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    元スレれんげ「のんのんばあとウチ」

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    351 = 272 :

    「悪い、その漫画はまだ入ってないんだよ」

    「あの、入荷が遅れているっていう事ですか?発売日よりニ、三日遅れるとは聞いてましたけど…」

    「いや、それって大人気の少女漫画の新巻だろ?都会の本屋でも発売日には売切れるってやつ」

    「そういう本はうちみたいな小売店にはなかなか回ってこないんだよな」

    「そう、なんですか…」シュン

    「でも確かにあそこで終わられたら続きが気になるよなぁ…」

    「え?」

    「あの後輩キャラ、普段は大人しい眼鏡のくせに急に男らしくなってさ、ヒロインを壁際に追い込んでさ…」

    「あの…駄菓子屋さんも読まれてたんですか?なんか意外…」

    「はっ!?」

    「ち、ちげーよ///そんな話を小鞠とこのみがしてるのを聞いただけだよ…!」

    「わ、私があんな乙女チックなもん読んでるわけねーじゃん///」

    352 = 275 :

    現代に戻ったか 支援

    353 = 272 :

    (もしかしたらと思ってコープまで来てみたけどやっぱり売ってなかった…)

    (はぁ…早く続きが読みたかったのになぁ…)

    (東京にいた頃はこんな事なかったのに…)トボトボ


    ブロロロロ…

    「あ、バスが行っちゃう…!」

    「ま、待ってくださーい!」タタタ…


    「はぁ…はぁ…ダメだ、行っちゃった…」

    「えっと次のバスは…」

    「二時間後、かぁ…」

    「……これが東京だったらなぁ」

    355 = 272 :

    ???『こっちに…来て…』


    「…?」キョロキョロ


    ???『こっちよ…こっちに来て…』


    「あの、どなたかいらっしゃるんですか?」


    ???『あなたなら…私の事、助けてくれるでしょう…?』


    (茂みの向こうからかな?女の人の声がする…)


    ???『ねぇ、助けに来て…助けに来てよ…』


    「もしかして怪我した人でもいるのかな…」

    356 = 299 :

    明日まで残っててくれ

    357 = 272 :

    ガサガサッ…


    「ふぅ…あ、川原に出た…あの道ってここと繋がってるんだ…」

    「……」キョロキョロ

    「誰もいない…気のせいだったのかな…」


    ???『助けて…ねぇ、苦しいの…寂しいの…助けてよ…』


    「ゾクッ!」

    「だ…誰もいないのに声だけ聞こえる…」ガタガタ


    ???『助けて…寂しいの…冷たいの…』


    「ゾクゾクッ!」

    「そ、そういえばお婆さんが川には近づくなって…」ガタガタ

    「は、早くここから離れないと…!」

    358 = 325 :

    のんのんびより級の田舎ならバス一本は二時間じゃ済まないと思うなぁ

    359 :

    やっと追いついた 


    すごく面白い

    360 = 275 :

    しえん

    361 = 272 :

    ???『待って…!』


    (こ、恐くて足が動かせない…)


    ???『あなたなら…分かってくれるはずよ…私の苦しみを…』

    ???『あなたはこの村の連中とは違う…私と同じにおいがするもの…』


    「い、いや…」ガタガタガタ


    ???『お願い…私と、同じように……』

    ???『………して』

    363 :

    しえん

    364 = 272 :

    カァー カァー


    「……あれ」

    「私、なにしてたんだろう…」

    「いつの間にか…夕方になってる…」

    「……」

    「そうだ…私…バスに…乗らないと…」フラフラ



    ???『……』

    ???『約束、したからね…』

    365 = 284 :

    怖い

    366 = 292 :

    ゾクゾクするのん

    367 = 272 :

    翌日


    夏海「おっはよーっ♪ほたるん、早速だけど放課後うちに集合ね」

    夏海「昨日部屋の掃除してたらさ、去年れんちょんと作った2m四方の○×ゲームのマスが出てきたんだよね!」

    れんげ「四人同時対戦も可能なん!戦略性がぐっと増して白熱するん!」

    「いえ、私は…」

    小鞠「ほら、だから言ったじゃん。蛍はもっと大人っぽい遊びの方がいいよね?」

    「すみません、放課後は約束があるので…」

    夏海「ええーっ!連れないなぁ…いいじゃん、一緒にやろうよぉ」スリスリ

    小鞠「こらこら、無理に付き合わせちゃダメだってば。でも約束って誰と?」

    「……」

    れんげ「…?」

    368 = 272 :

    ブロロロロ…


    「……」


    夏海「ね、ねぇ…なんで今日のほたるん一人離れた席に座ってるのかな…?」

    れんげ「んー…きっとこの三人の誰かがほたるんの気に障ることしたんな」

    小鞠「あぁ…そういう…」じぃーっ

    れんげ「……」じいーっ

    夏海「ちょ…なんでウチのせいだって決めつけるのさ!?」

    369 = 287 :

    ほたるんどうなってしまうん

    370 = 272 :

