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    元スレ両津「夏海の誕生日?」小鞠「そう」

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    101 = 96 :

    「……」

    店員「? あの、お客様?」

    「金を出せ!」ギラリ

    店員「ひぃ!」

    「うわっ!」

    夏海「え? なに?」

    「騒ぐなぁ! おい、てめえはやく金を出せ!」

    夏海「えぇぇぇぇぇ!」

    102 = 98 :

    ぎゃああああああ

    104 = 96 :

    「くそ……油でギトギトする……」

    れんげ「両さん、しゃべっちゃだめなん」

    「……ばう」

    小鞠「たしかこっちのほうへ歩いてったよね」

    「はい。……あ、この先にレンタルビデオ店がありますね」

    小鞠「ああ、きっとそこだ。私たちよくここの店使うんだ」

    「レンタルビデオ店へいくためにわざわざこんな遠出するなんて面倒だわん」

    「もう普通に喋っちゃってるじゃないですか……」

    れんげ「? パトカーがとまってるん」

    「なに!? まさかわしを探して……!?」

    小鞠「違うみたいだけど……」

    「なにかあったんでしょうか」

    105 = 96 :

    ~店内~

    強盗「くそっ! なんで今日はこんなに警官がいるんだよ!」

    刑事『犯人に告ぐ! 人質を解放して、投降しなさい! 君は完全に包囲されている!』

    強盗「うっせー! いいから金持って来い! 逃走用の車もだ! じゃねえとこいつらぶっ殺すぞ!」

    「ひぃぃ……」

    店員「そ、そんな……」

    夏海「なんでこんなことに……兄ちゃん……姉ちゃん……母ちゃん……うぅぅぅ」

    106 = 96 :

    ~レンタルビデオ店・駐車場~

    刑事「ちょっと、君たち危ない! 近寄っちゃ駄目だ!」

    「あの、な、何があったんですか!?」

    刑事「強盗だ。人質をとって立て籠もっている」

    「そ、そんな……!」

    小鞠「夏海!? 夏海が! 夏海ぃ!」

    れんげ「なっつーん!」

    刑事「近寄ったらだめだって! 後ろに下がってなさい!」

    「夏海……!」

    ガバッ

    刑事「おわ! なんだこの犬!? 急に立ち上がって……」

    「おい! あの店に裏口はないのか!?」

    刑事「犬がしゃべった!?」

    「いいから答えろ!」

    刑事「あ、ある。いま突入の機会をうかがっているところだ……」

    107 = 96 :

    「よしっ」

    ダッ

    小鞠「あ、両さん!」

    「どこへ!?」

    「決まってるだろ。夏海を助ける! お前らはここで待ってろ!」

    れんげ「両さん……!」

    小鞠「な、夏海を……夏海を……!」

    「心配すんな。こういうのには慣れてるからな」

    刑事「あ、おい! そこの犬! 待ちなさい!」

    「このまま要求に従っても逃げられるだけだ!」

    刑事「なんで犬がしゃべってんだ!? どういうことだ!」

    (人質のメンツを見る限り、逃げる時の盾として夏海が選ばれる確率が高い……速攻で片づけてやる)

    108 = 96 :

    「よし、あそこが裏口か……」

    機動隊員「……? 犬?」

    「わんわん」

    機動隊員「ここは危ないぞ。しっし」

    「わん!」

    バッ

    機動隊員「うおっ」

    刑事「その犬を止めろ!」

    「ばうばう!」

    機動隊員「あ、犬が! こら!」

    スッ

    機動隊員「裏口から入ってっちゃったぞ!」

    刑事「くそっ、遅かったか……」

    109 = 96 :

    ~店内~

    強盗「ッチ……はやくしやがれってんだ……」

    夏海「……」ガクガク


    (……武器は……ナイフか)

    (下手に飛び出すのはまずい。何かで気を引いて……)

    ゴソゴソ

    (……ん、2B弾か……使えるな)

    (あ、着ぐるみの中から出せんぞっ。……そうか、口は開くんだった)

    カパッ

    ポイッ

    (よし、こいつに火をつけて……)

    112 = 96 :

    「…………」

    チッ チッ

    (くそ、この手だとライターが扱いづらいな……火をつけてから外に出せばよかった)イライラ

    「……」

    (……この! この!)

