とりあえず拠点作っちまおうぜ」

    一色「え、今先輩なんて? かわ? かわ?

    八幡「ほら手伝え」

    一色「くっ、手ごわい……ていうか先輩パラソル借りといてくれたんですか?」

    八幡「まあ」

    一色「先輩は時々気が利きますねっ」

    八幡「一言多いね、君は……」

    164 = 1 :

    八幡「それにしても」

    一色「はい?」

    八幡「一色の言うとおりだったな」

    一色「ふふん、でしょう!?」

    八幡「ドヤ顔まであざといし」

    一色「も~、なんであざといって言うんですかぁ?」

    八幡(そう言って頬を膨らませて上目遣いしてくるんだからまさにあざとい)

    一色「……先輩、今、心の中でまたあざといって思ったでしょう」

    八幡「え、なに、エスパーなの?」

    一色「私ははち……先輩検定2級保持者ですから」

    八幡(今俺の名前を言いかけたような気がしたが……こいつの頑ななまでに俺の名前を呼ばない姿勢はなんなんだ)

    八幡(それはさて置き、確かにこの状況、一色の言うとおりだった)

    165 = 1 :

    八幡『え、嫌だよ海なんて』

    一色『えー、なんでですかー、良いじゃないですかー』

    八幡『だって夏の海なんて人多すぎて海を泳ぐっていうより人の海をかき分けるようなもんだろ』

    一色『いやいや、確かに普通はそうかもしれないですけど、もうお盆過ぎたじゃないですかー』

    八幡『ああ、そうだな、クラゲ出ちゃうな止めとこう危ないぞ』

    一色『ですです、だから人も減ってると思うんですよー』

    八幡『まぁ、確かにそうかもしれないが』

    一色『でも実際クラゲに刺されたなんてあんまり聞かないですし、ちゃんと気を付けてれば大丈夫だと思うんですよねー』

    八幡『うーん、まぁ、そう、なのか……?』

    一色『それで、ちょっと不便なところだったら余計に人も少ないはずですよ!』

    八幡『まぁ筋は通っているな』

    一色『でしょう!ですから』

    八幡『でもなー、不便ってことは行くの大変じゃん?』

    167 = 1 :

    一色『うぐ……大丈夫です、そこらへんはちゃんと調べてありますから!』

    八幡『そうなのか?』

    一色『はい、ちょっと遠出になりますけどちゃんと日帰りいけますし、乗換も少ないです!』

    八幡『ふむ……話を聞く限りはなんか良さそうではあるが』

    一色『わーい! ということで、明日よろしくお願いしますね! 朝6時に新宿駅で!』

    八幡『え、朝6時……? もしもーし……もしもーし……マジかよいろはす……』

    168 = 1 :

    八幡(そうして一色に言われるまま切符を買い、連れられてきたのは西伊豆だった)

    八幡(伊豆というと手近に思われるがその大半は東伊豆のイメージだろう)

    八幡(南伊豆、西伊豆となるとはっきり言ってもう秘境である)

    八幡(千葉で言うなら君津ぐらいの秘境っぷりだ)

    八幡(時々断崖絶壁とかあってマジでヤバい伊豆も千葉も同じ太平洋に面しているのに)

    八幡(ちなみに千葉の海と言えば九十九里に代表される砂浜がメイン)

    八幡(それこそ夏のシーズンには砂と人間どっちが多いか分からないほど混雑する)

    八幡(まぁ砂の方が多いけどな、常識的に考えて)

    八幡(つーか電車とバスで合計4時間くらいかかった、確かに乗換回数自体は驚くほど少なかったけどさぁ……)

    八幡(朝早く出てきたから座れたし、車内ではほぼ寝て過ごしたから楽っちゃ楽か)

    八幡(そういや眠ってる間、妙に右の肩が重かったような気がするが……まぁ、気にしない方向でいこう)

    169 = 1 :

