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    元スレ響「自分、不憫なのかなあ…」

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    51 :

    空回りしまくりだな

    52 = 1 :

    -食品スーパー-

    (…)

    いつの頃からだろう…
    高い食材やデザートは
    それほど気にならなくなった。

    それよりタチが悪いというか
    目に痛いのは…これ…

    『星井美希プロデュース!おにぎり用海苔!磯臭さアップ!』

    『デコぽんジュース新発売!マスコットガールは水瀬伊織!』

    『本格生麺・四条貴音のスーパービッグラーメン大盛り15倍』

    アイドルタイアップ商品…
    自分のアイドル人生が、もし…平均的…
    ごくまともに推移していれば…
    今頃は…

    (…伊織のジュース、ちょっと高いぞ)

    黒井社長「おのぉーれぇ…どの商品も765プロばかりではないか…」

    53 = 37 :

    闇オチかな

    54 :

    おっとこれは

    55 = 1 :

    黒井「高木め…」

    黒井「おんやぁ?あそこにいるホウキ頭は…たしか…」

    黒井「おい765プロの三流アイドル!」

    「!?」

    黒井「ちょっとくらいタイアップ商品が出たからと言って
       調子に乗るんじゃあない!三流め!」

    「ぐ…ぐぐっ…」

    黒井「…ウィ?」

    「自分だって…調子に乗れるもんなら…
      乗ってみたいさ!いくらでも!乗ってやるさ!」

    黒井「な、なにぃ!?」

    「自分の商品はここには無い!いや、どこにも無いさ!
      みんなと違って!ひとつも!ひとつも無いさ!」

    黒井「おいおい…ちょっと落ち着け…」

    「うがー!」

    56 = 1 :

    黒井「わかった、わかったから…」

    「うう…うぐぐ…」ポロポロ

    黒井「今度は泣くのか…なんなんだいったい…」

    黒井「あー、なんか知らんが…悪かったよ…」

    「…」ポロポロ

    黒井「この私が謝罪をしているのだ…泣きやみたまえ…」

    「…」ポロポロ

    黒井「ああ、もう…そうだ、何か話したいことがあるのだろう。
       聞いてやろうじゃないか。な、それで勘弁してくれ…」

    「…」

    57 = 1 :

    -喫茶店-



    黒井「ほっほぉ~う。あの三流プロデューサーが
       三流プロダクションらしく、三流の仕事を全くよこさんと」

    「プロデューサーは三流じゃあないぞ…
      でも、なんでもいいから仕事が欲しいぞ…」

    黒井「ふぅ~ん。そうか、そうであったか…」

    黒井(こいつ、使えるぞ…)

    黒井「あ~、響ちゃん、と言ったかな」

    「きもちわるっ。ちゃん付けとは馴れ馴れしいぞ。961プロのくせに」

    黒井「いいか、お前に仕事くれてやろう。それもアイドルの仕事だ」

    「え?」

    58 = 1 :

    黒井「我が961プロに招待してやろうというのだ。
       三流プロダクションと違って、我が社は給料も一流だぞー!」

    「でも…765のみんなを裏切る訳には…」

    黒井「なぁにを言うか!あの無能高木の下では
       一生かかってもトップアイドルになぞなれん!それでいいのか~?」
       
    (…なりたい…有名になって…対等な立場に…
      765のみんなと…同じ目線…同じステージに…!)

    「…わかったぞ。自分、765をやめ…」

    黒井「ウィ!そおーこなくちゃなぁー!」

    「…」

    59 = 30 :

    どうなる

    60 = 1 :

    黒井「早速だが、明日から…いや今すぐ我が961プロに来い!
       一流の職場というものを見せて御覧に入れよう!」

    「え…でも、一応、社長とかに挨拶して…」

    黒井「ええい!高木はもうお前の社長ではない!」

    「!」
       
    黒井「社長はこの!私だ!私の指示にだけ従えばいいのだ!」

    「…」

    (せめてプロデューサーにはメールを…)

    (いや…ダメだ!)

    (どうせ自分のメールなんて…読んでくれないんだぞ…!)

