のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,435,272人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

私的良スレ書庫

不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitter
ログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

元スレ唯「憂ー。脳みそが少しこぼれちゃったから、掻き集めてくれない?」

SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニュー
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - けいおん! + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
レスフィルター : (試験中)
1 2 3 4 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter
1 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:21:15.884 ID:j/74ImbHM.net (+120,+29,-16)
4月4日。午前4時。

ぱっくりと割れた隙間からその身を零れ落としながら、
物言わぬ脳みそは朝を待ち続けていた。
2 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:22:12.151 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-102)
4月2日。午後4時。

コンコン。
病室にノックの音が響く。
その数秒後、恐る恐ると言った様子でドアは開かれた。

「お姉ちゃん。体調の方はどう?」

ドアの隙間から身を滑り込ませ、憂が姉である唯へと声をかける。
ほんの六畳ほどの個室は、壁もカーテンもシーツも全てが真っ白で、
それらが大きな窓から差し込む西日を反射させていて、眩しいくらいだった。
3 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:23:20.747 ID:Q6NR4ivW0.net (-21,-6,-1)
ワロタ
4 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:23:54.482 ID:fGbwTKRp0.net (+3,+18,+0)
期待してる
5 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:23:55.967 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-71)
「……」

ベッドの上で上体を起こし、こちらに背を向け、
電源の入っていないテレビをぼんやりと眺めている唯の反応を、
憂は根気強く待っていた。

「……」

焦っちゃダメだ。憂は自分に言い聞かせる。

しかし、こうして、変わってしまった姉を目の当たりにすると、
どうしても思い出してしまう。

あの日の”事故”のことを。
6 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:24:00.489 ID:Or/6bXB30.net (+0,+15,-2)
優一って誰?
7 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:25:31.515 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-82)
ピンク色のパジャマを着た唯の上体が、ゆっくりとこちらへ向けて回り始める。
まるで、ゼンマイの切れかかった機械仕掛けの人形のような、緩慢な動きだ。

焦点の合っていない瞳が憂を少し通り過ぎたところで、唯は体の向きを固定させる。

「憂ー。来てたんなら声かけてよー」

「ごめんね、お姉ちゃん。起こしたらいけないと思って」

無理に笑顔を作った憂の言葉に、唯は首を傾げた。
8 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:27:14.262 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-76)
「私、寝てないよ? 今だってずっとテレビ見てて」

背後を指さしながら、先程とは打って変わって素早く上体を回転させた唯は、
途中で言葉を止めた。

「……」

そして、何も映っていない真っ黒な画面を十数秒ほど眺め、
そのまま視線を戻すこともなく、憂へと疑問を投げる。

「あれえ……。憂、テレビ消した?」
9 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:28:16.743 ID:r99a7Ipx0.net (+6,+16,+0)
面白い
10 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:29:05.379 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-133)
「……カードの度数が、切れちゃったんじゃないかな」

この病院では、通常の病室と違って、個室のテレビはカードなど無くとも見ることができる。
しかし、憂は姉に対して嘘をついていた。

「そっかぁ。……憂、悪いんだけど、後でカード買ってきてもらえる?
 テレビでも見てないと、退屈で退屈で死んじゃいそうなんだよぉ」

「うん。分かったよ、お姉ちゃん」

うんざりとした様子を気取られないように、憂は努めて明るくそう言った。
実は、以前にも似たようなことが何度かあって、困ったことがあったのだ。
11 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:31:33.101 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-91)
その時は『最初からテレビなんてついてなかったよ』とか、
『お姉ちゃんと話したいから私が消したんだよ』とか、

憂もこんな風に答えていた。それに対して、唯は突然怒りをあらわにしたのだった。

『憂! 何言ってるの!? 私は今まで見てたんだよ!?』
『勝手なことしないで! ここは私の部屋なのに!』

狂ったように暴れる姉をなだめる方法が思いつかず、
憂は嘘をつくことに決めたのだった。
どうせ、リモコンの使い方も分からないのだろうから。
憂はそう考えていた。
12 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:34:46.743 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-190)
「じゃあ、私はそろそろ帰るね」