    一色「それじゃ先輩、遊びましょう!」

    八幡「お、おお……あ、でもお前、日焼け止めとか塗らなくて良いのか?」

    一色「へ? ああ……ってまさか先輩……」

    八幡「あん?」

    一色「一色~俺が全身くまなく日焼け止め塗ってやるからなぐへへへとか思ったりしてるんですか!」

    八幡「思うか!」

    一色「なんだ、あざとい先輩のことだからてっきり」

    八幡「あざとくねえよ」

    一色「ちゃーんと更衣室で塗ってきましたよ」

    八幡「そか、じゃあいくか」

    一色「はいっ」

    170 = 1 :

    八幡「……なんかすげえ久しぶりでどうしたら良いかマジで困るな」

    一色「先輩、そんなに海久しぶりなんですか?」

    八幡「小学生の頃に家族で行ったっきりかもしれん」

    一色「小学生……?」

    八幡「ああ、小学生っていうのは中学校入る前に」

    一色「そういう意味で聞き返したんじゃないですよ、なんだと思ってんですかね、先輩は」

    一色「いや、先輩の小学生時代ってどんなもんだったのかなと思いまして」

    八幡「んー……普通じゃないか」

    一色「その普通がまったく想像できないんですけど」

    八幡「……まぁちょっと本好きで屁理屈こねるガキだったんじゃねえの」

    一色「確かにそれくらいなら普通にいそうですけど、それってあんまり今と変わらなくないですか?」

    八幡「お前な……でもそうか、じゃあ俺は今も普通ってことか」

    一色「前言撤回でーす」

    八幡「お前……なっ!」

    一色「わぷっ!? けほっ、うっ、しょ、しょっぱ……うぅ~、やりましたね、先輩ぃ!」

    171 = 1 :

    八幡「あんまり人を小ばかにするとしょっぱい思いをすることになるということを身をもっ!?」

    一色「ふっふっふ、人に悪いことをすると自分に返ってくるということを先輩に教えてあげちゃいました!」

    八幡「けほっ、……良い度胸だな一色、ちょっとそこに」

    一色「それーっ!!」

    八幡「ぎゃっ」

    一色「ぶっ……先輩が……先輩が……ぎゃって……ぷくくくく」

    八幡「お前……キレちまったよ……久しぶりに……」

    一色「せ、先輩……? あ、あああ謝りますから!」

    八幡「目に笑い涙浮かべてニヤけた口で謝られても許さねえよ?」

    一色「きゃー!」

    172 :

    赤ちゃんできたら教えて

    173 = 1 :

    一色「まだお昼なのに、すごい遊んだ気分です」

    八幡「こんなの八幡くんのガラじゃない……なんで俺はあんな真似を……」

    一色「先輩、お腹すきましたし、あそこの海の家でお昼食べましょう」

    八幡「……そうだな……ていうかなんだ、お前準備してきてないの?」

    一色「んー、別にお弁当作ってきても良かったんですけどねー、衛生面とか、荷物のこととか考えますと……」

    八幡「それもそうか……まぁ、せっかく10年に1度の海だし、海の家で食うか」

    一色「えっ、先輩、この先10年も海に行かないつもりなんですか?」

    八幡「……もののたとえだよ」

    一色「そうですか、次は沖縄の海とかも良いかもですねー、やっぱり一回くらいは行っておきたくないですか?」

    八幡「っ……」

    一色「? どうかしました?」

    八幡「……いや、なんでもない」

    八幡(あざとさと天然の二刀流とか……いろはすマジ天使で悪魔だな愛の化身かよ)

    174 = 1 :

    一色「午後はシュノーケリングとかしませんか? なんか熱帯魚とか見られるらしいですよ」

    八幡「熱帯魚とか嘘だろ、ここ日本だぞ」

    一色「いやいや、伊豆だと結構見られるらしいんですってば」

    八幡「ふーん、まぁ、水族館で見られるから別にって感じだが、まぁ一色が見たいなら構わんぞ」

    一色「はーい、それじゃご飯食べますか」

    八幡「おう」

    175 = 1 :

    一色「うーん、この微妙な伸びっぷり……やっぱり海の家ですねえ」

    八幡「お前、店の人に聞こえちゃうだろ……」

    一色「大丈夫ですよー」

    八幡(店員さんがこっちをチラ見していた気がするが気のせいだな)