    チッ チッ

    「……ふんっ」

    シュボッ

    「よし、ついたっ」

    ボワッ!

    「ぬお!!!! 着ぐるみに火が移った!!!!!!」

    113 :

    次回作は昭和の遊び要素てんこ盛りで頼むのん

    114 = 97 :

    その前にのんのんは最終回を迎えるという事実

    115 = 96 :

    「うおおおおおおおおおお熱いぃいいいいいいいいいいいいいいいい」

    バッ

    強盗「な、なんだ!?」

    「ひぇ!」

    店員「ぎゃあああああああバスカヴィル家の犬だあああああああああああああ」

    夏海「え!? なに!? うわっ、さっきのわん公!」

    「あっちぃぃぃ!!!! くっそ! こうなりゃヤケだ!!! こいつ!!! 道連れにしてやる!!!!」

    強盗「うわあ!!!! く、くるなあぁ!!!!」

    「逃がすかこの!!!! 一緒に火だるまになれ!!!!!」

    ダッ

    強盗「うぎゃああああああああ」

    ゴロゴロ

    刑事「うわっ!? なんだ!?」

    117 :

    ヴァスカビル家の犬ww

    119 = 96 :

    「バーニングタックル!!!!!!」

    ドガッ

    強盗「あついいぃぃぃぎゃあああああ焼け死ぬうううううううううううううううう」

    刑事「しょ、消火器!」

    小鞠「両さん!?」

    れんげ「燃えてるーん!」

    「あわわわ」

    「確保!!! あっちー!!! おいはやく消せ!」

    ブシャアアアアアア

    両津「ふぅ……死ぬかと思った」

    警官「あっ! 偽警官!」

    刑事「なに!?」

    両津「やべ! 着ぐるみが焼け落ちたか!」

    刑事「ふたりとも確保だー!」

    両津「なんでわしまでー!!!!!」

    122 = 96 :

    ~警察署~

    中川「先輩っ」

    両津「おお、中川きたか」

    刑事「本当にこのひと警官なの?」

    中川「えっ、あ、はい。一応は……」

    両津「一応とはなんだ! 正真正銘の警察官だぞ」

    刑事「まさか、あの有名な両津勘吉とはな……噂は本当だったのか」

    中川「何をしたんですか?」

    両津「強盗と一緒に火だるまになっただけだ」

    中川「もう……」

    125 = 96 :

    中川「まさか転勤先でも立て続けに騒ぎを起こすとは思いませんでしたよ……」

    両津「がっはっは。悪かった悪かった、身元を保証させるにはお前が一番だと思ってな」

    中川「まったく……じゃあ、僕は帰りますよ。部長にも報告しなければなりませんから」

    両津「ああ、ちょっと待て。せっかくここまで来たんだから、頼みたいことがあるんだ」

    グイッ

    中川「まさか、そっちが狙いなんじゃ」

    両津「はは、まあな」

    中川「嫌な予感がする……」

    両津「まあ聞け。実はな、知り合いの誕生日プレゼントに――」

    128 = 96 :

    ~1月24日・越谷家~

    「「「誕生日おめでと~」」」

    夏海「いやぁ~、どうもどうも」

    れんげ「なっつん! ウチからの誕生日プレゼントなん!」

    夏海「おー! さんきゅー!」

    【フヒィーン】

    夏海「なにこれ」

    れんげ「オノマトペなん!」

    夏海「へ、へぇー、ありがとう! すっげー欲しかったんだよねー! うん」

    れんげ「むふっ! やはりウチの選択は間違いではなかったのん!」

    「夏海先輩、わたしからはマフラーのプレゼントです」

    夏海「おっ、ありがとー! はー、器用だなぁ。さすがほたるん」

    「えへへ」

    小鞠「私からはこれ」

    夏海「おっ、姉ちゃんからかー。なんだろうなー。センス微妙だからなー」

    130 = 96 :

