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元スレれんげ「こまちゃんライターでのオ○ニーは危ないからやめるのん」
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…
……
蛍「ここは……みんなで桜を見ながら、桜餅を食べた場所だね」
蛍「あの頃はみんないて……」
蛍「懐かしい……あれから一年も経ってないはずなのに、もう何年も前のことみたい」
れんげ「その感覚はあながち間違ってないのん」
れんげ「ここは、時間の流れが適当だから……」
蛍「そうなの?」
れんげ「ここはそういう場所なのん」
蛍「あー、時々、夏から冬に飛んだり、春から夏になって、また春に戻ったりするから、前々から少しおかしいなあ、とは思ってたんだけど、田舎だからなのかなって」
れんげ「ここは外の世界と違って悪意がなく、やさしい場所なのん」
蛍「え?」
れんげ「ほたるん、ここにいる人って、ウチも含め、変わった人が多いと思ったことはないん?」
蛍「それは……少しだけ……」
……
蛍「ここは……みんなで桜を見ながら、桜餅を食べた場所だね」
蛍「あの頃はみんないて……」
蛍「懐かしい……あれから一年も経ってないはずなのに、もう何年も前のことみたい」
れんげ「その感覚はあながち間違ってないのん」
れんげ「ここは、時間の流れが適当だから……」
蛍「そうなの?」
れんげ「ここはそういう場所なのん」
蛍「あー、時々、夏から冬に飛んだり、春から夏になって、また春に戻ったりするから、前々から少しおかしいなあ、とは思ってたんだけど、田舎だからなのかなって」
れんげ「ここは外の世界と違って悪意がなく、やさしい場所なのん」
蛍「え?」
れんげ「ほたるん、ここにいる人って、ウチも含め、変わった人が多いと思ったことはないん?」
蛍「それは……少しだけ……」
れんげ「……」
れんげ「ここはな、正常から逸脱した人達を、世界から隔絶する場所なのん」
蛍「え……?」
蛍「れんちゃん、それはおかしいよ」
蛍「だって私はお父さんの仕事の都合でここに引っ越して来ただけで……」
れんげ「ほたるんの、お父さんはなんのお仕事してるん?」
蛍「それは、えっと…………」
蛍「あれ……? 思い、だせない……」
蛍「この前までは、覚えてたはずなのに……」
れんげ「それはほたるんの偽りの記憶が剥がれて来たってことなのん」
れんげ「ほたるんもここを出る時が近いんな……」
蛍「え? 私には、なにがなんだか……」
れんげ「ここに仕事なんてあるわけないのん」
れんげ「ここはな、正常から逸脱した人達を、世界から隔絶する場所なのん」
蛍「え……?」
蛍「れんちゃん、それはおかしいよ」
蛍「だって私はお父さんの仕事の都合でここに引っ越して来ただけで……」
れんげ「ほたるんの、お父さんはなんのお仕事してるん?」
蛍「それは、えっと…………」
蛍「あれ……? 思い、だせない……」
蛍「この前までは、覚えてたはずなのに……」
れんげ「それはほたるんの偽りの記憶が剥がれて来たってことなのん」
れんげ「ほたるんもここを出る時が近いんな……」
蛍「え? 私には、なにがなんだか……」
れんげ「ここに仕事なんてあるわけないのん」
れんげ「ほたるんは、なんでここに引っ越して来たのん?」
蛍「だからそれは、お父さんの仕事の都合で……」
蛍「いや……あれ……私、前の学校で……友達に……」
蛍「え……嘘……、なんなの……この記憶……?」
れんげ「本来の記憶が戻りかけてるんな、やっぱりここを出る時が近いん」
蛍「……ちがっ……私そんなこと……」
れんげ「それはきっと、ここに来る前のほたるんの本当の記憶なん」
蛍「そんな……嘘……」
蛍「だって私は普通だよ! 人より少し、可愛いものが好きなだけで、隔離されるような異常なんて持ち合わせてないよ!」
れんげ「ほたるん、こまちゃんのぬいぐるみ、作ってたんな?」
蛍「こまぐるみのこと?」
れんげ「あれそういう名前なんな……」
蛍「だからそれは、お父さんの仕事の都合で……」
蛍「いや……あれ……私、前の学校で……友達に……」
蛍「え……嘘……、なんなの……この記憶……?」