    八幡「こういうとこで食べるならこういうラーメンで良いんだよ」

    八幡「ナルトにコーンにネギと海苔とメンマとうっすいチャーシュー、煮干しのダシと醤油ベースのスープに中太縮れ麺、まさに古き良き日本のラーメンだわ」

    一色「まぁそれもそうですねー」

    八幡「だろ」

    一色「ふふ」

    八幡「んだよ」

    一色「先輩」

    八幡「ん?」

    一色「美味しいですね」

    八幡「……だな」

    176 :

    処女膜があったかどうかだけ教えて

    177 = 1 :

    八幡「おい、疲れたしそろそろ帰ろうぜ、周りの人もだいぶ帰っちゃったし」

    一色「んー、もうちょっといましょうよ」

    八幡「……まぁ、お前がそういうなら別に良いけどよ……」

    一色「今日はなんだか優しいですね、先輩」

    八幡「まるでいつもは優しくないみたいな言い方だな」

    一色「そうですねー」

    八幡「こいつめ」

    一色「でも確かに風も出てきて冷えてきましたし、着替えましょうか」

    八幡「おう、そうだな」

    一色「それじゃ先輩、またここで」

    八幡「ん」

    178 :

    東京の大学行くんですかって千葉なんだから目の前だろ

    179 = 1 :

    八幡(少し温度の低いシャワーが日焼けで火照った肌に心地いい)

    八幡(こんなにアウトドアで遊んだのマジで久しぶりだな)

    八幡(今日は柄にもなく一色のテンションにつられてはしゃぎ過ぎてしまった感があるが……まぁ、たまにはこんな日も良いか)

    八幡(海……英語でシー……か……)

    ??『じゃあ、いつか二人で行こうね』

    八幡(………………………………………………)

    八幡(ずっと忘れようとして忘れられなかった、そしていつの間にか忘れていたあの頃のこと)

    180 = 1 :

    八幡(彼女は今でも元気でやっているだろうか)

    八幡(彼女は少しは自由になれたのだろうか)

    八幡(あの時の俺の選択は本当に正しかったのだろうか)

    八幡(今となっては後悔することも謝罪することも手を出すこともできない)

    八幡(ただ、勝手だと分かってはいるが、心から思うのだ)

    八幡(あの二人に、本当に幸せになってほしいのだと)

    八幡(そんなことがふと、頭をよぎった)

    八幡(つくづく今日の俺は、らしくない)

    八幡(きっと夏のせいね)

    181 = 32 :

    さよならを教えて

    182 = 1 :

    一色「せーんぱい、お待たせしました」

    八幡「ん」

    一色「考えごとですか?」

    八幡「いや、夕焼けがな」

    一色「はい、とっても綺麗ですね」

    八幡「だな」

    八幡「つーか遅えよ、うっかり日が暮れちゃうとこじゃねえか」

    一色「女の子の支度は時間がかかるもんですよー」

    八幡「それもそうか」

    一色「というのは半分建前です、横座って良いですか?」

    八幡「おい……いや、いいけど」

    184 = 1 :

    一色「……本当は、先輩と、この夕焼けを見たかったんです」

    八幡「……」

    一色「…………」

    八幡「………………よっ」

    一色「あ、あれ、先輩どこ行くんですか」

    八幡「すんません、2つください」

    一色「……?」

    八幡「ほれ」

    一色「スイカバー……なんか懐かしいです」

    八幡「まぁ、こういうのも良いかもな」

    一色「? そうですね?」

    八幡「分かんないのに適当に頷くんじゃありません」

    一色「わわっ、ちょっ、髪が崩れちゃいますよぅ」

    185 :

    海か...
    俺も小学生以来海行ってねぇ.....