    61 = 1 :

    -961プロ-

    黒井「くっくっく…ようこそ…我が961プロへ…」

    「…」

    冬馬「なあ、おっさん。急に呼び出したかと思えば…」

    北斗「チャオ☆天使ちゃん。でもどうして君がここにいるのかな」

    翔太「クロちゃん、どういうことか説明してよ」

    黒井「説明か…よろしい」

    黒井「ついさっき、この私の凄腕スカウティングによってえ!
       765からこの、響ちゃんをぶっこ抜いたのだ!
       本日をもって、彼女は961プロの所属となるのであーる!」

    冬馬「は?」

    「…」

    62 = 1 :

    黒井「諸君らは今まで通り、我が手駒となって存分に働けばよろしい」

    冬馬「意味わかんねえ!きちんと説明しやがれ!」

    翔太「まあまあ、冬馬くん、熱くならないで…」

    黒井「さしあたってまず、明朝すぐに記者会見を行うとしよう」

    「明日!?」

    冬馬「朝!?」

    黒井「くっふっふ、高木の焦る顔が目に浮かぶ…」

    冬馬「ちっ…汚ねえマネだけはすんなよ」

    (汚い…か…)

    63 = 15 :

    戻ってきたら凄いことになってた

    64 = 1 :

    -翌朝・765プロ-

    ザワ…ザワ…

    P「おはよーございまー…」

    高木社長「おお、丁度いいところに。君も一緒にTVを観たまえへ」

    『え~、私、我那覇響は~、今日から~、ジュピターの妹ユニットとして~
      ファンの~、え~みなさまには~、なんくるないと言う気持ちが~その~…』

    パシャッパシャッ

    冬馬「961プロは~、え~、新しい仲間を迎え~…あ~…ええと~
       ジュピターは~新しいステージへ~ファンのみんなと~、その~…』

    パシャッパシャッ

    レポーター『765プロ所属のアイドル、驚きの電撃移籍ということで
          会場は動揺を隠しきれません…!」

    コメンテータ『幸いといいますか、知名度の低いアイドルですので…
           765プロのダメージはそこまで深刻かというと…しかし…』

    65 = 20 :

    どうなる

    66 = 1 :

    高木「うぅ~ん…」

    小鳥「響ちゃん…」

    律子「響…」

    あずさ「あら~…」

    美希「たた、たいへんなの…」

    「ボク、会場に行って連れ戻してくる!」

    高音「おやめなさい、真。事はもう、単純ではないのです」

    千早「四条さんの言うとおりよ。ここまでされたらもう…」

    P「…」

    高木「君、ちょっと社長室へ」

    67 = 1 :

    高木「これはどういうことかね…」

    P「責任の一切は、プロデューサである私にあります」

    高木「ふむ。それで、いったいどうするつもりだ」

    P「…私に考えがあります」

    高木「ほう…まるで、こうなることを知っていたような…」

    P「…」

    高木「よろしい…君に任せよう」

    P「はっ…」

    68 = 1 :

    P「みんな、聞いてくれ。この件については全て、俺の判断で対処する」

    律子「しかし…」

    P「みんなはこれまで通り、仕事をこなしてくれればいい。
      大丈夫だ。響は俺に任せろ」

    あずさ「プロデューサーが…そこまで言うのでしたら…」

    真美「兄ちゃん、ひびきんは戻ってくるよね…?」

    P「ああ、心配するな」

    亜美「たのむよ~兄ちゃ~ん…」

    律子「…」

    69 = 15 :

    「はっ…」ってかっこいいな
    特殊部隊みたいで

    70 = 1 :





    『ジュピター&響・全国ツアー始動…』

    『新番組!司会はあのジュピター…』

    『「なんくるないさー」が流行語大賞候補に!我那覇響の人気に…』


    黒井「ふっふっふ…はぁーっはっはっは!
       思い知ったかあー!高木!三流プロダクションがー!」

    翔太「クロちゃん、ご機嫌だ~」

    北斗「響ちゃんがウチに来てから、俺たちも忙しくなったね」

    冬馬「ああ、これは俺たちの勝利だ。なあ、響」

    「みんな…自分、頑張った甲斐があったぞ!」

    冬馬「思えば、あの記者会見の日…」

    71 :

    Pはこうなるように仕向けた…?