れんげ「本来の記憶が戻りかけてるんな、やっぱりここを出る時が近いん」
蛍「……ちがっ……私そんなこと……」
れんげ「それはきっと、ここに来る前のほたるんの本当の記憶なん」
蛍「そんな……嘘……」
蛍「だって私は普通だよ! 人より少し、可愛いものが好きなだけで、隔離されるような異常なんて持ち合わせてないよ!」
れんげ「ほたるん、こまちゃんのぬいぐるみ、作ってたんな?」
蛍「こまぐるみのこと?」
れんげ「あれそういう名前なんな……」
れんげ「そのぬいぐるみは、何個くらい作ったん?」
蛍「2374個だね」
れんげ「おうふっ…………」
れんげ「つい変な声が漏れてしまいました……」
蛍「でも今は586個しかないよ」
れんげ「……残りの1788個はどこに行ったん?」
蛍「食べちゃった」
れんげ「え……? 今なんて言ったんのん?」
蛍「だから食――」
れんげ「ストップ!」
れんげ「やっぱ言わなくていいのん」
れんげ「今のは聞かなかったことにするん……」
蛍「?」
蛍「2374個だね」
れんげ「おうふっ…………」
れんげ「つい変な声が漏れてしまいました……」
蛍「でも今は586個しかないよ」
れんげ「……残りの1788個はどこに行ったん?」
蛍「食べちゃった」
れんげ「え……? 今なんて言ったんのん?」
蛍「だから食――」
れんげ「ストップ!」
れんげ「やっぱ言わなくていいのん」
れんげ「今のは聞かなかったことにするん……」
蛍「?」
蛍「でもやっぱりおかしいよ」
蛍「確かに、時々昼間なのに影が消えたり、地形が変わったりすることがあって少しおかしいなとは思ってたけど……」
れんげ「……」
蛍「それに、センパイが夏海先輩より先に出ていった理由もわからないし……」
れんげ「こまちゃんはな、けっこう前からここのことに気付いていて、出ようと思えばいつでも出られたん」
れんげ「けど、なっつんを置いていけないってずっと留まってたん」
蛍「なら……」
れんげ「でも、こまちゃんがなっつんを甘やかすせいで、二人は、共依存のような関係になってしまったん」
蛍「共依存……?」
蛍「確かに、時々昼間なのに影が消えたり、地形が変わったりすることがあって少しおかしいなとは思ってたけど……」
れんげ「……」
蛍「それに、センパイが夏海先輩より先に出ていった理由もわからないし……」
れんげ「こまちゃんはな、けっこう前からここのことに気付いていて、出ようと思えばいつでも出られたん」
れんげ「けど、なっつんを置いていけないってずっと留まってたん」
蛍「なら……」
れんげ「でも、こまちゃんがなっつんを甘やかすせいで、二人は、共依存のような関係になってしまったん」
蛍「共依存……?」
れんげ「末期のなっつんは怠けて、こまちゃんになんでもやらせようとしてたらしいのん」
れんげ「家の手伝いはもちろん、お茶を注ぐのもこまちゃんにやらせてたのん」
れんげ「終いには『歯磨くのメンドクサーイ。代わりに姉ちゃん磨いてよ』とか言い出してたらしいのん」
蛍「そんな……ずるい……」
蛍「私もセンパイに歯を磨いて欲しい!」
れんげ「……」
蛍「じょ、冗談だよ!」
蛍「でも仮に、ここがれんちゃんの言うような場所だとしても」
蛍「そこまでわかってるなら、れんちゃんも私も、ここから出られるよね?」
蛍「それなら、一緒にセンパイ達に会いに行こうよ!」
れんげ「それは無理なん……」
れんげ「ほたるんは出られても、ウチはこっから出ることができないん」
蛍「え、どうして?」
れんげ「家の手伝いはもちろん、お茶を注ぐのもこまちゃんにやらせてたのん」
れんげ「終いには『歯磨くのメンドクサーイ。代わりに姉ちゃん磨いてよ』とか言い出してたらしいのん」
蛍「そんな……ずるい……」
蛍「私もセンパイに歯を磨いて欲しい!」
れんげ「……」
蛍「じょ、冗談だよ!」
蛍「でも仮に、ここがれんちゃんの言うような場所だとしても」
蛍「そこまでわかってるなら、れんちゃんも私も、ここから出られるよね?」
蛍「それなら、一緒にセンパイ達に会いに行こうよ!」
れんげ「それは無理なん……」
れんげ「ほたるんは出られても、ウチはこっから出ることができないん」
蛍「え、どうして?」