1時間ほど他愛のない話をした後、憂はそう切り出した。
(もっとも、会話をしている時間よりも、唯が沈黙していた時間の方が圧倒的に長かったが)

「あ、そうだ」

相変わらず、焦点の合っていない瞳を上の方へと向けながら、
何かを思いついたように唯が手を打った。

「さっきね、律ちゃん達が来た時に、おいしそうなお菓子を置いていったんだけど」

その言葉に、憂の心臓が大きく跳ねた。
反射的に胸に手を当て、苦しげに呻く。

――お姉ちゃん。律さん達は、もう……。

「あっれぇ。おっかしいなぁ」

そんな憂の様子には目もくれず、
唯はサイドテーブルの引き出しや戸棚をガサゴソと漁っている。
しばらくして、探すのを諦めた唯は顔を上げ、困ったように笑った。

「憂ごめんねぇ。どうしても見つからないや」
13 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:35:37.058 ID:r99a7Ipx0.net (+24,+29,-1)
りっちゃん達どうなったんだよ
14 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:36:49.556 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-174)
4月2日。午後5時半。

憂は病室を出ると、足早に病院を後にした。
姉や、姉の友人たちのことを思うと、今にも泣き出してしまいそうだったためである。

「……」

陰鬱に沈み込んだ気持ちがそうさせるのか、
ここへ来る時よりも重くなった体を引きずるように、憂はノロノロと家路につく。

冬に比べれば日が長くなったとは言っても、
この時間になるともう太陽もその役目を終えようとしていて、
夜の足音がそろりそろりと近づいてきていた。
ひんやりとした春風が、頬を撫でつける。

ふと、憂は立ち止まり、顔を上げた。
電球が切れかかっているのか、等間隔に並んだ街灯のひとつがしきりに明滅を繰り返している。

――ああ、あの時もそうだったな。

憂は思い出した。

――律さんの運転する車が突っ込んで、真ん中より下部分がひしゃげた街灯も、
こんな風にチカチカとみんなを照らしていたっけな。
15 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:38:06.230 ID:ZFjzo63+0.net (+24,+29,-1)
なんだこれレベルたけぇな
16 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:38:31.825 ID:r99a7Ipx0.net (+12,+22,+0)
小説みたいな
17 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:39:29.877 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-148)
10月5日。午後4時。

「すっごーい! 律ちゃん、車の免許取ったの!?」

「おう! いいだろー?」

「いいなぁ、律ちゃん」

「こ、怖くないのか? 運転とか」

「なんだー? 澪ちゅわんは怖がりですなー」

「わ、私はだな。律、お前のことを心配して」

「澪ちゃんは律ちゃんのこと大好きだねぇ」

「な、な、な……」

「平気だよ。オートマ限定だし、あんなのおもちゃみたいなもんだ。
 走らないようにドラム叩く方がよっぽど難しいぜ」
18 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:39:39.807 ID:EH2t/Ujdp.net (-21,-9,+0)
はよ
19 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:39:42.436 ID:TR5BMMQnr.net (+6,+21,+0)
読みやすい
20 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:41:11.117 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-108)
「律先輩!」

「ん? どうした梓。目ぇキラキラさせて」

「私、ドライブ行きたいです!」

「あー! いいね、いいねぇ! 今度の連休にでも、みんなでどこか行こうよぉ!」

「私も賛成!」

「じゃあ親父に車借りないとだなあ」

「……」

「澪は行かないのか?」

「……く」

「んん?」

「……私も行く」
21 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:41:14.323 ID:ZFjzo63+0.net (+24,+29,+0)
去年の話になったのか
22 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:41:35.624 ID:iCAIf/mJ0.net (+6,+16,+0)
面白い
23 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:43:02.936 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-104)
10月10日。午前10時。

