てるてるのハートブレイクショット

咲さんのカン(物理)

スパーン！

穏乃「いだっ！」

宥「うぅ、痛そう……穏乃ちゃん大丈夫？」

穏乃「け、けっこう容赦ないですよこれ……」

憧（うっ……痛がるシズもアリかも）

灼「明日は我が身……」

玄「うん、私たちも気を引き締めていかないとね」

エイスリン「……モウイイ？」

赤土「ん、いいよー」

憧（普通に会話すんなよ……）

エイスリン「トヨネ、ナカナイ！」

豊音「うぅ……」

エイスリン「トヨネノスキナ、アレヤッテアゲルカラ！」

豊音「……ア、アレ？」

灼（嫌な予感しかしな……）

エイスリン「ンゴッホン……デハイキマス」

憧（なんでこっち向くのよ、その子にやってあげなさいよ……）



エイスリン「……ナンダコノヤロー」（アゴを突き出しつつ）

穏乃「んっ、……ﾌﾟｯ……ｗ」 宥「ふふっ……」

デデーン

アナウンス「高鴨 松実　アウトー」

穏乃「ぜ、全然似てないよ……」

宥「ふふ……ｯ……」

憧・灼（な、何とかこらえた……）ﾌｩ

穏乃「あだっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

玄「ハァ……わ、私もあやうく笑いそうに、って……え？」

スパーン！

玄「え、えッ！？ なんで私！？」（お尻を抑えつつ）

アーミー「あ、間違った……」ﾎﾞｿ

憧・灼「ぷっ、ｸｯ……ｗ」

デデーン

アナウンス「新子 鷺森　アウトー」

アーミー「失敬……」ﾄﾞﾋｭｰﾝ

憧「い、今のは卑怯で、しょっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

灼「いだっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

宥「く、玄ちゃんごめんね……」

玄「いや、別にお姉ちゃんは悪くないけど……なんなの（困惑）」

赤土「ﾌﾟｯ、わ、悪い……今度からフルネームでアナウンスさせるから……ｯﾌﾟﾌ」

憧「ぜ、絶対わざとでしょ……」ﾋｸﾋｸ

誰だ間違ったの

菫さんか？

飯食ってきますﾄﾞﾋｭｰﾝ

しえ

エイスリン「ナンダコノヤロー」

憧（まだ続くのかこのネタ……）ﾊｧ

エイスリン「……」ﾁﾗｯ

憧「な、なによ」

エイスリン「……ナンダコノヤロー」ﾂﾝ（憧の脇腹を小突く）

憧「ちょ、やめ……」

エイスリン「ナンダコノヤロー」ﾂﾝﾂﾝ

憧「く、くすぐった……この、ﾌﾌｯ……やめ……っ」

エイスリン「ナンダコノヤロー、ナンダコノヤロー」ﾂﾝﾂﾝﾂﾝ

憧「うがあああ！ やめろっつってんでしょ！」

ほし

あこちゃー年上に向かって

エイちゃんになんてことをやらせるんだ
もっとやれ

エイちゃん三年生だったっけ

デデーン

アナウンス「新子 アウトー」

憧「は？ なんで！？」

エイスリン「サッキ、ワラッタデショ」

憧「あ、あんたが変なとこ小突くからでしょう……ぐぁっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

灼「直接攻撃とかひどいと思……」

穏乃「憧、どんまい……」

宥「……ｯ」

プー（停留所到着）

エイスリン「トヨネ、カエルヨ」

豊音「うん……」ｸﾞｽｯ

憧「はぁ……やっといったわ」ｸﾞﾀｧ

穏乃「最初っからとばしてくるね」

宥「うん……開始からまだ10分しか経ってないのにもう全員が罰ゲーム受けちゃってるし」

玄「あの……お姉ちゃん？」

灼「あ、また停まるみたい……」

プップー

文堂「……」（乗客１・文堂星夏）

久「……」（乗客２・竹井久）

乗り込んでくる2人の乗客。

憧「あれってたしか清澄の……」

