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    元スレ杏子「さやかを百合にしたい」ほむら「それはいい考えね」

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    51 = 19 :

    ほむら「杏子、貴女も随分と面倒くさいのに惚れたものね……」

    ほむら「こんな頭の中空っぽのノンケビッチ代表みたいなのに……」ハァ

    さやか「ちょっと」

    杏子「さやかの悪口言うなっ……」グズ゙…

    ほむら「腐っても貴女の思い人だったわね。口が過ぎたわ」

    さやか「て、てかアンタいつからそこにいたのよ!? どう考えても不法侵入で……!」

    ほむら「杏子、告白自体は悪くなかったわよ」

    ほむら「感情もしっかりこもっていたし真に迫っていたわ。好きだという気持ちもストレートに告げられていたしね」

    さやか「無視すんな!!」

    ほむら「ただ、シチュエーションの選定がまったくなってない」

    ほむら「まるで居酒屋でワインを飲まされているかのような感覚だったわ」

    杏子「……」

    54 = 19 :

    ほむら「吊り橋効果という現象から分かるけれど、人の気持ちは時と場所によって高揚もするし萎えもするわ」

    ほむら「1%でも成功する可能性が高いシチュエーションを選ぶのは鉄則よ。覚えておきなさい」

    杏子「はい……」

    ほむら「あと、貴女の告白は行き当たりばったり過ぎる」

    ほむら「思いを伝えてそのあとどうするか、まったく考えてなかったでしょ」

    杏子「それは……」

    ほむら「告白が100%成功するとでも思っていたのかしら?」

    ほむら「男に恋をし自分の願いの全てを投げ打ったこの女に対して」

    杏子「っ……」

    さやか「ちょっとアンタら私の存在忘れ……」

    ほむら「もしそうだとしたらその甘ったれた根性から叩き直しなさい」

    ほむら「百合は戦争よ。何の準備もせず、戦術も無しに戦いに挑めば……そこに待つのは己の屍よ」

    ほむら「今のあなたみたいにね」

    55 :

    (この悪魔は自分のことを棚に上げて何を言ってるんだろう…)

    56 = 19 :

    杏子「じゃあ、どうすれば良かったんだよ……」

    杏子「どうすれば私はさやかと結ばれていたんだよ!?」

    ほむら「そうね……私なら何をするよりもまず美樹さやかを縛り上げたでしょうね」

    さやか「ちょっ」

    ほむら「まず告白を拒まれる前提での作戦を立てるわ。相手がノンケだから」

    杏子「し、縛った後はどうするんだよ……? そんな酷い事したら嫌われて……」

    ほむら「フラれた時点で嫌われるのは確定よ。どんな人格者でも今まで通りの振る舞いを続けるなんてことは不可能」

    ほむら「故にそんなことは考慮する必要がないわ」

    ほむら「どんなことをしてでも相手の心を落とすことを考えるのが正解よ」

    杏子「相手の心を、落とす……」

    さやか「えっと、そういう話をするなら本人のいない場所で……」

    57 = 19 :

    ほむら「縛っておけば逃げられることも抵抗されることもないわ」

    ほむら「告白が成功するにしろ失敗するにしろ、どちらにしても都合がいい」

    杏子「なるほど……」メモメモ

    ほむら「しかしまあ……現状じゃどんな策を打っても美樹さやかの心を動かすことは無理だったでしょうね」

    杏子「えっ」

    ほむら「戦う前から敗戦は確定していたわ。現に貴女は見事に玉砕した」

    杏子「分かってるならなんで止めないんだよーー!!」

    ほむら「敗戦から得られる経験があるからよ」

    ほむら「私自身も、あなたの覚悟がどれだけのものか知りたかったしね」

    杏子「何言ってるんだよ……私はもうフラれたんだぞ……?」

    杏子「この先どうやっても、取り返しなんて……」ウルウル


    ほむら「あなたの戦場はここじゃないわ」


    杏子「!」

    ほむら「繰り返せばいいのよ。何十回でも、何百回でも」

    58 = 19 :

