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    元スレれんげ「のんのんばあとウチ」

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    タグ : - のんのんびより + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 14 :

    巷説百物語みたいだな

    252 = 1 :

    ピーンポーン♪


    れんげ「にゃんぱすー」

    「れんちゃんいらっしゃい。もう小鞠先輩来てるよ」

    「あら、その猫は?」

    「ナ─ン」

    れんげ「家で飼ってる猫…ついてきちゃったん。部屋にあげてもいいん?」

    「いいよ、私も猫好きだし。この子オス?メス?」

    れんげ「よくわかんないけど多分オスだと思うん」

    253 = 1 :

    小鞠「遅いよれんげ…」

    小鞠「あ、れんげん家の猫じゃん」

    「ナ─」

    小鞠「あは、おいでおいで」

    「先輩って猫好きですよね。お裁縫とか粘土でも作ってましたし」

    小鞠「うん、だって可愛いじゃん。でもこの子は撫でてもあんまり反応しないんだよねー」ナデナデ

    「……」

    れんげ「もうだいぶお年寄りだからなんな」

    小鞠「そういえばこの子、私が物心ついたころから宮内家にいたもんね」

    「ずいぶん長生きなんですね」

    「……」

    254 = 1 :

    「……ナン!」

    れんげ「どうしたん?」

    「ナ─!」ピョン

    れんげ「あ、こら」

    「ナ─!ナ─!」ペシペシ

    れんげ「こら、やめるのん。それはほたるんの縫いぐるみなん」ヒョイ

    「フギャアアア!」ジタバタ

    小鞠「突然どうしたんだろ…?」

    小鞠「あは、可愛いねこれ。猫の縫いぐるみだ」

    256 = 1 :

    「あ…それは端切れが余ったからなんとなく作ってみたやつなんですけど」

    「ナ──!」ジタバタ

    れんげ「やれやれ、年甲斐もなく可愛い猫さんに一目惚れしてしまったらしいん」

    小鞠「あはは…でもその子の気持ちもわかるよ。これすっごく可愛いもん」ギュウ

    「あ、よければ今度もっとちゃんとしたの作りますよ。それはけっこう縫い目とか雑にしちゃってるので」

    小鞠「ほんと!?わぁ楽しみだなぁ!ありがとう蛍!」

    「いえ…先輩の喜ぶ顔が見られるならこれくらいいくらでも///」ポワワ~ン

    「……」

    257 = 1 :

    「ナァ…」

    れんげ「…そんな物欲しそうな顔したってダメなん。これはほたるんのなんよ?」

    「あ、猫ちゃんの分も作ってあげるよ?型紙あるし、一つ作るのも二つ作るのも変わらないから」

    れんげ「ありがとなん。でもそれならこっちので充分なん。どうせ爪引っかけて破いてしまうん」

    「そう?じゃあもし破れちゃったら教えてね。縫い直してあげるから」

    れんげ「そこまでお世話にはなれません。その時はウチがなんとかするん」

    小鞠「いや、素直に蛍に頼んだ方が…」

    れんげ「よかったんなー、こんな可愛い恋人が出来て」

    「ナ─♪」

    (恋人かぁ…いいなぁ…)ポワワ~ン

    小鞠(蛍ってばまた恋してる目になってる…蛍の好きな人って誰なんだろ…?)

    258 = 1 :

    数日後


    「ナァー!ナァー!」


    一穂「…れんちょん、猫くん鳴いてるよ~。お腹すいたんじゃないの~?」

    れんげ「そう思うならねえねえが見てくればいいん」

    一穂「いや、ウチくらいになると脳が腰上げろって命令だしてから身体に届くまでタイムラグがあるからさ…」

    一穂「ここは若いれんちょんにゆずりますよ…」zzz

    れんげ「…仕方ないのんな」

    260 = 1 :

    れんげ「どうしたん?この世の終わりみたいな鳴き方してるん」

    「ナァー!ナァー!」

    れんげ「あれま…案の定やっちまいましたか」

    ボロ…

    れんげ「恋人はもっと優しく扱わないとダメなん。そんなんだからモテないんよ?」

    「ナァー!ナァー!」

    れんげ「わかったん…ウチが直してきたげるん」

    「ナ─♪」

    れんげ「ねーねー、お裁縫箱どこなーん?」タタタ…

    262 = 1 :

    一時間後


    れんげ「待たせたん!生まれ変わった恋人さんの…」

    「ナ─♪」

    れんげ「お披露目なん!」ドン!