    186 = 1 :

    八幡(早起きして海に向かう電車の中で眠りこけて、海の家でラーメンすすって、スイカバーかじりながら夕涼み)

    八幡(そういう一日を一色と過ごすのもなかなか乙なもんだ)

    一色「もう……それにしても、ふふっ」

    八幡「あん?」

    一色「先輩ってばあんなにはしゃぐと思いませんでしたよ」

    八幡「え」

    一色「俺は熱帯魚なんかどうでも良いわみたいなことを言ってたのに」

    八幡「いやまさか餌あげたらあんなに寄ってくるなんて思ってなかったんだよ、しかもなんか色とりどりだったし」

    一色「凄かったですよね、先輩の周り、いろんな魚がいっぱいでしたよ」

    八幡「ああ、竜宮城ってこんなとこだったのかなと思ったわ、おかげで口から水入りそうになって焦ったわ」

    一色「ですねー……楽しかったですねえ」

    八幡「だな」

    一色「また来ましょうね、先輩」

    八幡「……だな」

    187 = 73 :

    海なんて行く必要がないほど近い

    188 = 16 :

    俺もだ…

    189 = 32 :

    八幡が積極的で素敵ねえ

    190 = 1 :

    9月

    一色「ふんふふーんふんふふーん」

    一色「せんぱーい、そろそろお皿の準備お願いしていいですかー?」

    八幡「おう」

    一色「ありがとでーす」

    八幡「いや、これくらい別に」

    一色「ふふ」

    八幡「んだよ……」

    一色「なんでもありませーん」

    八幡「今日も美味そうだな」

    一色「先輩もそう思います?」

    八幡「そりゃまぁ、な」

    一色「私、思うんですけど、最近料理の腕が上がってきた気がします!」

    191 = 1 :

    八幡「元から結構上手かったと思うが」

    一色「いやいや、最近は味付けとかじゃなくて、料理する時間が全体的に短くなってきたと思うんです」

    八幡「ああ……そういうことか」

    一色「別に手を抜いてる訳じゃないんですよ?」

    八幡「わかってるよ、そんな事、一言も言ってねえじゃねえか」

    八幡「手際っていうか、そういうとこだろ?」

    一色「はい、やっぱり毎日料理すると変わるもんですねえ」

    八幡(そうなんだよな……なんだかんだでほぼほぼ毎日うちで一緒に飯食ってんだよなあ)

    一色「じゃ、ご飯よそっちゃいますねー」

    192 = 1 :

    八幡「それくらい俺がやるよ」

    一色「そうですか? ありがとうございます、やっぱり先輩はあざといですねえ」

    八幡「あざとくねえし……家事を手伝う世の中の旦那さんに謝れよ……」

    一色「えっ、今のってもしかして私のだんな」

    八幡「いや違うから」

    一色「むむ」

    八幡「ほら、食おうぜ……せっかくの美味い飯なんだからよ」

    一色「ふふ、やっぱり先輩あざといです」

    193 :

    いやこれもう付き合ってるだろ

    195 = 73 :

    ラノベとかの幼なじみのそれ

    196 = 1 :

    一色「もう9月なのになかなか涼しくなりませんね」

    八幡「そうか?夜は結構過ごしやすくなってきたぞ」

    一色「まぁ、夜はそうかもですね、時々熱帯夜とかありますけど」

    八幡「でも一頃に比べたらマシなもんだ……クーラー入れなくて済む程度だしな」

    一色「そうですね」

    八幡「秋になってくるといろいろ旬になってくるな」

    一色「ですねー、あ、そうだ、お月見とかしましょうか」

    八幡「ん、あぁ、そうか」

    一色「先輩の家ではあまりお月見とかしなかったんですか?」

    八幡「さすがに台に団子を山盛りしてススキ飾って、とかはやってなかったな」

    一色「あー、なんか昔話とか出てきそうなやつですか」

    八幡「そうそう、まぁなんだ、小町がお月見だよーって言いながらコンビニで団子買ってくるぐらいだ」

    一色「それはお月見にかこつけて甘いものが食べたかっただけなのでは……」

    八幡「小町だからなぁ……それは否定できない」

    197 :

    はちまんってきもいよな

    198 = 1 :

    一色「先輩」

    八幡「ん?」

    一色「これからイベントいっぱいですね」

    八幡「そうか? イベントなんてぼっちには関係ないから分からないだけかな?」

    一色「なーに言ってるんですか、先輩、私がいますよ」

    八幡「お、おう」

    一色「差し当たっては先輩」

    八幡「ん?」

    一色「来月頭にうちの大学の学祭なんで来てくださいね」

    八幡「えー……」

    一色「久しぶりに凄い嫌そうな顔がきましたね」

    200 :

    これは間違った青春なのか?
    どう見てもリア充です


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