    杏子「お前、それって……」

    ほむら「求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん」

    ほむら「扉を叩きなさい、そうすれば道は必ず開かれるわ」

    杏子「っ……」

    さやか「アンタら、さっきから何の話して……」

    ほむら「杏子、そろそろ行くわよ」

    杏子「……さやか」

    杏子「私、絶対に諦めねーからな!!」

    さやか「杏子……」

    杏子「……行ってくれ、ほむら」グズ

    ほむら「フラれる度に泣くようなことだけは無いようにしなさいよ」


    ―――――――――カチ

      

    60 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    杏子「!」

    杏子(あれ、私、今まで何して……)

    ほむら「随分と遅いお目覚めね」

    杏子「ほむら……?」

    ほむら「まさかとは思うけれど記憶が飛んだりはしていないわよね?」

    杏子「……」

    ほむら「……美樹さやか」

    杏子「!」

    杏子「そ、そうだ! さやかだ! 私はさやかにフラれて、それで……!」

    ほむら「今の時間軸は2008年×月×日よ」

    杏子「え? 2008年って……5年前じゃねーか!?」

    杏子「なんでそんな時間まで戻って……」

    ほむら「百合は戦争よ。勝つために必要なのは周到な準備と戦術」

    ほむら「この時間軸まで戻った意味をその空っぽの頭で考えてみなさい」

    61 = 19 :

    杏子「……」

    杏子「……さやかと上条恭介の出会いを無かったことにするのか」

    ほむら「ご名答。美樹さやかがあなたの告白を断った一番の要因は、上条恭介に対する恋心が残っていたからよ」

    ほむら「ならその一番の障害である恋心を取り除いてやればいい」

    杏子「……」

    ほむら「こんなことで怖じ気付くようなら、私は貴女を高く買い過ぎていたということになるわね」

    杏子「……いや、やるよ。さやかを百合に出来るなら……なんでもしてやる」

    杏子「あんな思い、二度とごめんだ……」

    ほむら「早速行動を始めるわよ、付いて来なさい」

    62 = 45 :

    ノリノリで杏子に付き合って5年も前に戻ってくれるほむらは
    もしかしたら天使なんじゃないか!?

    63 = 55 :

    五年も前に戻ったらほむらの心臓病とか杏子の家族とかどうなってるんだろうな

    64 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    杏子「ここは……公園?」

    ほむら「美樹さやかと上条恭介の出会いはここから始まるわ」

    ほむら「コンサートの直前、この場所で発表曲の最終確認をしていた上条恭介を美樹さやかがたまたま見つける」

    杏子「お前、どうしてそんなこと知って……?」

    ほむら「数えられないくらいループを繰り返していたら、こんなくだらない情報も耳に入ってくるのよ」

    杏子「お前もお前で苦労してたんだな……」

    ほむら「くだらない同情はやめなさい。反吐が出るわ」

    杏子「……このバイオリンの音」

    ほむら「上条恭介ね。こっちは私に任せなさい」

    ほむら「あなたはこの先の泉の付近にいる美樹さやかの注意を引きなさい」

    杏子「分かった。作戦開始だな」

    65 = 19 :

    ほむら「顔は見られないようにしなさいよ」

    ほむら「過去から戻った時、時間遡行のことに気付かれると厄介なことになるわ」

    杏子「顔を見られないようにするなって言われても……私何にも持ってねーんだけど……」

    ほむら「まったく……ほら、これでも使いなさい」

    杏子「帽子?」

    ほむら「それを深く被って髪を解けば、ある程度は大丈夫でしょう」

    杏子「お前はどうするんだほむら?」

    ほむら「私にはマスクがあるわ」

    杏子「流石に容易周到だな。ホント頼りに……な……る……」

    ほむら「さて、行くわよ」

    杏子「お、おいちょっと待て。一応訊くけど、それってもしかして……」

    ほむら「まどかのパンツよ」

    杏子「……」

    67 = 19 :

    杏子「って完全に変態じゃねーか!?」

    ほむら「変態に見えるよう装ってるんだから当たり前でしょ」

    杏子「な、なんでわざわざそんなこと……」

    ほむら「いいから貴女は自分のやるべきことをしなさい。私は私で色々考えているのよ」

    杏子(ほ、本当に大丈夫なのか……?)