    「…!?」

    「ナァー!ナァー!」

    れんげ「ど、どうしたん…なに怒ってるん?」

    れんげ「お前が気に入るようにって色々縫い付けてみたんよ?ほら、特にこのライオンを思わせるタテガミなんか…」

    「ナ─ッ!」バシッ!

    れんげ「なにするん!猫のくせに固定観念にとらわれてウチの芸術を理解しないとは…」

    「フ─ッ!フ─ッ!」

    れんげ「もういいん!勝手にするん!」プリプリ

    「ナァ…」



    「……」キラリ

    263 = 128 :

    しえん

    265 = 35 :

    しえん

    266 = 134 :

    SSって時間も労力も異常に消費するわりに得るもん少な過ぎるけどよくやって偉いな>>1
    少しでもスレの奴らのお気に召さないと叩かれるから書きたいことってよりもスレの奴らの為におもねって書かないとならんし
    少しでも遅いもんなら「もういいよ」「10分に1レスとかレス稼ぎし過ぎ」「まーた投げっぱか」「どうしてこんなにちんたらやってるの?」「レスがねーと続きも書けねーのか構ってちゃん」なんて言われたり
    頑張っても頑張ってもほぼ書き込みがなかったりあっても「ほしゅ」「支援」みたいななくても変わらんようなのしかなかったり
    挙句折角完成させてもまとめでも好き勝手言われたりして
    本当偉いぞこのまま頑張れ>>1

    268 = 35 :

    どうした

    269 = 261 :

    朝まで残してくれよ

    270 = 42 :

    寝たか?

    271 = 35 :

    未完とか勘弁してくれよ

    272 :

    その夜


    カリカリカリ…

    このみ「くぅ~w疲れたぁ…受験生は大変だ…ひと息入れるかな…」ガラッ


    小鞠「……」スタスタスタ


    このみ「おや、表を行くのは小鞠ちゃん…」

    このみ「小鞠ちゃーん!こんな時間にどこ行くのー?」


    小鞠「……」チラッ

    小鞠「……」スタスタスタ


    このみ「ちょ、シカトは傷つくなぁ…」

    273 = 272 :

    このみ「待ってってば…小鞠ちゃーん!」タタタ…

    小鞠「……」

    このみ「もう!さっき完全に目が合ったよね?無視していくなんてお姉さん悲しいぞ?」

    小鞠「……」

    このみ「それでどこまで行くの?明日の朝ご飯のおつかい?小鞠ちゃん暗いのダメなんだから一緒に行ってあげよっか?」

    小鞠「フギャアアア!!」

    このみ「ちょ…そんな怒んなくても…そうだよね、小鞠ちゃんもうお姉さんだもんね…」

    小鞠「シャァ!!」ヒュン!

    このみ「痛っ!」

    このみ(腕に爪痕が…!)

    274 :

    がんばれ

    275 :

    しえん

    276 = 272 :

    小鞠「ナ──オ!」ピョン

    このみ「うわっ!屋根に飛び乗っちゃった…いつの間にそんなジャンプ力身に着けたの?」

    小鞠「ナ─!」ピョン ピョン ピョン

    このみ「すごい…屋根を飛び移ってく…小鞠ちゃんってば、また妙な大人のイメージに影響されてるのかな…」

    このみ「…とにかく追い掛けてみよっと」タタタ…



    「よし、完成!先輩に渡すものだから納得いくまで何度も作り直しちゃった♪」

    コンコン

    「…?」

    「窓から音が…」シャッ シャッ


    小鞠「……」


    「せ、先輩!?ここ二階ですよ!?」

    小鞠「……」

    「ま、まぁどうぞ…とりあえず中へ…」カララ

    277 = 272 :

    小鞠「……」

    小鞠「いや、失礼つかまつった。我輩は人様の家の敷居を跨げる身分でないゆえ」

    「あはは、先輩ったらおかしい。時代劇の真似ですか?」

    小鞠「…はて、なにか可笑しなところがありましたかな」

    小鞠「人化の術は完璧なはずだが…」ボソッ

    (はっ!きっと先輩また妙な大人のイメージに影響されてるんだ…傷つけないように付き合ってあげないと…)

