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    元スレ俺「母さんがドロドロな料理しか作ってくれない」

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    101 = 1 :

    でもある日お酒に酔いつぶれたお父さんが虚ろな目をして泣きながらこういった

    102 = 1 :

    『あいつの作ったシチューが食べたい』

    103 = 1 :

    それから私は、お母さんの亡くなってから見聞きするのも嫌だったシチューを作ってみることにした

    そうしなきゃいけない気がした

    お父さんにお母さんの作ったシチューを食べさせてあげることがせめてもの償いになる…そんな気がした

    お母さんはレシピなんてもっていなかった

    だから味を思い出しながら手探りで何度もシチューを作った

    やっと少しお母さんが作るシチューの味に近づき始めたころ

    104 = 1 :

    お父さんが自殺した

    105 :

    気になって寝れない

    106 = 1 :

    私は…なんだかもうどうでもよくなった

    死のうとすら考えないほどに

    でも不思議とシチューをつくることは続けた

    というよりも体が勝手にそうさせた

    その頃はそれだけが自分の存在意義だと感じていたからかもしれない

    私は学校には行かなくなった

    仕事とシチュー作りの日々を送っていた

    そんな時…

    107 = 18 :

    おっかさん中卒かよ

    108 = 1 :

    ~~~~~~~


    「あぁ~腹減った…さっさとこれ届けて帰って飯食いたい…」テクテク…

    「しっかし…こんな寄せ書きなんて書いたって…」チラッ

    「もう学校には来ない気がするけどな。随分としんどいことがあったみたいだし…」

    「第一あいつ学校だとほとんどひとりぼっちだったしな…」

    「っと、ここだここ。到着~。」

    中学母「…」グツグツ…

    「…くんくん…なんかいい匂いが…」

    「シチューかな?あいつが作ってんのか?」

    109 = 1 :

    ピンポーン 

    中学母「…」スタスタ…

    中学母「…誰?」

    「あ、俺だよ俺!分かる?お前と同じクラスの!」

    中学母「覚えてない…何の用?」

    「おま…ひどいなぁ~覚えててくれよぉ!」

    中学母「…」

    「お前にクラス連中の寄せ書きと、あといろいろ配布物。溜まってたから届けに来た!」

    中学母「(どうだっていいそんなもの…)」テクテク… グツグツ…

    「…?おーい!開けてくれよー!」

    中学母「…」グツグツ…

    110 :

    出会いか

    111 = 29 :

    俺は…なんだかもうどうでもよくなった

    死のうとすら考えないほどに

    でも不思議とスレを見ることは続けた

    というよりも体が勝手にそうさせた

    その頃はそれだけが自分の存在意義だと感じていたからかもしれない

    私は学校には行かなくなった

    睡眠と2chの日々を送っていた

    112 = 1 :

    「おーい!」ピンポーン

    中学母「…」グツグツ…

    「おいおいおいおーい!」ピンポンピンポンピンポンピンポーン

    中学母「……」グツグツ…

    「おいいおいおいいおいいおいおいおー!」ピピピピポピポピポピピポピポピポピポ

    中学母「あああああもおおおおおおお!」スタスタ

    ガチャッ

    113 = 18 :

    >>111
    これが…後のカリスマニートである。

    114 = 1 :

    「お!よお久しぶり!ぉ…くんくん…」ふらり…

    中学母「わざわざありがとう。それじゃ…ってちょっと!」

    「お邪魔しマース」ふらふら…

    中学母「勝手に入らないでよ!」

    「ああやっぱ…シチューだろこの香り!」

    中学母「…そうだけど」

    115 = 90 :

    ぬわあああんもおおおおん

    117 = 1 :

    「なあ俺めちゃくちゃ腹減ってんだよ…頼む!ちょっとだけでいいから!味見させて!な!頼む!」

    中学母「はぁ…帰って」

    「頼む!この通り!持ってきてあげたじゃんこれ!」バサバサ

    中学母「…」

    「お願いします!お願いします!後生ですから!」

    中学母「…上がれば?」スタスタ…

    「いいのか!?ぃよっしゃ!流石話が分かるね~!お邪魔します!」てくてく…

    118 = 1 :

    ………

    中学母「…ちょっとそこで待ってて」

    「はいよ~!」

    「しっかし…」

    「(だいぶ散らかってんなあ…キッチン周りだけえらく綺麗だが…ん?)」カタッ

    「家族で撮った写真…か…」

    中学母「持ってきた… !!返して!」バッ!

    「あ、ああすまん…ぉおおおお!!」クンクン

    119 :

    >>111
    ドロドロしたものしか出せなくなるんですね

    120 = 1 :

    「…はぁ~いい匂い…めっちゃくちゃうまそう!!」

    中学生母「食べたら帰って…」

    「はいはいわかってますって!じゃ早速いただきます!」ぱくっ

    「こ、これは…」

    中学母「…」

    121 = 105 :

    >>116 は?何が糞スレって?お前もその面白い( )糞レスやめろよ

    122 = 1 :

    「う、う、うまああああああああああああああああい!!!!」ガタッ!

    中学母「ビクッ!!」

    「な、なんだこのシチュー…」

    「うますぎる…」

    中学母「…お世辞はいいから」

    123 :

    後の父?