穏乃「もう一人は……誰だっけ？」

穏乃たちの前にある吊革につかまる2人。

灼（なんで席空いてるのに座らないの……）

一同「……」

しばらくの後、文堂ににじり寄る竹井。

憧「え、ちょ待って……」

文堂「ん……っ」

久「……」ｻﾜｻﾜ

突如として痴漢行為を始める竹井。

玄「うわぁ……///」

宥「く、玄ちゃんは見ちゃダメ……！」ﾊﾞｯ

憧「ちょ、え、え！？」

灼「ど、ドン引き……」

久「ハァ……ハァ……」ｻﾜｻﾜ

文堂「あ、あの……やめて……ﾝｯ」

灼「清澄の人の顔ヤバ……」

久「へ、へへ……」ﾆﾍﾗ（恥も外聞もない変態顔）

穏乃・玄「ﾌﾟｯ……ｗ」

デデーン

アナウンス「高鴨 松実玄　アウトー」

部長アカンよ

文堂かよ！

何故文堂・・・

なんだ、いつもの部長か

プライベート撮るなよ

文堂さん後でキャプテンに何かされそう

変態顔は透華のほうが似合う

玄「ちょ……灼ちゃ、んっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

穏乃「わざわざ言わないでくださ、いっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

灼「だって……」

久「ハァ……ここがいいの？（小声）」ｻﾜｻﾜ

文堂「んぁっ……そ、そこは……ｯ」ｸﾈｸﾈ

憧（うわ……うわー……///）

ﾋﾗｯ

文堂が体をよじった拍子に落ちるプロ麻雀カード。

『阿知賀のレジェンド 赤土晴絵』（鼻毛抜きの場面カット）

穏乃・玄・灼「ﾌﾞﾌｯ……ｗ」

体はるレジェンド

デデーン

アナウンス「高鴨 松実玄 鷺森　アウトー」

穏乃「や、やめてくださいよ赤土さ、んっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

玄「ひぃひぃ……いだっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

灼「うぐっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

赤土「ん、なにそれ？」

玄「な、なんでもないですよ！」ﾋｮｲｻｯ（とっさにポケットに隠す）

赤土「？？」

灼「あっ……」

灼（ちょっと欲しかったかも……）

いやこれはレジェンド被害者

赤土先生は知らないのか…

玄「すぅ……っ」

灼「……んんっ」

穏乃「……や、やっぱり鼻毛も赤いんだ」ﾎﾞｿｯ

玄「ﾝﾌ……ぶっｗ」

デデーン

アナウンス「松実玄　アウトー」

玄「ちょっと、シズちゃん！ いだっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

穏乃「す、すみません」ﾋｸﾋｸ

久「ここね……ここがいいのね（小声）」ｻﾜｻﾜ

文堂「や、やめ……」

プップー

穏乃「あ、停まった」

加治木「いたぞ！ 痴漢魔ヒッサだ！」（警官・加治木）

モモ「捕まえるっす！」（その部下・東横）

久「やっば……」ﾀﾞﾀﾞｯ

逃亡する竹井。それを追う東横。

加治木「大丈夫か、君」

文堂「は、はい……」

憧（今度はこの人か）

穏乃（加治木さん、婦警さんの格好似合うなぁ……）

加治木「君たちも大丈夫だったかい？」（鼻毛飛び出してる）

穏乃・憧・玄・灼「ﾌﾞｯｗ」

女の子が鼻毛なんてはしたないわ！

よくこんなことに協力してくれたな

恐らくレジェンドと似たような事情でそれぞれ役をやっているのでは？
そもそもレジェンドの事情が分からないけど

デデーン

アナウンス「高鴨 新子 松実玄 鷺森　アウトー」

スパーン！×４

