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    元スレ響「自分、不憫なのかなあ…」

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    1 :

    「最近、アイドルの仕事を全然もらえないぞ…」

    「収入の殆どはバイトの給料…」

    「もう生活が厳しいさ…」

    2 = 1 :

    -765プロ-

    「おはよーございますだぞ!」

    小鳥「響ちゃん、おはよう。今日は早いのね」

    「うん!自分、プロデューサーにちょっと話があるんだ」

    小鳥「あら…彼なら多分、夜まで事務所には戻れないと思うわよ」

    「え…そうなのか…」

    小鳥「今日は現場の娘が多いから、朝から飛び回ってると思うわ。
       律子ちゃんも一緒よ」

    「ふ~ん…」

    3 :

    「そんな時、自分が出会ったのがこの壺です」

    4 :

    獣姦の仕事とかは辞めてくれよ

    5 :

    なんだ壺か

    6 = 1 :

    やよい「おはよーございます!」

    「あ!やよい!おはよーだぞ!」

    やよい「ひびきさん!今日はお仕事の日ですか?」

    「え、いや…別に…そうじゃないけど…」

    「ところで、やよいは予定あるのか?」

    やよい「はい!今日はTV番組の収録があります!」

    「そ、そっか~…忙しそうだな~…」

    やよい「はい~、近頃はお仕事が増えてきちゃって大変です」

    8 = 1 :

    「…そうだやよい、今日は自分が事務所の掃除しておくぞ」

    やよい「え!いいんですか!」

    「うん、やよいはもう仕事に出かけてもいいぞ」

    やよい「うっうー!ありがとーございまーす!」ガルーン

    「なんくるないさ!いってらっしゃい!」

    やよい「いってきまーす!」

    「…」

    「やよいがTV…か…」

    9 :

    響を新しい事務員にしよう

    10 = 1 :

    高音「みなさん、おはようございます」

    「高音!おはようだぞ!」

    高音「響、今日もよしなに…」

    「高音も仕事か?」

    高音「はい、本日は雑誌のいんたびゅーとの事で」

    「あ~、いま高音が出てるドラマの…」

    高音「そうです。演技とは、真に、奥が深いもの。
       雑誌を通じて、その想いが少しでも視聴者の方に通じればと…」

    「そうか~。高音の話なら、きっと良い記事になるさ!」

    高音「ありがとう、響。それでは行ってまいります」

    「がんばるさー!」

    「…みんな忙しいさー」

    11 = 1 :

    ×高音

    ○貴音

    12 :

    高音…

    13 = 9 :

    1オクターブ高い声の貴音想像してフフッてなった

    14 = 1 :

    小鳥「さて、じゃあ私も出かけてくるわね」

    「え?」

    小鳥「今日は社長の付添でTV局に挨拶へ行かないといけないのよ」

    「そうなのか~…」

    小鳥「響ちゃん、留守番お願いしてもいいかしら?」

    「わかったさ。自分、お留守番してるぞ」

    小鳥「ありがとう。夕方には帰ってこれると思うわ」

    「いってらっしゃいだぞ~…」

    「…」

    「さて…掃除するぞ…」

    15 :

    事務員になろう

    16 :

    響は不憫かわいい

    17 = 1 :



    「…ちゃん…響ちゃん、起きて…」

    「う~ん…あっ…」

    小鳥「ごめんね、響ちゃん遅くなっちゃって」

    「あ~…自分、いつの間にか寝ちゃってたぞ…」

    「あれ?みんなは…?」

    小鳥「うん、寝てる響ちゃんを起こしたら可哀相だからって
       みんなは先に帰ったわ」

    「そっかー…あっ!プロデューサーは!
    プロデューサーは帰ってきた!?」

    小鳥「それが…春香ちゃんの現場が大分おしちゃってるみたいで…
       今日は帰ってこれないって、さっき連絡があったわ」

    「え~…」

    18 = 1 :

    小鳥「今日はもう遅いから、私たちも帰りましょうね」

    「うん、わかったぞ…」

    (しょうがない、またメールをしておくぞ…)

    (プロデューサ…寂しいぞ…仕事ほしいぞ…っと)

    (…あ、自分、何か悪いことしてたら、謝るぞ…よし)