    ほむら「時間をかけていると美樹さやかがバイオリンの音に気付くわよ。早く行きなさい」

    杏子「そ、そっちは頼んだぞほむら!」タタッ

    ほむら(むしろこっちは貴女の方が心配なのだけれど……)

    68 = 19 :

    杏子(あのほむらがあんな格好までしてるんだ……私も頑張らないと……)

    杏子(泉の所にいるって言ってたけど、さやかはどこに……)

    杏子「!」

    杏子(も、もしかして……あれか……?)


    さやか「♪」


    杏子(う、わ……ろ、ロリさやかだ……)

    杏子(やっべえ、ちょー可愛い……!! 冗談抜きに天使に見えて……)

    杏子(お、落ち着け私……任務をちゃんと遂行して……)

    69 :

    まーた原作設定無視捏造オナニー誰得カップリングSSか

    70 = 19 :

     
     
    ~♪


    さやか(バイオリンの音……? どこから鳴ってるんだろう……)


    杏子(まずい! さやかがバイオリンの音に気付いた! 止めないと……!)

    杏子「お、おーいそこの君!」

    さやか「へ?」

    杏子「え、えっと、道を教えて欲しいんだけど……いいかな?」

    さやか「……」

    杏子(な、なんかめっちゃ怪しまれてる気が……)

    さやか「ごめんなさい、私この辺りのこと詳しくないんで」スタスタ

    杏子「ちょ、ちょっと待てって!」

    さやか「なんですか? ケーサツ呼びますよ?」ジト

    杏子(か、可愛くねぇ……そりゃこんな不審者に話しかけられりゃそうなるだろうけど……)

    71 = 19 :

    杏子(なんとか不信感を解く方法を……)

    さやか(バイオリンの音聞こえなくなった……確か向こうの方から聞こえて……)スタスタ

    杏子「さやか!」

    さやか「!」

    杏子「く、食うかい……?」スッ

    さやか(なんで、私の名前……)

    杏子(食いつけ! 食いつけ!)

    さやか「……知らない人から物貰うなって言われてるんで」

    杏子「あ……そ、そうだよな。ごめん……」

    さやか「てかお姉さん、なんで私の名前知ってるんですか?」

    杏子「え?」

    さやか「今、さやかって」

    杏子「あ……っと、その……」

    72 = 19 :

    さやか「もしかして、ストーカー……」

    杏子「えっと、そう! 私はアンタのお母さんたちの友達なんだよ!」

    さやか「お母さんたちの……?」

    杏子「美樹◯◯さんと美樹××さん。2人にさやかのこと探して来てくれって言われて来たんだ」

    さやか(お母さんとお父さんの名前だ……ってことは本当に……)

    杏子「こんなところで1人で遊んでたら危ないだろ? 誰かに攫われたりしたら大変だ」

    杏子「私と一緒に向こうで遊ばないかい?」

    さやか「……別にいいけど」

    杏子(よし!)

    杏子「そんじゃあっち行こうぜ。なんか飲み物買ってやるよ」

    さやか「いらないよ。お金なら自分で持ってるし」

    杏子「そう連れないこと言うなって」

    さやか「私、アンタのこと信じたわけじゃ無いから」

    杏子「えっ」

    さやか(でもまあ、悪い人では無さそうだし、1人で遊ぶのも飽きてたから……)

    73 = 19 :

    さやか「……で、何して遊んでくれんの? 怪しいお姉さん」

    杏子「あ、怪しいお姉さんって……」

    さやか「だってアンタの名前知らないし」

    杏子「私は佐倉ーーー」

    杏子(って本名はダメか。えっーと……)

    さやか「さくら?」

    杏子「さ、さくらだ。さくらって呼んでくれ」

    さやか「ふーん、さくらね……ま、今だけ覚えといてあげる。明日には忘れてるだろうけど」

    杏子(なーんか生意気なんだよなぁ……さやかと初めて会った時のこと思い出す……)

    74 = 55 :

    ロリさやかちゃん擦れてるな

    75 = 19 :

