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    元スレ受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」マスター「来たかッ!」

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    51 = 6 :

    恩が気になる

    52 :

    コーヒーに比べてしょぼくなってるじゃねーか

    53 = 1 :

    受験生の隣に座るクチャラー。

    ウェイトレス「お待たせいたしました、サンドイッチセットでございます」

    クチャラー「ども」

    クチャラー(クチャり……開始ッッッ!)モグッ…

    クチャラーがサンドイッチを口に入れた瞬間──



    グッチャクッチャグチャクッチャクッチャニッチャグッチャグッチャクッチャクッチャクッチャグッチャペッチャグッチャクチャクチャクチャ

    クッチャグッチャクチャクチャグッチャクチャクチャグッチャグッチャニチャグッチャグッチャクチャクチャクチャグッチャクッチャクッチャ

    クチャラーの壮絶なる咀嚼音が受験生の耳に叩き込まれた。



    クチャラー(俺はクチャり音を集中させ──)クッチャ

    クチャラー(特定の人間の耳だけにピンポイントで送り込むことができるッ!)クッチャ

    クチャラー(この不快さは、素人クチャラーの比じゃないぜ!)クッチャクチャ

    クチャラー(さあ、集中力を欠いて、とっとと席を立つんだなッ!)クッチャ

    クチャラー(でないと、気持ち悪さで三日はメシを食えなくなっちまうぜ!)グッチャ

    54 = 32 :

    もはや嫌がらせじゃねーか

    55 :

    自覚あるクチャラーとか

    56 :

    どうせ逆位相の音を出して相殺するんだろ

    57 = 1 :

    クチャラー「あ~おいしい」グッチャクッチャ

    受験生「…………」カリカリ…

    クチャラー「うまいうまい」クッチャグッチャ

    受験生「…………」カリカリ…

    クチャラー「野菜サンドはさっぱりしててうまいな」クッチャクチャ

    受験生「…………」カリカリ…

    クチャラー「ツナサンドもおいしい」グッチャクチャ

    受験生「…………」カリカリ…

    クチャラー(全く動じていない!? あ、ありえねえ……ッ!)クチャ…

    58 = 1 :

    クチャラー(くっ……こんな相手は初めてだ!)クッチャグッチャ

    クチャラー(マスターが俺を呼ぶわけだぜ!)クッチャ

    クチャラー(なら少々危険だが、クチャりのペースを上げるしかないッ!)クッチャクチャ



    グッチャクッチャグチャクチャクチャニッチャペチャクッチャクチャグチャグチャクッチャチュパニッチャクッチャニッチャグッチャクッチャ

    クッチャクッチャグッチャクチャグッチャクチャニッチャチュッパクチャクチャクチャグッチャクッチャグッチャクッチャグチャニチャニッチャ

    クッチャクッチャグチャクチャグッチャクチャグチャクッチャクチャニッチャニッチャグッチュグッチュクッチャクッチャニッチャクッチャクチャ

    クチャクチャクチャグチュグチャグチャグチャクッチャクッチャ…

    ガリッ!

    クチャラー「!?」ブシュッ…

    クチャラー(やはり……ペースを上げた反動で、舌を噛んでしまったッ!)

    クチャラー(これまでか……ッ!)

    59 = 7 :

    読んでる

    60 :

    なにこれ超おもしろい

    61 = 6 :

    熱い

    62 = 1 :

    受験生「派手に舌を噛んだようだが、大丈夫か」スッ…

    クチャラー「!」

    受験生「吾輩はもしもの時のため、薬品を常備しておる。これを舌に塗っておくがいい」

    クチャラー「あ、ありがとう……」ヒリヒリ…

    クチャラー(俺のクチャり音に全く動じなかったどころか、気遣いまで……)

