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    元スレ杏子「さやかを百合にしたい」ほむら「それはいい考えね」

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    101 :

    さやかと恭介が会わなかったら、さやかが魔法少女にならない未来になるのか…?

    102 :

    百合少女になる未来か

    103 :

    その場合でも結局まどかほむらあたりのために契約しそうなんだよなぁ

    104 :

    ところでほむらがロリまどかを攻略する展開はまだかね

    105 = 19 :

    杏子「悪いな。すぐ戻るよ」

    杏子(ほむらのヤツ何考えて……)


    ほむら『杏子、こっちよ』

    杏子『え、どっちだ?』

    ほむら『右手に茂みがあるでしょ。その中に来なさい』


    杏子「えーっと右手だから……ここか? ってお前……」

    ほむら「お疲れ様。結果的に考えれば、あなたが今の段階で美樹さやかと接触したのは正解だったわね」

    杏子「どういう意味だそりゃ……てかここからどうするんだよ?」

    杏子「さやかを納得させてなおかつ怪しまれずに別れるとか、私の頭じゃどう考えても無理なんだけど……」

    ほむら「私の頭で考えても無理よ」

    杏子「は?」

    ほむら「あの子のことが心配なら安心しなさい。両親がすぐに迎えに来るわ」

    杏子「えっと、言ってる事の意味が……」


    ―――――――――――カチ

    106 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    杏子「……は!?」

    ほむら(さて、あの出来事の全てがどれだけ未来に影響しているか……)

    杏子「ど、どういうことだ? ここは一体……」

    ほむら「2013年×月×日……一応戻って来たわけだけれど……」

    杏子「なっ……て、テメーどういうつもりだ!?」

    杏子「まさかさやか放っといたまま時間元に戻しやがったのか!?」

    ほむら「その通りよ。こうでもしないと貴女は美樹さやかから離れなかったでしょうからね」

    杏子「ほむら……!!」

    ほむら「正直今の状態でも大丈夫な気はするけれど……ダメ押ししておくに超したことはないわね」

    ほむら「もう一度行くわよ。戻るのはこれで最後になるかもね」


    ―――――――――――――カチ
     
     

    109 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    杏子「ん……んぅ……」

    ほむら「遅いお目覚めね。流石に短時間に2連続はキツかったかしら」

    杏子「ほむ、ら……」

    ほむら「早く起きなさい。随分と面白いことになってるわよ」クス

    杏子「一発……殴らせろ……」

    ほむら「私を殴るかどうかはこの世界の美樹さやかを見てからにしなさい」

    ほむら「2010年×月×日、さっきの時間軸から2年後。元来た時間軸の3年前よ」

    杏子「……なんでさっき戻ったのに、また時間遡行しやがったんだよ」

    ほむら「ダメ押しするためよ、言ったでしょ」

    ほむら「戻る回数は最小限に抑えたいの。面倒くさいから」

    杏子「……面白いことになってるってどういうことだよ。あとお前絶対に後で殴るからな」

    ほむら「あなたのためにここまでしてあげている私に対してよくそんな口が利けるわね」

    110 :

    あくしろよ

    111 = 19 :

    杏子「うっせえ、それとこれとは別だバカ……」

    ほむら「その話は一旦隅に置いておきなさい。ほら、行くわよ」

    杏子「行くってどこに?」

    ほむら「美樹さやかのところよ。すぐそこの三滝原小学校で遊んでいるわ」

    杏子「大丈夫なのかよ、私たちが勝手に入っても」

    ほむら「侵入すること自体は容易いわ。見つかれば逃げればいいだけだし」

    杏子「頼りにしてるぜー……」

    ほむら「それはともかく、貴女はしっかり変装しときなさい」

    杏子「今姿を見られるのは望ましくないわ」

    杏子「……どういう意味だ?」

    ほむら「役者も舞台もまだ揃っていないという意味よ」

    杏子「はぁ……さっさと行こうぜ」

    112 = 55 :

    時を越えるシンデレラ系光源氏計画

    113 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    さやか「ヘーいこっちこっち! パスパース!!」


    杏子(わわ、微ロリさやかだ……!)