    さやか「さくらもコンサート見に来たの?」

    杏子「へ? コンサート?」

    さやか「この公園の傍にあるコンサートホールでやってるじゃん。バイオリンのヤツ」

    杏子「あ、ああ……うん、そうだよ。それを見に来たんだ。さやかもそうなんだろ?」

    さやか「まあね。って言っても私はお母さんたちに連れられて無理やり、だけど」

    杏子「さやかは音楽好きじゃないのか?」

    さやか「うーん……嫌いじゃないけど、ああいうのは聴いててもつまんない」

    さやか「みんな上手いし、違いとか分かんないし。眠たくなる」

    杏子「あはは、さやからしいな」

    さやか「あんなのじっとして聴いてるくらいなら外で遊んだ方が楽しいよ」

    杏子「お、気が合うな。私もじっとしてるよりかは身体動かしてる方が好きなんだ」

    さやか「へぇ、そうなんだ。じゃあテニスしようよ、そこで道具貸してくれるらしいから」

    杏子「コンサートは見に行かなくていいのか?」

    さやか「さくらがいるんだから別にいいでしょ。正直見たくないし」

    杏子「そっか。なら心配しなくていいな、とことん付き合ってやるよ」

    76 = 1 :

    がんばれー

    78 = 19 :

    杏子(……これでさやかの注意は完全に引きつけることは出来たな)

    杏子(ほむらがヘマしてない限りは、上条恭介と出会うことは無いと思うけど……)

    杏子(……今の私に出来る事は、ほむらを信じてさやかと遊ぶことだけだな)

    さやか「私言っとくけどテニス上手いよー? さくらなんてボコボコにしちゃうかも」

    杏子「私も運動神経には自身があるんでね。そう簡単にはやられてやらないぜ」

    さやか「じゃあ勝負しよう勝負! 負けた方が買った方にファンタ奢ること!」

    杏子「いいぜー。手加減しないから負けても泣くんじゃねーぞ?」

    さやか「望むところ! さくらなんてテニスボール見るの嫌になるくらい叩きのめして―――」

    79 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    ほむら「少年。あなたは私が何に見える?」

    恭介「な、何って……」カタカタ

    ほむら「思ったままのことを言えばいいわ。何に見える?」

    恭介「へ、変態、です……」

    ほむら「正解よ」

    ほむら「次の質問。私は男だと思う? 女だと思う?」

    恭介「お、女……」

    ほむら「正解よ。世の中の女はみんなこうだと思いなさい」

    恭介「あ、あの、僕……このあとコンサートに出なくちゃいけなくて……」カタカタ

    ほむら「少年。最後の質問よ」


    ほむら「これが何か分かる?」スチャ


    恭介「ひぃっ……!!」

    ほむら(幼気な少年にこんなことするのは流石に心が痛んで来るわね……)

    80 :

    この人頭おかしい…

    81 = 19 :

    ほむら(でもまあ、流石に何十回もループさせられるのはごめんだから、確実に杏子の告白を成功させるためにも……)

    ほむら(不安要素は確実に潰しておきたい)


    恭介「う……ぁ……」カタカタ


    ほむら(……私が杏子の立場なら、確実に頭を吹き飛ばしてるでしょうね)

    ほむら(そういう発想をしなくなったあたり、杏子も丸くなったってことかしら)

    ほむら(恋心は人を変えると言うけれど……)


    ほむら「……少年。これは忠告よ」

    ほむら「命が惜しかったら、今すぐコンサートホールに戻りなさい」

    ほむら「私はあなたのことをずっと見ているわ」

    ほむら「もしこの公園に戻って来たり、このことを誰かに言おうものなら……」


    ダァン!!


    恭介「ひっ!?」

    ほむら「命は無いと思いなさい」

    83 = 19 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    さやか「……」ムス

    杏子「あはは、ごめんな。流石にちょっと大人気なかったよ」

    さやか「別にいいし! 手加減される方がもっとムカつくから!」

    杏子(負けず嫌いなとこは昔からなんだなー……)

    さやか「さくら! 次はバスケやろ!」

    杏子「た、対戦形式のはやめにしないかい? ほら、キャッチボールとかそういうヤツを……」

    さやか「勝ち逃げとか絶対に許さないんだから……」ブツブツ

    杏子(なんか火点けちゃったみたいだな……)

    杏子(まあでも、小さいさやかとこうやって遊ぶのも悪くないなー……可愛いし)クス


    ほむら『鼻の下伸びてるわよ』


    杏子「ひぁ!?」

    さやか「な、なに? 急にどうしたの?」

    杏子(い、いきなり話しかけてくんじゃねーよ!!)