    クチャラー(どうやらハナから俺が勝てる相手じゃなかったらしいな……)フッ



    この完敗を受け、クチャラーは引退を決意し、表舞台から姿を消す。

    そして数年後、『無音美食家(サイレントイーター)』として、

    再び世に姿を現すことになるのである……。

    63 :

    次の能力者はよ

    64 = 1 :

    PM14:00──



    ランチ客もいなくなり、店内は再び朝のような静寂に包まれていた。

    しかし、ランチタイムは終わっても、戦争はまだ終わってはいない。



    富豪「こんにちは」ザッ…

    マスター「おお、まさか来て下さるとは!」

    富豪「君のためならば、地球上どこからでも駆けつけるよ」

    富豪「……ところで、君が手こずっているという相手はどこに?」

    マスター「あの子です」

    富豪「ずいぶん若いじゃないか。とても君が苦戦するような相手には見えんが」

    マスター「しかし……今までの誰よりも強敵なのです」

    富豪「ふむ、分かった。ならばワシも心してかかろうッ!」

    66 = 1 :

    富豪「キミ」

    受験生「……吾輩に何か用か」カリカリ…

    富豪「実はワシは……キミが座っている席で、コーヒーを飲むのが好きでね」

    富豪「譲ってもらいたいのだよ、その席を」

    受験生「悪いが、どくつもりはない」カリカリ…

    富豪「フフ、もちろんタダでとはいわぬ」

    富豪「これでどうだろう?」ポンッ



    マスター(100万円の札束ッ!? ──しかも小遣いでもあげるような気軽さで!)

    ウェイトレス(私が欲しいぐらいよ……)

    67 = 1 :

    受験生「…………」カリカリ…

    富豪「フフ、足らぬか。ならば、200万円でどうだ?」スッ

    受験生「…………」カリカリ…

    富豪「ほう、ならば300万円」ポンッ

    受験生「…………」カリカリ…

    富豪「400万円」ドサッ

    受験生「…………」カリカリ…

    富豪「よろしい! ならば500万円だ!」ドサッ…

    受験生「…………」カリカリ…

    富豪(なんだと……金が、金の力が──通用しない!?)

    68 = 7 :

    こいつ何のために勉強してんだ

    69 = 6 :

    受験生と書いておとこか

    70 = 1 :

    富豪「ようし、分かった! 1000万円出そうじゃないかッ!」ドンッ

    富豪「さあどうだッ!?」

    受験生「…………」クルッ

    富豪「おお、やっとこっちを向いてくれたか。さあ、1000万円でその席を──」

    受験生「すまんが……」

    受験生「ノートは十分に持ってきているので、紙は足りている」

    受験生「それに紙幣はすでに印刷がされているから、勉強には向かんのでな……」

    富豪「!!!」

    富豪(なんと……この受験生にとっては)

    富豪(1000万の札束も、大学ノート一冊未満の価値しかないということかッ!?)

    71 :

    良作

    72 = 6 :

    ケツ吹く紙にもなりやせん

    73 = 1 :

    富豪(ふ、ふざけるなッ!)

    富豪(ワシはこれまでどんな人間とて、金の力でひれ伏させてきたんだッ!)



    親も── 教師も── 親友も── 好敵手も── 女も──

    ヤクザも── 警察も── 政治家も── 医者も── 芸術家も──

    金を積めば、はいつくばらせることができたッ!



    富豪(例外があるとすれば、この店のマスターぐらいのものッ!)