穏乃「こ、このネタやめて……」

憧「真顔なのが余計……」

灼「あ、憧……やめ……」ﾋｸﾋｸ

玄「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

宥（め、目が悪くてよく見えなかった……）

加治木「君たちも痴漢を見つけたら気を付けるように。それでは」ﾋﾞｼｯ

バスを降りていく加治木。

憧「はぁ……なんだかすごかったわね」

宥「色々とね……」

玄「……」

赤土「あんたたち、もうすぐ旅館に着くよ」

穏乃「お、やっとか～」

プップー

松実館に到着した一行……そこでは新たな笑いの刺客が彼女たちを待ち受けている！

住職が来るのか

穏乃「さぶさぶっ！」

憧「あんたはまだマシでしょ」

赤土「はいはい！ こっちきて」

ゾロゾロ

赤土「ここが、あんたたちが今日1日働いてもらう松実館だよ」

玄「私たちの家だけどね」

宥「そ、それよりもあの……そこにあるのは……」

赤土「お、よくぞ聞いてくれました！」

憧「ちょっと宥ねえ、せっかく触れないようにしといたのに……！」ﾋｿ

宥「ご、ごめんね……」

赤土「あれがかの有名な阿知賀のレジェンド、赤土晴絵（わ・た・し）の銅像だよ」ﾄﾞﾔｧ

新免さんの刀シリーズを思い出す

シーン

赤土「あ、あれ……」（反応うっす）

憧「どうでもいいから早く案内してよ。めっちゃ寒いんだけど」ｲﾗｲﾗ

赤土「お、おう……」

赤土（ちぇ、つまんないの……）ｼｮﾎﾞﾝ

スタスタ



穏乃「は、鼻毛……」ﾎﾞｿｯ

灼「し、穏乃……やめ」ﾋｸﾋｸ

玄「……ｯ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

松実館

宥「はぁ……おうちの中あったか～い」

灼「やっと到着……」

憧「なんかもうすでにだいぶ疲れてるんだけど」ｹﾞｯｿﾘ

赤土「おいおい、本当に辛いのはこっからだぞ」

？？「あらあら、ふふふ。遠路はるばるおやっとさあ」

玄（あ、あのおもちは……！）

憧（たしか永水女子の……）

赤土「この旅館の若女将・石戸霞さんだ。ほら、挨拶」

霞「いいのよ。そんな固くならないで？」ﾆｯｺﾘ（女将・岩戸霞）

支援

霞「さっき赤土さんの方から紹介があった通り、私は石戸霞よ」

霞「この旅館の女将をやってます。よろしくね」ﾆｺﾆｺ

穏乃（優しそうな人……かな？）

憧（松実館なのに苗字が違うじゃない）

玄（おもち……）ｼﾞｭﾙﾘ

霞「あなたたちには今日1日、この旅館の仲居として働いてもらうわ」

宥「はい……」

霞「それじゃ一人ずつお名前聞かせてもらってもいいかしら？」

灼（いやな予感……）

クロチャーうきうき

霞「じゃあまずあなたから」ﾆｺｯ

玄「はへ、私ですか？」

霞「そうよ。早くしてちょうだいな、このノロマさん」

一同（ん？）

玄「え、えっと……ま、松実玄ですっ！」

霞「あらあら、玄ちゃん。かわいらしいお名前ね」ﾆｺﾆｺ

玄「ど、どうも」ﾃﾍﾍ



霞「……なんか犬の名前みたい、うふっ」ﾆｯｺﾘ

穏乃・憧「ん、ﾌｯ……ｗ」

しえ

デデーン

アナウンス「高鴨 新子　アウトー」

憧「ぐっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

穏乃「あうっ！」ｽﾊﾟｰﾝ

玄「い、犬……？？」

灼（まさかの毒舌女将……）

宥（うぅ……なんだか怖い……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

霞「次、あなたは？」ﾆｺｯ

宥「ひっ……あ、あのえと……ま、松実宥……です」

霞「あら、苗字が玄ちゃんと一緒ね。彼女の妹さんかしら？」ﾆｺﾆｺ