    「あの、すこし静かにしてもらえないでしょうか」

    夏海「ひっ…は、はいっ!失礼しましたっ!」

    「まったく…これだから田舎の人は…」


    夏海「恐ぇ…今日のほたるん超恐ぇよ…」

    小鞠「なんかおかしいよ…機嫌が悪いにしても蛍があんな言い方するなんて…」

    れんげ「…ウチ、直接聞いてくるん」ストン

    夏海「あ、れんちょん…」

    小鞠「あの子のああいう大胆さは見習いたいよね…」

    372 = 272 :

    れんげ「…ほたるん、ウチら何かほたるんの気に障ることしてしまったん?」

    「…どうしてそう思うの?」

    れんげ「だってほたるん、機嫌悪そうにしてるから…」

    「そう、そんな風に見える?でもね、れんちゃん達に謝ってもらうことはないんだよ?」

    れんげ「…そうなん?」

    「ええ♪」ニコッ

    「…だって私がムカついてるのは、この田舎そのものに対してですもの」

    れんげ「え…」

    374 = 272 :

    「窓から見えるこのつまんない景色も、あんたのその田舎くさい喋り方も、全てが私の神経に障るの!」

    「だからってあんた達にはどうしようもないんでしょう?染みついた田舎根性は上辺だけ繕って消えるものじゃないんだから!」

    れんげ「そんな…なんでそんなひどい事言うん…」

    「ひどい事?そうかなぁ?あんたが世間を知らない田舎者だから教えてあげてるんだよ?」

    「いい?今でこそこんな場所に落ちぶれてはいるけど、本来の私はこんなところで終わる女じゃないの」

    れんげ「ほたるん、目が恐いん…」

    「私は洗練された都会人で、あんた達は野暮ったい田舎者。気安く話しかけないでもらえるかな?」

    れんげ「ぐすっ…ほたるん…何をそんなに怒ってるん…?ウチ、謝るから…」ポロポロ

    「あぁ~もう!イライラするなぁ!」ガリガリ

    375 = 272 :

    小鞠「ちょっと蛍!なにか事情があるのかと思ったけど何よそれ!」

    夏海「ちょ…姉ちゃん!ケンカはダメだって…」

    「……」

    小鞠「都会がどうとか田舎がどうとか、今更そんな話持ち出して…!」

    小鞠「見なさい!れんげ泣いてるじゃない!謝りなさいよ!」

    れんげ「ぐすっ…ぐすん…」ポロポロ

    376 = 287 :

    ばあちゃーん!はやくきてくれー!

    377 = 284 :

    ほたるんどうなってしまうん

    378 = 272 :

    夏海「どうどう…姉ちゃん、とにかく落ち着いて…ここはウチが治めるからさ…」

    夏海「うん、ほたるんさ。ウチにはわかるよ。たしかにれんちょんや姉ちゃんにはわかってもらえないかもだけど…」

    「……」

    夏海「あの日、なんだよね?」


    シ───ン…


    「……バス、着きましたよ」

    「どうぞ先輩たちから降りてください。野蛮なあなた方と違ってそういったマナーは日頃から心がけているので」

    小鞠「あんた…!」

    380 :

    まるでこまちゃんにはまだ来てないみたいな

    381 = 272 :

    給食の時間


    夏海「ほったるーん♪今日は思い切ってウチのデザートあげちゃうよーん♪」

    「…結構です」プイ


    昼休み


    夏海「うおおお!目ん玉かっぽじって見やがれ!ほたるん!」バサッ

    小鞠「きゃああああああああ!」

    れんげ「おぉ!こまちゃんのスカートの中にはこんな素敵空間が!これを見ずして死ねませんな!」

    「……」

    「…はしたない」プイ


    夏海「おかしいな…姉ちゃんのハニートラップにすら興味を示さないとは…」

    小鞠「うぅ…はしたないって言われたぁ…」

    382 = 359 :

    寝れねぇ・・・

    383 = 274 :

    あの日ってそっちかよwww

    384 = 284 :

    こまちゃんのスカートに反応しないなんて
    さてはこいつほたるんじゃないな

    385 = 272 :

    キーンコーンカーンコーン♪


    一穂「え、ええっと…それでは本日のお授業は終わりですますので…皆様お気をつけてお帰りくだされ…」ビクビク


    れんげ「…ねえねえも完全にビビッてるのん」

    夏海「ほたるんにビシッと言われてたからね…」

    夏海「教師がそんな授業態度だからいつまでたっても田舎の人間はレベルが低いんですよ!って…」


    「…お先に失礼します」ガタッ スタスタスタ…

    小鞠「……」

    386 = 272 :

    夏海「は~ぁ…どうしちゃったんだろ今日のほたるん…ウチこういう空気ダメなんだよなぁ…」

    れんげ「本当に田舎で暮らすのが嫌になっちゃったんな…?」

    小鞠「ほっときなよ!」

    小鞠「…と言いたいところだけど、蛍は本当にいい子だって私知ってるもん。明日みんなでよく話し合ってみようよ」

    夏海「さすが姉ちゃん。背は低くても心は広い」

    小鞠「ひと言多い。ほら、れんげも帰るよ」

    れんげ「うん、わかったん…」

    387 = 380 :