    富豪「よ、よし……!」

    富豪「1億……いや、10億円やろうッ! い、いや、言い値で払ってやるッ!」

    富豪「さあ、席を空けるのだッ!」

    受験生「…………」

    受験生「断るッッッ!!!」

    受験生「億だろうが兆だろうが京だろうが、どかぬッッッ!」

    富豪「~~~~~ッ!」

    74 :

    面白い

    75 :

    富豪「フ、フフ……」フラッフラッ…

    富豪「どうやら……完敗のようだ……」

    富豪「世の中には、札束になびかない真の漢というものがまだまだいるのだな」

    富豪「キミの受験成功を……祈っておるよ」

    受験生「かたじけない」



    ノートと紙幣──どちらが欲しいかと問われれば、

    ほとんどの人間は後者を選択するであろう。

    しかし、志望校一筋の受験生は、迷わず前者を選択するのである。

    76 :

    一兆円もあれば大学作れるレベル

    77 :

    志望校入って何がしたいんだこいつは

    78 = 75 :

    PM:16:30──



    屈強な男三人が、喫茶店に現れた。

    ボクサー「ども」ザッ…

    空手家「オス」ザッ…

    柔術家「お久しぶりです、マスター」ザッ…

    マスター「おお、待っていたよ!」



    <ボクサー>
    身長182cm 体重103kg

    <空手家>
    身長177cm 体重108kg

    <柔術家>
    身長185cm 体重98kg

    三名はいずれも、各々の格闘技で超一流と称される達人である。

    79 :

    マスターは何者だよ

    80 = 75 :

    ボクサー「なるほど、あの高校生を叩きのめせばいいんスね?」

    マスター「うむ」

    空手家「全力でやってかまわないのですか?」

    マスター「かまわん」

    柔術家「もし死んでしまったら……」

    マスター「全責任はこの私が取る……やってくれッッッ!」

    ボクサー「んじゃ、オレからやらせて下さい」

    ボクサー「イッパツで終わらせてやるッスよ」スッ…



    マスター(コーヒーも、色気も、不快音も、財力も、全て通用しなかった……)

    マスター(よもや実力行使しかないのだ……許せよ、小僧ッ!)

    81 :

    冥帝大学どんだけなんだよ

    82 = 75 :

    受験生「…………」カリカリ…

    ボクサー(一心不乱に机に向かっている……大した集中力だねえ)タンタンッ

    ボクサー(なら手加減は無用だ! 狙いは右脇腹──肝臓(レバー)ッ!)

    ドズゥッ……!

    ボクサー(入ったァッ! ──!?)

    受験生「…………」カリカリ…

    ボクサー(ビッ……ビクともしねェ……ッ!)

    ボクサー(まるで……ゴムの弾力性とダイヤモンドの硬さを備えた──巨岩ッッッ!)



    ボクサーの青ざめた表情で、残る二名も全てを悟った。

    空手家「なるほど……只者ではないようだ」

    柔術家「我々も参りましょう」

    83 = 75 :

    空手家「セイヤァッ!」ブオンッ

    メキィッ!

    受験生の後頭部に、上段廻し蹴りが命中するが──

    受験生「…………」カリカリ…

    空手家(効いていない……まったくッ! 蚊が刺したほどにも感じていないッッッ!)



    柔術家「ならば絞め落とすまでッ!」ギュウ…

    受験生の無防備な首に飛びつく柔術家であったが──

    受験生「…………」カリカリ…

    柔術家(し、絞まらない……ッ! 全力で絞め上げているというのに……ッ!)ギュウ…

    柔術家(電柱かなにかに絞め技を仕掛けているようだ……ッ!)ギュウ…

    84 = 75 :

    ボクサー「こうなったら恥は捨てるっきゃねえ」

    空手家「うむ」

    柔術家「三人で一斉にかかりましょう!」



    総攻撃開始──

    ボクサー「シッ、シシッ、シィッ!」シュババッ

    ドズッ! ボズッ! ドゴッ! ガッ! ドゴッ! ドッ! ズドドッ! ドッ!

    空手家「ドォリャァッ!」ブオンッ

    バキィッ! ドゴォッ! ベキィッ! ガゴォッ! ズドォッ! ボゴォッ!

    柔術家「ぬうううっ……!」ググッ…

    ギュウゥゥゥ……!