    124 = 1 :

    「いやいやいやほんとに!今まで食った料理の中で一番うめぇ…!」

    「ほろほろになるまでじっくりと煮込まれた野菜たち…」

    「口の中でほどける柔らかいお肉…」

    「クリーミーなルウの中にほどよく主張する彼らの織り成すハーモニー…」

    「コクがあってかつまろやかで…心も体も温まる…」

    「ガツガツガツガツ…」

    125 = 90 :

    「こ、これは・・・木苺ではない… すぐりでもない… さくらんぼでもない
       コケモモでもない 桑の実だ。そうだろう!」

    126 = 1 :

    「うんまあああああああい!!」ほわわぁ…

    中学母「…まだまだ…」

    「ガッツガッツガッツガッツ!!」

    中学母「まだまだお母さんの味には遠い…」

    「ぐわっつぐわっつぐわっつ!!!」

    中学母「こんなんじゃ…全然ダメだ…」

    「…おかわり!」

    中学母「え?」

    「おかわりだ!早く持ってきてくれ!…鍋ごとだ!」

    中学母「いや帰っt…」

    「いいから早く!!」

    中学母「う、うん…」スタスタ…

    ………

    127 = 1 :

    中学母「…はい」トン…

    「ガツガツガツガツ!!」

    中学母「(どれだけ食べるんだろ…)」

    「ガツガツ!…ピタッ…」

    中学母「ど、どうしたの?」

    「うっ…うううぅ…ぱく…ぱく…」ポロポロ

    中学母「!?」

    「あれ…なんでだろう…涙が…ぱくぱく…」ボロボロ…

    「飯食って泣いたのなんて初めてだ…」

    中学母「…」

    ―――

    128 = 1 :

    「うまかった…」

    中学母「(結局全部平らげちゃった…)」

    「…なあ」

    中学母「?」

    129 :

    おもしろい

    130 = 1 :

    「俺と結婚してくれ」

    132 = 15 :

    唐突だなあ

    133 :

    えんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

    134 = 1 :

    中学母「…え?」

    「俺と結婚してくれ」

    中学母「え、ええええええええええ!?///」

    「嫌か?」

    中学母「な、なななな何言ってんのいきなり!?///」

    「…」がしっ

    中学母「ちょちょちょちょちょっと!///」

    「俺のために毎日シチュー作ってくれ」

    中学母「あ、え、えっとその…///」

    135 = 1 :

    「…」じっ…

    中学母「ちょっ…み、見すぎ///」

    「…」じぃっ…

    「お前ってさ…」

    中学生母「…?」

    「よく見たらかわいいのな!」にかぁっ!

    中学母「!!///」ドキぃィッ!

    中学母「そ、そんなことないしっ…!///」ドキドキっ…!

    136 = 1 :

    中学母「…そそれよりあ、あああっあのっ!///」

    「ん?」

    中学母「あの…と、とりあえずシチューは毎日作ってるからっ…///」

    中学母「た、食べにきてもいい…よ…?///」

    「本当か!?ありがとうっ!!」だきぃっ

    中学母「なっななななっ…///」

    「じゃあ俺、そろそろ飯の時間だから帰るわ!」

    中学母「え、あ、ああうんああありがとうございました!///(?)」

    「おう!じゃあまたなっ!」タッタッタ…バタン…

    137 = 129 :

    男子いいキャラだなあ

    138 = 1 :

    中学母「行っちゃった…」

    中学母「(っていうかまだ食べるんだ…)」

    中学母「ふうぅ…」

    中学母「…」ほけーっ…

    中学母「け、けっこんしてくれって…///」

    中学母「どうしよ~いきなりすぎるよぉ…///」

    中学母「(かっこよかったかも…///)」

    中学母「よしっ!頑張ってシチューつくるぞっ!」

    ~~~~~~~

    139 :

    急展開すぎるwww
    (まとめさん僕はドドメ色でお願いします!)

    140 = 29 :

    腹減った

    141 = 1 :

    それからしばらくして私はまた学校に行くようになった

    学校に通いながら仕事して、シチューを作る生活

    大変だったけど、私はまた生きる希望を見つけた。

    彼は本当に毎日シチューを食べに来た。

    私は彼が家に来るのが一番の楽しみだった

    彼の笑顔を見ると幸せな気持ちになった

    最初はお母さんの味に執着していたけど

    彼がおいしいおいしいといってくれるのを聞いて

    私はいつしか彼の喜ぶ顔が見たい一心でシチューを作るようになっていた

    私は毎日シチューを作り続けた

    そんな生活を続けるうち時は流れて…

    ~~~~~

    142 :

    それで結局なんでドロドロした料理しか作れないんだろ
    引っ張るね

    143 :

    俺なんかサラサラした精子しか出せないのにお前らってすごいな

    144 = 1 :

    高校母「彼も私自身も毎日シチューを食べるのが普通になってるけど…これってあんまり普通じゃないよね…」

    高校母「私いつの間にか別にシチュー意外食べたいとも思わなくなってる…」

    高校母「でも彼は他の料理食べてみたいんじゃないかなぁ…」

    高校母「よしっ!」

    高校母「もっといろんな料理作って食べさせてあげたい!」

    高校母「じゃあ早速作ろう!」

    高校母「何にしようかなぁ…」

    高校母「んーピラフにしよう!」

    145 :

    後のクレアおばさんである

    146 = 23 :

    ようやく核心に

    147 = 15 :

    中学生ってどこで働けるの?

    148 = 139 :

    男子がすべて悪い

    149 = 1 :

    ~キッチン~

    高校母「さてと…野菜を切ろうかな」

    フルフルフル…

    高校母「…え?」カタカタ…

    高校母「あ…あれ?手が震えて…」ガタガタ…

    高校母「な、なんで…?」ガタガタガタ…


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