れんげ「ウチは生まれた時からここにいるん」
蛍「うん? それはセンパイ達も同じでしょ?」
れんげ「本当は違うん、こまちゃんとなっつんは、後からここにやってきたん」
蛍「そんな……嘘?」
れんげ「ウチはさっき、ここにいる人達はみんな変わってるって言ったけど」
れんげ「ほたるんは、ここの人達と比べても特にウチのこと、変わってると思ったことはないん?」
蛍「え……それは……」
れんげ「ウチは異質の中にいてもやっぱり異質だったん」
れんげ「ウチは生まれながらにして、世界から異物だと判断されたん」
れんげ「変わり者の中ですら、誰にも理解されないん」
蛍「れんちゃん……そんな悲しいこと言わないで……」
れんげ「勘違いして欲しくないんけど、ウチはみんなといれて楽しかったのん、幸せだったのん」
れんげ「だから大丈夫なのん」
れんげ「ほたるんは、ウチと違ってここから出れるん」
れんげ「だからここを出て、みんなに会いに行くといいん」
蛍「うん? それはセンパイ達も同じでしょ?」
れんげ「本当は違うん、こまちゃんとなっつんは、後からここにやってきたん」
蛍「そんな……嘘?」
れんげ「ウチはさっき、ここにいる人達はみんな変わってるって言ったけど」
れんげ「ほたるんは、ここの人達と比べても特にウチのこと、変わってると思ったことはないん?」
蛍「え……それは……」
れんげ「ウチは異質の中にいてもやっぱり異質だったん」
れんげ「ウチは生まれながらにして、世界から異物だと判断されたん」
れんげ「変わり者の中ですら、誰にも理解されないん」
蛍「れんちゃん……そんな悲しいこと言わないで……」
れんげ「勘違いして欲しくないんけど、ウチはみんなといれて楽しかったのん、幸せだったのん」
れんげ「だから大丈夫なのん」
れんげ「ほたるんは、ウチと違ってここから出れるん」
れんげ「だからここを出て、みんなに会いに行くといいん」
蛍「そんな……そしたら、れんちゃんが一人になっちゃう……」
れんげ「ウチは一人でも大丈夫なん」
れんげ「ほたるんはここから卒業する資格があるん」
れんげ「きっともうほたるんは、外の世界でも、上手くやっていけるん」
………
……
…
蛍(私は…………どうすべきなんだろ……)
蛍(どうしたいんだろ……)
蛍(センパイや夏海先輩には会いたいし……)
蛍(もしここがれんちゃんの言うように外界から隔絶された場所だというなら)
蛍(本当の世界を見てみたい……)
蛍(でもれんちゃんを一人にはしたくない……)
蛍(私は………………)
……
…
れんげ「ウチは一人でも大丈夫なん」
れんげ「ほたるんはここから卒業する資格があるん」
れんげ「きっともうほたるんは、外の世界でも、上手くやっていけるん」
………
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蛍(私は…………どうすべきなんだろ……)
蛍(どうしたいんだろ……)
蛍(センパイや夏海先輩には会いたいし……)
蛍(もしここがれんちゃんの言うように外界から隔絶された場所だというなら)
蛍(本当の世界を見てみたい……)
蛍(でもれんちゃんを一人にはしたくない……)
蛍(私は………………)
……
…
れんげ「あ、ほたるん」
蛍「れんちゃん、私決めたよ」
蛍「私は外の世界が見てみたいし、小鞠センパイと夏海先輩に会いたい」
蛍「だから私はここを出たいよ!」
れんげ「そっか……決めたんな……」
蛍「でも私、れんちゃんともう会えないなんて嫌」
蛍「だから、れんちゃんも、ここを出ることを諦めないで」
れんげ「それは無理なん……」
れんげ「ウチは、外の世界には適合できないん……」
れんげ「きっとどれだけ時間が経っても、ウチは変わることは出来ないのん」
蛍「うううん、れんちゃんは変わる必要なんてないよ」
蛍「私はね、ここに来て、変わったと思う……多分良いほうに」
蛍「自分ではあまりわからないけど、お母さんに、前より明るくなった、よく笑うようになったって言われた」
蛍「それはきっと、みんなのやさしさや、温かさに触れたから」
蛍「だからここを卒業する資格を得たのかなって」
蛍「れんちゃん、私決めたよ」