    ほむら「いろんな子たちに交じって毎日ああやって身体を動かしているわ」

    ほむら「昨日はドッジボール、一昨日はバスケットボールだったわね」

    杏子「そっか……ってさやかそんなにスポーツ好きだったっけ?」

    ほむら「さあ、知らないわ。美樹さやかのことなら貴女の方が詳しいでしょう」

    杏子(さやかは運動神経は良いけど、自分からスポーツをしたりするタイプじゃなかったよな……)

    杏子(どっちかというとインドアだったし、趣味は音楽鑑賞とかで……)

    ほむら「幼少期の体験はその人のアイデンティティに大きく関わるものよ」

    杏子「!」

    ほむら「その体験が鮮烈なほど、自我に対する影響は強くなるわ」

    杏子「さやかが体育系になったのって、じゃあ……」

    ほむら「間違いなく貴女の影響ね」

    114 = 7 :

    まだあった
    しえん

    115 :

    続きはよ

    117 = 19 :

    杏子「ま、マジで言ってんのかよそれ!? 一時間ちょっと一緒に遊んだだけだぞ!?」

    ほむら「時間の長さはそこまで重要じゃないわ」

    ほむら「大切なのはその体験が印象に残ったか否かよ」

    杏子「あれってそんなにも印象に残ることだったのか……?」

    ほむら「少なくとも美樹さやかにとってはそうだったってことよ」

    ほむら「左手に付けているものを見なさい」

    杏子「!

    杏子「あれって……」

    ほむら「貴女のシュシュよ。私が見ている限り、肌身離さず付けているわ」

    杏子「……」

    ほむら「鼻の下が伸びてるわよ」

    杏子「うっせえーよ!?」

    118 = 19 :

    120 = 19 :

    ほむら「まあ、結果論だけれど本当に良くやったわ。スーパーファインプレーよ」

    ほむら「美樹さやかの中で上条恭介が居た場所に、今は貴女がいるのだから」

    杏子「……」ニヤニヤ

    ほむら「まあ現段階での好感度は段違いだけれど、そればかりは積み重ねた時間が違うからしょうがないわ」

    ほむら「そもそも少しずつ積み重ねた恋と瞬間的に爆発した恋では性質もまったく違うものだし、単純比較も出来ないしね」

    杏子「な、なあほむら。これはつまり……さやかは百合になった、ってことでいいのか?」

    ほむら「グレーゾーンってところじゃないかしら」

    ほむら「今の美樹さやかがあなたに馳せている思いは少なくとも恋愛感情ではないわ」

    ほむら「もう一度貴女に会いたい、貴女が誰なのか知りたい、という思いはかなり強いでしょうけど」

    杏子「……ここから私はどうすりゃいい?」

    ほむら「彼女が2年間溜めて来た貴女に対する思いの全てを、恋愛感情に挿げ替えればいいわ」

    ほむら「今の彼女は11歳の年行かぬ少女……同性愛に対する抵抗やら世間の目やら、そんなものを意識する前にケリを付けなさい」

    121 :

    悪魔の発想だぜ

    122 :

    そろそろタイムパトロールが来るぞ

    124 = 50 :

    一月以上遡れるってことは悪魔ほむってことだよな
    まどかの神化も気がかりだろうに杏子にここまで付き合うとは

    125 :

    うわつまんね

    126 = 19 :

    杏子「……お前もしかして、こうなることが分かってて私にあんなことさせたのか?」

    ほむら「戻って来ると言ったのに戻って来なかった。別れの言葉も無しに居なくなった」

    ほむら「それくらいの絶望があった方がかえって印象は強くなるものよ」

    ほむら「手元にはほんの僅かな希望を残してね」

    杏子「……なんていうか、悪魔じみてるよ。ホント」

    ほむら「言ったでしょ、百合は戦争よ。勝つためなら鬼にも悪魔にもならないといけないわ」

    ほむら「そういう意味では貴女はまだ甘い……」

    ほむら「私なら不安要素である上条恭介を抹殺したし、自分の印象を強めるためにもっと美樹さやかに絶望を残すわ」

    杏子「甘くて悪かったな……私はさやかが不幸せになるようなことはしたくないんだよ」

    杏子「そういや……あの坊ちゃんはどうなってるんだ? さやかと交流は無いのかい?」

    ほむら「美樹さやかどころか、母親以外の女性との交流が一切ないわよ」

    杏子「えっ」

    127 :