    84 :

    ムスさやか可愛い
    クス杏子可愛い

    85 = 19 :

    杏子「な、なんでもないぜ? ちょっと悪寒がしただけで……」

    さやか「悪寒って……今さらだけど、アンタこの時期にそんな格好して寒くないの?」

    杏子「大丈夫だよ。寒さには慣れてるんだ」

    さやか「そういう問題じゃないでしょ……身体動かした後なんだから風邪引くわよ、ほら、これ使って」

    杏子「あ、ありがと……」

    杏子(カイロに手袋……)

    さやか「体育館行くわよ。寒い場所で遊んで体調崩されたら寝覚め悪いし、あったかい場所に移動」

    さやか「ほら、早く来て」ギュ

    杏子「お、おう……」

    杏子(手……)


    ほむら『あんまり一緒にいるとロリコンになるわよ、ほどほどにしときなさい』

    杏子『うっせーよ!? てかお前どこから見てんだ!!』

    ほむら『別にどこからでもいいでしょ』

    ほむら『それより貴女一体何をしているの。引きつけろとは言ったけど遊べなんて一言も言ってないわよ』

    杏子『べ、別にいいだろ……流れでこうなっただけだよ』

    86 = 19 :

    ほむら『良くないに決まってるでしょ。あなた今の自分の立場が分かっているの?』

    杏子『どういうことだ?』

    ほむら『美樹さやかの両親が今、必死になってその子を探しているわ』

    杏子『あ……』

    ほむら『あなたがどうやってその子を言いくるめたかは知らないけど、今のあなたは完全に不審者よ』

    ほむら『面倒事になる前にとっとと別れなさい。やるべきこともやったわ、この時間軸に用はない』

    杏子『チッ……分かったよ』

    ほむら『その子のことが心配なら今向かっている総合体育館の係員にでも預けなさい』


    さやか「ねえさくら、次は何する? 中で遊ぶなら卓球か、フットサルか……」

    杏子「ごめんさやか、そろそろ時間みたいだ」

    さやか「え……?」

    87 = 6 :

    ほほう

    88 :

    おいついた試演

    89 = 19 :

    杏子「実は私も親と一緒にここに来ててさ、さっきから戻ってこいってメールがうるさいんだよ」

    さやか「……」

    杏子「さやかもそろそろお母さんたちのとこに戻らないとな」

    さやか「……さくらたちはさ、コンサート見に来てるんでしょ?」

    杏子「あ、ああ。そうだけど」

    さやか「じゃあ一緒にコンサートホール行こ。私もさくらに付いてくから」

    杏子「なっ」

    さやか「私のお母さんたちもコンサートホールにいるだろうし、何も問題ないよ」

    さやか「遊べなくなるのは残念だけど」

    杏子「えっと、その……」


    ほむら『これに懲りたら時間遡行中は余計なことをするのはやめておくことね』

    杏子『テメー見てるなら助けろよ!? さやか私から離れる気ゼロだぞ!?』

    ほむら『初対面でそこまで懐かれるなんて、かなり脈があるんじゃないかしら』クス

    杏子『あ、あのなぁ……』

    90 :

    おう、やるじゃあねえか

    91 = 19 :

    さやか「ほら、早く行こ」グイ

    杏子「ちょっ……」


    ほむら『助けて欲しい?』

    杏子『た、助けてください……』

    ほむら『却下よ。それくらいの窮地この先いくらでもあるわ』

    ほむら『私も常にあなたのフォローを出来るとは限らない。自分で知恵を絞ってみなさい』

    杏子『なら助けて欲しいかなんて訊いてんじゃねーー!!』


    さやか「さくらとお母さんたちは知り合いってことはさ、さくらの両親も私のお母さんたちと知り合いなんだよね?」

    杏子「へ? あ、う、うん……」

    さやか「じゃあコンサート終わったらさ、みんなでご飯食べに行こうよ」

    さやか「そのあと私の家でゲームしよ。ゲームなら絶対に負けないから」

    杏子「あ、あはは……そ、そうだな。私の親が認めたら、な……?」

    さやか「私が頼んであげるよ。さくらもお願いしてね?」

    杏子(さやかの目がキラキラし過ぎて心が痛む……)