蛍「私は外の世界が見てみたいし、小鞠センパイと夏海先輩に会いたい」
蛍「だから私はここを出たいよ!」
れんげ「そっか……決めたんな……」
蛍「でも私、れんちゃんともう会えないなんて嫌」
蛍「だから、れんちゃんも、ここを出ることを諦めないで」
れんげ「それは無理なん……」
れんげ「ウチは、外の世界には適合できないん……」
れんげ「きっとどれだけ時間が経っても、ウチは変わることは出来ないのん」
蛍「うううん、れんちゃんは変わる必要なんてないよ」
蛍「私はね、ここに来て、変わったと思う……多分良いほうに」
蛍「自分ではあまりわからないけど、お母さんに、前より明るくなった、よく笑うようになったって言われた」
蛍「それはきっと、みんなのやさしさや、温かさに触れたから」
蛍「だからここを卒業する資格を得たのかなって」
蛍「でも私、れんちゃんはそのままでいいんだと思う」
蛍「誰かに合わせる必要なんてないし、世界に合わせる必要なんてない」
蛍「れんちゃんはれんちゃんのままで、ここを出れば良い」
蛍「もし世界がれんちゃんを否定するなら、私がそんな世界を否定する」
蛍「違いや異質を排除しようとする世界なら、私がそんな世界変えてみせる」
れんげ「……なんかほたるん、世界を壊そうとする、悪役みたいなこと言ってるん」
蛍「ちょっとれんちゃん! 茶化さないでよっ!」
蛍「急に恥ずかしくなっちゃうから……///」
れんげ「でもそれが……ほたるんの『答え』なんな」
れんげ「……」
れんげ「ウチ……時々変なこと言ったりするけど、それでもいいん?」
蛍「うん」
れんげ「ウチ、変な遊び考えたり、変なことしたりするけど、そのままでもいいのん?」
蛍「うん!」
蛍「誰かに合わせる必要なんてないし、世界に合わせる必要なんてない」
蛍「れんちゃんはれんちゃんのままで、ここを出れば良い」
蛍「もし世界がれんちゃんを否定するなら、私がそんな世界を否定する」
蛍「違いや異質を排除しようとする世界なら、私がそんな世界変えてみせる」
れんげ「……なんかほたるん、世界を壊そうとする、悪役みたいなこと言ってるん」
蛍「ちょっとれんちゃん! 茶化さないでよっ!」
蛍「急に恥ずかしくなっちゃうから……///」
れんげ「でもそれが……ほたるんの『答え』なんな」
れんげ「……」
れんげ「ウチ……時々変なこと言ったりするけど、それでもいいん?」
蛍「うん」
れんげ「ウチ、変な遊び考えたり、変なことしたりするけど、そのままでもいいのん?」
蛍「うん!」
れんげ「……」
れんげ「それなら、ウチ、ちょっと頑張ってみるん」
れんげ「ウチがウチのままで、外の世界に出られるように……」
蛍「うん!」
蛍「だかられんちゃん、外の世界で、また会おう!」
蛍「私は、先に行って待ってるから」
れんげ「じゃあ、また一緒に遊ぶん!」
蛍「うん、じゃあまた!」
…
れんげ「ごめんなほたるん……」
れんげ「ウチ嘘ついたん」
れんげ「ここ出ると、ここでの記憶は消えてしまうん」
れんげ「だからもし仮にウチがここを出られたとしても、ほたるんはウチのこと覚えてないん」
れんげ「だけど……ほたるんの言葉、とっても嬉しかったん……」
れんげ「さよなら、ほたるん…………元の世界でも元気で」
れんげ「それなら、ウチ、ちょっと頑張ってみるん」
れんげ「ウチがウチのままで、外の世界に出られるように……」
蛍「うん!」
蛍「だかられんちゃん、外の世界で、また会おう!」
蛍「私は、先に行って待ってるから」
れんげ「じゃあ、また一緒に遊ぶん!」
蛍「うん、じゃあまた!」
…
れんげ「ごめんなほたるん……」
れんげ「ウチ嘘ついたん」
れんげ「ここ出ると、ここでの記憶は消えてしまうん」
れんげ「だからもし仮にウチがここを出られたとしても、ほたるんはウチのこと覚えてないん」
れんげ「だけど……ほたるんの言葉、とっても嬉しかったん……」
れんげ「さよなら、ほたるん…………元の世界でも元気で」
…
……
………
蛍(ふう、この大学の雰囲気、やっぱりいいなー)
蛍(周りにも、構内にも、自然がたくさんあって……なんだかとっても落ち着く……)
蛍(うん、やっぱりここにしよう)
蛍(来年からここに通えるように、頑張らないと!)