    (もう何通もメールしてるけど、ちゃんと読んでくれてるのかな…)

    19 = 1 :

    -ボウリング場-

    従業員「お疲れ様でした~」

    「おつかれさまさ~」

    ボウリング店長「はい、おつかれさん」

    「…店長、ちょっと相談があるさ…」

    店長「ん?」

    「実はその…自分のバイトのシフトを…その…
      増やしてもらいたくて…」

    店長「シフトを?…ん~、今は特に忙しいわけじゃないからなあ…」

    「じ、自分、頑張って働くから…」

    店長「いや逆にね、実はそろそろ我那覇くんのシフトは
       減らしていかなきゃと思ってたとこなんだよ」

    「え…な、なんで…」

    21 = 1 :

    店長「君は良く働いてくれるからね。みんな頼りっきりになっちゃうだろ。
       でも、君だってそろそろ本業の方が忙しくなってくると思うんだ」

    「…」

    店長「でもそれじゃあいけないなって。我那覇くんがアイドル活動に専念できるよう
       みんなで協力していこう、って話になったんだ」

    「あ…」

    「そ、そうだぞ。アイドルで忙しくなったら、その…お、お店のみんなに
      恩返しが、出来なくなっちゃうさ。だ、だから…今のうちに働いて…」

    店長「そうかっ…!そういうことかっ…!」

    「じゃあ…!」

    22 = 1 :

    店長「そんなにうちのボウリング場のことをっ…!
       大丈夫だっ…!こっちの事は心配しなくても大丈夫だっ…!」ポロポロ

    「え…」

    店長「応援してるからっ…!従業員っ…!みんなっ…!
       我那覇くんをっ…!だから専念…君はアイドルに専念っ!」

    「あ~…えっと…いや…」

    店長「なんくるないっ…!ちょっとくらい、忙しくなったって…!
       だからシフトの事は…僕に任せてっ…!」

    「あ、うん…えと…じゃあ…お先に失礼するぞ…」

    「…」

    23 = 1 :

    -765プロ-

    (今日も事務所待機か…)

    (結局あれからシフトを減らされて…)

    (いよいよ生活が困窮してきたぞ…)

    (みんなの餌代だけでいっぱいいっぱいだ…)

    (お腹空いたぞ…)グー

    やよい「ただいまもどりましたー!」

    「あ、やよい…おかえりだぞ」グー

    24 :

    福本漫画みたいになってきたゾ

    25 = 1 :

    「!!!そうだ、やよい、もうあがりか?」グー

    やよい「はい、そうですよー」

    「もしかして今日は…」グー

    やよい「えへへ、今日は恒例のもやしまつりです!」

    「!!!」

    「あの…その…美味しかったなー!
      前に伊織と遊びに行った時の、もやし祭り!」

    やよい「うっうー!うれしいですー!
        そうだ、よかったら今日うちに食べにきますか?」

    「良いのか!!」

    やよい「もちろんです!みんなでたべるご飯はおいしいです!」

    「ありがとうやよい!」

    26 :

    誰も悪い奴じゃないのにとっても不憫

    27 = 1 :

    -高槻家-

    「おじゃましますだぞ~」

    かすみ「あ!ひびきおねえちゃんだ!」

    長介「お、さてはもやし祭りが目当てだな」

    「!」

    「いや…その…」

    長介「遠慮しないで、いっぱい食べて行けよ!」

    やよい「もー、ちょーすけ。えらそうなこと言わないの!」

    「は、はは…」

    28 :

    ハラショー

    29 = 5 :

    いおりに焚かれよ

    30 :

    実際月の餌台十数万くらいかかってそう
    ワニとかの餌台が特に高そう

    31 = 1 :

    やよい「みんなー、準備できたよー」

    「!!」

    「お、おお、お肉が!?もやし祭りに…肉が入っているぞ…!!」

    長介「そうさ。最近は肉が入ってるんだぜ。豚コマだっっっ!!!」

    かすみ「お姉ちゃん、お仕事がんばってるもんねー」

    「…」

    やよい「うー、いらないことは言わなくていいの。
        じゃあみんな、いただきまーす!」

    「い、いただきます…」ムシャリ…ムシャリ…

    (おいしい…おいしすぎるぞ…
      染みこんできやがる…体に…犯罪的だ…)ポロポロ

    かすみ「ひびきお姉ちゃん、泣いてるの?」

    「…っ!」

    32 = 1 :