    「そ、それで先輩…こんな時間になにかご用ですか?」

    小鞠「うむ…貴女は蛍殿であったな…蛍殿、恥ずかしながら我輩…」

    「はい?」

    小鞠「我が花嫁を…迎えにあがったのだ…!」

    「え…ええっ///」

    278 = 272 :

    小鞠「すまぬ…そなたにも準備があるのは分かっていたのだが…どうしても待ちきれず…」

    「たたたた…確かに心の準備は必要ありますけど…ででで…でも、先輩がそういうなら私…」

    小鞠「そうか!出来ておるのだな!」ズイッ

    「せせせ…先輩…そんなに見つめられると///」

    「それに私、どうせなら先輩がお嫁さんの方がいいんだけどなぁ…なんて///」

    小鞠「それでどこにある?早速見せてはくれまいか」

    「え…見せるってなにをですか?」

    280 = 272 :

    小鞠「言わずともわかるであろう!あまり焦らさず見せていただきたい!」ズイッ

    「はっ…!見せるってそういう…!」

    小鞠「さぁ!さぁ!」

    「ふ…」

    「フケツ!」バシッ

    小鞠「フギャ!?」

    「あ…ごめんなさい先輩…私ったら力の加減を…」オロオロ

    小鞠「くっ…」

    小鞠(はっ…これは…我が愛しの花嫁!)

    281 :

    猫www

    282 = 272 :

    ピーンポーン♪

    このみ「夜分にすみませーん…富士宮ですけど、蛍ちゃんまだ起きてますかー?」


    小鞠「はっ!?」


    このみ「蛍ちゃんごめんねーこんな時間に。まさかと思うけど小鞠ちゃん来てないよ…」ガチャ

    このみ「ね……」


    小鞠「……」

    「……」


    このみ(乱れたベッド…ひと悶着あった雰囲気…いい感じに対照的な女の子が二人…)

    このみ(ここここ…これはっ!)

    283 = 272 :

    このみ「だ、ダメだよ二人とも!いくら周りに男の子がいないからってそっちに走るのは!」
        
    このみ「高校いくまで待ってれば男子なんていくらでもいるんだからさ…ねっ、考え直そうよ!」

    「こ、このみさん……」

    「このみさあああん!先輩が…先輩が私のこと…!」

    このみ「よしよし…そういう事するのは十年早い。私だってまだなんだから…」

    「ぐすっ…恐かったですぅ…」

    284 :

    このみちゃん可愛いよこのみちゃん

    285 = 272 :

    小鞠「くっ…!あまり人に見られるのはまずい!」

    ガシッ

    「あ…その縫いぐるみ…」

    小鞠「御免!」ピョン

    ピョン ピョン ピョン ピョン

    「すごい…先輩ったらいつの間にあんなに身軽に…」

    このみ「そうじゃないよ蛍ちゃん。あの身のこなし、さては…」



    チュンチュン…

    このみ「さては物の怪の類だなぁ…ムニャムニャ…」

    このみ「はっ!夢か…」

    このみ「幼稚な夢を見たもんだ…勉強のしすぎかなぁ……」

    286 :

    おもしろい

    287 :

    しえん

    288 = 272 :

    「ナ─♪ナ─♪」スリスリ

    れんげ「…えらく機嫌いいんな、なにかあったん?」

    「ナ─♪」スリスリ

    れんげ「あ!この縫いぐるみ…さてはほたるんのところから盗ってきたんな!?」ヒョイ

    「ナァ─!ナァ─!」

    れんげ「泥棒する猫は泥棒猫なん!昼ドラでお嬢様にイジメられてもいいん!?」

    「ナァ─!ナァ─!」

    れんげ「…これはほたるんに返してくるん!まったく悪い子なんな!」プリプリ

    「ナァ─!ナァ─!」

    「……」





    「…残念なり」

    289 = 286 :

    シャベッタァァァァァ

    290 :

    残念なり

    291 :

    めっちゃ面白れえ

    293 = 272 :

    ■小豆はかり


    【小豆はかり】は姿を見せず人家で小豆を撒く音を鳴らす妖怪で、ポルターガイストの一種とも考えられる。
    この妖怪の名は平秼東作の【怪談老の杖】に登場するのだが、その記述がなんとも面白い。

