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    元スレ夏海「なつみちゃんわるくないもーんwww」

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    タグ : - こまちゃんェ... + - なつみSTEP + - のんのんびより + - 神スレ + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 1 :

    -旭丘分校 木曜日 午前10時30分

    今日もほたるんは来た。
    でも昨日から様子に変化はない。れんちょんも、ほたるんも授業中も黙々とプリントを完成させている。

    先生は、相変わらず教壇で寝てる。
    だから、教室はとても静かだ。

    窓から校庭を眺めてみる。誰もいない。
    この季節、村はいつも曇りがちで、時雨れる。

    だから、外じゃ遊べない。一緒に遊ぶ人も居ないんだけど。

    夏海「…あ」

    雪だ。
    暗い空から白い小さな粒がひらひらと落ちてくる。

    毎年、結構な量の雪が降る。
    でも、初雪はやっぱり気分が高揚する、はずだったけど。

    153 = 115 :

    夢オチはよ

    154 = 1 :

    -宮内家 木曜日 午後7時

    ここは他人の家だ。
    だからいまひとつ落ち着け無い。もう慣れたとはいえ。

    ストーブの前で三角座りになる。
    数分もすると、顔が火照り汗が出てくる。

    私はこれからどうしようか考えていた。

    夏海「ずっとここには居れないよね。」

    夏海「……」

    とりあえず、中学校を出るまではなにもできないから。
    それまではここに居よう。

    昔のことはできるだけ思い出さないようにして。
    学校も、ちゃんと行って。

    155 :

    なんでのんのんびよりは欝SSばっかりなんだよ…

    156 :

    このこまちゃん持ち帰って良い?

    157 :

    ひぐらしかよ

    158 :

    >>156
    死姦は駄目だよ

    159 = 1 :

    -旭丘分校 金曜日 午前8時

    夏海「おはよーれんちょん。」

    れんげ「にゃんぱすー」

    二度目の挨拶。同じ家を一緒に出てるから。

    夏海「おはよーほたるん。」

    返事はない。わかってるけど、一応挨拶はする。
    会釈が返ってきたように見えたけど、きっと気のせいだろう。

    夏海「今日は寒いねぇ、昨日雪降ってたんだ~」

    夏海「って、ほたるんも知ってるか」

    夏海「遠くで雷がなると、決まってすぐに雪が降りだすんよ」

    夏海「まったく、冬は嫌んなっちゃうよねぇ~」

    もちろん、返事はない。

    160 = 1 :

    -旭丘分校 月曜日

    夏海「おはよーれんちょん。」

    れんげ「にゃんぱすー」

    夏海「おはよー…ほたるん。」

    夏海「今日も寒いねぇ」

    夏海「そろそろマフラーつけてもいいかも」

    相変わらず、うつむいて机を見ている。
    顔のやつれは、日増しに強くなっていた。

    今日も返事はない。


    おそらく、これからもずっと。

    161 = 19 :

    この夏海精神タフすぎだろ

    162 = 1 :

    -農道 12月

    近所の道を散歩してみる。
    薄く積もった雪を踏む。ギシギシとした感触は、あんまり好きじゃない。

    すれ違う人も居ない。やっぱり、ここは田舎だ。

    隣町の病室から見た風景は、きっとそんなに都会ということもないんだろうけど
    朝から行き交う人はみんな忙しく、まるでアリのようにせっせと移動していた。

    相変わらず、左右の空間は広く、一人うつむいて歩みを進めていた。

    なにをやっても楽しくない。

    もう、あれからどれくらい経ったのかもわからない。
    物事ついた時からなにひとつ代わり映えしない村の風景は、時間の感覚を狂わせる。


    いつか、いつの日か、どうにかこんな状況を終わらせたい。


    そう、思い始めた。

    163 = 135 :

    164 :

    >>163
    やめろ

    165 = 2 :

    もういいから

    166 = 20 :

    兄貴と母ちゃんは何やってんだ

    167 :

    >>142
    おいやめろ・・・やめてくれ

    168 = 1 :

    -某所 

    あの日から何年経っただろう。3年?4年?5年?もう、10年くらい経つかも。

    月日の記憶は、あの日を境になんだか曖昧になってしまった。

    友達の居ない日々というのは、とてものろく感じたが、過ぎてしまえばなにをしていたのか
    自分でもよくわからない。

    私は、大阪で仕事をしながら暮らしている。
    中学を出てすぐに、誰にも言わず貯金だけを持って家を出た。
    ここでの生活には案外すぐに慣れた。あの村から離れたくて、すがるようにきた都会。

    憧れていた東京へは行けなかった。ほたるんの故郷だから、なぜか申し訳なくて。

    結局、事件は行方不明ということで時効になった。

    だから私が本当のことを話しても、罪には問われないだろうけど
    いまさら事実を話したところで、姉ちゃんは帰ってこない。

    それに、信じてもらえるかすら、わからない。

    169 = 120 :

    >>163
    お前バカだろ

    170 :

    人に限らず埋める時は表面を取り繕わないとすぐバレるぞ

    171 = 36 :

    /nox/remoteimages/62/ad/fd156e2eee4f8a13975efeb2b709.jpeg

    172 = 2 :

    >>171
    もうやめい

    173 = 1 :