蛍(でも不思議……こんな自然をなんだか懐かしいと感じてしまうのは……)
蛍(私ずっと、東京暮らしなはずなのに……)
??「誰かー! 助けてー!」
蛍(!? 誰かが困ってるみたい!)
蛍(それにこの声、絶対に助けないといけない気分にさせる……)
…
小鞠「あ、そこのお姉さん、少し手を貸してもらえませんか?」
蛍「はい」
小鞠「少し、溝にハマってしまって……」
……
………
蛍(ふう、この大学の雰囲気、やっぱりいいなー)
蛍(周りにも、構内にも、自然がたくさんあって……なんだかとっても落ち着く……)
蛍(うん、やっぱりここにしよう)
蛍(来年からここに通えるように、頑張らないと!)
蛍(でも不思議……こんな自然をなんだか懐かしいと感じてしまうのは……)
蛍(私ずっと、東京暮らしなはずなのに……)
??「誰かー! 助けてー!」
蛍(!? 誰かが困ってるみたい!)
蛍(それにこの声、絶対に助けないといけない気分にさせる……)
…
小鞠「あ、そこのお姉さん、少し手を貸してもらえませんか?」
蛍「はい」
小鞠「少し、溝にハマってしまって……」
…
小鞠「いやー助かりました」
小鞠「大学内にこんな溝があるっておかしいですよね!」
蛍「あはは……そうですね……」
小鞠「あ、私小鞠って言います」
小鞠「お姉さんは、どこの学部の人ですか?」
蛍「いえ、私はまだ高校生で、見学に来てるだけで……」
小鞠「高校生! 私より年下!?」
夏海「あ、姉ちゃんいたいた!」
夏海「もうなにやってんのさー」
小鞠「あの……さっきのことは、内緒で……」ヒソヒソ
蛍「あ、はい」
夏海「お、美人さん」
小鞠「さっき溝にハマってるところを助けてもらって……」
小鞠「って自分でバラしちゃった!!?」
小鞠「いやー助かりました」
小鞠「大学内にこんな溝があるっておかしいですよね!」
蛍「あはは……そうですね……」
小鞠「あ、私小鞠って言います」
小鞠「お姉さんは、どこの学部の人ですか?」
蛍「いえ、私はまだ高校生で、見学に来てるだけで……」
小鞠「高校生! 私より年下!?」
夏海「あ、姉ちゃんいたいた!」
夏海「もうなにやってんのさー」
小鞠「あの……さっきのことは、内緒で……」ヒソヒソ
蛍「あ、はい」
夏海「お、美人さん」
小鞠「さっき溝にハマってるところを助けてもらって……」
小鞠「って自分でバラしちゃった!!?」
夏海「あはは、ホントなにやってんだか、こまちゃんは!」
小鞠「こまちゃん言うな!!」ブーブー
小鞠「あ、こっちはわたしの妹の夏海」
夏海「よろしくねー」
蛍「私は一条蛍って言います」
夏海「ほたる……ほたるん」
蛍「え?」
小鞠「これこれ、初対面の人にいきなりあだ名つけない」
小鞠「えっと、初対面だよね?」
蛍「はい、そのはずですが」
蛍「でも『ほたるん』って、なんだかとっても懐かしい響きです」
夏海「そうそう、ウチもほたるん見たとき、なんか『久しぶり』って言いそうになったよ」
小鞠「もうあだ名使ってるし……」
小鞠「こまちゃん言うな!!」ブーブー
小鞠「あ、こっちはわたしの妹の夏海」
夏海「よろしくねー」
蛍「私は一条蛍って言います」
夏海「ほたる……ほたるん」
蛍「え?」
小鞠「これこれ、初対面の人にいきなりあだ名つけない」
小鞠「えっと、初対面だよね?」
蛍「はい、そのはずですが」
蛍「でも『ほたるん』って、なんだかとっても懐かしい響きです」