    ひか姉ぇをぶつけたい

    388 = 272 :

    れんげ「ほたるん…」シュン…


    ???『あれほど言っただろう、見かけに惑わされるなと』


    れんげ「その声は…小豆はかりなん!?」

    小豆はかり「また会ったな、人間の小娘」

    れんげ「この間は小豆のお詫び、ありがとなん」

    小豆はかり「ん?」

    小豆はかり「んん…まぁ、小豆なら腐るほど余っているからな…///」

    れんげ「食べきれなかった分はのんのんばあがお手玉にしてくれたから、最近はそれでよく遊んでるん」

    小豆はかり「それより、先刻の美しい娘のことだが…」

    れんげ「…たぶん小豆はかりはほたるんの好みじゃないと思うんよ」

    小豆はかり「そんなもの、試してみねばわからぬだろう」

    小豆はかり「いや、そうではない…あの娘、妖怪にとり憑かれているぞ」

    れんげ「なんと!どうりで様子がおかしいと思ったん…」

    389 = 275 :

    小豆はかり再登場キター!!

    390 = 272 :

    小豆はかり「恐らく縊鬼だろう。奴がこの辺りの怪異の元凶なのだろうな」

    れんげ「くびれおに?」

    小豆はかり「奴は性質が悪いぞ。あの川に住みついて、とり憑いた人間にそこで溺れ死ぬよう約束させるのだ」

    れんげ「約束…はっ!?」

    れんげ「ほたるんが危ないん!学校終わったら約束があるって言ってたん!」

    小豆はかり「やはりな…勿体ないことだ…美女は世界の宝だというのに…」

    れんげ「そう思うならほたるんを助けにいくん!小豆はかりもいちおう妖怪なんな!」

    小豆はかり「無理だな。私は小豆を撒くだけの存在。争い事は苦手なのだよ」

    れんげ「使えない奴なん…」

    小豆はかり「口の利きかたを知らん奴だ…よかろう、俺の絵を仕上げてくれた礼もある。のんのんばあとやらに知らせてきてやろう」

    小豆はかり「お前は友人とともに川原に向かえ。婆さんが到着するまであの娘を引き留めるのだ」

    れんげ「おぉ!きっとこういうのをいぶし銀っていうのんな!」

    小豆はかり「…早く行け!」

    391 = 359 :

    小豆はかり良いやつすぎる

    392 = 274 :

    アッズッキッズッキッズキッ

    393 = 287 :

    小豆はかりこんなカッコいいんか

    394 = 272 :

    「約束を…守りに来ました…」

    ???『いい子ね…あなたなら…きっと来てくれると思ってた…』

    ???『さぁ…私と…同じように…』


    縊鬼「私と同じように…この川で溺れ死んでみせろ!」

    396 = 275 :

    小豆はかりは良い奴だと思ってたよ…!!

    397 = 272 :

    夏海「くびれボディ!?そんなセクシー妖怪がほたるんにとり憑いてるって!?」タタタ…

    れんげ「縊鬼なん。絶対ワザと言ってるん」タタタ…

    小鞠「馬鹿なこと言ってないで川まで急がないと…わっ!」コケッ

    小鞠「いたた…」

    夏海「もう…姉ちゃんはホントとろくさいなぁ…」

    小鞠「私はいいから先に行って!後で必ず追いかけるから…」

    398 = 380 :

    くびれボディという発想はなかった

    399 = 272 :

    夏海「…しゃーない」ヒョイ

    小鞠「わっ…ちょっと…」

    夏海「ほら、れんちょんも」ヒョイ

    れんげ「おぉ、小柄とはいえ子供二人かついで走るとは…」

    小鞠「ちょ…夏海、走りにくいでしょ!?降ろしてよ!」

    夏海「いいからいいから…友達を助けるならみんな一緒でなきゃね♪」タタタ…

    れんげ「なっつん、カッコいいのん!」

    夏海「それに、姉ちゃんだけ置いてったら恐がって追いかけてこないかもしれないし」タタタ…

    小鞠「そ…そんな卑怯なことするわけないでしょ!」

    400 = 272 :

    「死ななきゃ…死ななきゃ…約束だから…死ななきゃ…」

    縊鬼「そう…こっちへおいで…そのまま川の中へ…」

    「死ななきゃ…死ななきゃ…」

    縊鬼「そうだ…お前とならきっとわかりあえる…お前は私を独りにしたりしない…」

    「約束だから…一緒に死んであげなきゃ…」

    縊鬼「さぁ…そのまま水の中へ身体を横たえるがいい…眠るように…こちら側へ来られるから…」


    ガサガサガサッ!


    夏海「ちょーっと待ったぁ!」

    夏海「うわっ!なにあいつ!恐っ!」

    小鞠「いたた…もう少し気をつけてよ夏海…藪の中を私の顔でかき分けて突っ切るんだもん…」

    小鞠「って恐っ!」

    れんげ「あれが…縊鬼…」


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