    72 = 1 :

    ~記者会見当日~

    冬馬「認めねえ!なんで765の奴が俺達の仲間に…!」

    「…」

    翔太「やめなよ冬馬くん…」

    北斗「ねえ、天使ちゃん。事情を話してもらえるかな?
       なんとなく961に来た、って訳じゃないだろう」

    「…」

    冬馬「ちっ…」

    「わかった…自分、全部を話すぞ。
      記者会見が終わったら、みんなでウチに来てくれ」

    冬馬「ああ、そうしよう。もし下らない理由なら
       おっさんもお前も、許さねえからな」

    翔太「冬馬くん!」

    「…」

    73 = 1 :

    ~響 自宅~

    冬馬「うお、でけえ犬」

    イヌ美「バウ!」

    「イヌ美、自分たちはこれから大事な話があるぞ。
      ちょっと向こうに行っててくれ」

    イヌ美「…」

    北斗「おじゃま♪」

    翔太「へ~、広い部屋に住んでるんだね」

    冬馬「おい、遊びに来たわけじゃないんだぞ」

    「ちょっと待って。今サンピン茶を淹れるさ」

    冬馬「ふん、話を聞いたらすぐ帰るからな」

    74 = 1 :



    「…と、言うわけさ」

    冬馬「くそ…そんな事が…」

    翔太「僕らも、今は殆ど仕事がないからね…わかるよ…」

    北斗「…」

    「自分、嘘はついてないぞ。全部正直に話したさ。
      だから…」

    冬馬「…ゆるせねえ!765プロ!」

    翔太「お、落ち着いて…」

    冬馬「所属のアイドルをなんだと思ってやがる!
       今すぐ俺が文句言いに行ってやる!」

    翔太「冬馬くん、彼女はもう765プロじゃないから…」

    冬馬「ああ、そうか…」

    北斗「…」

    75 = 71 :

    響ちゃん…

    76 = 1 :

    北斗「なあ、二人とも。これは俺たちにとってもチャンスじゃないか」

    冬馬「ん…?」

    翔太「そうだよ!僕らだって、これをきかっけに仕事が増えれば…!」

    冬馬「…ああ!そうだ!これはチャンスだ!
       よし、765プロを倒し、俺たちがトップアイドルになるぞ!」

    翔太「おお!」

    「チャンスか…うん。3人とも、よかったね…」

    冬馬「おい、何言ってやがる。俺達と言っただろう!
       俺達4人でトップアイドルになるんだ!響!」

    「!」

    翔太「よろしくね、響ちゃん」

    北斗「響ちゃんみたいな可愛い天使ちゃんは大歓迎さ☆」

    「…ああ!ああ!よろしくだぞ!みんな!」

    77 = 1 :

    冬馬「あの日の決意、無駄にはならなかったな」

    「みんなのおかげだぞ」

    黒井「なぁにをゴチャゴチャと話をしている」

    黒井「全く…いいかね、諸君らにはまだまだ手駒としてだな…」

    冬馬「おっさんには関係ねーよ」
       
    翔太「あれー?冬馬くん、クロちゃんにも感謝してるって言ってなかったけ」

    冬馬「よ、余計なこと言うなよ」

    78 = 1 :

    北斗「響ちゃん、うちに来て良かったね」

    冬馬「ああ。765なんて辞めて正解だったと思うぜ」

    「いや、自分は今でも765プロにも、元プロデューサにも感謝してるぞ」

    冬馬「なんだと?」

    「もちろん、ジュピターの3人にも黒井社長にも。みんなに感謝さ!」

    冬馬「…そうか。そうだな」

    (765のみんな…自分、ついにここまで来たぞ…)

    79 = 1 :

    -765プロ-

    P「…」

    高木「君…あれからというもの、我が765プロの成績は
       徐々に、だが確実に、961プロの脅威を受けているぞ」

    P「ええ…」

    高木「どうするのかね」

    P「…手を打ちましょう」

    高木「むむむ…」

    P「どうかご心配なく…」

    高木「わかった…君を信用しようじゃないか…」

    P「…」

    81 = 1 :

    -961プロ-

    黒井「さあ~てえ~!次の仕事の話だが!
       諸君、心して…」

    961社員「しゃ、社長!大変です!」

    黒井「ええい、なんだと言うのだ。
       この私自らがミーティングを行っているのだぞ!」

    社員「そんな場合じゃありません!この週刊誌!この記事を!」

    冬馬「週刊誌?」

    「?」

    黒井「全く…これを読めばいいのだろう…ふむ…
       むむむ…こ、これは…」

    『ジュピター、深夜の密会!場所は響の自宅!?
     人気アイドルグループ、隠された夜の素顔!』

    黒井「なあああんなのだあああ!これはあああ!」

    82 :

    さるってあるのか?