    長い月日が流れても、ふいに思い出す。

    落ちる瞬間の、姉ちゃんの顔。
    水しぶきが上がり、すぐに聞こえた鈍い音。

    そして、冷たい土と雨の感覚。

    あの県の、あの村の名前を、たまに耳にした時、私は心が締めつけられる。
    誰かが、私の後ろからいつも追ってくるような、誰かが私を責めるような気持ち。

    一生、これは付きまとうだろう。私の責任だ。


    だから、もう終わりにしようと思う。

    何年か前のあの日、願ったように。

    174 = 167 :

    やばい用があるから読みたくないけど文章もすごく上手で読まずにはいられない

    175 :

    夏海ちゃんもう嫌い

    176 = 1 :

    -県道 午前1時30分

    夏海「あ、そこの砂利道のとこで止めてもらえます?」

    タクシー「はいはい、でも姉ちゃんよ、こんな田舎でなにすんのさ?」
    タクシー「ここいらは夜んなると真っ暗だよ?県道もあーんま車通らねえし」

    夏海「私の…地元なんで、大丈夫ですよ」

    タクシー「あ~そうかいね こりゃ失敬 じゃ、お代は4590円ですわ」

    夏海「えっと、じゃあちょうどで」

    苦しいのは、今となっては自分だけだから。
    誰にも迷惑はかからないだろう。

    車のドアが開く。
    辺りは昼なのにどこか薄暗く、人の気配はなかった。

    あの日とまったく変わらない光景。

    177 :

    嘘…だろ…

    178 = 167 :

    おいやめろ

    179 = 1 :

    タクシー「へい、まいどおおきに」
    タクシー「ああお客さん、これ、ウチの会社の電話番号やから、よかったら帰りに」

    夏海「…すみません、たぶん使わないと思いますから」
    夏海「それに、ここ、圏外でしょうし」

    タクシー「あ~そりゃ残念ですわ、ほなおおきに、きいつけて」

    夏海「ええ、どうも」

    車が砂埃を巻き上げながら舗装道へと戻ってゆく。

    私が最後に会った人が、中年のおじさんだったのは少し残念だ。

    兄ちゃんみたいな、かっこいい人がよかった。

    もしも過去へ戻れたら、私は自分になんて言うだろうか。
    逃げろ、ちゃんと話せ、とかかな。まぁ、埋めるな、とは言いたいよね。

    180 = 150 :

    なっつんあかん

    181 :

    やめてええええええええ

    182 = 120 :

    やめてください

    183 :

    ダメ やめろ

    184 :

    過去へ戻れたら脅かすのを止めろや

    185 = 1 :

    -獣道 午後2時

    夏海「んしょ、んっしょっと」

    夏海「あれぇ、ここらへんだったはずなんだけどなぁ…」

    枯れかかった草達を分け、道を進みながら私は過去を思い出していた。

    あの後、ほたるんはまた学校へ来なくなった。
    れんちょんも私も、同じ家、同じ教室だけどあんまり話さなくなったし。

    夏海「ここも少しは様変わりしたらしいねぇ」

    夏海「あ!あった、まだ壊れてないや」

    みんなそれぞれ別々の道に進んで、会う機会もなくなった。
    もしかしたらどこかで母ちゃんや兄ちゃん、ほたるんとすれ違っていたかもしれない。

    でも、たぶん、気づいても、気づかなくても、声をかけることはないだろう。

    186 :

    やめろ

    187 = 177 :

    なっつん…やめるのん!!

    188 = 152 :

    なっつんかわいそう

    189 :

    いもむし

    190 :

    なんだこの生々しさは・・・

    191 = 1 :

    声をかける機会も、今日でなくなるわけだし。


    夏海「しっかしこの吊橋も、ずいぶんボロボロになっちゃったなぁ。」

    たいした風じゃないのに大きく揺れる吊り橋を中腰で進む。
    手すりの錆が手袋に刺さる。

    夏海「う~怖いなぁ すごいぞ、当時の夏海ちゃん!」グラグラ

    夏海「あーやっぱ真ん中からの景色はいいねぇ~」

    割りと高い場所に作られているこの橋。
    眺めはとてもいいもので、隣町の山もここからだとよく見える。


    夏海「ん…もうすぐ2時45分だね」

    夏海「11月、あの日のあの時間。」
    夏海「今年はけっこう、暖かいな。」

    192 = 177 :

    鬱になるわ…

    193 = 103 :

    やめ・・・

    194 = 36 :

    195 = 1 :

    あの時間が、近づいてくる。

    手すりから手を離し、あの日の姉ちゃんみたく、その場でしゃがみ込む。

    あの日より朽ちた橋は、すこしの風でぐらぐらと揺れを増す。

    下を覗いてみる。高さは、20mはあるだろうか。
    本能的な怖さが足を震わせる。

    夏海「姉ちゃん、今、そっちに行くからねぇ。」

    姉ちゃん一人じゃ寂しいだろうし。私だって寂しいから。

    196 = 167 :

    >>194
    だからそういうのはやめてくれ!

    197 = 164 :

    /nox/remoteimages/cd/59/a522852580961278d2e4b7f661b8.jpeg

    198 = 186 :

    >>194
    やめろ

    199 :

    なっつんアカン

    200 = 175 :

    >>197
    ワロ…えない


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