    ホモォ……

    128 = 19 :

    ほむら「バイオリンもやめて、代わりにエレキギターを弾いているらしいわ」

    ほむら「腕前は評判らしいわよ。才能のある人間は何をやらせても輝くものね」

    杏子「ほ、ほむら……アンタ一体何したんだ……?」

    ほむら「女の恐ろしさを教えただけよ。9歳の少年には酷だったかもしれないわね」

    杏子「……」

    ほむら「良心の呵責でも感じているのかしら?」

    杏子「私の我侭がそこまで人生変えちまったんだから、そりゃ……」

    ほむら「けれどこれで彼は腕を失う未来も無くなったし、これからギタリストとして輝かしい栄華を極めるわ」

    ほむら「幸せを失うということは新たな幸せを得るということでもあるわ」

    ほむら「むしろ私は美樹さやかに惚れられる未来が無くなって感謝して欲しいと思っているくらいだけれど」

    杏子「なんていうか、ホントアンタには敵わないよ……」

    130 = 19 :

    ほむら「一応私なりに彼の幸せは考えたつもりよ」

    ほむら「頭の悪い女共に一生付きまとわれ、疲弊していくくらいなら……芸術に没頭できる環境に身を置いた方が良いでしょう」

    杏子「……」

    ほむら「睨みつけるのはやめなさい。彼女の頭が悪いのは事実でしょう」

    杏子「……アンタのそういうところは嫌いだ」

    ほむら「悪かったわね。美樹さやかには幾度と無く苦渋を飲まされているから、無意識に辛辣になってしまうのよ」

    ほむら「私だって仲良くなれるならそうしたかったわ」

    杏子「……今からでもやり直せる思うぜ、ほむら」

    ほむら「美樹さやかが百合になった時にでも考えさせてもらうわ」ハァ

    杏子「ふふ、それじゃあ尚更頑張らないとな!」

    131 = 19 :

    杏子「で、次はどうすればいいんだ?」

    ほむら「本当に自分では何も考えないのね……」

    杏子「だからこうやってアンタに頭を下げてるんじゃないか」

    ほむら「やれやれ……私がフォロー出来なくなった時、どうなっても知らないわよ……」

    杏子「そんときはアンタと心中さ。元より存在しなかったものだ、今さら無くなっても後悔はしないよ」

    ほむら「……次の作戦の大まかなストーリーを言うなら、劇的な再会よ」

    杏子「劇的な再会?」

    ほむら「私が変装して美樹さやかを襲うわ」

    杏子「ま、まさかそこを私が助けろとかって言わないよな?」

    ほむら「その通りよ。ベッタベタだけれど11歳児にはそれくらい筋書きの分かり易いストーリーの方がいいでしょう」

    ほむら「あとは貴女が適当にたらしこめば終わりよ。美樹さやかは間違いなく百合になるわ」

    杏子「そんな安い自作自演でそう都合良くいくのか……?」

    ほむら「それは私たちの演技力にかかってるでしょうね」

    杏子「演技力……」

    ほむら「言っておくけど、私は今までの恨みつらみ全部ぶつけるつもりで美樹さやかに襲いかかるから、貴女も本気で撃退しなさいよ」

    133 = 19 :

    杏子「頼むからほどほどにしてくれよ……さやかに危害が加わったら、茶番って分かってても自分を抑えらんねえから」

    ほむら「そのくらいの必死さが人の心を動かすものよ。望むところだわ」

    杏子「不安で仕方ねー……」

    ほむら「美樹さやかが下校しているタイミングでいいでしょう。適当に襲うから撃退しなさい」

    杏子「あいよ……」

    ほむら「再会した時の臭いセリフくらいは考えておきなさい」

    ほむら「それこそ一言で射止めるくらいのものをね」クス

    134 = 100 :

    まさか変装にパンツを使うつもりじゃ・・・

    135 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    杏子(なんて言ってたけど、そんなん思いつかねーよ……)

    杏子(私漫画とかあんまり読んだことないし……さやかの家にあったのくらいで……)


    さやか「ふんふーん……」


    杏子(にしてもさやかのヤツ、いつも1人で家に帰ってんのか……?)