    83 = 1 :

    翔太「と、盗撮!?これ、響ちゃんの部屋だよ!」

    北斗「これは…あの日の…」

    冬馬「なんだってんだ!俺たちはやましいことは何もしてねえぞ!」

    「あ…ああ…」

    冬馬「仕掛けられてたってことか…カメラを…」

    「カメラ…そ、そういえば、以前元プロデューサーに
      ペット監視用のカメラをセットしてもらって…」

    黒井「なあにい!?」

    北斗「その人なら、カメラを使って盗撮できるという訳だね…」

    「じ、自分は知らなかったぞ!ほんとだぞ!」

    黒井「ぐおおおお…」

    84 :

    うわぁなんか考えがあるのかと思ったらクズPかぁ…

    85 :

    響ちゃん…

    86 = 1 :

    「みんな…自分のせいで…」

    翔太「クロちゃん、どうにかならないの!?」

    黒井「もう遅いわ!この私に…全く事前情報が流れてこないとは…
       先に知っておればこの程度、いくらでも揉み消せたものを…」

    翔太「そんな…」

    黒井「高木めぇ…相当以前から準備をしておったな…」

    「信じてくれ…自分は…」

    黒井「…ふん。おバカな響ちゃんに、この様な周到な罠…
       これまで隠し続けられるはずがなかろう…」

    冬馬「ちっ…当たり前だ。響がこんな小細工をするわきゃねえ…」

    「うう…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ

    黒井「しかしこうなっては…」

    冬馬「まさか、おっさん…」

    87 :

    黒井「響ちゃんを…ジュピター関係から一切外す…
       ソロ活動も停止…しばらくは謹慎だ」

    翔太「うぅ…」

    北斗「なんてこった…」

    冬馬「このまま引き下がれってのかよ!」

    黒井「黙れ黙れ!ここで火消しをせねば…
       このままではジュピター諸共、解散!消滅!」

    冬馬「ぐっ…」

    黒井「私とてこのような結末は…認めん…だが…」

    「…みんな、自分、謹慎するぞ」

    翔太「響ちゃん…」

    「きっと、誤解が解ける日が来るさ!なんくるないさー!」

    88 = 87 :

    黒井「…響ちゃんはひとまず会社の休憩室で待機だ。
       自宅周辺には記者連中がウヨウヨ張っているだろうからな。
       ジュピターの3人はここに残れ」

    「わかったさ…」



    冬馬「おっさん、響は…いつ復帰できるんだよ」

    黒井「ふん、そんなもの、いつになっても不可能だ」

    冬馬「なんだと!」

    北斗「…」

    黒井「響はそもそも普通のアイドルではない」

    冬馬「くっ…」

    黒井「諸君らの妹分としてデビューさせたのだ。
       その肩書きがなくなっては、もはやソロ活動とて適わぬ」

    翔太「そんな…」

    89 = 87 :

    黒井「もう少し…せめて次の主演ドラマ仕事の後であれば…
       彼女の知名度も上がり、ソロデビューも果たせたものを…」

    翔太「発表前のドラマだからね…まず間違いなくキャスト変更になる…」

    北斗「狙われていたんだ。このタイミングを…」

    冬馬「くそ…」

    (自分、もう、961にはいられないぞ…)

    (なんでこんなことに…)

    プルルル

    (誰だろう…え?プロデューサ?)

