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    元スレ唯「これで567521251回目の高校生活かぁ」

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    101 :

    正直面白い

    102 = 1 :

    「567521253回目の高校生活かぁ」

    103 :

    キョンも仲間がいなかったらこんな感じになっただろうな

    104 = 48 :

    けいおん見たことないけど面白い

    105 = 1 :

    中野梓は正直なところ、軽音楽部に入部したことを少し後悔していた。
    いつもふざけてばかり、練習よりもティータイムを優先する姿勢に苛立ちを感じていたからだ。

    106 :

    「567521255回目の高校生活かぁ」

    107 = 1 :

    「じゃあチョコレートは私とムギのだな!」

    「りっちゃんひどいよぉぉ!」

    「練習…」

    「まったくこの人たちは…」

    108 = 1 :

    「みなさんふざけすぎです!特に律先輩と唯先輩!こんなんじゃ学園祭ライブなんてできっこないですよ!」

    「まぁまぁ梓ちゃん、みんな今までこれでやってこれたんだし」

    「ムギ先輩は甘やかしすぎです!」

    110 :

    「梓の言うとおりだ。真面目に練習しなきゃ、いつまでたっても上達しないぞ」

    「へーい」
    「へーい」

    なんだろう。これが普通なのに、なにかおかしい。梓の視点は、上から自分自身を見ていた。

    113 = 110 :

    「そうだね、これが本当の本当にあった、私達の思い出だよ」

    唯は梓に抱き付いて耳元で囁いた。
    梓は勿論意味がわからず、「えっ?」と問うたが、唯は紬が入れたお茶に飛び付いていた。

    梓の思考は混乱する。
    私は、今まで私だったはずなのにと

    114 = 111 :

    夢か?

    115 = 110 :

    中野梓を襲った違和感は、それから日増しに大きくなっていった。
    そしてそれは、野良猫を見つけて、懐かれたら面倒だと思い避けたことで決定的となった。

    「私は…あの猫、家に連れ帰るはずだったんだ」

    梓は気付く。これから起こること全てが、既に決まっているという運命論の世界に。

    117 = 71 :

    うわぁ巻き添えかよ

    118 = 110 :

    梓はいてもたってもいられず、「平沢唯」へと電話を掛けた。
    彼女は全てに気付いている。いや、もしかしたらこれから起こることを全て彼女が決定しているのかもしれない。
    梓は平沢唯に神に等しいものを見た。

    だが、電話に出た唯の一声はとてもそんな神々しいものではなかった。

    「あずにゃん、アイス買ってきて」

    119 = 111 :

    やっっっっっっと気づいたのか

    120 = 7 :

    なるほど支援

    121 = 110 :

    梓は渋々、平沢家にアイスを土産にやって来た。
    唯の間の抜けた話し方がしゃくに触ったので、一番安いアイスだ。

    「ようこそ梓ちゃん」

    「唯先輩は上?」

    「梓ちゃん」



    「唯先輩って誰?」

    123 :

    >>2
    どれ?

    124 :

    えっ

    125 = 76 :

    うそだろ

    126 = 110 :

    梓の血の気が引いた。
    持っていたアイスの袋がぐしゃりと音を立てて落ちる。


    「憂…何言って…」

    「なんちゃってー実は私でしたー!」

    「憂は買い物中だよ」


    梓はそれから何をしたか覚えていない。ただ泣きじゃくりながら、唯に掴みかかり、叫びに近い声で感情を吐き出した。

    127 = 111 :

    知らないのはおかしいどろん

    128 = 98 :

    びつくりしたじゃんか!

    130 :

    前見た希ガスる?

    131 = 110 :

    梓が我に帰ったのは、唯に抱き締められ、頭を撫でられている時だった。とても安心する、優しいはずなのに、唯の眼の奥にある得体のしれないものに梓はまだ心を許していない。

    「唯先輩…私、最近変なんです」

    「これから何が起きて…それがどんな結果を起こすのか…わかってしまうんです」

    「唯先輩言ってくれましたよね。これが本当の思い出だって」

    「唯先輩の知ってること、全部教えてください。もし言えないなら、私は納得するまで帰りません」

    132 :

    これは面白い

    134 = 76 :

    流れ変わったな

    136 = 1 :

    唯は迷っていた。
    かつて、567521253回の内、梓を始めとする仲間たちには4263719回、自分が高校生活の3年間をループしていることを告げていた。仲間たちは助けようと必死になってくれた。
    だが、その努力が無駄となっていったことを、唯は全て覚えている。

    いつからか、唯は1人で…自分だけで全てを背負う覚悟をしたのだ。

    138 = 1 :

    「あずにゃん…明日、学校の屋上で全部教えてあげる。りっちゃんたちにもね」

    「唯先輩…」

    「だから、今日は帰って。大丈夫、あずにゃんのこと、1人にしたりしないから」

    梓はこの時気付かなかった。予知のような能力に目覚めた自分に、「1人にしない」と言った唯の本意を…

    139 :

    こんなことよう思いつくなー

    142 = 129 :

    曽我部先輩も見てるな

    144 = 110 :

    翌日、朝一番に中野梓は音楽室の横の屋上へ駆け込んだ。
    それから少し遅れて琴吹紬、田井中律が現れた。


    平沢唯は、震える秋山澪の肩を抱きながら屋上へと訪れた。

    「唯先輩、教えてもらいますよ。唯先輩が隠してる本当のこと!」

    「それ、懐かしいな。5638回目だったかな。『中野梓』はいつでも私のことを、不器用だけど考えてくれてたよね」

    「唯…ちゃん?本当にあなた唯ちゃんなの?」

    145 :

    昼間まで残しておいてくれ

    146 :

    お前アッカリーンが兵器になったSFみたいなSSも書いてたことあっただろ

    147 = 110 :

    「ムギちゃん、私はね、みんなとの楽しい青春を567521253回過ごしたんだよ。一度きりだってみんなで笑ってる時も泣いてる時も、そこにいたのは567521253回目の私なの」

    律は何も言わなかった。拳を握り締め、ただ唯を睨むでもなく、かと言って憐れむでもない、ただ平沢唯という存在だけを見ていた。

    に、「嘘だと言ってくれ」とすがっていた。

    148 = 110 :

    >>146
    初SSですよー

    149 = 110 :

    平沢唯は各々の動きには眼もくれず、話し始めた。

    「567521251回目、私は光速でギターを弾けば、世界が変わると思ってたの」

    「馬鹿だよね、どんなに練習しようが、そんなの出来るわけないのに」

    「でも567521251回目の私は本気だった」

    平沢唯はそう言いながら指で宙にある透明なギターを抑え始めた。まるでそこに本物のギターがあるかのように

    150 = 110 :

    「567521252回目は、もうなんかあきらめちゃったんだ」

    「あーやっぱり私はこの地獄から抜け出せないんだって」

    「でも567521253回目…私のことに気付いてくれたね」

    「あずにゃん」


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