「ひゃっほーい!」

「ちょ、ちょっと律ちゃん! 飛ばし過ぎよ!」

「ひぃぃ……」

「ムギ、固いこと言うなって! 高速なんて飛ばしてナンボだろ」

「そうだよぉ。あ、律ちゃん! あの黒い車抜かそう!」

「オーケー! 私のドライビングテクしっかり見とけよ!」

「降ろして降ろして降ろして降ろしてぇ……」

「もう……」

「いえーい!」

「かっこいい……」
24 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:43:50.933 ID:dHscPYsL0.net (+19,+29,+0)
この時期にあってるな
25 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:43:58.898 ID:pR6p/1FKd.net (+7,+22,+0)
戦犯 律
26 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:44:45.154 ID:j/74ImbHM.net (+93,+30,-140)
10月10日。午後12時。

「この馬鹿律! なんであんなに危険なことをするんだ!」

「な、なんだよ。サービスエリア来た途端元気になりやがってよお」

「澪ちゃんの言う通りよぉ……。さすがに160キロは出し過ぎじゃない……?」

「まだまだだよ! 黒い車に追いつけなかったし!」

「そうです! まだ行けますよ!」

「二人も煽るようなことを言うな! 交通法規を守らずに事故起こしたら、
 誰も同情なんてしてくれないんだぞ!」

「澪ちゅわんは頭が固いでちゅねぇ」

「なんだとっ!」

「コンパクトカーであの速度はさすがに自殺行為よ……」
27 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:46:17.163 ID:j/74ImbHM.net (+93,+30,-94)
10月10日。午後4時。

「はぁ……。ようやく帰れるのか……」

「……」

「律ちゃん大丈夫? 半日も一人で運転したから、さすがに疲れたんじゃないかしら」

「疲れたけど……、私以外に運転できるやついないしな」

「私、代わろうか!?」

「私も運転してみたいです!」

「馬鹿! やめろ!」

「う……、冗談なのに……」

「す、すいません」

「……お前ら少し黙ってろ。気が散る」
28 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:46:29.650 ID:8lpjGGuL0.net (+24,+29,-4)
不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう・・・
29 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:48:03.411 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-114)
10月10日。午後5時半。

「高速降りたからもう安心だな」

「律ちゃん、適当なところで降ろしてくれて平気よ。
 私達、電車で帰るから」

「……いいよ。全員家まで送る」

「ここからだと唯先輩の家が一番近いですかね。
 ちょうど助手席にいるんだし、ナビしてあげたらいいんじゃないでしょうか」

「あ、じゃあそこの信号右ね」

「……無理。今左車線いるし」

「なんでよー。ケチー」

「……」

「律ちゃん。イライラしないで、落ち着いてね……?」
30 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:50:00.137 ID:AsWXIOPaM.net (+6,+21,-1)
紫煙
31 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:50:03.204 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-97)
「えっとぉ、それでぇ」

「もうナビはいい。なんとなく道に見覚えあるから」

「わっ!?」

「な……。おい律! なんでアクセル踏み込んで……」

「うっせぇ。どうせ人なんて通らねぇだろ」

「ちょっと……、ここ住宅街よ!?」

「きゃっほー!」

「さっさとお前ら送って、早く家に帰りたいんだよ。私は」

「危……っ! 危ないわよ! 律ちゃん!」

「……」
32 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:50:11.196 ID:0vcvTg1x0.net (+20,+25,-1)
これは神スレの伊予柑
33 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:50:24.599 ID:ZFjzo63+0.net (+24,+29,-14)
なんだこの律の初心者リアリティwww
34 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:51:46.904 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-91)
「律! いい加減にしろ!」

「なんだよ! 触るな! 放せ!」

「わわわわわ……」

「律ちゃん! 前見て! 澪ちゃんも律ちゃんから手を放して!」

「だってこいつが……」

「こっちは運転中なんだぞ!? いいから放せよ!」

「わああああああーーー! まえー!!! 前ーーーー!!!!!!!」

「あ……っ。うおお……っ!?」

「きゃあああああああああああっ!!!!!」

「……っ!」
35 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:52:33.886 ID:knrVWAjw0.net (+24,+29,-32)
(あれ?ジャクリーンかよって書き込もうと思ったのに)
36 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:52:49.708 ID:gmTsD4EYp.net (+19,+29,+0)
やってしまいましたねえ
37 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:53:27.018 ID:oEH+OX1O0.net (+11,+26,-2)
この澪
38 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:54:45.347 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-104)
4月2日。午後6時半。