    長介「美味すぎて泣けてきたか。ははは」

    やよい「こら、ちょーすけ…ひびきさん、おいしくなかったですか?」

    「ち、ちがうぞ、やよい。みんなで食べると、本当に美味しいさー!」

    やよい「うっうー!よかったです!
        おかわりもありますから、じゃんじゃん食べちゃってください!」

    (美味しい…美味しいが…なんだこの気持ち…)



    「ふ~、いっぱい食べた。ごちそうさまだぞ」

    やよい「じゃあ片づけてきますねー。
        ひびきさん、今日は泊まっていかれますかー?」

    「あ~、ううん。今日は帰るぞ。自分、いぬ美たちにご飯をあげないと」

    やよい「そうですか~…そうだ、ちょっとまっててくださいね」

    「?」

    33 = 30 :

    自称完璧なのに不憫な娘…

    34 = 1 :

    やよい「はい。これ、うちで採れた野菜です。
        良かったらおみやげにもってかえってください」

    「良いのか!?」

    やよい「もちろんです!」

    「ありがとう…ありがとうだぞ…やよい…」

    「それじゃあ、そろそろ帰るぞ。
      やよい、ごちそうさまだったぞ」

    やよい「うっうー!またいつでもきてくださいー!
        来週でもいいですよー!」

    「え!じゃあ!来週も……」

    「…」

    「…いや、ダメ…そう、来週はダメだったぞ…」

    やよい「うー、ざんねんですー」

    35 = 1 :

    「ああ…でも、また来るさー!」

    やよい「はーい!じゃあ、またー!」

    「うん!バイバイさー!」

    (別に来週は…というか来週も…再来週も…自分はヒマだぞ…)

    (でも…ダメ…それをしたら…ダメになる気がするぞ…
      自分の…何かが…ダメに…)

    (お土産の野菜…本当にうれしいぞ…
      けど…なんなんだ…この気持ち…さっきも感じた…)

    (そうだ…これは…嫉妬…悔恨…)

    (順調に仕事が増えるやよいに対する…妬み…嫉み…悔しさ…)

    (自分は…自分はなんて浅ましい人間なんだ…)ポロポロ

    36 = 1 :

    -響 自宅-

    「…ただいまだぞ」

    動物達「…」

    「遅くなってごめんな。今日はやよいからお土産をもらってきたぞ」

    動物達「…」

    「よかったな、ひさしぶりの食事だぞ!すぐ夕飯の支度を…
      ん?みんな黙って、どうしたんだ?」

    イヌ美「…」

    「うんうん…」

    「え…ヘビ香が…ハム蔵を…」

    「そ、そんな…」

    37 :

    ええ……

    38 = 1 :

    -動物園-

    「…みんなをよろしく頼むぞ」

    動物園園長「ああ、大丈夫。しっかりと預からせてもらうよ」

    「急なお願いで…本当にもうしわけないぞ…」

    園長「とんでもない。響ちゃんちの動物たちはみんな大人しいし
        なにより展示動物が増えて、こっちが助かるくらいだよ」

    「そう言ってもらえると…」
           
    園長「それより響ちゃん、せっかく来たんだから
        ウチの動物たちに挨拶していってよ。みんな、君が来ると喜ぶんだ」

    「あ、ああ。じゃあ、ペンギン達の所に挨拶してくるさー!」

    園長「…」

    ピッピッピ… プルルプルル…

    園長「…はい、ただいま来られて…ええ、そのように致しました…」

    39 :

    ハッピーエンドで頼む

    40 = 1 :

    伊織「…そう。前に話した通り、飼育に掛かる費用はこっちが負担するわ…
       うん…じゃあ、よろしくね…」

    伊織「…」

    伊織「そろそろこうなるんじゃないかと思って、手を打っておいて良かったわ」

    伊織「…響…」



    「ただいまだぞ」

    イヌ美「バウバウ」

    「うん。みんな無事に引き取ってもらえたぞ」

    イヌ美「バウバウ」

    「そうだな。しばらくはイヌ美と自分の二人だけってこと。
      大丈夫、お仕事が増えたら、またみんなで暮らせるさー」

    イヌ美「バウ…」

    「そうだな…広くなったさー…この部屋…」

    41 :