    90 :

    どうなる

    91 = 87 :

    「…響だぞ」

    P『もしもし、響か。俺だ』

    「いったい、何なんだ…どうしてこんなことになるんだ!」

    P『落ち着け、響。これには理由がある」

    「理由…?」

    P『これまでに響にしてきたことも、全てだ。理由があるんだ。
      会って話をしよう。今から事務所に来れないか?』

    「えっと…」

    P『今は丁度事務所に誰もいない。二人っきりで話そう。
      じゃあ待ってるぞ』

    「あ、ちょっと…」

    「…」

    92 = 87 :

    -765プロ-

    コンコン

    「…プロデューサー?響だぞ」

    P「ああ!入ってくれ」

    「隠れながら移動するのは大変だったぞ…」

    P「すまん、どうしても話がしたくて」

    「こっちも話があるぞ。これまでの事、それから盗撮のこと!」

    P「まあ聞いてくれ響。これは全部計画通りなんだ」

    「計画?」

    93 = 87 :

    P「そうだ。961プロは我が765プロにとって脅威…」

    「…」

    P「俺たち765プロがトップアイドルになるためには、徹底的に潰しておく必要があった」

    「そんな理由で…こんなことを…」

    「でも、でもなんで…なんで自分が961プロに入るって分かったんだ!
      わかりっこないぞ!だって、あれは偶然が…」

    P「それはな…」

    94 = 87 :

    『お世話になっております。そちらのボウリング場で働いている
     弊社の我那覇響の件で…』
    『なるほど、そういうことでしたら協力いたします。シフトを変えて…』

    『やよい、もやしばかりじゃ栄養が足りないぞ。
     お給料上げるから、お肉も食べなさい」
    『はーい、わかりましたー』

    『伊織、響が動物のことで困ってるみたいだ。
     いざという時は力になってやってくれないか』
    『しょうがないわね。わかったわ』

    『雪歩、今度の番宣ツアーだが、俺は他の仕事で行けないんだ。
     代わりに響に付いていってもらいなさい』
    『はい~、わかりましたぁ』

    『961さん?オタクのアイドルぱっとしないねえ~。
     最近は765プロのアイドルばかり見かけますよぉ~』ボイスチェンジャー
    『なんだ貴様あ!余計なお世話だ愚か者ぉ!』

    95 :

    なんという策士

    96 = 87 :

    「そ、そんな…」

    P「他にも、春香や千早、亜美真美にも協力してもらった。
     もっとも、彼女たちに響を騙したという自覚はないだろう。」

    「…」

    P「わかってくれ響。この計画は響に気が付かれちゃ失敗だったんだ。
     響は隠し事が出来ないだろ」

    「うう…」

    P「だけどもう大丈夫だ。961プロはもう立ち直れないだろう。
     俺たちの勝利だ」

    「けど…自分、これからどうすれば…」

    P「もちろん、765に戻って来い。また一緒に…
     みんなで一緒に仕事をしよう!みんな響を待ってるぞ!」

    「うう…プロデューサー!」タタッ

    P「響っ!」ギュッ

    97 = 87 :

    グサッ

    P「うっ…?」

    P「ぐ…痛…これはっ…!」

    「ハァハァ…」

    P「血がっ…血が止まらな…い…だれ…か…」

    律子「あの~、プロデューサー。ちょっとお話が。
        今回の件、ちょっと話が出来過ぎて…ひ、響!」

    「律子っ…!」

    律子「どうしたのあんた!なんでここに…
       それに包丁なんて持って…え、そこで倒れてるのは、まさか!」

    高音「いかがしましたか律子嬢…こ、これは!」

    伊織「ちょっと、なんなのいったい…キャー!」

    「近寄るんじゃないぞー!自分は…自分はっ…!」

    98 :

    高音さん

    99 = 87 :

    律子「誰か!!救急……」

    「!!!……」

    律子「!!…」

    貴音「!…」

    P(目がかすむ…耳も聞こえない…くそ…
      まさか刺されるとはな…)

    P(だが、これで計画の全ては完了したっ…!)

    100 = 87 :

    P(961所属のアイドルの不祥事…765プロでの殺傷事件…)

    P(これで…どちらも終わりだ…くっくっく…)

    P(必然的に…次のアイドル業界の覇者は…876プロっ…!)

    P(あとは頼みましたよ…石川社長…)

    P(しかし…俺が計画したこととはいえ…)


    P(響は…不憫、だなあ…)


    不敵な笑みを浮かべながら、彼は息を引き取った。
    自分に覆い被さる様に倒れる、もう一人の重みを感じながら…


    おわり


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