    杏子(11歳がこの時間に1人は危ねーだろ……社交的だし、一緒に帰る友達くらいいるはずだけど……)

    杏子(まあ、ほむらがなんかしてるだけかもしんねーから考えてもしゃーないけど……)

    杏子「……」

    杏子(なんだ、この感じ……? 気持ち悪りぃ……肌に何かがまとわりついてるような、べっとりとした何かが……)


    ―――――ピキ


    杏子「なっ」


    ドゴォォォォォォォンン!!

    137 :

    最初良スレと思ってたのにほむらがクズにされるいつもの愛されさやかスレだった

    139 = 19 :

    杏子(なな、なんだこの爆発!? 洒落になんねーぞ!?)

    杏子(てかなんだここ……さっき居た場所と全然違……)


    ドゴォォォォォォォンン!!


    さやか「きゃああああああ!?」

    杏子(瓦礫が……!?)

    杏子「さやかーーー!!!」ダダッ

    140 = 19 :

    すみません、20分くらい席外します

    141 = 121 :

    席外し代行はよ

    144 :

    ★席外し代行始めました★
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    145 = 19 :

     
      
    ドシャァァァン…
     
     
    さやか(私、死んだ……?)

    さやか(てか、何がどうなって……)

    さやか「!」

    さやか(わ、私がさっき居た場所に……瓦礫の山が……)ゾク…

    杏子「ごほっ、ごほっ……!」

    さやか(え、人……? ち、血だらけ……)サァァァ

    さやか「だだ、大丈夫ですか!? しっかりしてください!」

    杏子(変身しないと絶対に間に合わなかった……もし間に合わなかったら、さやかは……)

    杏子「ほむらぁぁぁぁぁ!!! テメェどういうつもりだぁぁーー!!?」

    さやか「ひぃっ」ビクッ


    ほむら「言ったはずよ。恨みつらみを全部ぶつけるつもりで襲うと」

    ほむら「私がパンツでも被って現れると思っていたのなら、あなたの判断ミスよ」

    146 = 55 :

    上条くんの時みたいな迫真の襲撃じゃなくてちょっと良かった

    147 :

    パンツ被ってくるとばっかり

    148 :

    なんだパンツじゃないのか

    149 = 19 :

    杏子「テメェ……!!」

    ほむら「本気で怒ってるあなたを見るのは初めてかもしれないわね」

    ほむら「その子が本当に死んだらどうなるのかしら」クス

    杏子「ブッ殺す!!」

    ほむら「美樹さやかを放っといていいの? 私の標的は貴女じゃないわよ」パチン


    ドゴォォォォォォォンン!!


    さやか「まま、また爆発……!?」

    杏子「さやか!!」ダダッ

    さやか「きゃっ!?」


    ほむら「少女片手に空を舞って……さながら王子様ね。カッコいいわよ」

    杏子「これ以上ふざけたことしてみろ……本気で殺すぞ……」ビキ…

    ほむら「瞳孔開いてるわよ」

    150 = 19 :

    さやか(まま、マジで何がどうなってるの!?)

    さやか(なんかそこらかしら火だらけだしこの人血だらけだしあの人浮いてるし……!!)

    杏子(クッソどうりゃいい……アイツぶっ殺してえけどさやかを担いでるこの状態じゃ……)

    ほむら「ここから先、まっすぐ5kmも行けば結界の中から出られるわ」

    ほむら「私は本気で殺しにかかるから必死に逃げなさい。ゴールすれば茶番は終わりよ」

    杏子「洒落になってねえんだよ!! 私はまだしもさやかは一撃でも喰らったら死ぬんだぞ!?」

    ほむら「だから必死に逃げろと言ってるのよ。戦いたくても戦える状態じゃないことは貴女が一番よく理解しているでしょう」クス

    杏子「お前マジで絶対に許さねーからな……!!」

    ほむら「良い表情ね。さながらハリウッド女優よ」


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