夏海「そうそう、ウチもほたるん見たとき、なんか『久しぶり』って言いそうになったよ」
小鞠「もうあだ名使ってるし……」
小鞠「でも私もなんか懐かしいって気がしたんだよねー」
蛍「不思議ですね、私もです」
小鞠「あ、もしかして私たちどっかで会ったことあるとか?」
夏海「え、なになに? 姉ちゃんナンパ?」
小鞠「違うよ!」
小鞠「あ、そうだ蛍」
小鞠「私たち昼ご飯食べるとこなんだけど、一緒にどう?」
夏海「やっぱりナンパじゃん」
小鞠「だから違うって!」
蛍「あ、じゃあ喜んで」
小鞠「丁度お弁当も作って来たんだよねー」
夏海「げっ! 姉ちゃんあの産業廃棄物をほたるんに食べさせる気なの?」
小鞠「人の弁当を危険物扱いすんな!」
小鞠「ちょっと焦がしちゃっただけだし……」
夏海「ちょっとぉ?」
蛍「不思議ですね、私もです」
小鞠「あ、もしかして私たちどっかで会ったことあるとか?」
夏海「え、なになに? 姉ちゃんナンパ?」
小鞠「違うよ!」
小鞠「あ、そうだ蛍」
小鞠「私たち昼ご飯食べるとこなんだけど、一緒にどう?」
夏海「やっぱりナンパじゃん」
小鞠「だから違うって!」
蛍「あ、じゃあ喜んで」
小鞠「丁度お弁当も作って来たんだよねー」
夏海「げっ! 姉ちゃんあの産業廃棄物をほたるんに食べさせる気なの?」
小鞠「人の弁当を危険物扱いすんな!」
小鞠「ちょっと焦がしちゃっただけだし……」
夏海「ちょっとぉ?」
蛍「あ、私ちょうど、手作り弁当が食べたい気分だったんです!!」
小鞠「本当!?」
夏海「やめといたほうが良いよ」
夏海「三日三晩、悪夢にうなされるから」
小鞠「そんなわけないじゃん!」
小鞠「もう、夏海なんてほっといて、蛍行こっ」
夏海「そんな怒んないでよー」
???「ふひもひくん」ヒュコヒュコー
夏海「わっ! どっから沸いた!? この子?」
小鞠「本当!?」
夏海「やめといたほうが良いよ」
夏海「三日三晩、悪夢にうなされるから」
小鞠「そんなわけないじゃん!」
小鞠「もう、夏海なんてほっといて、蛍行こっ」
夏海「そんな怒んないでよー」
???「ふひもひくん」ヒュコヒュコー
夏海「わっ! どっから沸いた!? この子?」
蛍「制服……」
小鞠「付属中学の制服だね」
蛍「リコーダー吹いてますね」
夏海「そしてあんまり上手くない……」
???「ひゃんはすー」ヒュコヒュコー
夏海「え? なんだって?」
小鞠「リコーダーくわえてたら、なに言ってるのかわからないよ」
夏海「はいはーい、夏海ちゃんからの提案!」
夏海「リコーダーを、口から離して喋ればいいと思いまーす」
???「にゃんぱすー」
夏海「どっちにしろわかんねえ!!!」
今日はここまでーー
小鞠「付属中学の制服だね」
蛍「リコーダー吹いてますね」
夏海「そしてあんまり上手くない……」
???「ひゃんはすー」ヒュコヒュコー
夏海「え? なんだって?」
小鞠「リコーダーくわえてたら、なに言ってるのかわからないよ」
夏海「はいはーい、夏海ちゃんからの提案!」
夏海「リコーダーを、口から離して喋ればいいと思いまーす」
???「にゃんぱすー」
夏海「どっちにしろわかんねえ!!!」
今日はここまでーー
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蛍というやばい奴が来たから平均が下がったという解釈でいいの?
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