    92 :

    ロリさやかちゃん杏子にめっちゃ懐いてるかわいい

    93 = 20 :

    >>92
    落ち着いて聞いてくれ

    五人の主キャラは全員中学生で世間一般ではロリk

    94 = 19 :

    杏子(どうすりゃいいんだ……?)

    杏子(さやかの親には絶対に会えないし、かと言って逃げるような真似すればさやかが傷つくだろうし……)


    ほむら『身から出た錆ね。諦めて逃げなさい』

    杏子『バカ言うな!? そんなことしたらさやかが傷つくだろ!?』

    ほむら『後先考えずに嘘をつき続けるからそうなるのよ。自業自得だわ』

    杏子『……頼むほむら。なんとかしてくれ』

    ほむら『私はそのトラブルをなんとかする必要は無いと思っているわ』

    ほむら『むしろ美樹さやかの心残りを作る方が、後々プラスに働くと思うわ』

    杏子『何言ってるかわかんねーよ……私はアンタみたいに賢くねえんだ、分かるように説明してくれ』

    ほむら『はぁ……杏子、あなたポケットの中にシュシュを入れてるわよね?』

    杏子『ああ、それがどうした?』

    ほむら『助かりたいなら今から私の言う事に質問を返さず、指示に従いなさい。分かった?』

    杏子『……分かった。どうすればいい?』

    95 = 92 :

    >>93
    なにを言ってるのかさっぱりだ、ははっ

    96 = 19 :

    ほむら『そのシュシュを美樹さやかにプレゼントしなさい』

    杏子『……は?』

    ほむら『口答えするなら助けないわよ』

    杏子『わ、分かったよ……渡せばいいんだろ、渡せば……』

    杏子(こんなもの貰ってもさやかは困るだけだろ……)


    杏子「さやか」

    さやか「なに?」

    杏子「手袋とカイロのお礼だ。これやるよ」

    さやか「これって……シュシュ?」

    杏子「私の髪留めだ。まあ、こんなもん要らねえかもしんないけど……」

    さやか「……貰える物は貰っとくよ、頂戴」

    杏子「お、おう。ほら」

    さやか「ん、ありがと」

    杏子(案外素直に受け取るもんなんだな……)

    97 :

    徐々に植物にするのかと思ったのに…

    98 = 19 :

    杏子(ほむらの思惑はまったく分かんないけど……)

    さやか「……」スッ

    杏子「……」

    さやか「似合う?」

    杏子「う、うん……すっげー可愛い」

    さやか「……これって普段はさくらが付けてたんだよね?」

    杏子「そうだけど……」

    さやか「なんでそんなものを私にくれたの?」

    杏子「カイロと手袋のお礼だよ」

    さやか「そっか……」

    杏子(これは……喜んでくれてる、のか?)

    さやか「これ、ありがとね。私には似合わないだろうから、明日には捨ててるだろうけど」

    杏子「おい」

    99 = 19 :

    さやか「手袋とカイロ返して。寒い」

    杏子「お、おう……」

    さやか「ん……その代わりにこれあげる。私の髪飾り」

    杏子「あ、ありがと……」

    さやか「シュシュ無かったら、髪鬱陶しいだろうから」

    杏子(さやかの髪飾り……)

    さやか「トレードはこれでおしまい。早くコンサートホール行こ」グイ

    杏子「あ、ちょっ……」


    ほむら『杏子、トイレに行きたいと言ってその場を離れなさい』

    杏子『と、トイレ? 別に私トイレになんか……』

    ほむら『早くしなさい。助けないわよ』

    杏子『ほんっと有無を言わさないなお前……』


    杏子「さやかごめん、トイレ行って来ていいか?」

    さやか「別にいいけど……早く帰って来てよね。寒いんだから」

    100 :

    >>97
    アブノーマルすぎワロタ


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