    昔、麻布あたりに禄高二百俵ほどの侍が住んでいた。
    その家には昔から化け物が住んでいると噂されていたが、屋敷の主人も別段隠そうとしていなかった。
    友人に化け物の事を訊ねられても「それほど怪しいものでもない。昔からの事なのでもう気にもならなくなってしまった」
    と、わけなく答えてみせ、その友人が話の種に見てみたいものだと希望すれば「では家に泊まっていくといい。
    しかし日によって現れないこともあるので四、五日はみてもらったほうがいいだろう」と快諾するのだった。

    はたしてその晩、小豆はかりは現れた。
    侍と友人が息を殺して待っていると、天井の裏からどしどしという足音がした。
    あっと思って耳をすますと、今度はなにやら小豆を撒いているような音がパラパラと聞こえる。
    小豆の音は次第に大きくなっていき最後には一斗(約18ℓ)ほどもぶちまけているかのような騒がしいものになっていた。
    それだけでなく庭石の上を下駄で渡るような音が聞こえたり、手水鉢で手を洗っているような音もする。

    友人はたいそう驚いて「これはすごい。しかし危険はないのか」と侍にたずねたところ
    「この通り音をたてるだけでそれ以上のことはない。時々埃を落としたりもするが害のない妖怪だ」と答えたという。
    その後も幾人もの客人がこの屋敷を訪ね小豆はかりの怪異を見聞きしたが、主人の言う通り慣れてしまえば
    恐いものでも面白いものでもなくなってしまい、誰も興味を示さなくなった。

    怪談老いの杖ではこの話の最後をこう括っている。
    この侍は生涯妻を取らず、男世代であったという。もし女子供のいる家であれば尾ひれをつけてこの事を言いふらし
    小豆はかりはもっと有名な妖怪になっていたかもしれない。しかし世に出回っている怪談の多くは、臆病な下女などが
    厠で動物の尻尾を見間違えて言いふらしたようなものが殆どである。それだけに、この妖怪だけは何の仕業なのか分からない。
    下手に話が誇張されていないだけに、その存在に妙な信憑性があるのが小豆はかりという妖怪なのだ。

    /nox/remoteimages/1e/dd/294a9a2795a8e600491c5d6a0063.jpeg

    294 = 284 :

    これは良SSだな

    296 = 272 :

    のんのんばあ「おぉ、これは小鞠ちゃんだなぁ。よぉ描けとる」

    小鞠「ふふん!県のコンクールで金賞だったんだよ!」

    小鞠「その絵と並んだ私の写真を撮らせて欲しいって色んな人に頼まれたんだから!」

    夏海「いや、描いたのれんちょんだし…なんで姉ちゃんが得意げにしてるのさ」

    「この絵って秋にスケッチに行った時のだよね。いつの間に応募してたの?」

    れんげ「ねえねえが勝手に応募しちゃったん」

    「なんか、ジャニーズみたいだね…」

    小鞠「新聞の地方欄にも載ったんだよ!ほら、【天才小学生現る!】だって」

    のんのんばあ「こりゃあ大したもんだ…れんげちゃんには才能があるだなぁ」

    297 :

    もうダメだ寝る私怨

    298 :

    おもろい

    299 :

    >>293凄く胆の据わった侍だな

    300 = 272 :

    れんげ「そんなの見たままを写しただけで芸術性のカケラもないのん。審査員は見る目がないのんな」

    小鞠「芸術性のカケラもないんだ…私の姿って…」

    夏海「れんちょんって芸術に対する姿勢がやけにシビアだよね…」

    のんのんばあ「こんなにそっくりに描けとるのに…」

    れんげ「のんのん!写実主義はウチの肌に合わないんな。目には見えないオーラを感じ取って形にしてこそウチの芸術…」

    のんのんばあ「れんげちゃんは本当に絵が好きなだなぁ」ニコニコ

    れんげ「当然ですが!」

    のんのんばあ「ますますしげーさんと似とる…」

    れんげ「…ずっと聞こうと思ってたけど、しげーさんって誰なん?」

    のんのんばあ「ん?あぁ、昔オラが手伝いしとった家の男の子のことじゃよ」


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