    夏海「!? こ、これ!!!! 夕闇通り探検隊じゃん!」

    小鞠「っそ。この前の騒動があったとき、アンタがゲーム屋で買おうとしてたやつでしょ?」

    夏海「すっげー! これなかなか手に入らないんだよ!? 姉ちゃんどうやってゲットしたのさー!」

    小鞠「それはまあ」

    両津「わしの知り合いから買ったんだ。布教用でいくつか持ってるやつがいたからな」

    夏海「両さんの入れ知恵かー、やっぱりね」

    小鞠「やっぱりってなんだよ。私が頑張って選んだんだからねっ」

    夏海「うん、姉ちゃんありがとう。めっちゃ嬉しい」

    小鞠「お、おぉ……うん。なら良かった」

    両津「なんだ小鞠、照れてんのか?」

    れんげ「コマちゃん真っ赤なん」

    小鞠「そ、そんなことないよ!」

    134 = 96 :

    夏海「なーに、こまちゃん照れちゃってんのー? お子ちゃまだな~」

    ツンツン

    小鞠「こまちゃんいうな! つっつくな! 自分だってあの時泣いてたくせに!」

    夏海「な、泣いてないよ!」

    両津「泣いてたぞ。夏海とは思えんほど可憐に怯えていたな」

    夏海「あー! 言うなよー!」

    両津「はっはっは」

    「無理有りませんよ。強盗なんて」

    れんげ「両さんかっこよかったのんなー」

    小鞠「最後連行されなければね」

    両津「それは言うな……」

    135 :

    アンタか
    支援

    136 = 96 :

    「……」

    小鞠「? お兄ちゃんどうしたの?」

    「……」バッ

    「ギターですか?」

    夏海「演奏してくれんの?」

    「……」コクン

    小鞠「へぇー。曲のプレゼントかぁ。粋だね」

    夏海「おー、やんややんや!」

    「……」

    ジャ

    両津「待て、その前にわしからのプレゼントを披露する」

    夏海「えっ、両さんもなんかくれんの!?」

    両津「まあな」

    「……」

    スッ

    137 = 96 :

    両津「これだ」

    ピラッ

    夏海「え、なにこれ。チラシ?」

    【中川レンタル 1月24日オープン】

    小鞠「中川レンタル……?」

    「なんですか? これ」

    両津「レンタルビデオ店がこの村で開店する。わし(正確には中川)からのプレゼントだ」

    両津「DVD借りるのにわざわざ何駅も先まで行くのは不憫だからな」

    夏海「うっそ!? ウチのために!?」

    両津「ああ」

    小鞠「い、いくらなんでもやり過ぎなんじゃ……!」

    れんげ「これでウチらも都会っ子なん!?」

    「さすがにレンタルビデオ店だけじゃ都会とは言えないかな……」

    138 = 97 :

    超いい人

    140 = 96 :

    ~中川レンタル~

    中川「……中川エクスクルーシヴの社長、中川圭一です」

    両津「よっ! 日本一!」

    中川「今回は、半ば強制的にレンタルビデオ事業へ着手することとなり……一号店をこのような素晴らしい場所に――」

    「開店セレモニーなのに全然人いないぞ」

    両津「まあな」

    小鞠「本当にお店を出しちゃうなんて……」

    「相変わらずやることが派手ですね」

    両津「わしの後輩は心が広い! 夏海の誕生日プレゼントのために、赤字上等で一肌脱いでくれた! お前ら、ちゃんとお礼を言うんだぞ」

    夏海「ありがとーございます!」

    小鞠「今回は、その、妹の誕生日プレゼントに、ありがとうございます!」

    れんげ「お礼にこれあげるん」

    【グッパオン】

    中川「ああ、うん。どうもありがとう……ハハハ」

    142 = 96 :

    司会「それでは、オープンです!」

    夏海「わーい!」

    れんげ「ウチ、ドラえもん借りるん!」

    一穂「はーい。旧作だけだよー」

    小鞠「せっかくだから何か観ようかな」

    「あ、センパイ、おすすめの映画がありますよ」

    ワイワイ

    中川「先輩、この村にDVDレンタルを利用するような客層は……」

    両津「ほぼいないだろうな。そもそも人口が少ない。まあ、頑張れよ」

    中川「やはり……」

    両津「わしも協力してやるよ。早速だが、ちょっとアダルティなDVDを選別してくる。じゃ」

    中川「…………子供たちが喜んでいるのがせめてもの救いか……」

    ―――数日で経営難に陥った中川レンタル一号店は、翌月には閉店した。

    ~完~

    145 :

    2週間ぶりの続編?

    147 :

    乙!後から読む保守

    148 :

    今回は大人しかったな

    149 = 147 :

    無茶苦茶面白かった!
    また次も頼む乙!


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