どれだけ時間が過ぎただろうか。
ほんのりと明るかった空も、完全に夜の闇へと落ちている。

薄ぼんやりとした頭の中を占めている、嫌な思い出を断ち切るように、憂は首を軽く横に振った。
意を決したように、再びのそのそと歩き始める。

あの時、外から聞こえたただならぬ激しい物音に、憂は弾かれたように家を飛び出した。

そこで見たものは、原型を留めないほどに大破した車と、ひしゃげた街灯。
そして、血塗れで動かないみんなの姿。
39 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:56:28.740 ID:0lFQHkQqp.net (+19,+29,-27)
なんでこんな描写がリアルなんだよ
40 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:56:54.501 ID:UNBKA+CVp.net (+29,+29,-8)
やっぱりむぎちゃん以外クソだな
デコカスは許さん
41 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:58:12.936 ID:j/74ImbHM.net (+97,+30,-130)
憂が慌てて救急車を呼んでいる間に、
比較的軽症だった紬と梓の二人は、自力で車の後部座席から這い出してきた。
運転席に座っている律も、痛みで動けないだけで、意識はあるようだった。

しかし、真に憂が案じていたのは残りの二人。
フロントガラスを突き破り、車外に投げ出されている唯と澪のことだった。
服があちこち破け、血塗れで、死んだように動かない二人の姿を、
倒れかかった街灯が、頼りない明かりでチカチカと照らしていた。
42 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:59:32.776 ID:iCAIf/mJ0.net (+24,+29,-1)
生きてしまった律が可哀想すぎる
43 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 19:59:46.540 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-110)
10月10日。午後6時半。

「大丈夫ですか!? 二人とも……」

「私は、平気だけど……。みんなが……」

「ゆ、唯先輩……。み、みお……」

「触らないで!」

「ひっ……!」

「お姉ちゃんも、澪さんも、頭を打っているかも知れないから……。
 下手に動かさない方が、いいと思う」

「憂……、ごめん……」

「ううん。私の方こそ怒鳴ってごめん。
 もうすぐ救急車が来るから、それまではそっとしておこう」
44 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:01:04.976 ID:UNBKA+CVp.net (+24,+29,-3)
むぎちゃん生きてたのかよかった
46 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:02:18.107 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-113)
「ねえ、憂ちゃん。梓ちゃん」

「なんでしょうか」

「? なんですか?」

「あれって……、何かしら」

「あれ? あれとは……」

「……!」

「唯ちゃんの、頭から出てるの……」

「お姉ちゃんっ!」

「ダメだよ! 憂!」

「放して……。放してよおっ! お姉ちゃんが……! お姉ちゃんがぁ……っ!」

「動かしたらダメなんでしょ!? 救急車が来るのを待たないと……!」
47 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:03:12.749 ID:otAlyKj1p.net (+13,+28,-1)
こわいよお
48 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:03:50.154 ID:ZFjzo63+0.net (+24,+29,-1)
このスレが気になって筋トレできねぇ
49 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:04:57.270 ID:j/74ImbHM.net (+95,+30,-110)
4月2日。午後8時。

憂は気付くと、電気もつけていない自室の隅で一人、背中を丸めていた。
どうやら、記憶を辿っているうちに、いつのまにか家に帰っていたらしい。

「あー……。あー、あー」

意識的に声を出すことによって、憂は現実の世界に無理やり自分を引き戻した。
もやがかかったような頭の中が覚醒するにつれ、
まるで、思い出そうとしても思い出せない夢から覚めたばかりのような、妙な喪失感に襲われる。

「……喉、渇いたな」

時間の感覚もはっきりしないまま憂は立ち上がると、
喉の渇きを癒すため、キッチンのある階下へと降りていった。
50 : 以下、\(^o^ - 2015/05/14(木) 20:05:23.472 ID:r99a7Ipx0.net (+7,+17,+0)
すげえ
1 2 3 4 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - けいおん! + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

類似してるかもしれないスレッド


トップメニューへ / →のくす牧場書庫について