    優しいなみんな

    42 = 1 :

    -ダンスレッスン場・シャワー室-

    「ふう、さっぱりしたぞ…」

    伊織「あら響じゃない。今日は一緒のレッスンだったかしら」

    「あ…伊織…その、実は家のシャワーが壊れてさ!まいったさ!
      だからちょっと、借りに来ただけ…」

    伊織「…響、私には隠さなくても良いわ」

    「え…」

    伊織「聞いたわよ。最近、全然仕事を取ってもらえてないそうね」

    「う…」

    伊織「ガスか水道…止められちゃったのね」

    「…」

    43 = 1 :

    伊織「…ねえ、響、よかったらウチのお屋敷に…」

    「伊織には…伊織には関係ないぞ!」

    伊織「!」

    「自分、生活に困ってないんていないぞ!
      ガスだって、ちょっと払い忘れただけさ!」

    伊織「な、なによ!あんたの為を思って言ってるのよ!」

    「余計なお世話だぞ!」

    伊織「それにこっちに住めば、動物達だって、戻って一緒に暮らせるじゃない!」

    「戻って…?伊織、なんでみんながウチに居ないって知ってるんだ…?」

    伊織「あっ…」

    44 = 1 :

    「…そういうことか…道理で…」

    伊織「そ、それは…」

    「…いや、それについては感謝するぞ、伊織。
      これ以上、家族に苦しい思いは…させたくないからな」ペコリ

    伊織「…良いのよ、良いのよ。それくらい!
       だから頭を上げなさいよ!」

    「…例えそれが…同情…憐み…施し…
      動物たちの為なら…甘んじて受けるさ…頭を垂れて…」ペコー

    伊織「え…」

    「だけど…だけどそれ以上はっ…!」ダッ

    伊織「あ、待ちなさい!響…!」

    伊織「響…」

    45 = 30 :

    書き溜めありがてぇ

    46 = 1 :

    -公園-

    (なんで自分はあんな事を…)トボトボ

    (伊織がそんな人間なわけ、ないじゃないか…)

    (きっと、自分の事を心配してくれて…)

    (なのに…)

    雪歩「あ、響ちゃん。ここに居たんだ」

    「雪歩?自分に何か用事か?」

    雪歩「うん、ちょっとお願い事があって」

    「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさ」

    47 :

    この響は鼻と顎尖ってるわ

    48 = 1 :

    「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさー」

    雪歩「ありがとう響ちゃん。
        実はね、今、アニメの主題歌を歌ってるんだけど…」

    「ああ、知ってるぞ。CDがいっぱい売れてるって評判になってるさ」

    雪歩「そんなことないよ~。私なんてダメダメで…」

    「ダメダメ…じゃないぞ…」

    雪歩「あ、それでね。そのアニメの宣伝のお仕事でね
       地方の色んなところに営業に行く事になったの」

    「へ~」

    雪歩「それで…良ければ響ちゃんも一緒に来てくれないかなって、思って」

    「自分が一緒に?でも、自分、そのアニメと何の関係もないぞ?
      自分が出てきたら、お客さん、きっと不思議がるさー」

    49 = 1 :

    雪歩「あ、響ちゃんは舞台に上がらなくても良いの」

    「へ?」

    雪歩「ほら、アニメの宣伝だから…きっと男の人とかいっぱい居ると思うし…
       今回はプロデューサーもいなくて、私一人じゃちょっと心細いの」

    「そうか…」

    雪歩「うん、響ちゃんが一緒なら…」

    「確かに、自分にはピッタリの仕事だぞ…
      ヒマで…ヒマで仕方のない自分には…ピッタリの…」

    雪歩「え?」

    「雪歩、仕事の話はうれしかったぞ。
      けど、自分は荷物持ちじゃないぞ!」

    雪歩「違うの、響ちゃん…」

    「うわーん!」ダッ

    雪歩「響ちゃん…」

    50 = 1 :

    (雪歩にまで怒鳴っちゃったぞ…)

    (きっと雪歩は…本当に心細かっただけさ…)

    (…)

    (これじゃあ…今日は事務所に帰れないさ…)

    (もう…夕飯を買って家に帰ろう…)


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