    受験生「…………」カリカリ…

    85 :

    つまんねえ…

    86 = 75 :

    総攻撃開始から一時間が経過した頃──

    ボクサー「ハァ、ハァ、ハァ……」

    空手家「ゼェ、ゼェ、ゼェ……」

    柔術家「フゥ、フゥ、フゥ……」

    受験生「…………」カリカリ…

    受験生「…………」ピタッ…

    ボクサー(動きが止まった!? 効いたのか!? 効いてたのか!?)

    受験生「ふむ……熱量のこもった、なかなかよいマッサージであった」コキッ

    受験生「感謝するッッッ!」

    ボクサー&空手家&柔術家「!!!」

    マスター(この三人でも無理だったか……ッ!)



    この事件を機に、三人はより修業に励むようになり、

    さらなる飛躍を遂げることになるが──受験生には全く関係ないことであった。

    87 = 75 :

    PM18:45──



    日は沈み、喫茶店の閉店時刻が見えてきた。

    受験生は変わらず勉強を続けている。



    ウェイトレス「どうします、マスター!? このままじゃ……!」

    マスター「心配するな、ウェイトレス君」

    マスター「もうすぐ最後の刺客が来てくれることになっている」

    マスター「彼ならばきっと……あの小僧に勉強をやめさせることができるッ!」

    88 = 75 :

    ザッ……!

    紳士「こんばんは、マスター」

    マスター「おおっ、来て下さいましたか!」

    紳士「ところで冥帝大を目指して勉強中の彼というのは……?」

    マスター「あそこに座っている彼です」

    紳士「よろしい。私に任せたまえ」

    ウェイトレス(この人が最後の刺客……?)

    ウェイトレス(今までの人たちに比べて、飛び抜けてすごいって感じはしないけど……)

    89 :

    いいですね

    91 :

    良いテンションの高さだ

    92 :

    おもしろい

    93 = 75 :

    受験生「…………」カリカリ…

    紳士「やぁ、勉強ははかどっているかね?」

    受験生「何用か」

    紳士「私は冥帝大学の総帥をやらせてもらっている者だ」

    受験生「!」ピク…

    紳士「ところで、相談があるのだが……」

    紳士「今すぐ勉強をやめて喫茶店を出れば、無条件で君を我が校に入学させてあげよう」

    紳士「むろん、特待生待遇でね。入学金も授業料も一切不要だ」

    紳士「ただし──」

    紳士「もしやめないのであれば、君の冥帝大合格はなくなるものと思いたまえ」

    紳士「たとえ試験で満点を取ったとしても、君を入学させない」

    紳士「さあ、どうだろう?」ニコッ



    マスター(これしか方法はなかった……)

    マスター(どう考えてもフェアではないが……私にも意地があるのだ……すまん)

    94 = 91 :

    マスター顔広すぎだろ

    95 :

    マスター何者だよ

    96 :

    マスターの人脈やべえ

    97 :

    すきだこれ

    98 :

    マスターすげぇ

    99 :

    明日入試だから早く終わらせてくり

    100 = 75 :

    受験生「吾輩は勉強をやめぬ」

    紳士「!」ピクッ

    紳士「ほう……では、冥帝大は諦めるということか」

    受験生「諦めぬ」

    紳士「……は?」

    受験生「たとえ志望する大学の長に、不合格の烙印を押されようとも──」

    受験生「吾輩は絶対に諦めぬッッッ!」

    紳士「な……!?」

    紳士「な、ならばなぜ……私の誘いを受けない?」

    紳士「今ここで勉強をやめれば、簡単に冥帝大に入れるのだぞ!?」

    受験生「吾輩はただ冥帝大に入りたいのではない……」

    受験生「我が実力にて入りたいのだッ!」

    受験生「我が文房具と参考書を用い、我が愛する場所で勉強し、我が頭脳を駆使して──」

    受験生「合格を勝ち取りたいのだッッッ! でなくば受験など無意味ッッッ!」

    紳士「~~~~~ッ!」


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